JP2008179660A - コーティング組成物、コーティング方法及び空気調節機 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るコーティング膜を、樹脂や金属等の各種材料に対して容易に形成させ得るコーティング組成物を提供する。
【解決手段】撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物であって、前記抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として分散しており、前記撥水性樹脂100質量部に対する前記抗菌剤の量が5質量部以上60質量部以下であることを特徴とするコーティング組成物とする。前記コーティング組成物は、表面が疎水性であり、且つ平均粒径が5nm以上2μm以下の微粒子をさらに含んでもよい。
【選択図】なし
【解決手段】撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物であって、前記抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として分散しており、前記撥水性樹脂100質量部に対する前記抗菌剤の量が5質量部以上60質量部以下であることを特徴とするコーティング組成物とする。前記コーティング組成物は、表面が疎水性であり、且つ平均粒径が5nm以上2μm以下の微粒子をさらに含んでもよい。
【選択図】なし
Description
本発明は、コーティング組成物、コーティング方法及び空気調節機に関するものである。詳細には、本発明は、空気調節機や冷蔵庫等のような家電製品の各種部品に抗菌性及び抗カビ性を付与するためのコーティング組成物及びコーティング方法に関する。
空気調節機や冷蔵庫等のような家電製品の各種部品では、水分の付着等によってカビや雑菌が発生し、美観を損ねたり、臭気が生じたりするという問題がある。従って、このような製品の各種部品に用いる材料は、防汚性及び抗菌性を有することが必要とされる。
一般に、カビや雑菌の繁殖には水分の存在が不可欠であるため、高い撥水性を有する樹脂表面においてはカビや雑菌が繁殖しにくくなる。また、撥水性樹脂の表面に微小の凹凸が存在すると、撥水性がより高くなる。しかし、高い撥水性を有する樹脂表面であっても、表面にごみや汚れが付着したり、表面が物理的な損傷を受けたりした場合には、水分が付着し易くなり、カビや雑菌の繁殖を招いてしまう。そこで、撥水性樹脂にカビや雑菌の繁殖を抑制する抗菌剤を配合することが知られている。
一般に、カビや雑菌の繁殖には水分の存在が不可欠であるため、高い撥水性を有する樹脂表面においてはカビや雑菌が繁殖しにくくなる。また、撥水性樹脂の表面に微小の凹凸が存在すると、撥水性がより高くなる。しかし、高い撥水性を有する樹脂表面であっても、表面にごみや汚れが付着したり、表面が物理的な損傷を受けたりした場合には、水分が付着し易くなり、カビや雑菌の繁殖を招いてしまう。そこで、撥水性樹脂にカビや雑菌の繁殖を抑制する抗菌剤を配合することが知られている。
このような樹脂としては、例えば、抗菌剤粒子を添加した樹脂がある(例えば、特許文献1参照)。かかる樹脂は、多量の水分と接触した場合、樹脂中から抗菌剤粒子が溶出して抗菌効果を与えることができる。また、かかる樹脂は、少量の水分と接触した場合、撥水剤が作用して樹脂表面の接触面積を低下させて雑菌が発生するのを防止することができる。
さらに、多孔質物質の表面に金属イオンを含浸させた無機系抗菌剤を、四フッ化エチレン樹脂に添加したコーティング組成物がある(例えば、特許文献2参照)。かかるコーティング組成物は、所定の被処理物に塗付した後、300〜430℃で焼成することによって、長期間の抗菌効果を維持し得るコーティング膜を提供することができる。
さらに、多孔質物質の表面に金属イオンを含浸させた無機系抗菌剤を、四フッ化エチレン樹脂に添加したコーティング組成物がある(例えば、特許文献2参照)。かかるコーティング組成物は、所定の被処理物に塗付した後、300〜430℃で焼成することによって、長期間の抗菌効果を維持し得るコーティング膜を提供することができる。
しかしながら、特許文献1の樹脂は、樹脂に配合される抗菌剤の量が制限されると共に、使用の経過と共に抗菌剤が溶出するため、長期間にわたって抗菌性を維持することが困難であるという問題があった。また、特許文献1の樹脂は、樹脂そのものに関するものであるため、樹脂以外の各種材料に抗菌性を付与するコーティング膜を形成することはできない。
一方、特許文献2のコーティング組成物は、コーティング膜の形成に際して高温での焼成が必要であり、一般的な樹脂材料へのコーティングが困難であるという問題があった。また、特許文献2のコーティング組成物は、特許文献1の樹脂と同様に、配合される抗菌剤の量が制限されると共に、かかるコーティング組成物から得られたコーティング膜は、使用の経過と共に抗菌剤が溶出するため、長期間にわたって抗菌性を維持することが困難であるという問題もあった。
一方、特許文献2のコーティング組成物は、コーティング膜の形成に際して高温での焼成が必要であり、一般的な樹脂材料へのコーティングが困難であるという問題があった。また、特許文献2のコーティング組成物は、特許文献1の樹脂と同様に、配合される抗菌剤の量が制限されると共に、かかるコーティング組成物から得られたコーティング膜は、使用の経過と共に抗菌剤が溶出するため、長期間にわたって抗菌性を維持することが困難であるという問題もあった。
一般に、雑菌やカビの繁殖は、抗菌剤を撥水性樹脂に配合することによって抑制することが可能となるものの、抗菌剤が撥水性樹脂と相溶性が良好であると、撥水性樹脂から抗菌剤が溶出することができないため、抗菌及び抗カビ効果が低くなる。逆に、抗菌剤が撥水性樹脂と相溶性が悪く、相分離して撥水性樹脂表面に露出してしまうと、溶出によって抗菌及び抗カビ効果が発揮されるものの、抗菌剤が全て溶出し尽くした後は抗菌及び抗カビ効果の効果がなくなってしまう。また、撥水性樹脂の表面に抗菌剤が露出していると撥水性樹脂の撥水性を損なってしまうこともある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るコーティング膜を、樹脂や金属等の各種材料に対して容易に形成させ得るコーティング組成物及びコーティング方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得る空気調節機を提供することを目的とする。
