JP2014162160A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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智彦 甲田
Noriyasu Takeuchi
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Abstract

【課題】電鋳薄層部材を接合するときの位置ズレが生じる。
【解決手段】電鋳薄層部材である振動板部材4は薄層部材である第2共通液室部材5の一面に接合され、電鋳薄層部材であるフィルタダンパ部材6は薄層部材である第2共通液室部材5の他面に接合され、第2共通液室部材5と接合する面側であって、長手方向の両端部のうち、一方の端部には、短手方向の両端部に2つの凸部51、51が形成され、他方の端部には、短手方向の中央部に1つの凸部51が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置、例えばインクジェット記録装置が知られている。
液体吐出ヘッドとしては、例えば、液滴を吐出する複数のノズルを形成したノズル板、ノズルが通じる複数の個別液室を形成する流路板、個別液室の壁面を形成する振動板部材などの薄層部材を積層して接着剤接合したものが知られている。そして、振動板部材としては、例えば電鋳で形成された薄層部材(これを「電鋳薄層部材」という。)が使用される。
ところで、電極基板に非導電性のレジストでパターンを形成して電鋳めっきを行う場合、レジストの遮蔽面積が大きくなるほど、その部位の電界がレジスト端部の電極部分に集中し、局所的にめっき膜厚が厚くなる(これを「偏肉」という。)が生じる傾向がある。特に、振動板部材のように多くの微細パターンが形成されている薄層部材では、パターンによる膜厚の変動が大きく、偏肉が大きくなるという不都合がある。
そこで、従来、微細パターンが形成された部分に、パターンが形成されていないパターン抜き部を形成することで膜厚補正を行うことが知られている(特許文献1)。
特開2007−74582号公報
ところで、電鋳薄層部材である振動板部材と、振動板部材で壁面を形成される個別液室とを接合するとき、メカ的な位置決めをしないで、光学的な位置決めだけで接合する場合がる。このとき、例えば、偏肉が振動板部材の中央部に集中していた場合、その偏肉部分が中心となり、加圧すると、不安定な状態となって、位置ズレが発生しやすくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、電鋳薄層部材を接合するときの位置ズレを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
複数の薄層部材が積層して接合され、
前記薄層部材の少なくとも1つは、電鋳で形成された電鋳薄層部材であり、
前記電鋳薄層部材には、少なくとも一方の接合面側の長手方向の両端部に、少なくとも1つの凸部が形成され、
前記凸部は、厚み方向で、凸部以外の領域よりも高い
構成とした。
本発明によれば、電鋳薄層部材を接合するときの位置ズレを低減することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視説明図である。 図1のX−X線に沿うノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。 図3は図2のA−A線に沿う断面説明図である。 図2のB−B線に沿う断面説明図である。 本発明に係る部分の詳細な説明に供するヘッドの分解斜視説明図である。 同じく振動板部材の平面説明図である。 同じく図6のC−C線に沿う断面説明図である。 凸部がない場合の加圧状態の説明に供する模式的説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を示す機構部の側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体吐出ヘッドの一例について図1ないし図4を参照して説明する。図1は同ヘッドの外観斜視説明図、図2は図1のX−X線に沿うノズル配列方向と直交する方向の断面説明図、図3は図2のA−A線に沿う断面説明図、図4は図2のB−B線に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板2と、流路部材である流路板3と、振動板部材4とを接合している。
ノズル板2には、液滴を吐出する複数のノズル20が千鳥状に2列配列されている。このノズル板2は、例えば、ステンレス(ここでは、SUS316)を用いてプレス加工でノズル20を形成している。
流路板3は、ノズル20に連なって通じる個別液室である圧力室21を形成している。この流路板3は、例えばステンレス(ここではSUS304)を用いてプレス加工で形成し、プレスによる変形、バリは両面研磨によりほぼ平らとなるように後処理をした。
振動板部材4は、圧力室21の一部の壁面を変位可能な振動領域4aとして形成する。また、振動板部材4には、後述するフィルタ下共通液室25に臨み、フィルタ下共通液室25と各圧力室21とを通じる液体供給路22が形成されている。この振動板部材4は、Ni電鋳で形成している。
