JP2020189590A - サンバイザ装置 - Google Patents

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【課題】バイザー本体が展開状態にあるとき、乗物に不意な重力加速度が生じても、バイザー本体が収納状態へ向けてスライドすることを防止できるサンバイザ装置を提供する。【解決手段】サンバイザ装置10は、室内フロント天井部2に取り付けられるバイザーベース20と、バイザーベース20に対してスライド可能に組み付けられるスライドベース40と、スライドベース40に対して回転可能に組み付けられるバイザー本体60とを備えている。また、バイザー本体60を室内フロント天井部2に形成される収納空間7に収納した収納状態と、収納状態からバイザー本体60をスライドさせた引出状態と、引出状態からバイザー本体60を使用可能に回転させた展開状態とに切り替えることができる。また、サンバイザ装置10には、バイザー本体60が展開状態にあるとき、スライドベース40が収納状態へ向けてスライドすることをロックするロック機構70を備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、サンバイザ装置に関し、詳しくは、バイザー本体が乗物の室内フロント天井部に対してスライド可能なサンバイザ装置に関する。
従来、自動車等の乗物の室内フロント天井部には、運転席や助手席の着座者の目を太陽の直射から守ることで前方の視界を確保するためのバイザー本体を備えたサンバイザ装置が取り付けられている。ここで、下記特許文献1には、同文献1の図1を引用した図10に示すように、バイザー本体160が自動車101の室内フロント天井部102に対してスライド可能なサンバイザ装置110が開示されている。これにより、バイザー本体160(サンバイザ装置110)を使用しないとき、展開状態(バイザー本体160の使用可能状態)から畳み状態に切り替えたバイザー本体160を室内フロント天井部102に形成されている収納空間107に向けてスライドさせることができる。そのため、バイザー本体160を自動車101の室内フロント天井部102の収納空間107に収納できる。すなわち、バイザー本体160を収納状態に切り替えることができる。したがって、使用しないバイザー本体160が露出することがないため、室内フロント天井部102の見栄えを向上させることができる。
特開2016−130075号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、バイザー本体160が展開状態にあるとき(バイザー本体160を使用しているとき)、自動車101に不意な重力加速度(自動車の急加速、自動車の急減速)が生じると、バイザー本体160が収納状態へ向けて(後側へ向けて)スライドすることが想定された。このようにバイザー本体160がスライドしてしまうと、例えば、スライドしたバイザー本体160が室内フロント天井部102の近傍(例えば、収納空間107の収納口106)に干渉する恐れがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、バイザー本体が展開状態にあるとき、乗物に不意な重力加速度が生じても、バイザー本体が収納状態へ向けてスライドすることを防止できるサンバイザ装置を提供することである。
本発明の1つの特徴によると、バイザー本体が乗物の室内フロント天井部に対してスライド可能なサンバイザ装置は、室内フロント天井部に取り付けられるバイザーベースと、バイザーベースに対してスライド可能に組み付けられるスライドベースと、スライドベースに対して回転可能に組み付けられるバイザー本体とを備えている。また、このサンバイザ装置は、バイザー本体を室内フロント天井部に形成される収納空間に収納した収納状態と、収納状態からバイザー本体をスライドさせた引出状態と、引出状態からバイザー本体を使用可能に回転させた展開状態とに切り替え可能となっている。また、このサンバイザ装置は、バイザー本体が展開状態にあるとき、スライドベースが収納状態へ向けてスライドすることをロックするロック機構(バイザーベースのストッパ、スライドベースのロックピン)を備えている。
そのため、バイザー本体が展開状態にあるとき、乗物に不意な重力加速度(乗物の急加速、乗物の急減速)が生じた場合、ロック機構が作動(バイザーベースのストッパに対してスライドベースのロックピンが干渉)する。すなわち、バイザー本体の収納状態へ向けたスライドが規制される。したがって、バイザー本体が収納状態へ向けてスライドすることを防止できる。
本発明の他の特徴によると、ロック機構のロックは、バイザー本体が引出状態から展開状態に切り替わると同時に、スライドベースに設けられたロックピンがスライドベースのスライド方向においてスライドベースに設けられたストッパに対して重なり合うようにスライドベースから突出することよって行われる。ストッパには、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中において、スライドベースから突出したロックピンがスライドベースのスライド方向においてストッパ自身に対して重なり合うことがないようにロックピンをスライドベースに退行させるテーパ部が形成されている。