また、本発明は、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得る空気調節機を提供することを目的とする。
本発明は、撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物であって、前記抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として分散しており、前記撥水性樹脂100質量部に対する前記抗菌剤の量が5質量部以上60質量部以下であることを特徴とするコーティング組成物である。
また、本発明は、上記コーティング組成物を物品表面に塗付してコーティング膜を形成させることを特徴とするコーティング方法である。
さらに、本発明は、上記コーティング方法によりコーティング膜が表面に形成された部品を有することを特徴とする空気調節機である。
また、本発明は、上記コーティング組成物を物品表面に塗付してコーティング膜を形成させることを特徴とするコーティング方法である。
さらに、本発明は、上記コーティング方法によりコーティング膜が表面に形成された部品を有することを特徴とする空気調節機である。
本発明によれば、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るコーティング膜を、樹脂や金属等の各種材料に対して容易に形成させ得るコーティング組成物及びコーティング方法を提供することができる。
また、本発明によれば、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得る空気調節機を提供することができる。
また、本発明によれば、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得る空気調節機を提供することができる。
実施の形態1.
本発明のコーティング組成物は、撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物である。
本発明のコーティング組成物で用いられる撥水性樹脂としては特に制限されず、公知の様々な撥水性樹脂を用いることができる。このような撥水性樹脂としては、各種のシリコーン樹脂、ポリオレフィン類、主鎖又は側鎖にハロゲン原子を有する各種の高分子が挙げられる。具体的には、様々なフッ化アルキル(メタ)アクリレートの各種重合体、4フッ化エチレン共重合体、6フッ化プロピレン共重合体、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、2フッ化ビニリデン単独重合体及び共重合体、3フッ化エチレン重合体、1フッ化エチレン重合体、塩化3フッ化エチレン重合体等を単独又は組み合わせて用いることができる。
本発明のコーティング組成物は、撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物である。
本発明のコーティング組成物で用いられる撥水性樹脂としては特に制限されず、公知の様々な撥水性樹脂を用いることができる。このような撥水性樹脂としては、各種のシリコーン樹脂、ポリオレフィン類、主鎖又は側鎖にハロゲン原子を有する各種の高分子が挙げられる。具体的には、様々なフッ化アルキル(メタ)アクリレートの各種重合体、4フッ化エチレン共重合体、6フッ化プロピレン共重合体、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、2フッ化ビニリデン単独重合体及び共重合体、3フッ化エチレン重合体、1フッ化エチレン重合体、塩化3フッ化エチレン重合体等を単独又は組み合わせて用いることができる。
また、本発明のコーティング組成物における撥水性樹脂の含有量としては、使用する撥水性樹脂の種類及びコーティング方法等に応じて適宜設定すればよいが、一般に0.5質量%以上50質量%以下であることが好ましい。撥水性樹脂が0.5質量%未満であると、撥水性樹脂の量が十分でないため、コーティング膜が形成されなかったり、抗菌剤の微粒子がコーティング膜の表面に露出してしまうことがある。一方、撥水性樹脂が50質量%を超えると、コーティング組成物において撥水性樹脂が析出してしまったり、コーティング組成物の粘度が高くなり過ぎたりして、コーティングが困難となってしまうことがある。
本発明のコーティング組成物で用いられる抗菌剤としては特に制限されることはなく、公知の様々な抗菌剤を用いることができる。ここで、本明細書における抗菌剤には、公知の様々な抗カビ剤も含まれる。
このような抗菌剤としては、フェノール系、アルデヒド系、カルボン酸系、エステル系、エーテル系、ニトリル系、ハロゲン系、ピリジン・キノリン系、トリアジン系、イソチアゾロン系、イミダゾール・チアゾール系、アニリド系、ビグアナイド系、ジスルフィド系、チオカーバメート系、陽イオン界面活性剤系、及び有機金属系のような様々な有機系薬剤を挙げることができる。これら抗菌剤は、単独又は組み合わせて用いることができる。
このような抗菌剤としては、フェノール系、アルデヒド系、カルボン酸系、エステル系、エーテル系、ニトリル系、ハロゲン系、ピリジン・キノリン系、トリアジン系、イソチアゾロン系、イミダゾール・チアゾール系、アニリド系、ビグアナイド系、ジスルフィド系、チオカーバメート系、陽イオン界面活性剤系、及び有機金属系のような様々な有機系薬剤を挙げることができる。これら抗菌剤は、単独又は組み合わせて用いることができる。