そして、振動板部材4の圧力室21と反対側には、ダンパ室形成部材を兼ねる第2共通液室部材5、ダンパ部材を兼ねるフィルタダンパ部材6、このヘッドのフレームを兼ねる共通液室部材である第1共通液室部材7を順次積層して接着剤で接合している。
第1共通液室部材7と第2共通液室部材5とによって各圧力室21に通じる共通液室10を形成する。共通液室10は、フィルタダンパ部材6の上流側のフィルタ上共通液室26と、下流側のフィルタ下共通液室25とで形成されている。
フィルタダンパ部材6には、多数のフィルタ孔を形成したフィルタ領域29が設けられ、フィルタ上共通液室26からフィルタ下共通液室25に流れる液体から異物を捕集(ろ過)する。
また、フィルタダンパ部材6のノズル配列方向の両端部には、フィルタ上共通液室26の一部の壁面を形成する変形可能な領域(以下、「ダンパ領域」という。)30を形成している。
そして、第2共通液室部材5にはダンパ領域30を挟んでフィルタ上共通液室26に対向するダンパ室36を形成している。ダンパ室36は大気開放路44a、44bを介して第2共通液室部材5のノズル配列方向と直交する方向の端面で大気に開放されている。
第1共通液室部材7は、フィルタ上共通液室26を形成し、外部から液体を供給するための液体供給口部37が設けられている。液体供給口部37は、フィルタ上共通液室26の長手方向の両端にそれぞれ配置されている。また、液体供給口部37はノズル配列方向でダンパ領域30の外側端部に配置されている。
なお、本実施形態では、フィルタダンパ部材6もNi電鋳で形成された2層構造を有し、1層目でフィルタ領域29及びダンパ領域30を構成し、1層目と2層目を合わせた部分(厚肉部)を1層目の支持部分としている。なお、1層目は3μm、2層目は10μmの厚みとしている。また、フィルタ領域29は、フィルタ下共通液室25の長さ及び幅とほぼ同じ範囲で配置している。そのため、フィルタ領域29のノズル配列方向における長さはノズル列の長さより長くなる。
また、第2共通液室部材5のフィルタ下共通液室25はフルエッチングで、ダンパ室36は大気開放路44a、44bを含めてハーフエッチングで形成されている。ハーフエッチング深さは、第2共通液室部材5の板厚(例えば0、2μm)の約半分(0.1μm)としている。
また、第1共通液室部材7にはSUS303を使用して、切削加工でフィルタ上共通液室26を形成しているが、樹脂の射出成形で形成することもできる。
振動板部材4の振動領域4aの圧力室21とは反対側に圧電アクチュエータ8を配置している。圧電アクチュエータ8は、2列のノズル列に合わせて1つのベース部材33に例えばノズルピッチの半分のピッチで柱状の圧電素子(圧電柱)32Aを形成した2つの圧電部材32を接合している。圧電部材32の各圧電柱は振動板部材4の振動領域4aと接合されて、フレキシブル配線部材34に備えられる駆動IC81からフレキシブル配線部材34を介して駆動信号が与えられる。
また、フィルタ下共通液室25の壁面を形成する振動板部材4の部分の一部は変形可能な領域(ダンパ領域)24とし、流路板3にはダンパ領域24を挟んでフィルタ下共通液室25に対向するダンパ室35を形成している。このダンパ室35は、大気開放路42a、42bを介して流路板3のノズル配列方向と直交する方向の端面で大気に開放されている。
この液体吐出ヘッドでは、圧電アクチュエータ8を駆動することで振動板部材4の振動領域4aが変位して、圧力室21の液体が加圧されて、ノズル20から液滴が吐出される。
また、この液体吐出ヘッドにおいて、ノズル板2、流路板3、振動板部材4、第2共通液室部材5、フィルタダンパ部材6は、いずれも薄層部材である。そして、振動板部材4、フィルタダンパ部材6は、いずれも、前述したように電鋳で形成された電鋳薄層部材である。
次に、本発明に係る部分の詳細について図5ないし図7も参照して説明する。図5はヘッドの分解斜視説明図、図6は振動板部材の平面説明図、図7は図6のC−C線に沿う断面説明図である。
まず、振動板部材4には、第2共通液室部材5と接合する面側であって、長手方向の両端部のうち、長手方向の一方の端部側には、短手方向の両端部に2つの凸部51、51が形成され、長手方向の他方の端部には、短手方向の中央部に1つの凸部51が形成されている。
ここで、凸部51は、振動板部材4の厚み方向で、凸部51以外の領域よりも高く形成されている。
なお、振動板部材4は、例えば、1層目が3μm、2層目が11.5μm、3層目が11.5μmの厚みを有する三層構造としている。
また、フィルタダンパ部材6にも、第2共通液室部材5と接合する面側であって、長手方向の両端部のうち、長手方向の一方の端部側には、短手方向の両端部に2つの凸部71、71が形成され、長手方向の他方の端部には、短手方向の中央部に1つの凸部71が形成されている。
ここで、凸部71は、フィルタダンパ部材6の厚み方向で、凸部71以外の領域よりも高く形成されている。
なお、例えば、フィルタダンパ部材6は、1層目が3μm、2層目が10μmの厚みを有する二層構造としている。