そのため、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中において、誤って、バイザー本体が展開状態となるように回転させた場合でも、バイザー本体の収納状態から引出状態への切り替えが規制されることがない。したがって、バイザー本体の収納状態から引出状態への切り替えがバイザーベースのストッパによって阻害されることを防止できる。
実施形態に係るサンバイザ装置が取り付けられた自動車の室内フロント天井部の縦断面の模式図であり、サンバイザ装置のバイザー本体の収納状態を示している。 図1のサンバイザ装置の斜視図である。 図2の分解図である。 図1において、バイザー本体の引出状態を示している。 図4のサンバイザ装置の斜視図である。 図1において、バイザー本体の展開状態を示している。 図6のサンバイザ装置の斜視図である。 図1において、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中状態において、バイザー本体を下側に向けて回転させた状態を示している。 図8において、引き続き、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中状態を示している。 従来技術に係るサンバイザ装置が取り付けられた自動車の室内フロント天井部の縦断面の模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、図1〜9を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、「乗物」の例として「自動車1」を説明する。また、以下の説明にあたって、上下、前後、左右は、自動車1の上下方向の上下、自動車1の前後方向の前後、自動車1の左右方向の左右を示している。
まず、自動車1の室内フロント天井部2と、この室内フロント天井部2に取り付けられるサンバイザ装置10とを個別に説明する。
はじめに、室内フロント天井部2から説明する(図1参照)。室内フロント天井部2は、主として、自動車1の屋根としての鋼板製のルーフパネル3から構成されている。このルーフパネル3の前側には、フロントウィンド4が設けられている。また、このルーフパネル3の下面側は、収納空間7が形成されるように天井材8によって覆われている。この収納空間7の前側には、左右方向が長手方向となるスリット状の収納口6が形成されている。これにより、車室5と収納空間7とを連通できる。室内フロント天井部2は、このように構成されている。
次に、サンバイザ装置10を説明する(図2〜3参照)。サンバイザ装置10は、主として、バイザーベース20と、スライドベース40と、バイザー本体60とから構成されている。以下に、これらバイザーベース20と、スライドベース40と、バイザー本体60とを個別に説明する。
まず、バイザーベース20を説明する。バイザーベース20は、前後方向が長手方向となる矩形状のパネル部材から構成されている。このバイザーベース20の下面の左前側には、前後方向に沿ってストッパ21が設けられている。このストッパ21の前端には、被ロック部21aが形成されている。また、このストッパ21の後端には、後側に向けて上り傾斜となるテーパ部21bが形成されている。バイザーベース20は、このように構成されている。このように構成されているバイザーベース20は、ルーフパネル3の下面側に組み付けられている。
次に、スライドベース40を説明する。スライドベース40は、左右方向が長手方向となる矩形状のパネル部材から構成されている。このスライドベース40の左側には、前後方向に沿って形成された第1挿込部41aと、この第1挿込部41aの後側に連通するように上下方向に沿って形成された第2挿込部41bと、この第2挿込部41bの左側に連通するように形成された開口41cとを有する組付部41が形成されている。この第1挿込部41aを形成する上壁41dには、この第1挿込部41aに連通するスリット41eが形成されている。また、この第2挿込部41bを形成する下壁41fには、圧縮ばね44の一端44aを挿し込み可能な突起41gが形成されている。
この第1挿込部41aには、ロックスライド42が挿し込まれている。ここで、ロックスライド42について詳述する。ロックスライド42は、前後方向が長手方向となる棒状部材から構成されている。また、このロックスライド42は、下側が開口するように縦断面が略コ字状を成すように構成されている。そのため、スライドベース40の組付部41の第1挿込部41aにロックスライド42を挿し込むとき、このロックスライド42の下側を撓ませる(略コ字状の両自由端が近づくように下側を撓ませる)ことができる。
