JP5515469B2 - 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1でも言及されているが、これらの部材はロール材から切り取られて一つの流路プレートとされるため、流路プレートの湾曲の度合いもロール材の製造ロットによって異なる。また、ロール材の湾曲する方向を管理することも要求される。しかも、積層する枚数が偶数の場合は湾曲方向が反対のプレートを同数積層して平面に近い形状にすることが可能であるが、積層枚数が奇数の場合には、どちらかの湾曲方向のプレートが多くなるため、その方向に湾曲してしまい反りを打ち消すことができない。例えば、流路を形成する基本的な機能ノズルを有するオリフィスプレート、チャンバを有するチャンバプレート及び個別供給流路を有するリストリクタプレートの3枚を積層する場合である(この場合、振動板を有するダイアフラムプレートは他のプレートと比較して非常に薄いため剛性が低く、流路プレートの反りに対する影響は無視できる。)。
図1にインクジェットヘッドの側面断面図、図2に、インクジェットヘッドの主要部の斜視図を示す。また、図3に、流路プレートのノズル側から見た平面図を示す。
オリフィスプレート2は複数のノズル1が列状に形成されている。チャンバプレート4は圧力発生室3が形成されている。リストリクタプレート6は、共通インク供給路11と圧力発生室3とを連結し、圧力発生室3へのインク流入を制御する個別供給流路5が形成されている。ダイアフラムプレート9は、圧電素子の変位を効率よく圧力発生室3に伝えるための振動板7が形成されており、弾性を有する。また、ダイアフラムプレート9の共通インク供給路11に面する領域には多数の小孔で形成されたフィルタ8を有する。
以下の説明において、オリフィスプレート2、チャンバプレート4及びリストリクタプレート6を総称する場合は流路プレート29、オリフィスプレート2、チャンバプレート4、リストリクタプレート6及びダイアフラムプレート9を組み合わせたものを流路ユニット30と表記する。
図4に、流路プレート29を形成する際に用いる一般的なプレス装置の構成を示す。プレス加工における剪断型は、プレス機のスライドに取り付けられて上下運動する上型18と、ボルスターに固定されて用いられる下型19とで構成される。上型18が下降することにより、流路プレート29を剪断加工し、各々のチャンネルが形成される。上型18は、ダイセット20a、ストリッパプレート21、パンチ22、サブガイドポスト23、パンチプレート24、不図示のパッキングプレート及びショルダーボルトで構成される。一方、下型19は、ダイ25、サブガイドブッシュ26、ロケーションピン27、ダイプレート28、及びダイセット20bで構成される。パンチ22及びダイ25は同じ形状に精密に機械加工され、適正クリアランスを保つように固定される。ストリッパプレート21は、ダイプレート28とともに流路プレート29を挟み込んで固定することで、流路プレート29とパンチ22とを所定の位置に案内する。また、パンチ22について上がるのをはぎ取る役目も果たす。ダイセット20a、20bは、サブガイドブッシュ26とサブガイドポスト23とによって上下の金型の芯合わせを容易且つ確実にし、段取り替えを短時間で行うために使用される。
プレスの形状精度は剪断切り口面の形状と湾曲とで判断され、通常は、剪断面が大きく、だれ、破断面、返り湾曲が小さい方が好ましい。ここでは板厚40〜100μmの薄板を加工するため、当然湾曲が発生しやすくなる。
その状態で逆に端部のようにストリッパプレート21とダイプレート28に対して押さえる面積が多い場合は、プレートにかかる負荷が必要以上に大きくなる。その状態で端部のチャンネルを打ち抜く場合、ストリッパプレート21とダイプレート28とで押さえることのできる領域には、過度に押さえ荷重が働いてしまうため、流路プレート29にはストリッパプレート21側に負荷がかかってしまい、チャンネル中央部内とはたわみが異なり、反り形状が大きくなってたわみの変極点37が発生してしまう。たわみの変極点37はダイプレート28とストリッパプレート21とでの押さえに起因しているため、一般的なプレス加工装置で加工する場合には必ず発生してしまう。
このように、プレス加工型のストリッパプレート21とダイプレート28とで押さえる面内で剛性が同一になるようにすることで、ストリッパプレート21とダイプレート28とでの押さえによって起こるたわみの変極点37を、アクチュエータ接合領域よりも外側にできる。このようにすることで、アクチュエータと流路振動板との接合領域にばらつきがなくなり、振動板への圧力特性を同一にすることができ、印字品質の良好なインクジェットヘッドを実現できる。また、インク吐出チャンネル36と同形状のパンチ22とすることにより、ダミーチャンネル35をプレスするためのパンチ22やダイ25のプレス型を準備する必要が無くなり、コストを増加させること無く加工が可能となる。ダミーチャンネル35は、流路プレート29を加工するパンチ22を用いてインク吐出チャンネル36形成時に作成される。
その後、図7(c)に示すように、圧電アクチュエータ16に流路ユニット30を接合したものをフレーム12に接合するが、フレーム12側に対して凹となるように接合することにより、流路ユニット30とフレーム12とが密着するため、接合強度が強固になる。これにより、フレーム12と流路ユニット30との間でのインク漏れの発生を防止できる。また、剛性の高いフレーム12と流路ユニット30とを接合するため、たわみの変極点37もフレーム12に倣って接合され、最終的にヘッドの反りやうねりを小さくできる。
図8に、インクジェットヘッド主要部の斜視図を示す。また、図9に、流路プレートのノズル側から見た平面図を示す。
本実施形態においては、それぞれの流路プレート29は、プレス加工型のストリッパプレート21とダイプレート28とで押さえる面内において中央部のチャンネルをプレスする場合と端部のチャンネルをプレスする場合とにおいて剛性が同一となるようにする方式として、各々流路チャンネルの外側に微小穴42を多数配置することにより、流路チャンネル外側の剛性を低下させている。この場合、互いに積層されるプレート微小穴42の位置が互いにずれるように微小穴42を加工する。これによりたわみの変極点37を外側にするだけでなく、流路プレート29を接着するさいに互いに微小穴42の積層面側に流路プレート29が存在するために接着剤が中に入り込んでアンカーパターンとして接着効果が高まるため、単純にダミーチャンネルを増やした場合よりも流路ユニット30の接合強度を高められる。そのため、インクのリークをより確実に防ぐことが可能となる。この場合、図9に示すように微小穴42を千鳥格子状に配置することで、多数の微小穴42を効率よく配置することが可能となる。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
