JP2008159177A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アモルファス磁性膜からなる記録層を含む磁気記録媒体において、該アモルファス磁性膜に微細な安定磁区を形成する。
【解決手段】基板と、該基板上に形成されたグラニュラー層と、該グラニュラー層上に形成されたアモルファス磁性膜からなる記録層と、を少なくとも有する磁気記録媒体であって、該グラニュラー層は、Fe、Co、Niのうち少なくとも1種類の元素とPt、Pdのうち少なくとも1種類の元素を主成分とする複数の柱状磁性体と、該柱状磁性体を取り囲むSiO、Al、MgOのうち少なくとも1種類の酸化物を主成分とする非磁性体マトリックス領域と、を含み、及び、該柱状磁性体の平均直径は、2nm以上6nm以下の範囲内であり、かつ前記柱状磁性体の平均周期は、4nm以上8nm以下の範囲であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、非磁性体マトリックス中にL10構造を有する磁性体が分散したグラニュラー層と記録層とを少なくとも有する磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
近年、ハードディスクドライブ(HDD)を代表とする磁気記録装置には、一層の高記録密度及び大容量化が求められている。最近では、面記録密度1Tb/inchを達成するための手段として、パターンドメディアや、記録時レーザー等により熱印加する熱アシスト磁気記録(ハイブリッド記録とも呼ばれる)媒体等が提案されている。磁気記録媒体へ情報を記録するやり方としては、記録媒体の記録層に対して、その保磁力より強い記録磁界を印加して、磁気ヘッドからの記録磁界の向きを反転させることで、磁化方向が反転した複数の磁区を記録層に形成する。
磁気記録媒体の分野においては、記録層の保磁力が高いほど記録層に形成される磁区の熱安定性が高く、より小さな安定した磁区を形成しやすいことが知られている。磁気記録媒体においては、記録層に安定して形成される磁区の長さが小さいほど記録分解能が高く、また最小記録単位(1ビット)が多くの磁性微粒子によって構成されることにより、記録分解能の向上と記録ノイズの低減が図られ、高記録密度化が実現される。このため、記録層内に含まれる磁性粒子の微細化が不可欠であるが、個々の磁性粒子が小さくなることにより保持する磁気エネルギーが小さくなると、磁化が熱揺らぎによって減磁する現象が起きる(超常磁性限界と呼ばれる)。故に、熱揺らぎによる記録磁化の不安定性を抑制するため、磁気異方性定数(Ku)の大きな高Ku材料を用い、且つ微細な結晶粒により構成される磁気記録媒体の開発が進められている。
高Ku、特に1×10erg/cm以上の大きな磁気異方性定数を有する材料としては、FePt、CoPt等のL10構造を有するL10規則合金が注目されている。特に、L10−FePt合金は7×10erg/cmという高い磁気異方性定数を有する。室温にて成膜したFePt合金の結晶構造は、fcc不規則構造を形成するが、熱処理によりfct規則構造(L10構造)に変態する。しかし、熱処理により結晶粒径が増大してしまうため、結晶粒の成長を抑制しつつ規則合金構造を得る手法として、ナノグラニュラー構造の研究が現在行われている。ナノグラニュラー構造とは、酸化物(SiO、Al、MgO等)等のマトリックス中に、ナノスケールの結晶粒が分散して存在する構造をいう。特許文献1では、Fe微粒子を含むグラニュラー膜とPt微粒子を含むグラニュラー膜を積層し、この積層体を形成する際、又は積層体を形成した後に、所定温度に加熱してFe及びPtを合金化する方法が開示されている。上記手法では、一例として、350℃以上の加熱により、結晶粒10nm程度で、保磁力(Hc)5kOe以上を有するL10−FePt結晶粒を含むグラニュラー構造が示されている。
しかし、上記のような微細な結晶粒により構成されるグラニュラー構造を用いた磁気記録媒体によって、前記超磁性限界を伸ばすことは出来ても、記録層の保磁力より強い記録磁界を印加しなければ適切に磁区を形成することが出来ない。例えば1Tb/inchの記録密度を達成するためには、熱安定性を確保しようとすると、設定される保磁力が増大し(例えば、室温での保磁力が数十kOe)、これに記録するだけの強い磁界を印加出来る記録ヘッドを実現するのは困難とされている。
