JP6843302B1 - 防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法 - Google Patents

防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

防汚性部材は、基材と、フッ素樹脂と、フッ素樹脂中に含まれる疎水性シリカ粒子及び防かび抗菌剤粒子とを有する固形体と、基材と固形体との間に設けられ基材と固形体とを接合する接合体と、を有し、接合体の厚さが、0.01mm以上0.6mm以下であり、固形体の厚さが、1.0mm以上50.0mm以下であるものである。

Description

本開示は、防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法に関し、特に、ドレンパン等に広く使用でき、抗菌性及び防かび性と共に、撥水性及び超撥水性等が要求される分野に用いられるものである。
従来、空気調和機あるいは除湿機等にはドレンパン等の水が付着する部品が設置されている。このドレンパン等の水が付着する部品においては、かびあるいは菌等の生物系汚れと塵埃等の粒子とが混合された堆積物が存在する。この堆積物は、各部品の様々な性能を低下させる恐れがある。そのため、ドレンパン等の水が付着する部品においては、水の付着自体を抑制する超撥水膜が各部品を構成する基材表面にコーティングされている部品がある。また、防かび抗菌剤粒子が各部品を構成するプラスチック基材の内部に練りこまれ、かびあるいは菌等を抑制する性能が付与されている部品もある。このように撥水性及び超撥水性を有する基材の表面の作製方法、あるいは、防かび抗菌剤粒子をプラスチック基材の内部に練りこむ方法については、これまでいくつかの方法が開示されている。
例えば、四ふっ化エチレン樹脂、四ふっ化エチレン共重合樹脂を主成分とする液体塗料及び粉体塗料中に、シリカゲルの表面に殺菌作用をもつ金属イオンを含浸した無機系抗菌材を0.3〜10%添加してなることを特徴とする抗菌性及び防かび性塗料組成物が提案されている(特許文献1参照)。また、表面に第一のフッ素系樹脂粒子で形成される島状の一次凹凸と、第一のフッ素系樹脂粒子より平均粒子径が小さい第二のフッ素系樹脂粒子で形成される一次凹凸に重畳する二次凹凸とを有し、さらにフッ素系添加物を含有する表面構造であって、Si原子およびSi原子を含む化合物を含まない、超撥水表面構造が提案されている(特許文献2参照)。
特開平8−157750号公報 特開2016−166308号公報
しかしながら、特許文献1の抗菌性及び防かび性塗料組成物は、初期の防かび抗菌性はあるものの、超撥水性能が発揮されないという問題があり、また、防かび抗菌性の長期的な耐久性が得られないという問題がある。また、特許文献2の超撥水表面構造は、表面の凹凸形状が劣化すると超撥水性能がなくなり、超撥水性の長期的な耐久性が得られないという問題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためのものであり、超撥水性及び防かび抗菌性を有し、高い防汚性と超撥水性及び防かび抗菌性の初期の性能を維持できる長期の耐久性とが得られる防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る防汚性部材は、基材と、フッ素樹脂と、フッ素樹脂中に含まれる疎水性シリカ粒子及び防かび抗菌剤粒子とを有する固形体と、基材と固形体との間に設けられ基材と固形体とを接合する接合体と、を有し、接合体の厚さが、0.01mm以上0.6mm以下であり、固形体の厚さが、1.0mm以上50.0mm以下であり、水の接触角が150度以上であることを特徴とするものである。
本開示に係る空気調和機は、本体と、本体の内部に配置された熱交換器と、本体の内部に配置され、熱交換器の下方に設けられたドレンパンと、を有し、ドレンパンの少なくとも一部は、本開示の防汚性部材によって形成されているものである。
本開示に係る防汚性部材の製造方法は、溶剤中にフッ素樹脂と疎水性シリカ粒子とを混合した後に高圧分散処理し、第1剤を調製する分散処理工程と、第1剤に防かび抗菌剤粒子を混合し第2剤の組成物を調製する混合工程と、第2剤の組成物を成形型に入れ、溶剤を蒸発させて第2剤の組成物を乾燥させることにより固形体を作製する乾燥工程と、基材上に基材と固形体とを接合させる接合体を形成する接合体形成工程と、接合体に固形体を当接させ、基材と固形体とを接合する接合工程と、を有し、接合体の厚さが、0.01mm以上0.6mm以下であり、固形体の厚さが、1.0mm以上50.0mm以下であり、水の接触角が150度以上であることを特徴とするものである。
本開示によれば、超撥水性及び防かび抗菌性を有し、高い防汚性と超撥水性及び防かび抗菌性の初期の性能を維持できる長期の耐久性とが得られる防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る防汚性部材の模式断面図である。 図1に示す防汚性部材の詳細図である。 実施の形態2に係る防汚性部材の固形体の製造方法の一例を示すフロー図である。 実施の形態2に係る防汚性部材の製造方法の一例を示すフロー図である。 実施の形態2に係る防汚性部材の概念図である。 実施の形態3に係る空気調和機の模式断面図である。
以下、防汚性部材、空気調和機及び防汚性部材の製造方法について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」等)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。明細書中において、各構成部材同士の位置関係、各構成部材の延伸方向、及び各構成部材の並列方向は、原則として、熱交換器が使用可能な状態に設置されたときのものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る防汚性部材7の模式断面図である。図2は、図1に示す防汚性部材7の詳細図である。防汚性部材7は、基材1と、固形体5と、基材1と固形体5との間に設けられ基材1と固形体5とを接合する接合体6と、を有する。
