JP2008179124A - ノズルプレートの切り離し方法およびノズルプレートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク吐出面をクリーニングするワイパーや印刷用紙が引っかかるのを防止する。
【解決手段】中間板が、フレーム枠29と、フレーム枠29の内側にフレーム枠29から離隔して配置され、液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレート28と、フレーム枠29とノズルプレート28との間隙に配置されてフレーム枠29とノズルプレート28とを連結しているブリッジ片29aとを含んでいる。打ち抜き工具のポンチ51を用いて、ブリッジ片29aとノズルプレート28との連結領域を打ち抜くことによって、中間板からノズルプレート28を切り離す。
【選択図】図6

Description

本発明は、液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートの切り離し方法およびノズルプレートの製造方法に関する。
印刷用紙等の被記録媒体にノズルからインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタとしては、共通インク室、及び、共通インク室からノズルに至る多数の個別インク流路を含むインクジェットヘッドを有している。このようなインクジェットヘッドの流路部分は、例えば、孔が形成された複数のプレート部材を積層することによって構成されている。このプレート部材は、一枚の金属板からプレート部材が保持された中間板を形成し、さらに中間板からプレート部材を切り離すことによって作られる。中間板の形成では、金属板にエッチング処理を施し、フレーム枠に保持された1又は複数のプレート部材が形成される。プレート部材は、ブリッジ片によってフレーム枠に保持されている。中間板からのプレート部材の切り出しでは、ポンチなどの工具でブリッジ片を切断し、プレート部材が中間板から切り出される(特許文献1)。
特開2005−28641号公報(図7)
上述したように、ポンチなどの工具を用いてブリッジ片を切断すると、切断されたブリッジ片の一部が、プレート部材の側面から突出した状態で残存することになる。インクジェットプリンタにおいては、弾性を有する板部材であるワイパーを、インク吐出面に押し当てつつ移動させることによって、インク吐出面のクリーニングが行われる。このとき、ワイパーがインク吐出面に押し当てられることによって、ワイパーのインク吐出面と接する部分が弾性変形し、ワイパーの両側に位置する部分ではノズルプレートの側面と対向する。この状態でワイパーを移動させると、ワイパーのノズルプレートの側面と対向する部分が、ノズルプレートの側面から突出したブリッジ片の一部と干渉して引っかかることがある。これにより、ワイパーが劣化し易くなる。また、インクジェットプリンタの印刷時においては、インク吐出面の直下を印刷用紙が通過するため、ノズルプレートの側面から突出したブリッジ片の一部に印刷用紙の端部が引っかかることがある。
そこで、本発明は、インク吐出面をクリーニングするワイパーや印刷用紙が引っかかるのを防止することができるノズルプレートの切り離し方法およびノズルプレートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のノズルプレートの切り離し方法は、枠体と、前記枠体の内側に前記枠体から離隔して配置され、液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートと、前記枠体と前記ノズルプレートとの間隙に配置されて前記枠体と前記ノズルプレートとを連結している連結部とを含む一次加工板から前記ノズルプレートを切り離すノズルプレートの切り離し方法である。打ち抜き工具を用いて、前記連結部と前記ノズルプレートとの連結領域を打ち抜くことによって、前記一次加工板から前記ノズルプレートを切り離す。
また、本発明のノズルプレートの製造方法は、液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートを製造する方法であって、基体部と、その基体部から離隔した少なくとも1つのプレート部と、前記基体部と前記プレート部とを連結する第1の連結部とを含む一次加工板を形成する形成ステップと、前記プレート部と前記第1の連結部との第1の連結領域を打ち抜く第1の打ち抜きステップとを有し、前記第1の打ち抜きステップにより前記一次加工板から切り離された前記プレート部から、前記ノズルプレートを製造する。
本発明によると、連結部(第1の連結部)とノズルプレートとの境界全域が除去されることにより、ノズルプレートの側面に突起がなくなり、インク吐出面をクリーニングするワイパーや印刷用紙が突起に引っかかるのを防止することができる。
本発明においては、前記打ち抜き工具が、円形の横断面を有していることが好ましい。また、前記第1の打ち抜きステップにおいて、前記第1の連結領域の打ち抜き形状が円形となるように打ち抜くことで、前記ノズルプレートを製造する。また、前記第1の打ち抜きステップは、円形断面を有する打ち抜き工具を用いて実行されることで、前記ノズルプレートを製造する。ところで、打ち抜き工具と対をなす受けの工具は、打ち抜き工具と同型の貫通孔を有している。仮に、打ち抜き部材が方形の横断面を持つ場合、受けの工具には、製作限界から角部に若干の丸みが必須である。この分、製作精度が低くなる。しかし、これによると、打ち抜き工具及び受けの工具が精度よく製造容易な同じ円形の横断面を有しているため、ノズルプレートの一部を打ち抜くための金型の製作精度を高くすることができる。これにより、ノズルプレートの一部を打ち抜くときに形成される、打ち抜き方向に突出するバリを小さくすることができる。