本発明のコーティング組成物における抗菌剤の含有量は、撥水性樹脂100質量部に対して5質量部以上60質量部以下であり、10質量部以上30質量部以下であることが好ましい。かかる含有量が5質量部未満であると、コーティング膜に内包される抗菌剤の微粒子の量が少なくなり、コーティング膜が変形して平滑化し、撥水性が低下した場合等に抗菌剤の微粒子がコーティング膜の表面に露出しにくくなる。一方、かかる含有量が60質量部を超えると、抗菌剤の微粒子が撥水性樹脂に覆われにくくなり、コーティング膜表面に露出してしまう。
本発明のコーティング組成物では、前記抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として分散している。かかる抗菌剤微粒子の平均粒径は、0.5μm以上2μm以下であることが好ましい。かかる平均粒径が0.5μm未満であると、所望の微小凹凸を有するコーティング膜が得られないことがある。一方、かかる平均粒径が2μmを超えると、得られるコーティング膜の平滑性が損なわれてしまうことがある。ここで、平均粒径は、光散乱式等の粒度分布測定装置により測定した値である。
このような抗菌剤微粒子の平均粒径は、コーティング組成物の調製の際に各種条件を調整することによって達成され得る。例えば、原料段階において抗菌剤粒子の平均粒径を粉砕等の手段によって当該範囲に調整したり、各原料を混合した後に抗菌剤粒子の平均粒径を粉砕等の手段によって当該範囲に調整したりすればよい。また、温度や撹拌速度等によって析出する抗菌剤の平均粒径を変化させることも可能である。
このような抗菌剤微粒子の平均粒径は、コーティング組成物の調製の際に各種条件を調整することによって達成され得る。例えば、原料段階において抗菌剤粒子の平均粒径を粉砕等の手段によって当該範囲に調整したり、各原料を混合した後に抗菌剤粒子の平均粒径を粉砕等の手段によって当該範囲に調整したりすればよい。また、温度や撹拌速度等によって析出する抗菌剤の平均粒径を変化させることも可能である。
本発明のコーティング組成物で用いられる溶剤は、撥水性樹脂に対して良溶剤であると共に抗菌剤に対して貧溶剤である第1の溶剤であることが好ましい。かかる第1の溶剤としては、特に制限されることはないが、沸点が300℃未満であることが好ましい。かかる溶剤の沸点が300℃以上であると、コーティング組成物をコーティングして乾燥させる過程で加熱する必要が生じたり、乾燥速度が遅いためにコーティング膜中で抗菌剤の粒子が大きくなって安定に分散した状態とならないことがある。このような溶剤としては、トリクロルトリフルオロエタン、ジクロルテトラフルオロエタン、フルオロベンゼン、パーフルオロベンゼン、パーフルオロシクロブタン、トリフルオロメチルベンゼン、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)、パーフルオロトリブチルアミン等のフッ素系溶剤、各種脂肪族や芳香族溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、及びエステル系溶剤を挙げることができる。これらの溶剤は、単独又は組み合わせて用いることができる。
また、本発明のコーティング組成物における第1の溶剤の含有量としては、使用する撥水性樹脂の種類やコーティング方法等に応じて適宜設定すればよいが、一般に50質量%以上99質量%以下であることが好ましい。かかる第1の溶剤の含有量が50質量%未満であると、溶剤の量が少なすぎて、コーティングすることが困難な場合がある。一方、かかる第1の溶剤の含有量が99質量%を超えると、撥水性樹脂及び抗菌剤の含有量が少なすぎて、適切なコーティング膜を得ることができないことがある。
上記成分を含むコーティング組成物は、抗菌剤と、撥水性樹脂と、第1の溶剤とを所定の含有量となるように混合することで調製することができる。ここで、混合方法としては特に制限されることはなく、従来公知の方法を用いて混合することができる。また、抗菌剤は、原料段階において粉砕等の手段によって所望の平均粒径に調整したり、各原料を混合した後に粉砕等の手段によって所望の平均粒径に調整すればよい。なお、コーティング組成物において、抗菌剤微粒子が凝集して流動性が失われたり、抗菌剤微粒子と撥水性樹脂とが分離してしまうようであれば、分散剤等を配合することも可能である。
本発明のコーティング組成物は、分散剤等を配合する代わりに、溶剤として上記第1の溶剤と、抗菌剤に対して良溶剤である第2の溶剤とからなる混合溶剤を用いることで、抗菌剤微粒子の凝集や抗菌剤微粒子と撥水性樹脂との分離を抑制することもできる。
かかる第2の溶剤としては、特に制限されることはないが、沸点が300℃未満であることが好ましい。かかる溶剤の沸点が300℃以上であると、コーティング組成物をコーティングして乾燥させる過程で加熱する必要が生じたり、乾燥速度が遅いためにコーティング膜中で抗菌剤の粒子が大きくなって安定に分散した状態とならないことがある。このような溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、エタノール等の各種の有機溶剤を挙げることができる。これらの溶剤は、単独又は組み合わせて用いることができる。
かかる第2の溶剤としては、特に制限されることはないが、沸点が300℃未満であることが好ましい。かかる溶剤の沸点が300℃以上であると、コーティング組成物をコーティングして乾燥させる過程で加熱する必要が生じたり、乾燥速度が遅いためにコーティング膜中で抗菌剤の粒子が大きくなって安定に分散した状態とならないことがある。このような溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、エタノール等の各種の有機溶剤を挙げることができる。これらの溶剤は、単独又は組み合わせて用いることができる。
また、本発明のコーティング組成物における第2の溶剤の含有量としては、使用する抗菌剤の種類やコーティング方法等に応じて適宜設定すればよいが、一般に2質量%以上40質量%以下であることが好ましい。かかる第2の溶剤の含有量が2質量%未満であると、添加量が少なすぎて添加の効果が得られないことがあるので好ましくない。一方、かかる第2の溶剤の含有量が40質量%を超えると、抗菌剤のコーティング組成物中での溶解性が高くなりすぎ、コーティング膜を形成したときに好ましい形態とならないことが多いので好ましくない。
