JP7178198B2 - 清掃用シート - Google Patents

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Description

本発明は、清掃用シートに関する。
多層構造の清掃用シートに関する従来の技術として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。同文献には、セルロース系繊維を含むシートの片面又は両面に、繊度が10~150dtexの太い熱融着性繊維を含むエアレイド不織布が積層されており、両者が一体化しているとともにエアレイド不織布の表面に熱融着性繊維の先端部が多数存在している清掃用シートが記載されている。この清掃用シートは、太い熱融着性繊維に起因して、研磨粒子を用いなくても汚れに対する十分な研磨性及び掻き取り性を有するものである。
特開2003-61885号公報
特許文献1に記載の清掃用シートは、フローリングやキッチンまわりなどの硬質表面を有する物品の清掃を意図しており、カーペットや布張りのソファー等のリビングファブリックの清掃は意図していない。したがって、リビングファブリックを該清掃用シートによって清掃しても、パイルの間に入り込んだ毛髪等のごみを除去することは容易でない。また濡れ雑巾を用いた拭き掃除では、水分がすぐに放出されてしまい、一度に広い面積を清掃することができず、多大な労力を要する。また濡れ雑巾を用いた拭き掃除では、リビングファブリックの繊維間に入り込んだ毛髪等のごみを除去することも容易でない。
したがって本発明の課題は、従来技術の欠点を解決する清掃用シートを提供することにある。
本発明は、親水性繊維を含む第1繊維層と該第1繊維層に隣接する第2繊維層とを有する清掃用シートを提供するものである。前記親水性繊維は、繊維径が30μm未満であり、第2繊維層は、繊維径が40μm以上で、長さが2mm以上15mm以下の太繊維を含んでいる。本発明の清掃用シートは、洗浄液が含浸されており、表面が繊維からなる清掃対象物の拭き掃除に用いられる。
本発明の清掃用シートは、表面が繊維からなる清掃対象物を拭き掃除する場合に、優れた清掃性能が得られるとともに、清掃対象面の損傷を抑制する非損傷性能にも優れている。また本発明の清掃用シートは、手で直接触れる場合においても、液体で手が濡れた感触である「手の濡れ感」を与えにくい。
図1は、本発明の清掃用シートの一実施形態を示す断面模式図である。 図2は、図1に示す清掃用シートによって、繊維からなる表面を有する清掃対象物としてのカーペットを清掃する状態を示す断面模式図である。 図3は、本発明の清掃用シートの他の実施形態を示す上面模式図である。 図4は、本発明の清掃用シートの使用状態の一例を示す模式図である。 図5は、本発明の清掃用シートの製造に使用可能な清掃用シートの製造装置を示す模式図である。 図6は、図1に示す積層用シートが複数枚積層された状態で包装袋に収容されている清掃用シートの積層包装体を示す一部破断斜視図である。 図7(a)は、実施例の清掃用シートによる清掃処理後の布サンプル片の表面の拡大写真、図7(b)は、清掃処理前の布サンプル片の表面の拡大写真である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態である清掃用シートの厚み方向に沿う断面を拡大して示す拡大断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る清掃用シート1は、多層構造を有しており、親水性繊維2を含む第1繊維層11と、第1繊維層11に隣接する第2繊維層12とを有している。第1繊維層11と第2繊維層12とは、隣接して配置されており、両層の間には他の層は介在していないことが好ましい。
図1に示す清掃用シートは、第1繊維層11の表面に積層されている第2繊維層12の表面が、清掃用シート1の外面をなしている。清掃用シート1は、第2繊維層12からなる表面が清掃面として機能する。
清掃用シート1の第1繊維層11は親水性繊維2を含んでいる。第1繊維層11は親水性繊維2のみからなっていてもよく、他の繊維が含まれていてもよい。第1繊維層に親水性繊維2が含まれていることによって、清掃用シート1は、十分な量の洗浄液を保持させることができ、またその洗浄液を安定的に保持することができる。親水性繊維2及び洗浄液の詳細については後述する。
清掃用シート1の第2繊維層12は、繊維径が40μm以上で、長さが2mm以上15mm以下の繊維である太繊維を含んでいる。以下、この繊維を単に太繊維ともいう。第2繊維層12に含まれる太繊維は、少なくとも、清掃用シート1の清掃面となる外面を構成する第2繊維層12の表面に存在している。太繊維は、第1繊維層11、特に清掃用シート1の厚み方向における第1繊維層11の中央部には存在しないことが好ましい。
第2繊維層12が、この太繊維を含むことによって、清掃用シート1を、カーペットや布張りのソファー等のリビングファブリック等の、表面が繊維からなる清掃対象物を拭き掃除に用いる場合に、以下の効果(1)及び(2)が奏され、また以下の効果(3)が奏される。
(1)清掃対象面の繊維間に入り込んだ、毛髪等のゴミを効率的に掻き出すことができ、清掃用シートに含浸されている洗浄液によるゴミの吸着効果や汚れの除去効果とも相まって、優れた清掃性能が得られる。
(2)清掃対象面の損傷を抑制する非損傷性能に優れる。ここでいう、非損傷性能の評価は、清掃対象面に対して、1回の拭き取り操作を想定した摩擦操作を1回行った後の損傷の程度により評価しても良いが、清掃対象面の同一個所に対して、1回の拭き取り操作を想定した摩擦操作を複数回行った後、例えば50回以上、好ましくは100回以上、更に好ましくは500回以上行った後の損傷の程度に基づき評価することが好ましい。
(3)手で清掃用シートに直接触れる場合においても、シートに触れた者に、液体で手が濡れた感触である「手の濡れ感」を与えにくい。手で清掃用シートに直接触れる場面としては、清掃用シートを直接手で持って清掃対象物を拭く場面や、手で清掃用シートを道具に装着する場面等が挙げられる。シートに触れた者に手の濡れ感の与えにくいこと、すなわち手の濡れ感の与えにくさに優れることは、シートの使用者に不快感を与えない等の点において優れた利点となる。
上記効果(1)及び上記効果(3)、好ましくは上記効果(1)乃至上記効果(3)が効果的に奏されるようにする観点から、太繊維の繊維径は、40μm以上であり、好ましくは42μm以上100μm以下、更に好ましくは44μm以上80μm以下である。繊維径は、拡大平面視で繊維短手方向における最短寸法で定義される繊維の太さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって50倍~100倍に拡大して測定される。