そのため、高保磁力媒体にレーザー等を用いて、加熱により部分的に媒体保磁力を下げ、磁気ヘッドによる記録を可能にするとともに室温での熱安定性を確保し、高密度化を達成する方法として、熱アシスト記録方式が挙げられている。熱アシスト記録方式の記録媒体には、TbFeCo等のフェリ磁性体の希土類遷移金属合金からなるアモルファス系材料と、FePt、CoCr、PdCo、CoPt等の結晶系材料が提案されている(非特許文献1)。特に、希土類遷移金属合金からなるアモルファス系材料は熱安定性に優れ、高密度記録に好適な磁性材料として期待されている。
また、アモルファス磁性膜に形成される安定磁区の大きさは、前記磁性膜が積層形成される面の凹凸形状の影響を受けることが知られている。具体的には、積層面に存在する凹凸構造が微細なほど、その上に形成されるアモルファス磁性膜において、より微細な安定磁区を形成出来る傾向にある。
このような観点から、アモルファス記録磁性層による高記録分解能化を目的として、複数の磁性粒子と非磁性領域が相互に並列したグラニュラー層を記録磁性層の下地膜として採用する磁気記録媒体について、特許文献2に開示されている。そこでは、例えば磁性粒子としてTbFe、非磁性領域としてSiOを採択し、磁性粒子の平均直径、及び隣接磁性粒子間の平均周期が8nm以上10nm以下、及び膜厚が4nm以上5nm以下のグラニュラー層が示されている。また、非特許文献2には、高密度記録化の取り組みとして、FeNiPt粒子上にTbFeCo膜を積層した膜構造のシミュレーションに関する記載がある。
特開2003−006853号公報 特開2004−259387号公報 Trans.Magn.Soc.Jpn,30,464(2004) J.Magn.Soc.Jpn,30,608(2006)
しかし、前記希土類遷移金属合金は磁壁が移動しやすく、かつ磁気クラスター間の磁気的相互作用が著しく強い。従って、情報記録時に磁界を印加して情報を記録する場合において、磁性層に微小磁区を安定に形成することが困難である。そのため、高記録密度を実現するためには、情報記録時に磁区を正確に位置づけるために磁壁位置を高精度に決定することが求められる。従って、磁気記録媒体においては、いかにしてアモルファス磁性膜に微細な安定磁区を形成するかが課題となっている。
本発明の目的は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、L10構造の微細な結晶粒から構成されるグラニュラー層をアモルファス磁性膜からなる記録層の下地膜として採用する磁気記録媒体及びその製造方法を提供することである。
本発明は、基板と、該基板上に形成されたグラニュラー層と、該グラニュラー層上に形成されたアモルファス磁性膜からなる記録層と、を少なくとも有する磁気記録媒体であって、該グラニュラー層は、Fe、Co、Niのうち少なくとも1種類の元素とPt、Pdのうち少なくとも1種類の元素を主成分とする複数の柱状磁性体と、該柱状磁性体を取り囲むSiO、Al、MgOのうち少なくとも1種類の酸化物を主成分とする非磁性体マトリックス領域と、を含み、及び、該柱状磁性体の平均直径は、2nm以上6nm以下の範囲内であり、かつ前記柱状磁性体の平均周期は、4nm以上8nm以下の範囲であることを特徴とする。また、前記グラニュラー層の膜厚は、前記柱状磁性体の平均直径に対して、アスペクト比が2以上で、かつ膜厚の上限が10nmとなるように構成されていることを特徴とする。また、前記グラニュラー層は、L10構造を有するFePtを主成分とする柱状磁性体がSiOを主成分とする非磁性体マトリックス領域に分散している構成をしており、及び、前記記録層は、TbFeCoを主成分とするアモルファス磁性膜であることを特徴とする。また、前記非磁性体マトリックス領域のSiOの含有率は、40体積%以上90体積%以下であることを特徴とする。
