JP2008162567A - 手動バニティミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作でスムーズに格納可能な手動バニティミラー装置を提供する。
【解決手段】ガイド突起22は回転軸20よりも短く、スライドレール部14の先端付近に設けられた旋回許容部24を通過することができる。これにより回転軸20を中心として鏡板12を図のように引き下ろし位置(図中B位置)に回動させることができる。鏡板12を引き下ろし位置(図中B位置)から格納する際、従来例では一旦鏡板を上に持ち上げた後、奥へ押し込むという2段階の動作が必要であったのに比較してスムーズに格納可能となる。すなわち、鏡板12を格納する際にはガイド突起22が旋回許容部24からガイド溝18に復帰するため、鏡板12は自ずとスライドレール部14に沿った角度になり、どの位置で使用中であっても乗員が鏡板12の角度を修正する必要はないため、スムーズな格納が可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に設けられる手動バニティミラー装置に関する。
通常、車両内のフロント側には室内天井面の前端付近などに日除けのためのサンバイザが設けられており、車両内の天井に沿った格納位置から使用位置にまで回動可能なように支持されている。また、このサンバイザの裏面側にはバニティミラーが取付けられていることが多い。
しかし、日除けとして用いるときのサンバイザの位置と、バニティミラーを用いるときのサンバイザの位置とが異なるため、サンバイザを日除けとして使用しているときにはバニティミラーを使用することができない。
この対策として、例えば特許文献1に開示されているように、サンバイザとバニティミラーとを分離して室内天井面にバニティミラーを取付けることが考えられる。しかしこの対策では、バニティミラーは常時車室内に露出しており、見栄えが良くない。
あるいは特許文献2に開示されているサンバイザのように、上記のバニティミラーの反射面を必要に応じて下方へ引出すことができれば前述の問題は解決する。
しかし特許文献2に開示されている構造では、サンバイザを回転させて格納位置に格納する際、サンバイザと天井との間に角度があるため、一旦フロントガラス方向にサンバイザを回転させた後、サンバイザを引き出し前の位置に戻すという二種類の操作が必要であり、この構造を手動のバニティミラーに応用した場合、使用者にとって操作が煩雑になる。すなわちバニティミラーを等幅の溝などでガイドすれば手動で出し入れする際に、出し入れする操作とバニティミラーの角度を変える操作とを別個に行う必要があるため、操作が煩わしいものになる。
特開平7−81483号公報 特開2006−21729号公報
本発明は、上記事実を考慮し、鏡板の出し入れ時の操作性、特に格納時の格納操作性を向上させることができる手動バニティミラー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の手動バニティミラー装置は、一面を鏡面とした鏡板を車両天井部の格納位置から車室内の引出位置までスライド式に出し入れ可能とした手動バニティミラー装置であって、前記鏡板をヒンジ回りに車体上下方向に回動可能に支持するベース部と、前記車両天井部の上面側に配置されると共に前記鏡板の車体幅方向両端部に設けられ、前記鏡板および前記ベース部を出し入れ方向にスライド可能に支持するスライドレール部と、前記鏡板および前記ベース部が手動操作にて前記スライドレール部に沿って引出位置まで引出された際に、前記ヒンジを中心とした前記鏡板の回転動作を許容するガイド手段と、前記ベース部と前記スライドレール部又は前記車両天井部とを連結し、前記鏡板を格納位置方向又は引出位置方向へ付勢するバネ部材と、を備えたことを特徴とする。
上記構成の発明では、格納位置に格納された鏡板を車室内の引出位置に引き出すには、手動操作にて鏡板およびベース部をスライドレール部に沿ってスライドさせて引出位置に到らせる。なお、この際、例えばバネ部材がベース部を格納位置方向へ付勢するものである場合には、バネ部材の付勢力に抗して鏡板およびベース部を格納位置から引出位置までスライドさせることになる。鏡板が引出位置まで引き出されると、ガイド手段によってヒンジを中心とした鏡板の回転動作が許容される。これにより、鏡板を使用することができる。また、使用後に鏡板を格納する際には、引出位置において鏡板をヒンジを中心とした逆方向へ回転させることが許容される。引出位置から鏡板を前記逆方向へ回転させると、ばね部材の付勢力によって鏡板は格納位置まで自動的に引き戻される。従って、従来と異なり、鏡板を二種類の操作で格納する必要がなくなり、その分、操作が簡単になる。