基材1は、特に限定されるものではなく、撥水性能が要求される各種製品の部品を用いることができる。そのような部品の例としては、空気調和機のドレンパン、あるいは、除湿機のドレンパン等が挙げられる。また、基材1の材質としては、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂及びASG樹脂等のプラスチック、ステンレス及びアルミニウム等の金属、並びに、ガラス等が挙げられる。
固形体5は、フッ素樹脂2と、フッ素樹脂2中に含まれる疎水性シリカ粒子3及び防かび抗菌剤粒子4とを有する。防かび抗菌剤粒子4の表面には、疎水性シリカ粒子3が付着している。換言すれば、防かび抗菌剤粒子の周囲には、疎水性シリカ粒子が付着している。固形体5の厚さは、1.0mm以上50.0mm以下である。
固形体5に用いられるフッ素樹脂2は、固形体5に撥水性を付与すると共に、バインダーとしての作用を有する成分である。フッ素樹脂2としては、特に限定されるものではなく、当該技術分野において公知のものを用いることができる。
フッ素樹脂2の具体例としては、フルオロエチレンビニルエーテル交互共重合体(FEVE)、フルオロエチレンビニルエステル(FEVES)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等が挙げられる。これらのフッ素樹脂2は、単独で用いられてもよいし、又は2種以上のフッ素樹脂2が組み合わされて用いられてもよい。さらに、これらのフッ素樹脂2に他の樹脂を混合したものが用いられてもよい。これらの中でも、有機溶媒への溶解性及び固形体5を形成した際の基材1との密着性という点から、フルオロエチレンビニルエーテル交互共重合体(FEVE)が好ましい。
固形体5に用いられる疎水性シリカ粒子3は、固形体5の表面に凹凸構造を付与し、水滴との接触面積を低下させることによって撥水性能を向上させる成分である。疎水性シリカ粒子3としては、特に限定されるものではなく、当該技術分野において公知のものを用いることができる。具体的には、疎水性シリカ粒子3として、親水性シリカ粒子を疎水化処理したものを用いることができる。
疎水化処理が行われる親水性シリカ粒子としては、特に限定されるものではなく、乾式法(例えば、燃焼法)、湿式法(例えば、ゾルゲル法や沈降法)などにより製造される各種シリカ粒子を用いることができる。また、シリカ粒子は、一部又は全部が溶融したシリカ粒子であってもよい。
ここで、乾式法シリカは、四塩化ケイ素などのケイ素化合物を酸水素炎中で燃焼させることによって一般的に製造することができ、フュームドシリカとも称されている。乾式法シリカは、製造条件を変えることによって約50〜500m/gの範囲の比表面積を有する粒子を得ることができる。比表面積から計算されるシリカ粒子の平均粒径は、約5〜200nmの範囲であるが、通常は1μm以上の凝集体として存在している。
湿式法シリカは、ケイ酸ソーダを鉱酸で中和することによって溶液中でシリカを析出させることによって一般に製造することができ、ホワイトカーボンとも称されている。また、湿式法シリカは、鉱酸の代わりにケイ酸ソーダを酸で中和するゾルゲル法を用いて製造することもできる。湿式法でも、製造条件を変えることによって約50〜1000m/gの範囲の比表面積を有するシリカ粒子を得ることができる。
疎水化処理が行われる親水性シリカ粒子としては、上記の各種シリカ粒子の中から、用途に応じて適切な平均粒径を有するものを選択して用いればよい。入手容易性の観点からは、乾式法シリカ粒子を用いることが好ましい。
親水性シリカ粒子の疎水化処理は、特に限定されるものではなく、当該技術分野において公知の方法に従って行うことができるが、トリメチルシリル化剤を用いて疎水化処理を行うことが好ましい。トリメチルシリル化剤を用いることで、高い撥水性能と、分解されにくい利点から長期に渡る性能維持が可能となる。
トリメチルシリル化剤としては、特に限定されるものではなく、当該技術分野において公知のものを用いることができる。トリメチルシリル化剤の例としては、トリメチルシラノール、トリメチルメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、アミノメチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルアミノトリメチルシラン、ジエチルアミノトリメチルシラン等が挙げられる。これらの中でも、ヘキサメチルジシラザンを用いることが好ましい。これらのトリメチルシリル化剤は、単独で用いてもよいし、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
トリメチルシリル化剤の具体例としては、日本アエロジル株式会社製の商品名「アエロジル(登録商標)200」、商品名「アエロジル(登録商標)300」、商品名「アエロジル(登録商標)380」、商品名「アエロジル(登録商標)90G」、商品名「アエロジル(登録商標)OX50」、商品名「アエロジル(登録商標)R972」、商品名「アエロジル(登録商標)972V」、商品名「アエロジル(登録商標)R972CF」、商品名「アエロジル(登録商標)R974」、商品名「アエロジル(登録商標)R812」、商品名「アエロジル(登録商標)R805」、商品名「アエロジル(登録商標)RX200」、商品名「アエロジル(登録商標)RX300」、又は、商品名「アエロジル(登録商標)RY200」等を商業的に入手することができる。