第1の溶剤と第2の溶剤との混合溶剤を用いて本発明のコーティング組成物を調製する場合には、第1の溶剤に撥水性樹脂を溶解させた溶液と、第2の溶剤に抗菌剤を溶解させた溶液とを混合すればよい。ここで、抗菌剤は、第2の溶剤に完全に溶解している状態だけではなく、完全に溶解せずに溶け残っている状態であってもよい。また、混合方法としては特に制限されることはなく、従来公知の方法を用いて混合することができる。かかる二つの溶液を混合することにより、抗菌剤に対して良溶剤である溶剤に溶解していた抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として析出した状態となる。かかる析出する抗菌剤微粒子の平均粒径は、温度や撹拌速度等を調整することにより変化させることができる。このようにしてコーティング組成物を製造した場合、抗菌剤の微粒子が凝集や分離しにくく、撥水性樹脂中に適度に分散した状態となる。
次に、上記成分を含む本発明のコーティング組成物から得られるコーティング膜について図1及び2を用いて説明する。
図1及び2は、本発明のコーティング組成物を用いて基材上に形成されるコーティング膜の断面図である。図1及び2において、コーティング膜は、基材1上に形成され、撥水性樹脂2と、撥水性樹脂2に内包された抗菌剤の微粒子3とから構成されている。そして、抗菌剤の微粒子3は、撥水性樹脂2中に分散しており、コーティング膜の表面には露出していない。
図1と図2とのコーティング膜の違いは、撥水性樹脂2中に形成された抗菌剤の微粒子3の大きさであるが、いずれの場合であっても、コーティング膜に内包される抗菌剤の微粒子3によってコーティング膜の表面に微小凹凸が形成される。また、図2のように撥水性樹脂2に内包される抗菌剤の微粒子3の粒径が小さいほど、コーティング膜の均一性が得られる。
図1及び2は、本発明のコーティング組成物を用いて基材上に形成されるコーティング膜の断面図である。図1及び2において、コーティング膜は、基材1上に形成され、撥水性樹脂2と、撥水性樹脂2に内包された抗菌剤の微粒子3とから構成されている。そして、抗菌剤の微粒子3は、撥水性樹脂2中に分散しており、コーティング膜の表面には露出していない。
図1と図2とのコーティング膜の違いは、撥水性樹脂2中に形成された抗菌剤の微粒子3の大きさであるが、いずれの場合であっても、コーティング膜に内包される抗菌剤の微粒子3によってコーティング膜の表面に微小凹凸が形成される。また、図2のように撥水性樹脂2に内包される抗菌剤の微粒子3の粒径が小さいほど、コーティング膜の均一性が得られる。
また、本発明のコーティング組成物は、コーティング膜表面の微小凹凸をより形成しやすくする観点から、上記成分に加えて、表面が疎水性であり、且つ平均粒径が5nm以上2μm以下の微粒子をさらに含有することができる。かかる平均粒径が5nm未満であると、所望の微小凹凸を有するコーティング膜表面が得られないことがある。一方、かかる平均粒径が2μmを超えると、コーティング膜表面の凹凸が大きくなりすぎて、所望の撥水効果が得られないことがある。具体的には、かかる微粒子をコーティング組成物に配合することにより以下のような効果を得ることができる。
(i)コーティング組成物において抗菌剤の含有量が少ない場合には、形成されるコーティング膜表面の微小凹凸が少なくなる傾向にあるものの、かかる微粒子を配合することでコーティング膜表面に所望の微小凹凸を形成することができる。添加した微粒子の粒径が大きい場合には、微粒子そのものが凹凸を形成するが、添加した微粒子の平均粒径が小さい場合においても抗菌剤粒子による凹凸形成をしやすくする効果がある。
(ii)抗菌剤の種類によっては結晶化しやすく、コーティング膜内で2μmを超え、数十μm以下の平均粒径を有する大きな粒子となりやすいものがあるが、コーティング組成物における抗菌剤の濃度を低くしたり、コーティング膜の乾燥速度を高めたりしなくても、大きな粒子への抗菌剤の結晶化を抑制することができる。この場合には、特に平均粒径の小さな微粒子の添加効果が大きい。
(iii)抗菌剤の微粒子化が十分でない場合においても、微粒子によってコーティング膜表面に微小凹凸が形成されるので、コーティング条件によらず良好なコーティング膜が得られる。また、撥水性樹脂に微粒子化せずに混合された抗菌剤は、撥水性樹脂が変形しても溶出しにくいものとなってしまうが、微粒子が添加されていることで微粒子化していない抗菌剤も溶出しやすくなる傾向がある。
(i)コーティング組成物において抗菌剤の含有量が少ない場合には、形成されるコーティング膜表面の微小凹凸が少なくなる傾向にあるものの、かかる微粒子を配合することでコーティング膜表面に所望の微小凹凸を形成することができる。添加した微粒子の粒径が大きい場合には、微粒子そのものが凹凸を形成するが、添加した微粒子の平均粒径が小さい場合においても抗菌剤粒子による凹凸形成をしやすくする効果がある。
(ii)抗菌剤の種類によっては結晶化しやすく、コーティング膜内で2μmを超え、数十μm以下の平均粒径を有する大きな粒子となりやすいものがあるが、コーティング組成物における抗菌剤の濃度を低くしたり、コーティング膜の乾燥速度を高めたりしなくても、大きな粒子への抗菌剤の結晶化を抑制することができる。この場合には、特に平均粒径の小さな微粒子の添加効果が大きい。
(iii)抗菌剤の微粒子化が十分でない場合においても、微粒子によってコーティング膜表面に微小凹凸が形成されるので、コーティング条件によらず良好なコーティング膜が得られる。また、撥水性樹脂に微粒子化せずに混合された抗菌剤は、撥水性樹脂が変形しても溶出しにくいものとなってしまうが、微粒子が添加されていることで微粒子化していない抗菌剤も溶出しやすくなる傾向がある。