上記効果(1)及び上記効果(3)、好ましくは上記効果(1)乃至上記効果(3)が効果的に奏されるようにする観点から、太繊維の繊維長は、2.0mm以上15mm以下である。太繊維の繊維長は、清掃シートの表面に、繊維の端部を、該シートの面に対して垂直又は垂直に近い角度で傾斜した状態に効率的に配置する観点から、2.5mm以上であることがより好ましく、3mm以上であることが更に好ましく、またシート製造時の繊維間接着したネットワークをより効果的に形成させ、耐久性に優れた清掃用シートとする等の観点から、12mm以下であることがより好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。より具体的には、太繊維の繊維長は、2.5mm以上12mm以下であることが好ましく、3mm以上10mm以下であることが更に好ましい。
繊維からなる清掃対象面の清掃性能及び該清掃対象面の非損傷性能の向上の観点から、第2繊維層12における太繊維は、第1繊維層11に含まれる親水性繊維2に比してカーブする程度が高いことが好ましい。
カーブする程度が高いか否かは、第1繊維層11から無作為に取り出した10本の親水性繊維と、第2繊維層12から無作為に取り出した10本の太繊維のそれぞれについて、最もカーブがきつい部分の曲率半径を測定し、10本の親水性繊維の曲率半径の平均値と、10本の太繊維の曲率半径の平均値とを比較したときに、親水性繊維の曲率半径の平均値が、太繊維の曲率半径の平均値よりも大きい場合は、親水性繊維の方が、太繊維よりもカーブする程度が高いと判定し、太繊維の曲率半径の平均値が、親水性繊維の曲率半径の平均値よりも大きい場合は、太繊維の方が、親水性繊維よりもカーブする程度が高いと判定する。
第2繊維層12における太繊維3Aは、全部又は少なくとも一部が捲縮繊維3であることが好ましい。図1に示す清掃用シート1においては、清掃面となる外面それぞれに捲縮繊維3の先端部が多数存在している。また、図1に示す清掃用シート1においては、第2繊維層12に含まれる太繊維の全部が捲縮繊維である。捲縮繊維3は、その捲縮形態が、螺旋状、ジグザグ状、U字状又はこれらの組み合わせの形態を有している繊維である。太繊維の全部又は一部が、捲縮繊維3であることによって、清掃対象面の繊維間に存在するごみの掻き取り性能が向上し、その結果、ごみの捕集性能を一層向上させることができる。捲縮繊維3は、螺旋状の捲縮繊維であることが好ましい。捲縮繊維3としては、例えば繊維形成能を有する合成樹脂からなり、且つ繊維径の大きな繊維が挙げられる。捲縮繊維3の詳細については後述する。
第2繊維層12に含まれる太繊維が捲縮繊維である場合、太繊維の繊維径とは、捲縮が発現している状態の繊維径を指す。繊維径は、拡大平面視で繊維短手方向における最短寸法で定義される繊維の太さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって50~100に拡大して測定される。
第2繊維層12に含まれる太繊維が捲縮繊維である場合、太繊維の繊維長とは、捲縮が発現している状態の繊維長を指す。すなわち、太繊維が、捲縮繊維である場合の繊維長とは、捲縮繊維の見かけの繊維長のことであり、捲縮繊維を引き延ばす等の方法によって捲縮状態を解除した状態で測定した繊維長ではない。太繊維の繊維長は、拡大平面視で繊維長手方向における最短寸法で定義される繊維の長さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって30~50倍に拡大して測定される。
清掃用シート1の一方又は両方の外表面には、太繊維3A、好ましくは捲縮繊維3の先端部が多数存在していることが好ましい。清掃対象面に存在する汚れに対する十分な掻き取り性を発現する観点から、清掃用シート1の清掃面に存在している太繊維3A、好ましくは捲縮繊維3の先端部の本数は、20本/cm2以上であることが好ましく、50本/cm2以上であることがより好ましく、100本/cm2以上であることが更に好ましく、またその上限は4000本/cm2以下であることが好ましく、2000本/cm2以下であることがより好ましく、1000本/cm2以下であることが更に好ましい。なお、太繊維3A又は捲縮繊維3の先端部の本数は、清掃用シート1の外表面それぞれにおける単位面積当たりの総重量(g/cm2)を、1本当たりの太繊維の重量(g)で除した値とすることができる。
図2には、図1に示す清掃用シート1を用いてカーペットを清掃する状態が模式的に示されている。カーペットは、繊維からなる表面を有する清掃対象物の一例である。図2に示すカーペット30は、基布部31とパイル部32とを有しており、カーペット30が床に敷設されている状態において、基布部31は床側に配され、パイル部32は床側とは反対側に配される。パイル部32は、カーペットにおける清掃対象面を構成しており、複数のパイル33の集合体となっている。パイル33は、ループ状ではないカットパイルであっても良いし、ループ状をなしているループパイルであっても良い。
図2に示すとおり、清掃用シート1を用いて、カーペット30等の、繊維からなる表面を有する清掃対象物を清掃する際には、清掃用シート1を、その第2繊維層12からなる外表面を、カーペット30のパイル部32等の繊維からなる清掃対象面に向けて当接させる。そして、清掃用シート1を、その清掃対象面に対して軽く押し当てながら清掃用シート1を清掃対象面の面方向に沿って複数回にわたって往復移動させる。清掃用シート1が、第1繊維層11の厚み方向の両側それぞれに、太繊維を含む第2繊維層からなる清掃面を有する場合、一方の清掃面のみを用いて清掃しても良いし、両方の清掃面を、順次又は交互に使用しても良い。また適宜の折り方で、両面が同時に清掃対象面に接するように折り畳んだ状態で使用することもできる。
清掃用シートの清掃面に太繊維3Aが存在することこと、好ましくは捲縮繊維3が存在していることにより、パイル33間に存在するダスト状又は粒状のごみに加えて、毛髪などの繊維状のごみの捕集性能も向上する。このようにして、カーペット30等の表面が繊維からなる清掃対象物の清掃対象面に存する繊維間に存在するごみが効果的に除去される。清掃対象物の繊維間に存在するごみの捕集性能、特に毛髪などの繊維状のごみの捕集性能は、捲縮繊維3が螺旋状の捲縮繊維である場合に一層向上する。毛髪には、ヒトの髪の毛のほか、ヒトの髪の毛以外の体毛、犬や猫等の動物の体毛も含まれる。
ごみの捕集性を高め、且つ清掃対象面からの汚れの除去を効率的に行う観点から、本発明の清掃用シートに係る清掃用シート1には、洗浄液が含浸されている。
上述した一又は二以上の効果がより確実に奏されるようにする観点から、清掃用シート1に含浸させる洗浄液は、水性液であることが好ましい。洗浄液が水性液である場合、清掃用シート1の第1繊維層11における洗浄液の保持性を高める観点から、水性液は、主として親水性繊維を含む第1繊維層11に含浸されていることが好ましい。洗浄液として用いられる水性液としては、水単独や、添加剤を含む水溶液など、清掃用シートに用いられる一般的な組成のものなどを用いることができる。水性液に用いられる添加剤としては、例えば界面活性剤、殺菌剤、香料、芳香剤、消臭剤、pH調整剤、キレート剤、漂白剤、アルコール及び研磨粒子などが挙げられる。