また、本発明においては、前記打ち抜き工具が、前記連結部の幅より大きい打ち抜き幅を有しており、前記打ち抜き工具によって、全ての前記連結部に対応した前記連結領域を打ち抜くことがより好ましい。また、本発明においては、前記第1の打ち抜きステップは、前記第1の連結領域の長さより大きな打ち抜き長さを有する打ち抜き工具を用いて実行されることで、前記ノズルプレートを製造する。これによると、ノズルプレートを素早く切り離すことができる。
また、前記形成ステップにおいて、前記一次加工板を前記打ち抜き工具に対して位置決めするための位置決め孔を含むように前記一次加工板を形成しても良いし、前記基体部が前記プレート部を囲むように前記一次加工板を形成しても良いし、前記第1の連結部が前記プレート部の外周と前記基体部の内周とを所定間隔毎に複数個所で連結するように前記一次加工板を形成しても良いし、前記プレート部が隣接して複数配列されるとともに、その隣接する2つのプレート部が第2の連結部により連結されるように前記一次加工板を形成しても良い。さらに、前記プレート部と前記第2の連結部との第2の連結領域を打ち抜く第2の打ち抜きステップをさらに有していても良い。このとき、前記第2の打ち抜きステップにおいて、前記隣接する2つのプレート部の間に存在する前記第2の連結部の長さより大きな打ち抜き長さを有する打ち抜き工具を用いて、前記第2の連結部と前記隣接する2つのプレート部の各々との第2の連結領域を打ち抜いても良い。さらに、前記形成ステップにおいて、前記一次加工板をエッチング加工により形成しても良い。
さらに、本発明においては、前記打ち抜き工具を、前記ノズルプレートにおける液滴の吐出方向に向かって移動させることによって、前記連結領域を打ち抜くことがより一層好ましい。また、本発明においては、前記第1の打ち抜きステップにおいて、前記プレート部から製造されるノズルプレートの液滴吐出方向に、前記打ち抜き工具を前記一次加工板に対して移動させることにより、前記第1の連結領域を打ち抜くことで、前記ノズルプレートを製造する。これによると、ノズルプレートの一部を打ち抜くときに形成される打ち抜き方向に突出するバリが、ノズルプレートにおけるインク吐出面側のみに発生し、インク吐出面の反対面に発生することがない。このため、ノズルプレートにおけるインク吐出面の反対面に他の部材を密着させて精度良く接合することができる。なお、当該バリは、インク吐出面側に発生することになるが、そのサイズはサブミクロン以下である。一方、連結部が連結部の途中から切断されたときに形成される突起は、数ミクロンから数10ミクロンのサイズがある。バリは切り残し部と比較して十分に小さく、ワイパーが接触してもワイパーを痛めることがない。
またさらに、前記第1の打ち抜きステップは、前記基体部と前記プレート部との間に存在する前記第1の連結部の平面の面積より大きな横断面を有する打ち抜き工具を用いて実行されることで、前記ノズルプレートを製造する。この前記第1の打ち抜きステップは、前記プレート部の打ち抜き面積が前記基体部の打ち抜き面積より小さくなるように実行されても良い。また、前記第2の打ち抜きステップは、前記隣接する2つのプレート部の各々の打ち抜き面積がほぼ等しくなるように実行されても良い。また、本発明においては、一方の面から液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートを製造する方法であって、基体部と、その基体部から離隔した少なくとも1つのプレート部と、前記基体部と前記プレート部とを連結する第1の連結部とを含む一次加工板を形成する形成ステップと、前記プレート部と前記第1の連結部との第1の連結領域を、前記プレート部の特定の面から打ち抜く第1の打ち抜きステップとを有し、前記プレート部の特定の面は、前記一方の面の反対面に相当し、前記第1の打ち抜きステップにより前記一次加工板から切り離された前記プレート部から、前記ノズルプレートを製造する。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、インクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ101は、4つのインクジェットヘッド1を有するカラーインクジェットプリンタである。このインクジェットプリンタ101には、図中左方に給紙部11が、図中右方に排紙部12がそれぞれ構成されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、給紙部11から排紙部12に向かって用紙(被記録媒体)Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙部11は、用紙ストッカ11aと、ピックアップローラ11cとを有している。用紙ストッカ11aは、その内部に多数の用紙Pを収容するものである。用紙ストッカ11a内には、用紙ストッカ11aの底から開口部に向かって付勢された支持板11bが配置されており、この支持板11b上に多数の用紙Pが積層されている。ピックアップローラ11cは、積層された用紙Pを上から一枚ずつピックアップすると共に、ピックアップした用紙Pを下流側に送り出すものである。ピックアップローラ11cによって用紙ストッカ11aから送り出された用紙Pは、搬送ベルト8の外周面8aに載置される。