この画像形成装置は、ライン型画像形成装置であり、装置本体401の内部に画像形成部402等を有し、装置本体401の下方側に多数枚の記録媒体(用紙)403を積載可能な給紙トレイ404を備え、この給紙トレイ404から給紙される用紙403を取り込み、搬送機構405によって用紙403を搬送しながら画像形成部402によって所要の画像を記録した後、装置本体401の側方に装着された排紙トレイ406に用紙403を排紙する。
1’ ダミーノズル
2 オリフィスプレート
3 圧力発生室
3’ ダミー圧力発生室
4 チャンバプレート
5 個別供給流路
5’ ダミー個別供給流路
6 リストリクタプレート
7 振動板
8 フィルタ
9 ダイアフラムプレート
10 圧電アクチュエータ挿入開口部
11 共通インク供給路
12 フレーム
13 インク導入部
14 圧電素子
15 固定部材
16 圧電アクチュエータ
18 上型
19 下型
20 ダイセット
21 ストリッパプレート
22 パンチ
23 サブガイドポスト
24 パンチプレート
25 ダイ
26 サブガイドブッシュ
27 ロケーションピン
28 ダイプレート
29 流路プレート
30 流路ユニット
31 個別電極
32 記録ユニット
33 印刷媒体
34 インクカートリッジ
35 ダミーチャンネル
36 インク吐出チャンネル
37 変極点
38 加圧ジグ
40 駆動源
41 ブランク材
42 微小穴
Claims (12)
- 液体の流路が形成された複数の流路プレートを積層することによって流路ユニットが形成され、前記流路に面して設けられ、圧電部材が接合された振動板を変位させて液滴を吐出する液滴吐出ヘッドであって、
前記流路プレートの少なくとも一つは、金属板のプレス加工によって形成された複数のチャンネルが配列されており、
前記金属板のプレス加工でチャンネルが形成された流路プレートは、チャンネル配列方向の両端部に複数の開口を有し、
前記プレス加工によって発生した前記チャンネル配列方向のたわみの変極点が、チャンネルの列のそれぞれの端において、配列方向の端に位置するチャンネルよりも前記複数の開口側に位置することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記金属板のプレス加工でチャンネルが形成された流路プレートとして、前記複数の流路プレートは、ノズルが形成されたノズルプレート、圧力室が形成された圧力室プレート、前記圧力室に液体を供給する個別供給流路が形成された個別供給流路プレートを含むことを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記複数の開口が、同じ流路プレートに形成されたチャンネルと同一形状かつ同一の配列ピッチで形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記複数の開口は、同じ流路プレートに形成されたチャンネルよりもそれぞれが小さい多数の穴であることを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記流路プレートの複数に前記多数の穴で形成された複数の開口を有し、前記流路プレートを積層した時に前記多数の穴同士が重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項4記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記流路プレートの複数に、前記複数の開口が形成され、前記複数の開口が形成された流路プレート同士は、前記チャンネルの配列方向のたわみが同一方向となるように積層されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の液滴吐出ヘッド。
- 積層された複数の前記流路プレートからなる流路ユニットが、前記流路ユニットを保持するフレームに凹となるように接合されており、前記流路ユニットの凹形状が、前記チャンネル配列方向のたわみにより形成されたものであることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッド。
- 請求項1から7のいずれか1項記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1から7のいずれか1項記載の液滴吐出ヘッドを製造する方法であって、
前記複数の開口を、前記チャンネルをプレス加工で形成する工程と同じ工程で形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。 - 請求項1から7のいずれか1項記載の液滴吐出ヘッドを製造する方法であって、
前記複数の開口を、前記チャンネルをプレス加工で形成する工程よりも前の、前記流路プレートの外形を加工する工程において形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。 - 前記チャンネル配列方向端部をプレス加工する際に、プレス加工型のストリッパプレートとダイプレートとで押さえる面内での流路プレートの剛性が、チャンネル配列方向中央部と同一となるように前記開口を形成することを特徴とする請求項9又は10記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 前記複数の開口を、同じ流路プレートに形成されるチャンネルと同一形状かつ同一の配列ピッチ、なおかつ、前記ストリッパプレート及び前記ダイプレートの幅以上の範囲に形成することを特徴とする請求項11記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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