第2繊維層12に含まれる太繊維3Aが、繊維径が太く、適度に剛性が高い繊維であること等に起因し、第2繊維層12を、繊維からなる表面を有する清掃対象物の表面に押し付けて清掃用シート1を押し付けて移動させると、太繊維3Aが清掃対象面を構成する繊維の繊維間等に容易に入り込み、主として親水性繊維を含む第1繊維層11に保持されていた洗浄液が、清掃対象物に対して移行しやすくなる。
このような作用により、本発明に係る清掃用シート1は、液の徐放性にも優れている。清掃対象物に対して液の移行性が良好であると、清掃対象物の繊維の表面や繊維間に結合した汚れに対して洗浄液が十分に接触し、該汚れに対して優れた清掃性能が発現される。また洗浄液の徐放性にも優れるため、広い面積を清掃できるという利点や、清掃後において、水性液の過剰な放出による清掃対象面の過度の濡れを防ぐことができるという利点が得られる。
また清掃用シート1における親水性繊維2が、第1繊維層11と直接に隣接している第2繊維層12側へ一部露出しており、該繊維2が第2繊維層12の表面に一部存在していることが、該シート1に含浸されていた水性液の清掃対象面への徐放性が向上し、広い面積を清掃できるという利点も奏されるので好ましい。また、清掃後において、水性液の過剰な放出による清掃対象面の過度の濡れを防ぐことができるという利点も奏されるので好ましい。
水性液の徐放性を適切に調整する観点から、第2繊維層12の表面に露出している親水性繊維2の存在割合は、清掃面全体の面積に対して、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、また捲縮繊維3の掻き取り性能を発揮させる観点から、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましい。このような親水性繊維の存在割合を有する清掃用シートは、後述する製造方法によって製造することができる。
第2繊維層12の表面に露出している親水性繊維2の存在割合は、以下のように測定することができる。すなわち、親水性染料でシート全体を染色後、清掃面表面の写真を撮影し、その写真を画像処理によって2値化処理して、清掃面全体の面積に対する染色された面積の割合を算出することで求めることができる。
表面が繊維からなる清掃対象物の繊維間のゴミや汚れの除去性能の向上の観点から、洗浄液、好ましくは水溶液である洗浄液は、皮脂可溶化成分を含むことが好ましい。本発明者は、カーペットや布張りのソファー、車の布張りのソファー等のヒトが接触したりする上に載る清掃対象物等においては、清掃対象面に存する繊維に皮脂汚れが付着し、髪の毛等のゴミが、皮脂汚れの存在によってより強固に繊維や繊維間に付着していることを知見した。
洗浄液に、皮脂可溶化成分を配合することで、皮脂汚れの除去性能のみならず、皮脂汚れとともに繊維や繊維間に固着していた髪の毛等のゴミの除去性能も向上する。
皮脂可溶化成分としては、フェノキシエタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオール、3-メチルー1、3-ブタンジオール、ヘキシレングリコール、グレセリン等の1価及び多価アルコール類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(アルキレンオキサイド付加モル数1~20)、ポリオキシアルキレンエーテル(アルキレンオキサイド付加モル数1~20)、アルキル(炭素数8~22の直鎖または分岐鎖)エーテル、アルキル(炭素数8~22の直鎖または分鎖)グリコシド(平均糖縮合度1~5)、ソルビタン脂肪酸(炭素数8~22の直鎖または分岐鎖)エステル、およびアルキル(炭素数6~22の直鎖または分岐鎖)グリセリルエーテル等のノニオン界面活性剤類、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のアルキル炭素数8~24の両性界面活性剤類等が挙げられる。これらの皮脂可溶化成分は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
皮脂可溶化成分の配合割合は、洗浄液、好ましくは水性液である洗浄液中、0.01質量%以上12.0質量%以下が好ましく、より好ましくは0.02質量%以上11.0質量%以下、更に好ましくは0.03質量%以上10.0質量%以下である。
水性液に用いられる添加剤としては、例えば界面活性剤、殺菌剤、香料、芳香剤、消臭剤、pH調整剤、キレート剤、漂白剤、アルコール及び研磨粒子などが挙げられる。
表面が繊維からなる清掃対象物の繊維間のゴミや汚れの除去性能の向上の観点から、洗浄液、好ましくは水溶液である洗浄液は、キレート剤を含むことが好ましい。
洗浄液に、キレート剤を配合することで、皮脂汚れの除去性能のみならず、皮脂汚れとともに繊維や繊維間に固着していた髪の毛等のゴミの除去性能も向上する。その理由は、キレート剤が金属イオンをトラップすることにより界面活性剤をより活性化させ洗浄力を向上させるものと推定される。
キレート剤としては、エデト酸塩(EDTA)等のアミノカルボン酸類、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸等のオキソカルボン酸類、シュウ酸、マロン酸、コハク酸 等のジカルボン酸類、ピロリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ等のポリリン酸等が挙げられる。これらのキレート剤は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
キレート剤の配合割合は、洗浄液、好ましくは水性液である洗浄液中、0.01質量%以上10.0質量%以下が好ましく、より好ましくは0.02質量%以上9.0質量%以下、更に好ましくは0.03質量%以上8.0質量%以下である。
清掃用シート1に水性液が含浸されている場合、清掃対象面からの汚れの除去と清掃後の清掃対象面等の感触の維持とを両立する観点から、清掃用シートおける水性液の含浸割合は、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して100質量%以上とすることが好ましく、150質量%以上とすることが更に好ましい。また、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して500質量%以下とすることが好ましく、450質量%以下とすることが更に好ましい。
第1繊維層11に含まれる親水性繊維2としては、天然繊維、再生繊維、及び繊維形成能を有する合成樹脂からなる合成繊維の表面に親水化処理を施した繊維などを用いることができる。