したがって、後述するようにロックスライド42に係止爪42cが形成されていても、この係止爪42cがスライドベース40の組付部41の上壁41dに干渉する(規制される)ことなく、スライドベース40の組付部41の第1挿込部41aにロックスライド42を挿し込むことができる。このロックスライド42の前端には、被押当部42aが形成されている。また、このロックスライド42の後端には、後側に向けて上り傾斜となるテーパ部42bが形成されている。また、このロックスライド42の上壁には、略三角形状の係止爪42cが形成されている。
なお、第1挿込部41aにロックスライド42が挿し込まれた状態において、このロックスライド42の係止爪42cは、上壁41dのスリット41eに挿し込まれている。これにより、この第1挿込部41aに挿し込まれたロックスライド42が第1挿込部41aから抜け落ちることを防止できる。
また、この第2挿込部41bには、ロックピン43が挿し込まれている。ここで、ロックピン43について詳述する。ロックピン43は、上側が先端を成すピン状部材から構成されている。このロックピン43の先端部43a(上端部)の反対側には、圧縮ばね44の他端44bを掛け留め可能な凹部43bが形成されている。また、このロックピン43には、前側に向けて下り傾斜となるテーパ部43cが形成されている。すなわち、このロックピン43には、ロックスライド42のテーパ部42bに面当たり可能なテーパ部43cが形成されている。また、このロックピン43には、組付部41の開口41cの縁に引っ掛け可能な係止爪43dが形成されている。
なお、第2挿込部41bにロックピン43が挿し込まれた状態において、第2挿込部41bを形成する下壁41fの突起41gに圧縮ばね44の一端44aが挿し込まれ、ロックピン43の凹部43bに圧縮ばね44の他端44bが掛け留めされている。すなわち、ロックピン43は、圧縮ばね44が介装された状態で第2挿込部41bに挿し込まれている。そのため、常時、ロックピン43は、第2挿込部41bを形成する下壁41fに対して上側に向けて付勢されている。
したがって、常時、ロックスライド42は、両テーパ部42b、43cの面当たりによって、組付部41の第1挿込部41aに対して前側(第1挿込部41aからロックスライド42が進出する側)に向けて付勢されている。なお、上述したようにロックピン43が圧縮ばね44によって付勢されていても、このロックピン43の係止爪43dは、組付部41の開口41cの縁に引っ掛かる。これにより、第2挿込部41bに挿し込まれたロックピン43が第2挿込部41bから抜け出ることを防止できる。スライドベース40は、このように構成されている。
このように構成されているスライドベース40は、左右一対のスライドレール30を介してバイザーベース20の下面側に組み付けられている。なお、このスライドレール30は、公知のものであり、バイザーベース20の下面側に固着されるレール31と、レール31に対してスライド可能にスライドベース40の上面側に固着されるスライダ32とから構成されている。これにより、バイザーベース20に対してスライドベース40を前後方向に沿ってスライドできる。
最後に、バイザー本体60を説明する。バイザー本体60は、左右方向が長手方向となる矩形状の枠材61と、この枠材61の内側の開口を塞ぐパネル62とから構成されている。この枠材61の左前側には、着座者が摘んで操作可能な取手61aが形成されている。また、この枠材61の左後側には、スライドベース40のロックスライド42の被押当部42aを押し当て可能な押当部61bが形成されている。バイザー本体60は、このように構成されている。
このように構成されているバイザー本体60は、左右一対のトルクヒンジ50を介してスライドベース40に組み付けられている。なお、このトルクヒンジ50は、公知のものであり、スライドベース40の左右の側面側に固着される第1連結材51と、バイザー本体60の左右の側面側に固着される第2連結材52と、これら両連結材51、52を回転可能に接続するヒンジ軸53とから構成されている。これにより、スライドベース40に対してバイザー本体60を左右方向を軸方向とする軸回り方向に沿って回転できる。また、この回転を任意の位置で留めることができる。
これらバイザーベース20と、スライドベース40と、バイザー本体60とからサンバイザ装置10は構成されている。なお、バイザーベース20のストッパ21とスライドベース40のロックピン43とが、特許請求の範囲に記載の「ロック機構70」に相当する。
続いて、上述したサンバイザ装置10の動作を説明する。この動作の説明として、バイザー本体60を使用する手順と、使用したバイザー本体60を戻す手順とを個別に説明する。
はじめに、バイザー本体60を使用する手順を説明する。この説明にあたって、バイザー本体60が室内フロント天井部2の収納空間7に収納された収納状態(バイザー本体60の収納状態)にあるときから説明する(図1〜2参照)。このバイザー本体60の収納状態では、図1からも明らかなように、バイザー本体60の枠材61の押当部61bは、スライドベース40のロックスライド42の被押当部42aを押し当てた押当状態となっている。これにより、被押当部42aを押し当てられたロックスライド42は、僅かに後側に向けて後退した後退状態となっている。