用紙搬送経路の中間部には、搬送装置13が設けられている。搬送装置13は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7の間に架け渡されるように巻き回されたエンドレスの搬送ベルト8と、搬送ベルト8によって囲まれた領域内においてインクジェットヘッド1と対向する位置に配置されたプラテン15とを含む。プラテン15は、インクジェットヘッド1と対向する領域において搬送ベルト8が下方に撓まないように搬送ベルト8を支持するものである。ベルトローラ7と対向する位置には、ニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、用紙Pが搬送ベルト8の外周面8aに載置されたとき、この用紙Pを外周面8aに押さえ付けるものである。搬送ベルト8は、その表面に弱粘着性のシリコン樹脂層を有し、用紙Pを粘着保持しつつ排紙部12に向けて搬送する。
搬送ベルト8のすぐ下流側には、剥離機構14が設けられている。剥離機構14は、搬送ベルト8の外周面8aに粘着されている用紙Pを外周面8aから剥離して、図中右方の排紙部12に向けて導くように構成されている。
4つのインクジェットヘッド1は、4色のインク(マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ブラック(K))に対応して、用紙Pの搬送方向に沿って順に4つ並べて固定されている。つまり、このインクジェットプリンタ101はライン式プリンタである。インクジェットヘッド1は、搬送方向に直交した方向に長尺な細長い直方体形状となっている。また、インクジェットヘッド1の底面が搬送ベルト8の外周面8aに対向するインク吐出面2aとなっている。
搬送ベルト8によって搬送される用紙Pが4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方側を順に通過する際に、この用紙Pの上面すなわち印刷領域に向けてインク吐出面2aから各色のインク滴が吐出される。これにより、用紙Pの印刷領域に所望のカラー画像が形成できるようになっている。
また、インクジェットヘッド1の近傍に、インク吐出面2aをクリーニングするための図示しないワイパー機構が配置されている。ワイパー機構は、弾性材料からなる板部材であるワイパーを有している。ワイパー機構は、用紙Pに対して印刷を開始する前、印刷が完了した後などに、ワイパーをインク吐出面2aに押し当てつつインクジェットヘッド1の延在方向に沿って移動させる。これにより、インク吐出面2aの表面に付着した余分なインクが除去される。またインク吐出面2aに開口しているノズル43(図3参照)内に形成されるインクのメニスカスが整えられる。
インクジェットヘッド1について、図2及び図3を参照しつつ詳細に説明する。図2は、インクジェットヘッド1の概略斜視図である。図3は、インクジェットヘッド1の部分拡大断面図である。
図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド1は、一方向に長尺な矩形形状を有する流路ユニット2と、流路ユニット2の上面に取り付けられたアクチュエータユニット3とを有している。流路ユニット2は、ステンレス製の7枚の流路プレート21〜27及びノズルプレート28が順に積層された積層構造を有する積層体である。流路ユニット2の上面には、外部からインクが供給されるインク供給口2bが、長手方向に関する端部近傍に形成されている。流路ユニット2の下面には、インク滴を吐出するノズル43が多数開口しているインク吐出面2aが形成されている。流路ユニット2の内部には、インク供給口2bから供給されたインクが流し込まれる共通インク室41及び共通インク室41から圧力室42を経てノズル43に至る多数の個別インク流路44が形成されている。なお、図3においては、1つの個別インク流路44のみが表れるような断面を示している。
流路プレート21〜27及びノズルプレート28は、エッチング処理によりに孔が形成されている。つまり、流路プレート21〜27には、これらが積層された状態で、内部に共通インク室41及び多数の個別インク流路44(ノズル43を除く)が構成されるように、孔が形成されている。また、ノズルプレート28には、ノズル43となる孔が多数形成されている。各圧力室42は、流路ユニット2の上面に形成された開口を有している。各圧力室42の開口は、流路ユニット2の上面に取り付けられたアクチュエータユニット3により閉じられている。インク供給口2bから流し込まれたインクは、共通インク室41を介して各個別インク流路44に流れ込む。そして、個別インク流路44においては、流れ込んだインクが圧力室42を経てノズル43に到達する。
アクチュエータユニット3は、各圧力室42内のインクに対して個別に吐出エネルギーを付与する多数のアクチュエータを構成するものであり、上述したように、流路ユニット2の上面において多数の圧力室42の開口を閉じるように取り付けられている。そして、アクチュエータユニット3は、圧力室42のそれぞれと対向するように配置された多数の個別電極31と、圧電層32と、共通電極34と、圧電層33とが順に積層された積層構造を有している。個別電極31及び共通電極34は、Ag−Pd系などの金属材料からなる。圧電層32、33は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる。また、圧電層32は、多数の個別電極31と共通電極34とに挟持されており、圧電層33は、共通電極34と流路ユニット2の上面とに挟持されている。ここで、個別電極31と共通電極34とに挟まれた圧電層32の部分が、活性層として働き、両電極間に電圧を印加すると平面方向に伸縮する。また、この活性層として働く部分は、圧力室42側の圧電層33と協働して、圧力室42の容積を変化するように変形する。活性層の分極方向と電界の方向とが共に厚み方向であれば、活性層が面方向に縮み、個別電極31に対応した部分は圧力室42の内側方向に凸状に変形する。1つの個別電極と積層方向に対応した部分が、1つのアクチュエータとして機能する。