天然繊維としては、例えばセルロース繊維が挙げられ、具体例としてはコットンやパルプ等が挙げられる。再生繊維としては、例えばレーヨン、キュプラ、リヨセル、テンセル等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。繊維形成能を有する合成樹脂からなる合成繊維の表面に施す親水化処理としては、例えば各種界面活性剤の塗布又は樹脂中への練り込みや、コロナ放電処理などが挙げられる。親水性繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。清掃用シート1に水性液を含浸させたときの液保持性と液徐放性のバランスを良好にする観点から、パルプからなる親水性繊維を用いることが好ましい。
第1繊維層11の洗浄液の保持性を高める観点、及び毛管力による対象物への液放出性の観点から、親水性繊維2の繊維径は、使用する太繊維の繊維径よりも小さいことが好ましい。
また繊維どうしの良好な繊維ネットワークを形成し、シート自身の引張強度を向上する観点から、親水性繊維2の繊維径は、5μm以上であることが好ましく、8μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましく、またその上限は30μm以下であり、28μm以下であることがより好ましく、25μm以下であることが更に好ましく、また5μm以上30μm以下であることが好ましく、8μm以上28μm以下であることがより好ましく、10μm以上25μm以下であることが更に好ましい。繊維径は、拡大平面視で繊維短手方向における最短寸法で定義される繊維の太さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定される。
清掃用シートの強度及び成形性を高める観点から、第1繊維層11には、親水性繊維2に加えて他の繊維が含まれていてもよい。このような他の繊維としては、例えば親水性繊維どうしのバインダーの役割をする熱融着性繊維が好ましく挙げられる。熱融着性繊維としては、例えばポリエステル、ポリエチレン、低融点ポリエステル、低融点ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
清掃用シートの強度を高める観点、及び清掃用シートに含浸された洗浄液、好ましくは水性液である洗浄液の保持及び放出の制御を適切に行う観点から、第1繊維層11における熱融着性繊維の含有割合は、第1繊維層11全体の質量に対して30質量%以上であることが好ましく、40質量%以上であることが更に好ましく、また90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることが更に好ましい。具体的には、第1繊維層11における熱融着性繊維の含有割合は、第1繊維層11全体の質量に対して30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることが更に好ましい。
熱融着性繊維は、その繊維径が3μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましく、またその上限は35μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましく、25μm以下であることが更に好ましい。具体的には、熱融着性繊維の繊維径は、3μm以上35μm以下であることが好ましく、5μm以上30μm以下であることが更に好ましく、10μm以上25μm以下であることが一層好ましい。この範囲の繊維径を有する熱融着性繊維を用いることで、親水性繊維(例えばパルプ繊維)を適度に固定化するアンカー効果を得ることができる。繊維径は、上述の方法と同様に測定することができる。
他の繊維として熱融着性繊維を用いる場合、熱融着性繊維の繊度は、熱の付与による溶融を効果的に実現させる観点から、0.5dtex以上であることが好ましく、1.0dtex以上であることがより好ましく、1.5dtex以上であることが更に好ましく、またその上限は5.0dtex以下であることが好ましく、4.5dtex以下であることがより好ましく、3.0dtex以下であることが更に好ましい。具体的には、熱融着性繊維の繊度は、0.5dtex以上5.0dtex以下であることが好ましく、1.0dtex以上4.5dtex以下であることがより好ましく、1.5dtex以上3.0dtex以下であることが更に好ましい。
熱融着性繊維は、長繊維の連続フィラメントでもよく、あるいは短繊維のステープルファイバでもよい。熱融着性繊維が短繊維である場合、その繊維長は、2mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが更に好ましく、またその上限は15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。繊維長は、拡大平面視で繊維長手方向における最大寸法で定義される繊維長のことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定される。
清掃用シートの強度を高める観点、及び清掃用シートに洗浄液、好ましくは水性液である洗浄液を十分に保持させる観点から、第1繊維層11は、その坪量が50g/m2以上であることが好ましく、80g/m2以上以下であることが更に好ましく、またその上限は150g/m2以下であることが好ましく、130g/m2以下であることが更に好ましい。坪量は、50g/m2以上150g/m2以下であることが好ましく、80g/m2以上130g/m2以下であることが更に好ましい。
第1繊維層11の坪量との関係で、第1繊維層11の厚みは、1mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましく、またその上限は4mm以下であることが好ましく、3.5mm以下であることが更に好ましい。具体的には、第1繊維層11の厚みは、1mm以上4mm以下であることが好ましく、1.5mm以上3.5mm以下であることが更に好ましい。第1繊維層11の厚みを上述の範囲にすることによって、清掃用シートの強度を維持することができ、使用時におけるシートの破断等が生じにくくなる。また、本発明に係る清掃用シートを湿式の清拭に使用した時に、手又は道具によって清掃用シートに圧力を加えたときに応答性高く且つ十分に水性液を徐放させることができる。第1繊維層の厚みは、例えばJIS L 1096:2010に準じ、個々の清掃用シートに0.3kPaの一定圧力を10秒間加えたときのシート断面を観察し、拡大平面視で短手方向最短距離をキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定することで求められる。