更に、本発明は、基板と、該基板上に形成されたグラニュラー層と、該グラニュラー層上に形成されたアモルファス磁性膜からなる記録層と、を少なくとも有する磁気記録媒体の製造方法であって、該基板上に、複数の柱状磁性体と、該柱状磁性体を取り囲む非磁性体マトリックス領域と、を有するグラニュラー層を形成する第1工程と、該グラニュラー層上に連続膜を形成する第2工程と、該第2工程と同時に、又は該第1工程及び該第2工程の後に熱処理を行なう第3工程と、該連続膜を除去する第4工程と、該連続膜が除去された該グラニュラー層上に、該記録層を形成する第5工程と、からなることを特徴とする。また、前記柱状磁性体はFePtを主成分としており、前記非磁性マトリックス領域はSiOを主成分としており、及び、前記アモルファス磁性膜はTbFeCoを主成分としていることを特徴とする。また、前記第2工程は、スパッタリング法によってなされることを特徴とする。また、熱処理前の前記柱状磁性体の平均直径は、1nm以上5nm以下であることを特徴とする。また、前記連続膜は、前記柱状磁性体と同じ化合物であることを特徴とする。また、前記連続膜の膜厚は、1nm以上30nm以下であることを特徴とする。また、前記第3工程は、水素を含む還元性雰囲気下で行なわれることを特徴とする。
本発明に従うことで、平均直径が2nm以上6nm以下、平均周期が4nm以上8nm以下、かつそのアスペクト比が2以上であるL10構造の微細な結晶粒から構成されるグラニュラー層を作製することが可能となる。このグラニュラー層をアモルファス磁性膜からなる記録層の下地膜として採用することによってアモルファス磁性膜に微細な安定磁区が形成され、磁気記録媒体の高記録分解能化が達成される。
これより本発明を、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
最初に、本発明の磁気記録媒体の製造方法、及びそれに付随して前記磁気記録媒体におけるグラニュラー層の構成を説明する。
まず基板又は下地上に、非磁性体マトリックス領域を構成するマトリックス部材と、L10規則合金を形成するFe、Co、Niのうち少なくとも1種類の元素とPt、Pdのうち少なくとも1種類の元素とを主成分とする磁性体と、からなる膜状部材を形成する。上記膜状部材は、L10構造を有する磁性体が非磁性体に分散したグラニュラー構造である。以下、本明細書においては上記膜状部材をグラニュラー層と呼ぶことにする。ここで、L10構造はFePt、FePd、CoPt等であり、各元素が層状に成長した結晶構造を示す。また、L10構造にCu、Ag、Au、Ir、N、B等の元素が混入しても構わないが、L10構造を維持していることが求められる。非磁性体マトリックス領域の材料としては、酸化物、窒化物、炭化物やAg、Au等が選択可能である。特に、SiO、Al、MgO等の酸化物のうち少なくとも1種類を主成分とすることが好ましい。また、L10構造のc軸方向が基板に対して法線方向を向くような結晶配向(c軸配向)は、垂直磁気記録媒体として好ましい形態である。配向制御のためには、下地の結晶構造の格子間隔とL10構造の格子間隔の相関が重要である。例えば、MgO(001)配向膜上のL10−FePtはc軸配向し易いが、グラニュラー構造としてMgOを用いることによりc軸配向が維持され易い。このため、MgOマトリックスにFePtが含まれるグラニュラー構造は特に好ましい形態である。
上記グラニュラー層を形成する工程は、物理気相法である。物理気相法とは、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、分子線エピタキシー法、イオンプレーティング、イオンビームデポジション、及びスパッタリング法等のことを示す。特に、スパッタリング法は、多種多様な膜の作製が可能であるのみならず、製造プロセスでも広く用いられているので好ましい。
形成されるグラニュラー層の膜構造に関して、更に詳しく説明する。以下、L10構造としてL10−FePtを、非磁性体マトリックスとしてSiOを例にして概説するが、それは他の組み合わせのグラニュラー構造においても可能な内容である。また、成膜方法はスパッタリング法とするが、その他の手法でも構わない。