このように、アクチュエータユニット3は、ユニモルフ式のアクチュエータとして構成されている。各アクチュエータは、圧力室42にそれぞれ対向して配置されている。図示しない駆動ドライバから個別電極31に所定の電圧パルスが供給されることにより、アクチュエータが変形して対向する圧力室42の容積が変化する。これにより、圧力室42内のインクに圧力波(吐出エネルギー)が発生し、圧力室42に連通するノズル43からインク滴が吐出される。
次に、図4〜図8を参照しつつノズルプレート28の切り離し方法について説明する。図4は、ノズルプレート28を含む中間板(金属板を加工した1次加工板としてのノズルプレートの原材)30の平面図である。図5は、ノズルプレート28を切り離すための打ち抜き工具50の外観斜視図である。図6は、ノズルプレート28を切り離すときの打ち抜き工具50を上方から見た拡大平面図である。図7は、図6のVII-VII線に関する断面図である。図8は、ノズルプレート28を切り離した後の切り離し箇所の拡大平面図である。
まず、図4に示すように、一枚の金属板(板材)にエッチング処理(孔空け加工)を施すことにより、中間板30を形成する。中間板30は、フレーム枠(基体部としての枠体)29、フレーム枠29の内側にフレーム枠29から離隔して配置された1枚のノズルプレート(プレート部)28、及び、フレーム枠29とノズルプレート28との間隙に配置されつつフレーム枠29とノズルプレート28とを連結している多数のブリッジ片(第1の連結部としての連結部)29aを含んでいる。なお、ノズルプレート28は、この段階では、インクを吐出するノズル孔が形成されていてもいなくても良い。
ノズルプレート28は、一方向に延在した矩形状の金属薄板である。フレーム枠29は一方向に延在した矩形状の枠体であり、製造工程においてノズルプレート28をハンドリングするのに用いられる。また、フレーム枠29には、4つの角部近傍に長手方向に沿って2つずつ、及び、長手方向に関する中央における短手方向に関する両端近傍に1つずつ、計10個の位置決め孔29bが形成されている。この位置決め孔29bは、ノズルプレート28に加工を施すときに用いられる。ブリッジ片29aは、ノズルプレート28の外周とフレーム枠29の内周とを連結する連結部であって、ノズルプレート28の長手方向に関する両端部において短手方向に沿って2つずつ配置されている。また、ブリッジ片29aは、ノズルプレート28の短手方向に関する両端部にも長手方向に沿って7つずつ配置されている。本実施形態の中間板30では、ブリッジ片29aがノズルプレート28の周囲に計18個形成されている。このように、中間板30は、ノズルプレート28が、18個のブリッジ片29aを介してフレーム枠29に保持された状態で形成されている。
次に、打ち抜き工具50を用いてブリッジ片29aを打ち抜くことによって、中間板30からノズルプレート28を切り離す。図5に示すように、打ち抜き工具50は、ポンチ51と、ダイス52とを有している。ポンチ51は、円形の横断面を有する丸ポンチであり、ブリッジ片29aより大きい打ち抜き幅(図6参照:ポンチ51の円形断面の直径に相当)を有している。ダイス52には、ポンチ51が侵入する穴52aが形成されている。
そして、図6に示すように、この打ち抜き工具50を用いて、ブリッジ片29aの全て、及び、ブリッジ片29aとノズルプレート28との境界全域(第1の連結領域)29cが除去される。このとき、ポンチ51でノズルプレート28の一部を1回の打ち抜きで打ち抜く。この打ち抜きは、全てのブリッジ片29aに対して同時的に行われる。なお、ブリッジ片29aとノズルプレート28との境界とは、ブリッジ片29aとノズルプレート28との間に形成されたノズルプレート28の外周線と重なる仮想線29dを意味する。また、境界全域29cは、この境界を内側中央部に含む境界近傍の領域であって、例えば、図中の一点鎖線で囲まれた領域である。このとき、図7に示すように、ポンチ51が、ノズルプレート28のインク吐出面(一方の面)2aの反対面からインク吐出面2aに向かって、つまり、ノズルプレート28におけるインク滴の吐出方向に向かって移動しつつ、ノズルプレート28の一部を打ち抜く。これにより、ポンチ51の外径とダイス52の穴52aの内径との差により生じる微小なバリが、インク吐出面2a側にのみ発生し、ノズルプレート28の裏面側には発生しない。そして、図8に示すように、打ち抜き工具50によって、上述の境界全域29cを含めて、ノズルプレート28の端縁部が部分的に除去される。中間板30から切り離されたノズルプレート28の端部には、ポンチ51により作られた円弧状の凹部29eが形成されている。このように、ノズルプレート28の側面にブリッジ片29aの一部が残ることがない。