捲縮繊維3は、繊維形成能を有する合成樹脂からなり、且つ繊維径の大きな繊維であることが好ましい。ごみの掻き取り性能及び汚れの除去性を向上させる観点から、捲縮繊維3は、その繊維の太さ(繊維径)が、親水性繊維2よりも太いことが好ましい。すなわち、親水性繊維2は、その繊維の太さが捲縮繊維よりも細いものであることが好ましい。また、捲縮繊維3の間に汚れを絡め取って除去しやすくする観点から、第2繊維層12の表面に存在する捲縮繊維3は螺旋状に捲縮していることも好ましい。なお、捲縮繊維3を構成する繊維として、熱の付与によって螺旋状の捲縮が発現する繊維である潜在捲縮繊維を用いてもよい。潜在捲縮繊維については、後述する清掃用シートの製造方法にて詳述する。捲縮繊維3の捲縮数は、1以上であることが好ましく、2以上であることが更に好ましく、またその上限は10以下であることが好ましく、8以下であることが更に好ましい。捲縮繊維の捲縮数は、JIS L 1015に記載の方法に準じて測定することができる。
ごみの掻き取り性能及び汚れの捕集性を一層高める観点から、第2繊維層12の表面に存在する捲縮繊維3が、螺旋状に捲縮していることを条件として、該繊維3における螺旋の軸方向と清掃用シートの面方向とのなす角度が所定の範囲になっていることが好ましい。詳細には、捲縮繊維3における螺旋の軸方向と清掃用シートの面方向とのなす角度が、その角度の平均値として、20度以上であることが好ましく、23度以上であることがより好ましく、25度以上であることが更に好ましく、またその上限は、90度以下であることが好ましく、89度以下であることがより好ましく、88度以下であることが更に好ましい。具体的には、詳細には、捲縮繊維3における螺旋の軸方向と清掃用シートの面方向とのなす角度が、その角度の平均値として、20度以上90度以下であることが好ましく、23度以上89度以下であることがより好ましく、25度以上88度以下であることが更に好ましい。
捲縮繊維3における螺旋の軸方向と清掃用シートの面方向とのなす角度は、例えば以下のように測定することができる。すなわち、試料をカミソリやプロ用ラシャ鋏などで厚み方向に切断し、試料の断面を走査電子顕微鏡(例えば、日本電子製、JSM-IT100)を用いて拡大観察する。試料断面において観察される第2繊維層12の外表面の両端を結んだ直線を「清掃用シートの面方向」とする。また、試料断面において観察される捲縮繊維3の一端と他端とを結んだ直線を「捲縮繊維における螺旋の軸方向」とする。一端及び他端を特定できない場合には、捲縮の始点及び終点をもって、一端及び他端とする。これらの直線がなす角度のうち鋭角側の角度を、走査電子顕微鏡によって測定する。
第2繊維層12は、太繊維、好ましくは捲縮繊維である太繊維を少なくとも含んで構成されており、太繊維に加えて他の繊維を含んで構成されていてもよい。他の繊維としては、例えば上述した第1繊維層11に含まれる親水性繊維2や熱融着性繊維であって太繊維の繊維径又は繊維長の条件を満たさないものなどが挙げられる。
第2繊維層12に、親水性繊維2を含ませることによって、上述のとおり、清掃用シート1を拭き掃除に用いた場合に、該シート1に含浸されていた水性液の清掃対象面への徐放性が向上し、広い面積を清掃できる。また、捲縮繊維3に加えて熱融着性繊維を含むことによって、清掃用シート1の清掃対象面との摩擦によっても捲縮繊維が脱落しにくくすることができる。熱融着性繊維は、前述したものを使用することができる。
第2繊維層12が太繊維に加えて他の繊維を含む場合、他の繊維の含有割合は、第2繊維層12全体の質量に対して10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることが更に好ましい。また、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることが更に好ましい。具体的には、他の繊維が含まれる割合は、第2繊維層12全体の質量に対して10質量%以上50質量%以下であることが好ましく、20質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
第2繊維層12は、その坪量が40g/m2以上であることが好ましく、50g/m2以上であることがより好ましく、60g/m2以上であることが更に好ましく、その上限は120g/m2以下であることが好ましく、110g/m2以上であることがより好ましく、100g/m2以下であることが更に好ましい。坪量が上述の範囲内であると、ダストや粒状のごみに加えて、髪の毛等のごみの掻き取り性も一層向上し、且つごみの捕集性及び保持性が一層向上する。
洗浄液を含浸させる前の乾燥状態の清掃用シートは、その坪量が100g/m2以上であることが好ましく、110g/m2以上であることがより好ましく、120g/m2以上であることが更に好ましく、その上限は400g/m2以下であることが好ましく、390g/m2以上であることがより好ましく、380g/m2以下であることが更に好ましい。坪量が上述の範囲内であると、液の保持性や徐放性、洗浄液を含浸させた清掃用シートの、手の濡れ感の与えにくさ等が向上する。
以上の構成を有する清掃用シート1は、繊維からなる表面を有する清掃対象物における該繊維からなる清掃対象面の清掃に好適に用いられる。繊維からなる表面を有する清掃対象物としては、カーペットやラグ、布張りのソファ又は布製のカーテンをはじめとするリビングファブリックや、布張りの車のシート等が挙げられる。布張りや布製の「布」には、織物や編み布、不織布、パイル生地等が含まれる。
本発明における清掃用シート1は、該シートをそのままで使用してもよく、また例えば特開2011-183153号公報に記載の清掃用具などに該シートを取り付けて使用してもよい。清掃用シート1をそのままで使用する場合、図3に示すように、清掃用シート1に複数の切り込み部Cを設けて、図4に示すように、該切り込み部Cに清掃実施者の指を挿入可能にして、清掃対象物を清掃することもできる。
本発明に係る清掃用シートの好ましい製造方法について、第2繊維層12に含まれる太繊維が、螺旋状の捲縮繊維である図1に示す清掃用シートを製造する場合を例にして説明すると、清掃用シート1の製造方法は、図5に示すように、親水性繊維を含むウェブの両面に潜在捲縮繊維を含むウェブを積層して積層体を形成する工程(積層工程)と、該積層体を加熱して一体化させるとともに、潜在捲縮繊維を捲縮させて捲縮繊維とする工程(加熱工程)に大別される。
図5に示す製造装置100は、無端ベルトからなる通気性の搬送ベルト110が備えられている。搬送ベルト110は、2つの搬送ロール111,111が設けられており、単一方向(搬送方向MD)に周回軌道を描くようになっている。
搬送ベルト110の上方には、潜在捲縮繊維3Pを含む第1のウェブ3W(以下、単に「第1ウェブ3W」ともいう。)を積層形成する第1ウェブ形成部120と、親水性繊維2を含む第2のウェブ2W(以下、単に「第2ウェブ2W」ともいう。)を第1ウェブ3Wの上面に積層形成する第2ウェブ形成部130と、潜在捲縮繊維3Pを含む第3のウェブ3W’(以下、単に「第3ウェブ3W’」ともいう。)を第2ウェブ2Wの上面に更に積層形成する第3ウェブ形成部140とが備えられている。第1ないし第3ウェブ形成部120,130,140をこの順で経ることによって、親水性繊維2を含むウェブ2Wの両面に潜在捲縮繊維3Pを含むウェブ3W,3W’が配された積層体5を形成することができる。