請求項2に記載の手動バニティミラー装置は、請求項1に記載の発明において、前記ガイド手段は、前記鏡板に設けられ、前記ヒンジと同軸上にあり、前記スライドレール部に設けられたガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動する回転軸と、前記鏡板における前記回転軸に対して前記鏡板の出し入れ方向にずれた位置に設けられたガイド突起と、前記ガイド溝の引出位置側に設けられると共に当該ガイド溝と連通され、かつ前記鏡板の引出位置にて当該鏡板が前記回転軸回りに回転した際の前記ガイド突起の移動軌跡上に形成されて、当該ガイド突起の前記ガイド溝からの離脱を許容する旋回許容部と、を有することを特徴とする。
上記構成の発明では、鏡板にヒンジと同軸上の回転軸が設けられ、この回転軸がスライドレール部に設けられたガイド溝に係合して鏡板の出し入れ方向の移動がガイドされる。
ここで、本発明では、鏡板における回転軸に対して鏡板の出し入れ方向にずれた位置にガイド突起を設け、このガイド突起を回転軸と共にガイド溝に係合させ、鏡板が引出位置に到った場合にのみ、ガイド突起はガイド溝と連通された旋回許容部へ進入することが可能となる。
上記の機構によってガイド手段を構成したので、回転軸とガイド突起の径を独自に設定することができる。従って、特に強度が必要な方の部材を太くするなど設計自由度を高くすることができる。
請求項3に記載の手動バニティミラー装置は、請求項1に記載の発明において、前記ガイド手段は、前記鏡板に設けられ、前記ヒンジと同軸上にあり、前記スライドレール部に設けられた第1ガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動する回転軸と、前記鏡板における前記回転軸に対して前記鏡板の出し入れ方向にずれた位置に設けられ、前記スライドレール部に設けられた第2ガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動するガイド突起と、前記第2ガイド溝の引出位置側に設けられると共に当該第2ガイド溝と連通され、かつ前記鏡板の引出位置にて当該鏡板が前記回転軸回りに回転した際の前記ガイド突起の移動軌跡上に形成されて、当該ガイド突起の前記第2ガイド溝からの離脱を許容する旋回許容部と、を有することを特徴とする。
上記構成の発明では、鏡板にヒンジと同軸上の回転軸が設けられ、この回転軸がスライドレール部に設けられた第1ガイド溝に係合して鏡板の出し入れ方向の移動がガイドされる。
ここで、本発明では、スライドレール部に第1ガイド溝の他に第2ガイド溝を設けると共に、鏡板における回転軸に対して鏡板の出し入れ方向にずれた位置にガイド突起を設け、このガイド突起を第2ガイド溝に係合させ、鏡板が引出位置に到った場合にのみ、ガイド突起は第2ガイド溝と連通された旋回許容部へ進入することが可能となる。
上記の機構によってガイド手段を構成したので、回転軸とガイド突起とがそれぞれ別個の第1ガイド溝、第2ガイド溝にガイドされることになる。従って、回転軸とガイド突起の太さを揃える必要がなく、回転軸とガイド突起の太さに差を付けたい場合に有効である。
請求項4に記載の手動バニティミラー装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記バネ部材は、前記鏡板を格納位置方向に付勢しており、前記鏡板が引出位置まで引き出されたときに当該鏡板を引出位置に保持するロック手段を備えていることを特徴とする。
上記構成の発明では、鏡板がバネ部材の付勢力に抗して引出位置まで引き出されると、その位置でロック手段によってロックされる。これにより、鏡板は引出位置に保持される。鏡板を格納する際にはロック手段のロック状態を解除すれば、バネ部材の付勢力によって自動的に鏡板は引出位置から格納位置まで移動して格納される。従って、格納操作性が非常に良くなる。
以上説明したように、本発明に係る手動バニティミラー装置は、鏡板の出し入れ時の操作性、特に格納時の格納操作性を向上させることができるという優れた効果を有する。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは車体内側方向を示す。
図1には本実施形態に係る手動バニティミラー装置10の格納状態の縦断面図が示されており、又図2には当該手動バニティミラー装置10の使用状態の縦断面図が示されている。さらに、図3には手動バニティミラー装置10の組付状態の斜視図が示されており、又図4には当該手動バニティミラー装置10の分解斜視図が示されている。また、図5には、手動バニティミラー装置10の組付状態の平面図が示されている。