かかる微粒子としては、上記の特徴を有するものであれば特に制限されることはなく、従来公知の微粒子を用いることができる。このような微粒子としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート及びポリオレフィン等の有機物の微粒子を挙げることができる。また、シリカ、アルミナ、酸化セリウム、酸化チタン及び酸化マンガン等の金属酸化物の微粒子、窒化ホウ素、窒化アルミ等の金属窒化物の微粒子の表面を、シランカップリング剤等で処理して表面を疎水化して用いることも可能である。なお、これらの微粒子は、単独又は組み合わせて用いることができる。シランカップリング剤としては、特に制限されることはなく公知のものを使用することができ、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
また、かかる微粒子を配合する場合、本発明のコーティング組成物における微粒子の含有量は、5質量%以上40質量%以下であることが好ましい。かかる微粒子の含有量が5質量%未満であると、添加量が少なすぎて添加の効果が得られないことがある。かかる微粒子の含有量が40質量%を超える場合には、十分な抗菌剤を添加することができなくなることが多い。
さらに、かかる微粒子を配合する場合には、コーティング組成物に微粒子を配合してホモジナイザー等により分散させればよい。
また、かかる微粒子を配合する場合、本発明のコーティング組成物における微粒子の含有量は、5質量%以上40質量%以下であることが好ましい。かかる微粒子の含有量が5質量%未満であると、添加量が少なすぎて添加の効果が得られないことがある。かかる微粒子の含有量が40質量%を超える場合には、十分な抗菌剤を添加することができなくなることが多い。
さらに、かかる微粒子を配合する場合には、コーティング組成物に微粒子を配合してホモジナイザー等により分散させればよい。
次に、上記微粒子をさらに含む本発明のコーティング組成物から得られるコーティング膜について図3を用いて説明する。
図3は、上記微粒子をさらに含む本発明のコーティング組成物を用いて形成されるコーティング膜の断面図である。図3において、コーティング膜は、基材1上に形成され、撥水性樹脂2と、撥水性樹脂2に内包された抗菌剤の微粒子3及び微粒子4とから構成されている。そして、抗菌剤の微粒子3及び微粒子4は、撥水性樹脂2中に分散しており、コーティング膜の表面には露出していない。
かかるコーティング膜では、コーティング組成物における抗菌剤の含有量が少ない場合であっても、コーティング膜に内包される微粒子4によってコーティング膜の表面に微小凹凸が形成される。
図3は、上記微粒子をさらに含む本発明のコーティング組成物を用いて形成されるコーティング膜の断面図である。図3において、コーティング膜は、基材1上に形成され、撥水性樹脂2と、撥水性樹脂2に内包された抗菌剤の微粒子3及び微粒子4とから構成されている。そして、抗菌剤の微粒子3及び微粒子4は、撥水性樹脂2中に分散しており、コーティング膜の表面には露出していない。
かかるコーティング膜では、コーティング組成物における抗菌剤の含有量が少ない場合であっても、コーティング膜に内包される微粒子4によってコーティング膜の表面に微小凹凸が形成される。
上記したような本発明のコーティング組成物により得られるコーティング膜は、抗菌剤が微粒子化されて撥水性樹脂に内包された状態となって表面に露出していないので、抗菌剤が溶出して抗菌性又は抗カビ性が失われたり、撥水性が損なわれたりすることがない。また、抗菌剤がコーティング膜の表面に露出していない状態でも、コーティング膜の微小凹凸により撥水性が十分に高いため、良好な抗菌性及び抗カビ性を有する。
また、コーティング膜の表面は、柔らかい樹脂の撥水性樹脂であるため、ごみや汚れが膜表面に付着した場合には、付着する異物の衝突による変形や、付着後の熱による変形などが容易に起こり、撥水性樹脂に内包されている抗菌剤がコーティング膜の表面に滲み出しやすくなる。つまり、ごみや汚れの付着や、物理的な損傷を受けてコーティング膜表面が平滑化した場合には、コーティング膜表面の撥水性が低下し、雑菌やカビが繁殖し易い状態となるが、コーティング膜に内包されている抗菌剤が滲み出すことによって雑菌やカビの繁殖を抑制することができる。
また、コーティング膜の表面は、柔らかい樹脂の撥水性樹脂であるため、ごみや汚れが膜表面に付着した場合には、付着する異物の衝突による変形や、付着後の熱による変形などが容易に起こり、撥水性樹脂に内包されている抗菌剤がコーティング膜の表面に滲み出しやすくなる。つまり、ごみや汚れの付着や、物理的な損傷を受けてコーティング膜表面が平滑化した場合には、コーティング膜表面の撥水性が低下し、雑菌やカビが繁殖し易い状態となるが、コーティング膜に内包されている抗菌剤が滲み出すことによって雑菌やカビの繁殖を抑制することができる。
本発明のコーティング組成物は、コーティングする際に加熱の必要がないため、様々な物品表面をコーティングすることができる。特に、本発明のコーティング組成物から得られるコーティング膜は、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るので、空気調節機等において結露やごみ付着が起こり易い部品表面をコーティングすることができる。また、本発明のコーティング組成物から得られるコーティング膜は、抗菌剤がコーティング膜に内包され、表面に露出していないので、冷蔵庫や食器洗浄機のような抗菌剤の混入が嫌われる食品関係の製品表面をコーティングすることもできる。
本発明のコーティング組成物のコーティング方法としては、特に制限されることはなく従来公知の方法を用いて行うことができる。具体的には、本発明のコーティング組成物を物品表面に塗付することによってコーティング膜を形成させることができる。ここで、塗付方法としては、特に制限されることはなく、スプレー塗布等の従来公知の方法を用いることができる。