本実施の形態では、ポンチ51が対向する領域内には、図6に示すように、フレーム枠29とブリッジ片29aとの境界全域29cも含まれている。フレーム枠29側の境界が、この対向領域のほぼ中央部に位置している。逆に、境界全域29cは、若干の余裕を残して対向領域の周辺側に偏綺している。これは、ノズルプレート28から除去される部分を少なくしつつ、境界全域29cを打ち抜くためである。これによって、ノズルプレート28の強度が保たれる。さらに、凹部29eの持つ円弧が、ノズルプレート28の外周と鈍角で交差することになるので、インク吐出面2aを払拭するワイパーを凹部29eの角部で損傷することもない。しかし、この打ち抜きでは、フレーム枠29側の境界(境界領域)が対向領域の中央部に位置することは必須ではない。フレーム枠29とノズルプレート28との間のスリット幅によっては、ポンチ51の径が相対的に小さくなり、フレーム枠29側にブリッジ片29aの一部が残ることがある。
以上のように、ノズルプレート28を製造するための切り離し方法は、フレーム枠29と、このフレーム枠29の内側にフレーム枠29から離隔して配置され、液滴を吐出するノズル43となる孔が複数形成されたノズルプレート28と、フレーム枠29とノズルプレート28との隙間に配置されてフレーム枠29とノズルプレート28とを連結しているブリッジ片29aとを含む中間板30からノズルプレート28を切り離す方法であって、打ち抜き工具を用いて、ブリッジ片29aとノズルプレート28との境界全域29cを、ブリッジ片29aを残すことなく打ち抜くことによって、中間板30からノズルプレート28を切り離すことに特徴がある。このとき、切り欠き部(凹部29e)が、ノズルプレート28の外周と鈍角で交差すると良い。
上述した方法で切り離されたノズルプレート28は、流路プレート21〜27とともに積層された状態で、金属接合されて流路ユニット2となる。さらに、流路ユニット2にアクチュエータユニット3や図示しない制御部品を組み付けることによって、インクジェットヘッド1の組み立てが完了する。
以上、説明した本実施形態によると、ブリッジ片29aとノズルプレート28との境界全域29cが除去されることにより、ノズルプレート28の側面にブリッジ片29aに係る突起がなくなり、インク吐出面2aをクリーニングするワイパーや印刷用紙が突起に引っかかるのを防止することができる。
また、打ち抜き工具50のポンチ51が、円形の横断面を有しているため、ダイス52の穴52aの製作精度を高くすることができる。つまり、ポンチ51とダイス52との径の差が、他の形状を有するポンチの場合に比べ、最も小さくできる。(例えば、方形のポンチに対しては、方形の貫通孔を持つダイスが組み合わされるが、この貫通孔の角部には若干の丸みが必要となり、この分が寸法誤差に加わることになる。この寸法誤差とバリのサイズには、相関がある。)これにより、ノズルプレート28の一部を打ち抜くときに形成されるバリを小さくすることができる。
さらに、打ち抜き工具50による1回の打ち抜きで、全てのブリッジ片29aをノズルプレート28の一部とともに打ち抜くため、ノズルプレート28を中間板30から素早く切り離すことができる。
加えて、ポンチ51が、ノズルプレート28のインク吐出面2aの反対面からインク吐出面2aに向かって移動しつつ、ノズルプレート28の一部を打ち抜くため、打ち抜き時に生じる微小なバリが、インク吐出面2a側にのみ発生し、ノズルプレート28の裏面側には発生しない。このため、ノズルプレート28におけるインク吐出面2aの反対面に流路プレート27を密着させて精度良く接合することができる。
次に、図9を用いて、別のノズルプレートについて説明する。このノズルプレートを作成するに当たり、本発明の切り離し方法及び製造方法を適用して製造する点は共通である。上述の実施形態では、18個のブリッジ片29aが、長手方向及び短手方向に関して、ノズルプレート28を挟んで対向する位置に配置されていた。ここでは、ノズルプレート128の両側で長手方向に配置されるブリッジ片129aが千鳥状に配列されている。この配列の場合、ノズルの配置形態によっては、ノズルプレートの製造過程で特異な効果を生む。
本変形例では、インク吐出面102aにおいて、複数のノズルがマトリクス状に配列してノズル群140を構成しており、ノズルプレート128の中心に関して点対称に配置されている。複数のノズル群140は、ノズルプレート128の長手方向に所定の群間隔で併設されている。また、複数のノズル群140は、ノズルプレート128の短手方向の中心に関して、短手方向に平行で相反する方向に交互に等距離偏倚して配置されている。ブリッジ片129aは、ノズル群140の配置形態に対応して配設されている。ブリッジ片129aは、図9に示すように、ノズル群140が偏倚する側と反対側に設けられている。複数のブリッジ片129aは、ノズルプレート128の平行な長辺の互いに対向しない位置にそれぞれ配置されている。
なお、本変形例では、短辺に設けられているブリッジ片129aは、上述の実施形態と同様に、ノズルプレート128を挟んで対向する位置に配置されているが、千鳥状に配置されていてもよい。また、本変形例では、ノズル群140の各々が、台形の平面形状を有し、この台形の長辺側が短辺側に比べてノズルプレート128の長辺に近接している。
上述のノズルプレート28も同様であるが、インク吐出特性の向上と維持という観点から、切り離し加工前において、インク吐出面2a、102aに撥水膜を形成することがある。この撥水膜を形成する場合に、本変形例の中間板130は有利である。