また、トリメチルシリル化剤の具体例としては、旭化成ワッカーシリコーン社製の商品名「WACKER(登録商標) HDK(登録商標) H15」、商品名「WACKER(登録商標) HDK(登録商標) H15」、商品名「WACKER(登録商標) HDK(登録商標) H18」、商品名「WACKER(登録商標) HDK(登録商標) H20」、又は、商品名「WACKER(登録商標) HDK(登録商標) H30」等を商業的に入手することができる。
また、トリメチルシリル化剤の具体例としては、株式会社トクヤマ製の商品名「レオロシール(登録商標)HM20S」、商品名「レオロシール(登録商標)HM30S」、商品名「レオロシール(登録商標)HM40S」、商品名「レオロシール(登録商標)ZD30S」、又は、商品名「レオロシール(登録商標)DM30S」等を商業的に入手することができる。
疎水性シリカ粒子3の平均粒径は、特に限定されるものではないが、5nm以上100nm以下であることが好ましい。ここで、疎水性シリカ粒子3の平均粒径は、レーザー光散乱式又は動的光散乱式の粒度分布計で測定した時の疎水性シリカ粒子3の一次粒子の平均粒径の値を意味する。疎水性シリカ粒子3の平均粒径が5nm未満であると、固形体の表面に微細な凹凸構造を十分に形成することができず、所望の撥水性能が得られないことがある。一方、疎水性シリカ粒子3の平均粒径が100nmを超えると、表面の凹凸構造が大きくなりすぎてしまい、固形体5の耐久性が低下してしまう。
防かび抗菌剤粒子4はイミダゾール化合物、トリアゾール化合物、ピリチオン化合物、チアゾール化合物及びチオフェン化合物からなる群から選択される化合物であって、溶媒中に分散できるものであればよい。防かび抗菌剤粒子4は、20℃における水への溶解度が0.5mg/L以下であることが好ましい。溶解度が0.5mg/Lを超えると、水回り部品等の水が多く存在する環境下においては効果が限定されてしまう。
また、防かび抗菌剤粒子4の平均粒径は、0.1μm以上50.0μm以下であることが好ましい。防かび抗菌剤粒子4の平均粒径が0.1μm以上50.0μm以下であると、固形体5の表面に付着した胞子から発芽する菌糸の発育が抑制されると共に、固形体5の表面の凹凸が大きくなりすぎず汚れが付着しにくい。防かび抗菌剤粒子4の平均粒径が0.1μm未満であると、固形体5は、固形体5の表面に付着した胞子から発芽する菌糸の発育を抑制する効果が乏しい。一方、防かび抗菌剤粒子4の平均粒径が50.0μmを超えると、固形体5の表面の凹凸が大きくなりすぎて汚れが付着しやすくなり、汚れからカビの発芽が起こり得る。なお、防かび抗菌剤粒子4の平均粒径は、大塚電子株式会社製の「ELSZ(登録商標)−2」により測定された値である。
イミダゾール化合物の具体例としては、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾール、2−ベンズイミダゾールカルバミン酸メチル、1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカルバミン酸メチル、チアベンダゾール等が挙げられる。
トリアゾール化合物の具体例としては、2−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ブタン−2−オール、4,4−ジメチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ペンタン−3−オール等が挙げられる。このように、防かび抗菌剤粒子4はトリアゾール系でもよい。
ピリチオン化合物の具体例としては、ジンクピリチオン、ナトリウムピリチオン等が挙げられる。
チアゾール化合物の具体例としては、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール等が挙げられる。
チオフェン化合物の具体例としては、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドなど3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド等が挙げられる。
これらの化合物は、単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
固形体5を製造する際の組成物に用いられる溶媒には、極性を有する有機溶媒でも非極性の有機溶媒でも使用することができる。本開示に好ましく使用される有機溶媒としては、フッ素系溶剤、塩素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤、などのエステル系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤等が挙げられる。
具体例としては、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、イソブチルアルコール、n−ブチルアルコール、イソアミルアルコール、n−アミルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルブチルアルコール、メチルアミルアルコール、シクロヘキサノール、2−エチルヘキシルアルコール、オクチルアルコール、ベンジルアルコール、ハイドロフルオロエーテル、ハイドロフルオロエーテル、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、アセトン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどのグリコール類、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノオクチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテルなどのエチレングリコールのモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテルなどのエチレングリコールのジアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、PMA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエステル類などが挙げられる。これらの有機溶媒は、単独で用いてもよいし、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、本開示の効果を阻害しない範囲で、分散剤、レベリング剤、蒸発抑制剤、付着性改良剤等の公知の添加剤が添加されてもよい。