また、第1ないし第3ウェブ形成部120,130,140と対向する位置であって、積層体5の下面側には、上述のウェブを搬送ベルト側へ吸引して積層体5を形成するためのサクションボックス150が備えられている。このように、本製造装置は一般的なエアレイド法に用いられる製造装置と同様の構成となっている。
搬送方向MDにおける下流側には、積層体5を加熱するための加熱装置160が備えられている。加熱装置160は、積層体5を加熱して一体化させるとともに、潜在捲縮繊維3Pを捲縮させて捲縮繊維3とするものである。加熱装置160はその内部に積層体5を搬送して、該積層体5を加熱できるようになっている。加熱装置160における積層体5の加熱の態様は特に制限はなく、例えばヒーター、熱風の吹き付け又は赤外線照射などによって加熱することができる。
図5に示す製造装置100を用いた清掃用シートの好適な製造方法は以下のとおりである。まず、親水性繊維2を含むウェブの両面に潜在捲縮繊維3Pを含むウェブを積層して積層体5を形成する(積層工程)。詳細には、第1ウェブ形成部120から、潜在捲縮繊維3Pと、必要に応じてバインダーとしての熱融着性繊維とを含む繊維集合体を供給して、第1ウェブ3Wを搬送ベルト上に形成させる。その後、第2ウェブ形成部130から、親水性繊維2と、必要に応じてバインダーとしての熱融着性繊維とを含む繊維集合体を供給して、第2ウェブ2Wを第1ウェブ3W上に形成させる。更に、第3ウェブ形成部140から、潜在捲縮繊維3Pと、必要に応じてバインダーとしての熱融着性繊維とを含む繊維集合体を供給して、第3ウェブ3W’を第2ウェブ2W上に形成させる。このようにして、親水性繊維2を含むウェブ2Wの両面に潜在捲縮繊維3Pを含むウェブ3W,3W’が配された積層体5を形成することができる。
潜在捲縮繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。繊維の構成成分としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステルや、ポリアミド、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。その他の例としては、特開平9-296325号公報等に記載のものが挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えばエチレン-プロピレンランダム共重合体とポリプロピレンとの組み合わせが挙げられる。よりよい収縮性を発現させる観点から、ポリプロピレンとポリエチレンとの組み合わせを用いたサイド・バイ・サイド型複合繊維であることが好ましい。
次に、積層工程で形成した積層体5を加熱して一体化させるとともに、潜在捲縮繊維3Pを捲縮させて捲縮繊維3とする(加熱工程)。加熱装置160内で積層体5を加熱することによって、バインダーである熱融着性繊維が溶融し、それに起因して、親水性繊維2どうし、潜在捲縮繊維3Pどうし、並びに親水性繊維2及び潜在捲縮繊維3Pがそれぞれ接着される。これとともに、潜在捲縮繊維3Pは、熱の付与によって螺旋状の捲縮が発現し、捲縮繊維3が形成される。このような工程を経て、親水性繊維2及びを含む不織布からなる第1繊維層11と、捲縮繊維3を含む第2繊維層12とを有し、これらの層が積層一体化された清掃用シート1が製造される。各層の一体化を更に強化させたい場合には、ヒートエンボスや超音波エンボスによる融着を更に行うこともできる。
加熱工程における加熱温度は、構成繊維の原料や融点などによって適宜調節することができるが、130℃以上200℃以下であることが好ましく、140℃以上180℃以下であることが更に好ましい。また、加熱工程における加熱処理の時間は、10秒以上100秒以下とすることができる。具体的には、親水性繊維としてパルプを、熱融着性繊維としてPET/co-PET芯鞘繊維を、潜在捲縮繊維としてPET/co-PET芯鞘繊維を使用した場合、加熱工程における加熱温度は、150℃以上170℃以下とし、加熱工程における加熱処理の時間は、20秒以上80秒以下とすることができる。
潜在捲縮繊維を含むウェブを形成する際に、潜在捲縮繊維及び熱融着性繊維を用いる場合、螺旋状の捲縮性の効率的な発現及びシートの強度確保の観点から、潜在捲縮繊維の繊維径は、熱融着性繊維の繊維径の150%以上であることが好ましく、175%以上であることがより好ましく、200%以上であることが更に好ましい。また、650%以下であることが好ましく、625%以下であることがより好ましく、600%以下であることが更に好ましい。具体的には、捲縮繊維の繊維径は、熱融着性繊維の繊維径の150%以上650%以下であることが好ましく、175%以上625%以下であることが更に好ましく、200%以上600%以下であることが一層好ましい。潜在捲縮繊維の繊維径及び繊維長とは、捲縮が発現した後の繊維径及び繊維長のことである。潜在捲縮繊維の繊維径及び繊維長は、上述の方法と同様に測定することができる。
加熱工程を経て製造された清掃用シートに対して、加熱工程後の工程において、スプレー等の任意の液含浸方法により、低密度の洗浄液、好ましくは水性液を含浸させた後、適宜の寸法に裁断することにより、本発明の清掃用シートの一実施形態である枚葉の清掃用シート1が得られる。枚葉の清掃用シートに切断した後、洗浄液を含浸させても良い。
本発明の清掃用シートは、図6に示すような、清掃用シートの積層包装体とした状態で、販売、運搬、保管等することも好ましい。図6に示す清掃用シートの積層包装体10は、前述した図1に示す清掃用シート1が、液不透過性の包装袋14内に、複数枚積層された状態で収容された構成を有している。包装袋14は、清掃用シート1に含浸されている洗浄液に対して液不透過性であり、同洗浄液を通さない材質のシート材から形成されている。包装袋14を形成するシート材としては、単層若しくは多層の樹脂フィルム又はそれらにアルミ層やアルミ蒸着層を設けたもの等を用いることができる。
図6に示す包装袋14は、チャック付三方袋であり、樹脂フィルム等の液不透過性の2枚のシート材15が、清掃用シート1が積層状態で収容されるシート収容部16の周囲の3方において互いにヒートシール等により接合されており、シート収容部16の周囲の残りの1方において、2枚のシート材15間が、相対向する面に設けられたチャック17により封止されている。チャック17の外側には、2枚のシート材15間をヒートシール等により接合して形成された開封シール部18が形成されている。そして、シート収容部16内の清掃用シート1を取り出すには、図6に一点鎖線で示すように、側部シール部19に形成された切り欠き19aを引き裂き開始点として、手で2枚のシート材15を引き裂くことによって、開封シール部18を除去した後、開閉自在なチャック17を開いて清掃用シート1を取り出す。