撥水膜(フッ素系高分子材料のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含有したニッケルメッキ膜)の形成は、電解メッキによって形成される。電解メッキ時の電流密度は約3A/dm2、メッキ液の温度は約50℃とし、厚さ約2μmの撥水膜を得る。このとき電流が、フレーム枠129からブリッジ片129aを介してノズルプレート128に供給される。電解メッキにおいて、撥水膜の膜厚は、ノズルプレート128上の電流密度の分布に依存する。そのため、電流が集中するブリッジ片129a近傍では、撥水膜が厚くなる傾向を示す。しかし、本変形例では、ブリッジ片129aは、均一な膜厚がほしいノズル群140から離れているとともに、三角形を作る3つのブリッジ片129aが1つのノズル群140をほぼ等距離から包囲している。これによって、各ノズル群140では、電流分布が均一化し、これに対応して撥水膜の厚さも均一化している。
本変形例では、上述の撥水膜形成工程の後に、ポンチ51によってノズルプレート128をフレーム枠129から切り離す。したがって、前述の実施形態の効果に加えて、撥水膜の膜厚が、ノズルプレート128のほぼ全域に亘って均一になり、インクの吐出精度の高いノズルプレート128が得られることになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、中間板30、130において、フレーム枠29、129の内側に1枚のノズルプレート28、128が保持されている構成であるが、フレーム枠の内側に、複数枚のノズルプレートが保持されている構成であってもよい。この中間板230は、図10(a)に示すように、一方向に延在したフレーム枠229の内側に、ノズルプレート228の長手方向がフレーム枠229の短手方向に沿うように配置された複数のノズルプレート228が、フレーム枠229の長手方向に沿って配列されている。各ノズルプレート228とフレーム枠229との間が、1又は複数のブリッジ片(第1の連結部)29aにより連結されているとともに、隣接するノズルプレート228同士が、1又は複数のブリッジ片(第2の連結部)229aにより連結されている。このとき、隣接するノズルプレート228同士を連結するブリッジ片229aも、各ノズルプレート228とフレーム枠229とを連結するブリッジ片(第1の連結部)29aと同様に、ブリッジ片229aとノズルプレート228との境界全域(第2の連結領域)229cが除去されるように、ノズルプレート228の一部を打ち抜くことによって、ノズルプレート228を切り離すことが好ましい。
ここで、ブリッジ片229aに対する打ち抜きを一度ですますためには、ポンチ51が対向する領域内に、ブリッジ片229aの両側の境界全域229cが含まれるようにする必要がある。ブリッジ片229aのサイズと形状がこの対向領域内に収まるならば、ポンチ51の中心をブリッジ片229aの中心と一致するように配置すればよい。このとき、ポンチ51による切り欠き部が、ノズルプレート228の外周と鈍角で交差することが好適である。そのため、ノズルプレート228同士の間隙、ブリッジ片229aのサイズ、ポンチ51の横断面サイズを調整する。例えば、ポンチ51の径が決まっておれば、境界全域229cが対向領域の周辺側に偏綺した位置関係で打ち抜けるように、ノズルプレート228同士の間隙およびブリッジ片229aの幅を設定すればよい。
図10(b)に、打ち抜き時のブリッジ片229aとポンチ51との位置関係を示す。両者の中心同士が、ほぼ一致している。図10(c)は、打ち抜き後のノズルプレート228の外周部を示している。外周部には、円弧状の凹部229eが形成されており、それぞれ円弧と外周とが鈍角に交差している。ここで、対向する凹部229e同士は、互いにほぼ同形状同サイズを有しており、打ち抜き中心に関してほぼ対象である。これによって、例えば、凹部229eによるワイパーの損傷に対する抑制効果の均一化が図れる。
また、上述した実施形態においては、打ち抜き工具50のポンチ51が、円形の横断面を有する構成であるが、矩形など他の横断面を有する構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、フレーム枠29、129、229がいずれもノズルプレート28、128、228の全周を囲む形態を有していたが、フレーム枠29、129、229に対するノズルプレート28、128、228のサイズによっては、全周を囲んでいなくても良い。例えば、枠を構成する4辺のうち1辺が無くて、全体としてコの字状の枠体であっても良い。
さらに、上述した実施形態においては、ポンチ51がブリッジ片29a、129a、229aより大きい打ち抜き幅を有しており、打ち抜き工具50による1回の打ち抜きで、全てのブリッジ片29a、129a、229aをノズルプレート28、128、228の一部とともに打ち抜く構成となっているが、ブリッジ片29a、129a、229aの数に対応して複数回の打ち抜きで、ノズルプレート28、128、228の一部を打ち抜く構成であってもよい。ポンチ51によって、ブリッジ片29a、129a、229aが順次打ち抜かれることになる。このとき、ポンチ51が、ブリッジ片29a、129a、229a以下の打ち抜き幅を有していてもよい。この場合、境界全域29c、229cが対向領域の周辺側に偏綺して打ち抜けるように、ポンチ51と境界全域29c、229cとの相対的な位置およびポンチ51に対するブリッジ片29a、129a、229aの幅が調整される。なお、上記変形例のように複数のノズルプレートが1つのフレーム枠内に配置されている場合、ノズルプレート同士が別のフレーム枠を間に挟むブリッジ片で連結されていても良い。