そのため、スライドベース40のロックピン43は、両テーパ部42b、43cの面当たりにより、圧縮ばね44の付勢力に抗して僅かに下降した状態となっている。すなわち、スライドベース40のロックピン43は、その先端部43aが圧縮ばね44の付勢力に抗してスライドベース40の第2挿込部41bに退行した退行状態となっている。したがって、スライドベース40のロックピン43は、スライドベース40のスライド方向(前後方向)においてバイザーベース20のストッパ21に対して重なり合うことがない状態となっている。
まず、着座者は、バイザー本体60の収納状態からバイザー本体60の取手61aを摘む第1作業を行う。次に、着座者は、摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を前側に向けて引き出す(スライドさせる)第2作業を行う。すると、バイザーベース20に対して左右一対のスライドレール30を介してバイザー本体60と共にスライドベース40が前側に向けて引き出される(スライドされる)。
このようにして、室内フロント天井部2の収納空間7に収納されたバイザー本体60が引き出される。すなわち、バイザー本体60が引出状態に切り替わる(図4〜5参照)。なお、バイザー本体60が引出状態にあるときでも、上述したバイザー本体60が収納状態にあるときと同様に、スライドベース40のロックピン43は、スライドベース40のスライド方向においてバイザーベース20のストッパ21に対して重なり合うことがない状態となっている。
最後に、着座者は、バイザー本体60の引出状態から摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を下側に向けて略90°回転させる第3作業を行う。すると、スライドベース40に対して左右一対のトルクヒンジ50を介してバイザー本体60が下側に向けて略90°回転する。このようにして、引き出されたバイザー本体60が展開される。すなわち、バイザー本体60が展開状態に切り替わる(図6〜7参照)。したがって、着座者の目を太陽の直射から守ることで前方の視界を確保できる。上述した手順(第1作業〜第3作業)によってバイザー本体60を使用できる。
なお、上述した第3作業において、バイザー本体60を下側に向けて回転させ始めると、直ぐに、スライドベース40のロックスライド42の被押当部42aをバイザー本体60の枠材61の押当部61bが押し当てた押当状態が解消される。これにより、スライドベース40のロックピン43は、圧縮ばね44の付勢力によって上昇する。すなわち、スライドベース40のロックピン43は、その先端部43aが圧縮ばね44の付勢力によってスライドベース40の第2挿込部41bから僅かに突出した突出状態となる。
そのため、この突出状態となったロックピン43は、スライドベース40のスライド方向においてバイザーベース20のストッパ21に対して重なり合う状態となる。したがって、スライドベース40の後側に向けたスライドがロックされた状態となる。このようにロック状態となると、バイザー本体60が展開状態にあるとき、自動車1に不意な重力加速度(自動車1の急加速、自動車1の急減速)が生じた場合、バイザーベース20のストッパ21の被ロック部21aに対してスライドベース40のロックピン43の先端部43aが干渉する。すなわち、バイザー本体60の後側に向けた(収納状態へ向けた)スライドが規制される。結果として、バイザー本体60が後側に向けて(収納状態へ向けて)スライドすることを防止できる。
また、上述したようにスライドベース40のロックピン43が突出状態となると、図6からも明らかなように、スライドベース40のロックスライド42は、両テーパ部42b、43cの面当たりにより、スライドベース40の第1挿込部41aから僅かに進出した進出状態となる。
続いて、使用したバイザー本体60を戻す手順を説明する。まず、着座者は、バイザー本体60の展開状態からバイザー本体60の取手61aを摘む第4作業を行う。次に、着座者は、バイザー本体60の展開状態から摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を上側に向けて略90°回転させる第5作業を行う。すると、スライドベース40に対して左右一対のトルクヒンジ50を介してバイザー本体60が上側に向けて略90°回転する。このようにして、展開されたバイザー本体60が畳まれる。すなわち、バイザー本体60が引出状態に戻される(図4〜5参照)。
このとき、回転したバイザー本体60の枠材61の押当部61bは、スライドベース40のロックスライド42の被押当部42aを押し当てる。そのため、被押当部42aを押し当てられたロックスライド42は、僅かに後側に向けてスライドする。すなわち、被押当部42aを押し当てられたロックスライド42は、スライドベース40の第1挿込部41aに後退した後退状態に戻される。すると、スライドベース40のロックピン43は、両テーパ部42b、43cの面当たりにより、圧縮ばね44の付勢力に抗して下降する。