かかる方法によって本発明のコーティング組成物を様々な物品表面にコーティングすると、溶剤の蒸発に伴い、撥水性樹脂溶液に溶解していた抗菌剤が微粒子として撥水性樹脂溶液中で析出する。そして、溶剤が完全に蒸発した後は、図1〜3に示したような抗菌剤の微粒子が撥水性樹脂に内包されたコーティング膜となる。
かかる方法によって本発明のコーティング組成物を様々な物品表面にコーティングすると、溶剤の蒸発に伴い、撥水性樹脂溶液に溶解していた抗菌剤が微粒子として撥水性樹脂溶液中で析出する。そして、溶剤が完全に蒸発した後は、図1〜3に示したような抗菌剤の微粒子が撥水性樹脂に内包されたコーティング膜となる。
なお、本発明のコーティング方法において、本発明のコーティング組成物中にホコリや油分等が混入した場合には、抗菌剤の微粒子の一部がコーティング膜表面に露出することがある。かかる抗菌剤の微粒子は、露出量が少なければ撥水性には特に問題ないが、露出量が多かったり、冷蔵庫や食器洗浄機のような抗菌剤の混入が嫌われる食品関係の製品に用いたりする場合には問題となることがある。よって、コーティング膜の形成後には、水やアルコール等の溶剤でコーティング膜を洗浄することによって露出した抗菌剤の微粒子を除去することが好ましい。特に、コーティング膜は撥水性であるので、アルコール等の溶剤を用いて洗浄することによって、露出した抗菌剤の微粒子を効果的に除去することができる。
本発明の空気調節機は、上記コーティング組成物及びコーティング方法を用いてコーティング膜が表面に形成された部品を有する。かかる部品としては、特に制限されず、結露やごみ付着が起こり易い部品であればよい。このようなコーティング膜を表面に有する部品を備えた空気調節機は、結露やごみ付着を防止することができると共に、これらに起因する空気調節機の性能低下をも防止することができる。
以下、実施例により本発明の詳細を説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
[実施例1]
パーフルオロオクチルエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとのモル比が2:1の混合物に開始剤として1%の過酸化ベンゾイル添加し、60℃で3時間撹拌してラジカル重合させた後、沈殿精製することによって共重合体(撥水性樹脂)を得た。この撥水性樹脂をパーフルオロベンゼンに溶解して3質量%の撥水性樹脂を含む溶液を調製した。抗菌剤として2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール(TBZ)を用い、DMFに溶解して5質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液100gに対して、抗菌剤を含む溶液30gを激しく撹拌しながら混合してコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は0.9μmであった。このコーティング組成物を10cm角のガラス板上にスプレーにて塗布し、室温で乾燥させた後、形成されたコーティング膜を流水で洗浄した。かかるコーティング膜は、僅かに白濁した膜であり、水の接触角が120°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は1ppm以下であった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は130ppmであった。ここで、TBZ濃度は、液体クロマトグラフィーで測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
[実施例1]
パーフルオロオクチルエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとのモル比が2:1の混合物に開始剤として1%の過酸化ベンゾイル添加し、60℃で3時間撹拌してラジカル重合させた後、沈殿精製することによって共重合体(撥水性樹脂)を得た。この撥水性樹脂をパーフルオロベンゼンに溶解して3質量%の撥水性樹脂を含む溶液を調製した。抗菌剤として2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール(TBZ)を用い、DMFに溶解して5質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液100gに対して、抗菌剤を含む溶液30gを激しく撹拌しながら混合してコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は0.9μmであった。このコーティング組成物を10cm角のガラス板上にスプレーにて塗布し、室温で乾燥させた後、形成されたコーティング膜を流水で洗浄した。かかるコーティング膜は、僅かに白濁した膜であり、水の接触角が120°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は1ppm以下であった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は130ppmであった。ここで、TBZ濃度は、液体クロマトグラフィーで測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
[比較例1]
実施例1における3質量%の撥水性樹脂を含む溶液をコーティング組成物(抗菌剤を含有しないコーティング組成物)として用いた。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、水の接触角が90°であった。
実施例1と比較例1とにおける水の接触角の比較からわかるように、コーティング組成物に抗菌剤を含有させることで、形成されるコーティング膜の撥水性が向上した。
実施例1における3質量%の撥水性樹脂を含む溶液をコーティング組成物(抗菌剤を含有しないコーティング組成物)として用いた。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、水の接触角が90°であった。