加えて、上述した実施形態においては、ポンチ51が、ノズルプレート28、128、228のインク吐出面2a、102aの反対面からインク吐出面2a、102aに向かって移動しつつ、ノズルプレート28、128、228の一部を打ち抜く構成となっているが、ポンチ51が、インク吐出面2a、102aからノズルプレート28、128、228のインク吐出面2a、102aの反対面に向かって移動しつつ、ノズルプレート28、128、228の一部を打ち抜く構成であってもよい。この場合、ノズルプレート28、128、228のインク吐出面2a、102aの反対面に発生したバリを除去することが好ましい。
また、上述した実施形態においては、中間板30、130、230からノズルプレート28、128、228を切り離した後に、流路ユニット2を組み立てる構成であるが、流路プレート21〜27及びノズルプレート28、128、228を中間板の状態で積層して接合することによって流路ユニット2を形成し、その後、積層された中間板から一括して流路ユニット2を切り離す構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、打ち抜き工具50により、ブリッジ片29a、129a、229aとノズルプレート28、128、228の一部とを一括して打ち抜く構成であるが、ブリッジ片29a、129a、229aとノズルプレート28、128、228との境界よりノズルプレート28、128、228側の一部のみを切断することによって、中間板30、130、230からノズルプレート28、128、228を切り離す構成であってもよい。
上述した実施形態においては、インクジェットプリンタ101が有するライン式のインクジェットヘッド1のノズルプレート28、128、228に本発明を適用した例について説明したが、シリアル式のインクジェットヘッドなど、他の方式のインクジェットヘッドが有するノズルプレートに対しても適用可能である。また、インク滴以外の液滴、例えば、金属ペーストの液滴を吐出するノズルが形成されたノズルプレートに対しても本発明は適用可能である。
また、上述の実施形態においては、中間板30、130、230をエッチング処理にて形成されていたが、他の方法やその組合せで形成してもよい。中間板30、130、230を得るための手法としては、上述のエッチング処理に加え、プレス加工、ドライエッチング処理、サンドブラスト加工、レーザ加工等がある。例えば、フレーム枠29、129、229とノズルプレート28、128、228との隙間の形成(ブリッジ片29a、129a、229aの形成)はエッチングで行い、ノズルの形成はプレス加工で行ってもよい。ノズルの形成も隙間の形成もプレス加工(打ち抜き加工)で行ってもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略側面図である。 図1に示されたインクジェットヘッドの概略斜視図である。 図2に示されたインクジェットヘッドの拡大部分断面図である。 図2に示されたノズルプレートを含む中間板の平面図である。 図2に示されたノズルプレートを切り離すための打ち抜き工具の外観斜視図である。 図2に示されたノズルプレートを切り離すときの打ち抜き工具を上方から見た拡大平面図である。 図6のVII-VII線に関する断面図である。 図2に示されたノズルプレートを切り離した後の切り離し箇所の拡大平面図である。 本発明の実施形態に関わる別のノズルプレートを含む中間板の平面図である。 本発明の実施形態に関わる別の中間板の平面図である。(a)は、この中間板の全体を示す概略平面図である。(b)は、ノズルプレート同士を繋ぐブリッジ片とこれを打ち抜くポンチとの位置関係を示す部分平面図である。(c)は、打ち抜き後のノズルプレート外周部を示す部分平面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2a、102a インク吐出面
2 流路ユニット
3 アクチュエータユニット
8 搬送ベルト
11 給紙部
12 排紙部
13 搬送装置
21〜27 流路プレート
28、128、228 ノズルプレート
29、129、229 フレーム枠
29a、129a、229a ブリッジ片
30、130、230 中間板
41 共通インク室
42 圧力室
43 ノズル
44 個別インク流路
50 工具
51 ポンチ
52 ダイス
52a 穴
101 インクジェットプリンタ

Claims (20)

  1. 枠体と、前記枠体の内側に前記枠体から離隔して配置され、液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートと、前記枠体と前記ノズルプレートとの間隙に配置されて前記枠体と前記ノズルプレートとを連結している連結部とを含む一次加工板から前記ノズルプレートを切り離すノズルプレートの切り離し方法であって、
    打ち抜き工具を用いて、前記連結部と前記ノズルプレートとの連結領域を打ち抜くことによって、前記一次加工板から前記ノズルプレートを切り離すことを特徴とするノズルプレートの切り離し方法。
  2. 前記打ち抜き工具が、円形の横断面を有していることを特徴とする請求項1に記載のノズルプレートの切り離し方法。
  3. 前記打ち抜き工具が、前記連結部の幅より大きい打ち抜き幅を有しており、
    前記打ち抜き工具によって、全ての前記連結部に対応した前記連結領域を打ち抜くことを特徴とする請求項1又は2に記載のノズルプレートの切り離し方法。