これらの図(特には図4)に示されるように、本実施形態に係る手動バニティミラー装置10は、天井30とルーフ36との間の空間に配設されており、矩形平板状の板材をその中央部が車体上方側に凸となるように湾曲させた形状の鏡板12と、この鏡板12の後端部に相対回転可能に連結された略矩形平板状のベース部16と、これらの鏡板12およびベース部16を略車体前後方向に沿ってスライド可能に支持する左右一対のスライドレール部14と、鏡板12と干渉しない位置で略車体前後方向に沿ってスライド可能に支持され車体上方側に凸となるように湾曲させた形状のサンバイザ11と、を備えている。
補足すると、鏡板12は、天井30とルーフ36との間の空間とフロントウインドウ32とのなす角度に合わせ、鏡板12が引出位置まで引き出されたときにフロントウインドウ32に干渉することを避けるため、車体上方向に凸となる形状に湾曲されている。また、この鏡板12の下面がバニティミラーとされている。
鏡板12の後端部には平面視で矩形状の切欠部15が形成されており、これにより鏡板12の後端両側部には車体後方側へ突出する左右一対の脚部17が一体に形成されている。この切欠部15には、平面視で略凸字形状に形成されたベース部16の前部16Aが挿入されている。前部16Aの幅方向両側部には、車体幅方向外側へ向けて突出する左右一対のヒンジ28が同軸上に形成されている。ヒンジ28は段付きピン形状に形成されており、鏡板12の両脚部17の対向面に形成されたピン挿通孔13に挿入されている。これにより、鏡板12はベース部16に対してヒンジ28回りに車体上下方向へ相対回転可能とされている。
また、上記ベース部16の後部16Bの幅方向中央部には、平面視で矩形状の一対の切欠部33、35が形成されている。片側の切欠部33にはダンパーギヤ40が回転自在に軸支されている。また、反対側の切欠部35には、バネ部材としての狭幅の板巻バネ44が巻かれたローラピン状のスプリング支持部37が回転自在に軸支されている。板巻バネ44の一端部はスプリング支持部37に係止されており、又他端部は後述する保持板50若しくは天井30側に係止されている。これにより、板巻バネ44はベース部16を介して鏡板12を車体後方側(格納位置方向側)へ常時引張付勢している。
一方、上述した鏡板12およびベース部16を支持する左右一対のスライドレール部14は、鏡板12と同様形状である略凸湾曲形状に形成された保持板50の車体幅方向の両側部に一体に形成されている。但し、一対のスライドレール部14を保持板50と別体で形成して保持板50の両側部に取り付ける構成を採ってもよい。なお、これらの左右一対のスライドレール部14および保持板50の双方が本発明におけるスライドレール部に相当する。
上記左右一対のスライドレール部14の対向面には、略車体前後方向に沿って延在するガイド溝18が形成されている。これに対応して、鏡板12の両脚部17の外側面には、車体幅方向を軸方向とする一対の回転軸20が突出されている。一対の回転軸20は、ヒンジ28が挿入されるピン挿通孔13と同軸上に形成されている。各回転軸20は対応するガイド溝18に挿入されており、当該ガイド溝18に沿って移動(スライド)可能とされている。
ベース部16の後部16Bの外側面には車体幅方向にガイド突起21が立設されている。ガイド突起21はガイド溝18に挿入されており、鏡板12の回転軸20と同軸上に設けられたヒンジ28と共にベース部16をガイド溝18に沿って移動可能に支持している。
また、保持板50の車体幅方向略中央部には、長尺状に形成されると共に上面に前述したダンパーギヤ40が噛み合うギヤが形成されたギヤレール42が配設されている。ギヤレール42は車体前後方向に沿って配置されており、前述した板巻バネ44の付勢力によって鏡板12が引出位置から格納位置に戻る際のスライド動作に適度な抵抗を付与するようになっている。
さらに、保持板50の上面側所定位置にはロック部材48が配設されており、これに対応してベース部16の下面側の所定位置(鏡板12が引出位置まで引き出された際に、ロック部材48と係合する位置)に球状突起で構成された係合突起46が突出形成されている。なお、係合突起46とロック部材48の組み合わせに替えて、所謂ハートカムやラッチ部材等を用いてもよい。
ここで、図6に示すように、鏡板12の両脚部17の外側面には、回転軸20よりも車体後方側へ所定距離だけ離間した位置に一対のガイド突起22が立設されている。これらのガイド突起22も、左右一対のガイド溝18内に挿入されている。また、ガイド突起22の軸長は回転軸20の軸長よりも短く設定されている。(図4、図5参照)。
これに対応して、上述した左右一対のスライドレール部14に設けられたガイド溝18の引出側先端には、車体上下方向にガイド溝18が拡幅された(上向きY字形状に広げられた)旋回許容部24が形成されている。旋回許容部24の深さは回転軸20が進入できず、ガイド突起22が進入可能な深さに設定されている。鏡板12が引出位置に移動したとき回転軸20はガイド溝18の引出方向先端に突き当たり、このときガイド突起22は旋回許容部24に上下に対向して位置するので、車体上方向に移動(回転軸20回りに旋回)可能となる。さらに詳細に説明すると、回転軸20がガイド溝18の前端部に位置した状態で、鏡板12が車体下方側へ回転されると、鏡板12が使用勝手の良い適切な角度まで回転した時点で、ガイド突起24が旋回許容部24の先端面24Aに干渉し、摩擦力でそれ以上の鏡板12の車体下方側への旋回が阻止される構成である。