すなわち、スライドベース40のロックピン43は、その先端部43aが圧縮ばね44の付勢力に抗してスライドベース40の第2挿込部41bに退行した退行状態に戻される。そのため、退行状態に戻されたロックピン43は、スライドベース40のスライド方向においてバイザーベース20のストッパ21に対して重なり合うことがない状態となる。したがって、スライドベース40の後側に向けたスライドのロックが解除された状態に戻される。
最後に、着座者は、摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を後側に向けて押し込む(スライドさせる)第6作業を行う。すると、バイザーベース20に対して左右一対のスライドレール30を介してバイザー本体60と共にスライドベース40が後側に向けてスライドする。このようにして、バイザー本体60が室内フロント天井部2の収納空間7に戻される。すなわち、バイザー本体60が収納状態に戻される(図1〜2参照)。上述した手順(第4作業〜第6作業)によって使用したバイザー本体60を戻すことができる。
なお、上述した第2作業において、着座者は、誤って、摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を下側に向けて回転させてしまうことがある。すると、上述した第3作業の説明で説明したように、直ぐに、スライドベース40のロックスライド42の被押当部42aに対してバイザー本体60の枠材61の押当部61bが押し当てた押当状態が解消される。これにより、スライドベース40のロックピン43は、その先端部43aが圧縮ばね44の付勢力によってスライドベース40の第2挿込部41bから僅かに突出した突出状態となる。そのため、この突出状態となったロックピン43は、スライドベース40のスライド方向においてバイザーベース20のストッパ21に対して重なり合う状態となる。
しかし、既に説明したように、バイザーベース20のストッパ21にテーパ部21bが形成されている。これにより、バイザーベース20のストッパ21のテーパ部21bにスライドベース40のロックピン43の先端部43aが当接する(図8参照)。そのため、このスライドベース40のロックピン43は、突出状態から圧縮ばね44の付勢力に抗して退行状態に戻される(図9参照)。
この記載が、特許請求の範囲に記載の「ストッパには、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中において、スライドベースから突出したロックピンがスライドベースのスライド方向においてストッパ自身に対して重なり合うことがないようにロックピンをスライドベースに退行させるテーパ部が形成されている」に相当する。したがって、このスライドベース40のロックピン43がバイザーベース20のストッパ21を乗り越える。すなわち、バイザー本体60の前側に向けた引き出し(スライド)が規制されることがない。結果として、この第2作業において、着座者が、誤って、摘んだ取手61aを介してバイザー本体60を下側に向けて回転させてしまっても、スライドベース40の前側に向けた引き出しがバイザーベース20のストッパ21によって阻害されることを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、乗物は、自動車1に限定されず、トラック、バス、船舶、航空機等の各種の乗物に適用し得る。
1 自動車(乗物)
2 室内フロント天井部
7 収納空間
10 サンバイザ装置
20 バイザーベース
40 スライドベース
60 バイザー本体
70 ロック機構

Claims (2)

  1. バイザー本体が乗物の室内フロント天井部に対してスライド可能なサンバイザ装置であって、
    室内フロント天井部に取り付けられるバイザーベースと、
    バイザーベースに対してスライド可能に組み付けられるスライドベースと、
    スライドベースに対して回転可能に組み付けられるバイザー本体と、を備えており、
    バイザー本体を室内フロント天井部に形成される収納空間に収納した収納状態と、収納状態からバイザー本体をスライドさせた引出状態と、引出状態からバイザー本体を使用可能に回転させた展開状態と、に切り替え可能なサンバイザ装置であって、
    バイザー本体が展開状態にあるとき、スライドベースが収納状態へ向けてスライドすることをロックするロック機構を備えているサンバイザ装置。
  2. 請求項1に記載のサンバイザ装置であって、
    ロック機構のロックは、バイザー本体が引出状態から展開状態に切り替わると同時に、スライドベースに設けられたロックピンがスライドベースのスライド方向においてスライドベースに設けられたストッパに対して重なり合うようにスライドベースから突出することよって行われ、
    ストッパには、バイザー本体を収納状態から引出状態に切り替えている途中において、スライドベースから突出したロックピンがスライドベースのスライド方向においてストッパ自身に対して重なり合うことがないようにロックピンをスライドベースに退行させるテーパ部が形成されているサンバイザ装置。
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