  4. 前記打ち抜き工具を、前記ノズルプレートにおける液滴の吐出方向に向かって移動させることによって、前記連結領域を打ち抜くことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のノズルプレートの切り離し方法。
  5. 液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートを製造する方法であって、
    基体部と、その基体部から離隔した少なくとも1つのプレート部と、前記基体部と前記プレート部とを連結する第1の連結部とを含む一次加工板を形成する形成ステップと、
    前記プレート部と前記第1の連結部との第1の連結領域を打ち抜く第1の打ち抜きステップとを有し、
    前記第1の打ち抜きステップにより前記一次加工板から切り離された前記プレート部から、前記ノズルプレートを製造することを特徴とするノズルプレートの製造方法。
  6. 前記第1の打ち抜きステップにおいて、前記第1の連結領域の打ち抜き形状が円形となるように打ち抜くことを特徴とする請求項5に記載のノズルプレートの製造方法。
  7. 前記第1の打ち抜きステップは、円形断面を有する打ち抜き工具を用いて実行されることを特徴とする請求項6に記載のノズルプレートの製造方法。
  8. 前記第1の打ち抜きステップは、前記第1の連結領域の長さより大きな打ち抜き長さを有する打ち抜き工具を用いて実行されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  9. 前記形成ステップにおいて、前記一次加工板を前記打ち抜き工具に対して位置決めするための位置決め孔を含むように前記一次加工板を形成することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  10. 前記形成ステップにおいて、前記基体部が前記プレート部を囲むように前記一次加工板を形成することを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  11. 前記形成ステップにおいて、前記第1の連結部が前記プレート部の外周と前記基体部の内周とを所定間隔毎に複数個所で連結するように前記一次加工板を形成することを特徴とする請求項10に記載のノズルプレートの製造方法。
  12. 前記形成ステップにおいて、前記プレート部が隣接して複数配列されるとともに、その隣接する2つのプレート部が第2の連結部により連結されるように前記一次加工板を形成することを特徴とする請求項5〜11のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  13. 前記プレート部と前記第2の連結部との第2の連結領域を打ち抜く第2の打ち抜きステップをさらに有することを特徴とする請求項12に記載のノズルプレートの製造方法。
  14. 前記第2の打ち抜きステップにおいて、前記隣接する2つのプレート部の間に存在する前記第2の連結部の長さより大きな打ち抜き長さを有する打ち抜き工具を用いて、前記第2の連結部と前記隣接する2つのプレート部の各々との第2の連結領域を打ち抜くことを特徴とする請求項13に記載のノズルプレートの製造方法。
  15. 前記形成ステップにおいて、前記一次加工板をエッチング加工により形成することを特徴とする請求項5〜14のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  16. 前記第1の打ち抜きステップにおいて、前記プレート部から製造されるノズルプレートの液滴吐出方向に、前記打ち抜き工具を前記一次加工板に対して移動させることにより、前記第1の連結領域を打ち抜くことを特徴とする請求項5〜15のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  17. 前記第1の打ち抜きステップは、前記基体部と前記プレート部との間に存在する前記第1の連結部の平面の面積より大きな横断面を有する打ち抜き工具を用いて実行されることを特徴とする請求項5〜16のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  18. 前記第1の打ち抜きステップは、前記プレート部の打ち抜き面積が前記基体部の打ち抜き面積より小さくなるように実行されることを特徴とする請求項5〜17のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  19. 前記第2の打ち抜きステップは、前記隣接する2つのプレート部の各々の打ち抜き面積がほぼ等しくなるように実行されることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載のノズルプレートの製造方法。
  20. 一方の面から液滴を吐出するノズル孔が多数形成されたノズルプレートを製造する方法であって、
    基体部と、その基体部から離隔した少なくとも1つのプレート部と、前記基体部と前記プレート部とを連結する第1の連結部とを含む一次加工板を形成する形成ステップと、
    前記プレート部と前記第1の連結部との第1の連結領域を、前記プレート部の特定の面から打ち抜く第1の打ち抜きステップとを有し、
    前記プレート部の特定の面は、前記一方の面の反対面に相当し、
    前記第1の打ち抜きステップにより前記一次加工板から切り離された前記プレート部から、前記ノズルプレートを製造することを特徴とするノズルプレートの製造方法。
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