接合体6は、両面テープであることが好ましい。接合体6の膜厚は、好ましくは0.01mm以上0.6mm以下である。接合体6の膜厚が0.01mm以上0.6mm以下であると、基材1と固形体5との密着性を十分に得ることができ、また、接合体6の剥離を防止できる。接合体6の膜厚が0.01mm未満であると、基材1と固形体5との密着性が十分に得られないことがある。一方、接合体6の膜厚が0.6mmを超えると、接合体6の剥離、及び、接合体6の剥離部分からの水の侵入等の不具合が生じる恐れがあるため好ましくない。両面テープの具体例としては、日東電工社製の「布両面粘着テープ NO.523」、寺岡製作所製の「布両面テープ」、積水化学工業社製の「布両面テープ」等が挙げられる。
防汚性部材7は、フッ素樹脂2と疎水性シリカ粒子3とから構成される超撥水性能を有する固形体5を有することで、従来の数μmの膜厚からなるコーティング膜では実現できなかった長期的な耐久性を得ることができる。その理由を以下に述べる。
固形体5は、基材1上に貼られた接合体6によって、基材1に接合されている。この固形体5は、フッ素樹脂2と、フッ素樹脂2中に含まれる疎水性シリカ粒子3及び防かび抗菌剤粒子4とから構成されている。
ここで、超撥水性とは、水接触角で150度以上であることと定義する。超撥水は、化学的要因と物理的要因とが合致することで性能が発揮される。前者の要因としては、撥水性の高い物質を採用することによって、超撥水性が発揮される。撥水性の高さは、表面自由エネルギーの低さということで説明できるが、表面自由エネルギーの小さい物質を構成する物質としては、フッ素樹脂2が代表的である。
後者の物理的要因として、限りなく面と液面とが多い点で接触する条件、すなわち、面の凹凸を限りなく多くするということである。疎水性シリカ粒子3が付着した素材の表面には、疎水性シリカ粒子3によって微細な表面凹凸が形成される。そして、この表面凹凸によって、面と液面との接触面積が削減され、面と液面との接触面積の削減は、水の接触角の増大(超撥水性の向上)につながることになる。この条件を満たす理想的な面は、フラクタル面である。
今回、我々が鋭意研究した結果、疎水性シリカ粒子3とフッ素樹脂2と防かび抗菌剤粒子4とから構成される固形体5を見出した。防汚性部材7は、固形体5のフッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3により、超撥水性を有することができる。
防汚性部材7は、固形体5の厚さが1.0mm以上50.0mm以下であることで、ドレンパン等が使用される環境下においても超撥水性の性能が空気調和機等の使用初期から変わることなく、長期的な耐久性を十分に得ることができる。
また、防汚性部材7は、固形体5の表層の疎水性シリカ粒子3による凹凸が劣化しても、新しい疎水性シリカ粒子3による凹凸層が出てくるため、超撥水性が維持され、高い耐久性が得られる。
また、防汚性部材7は、固形体5によって水の付着自体を抑制できるため、水と混在している埃粒子あるいは粉塵の付着も抑制できる。
更に、防汚性部材7は、固形体5に防かび抗菌剤粒子4が配合されている。そのため、防汚性部材7は、空気調和機等の部材環境中に存在するかび菌と防かび抗菌剤粒子4との接触によって、かび胞子を生体物質として損傷させることができ、あるいは、かび胞子の細胞構造の破壊を行うことができる。これより、防汚性部材7は、高い防かび抗菌性能を発揮させることができる。また、防汚性部材7は、ドレンパンにおいて問題となるバイオフィルムの形成の抑制についても高い効果を発揮させることができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る防汚性部材7の固形体5の製造方法の一例を示すフロー図である。図4は、実施の形態2に係る防汚性部材7の製造方法の一例を示すフロー図である。なお、実施の形態1に係る防汚性部材7と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2に係る防汚性部材7の製造方法は、実施の形態1に係る防汚性部材7を好ましく製造する方法である。
まず、防汚性部材7を構成する固形体5の製造方法について説明する。図3に示すように、固形体5の製造方法は、分散処理工程(ステップS1)と、混合工程(ステップS2)と、乾燥工程(ステップS3)とを有する。
分散処理工程(ステップS1)では、溶剤中にフッ素樹脂2と疎水性シリカ粒子3とを混合した後に高圧分散処理し、第1剤を調製する。
高圧分散処理の方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、市販の高圧式分散機を用いた高圧分散処理が挙げられる。市販の高圧式分散機としては、吉田機械興業株式会社製の「ナノマイザー(登録商標)」、MFICコーポレーション製の「マイクロフルイダイザー(登録商標)」、株式会社スギノマシン製の「アルティマイザーシステム」、株式会社美粒製の「音レス高圧乳化分散装置」等が挙げられる。これらの高圧式分散機は、吸入した処理対象物を高圧で微細な流路内に通したときに流路内で生じる高い剪断力、流路の工夫により生じる流体と壁面との衝突あるいは流体同士の衝突による衝撃力、微細な流路から吐出されるときに生じるキャビテーション等によって微細化処理を行うことができる。