ここで、振動板部材4の凸部51の形成は、次のようにして行うことができる。
つまり、振動板部材4を電鋳で形成するとき、電鋳支持基板上に、凸部51の周囲の凹部52を形成する枠状のレジストパターンを形成して、電鋳を行う。これにより、めっき膜が凸部51の部分で異常成長し、凸部51の高さが、厚み方向で、凸部51以外の領域よりも高くなる。
このとき、凸部51を形成する領域を囲う枠状の凹部52を形成するレジストパターンの面積を制御することによって、振動板部材4の中で、接合側表面が最も高い位置にある凸部51を形成することができる。例えば、凸部51の高さは、凸部51以外の領域で最も高い部分よりも5〜8μm高くなる。
このように、振動板部材4に凸部51を形成することによって接合時の接合位置ずれを低減できる。
つまり、振動板部材4を電鋳で形成するときに、ノズル配列方向及びノズル配列方向と直交する方向の中央部分に偏肉が生じる。これは、中央部分には、振動領域4aや流路板3との接合領域(これらを、「チャンネル領域(ch領域)」という。)が密集して存在するために、電界の局所的な集中が生じることによる。この結果、振動板部材4には、プレート表面の高さバラツキが生じる。
一方、振動板部材4の長手方向端部の領域(ch領域の外側の領域)は、上述した凸部51を形成しなければ、一様に同じ高さ(厚み)に成膜され、偏肉が少なくなる。
その結果、振動板部材4は、図8に示すように、偏肉している領域が中央部に集中し、周囲より隆起した形状となる。
この状態で第2共通液室部材5と振動板部材4とを加圧して接合すると、隆起している振動板部材4の中央部を支点として第2共通液室部材5が揺れ動くことができる不安定な状態になり、接合時の位置ずれが生じやすくなる。
そこで、振動板部材4の長手方向の両端部に振動板部材4全体で最も厚みが厚い(接合側表面が最も高い)凸部51を形成することで、第2共通液室部材5と接合するとき、振動板部材4の凸部51と第2共通液室部材5が接触した状態で加圧される。
これにより、第2共通液室部材5の両端部が支持された状態で加圧されるので安定した加圧ができ、接合時の位置ズレが低減する。
この場合、振動板部材4の長手方向の一端部側に2つの凸部51、51を形成し、長手方向の他端部側に1つの凸部51を形成して、第2共通液室部材5を3点で支持することで、第2共通液室部材5をより安定した状態で支持することができ、位置ズレを確実に低減できる。
そして、振動板部材4の長手方向の一端部側の2つの凸部51は、短手方向の両端部側に配置することで、より安定した状態を得ることができる。
なお、振動板部材4の凸部51によって振動板部材4と第2共通液室部材5との間に生じるギャップには接着剤で埋められる。
次に、フィルタダンパ部材6の凸部71の形成も、振動板部材4の凸部51と同様に、次のようにして行うことができる。
つまり、フィルタダンパ部材6を電鋳で形成するとき、電鋳支持基板上に、凸部71の周囲の凹部72を形成する枠状のレジストパターンを形成して、電鋳を行う。これにより、めっき膜が凸部71の部分で異常成長し、凸部71の高さが凸部71以外の領域よりも高くなる。
このとき、凸部71を形成する領域を囲う枠状の凹部72を形成するレジストパターンの面積を制御することによって、フィルタダンパ部材6の中で、接合側表面が最も高い位置にある凸部51を形成することができる。例えば、凸部71の高さは、凸部71以外の領域で最も高い部分よりも5〜8μm高くなる。
このように、フィルタダンパ部材6に凸部71を形成することによって接合時の接合位置ずれを低減できる。
つまり、フィルタダンパ部材6を電鋳で形成するときに、ノズル配列方向及びノズル配列方向と直交する方向の中央部分に偏肉が生じる。これは、中央部分には、多数のフィルタ孔が形成されるため、電界の局所的な集中が生じることによる。この結果、フィルタダンパ部材6には、プレート表面の高さバラツキが生じる。
一方、フィルタダンパ部材6の長手方向端部の領域は、上述した凸部71を形成しなければ、一様に同じ高さ(厚み)に成膜され、偏肉が少なくなる。
その結果、フィルタダンパ部材6は、偏肉している領域が中央部に集中し、周囲より隆起した形状となる。
この状態で第1共通液室部材7とフィルタダンパ部材6とを加圧して接合すると、隆起しているフィルタダンパ部材6の中央部を支点として第1共通液室部材7が揺れ動くことができる不安定な状態になり、接合時の位置ずれが生じやすくなる。
そこで、フィルタダンパ部材6の長手方向の両端部にフィルタダンパ部材6全体で最も厚みが厚い(接合側表面が最も高い)凸部71を形成することで、第1共通液室部材7と接合するとき、フィルタダンパ部材6の凸部71と第1共通液室部材7が接触した状態で加圧される。
これにより、第1共通液室部材7の両端部が支持された状態で加圧されるので安定した加圧ができ、接合時の位置ズレが低減する。
この場合、長手方向の一端部側に2つの凸部71を形成し、長手方向の他端部側に1つの凸部71を形成して、第1共通液室部材7を3点支持することが好ましいこと、長手方向一端部側の2つの凸部71は短手方向の両端部に配置することが好ましいことは、前述したと同様である。