なお、引き出し時の角度から保持板50の先端位置までの間においてガイド突起22と旋回許容部24との摺動抵抗により、または回転軸20自体のフリクションにより所望の角度で鏡板12を保持できる構造としてもよい。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示される状態が、手動バニティミラー装置10の格納状態である。この状態から乗員が鏡板12を使用する場合には、天井30の前端部に形成された開口部34から若干見えている鏡板12を摘んで板巻バネ44の付勢力に抗して車体前方側へ引き出す。そして、鏡板12が引出位置まで引き出されると、ガイド突起22が旋回許容部24に対応するので、回転軸20を回転中心として鏡板12を車体下方側へ回転させればよい。
このとき、即ち乗員が鏡板12の先端を下げ、鏡板12を引き下ろし位置に移動させバニティミラーを使用する状態とするとき、ガイド突起22はガイド溝18の引出方向(車体前方向)先端付近に設けられガイド溝18の幅が車体上下方向に上向きY字形状に広げられた旋回許容部24の存在により車体上方向(図中上)に逃げることができる。
つまり、前述のように旋回許容部24の深さは回転軸20が進入できず、ガイド突起22のみ進入可能な深さとなっておりガイド突起22は回転軸20よりも短く、スライドレール部14の先端付近に設けられた旋回許容部24の中を車体上下方向に移動することができる。これにより回転軸20を中心として鏡板12を図のように引き下ろし位置(図6のB位置)に回動させることができる。
また、このときベース部16側に設けられた係合突起46が保持板50側に設けられたロック部材48に弾性的にクランプされてロック状態とされる。これにより、乗員が鏡板12から手を離しても、鏡板12は引出位置に保持される。
一方、鏡板12を格納する際には、鏡板12を略車体上方側へ回転させればよい。これにより、ガイド突起22が旋回許容部24から外れてガイド溝18内に戻るので、係合突起46とロック部材48との係合状態が解除された時点で、鏡板12は板巻バネ44の付勢力で自動的に格納位置まで戻される。すなわち、乗員は、鏡板12を引き出し位置から格納位置へ戻す際に車室内から乗員が押す必要はなく、係合突起46をロック部材48から解放するだけで板巻バネ44に引かれ、鏡板12は格納される。
このように本実施形態では、乗員が鏡板12を完全に引出すとスライドレール部14のガイド溝18に設けられた旋回許容部24でガイド突起22がガイドされる案内構造としたことで、鏡板12は自ずと引き下ろし位置(図6中B位置)へ移動する構造とすることができる。
さらに鏡板12を使用位置すなわち引き下ろし位置(図6中B位置)から格納する際には、従来例では乗員が一旦鏡板を上に持ち上げた後、奥へ押し込むという2段階の動作が必要であったのに比較して、どの位置からでもスムーズに格納可能となる。すなわち、鏡板12を格納する際にはガイド突起22が旋回許容部24からガイド溝18に復帰するため、鏡板12は自ずとスライドレール部14に沿った角度になり、どの位置で使用中であっても乗員が鏡板12の角度を修正する必要はないため、スムーズな格納が可能となる。このとき鏡板12はガイド溝18に沿って格納されるので、天井30との干渉を防止することもできる。
以上を総括すると、本実施形態に係る手動バニティミラー装置10によれば、特に部品点数を増加させることなく、鏡板12の出し入れ時の操作性、特に格納時の格納操作性を向上させることができる。
また、本実施形態では、鏡板12における回転軸20に対して鏡板12の出し入れ方向(車体後方側)にずれた位置にガイド突起22を設け、このガイド突起22を回転軸20と共にガイド溝18に係合させ、鏡板12が引出位置に到った場合にのみ、ガイド突起22はガイド溝18と連通された旋回許容部24へ進入することが可能になる構造としたので、回転軸20とガイド突起22の径を独自に設定することができる。従って、特に強度が必要な方の部材を太くするなど設計自由度を高くすることができる。
さらに、本実施形態では、鏡板12が板巻バネ44の付勢力に抗して引出位置まで引き出されると、その位置で係合突起46とロック部材48とでロック状態とされるため、板巻バネ44の付勢力が作用している状態でも、鏡板12を確実に引出位置に保持することができる。そして、鏡板12を格納する際には鏡板12を車体上方側へ押し上げてロック状態を解除すれば、板巻バネ44の付勢力によって自動的に鏡板12が引出位置から格納位置まで移動して格納される。その結果、本実施形態によれば、格納操作性が非常に良くなる。