高圧分散処理を行う場合、その圧力としては、特に限定されるものではないが、好ましくは10MPa以上400MPa以下、より好ましくは20MPa以上350MPa以下、最も好ましくは30MPa以上300MPa以下である。
また、高圧分散処理は、1〜100回繰り返して処理することができる。ここで、本明細書において、1回以上の処理は、高圧分散処理を行ったものを再度処理することを意味し、1回処理することを1パス、2回処理することを2パス、3回処理することを3パスという。パスの回数は、生産性の観点から、好ましくは1パス以上20パス以下、より好ましくは1パス以上10パス以下である。なお、高圧分散処理の方法として、高圧式分散機で処理されて吐出された分散液を原料槽に直接戻して、循環処理を行うことも可能である。
また、分散処理の方法として、市販の高速回転式分散機を用いた分散処理を行ってもよい。市販の高速回転式分散機としては、プライミクス株式会社製の「TK ロボミックス(登録商標)」等が挙げられる。この市販の高速回転式分散機を用いる際の回転数、翼周速、及び回転体と固定部との間の空隙などの条件は、使用する装置に応じて適宜設定すればよい。
混合工程(ステップS2)では、第1剤に平均粒径が0.1μm以上50.0μm以下の防かび抗菌剤粒子4を混合し第2剤の組成物を調製する。
第2剤の組成物において、本実施の形態の固形体5のフッ素樹脂2と疎水性シリカ粒子3との質量比は、特に限定されるものではないが、好ましくは50:50〜90:10、より好ましくは60:40〜80:20である。このような質量比であれば、防汚性部材7の固形体5は、疎水性シリカ粒子3による凹凸構造と、フッ素樹脂2のバインダー効果とをバランス良く得ることができる。
固形体5のフッ素樹脂2と疎水性シリカ粒子3との質量比が50:50である場合よりも、疎水性シリカ粒子3に対するフッ素樹脂2の比率が小さくなる場合には、第2剤の組成物中の疎水性シリカ粒子3の含有量が多くなる。この場合、固形体5を形成する際の、第2剤の組成物の乾燥後に固形体5にクラックあるいは割れが生じるため好ましくない。
固形体5のフッ素樹脂2と疎水性シリカ粒子3との質量比が80:20である場合よりも、疎水性シリカ粒子3に対するフッ素樹脂2の比率が大きくなる場合には、第2剤の組成物中の疎水性シリカ粒子3の含有量が少なくなる。この場合、固形体5には超撥水性を発揮する十分な表面凹凸形状が形成されないため、好ましくない。
フッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3に対する防かび抗菌剤粒子4の質量比は50:50〜90:10、より好ましくは60:40〜80:20である。
フッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3と防かび抗菌剤粒子4との質量比が50:50である場合よりも、防かび抗菌剤粒子4に対してフッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3の比率が小さくなると、固形体5にクラックあるいは亀裂が生じるため好ましくない。
フッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3と防かび抗菌剤粒子4との質量比が90:10である場合よりも、防かび抗菌剤粒子4に対してフッ素樹脂2及び疎水性シリカ粒子3の比率が大きくなると、固形体5に防かび抗菌性が得られないため好ましくない。
乾燥工程(ステップS3)では、溶剤を蒸発させ第2剤の組成物を乾燥させる。固形体5は、第2剤の組成物を、所定のプラスチックまたは金属製の成形型に流し込み、常温乾燥させることで作製できる。成形型は、高さ1mm以上100mm以下の型である。
このとき、形成される固形体5の高さもしくは厚みは、1.0mm以上50.0mm以下であることが好ましい。固形体5の高さもしくは厚みが1.0mm以上50.0mm以下であると固形体5の長期的な耐久性を得ることができ、固形体5にクラックあるいは亀裂が生じることを抑制できる。より好ましくは、形成される固形体5の高さもしくは厚みは、2.0mm以上45.0mm以下である。形成される固形体5の高さもしくは厚みが1.0mm未満であると、防汚性部材7の固形体5の長期的な耐久性が得られないため好ましくない。形成される固形体5の高さもしくは厚みが50.0mmを超えると、固形体5にクラックあるいは亀裂が生じやすくなるため好ましくない。
第2剤の組成物の乾燥方法としては、特に限定されるものではなく、第2剤の組成物を室温で乾燥させても、加熱して乾燥させてもよい。第2剤の組成物を室温で乾燥させる場合には、第2剤の組成物を気流にさらして乾燥させることによって、第2剤の組成物の乾燥時間を短縮することができる。また、第2剤の組成物を加熱して乾燥させる場合には、第2剤の組成物に温風を吹き付けてもよく、第2剤の組成物を加熱炉中で加温してもよい。
次に、図4に示すように、防汚性部材7の製造方法は、接合体形成工程(ステップST1)と、接合工程(ステップST2)とを有する。
接合体形成工程(ステップST1)は、基材1上に接合体6を形成する工程である。接合体6が両面テープである場合には、基材1のある一面に両面テープである接合体6が貼付される。
接合工程(ステップST2)は、固形体5を基材1に接合する工程である。接合体6が両面テープである場合には、固形体5を接合体6上に配置し、固形体5を接合体6に当接させることで、固形体5と基材1とが接合される。換言すれば、接合体6の一方の面が基材1に接着され、接合体6の他方の面が固形体5に接着されることによって、固形体5と基材1とが接合される。