実施例1と比較例1とにおける水の接触角の比較からわかるように、コーティング組成物に抗菌剤を含有させることで、形成されるコーティング膜の撥水性が向上した。
[実施例2]
撥水性樹脂及び抗菌剤としては実施例1と同様のものを用いた。撥水性樹脂2.3質量%及び抗菌剤1.1質量%とパーフルオロベンゼンとを混合した。そして、この混合物を、ホモジナイザーを用いて抗菌剤を分散させることによってコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は1.8μmであった。このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した膜であり、水の接触角が120°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は1ppm以下であった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は80ppmであった。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
撥水性樹脂及び抗菌剤としては実施例1と同様のものを用いた。撥水性樹脂2.3質量%及び抗菌剤1.1質量%とパーフルオロベンゼンとを混合した。そして、この混合物を、ホモジナイザーを用いて抗菌剤を分散させることによってコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は1.8μmであった。このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した膜であり、水の接触角が120°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は1ppm以下であった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は80ppmであった。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
[実施例3]
抗菌剤としてキャプタンを用い、THFに溶解して5質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液として市販の撥水性樹脂コーティング剤PCH−002(株式会社エヌアイマテリアル製、撥水性樹脂固形分2質量%)を用いた。市販の撥水性樹脂コーティング剤100gに対して、抗菌剤を含む溶液10gを混合してコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は1.2μmであった。このコーティング組成物を用いて、実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した透明膜であり、水の接触角が140°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlのエタノールに浸漬させ、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後のエタノール中におけるキャプタン濃度は、2ppmであった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のキャプタン濃度は260ppmであった。ここで、キャプタン濃度は、上記TBZ濃度の測定と同様にして測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
抗菌剤としてキャプタンを用い、THFに溶解して5質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液として市販の撥水性樹脂コーティング剤PCH−002(株式会社エヌアイマテリアル製、撥水性樹脂固形分2質量%)を用いた。市販の撥水性樹脂コーティング剤100gに対して、抗菌剤を含む溶液10gを混合してコーティング組成物を調製した。
このようにして得られたコーティング組成物は白濁した液であった。また、コーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は1.2μmであった。このコーティング組成物を用いて、実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した透明膜であり、水の接触角が140°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlのエタノールに浸漬させ、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後のエタノール中におけるキャプタン濃度は、2ppmであった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のキャプタン濃度は260ppmであった。ここで、キャプタン濃度は、上記TBZ濃度の測定と同様にして測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
[比較例2]
市販の撥水性樹脂コーティング剤PCH−002(株式会社エヌアイマテリアル製)をコーティング組成物(抗菌剤を含有しないコーティング組成物)として用いた。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、水の接触角が110°であった。
実施例2と比較例2とにおける水の接触角の比較からわかるように、コーティング組成物に抗菌剤を含有させることで、形成されるコーティング膜の撥水性が向上した。
市販の撥水性樹脂コーティング剤PCH−002(株式会社エヌアイマテリアル製)をコーティング組成物(抗菌剤を含有しないコーティング組成物)として用いた。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、水の接触角が110°であった。