また、手動バニティミラー装置10が前述の係合突起46とロック部材48を備えていない場合であっても回転軸20がガイド突起22よりも引き出し側(車体前方)にあれば、乗員が鏡板12を引き出し、鏡板12の先端を引き下げることでガイド突起22を旋回許容部24に引っ掛けることができるので、鏡板12は引き下ろし位置(図6中B位置)にガイドされる。あるいは板巻バネ44の付勢力とガイド突起22と旋回許容部24との摺動抵抗により、または回転軸20自体の摩擦力により、保持板50の先端位置までの間において所望の角度で鏡板12を保持することもできる。
さらに、鏡板12の出し入れの際、乗員が鏡板12を下から上に押し上げる方向に力を加えても、ガイド突起22がガイド溝18内を移動する間において鏡板12はスライドレール部14に沿った方向に動くので、天井30やフロントウインドウ32に干渉する虞はない。
なお、本実施形態では、スライドレール部14側にガイド溝18を設定し、鏡板12側に回転軸20およびガイド突起22を設定したが、これに限らず、設定関係を逆にしてもよい。この場合は鏡板12の後端付近にてガイド溝18の旋回許容部24が設けられ、ガイド突起22の可動範囲が車体上下方向に拡張されていれば上記の構成と同等の効果が得られる。
また、本実施形態では、板巻バネ44によりベース部材16が車体後方側から引っ張る方向に常に付勢されており、これにより鏡板12を格納する際に板巻バネ44の力を利用してスムーズに鏡板12を格納しているが、これとは逆に板巻バネ44でベース部材16を車体前方側に押圧する方向に付勢し、鏡板12を引き出す際に板巻バネ44の力を利用してもよい。
<第2実施形態>
次に、図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る手動バニティミラー装置について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態では、ガイド突起22が回転軸20よりも車体前方側に形成されている。そのため、この第2実施形態では、ガイド溝18の前端部に形成される旋回許容部24が側面視で下向きのY字状に形成されている。
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。概略的に説明すると、乗員が鏡板12を格納位置から引き出すことで、スライドレール部14のガイド溝18内を車体前方向(図7の矢印F方向)に移動したガイド突起22はガイド溝18の先端で突き当たって停止する(図7の矢印A位置)。
この状態から更に乗員が鏡板12の先端を下げ、鏡板12を引き下ろし位置に移動させバニティミラーを使用する状態とするとき、ガイド突起22はガイド溝18の引出方向(車体前方向)先端付近に設けられた下向きY字形状の旋回許容部24の存在により、車体下方向(図7中下方向)側へ回転変位することができる。なお、このとき、回転軸20は溝18内に保持されているので、鏡板12を回転軸20回りに回転させることができる。従って、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
<第3実施形態>
次に、図8を用いて、本発明の第3実施形態に係る手動バニティミラー装置について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8(A)、(B)に示すように、この第3実施形態では、スライドレール部14に前述したガイド溝18の他に第2ガイド溝19が併設されている。ガイド溝18は上段側に形成されており、回転軸20の移動用とされている。また、第2ガイド溝19は下段側に形成されており、ガイド突起22の移動用とされている。
なお、回転軸20とガイド突起22の位置関係等は、第2実施形態の構成を踏襲している。
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。概略的に説明すると、乗員が鏡板12を格納位置から車体前方側へ引き出すと、回転軸20はガイド溝18にガイドされ、又ガイド突起22は第2ガイド溝19にガイドされながら、鏡板12は車体前方側へ移動する。そして、鏡板12を引出位置まで引き出し、乗員が鏡板12の先端を下げるとガイド突起22は第2ガイド溝19の引出方向(車体前方向)先端付近に設けられた下向きY字形状の旋回許容部24の存在により車体下方向(図中下方向)へ回転変位することができる。従って、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