図5は、実施の形態2に係る防汚性部材7の概念図である。なお、図5では、固形体5の構成を説明するために、基材1及び接合体6の図示を省略する。
ここで、一例として水平面に沿って延びる長尺の四角柱状に形成された防汚性部材7について検討する。防汚性部材7は、水平面に沿って延びる長尺の直方体状に形成された固形体5を有する。そして、水平面を有する基準面8に対して、固形体5の高さが一定であるとする。すなわち、基準面8に対向する固形体5の4隅と、基準面8との距離をそれぞれ、高さE、高さF、高さG及び高さHとした場合に、高さE、高さF、高さG及び高さHは同一である。
この場合、この固形体5の4隅における固形体5の厚みをそれぞれ厚みA、厚みB、厚みC、厚みDとする。厚みA、厚みB、厚みC及び厚みDは、それぞれ上方角から垂直に下した下方角までの辺の長さである。厚みAは、長尺状に形成された固形体5の一方の端部における厚みであり、厚みBは、長尺状に形成された固形体5の他方の端部における厚みである。同様に、厚みCは、長尺状に形成された固形体5の一方の端部における厚みであり、厚みDは、長尺状に形成された固形体5の他方の端部における厚みである。また、厚みAは、固形体5の短尺方向の一方の端部における厚みであり、厚みCは、固形体5の短尺方向の他方の端部における厚みである。同様に、厚みBは、固形体5の短尺方向の一方の端部における厚みであり、厚みDは、固形体5の短尺方向の他方の端部における厚みである。固形体5において、厚みA及び厚みCが同一であり、厚みB及び厚みDが同一であるとした場合に、厚みA:厚みBが25:75以上50:50未満であることが好ましい。換言すれば、固形体5は、固形体5の長手方向において一方の端部における厚みを厚みAとし他方の端部における厚みを厚みBとした場合に厚みA:厚みBが25:75以上50:50未満であることが好ましい。
また、厚みAを構成する辺と厚みBを構成する辺との間の長さを長さK、厚みAを構成する辺と厚みCを構成する辺との間の長さを長さIとする。この場合、長さK:長さIが55:45以上90:10以下であることが好ましい。換言すれば、固形体5は、長手方向の長さを長さKとし短手方向の間の長さを長さIとした場合に長さK:長さIが55:45以上90:10以下であることが好ましい。なお、固形体5の長手方向及び短手方向は、水平面である基準面8と平行な方向である。
防汚性部材7は、固形体5の長手方向における厚さの比及び水平面と平行な方向における長さの比を規定することで、水平面に対して傾斜している状態を形成できる。このため、防汚性部材7は、水に対する排水促進効果が得られ、水の滞留を起こすことなく、速やかに除去することが可能である。
なお、厚みA:厚みBが25:75である場合よりも、厚みBに対して厚みAの比率が小さくなると、固形体5の製造が困難になるため好ましくない。また、厚みA:厚みBが50:50であると固形体5の表面に十分な傾斜が得られないため、水に対する排水促進効果が得られにくい。また、長さK:長さIが55:45である場合よりも、長さIに対して長さKの比率が小さくなると、防汚性部材7は十分な排水効果が得られないため好ましくない。また、長さK:長さIが90:10である場合よりも、長さIに対して長さKの比率が大きくなると固形体5の製造が困難になるため好ましくない。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る空気調和機の模式断面図である。なお、実施の形態1に係る防汚性部材7と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。室内機本体110は、空気調和機の枠体である。室内機本体110は、送風ファン120と、熱交換器131と、熱交換器132と、熱交換器133とを収納する。
室内機本体110の前面には、前面パネル150が開閉自在に取り付けられる。室内機本体110の上面側には、空気調和機の室内機100が据え付けられる室内から空気を吸い込むための吸込口111が形成されている。室内機本体110の下面側には、室内に空気を吹き出すための吹出口112が形成されている。吹出口112には、上下風向可変ベーン137が回転自在に取り付けられている。上下風向可変ベーン137は、吹出口112から吹き出す気流の上下の向きを調節する。
送風ファン120は、室内機本体110の内部に設置される。送風ファン120は、空気を吸い込むとともに、吸い込んだ空気を吹き出す。本実施の形態において、送風ファン120は、クロスフローファンである。
熱交換器131、熱交換器132及び熱交換器133は、送風ファン120が形成する風路内に配置される。熱交換器131は、上段と下段とに分割された熱交換器の上段に該当する部分である。熱交換器131は、前面側と背面側とに分割された熱交換器の前面側に該当する部分でもある。熱交換器132は、上段と下段とに分割された熱交換器の下段に該当する部分である。熱交換器133は、前面側と背面側とに分割された熱交換器の背面側に該当する部分である。
前面側下段の熱交換器132の下方には、結露水を回収するためのドレンパン113が配置されている。背面側の熱交換器133の下方にも、ドレンパン114が配置されている。ドレンパン113及びドレンパン114は、室内機本体110の一部として形成されている。
ドレンパン113の少なくとも一部は、防汚性部材7によって形成されている。ドレンパン113の全てが防汚性部材7によって形成されてもよい。また、ドレンパン114の少なくとも一部は、防汚性部材7によって形成されてもよい。ドレンパン114の全てが防汚性部材7によって形成されてもよい。
換言すれば、ドレンパン113及びドレンパン114は、ドレンパン113及びドレンパン114の少なくとも一方の表面に、実施の形態1で説明した固形体5を有するものである。特にドレンパン113及びドレンパン114の双方に固形体5が形成されていることが好ましい。なお、固形体5の形成方法は、実施の形態2で説明したのと同様である。