清掃用シート1を収容する包装袋14としては、図6に示すように、平坦な上下面を有し、下面を水平面G上に接した状態として平置した際に、内部に収容した清掃用シート1の上下面が水平面Gと略平行になるものが好ましい。包装袋14は、図6に示すように偏平な形状であることが好ましいが、それに限られない。また開口部にチャックのついた包装袋に代えて、上面に、粘着シートの脱着により開閉されるシート取り出し口を有する包装袋を用いることもできる。
清掃用シートの積層包装体に収容することで、洗浄液から水分が蒸発すること等により、清掃用シートの清掃性能の劣化を抑制することができ、販売、運搬、保管、携帯等も容易となる。清掃用シートの積層包装体に含まれている洗浄液の全質量は、収容されている清掃用シートの全質量に対して、150質量%以上400質量%以下が好ましく、200質量%以上320質量%以下がより好ましい。清掃用シートの積層包装体において清掃用シートは、一枚ごとに平面状に拡げた状態で積層されていても良いし、2つ折り、3つ折り、4つ折り等に折り畳んだ状態での積層されていても良い。また清掃用シートの積層包装体に収容されている清掃用シートの枚数は、例えば2枚以上100枚以下であり、好ましくは3枚以上80枚以下、より好ましくは4枚以上50枚以下である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明はかかる実施形態に制限されない。
以下、本発明を実施例に基づき、更に詳細に説明する。但し、本発明は、斯かる実施例により何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
図5に示した製造装置100を用いて、第1繊維層11に含まれる親水性繊維2が繊維径20μmのパルプ繊維であり、一対の第2繊維層12,12に含まれる疎水性繊維が、潜在捲縮繊維が螺旋状に捲縮した捲縮繊維及び熱融着性繊維である3層構造の乾燥状態の清掃用シート(坪量260g/m2)を製造した。そして、得られた乾燥状態の清掃用シートに、下記処方の水性の洗浄液を、洗浄液の含浸割合が、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して250質量%となるように含浸させて、実施例の清掃用シートを得た。
第2繊維層に含まれる捲縮繊維は、螺旋状に捲縮したもので、繊維径が44μm、見かけの長さが3mmであった。第2繊維層中の捲縮繊維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して、75質量%であった。
第2繊維層に含まれる熱融着性繊維は、繊維径が14μm、長さが5mmであり、第2繊維層中の融着性繊維維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して25質量%である。
(洗浄液の処方)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル:0.05%質量%
フェノキシエタノール :0.5質量%
エデト酸ナトリウム :0.05質量%
水 :残部
洗浄液の粘度 :3mPa・sec
〔実施例2〕
実施例1において、乾燥状態の清掃用シートを製造する際に、加熱工程における加熱処理を行わずに、潜在捲縮繊維に螺旋状の捲縮を発現させない以外は、実施例1と同様にして、乾燥状態の清掃用シート(坪量260g/m2)を製造し、これに実施例1と同様に、前記処方の洗浄液を含浸させて実施例2の清掃用シートを製造した。
この清掃用シートの第2繊維層に含まれる太繊維は、捲縮を有しないもので、繊維径が44μm、繊維長が5mmであった。第2繊維層中の太繊維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して75質量%であった。第2繊維層に含まれる熱融着性繊維は、繊維径が14μm、長さが5mmであり、第2繊維層中の融着性繊維維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して25質量%であった。
〔実施例3〕
実施例1において、乾燥状態の清掃用シートに含浸させる洗浄液を、下記処方の洗浄液2に代えた以外は、実施例1と同様にして、実施例3の清掃用シートを製造した。
(洗浄液2の処方)
ラウリルジメチルアミンオキサイド:0.05%質量%
クエン酸3Na(キレート剤) :0.01質量%
水 :残部
〔実施例4〕
実施例1において、乾燥状態の清掃用シートを製造する際に、加熱工程における加熱処理を行わずに、潜在捲縮繊維に螺旋状の捲縮を発現させない以外は、実施例1と同様にして、乾燥状態の清掃用シート(坪量260g/m2)を製造し、これに実施例1と同様に、前記処方の洗浄液を含浸させて実施例4の清掃用シートを製造した。この清掃用シートの第2繊維層に含まれる太繊維は、捲縮を有しないもので、繊維径が40μm、繊維長が5mmであった。第2繊維層中の太繊維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して75質量%であった。第2繊維層に含まれる熱融着性繊維は、繊維径が14μm、長さが5mmであり、第2繊維層中の融着性繊維維の含有割合は、第2繊維層中の繊維の全質量に対して25質量%であった。
〔実施例5〕
実施例1において、製造に使用する潜在捲縮性繊維の繊維径を変えて、第2繊維層に含まれる捲縮繊維の繊維径が88μmとなるようにした以外は、実施例1と同様にして、乾燥状態の清掃用シート(坪量260g/m2)を製造し、これに実施例1と同様に、前記処方の洗浄液を含浸させて実施例5の清掃用シートを製造した。
〔実施例6〕
実施例1において、製造に使用する潜在捲縮性繊維の繊維径を変えて、第2繊維層に含まれる捲縮繊維の繊維径が66μmとなるようにした以外は、実施例1と同様にして、乾燥状態の清掃用シート(坪量260g/m2)を製造し、これに実施例1と同様に、前記処方の洗浄液を含浸させて実施例5の清掃用シートを製造した。
〔比較例1〕
繊維径10μm、長さ5mmのポリエステル系樹脂製の繊維100質量%からなるスパンレース不織布に、実施例1で用いた洗浄剤と同一の洗浄液を、該洗浄液の含浸率が、乾燥状態のスパンレース不織布(坪量70g/m2)の質量に対して250質量%となるように含浸させて、比較例1の清掃用シートを得た。
〔比較例2〕
比較例1の清掃用シートの製造において、実施例1で用いた洗浄剤に代えて、実施例3で用いた洗浄剤2を含浸させた以外は、比較例1と同様にして、比較例2の清掃用シートを得た。
〔繊維からなる清掃対象面の清掃性能の評価(その1)〕
実施例1,2,4~6及び比較例1で得られた各清掃用シートについて、以下の方法により、髪の毛の捕集試験を行い、髪の毛等の繊維状のゴミの捕集性能を評価した。
〔試験方法〕