なお、図5の実施形態では、フィルタダンパ部材6が第1共通液室部材7と接合する面側に、凸部71を形成している例で説明しているが、凸部71を形成する面を第2共通液室部材5と接合する面としても良い。
ここで、本実施形態では、上述した振動板部材4の長手方向一端部側の2つの凸部51とフィルタダンパ部材6の長手方向一端部側の2つの凸部71とは、積層方向で異なる位置に配置され、振動板部材4の長手方向他端部側の1つの凸部51とフィルタダンパ部材6の長手方向他端部側の1つの凸部71とは、積層方向で異なる位置に配置されている。
より好ましくは、上述した振動板部材4の長手方向一端部側の2つの凸部51とフィルタダンパ部材6の長手方向一端部側の2つの凸部71とは、積層方向で重なる位置に配置する。
これにより、振動板部材4、フィルタダンパ部材6の同じ位置を加圧することができて、接合荷重を安定してかけることができる。
なお、上記実施形態では、フィルタ部材がダンパ領域を形成する部材を兼ねている例で説明しているが、ダンパ領域を有しないフィルタ部材にも同様に適用できる。
また。上記実施形態では、共通液室をフィルタ上流室とフィルタ下流室に分けた例で説明しているが、共通液室を分けないで1つの共通液室部材と振動板部材を接合する構成の場合にも同様に適用できる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図9及び図10を参照して説明する。なお、図9は同装置の機構部の側面説明図、図10は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する液体吐出ヘッド234a、234bを1つのベース部材に取り付けて構成したものである。一方のヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。他方のヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の液体吐出ヘッドを備えることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235a、235b(区別しないときは「サブタンク235」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備えている。分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。そして、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283を備えている。また、維持回復機構281は、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド部材245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に、用紙242の先端が搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
2 ノズル板
3 流路板
4 振動板部材
5 第2共通液室部材
6 フィルタダンパ部材
7 第1共通液室部材
8 圧電アクチュエータ
10 共通液室
20 ノズル
21 圧力室(個別液室)
24 ダンパ領域
29 フィルタ領域
30 ダンパ領域
32 圧電部材
35 ダンパ室
36 ダンパ室
51 凸部
52 凹部
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド

Claims (6)

  1. 複数の薄層部材が積層して接合され、
    前記薄層部材の少なくとも1つは、電鋳で形成された電鋳薄層部材であり、
    前記電鋳薄層部材には、少なくとも一方の接合面側の長手方向の両端部に、少なくとも1つの凸部が形成され、
    前記凸部は、厚み方向で、凸部以外の領域よりも高い
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記電鋳薄層部材の長手方向の一端部側には2つ以上の前記凸部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記電鋳薄層部材は、液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ通じる複数の個別液室の壁面を形成する振動板部材である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記電鋳薄層部材が、前記液体から異物をろ過するフィルタ部材である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記電鋳薄層部材が、
    液滴を吐出する複数のノズルがそれぞれ通じる複数の個別液室の壁面を形成する振動板部材、及び、前記液体から異物をろ過するフィルタ部材であり、
    前記振動板部材の凸部と前記フィルタ部材の凸部とは、積層方向で重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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