形成される固形体5は、優れた超撥水性及び防汚性能、並びに防かび抗菌性を示すため、空気調和機の各種部材に使用するのに最適である。従って、固形体5が形成された各種部材を有する実施の形態3に係る空気調和機は、汚れあるいは水等の付着を効果的に防止することができ、空気調和機の性能低下を防止することができる。
以下、実施例及び比較例により本開示の詳細を説明するが、これらによって本開示の内容が限定されるものではない。
<実施例1>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例2>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径0.2μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例3>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径48μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例4>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例5>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例6>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<実施例7>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<比較例1>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<比較例2>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<比較例3>
フルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
次に、第1剤と防かび抗菌剤粒子(平均粒径10μm、富士ケミカル株式会社製TZA301)とを混合分散して、組成物を得た。そして、組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
<比較例4>
疎水性シリカ粒子(平均粒径12nm、日本アエロジル株式会社製R974)及びフルオロエチレンビニルエステル系フッ素樹脂(大日本インキ工業株式会社製フルオネート(登録商標)FEM−600)を乳酸エチル(ナカライテスク株式会社製)に配合して混合した後、高圧式分散機(吉田機械興業株式会社製ナノマイザー(登録商標)YSNM−1500AR)を用い、150MPaの圧力下で高圧分散処理を2パス行って第1剤を調製した。
組成物を、SUS基材製150mm×50mmの成形型に投入し、常温乾燥することで固形体を形成した。形成した固形体をABS基材上に接合体(両面テープ)によって接合して防汚性部材を製造した。
表1に、実施例と比較例から形成された部材の、固形体厚さ、固形体面積、防かび抗菌剤粒子平均粒径、厚みA:厚みBの比を示す。なお、固形体厚さは、固形体の中央の厚さである。
Figure 0006843302
初期接触角については、室温(25℃)にて1時間放置した固形体について、接触角計(共和界面科学株式会社製CX−150型)を用い、内径0.1mmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)コートされた針の先端から約5μLの水滴を固形体の表面に滴下し、その接触角を測定した。接触角が大きいほど撥水性が良好であるといえる。
<撥水性能>
1:接触角が150度以上のもの。
2:接触角が130°以上150°未満のもの。
3:接触角が110°以上130°未満のもの。
4:接触角が90°以上110°未満のもの。
5:接触角が90°未満のもの。
防汚性部材における水及び粉塵の付着抑制性能、すなわち、防汚性能は、水と粉塵との混合物の固着性を評価することにより行った。温度25℃及び湿度50%条件下において、1〜3μmを中心粒径とするJIS関東ローム粉塵と水との混合物をエアーで固形体を有する防汚性部材上に吹き付け、混合物の流路を形成することを100時間実施した。その後、メンディングテープ(住友3M社製)により採取し、分光光度計(島津製作所社製;UV−3100PC)による吸光度(波長550nm)を測定し、下記の基準に従って評価した。吸光度が小さいほど防汚性部材における水及び粉塵の付着抑制性能が良好であり、防汚性能が良好であるといえる。
<防汚性能>
1:吸光度が0.1未満のもの。
2:吸光度が0.1以上0.2未満のもの。
3:吸光度が0.2以上0.3未満のもの。
4:吸光度が0.3以上0.4未満のもの。
5:吸光度が0.4以上のもの。
防かび性能は、プラスチック製品のかび抵抗性を評価する定性試験として「JIS Z2911,10.プラスチック製品の試験」に規定されている。また、この試験方法は3種に分けられ、今回は方法B´を採用した。試験では次の5種類のかびの胞子を含む混合胞子懸濁液を使用した。5種類のかびの胞子は、Aspergillus niger NBRC 105649、Penicillium pinophilum NBRC 33285、Paecilomyces variotii NBRC 33284、Trichoderma virens NBRC 6355、Chaetomium globosum NBRC 6347である。
<防かび性能>
0:肉眼及び顕微鏡下でかびの発育は認められない。
1:肉眼ではかびの発育が認められないが、顕微鏡下では明らかに確認する。
2:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%未満。
3:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%以上50%未満。
4:菌糸はよく発育し、発育部分の面積は試料の全面積の50%以上。
5:菌糸の発育は激しく、試料全面を覆っている。
上記試験の結果に基づく撥水性能、防汚性能及び防かび性能の評価を表2に示す。
Figure 0006843302
表2に示されているように、実施例1〜7の固形体を有する防汚性部材は、接触角に基づく初期の撥水性能が良好であると共に、吸光度に基づく水及び粉塵の付着抑制性能も高い。また、実施例1〜7の固形体を有する防汚性部材は、高い防かび抗菌性能を維持することができた。
中でも、実施例1の固形体を有する防汚性部材は、超撥水性能が良好であると共に、水及び粉塵の付着抑制性能、防かび抗菌性能が最も良好であった。これは、固形体の表面において、フッ素樹脂と、疎水性シリカ粒子と、防かび抗菌剤粒子とによる表面微細凹凸が形成されたことによると考えられる。
また、固形体の厚さの基準を満たしていない比較例1及び比較例2の固形体を有する防汚性部材は、水及び粉塵の付着抑制機能が著しく悪化する結果となっている。また、疎水性シリカ粒子を含有していない比較例3の固形体を有する防汚性部材は、接触角に基づく撥水性能が悪化する結果となっている。さらに、比較例4の固形体を有する防汚性部材は、防かび抗菌剤粒子を含有していないため、防かび抗菌性が悪化する。
以上の結果からわかるように、本開示によれば超撥水性及び防かび抗菌性を有し、高い防汚性と超撥水性及び防かび抗菌性の初期の性能を維持できる長期の耐久性とが得られる防汚性部材及び防汚性部材の製造方法を提供することができる。
また、空気調和機の室内機100は、実施の形態1〜3の防汚性部材7を有するドレンパン113及びドレンパン114を備えたものである。したがって、空気調和機の室内機100は、実施の形態1〜3のいずれかと同様の効果が得られる。すなわち、空気調和機の室内機100は、超撥水性及び防かび抗菌性を有し、高い防汚性と超撥水性及び防かび抗菌性の初期の性能を維持できる長期の耐久性とを得ることができる。
上記の各実施の形態1〜3は、互いに組み合わせて実施することが可能である。また、以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 基材、2 フッ素樹脂、3 疎水性シリカ粒子、4 抗菌剤粒子、5 固形体、6 接合体、7 防汚性部材、8 基準面、100 室内機、110 室内機本体、111 吸込口、112 吹出口、113 ドレンパン、114 ドレンパン、120 送風ファン、131 熱交換器、132 熱交換器、133 熱交換器、137 上下風向可変ベーン、150 前面パネル。

Claims (8)

  1. 基材と、
    フッ素樹脂と、前記フッ素樹脂中に含まれる疎水性シリカ粒子及び防かび抗菌剤粒子とを有する固形体と、
    前記基材と前記固形体との間に設けられ前記基材と前記固形体とを接合する接合体と、を有し、
    前記接合体の厚さが、0.01mm以上0.6mm以下であり、
    前記固形体の厚さが、1.0mm以上50.0mm以下であり、
    水の接触角が150度以上であることを特徴とする防汚性部材。
  2. 前記防かび抗菌剤粒子の表面には、前記疎水性シリカ粒子が付着している請求項1に記載の防汚性部材。
  3. 前記防かび抗菌剤粒子は、平均粒径が0.1μm以上50.0μm以下である請求項1又は2に記載の防汚性部材。
  4. 前記防かび抗菌剤粒子は、トリアゾール系である請求項1〜3のいずれか1項に記載の防汚性部材。
  5. 前記接合体は、両面テープである請求項1〜4のいずれか1項に記載の防汚性部材。
  6. 前記固形体は、
    水平面に沿って延びる長尺の直方体状に形成されている場合、
    前記固形体の長手方向において一方の端部における厚みを厚みAとし他方の端部における厚みを厚みBとした場合に厚みA:厚みBが25:75以上50:50未満であり、
    前記水平面に平行な長手方向の長さを長さKとし前記水平面に平行な短手方向の間の長さを長さIとした場合に長さK:長さIが55:45以上90:10以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の防汚性部材。
  7. 本体と、
    前記本体の内部に配置された熱交換器と、
    前記本体の内部に配置され、前記熱交換器の下方に設けられたドレンパンと、
    を有し、
    前記ドレンパンの少なくとも一部は、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の防汚性部材によって形成されている空気調和機。
  8. 溶剤中にフッ素樹脂と疎水性シリカ粒子とを混合した後に高圧分散処理し、第1剤を調製する分散処理工程と、
    前記第1剤に防かび抗菌剤粒子を混合し第2剤の組成物を調製する混合工程と、
    前記第2剤の組成物を成形型に入れ、前記溶剤を蒸発させて前記第2剤の組成物を乾燥させることにより固形体を作製する乾燥工程と、
    基材上に前記基材と前記固形体とを接合させる接合体を形成する接合体形成工程と、
    前記接合体に前記固形体を当接させ、前記基材と前記固形体とを接合する接合工程と、
    を有し、
    前記接合体の厚さが、0.01mm以上0.6mm以下であり、
    前記固形体の厚さが、1.0mm以上50.0mm以下であり、
    水の接触角が150度以上であることを特徴とする防汚性部材の製造方法。
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