50cm×50cmのカットタイプカーペット上に長さ10cmの毛髪を等間隔に10本撒き、清掃用シートに清掃荷重1.5kgをかけた状態で1パスの清拭清掃を行う。その時、清掃用シート側に捕集された毛髪数をカウントし、下記式(1)により、髪の毛捕集率(%)を算出する。髪の毛がすべて捕集されたとき、髪の毛捕集率100%となる。
髪の毛捕集率(%)=〔捕集した髪の毛の本数/撒いた髪の毛の本数(10本)〕×100
〔結果〕
表1に、各清掃用シートについて、上記式(1)で求められる髪の毛捕集率(%)及び毛捕集率(%)に基づき以下の評価基準で評価した清掃性能の評価結果を示した。
表1に示す髪の毛捕集率は、5回の試験の髪の毛捕集率の平均値である。
〔評価基準〕
◎:捕集率90%以上
〇:捕集率70%以上90%未満
△:捕集率50%以上70%未満
×:捕集率10%未満
Figure 0007178198000001
〔繊維からなる清掃対象面の非損傷性能の評価〕
実施例1,2、4~6及び比較例1で得られた各清掃用シートについて、以下の摩耗試験を行い、繊維からなる清掃対象面の非損傷性能を評価した。
〔試験方法〕
TOYOSEIKI製ウォッシャビリティテスター往復摺動装置のステージ上に、幅150mm長さ500mm厚み10mmで中央部に5cm×5cmの切欠きを設けた板治具を設置し、該切欠き部に5cm×5cmの清掃対象であるカーペット片を、カーペット片の表面が周囲の面と面一(つらいち)になるようセットする。上記装置の摺動測定子に対象シートを装着し1.5kgの荷重をかけた状態で板治具上および清掃対象上をストローク500mm、速度300mm/secの条件で500回往復させる。
摩耗試験(500回往復摺動摩擦)後のカーペット片のパイル部の表面状態を目視観察し、以下の評価基準で、清掃対象面の非損傷性能を評価した。その結果を表1に示した。
〔評価基準〕
◎:摩擦試験の前と変化なし
〇:摩擦試験の前とほぼ変化なし
△:毛のほつれが多少あり
×:毛のほつれがあり
表1に示す結果から、本発明の実施例1,2、4~6の各清掃用シートは、髪の毛の捕集率が50%以上で、表面が繊維からなる清掃対象物の清掃性能に優れる上に、該清掃対象面の非損傷性能にも優れることが判る。これに対して、清掃面が、繊維径が太繊維に満たない繊維径10μmの繊維からなる比較例1の清掃用シートは、清掃対象面の非傷性能には優れる一方、髪の毛の捕集率が、本発明の実施例1,2、4~6の清掃用シートに対して大きく劣る。また実施例1と実施例2との結果の対比から、第2繊維層に含まれる太繊維が捲縮繊維であると、髪の毛の捕集率が向上し、表面が繊維からなる清掃対象物の清掃性能に一層優れることが判る。
〔手の濡れ感の与えにくさの評価〕
実施例1,2、4~6及び比較例1で得られた清掃用シートについて、以下の試験を行い、手の濡れ感の与えにくさを評価した。
〔試験方法〕
水平な支持面上に、疑似の手として紙タオルを載置し、その上に、清掃用シートを、その清掃面(実施例では一方の第2繊維層側)が紙タオルに接触するよう清掃用シートを乗せ、さらにオモリ1.5kgを乗せ、清掃用シートに8.3g/cm2の荷重を加え、10秒保持した。10秒後に紙タオルの質量を天秤で測定し、試験の前後の紙タオルの質量差である「液の転写量」を算出した。
〔結果〕
表1に、各清掃用シートの転写量、及びその転写量に基づき下記の基準で評価した「手の濡れ感の与えにくさ」の評価結果を示した。
〔評価基準〕
◎:転写量が0.2g以下
〇:転写量が0.2g超0.5g以下
△:転写量が0.5g超1.0g以下
×:転写量が1.0g超
表1に示す、実施例1、2、5の結果と比較例1の結果との対比から、本発明の実施例の清掃用シートは、比較例の清掃用シートに比して、液の転写量が低く、手の濡れ感の与えにくさに優れることが判る。
〔繊維からなる清掃対象面の清掃性能の評価(その2)〕
実施例1,3及び比較例1,2で得られた各清掃用シートについて、以下の汚れ拭き取り試験を行い、繊維間に固着した皮脂汚れの除去性能を評価した。
〔試験方法〕
約10年使用した椅子の布張りの座面から、5cm×5cmの正方形状のサンプル片を複数切り出した。このサンプル片を、縦30cm×横50cmの板状の固定具の中央部に固定し、各清掃用シートを、1.5kgの荷重を加えた状態下に、往復ともサンプル片上を通るように、固定具の上面に沿って固定具の横方向にストローク幅30cmで3往復させる疑似清掃処理を行った。
この疑似清掃処理を行った後のサンプル片の表面の状態を、5人のモニターに、SEM画像を用いて300倍に拡大して観察させ、汚れの除去具合を、以下の評価基準により採点させた。表2に、5人のモニターの点数の合計点を示した。
〔評価基準〕
1:繊維間の汚れが取れていない。
2:繊維間の汚れが少し取れている。
3:繊維間の汚れが概ね取れている。
4:繊維間の汚れが取れている。
Figure 0007178198000002
また、図7(a)に、実施例3の清掃用シートによる清掃処理後のサンプル片の表面の拡大写真を示し、図7(b)に清掃処理前の布サンプル片の表面の拡大写真を示した。図7(a)又は図7(b)に示すように、使用したサンプル片は、約10年使用した椅子の布張りの座面からなる。
〔結果〕
表2に示す、実施例1の結果と比較例1の結果との対比、及び実施例3の結果と比較例2の結果との対比から、本発明の実施例の清掃用シートは、比較例の清掃用シートに比して、皮脂汚れの除去性能にも優れることが判る。また、実施例1の結果と実施例3の結果との対比から、洗浄液に皮脂汚れ除去成分及びキレート剤を配合することにより、皮脂汚れ除去性能が一層向上することが判る。
表1及び表2に示す結果から、本発明の清掃用シートは、表面が繊維からなる清掃対象物における繊維からなる清掃対象面の清掃、特に拭き掃除において優れた性能性能を有するとともに、手の濡れ感も低減しつつ、清掃対象面の非損傷性能にも優れることが判る。
1 清掃用シート
2 親水性繊維
3 捲縮繊維
3A 太繊維
11 第1繊維層
12 第2繊維層
10 清掃用シートの積層包装体
30 カーペット
100 清掃用シートの製造装置

Claims (3)

  1. 親水性繊維を含む第1繊維層と該第1繊維層に隣接し且つ該第1繊維層の全面に配置された第2繊維層とを有する清掃用シートであって、
    前記親水性繊維は、繊維径が30μm未満であり、
    第2繊維層は、繊維径が40μm以上、長さが2mm以上15mm以下の太繊維を含んでおり、
    前記太繊維が螺旋状に捲縮した繊維であり、
    前記親水性繊維が第2繊維層内に混在しているとともに、混在した該親水性繊維の一部が該第2繊維層側へ露出しており、
    洗浄液が含浸されており、表面が繊維からなる清掃対象物の拭き掃除に用いられる、清掃用シート。
  2. 前記洗浄液が皮脂可溶化成分を含む、請求項に記載の清掃用シート。
  3. 前記洗浄液がキレート剤を含む、請求項1又は2に記載の清掃用シート。
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