さらに、この第3実施形態では、ガイド溝18に加えて第2ガイド溝19を設け、回転軸20とガイド突起22とをそれぞれ別個の溝でガイドする構成としたので、回転軸20とガイド突起22がそれぞれ専用の溝に係合する構成となる。従って、回転軸20とガイド突起22の太さ(軸径)を揃える必要がなく、回転軸20とガイド突起22の太さに差を付けたい場合に有効である。
〔上記実施形態の補足説明〕
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
第1実施形態に係る手動バニティミラー装置の格納状態の縦断面図である。 図1に示される手動バニティミラー装置の使用状態の縦断面図である。 図1に示される手動バニティミラー装置の組付状態の斜視図である。 図3に示される手動バニティミラー装置の分解斜視図である。 図3に示される手動バニティミラー装置の平面図である。 第1実施形態に係る手動バニティミラー装置の要部を拡大した縦断面図である。 第2実施形態に係る手動バニティミラー装置の要部を示す図6に対応する縦断面図である。 第3実施形態に係る手動バニティミラー装置の要部を示す図7に対応する縦断面図である。
符号の説明
10 手動バニティミラー装置
11 サンバイザ
12 鏡板
14 スライドレール部(スライドレール部)
16 ベース部
18 ガイド溝(第1ガイド溝)
19 第2ガイド溝
20 回転軸(ガイド手段)
21 ガイド突起
22 ガイド突起(ガイド手段)
24 旋回許容部(ガイド手段)
26 内壁
28 ヒンジ
30 天井
32 フロントウインドウ
34 開口部
36 ルーフ
40 ダンパーギヤ
42 ギヤレール
44 板巻バネ(バネ部材)
46 係合突起(ロック手段)
48 ロック部材(ロック手段)
50 保持板(スライドレール部)

Claims (4)

  1. 一面を鏡面とした鏡板を車両天井部の格納位置から車室内の引出位置までスライド式に出し入れ可能とした手動バニティミラー装置であって、
    前記鏡板をヒンジ回りに車体上下方向に回動可能に支持するベース部と、
    前記車両天井部の上面側に配置されると共に前記鏡板の車体幅方向両端部に設けられ、前記鏡板および前記ベース部を出し入れ方向にスライド可能に支持するスライドレール部と、
    前記鏡板および前記ベース部が手動操作にて前記スライドレール部に沿って引出位置まで引出された際に、前記ヒンジを中心とした前記鏡板の回転動作を許容するガイド手段と、
    前記ベース部と前記スライドレール部又は前記車両天井部とを連結し、前記鏡板を格納位置方向又は引出位置方向へ付勢するバネ部材と、
    を備えたことを特徴とする手動バニティミラー装置。
  2. 前記ガイド手段は、
    前記鏡板に設けられ、前記ヒンジと同軸上にあり、前記スライドレール部に設けられたガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動する回転軸と、
    前記鏡板における前記回転軸に対して前記鏡板の出し入れ方向にずれた位置に設けられたガイド突起と、
    前記ガイド溝の引出位置側に設けられると共に当該ガイド溝と連通され、かつ前記鏡板の引出位置にて当該鏡板が前記回転軸回りに回転した際の前記ガイド突起の移動軌跡上に形成されて、当該ガイド突起の前記ガイド溝からの離脱を許容する旋回許容部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の手動バニティミラー装置。
  3. 前記ガイド手段は、
    前記鏡板に設けられ、前記ヒンジと同軸上にあり、前記スライドレール部に設けられた第1ガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動する回転軸と、
    前記鏡板における前記回転軸に対して前記鏡板の出し入れ方向にずれた位置に設けられ、前記スライドレール部に設けられた第2ガイド溝に係合して前記鏡板の出し入れ方向に移動するガイド突起と、
    前記第2ガイド溝の引出位置側に設けられると共に当該第2ガイド溝と連通され、かつ前記鏡板の引出位置にて当該鏡板が前記回転軸回りに回転した際の前記ガイド突起の移動軌跡上に形成されて、当該ガイド突起の前記第2ガイド溝からの離脱を許容する旋回許容部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の手動バニティミラー装置。
  4. 前記バネ部材は、前記鏡板を格納位置方向に付勢しており、
    前記鏡板が引出位置まで引き出されたときに当該鏡板を引出位置に保持するロック手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の手動バニティミラー装置。
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