実施例2と比較例2とにおける水の接触角の比較からわかるように、コーティング組成物に抗菌剤を含有させることで、形成されるコーティング膜の撥水性が向上した。
[実施例4]
撥水性樹脂および抗菌剤としては実施例1と同様のものを用いた。この撥水性樹脂をパーフルオロベンゼンに溶解して3質量%の撥水性樹脂を含む溶液を調製した。抗菌剤(TBZ)をDMFに溶解して1質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液100gに対して、抗菌剤を含む溶液20gを混合した。
一方、微粒子として平均粒径120nmのシリカにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを混合した後、加熱して反応させることでシリカ表面を疎水化処理した。
次いで、撥水性樹脂を含む溶液と抗菌剤を含む溶液との混合溶液120gに対して、表面を疎水化処理したシリカ2gを混合し、ホモジナイザーを用いて分散させることによってコーティング組成物を調製した。このようにして得られたコーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は0.7μmであった。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した膜であり、水の接触角が140°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は5ppmであった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は300ppmであった。ここで、キャプタン濃度は、上記TBZ濃度の測定と同様にして測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
撥水性樹脂および抗菌剤としては実施例1と同様のものを用いた。この撥水性樹脂をパーフルオロベンゼンに溶解して3質量%の撥水性樹脂を含む溶液を調製した。抗菌剤(TBZ)をDMFに溶解して1質量%の抗菌剤を含む溶液を調製した。撥水性樹脂を含む溶液100gに対して、抗菌剤を含む溶液20gを混合した。
一方、微粒子として平均粒径120nmのシリカにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを混合した後、加熱して反応させることでシリカ表面を疎水化処理した。
次いで、撥水性樹脂を含む溶液と抗菌剤を含む溶液との混合溶液120gに対して、表面を疎水化処理したシリカ2gを混合し、ホモジナイザーを用いて分散させることによってコーティング組成物を調製した。このようにして得られたコーティング組成物に含まれる抗菌剤の平均粒径をレーザ光散乱粒度分布測定装置で測定したところ、その平均粒径は0.7μmであった。
このコーティング組成物を実施例1と同様にして10cm角のガラス板上にコーティング膜を形成させた。かかるコーティング膜は、白濁した膜であり、水の接触角が140°の撥水膜であった。
次に、コーティング膜が形成されたガラス板を10mlの水に浸漬し、フィルムバック中で1時間密閉した。1時間密閉後の水中におけるTBZ濃度は5ppmであった。次に、このガラス板をナイロン不織布で3回擦った後のTBZ濃度は300ppmであった。ここで、キャプタン濃度は、上記TBZ濃度の測定と同様にして測定した。
従って、かかるコーティング膜は、通常の状態では抗菌剤は溶出せず、コーティング膜の表面に物理的刺激が加わることで抗菌剤が溶出する膜であると考えられる。
実施例4と比較例1とにおける水の接触角の比較からわかるように、コーティング組成物に抗菌剤及び微粒子を含有させることで、形成されるコーティング膜の撥水性が向上した。
以上の結果に示されているように、本発明のコーティング組成物及びコーティング方法は、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るコーティング膜を、樹脂や金属等の各種材料に対して容易に形成させることができる。
以上の結果に示されているように、本発明のコーティング組成物及びコーティング方法は、長期間にわたって抗菌性及び抗カビ性を維持し得るコーティング膜を、樹脂や金属等の各種材料に対して容易に形成させることができる。
1 基材、2 撥水性樹脂、3 抗菌剤の微粒子、4 微粒子。
Claims (7)
- 撥水性樹脂及び抗菌剤を含むコーティング組成物であって、前記抗菌剤の少なくとも一部が微粒子として分散しており、前記撥水性樹脂100質量部に対する前記抗菌剤の量が5質量部以上60質量部以下であることを特徴とするコーティング組成物。
- 前記抗菌剤の微粒子の平均粒径が、0.5μm以上2μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
- 前記撥水性樹脂に対して良溶剤であると共に前記抗菌剤に対して貧溶剤である第1の溶剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
- 前記撥水性樹脂に対して良溶剤であると共に前記抗菌剤に対して貧溶剤である第1の溶剤と、前記抗菌剤に対して良溶剤である第2の溶剤とからなる混合溶剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
- 表面が疎水性であり、且つ平均粒径が5nm以上2μm以下の微粒子をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコーティング組成物。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のコーティング組成物を物品表面に塗付してコーティング膜を形成させることを特徴とするコーティング方法。
- 請求項6に記載のコーティング方法によりコーティング膜が表面に形成された部品を有することを特徴とする空気調節機。
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