図1はグラニュラー層の膜構造の一形態を示す。一般的に、グラニュラー層13の膜構造とは、マトリックス部材14中に球状結晶15が分散した構造である。成膜後、FePt結晶粒は球状でも構わないが、磁気特性を考慮すると、結晶粒径が同等であれば熱処理後の規則合金状態では柱状構造であることが好ましい。このため、本発明においては、スパッタリング法により、図2に示すように、マトリックス部材24中に柱状構造の磁性体(柱状磁性体)25が分散した、相分離構造をとるグラニュラー層23を形成する。スパッタリング法としては、FePtターゲット及びSiOの同時スパッタリング、FePtとSiOを焼結して形成した混合ターゲットによるスパッタリング、SiOターゲットにFePtチップを配置したスパッタリング等の手法がある。しかし、特にこれらに限定されるものではない。
下地上に堆積するFePt及びSiOの結晶核を制御することにより、FePt及びSiO結晶核上に、FePt粒子とSiO粒子がそれぞれ堆積する相分離構造が形成される。相分離構造では、下地を反映した結晶配向、及び結晶粒径を制御することが可能である。従って、それはアモルファス磁性膜による記録層の下地膜として望ましい構造である。相分離構造の平均結晶粒径は、グラニュラー層の平面図を示す図3のように、柱状結晶構造上面の平均直径32とする。FePtの平均結晶粒径は、FePtと酸化物であるSiOの含有比率に影響され、酸化物の体積比率が高い程微細なFePt結晶粒が得られる。しかし、2nm以下の結晶粒径ではL10規則合金化し難いことが報告されており、よって規則化温度低減が困難となる為、極端な微細化は好ましくない。これらの観点から、本発明において、SiOの含有率は40体積%以上90体積%以下であることが好ましく、更には50体積%以上80体積%以下であることが好ましく、特には60体積%以上70体積%以下であることが好ましい。つまり、本発明の課題を達成するためには、SiOの含有率は40体積%以上90体積%以下であることが好ましいが、その範囲の中でも特に柱状磁性体の配列の規則性が良好なSiOの含有率は60体積%以上70体積%以下である。また、熱処理前のFePt柱状磁性体の平均直径は1nm以上5nm以下であることが好ましく、更には1nm以上3nm以下であることが好ましく、特に1nm以上2nm以下であることが好ましい。というのも、Fe原子やPt原子の最近接間距離はそれぞれ0.24nm、0.27nmであり、FePtの柱状磁性体の平均直径が1nm以下であると、FePt合金として定義できないサイズであるため、最低1nm以上のサイズが求められるからである。規則合金化のための熱処理過程により結晶粒径はある程度増大するが、本発明では、結晶粒径が顕著に増大する前に規則合金化させることを目的としている。規則合金化後のFePt柱状磁性体は、平均直径が2nm以上6nm以下であること、更には2nm以上5nm以下であること、特に2nm以上4nm以下であることが好ましい。熱処理により規則合金化後のFePt柱状磁性体のサイズは増加するため、上述の熱処理前の平均粒径に準じ、規則合金化後のFePt柱状磁性体の平均直径を定義してある。スパッタリング時に基板温度を加熱しながら成膜する場合、結晶粒径は室温成膜の場合より大きくなるが、上記に示した規則合金化後の結晶直径が得られる成膜条件を実施すれば問題はない。また、SiOの含有率が上記の好ましい範囲にあるときにおいて、平均直径との相関関係より、隣接する柱状磁性体間の平均周期31は、4nm以上8nm以下の範囲にあることが好ましい。
更に、アモルファス磁性膜の膜厚は成膜条件によって任意に制御出来るが、微細な結晶径でかつ良好な磁気特性を得るためには、FePt柱状磁性体の平均直径に対してアスペクト比が2以上となるようにアモルファス磁性膜の膜厚を制御することが好ましい。また、アモルファス磁性膜の膜厚の上限は10nmとする。
次に、グラニュラー層の上に、L10構造を形成するFe、Co、Niのうち少なくとも1種類の元素とPt、Pdのうち少なくとも1種類の元素とを主成分とする磁性体からなる連続膜を形成する(図4)。ここで、連続膜46を構成する磁性体は、グラニュラー層43を形成する磁性体45の規則合金化を促進する目的で設けられており、柱状結晶部材である磁柱状性体45と、連続膜である磁性体46とが同じ化合物でも異なる化合物でも構わない。特に、同じ磁性体とする場合は、製造上のプロセス負荷低減、及び材料コスト削減等において好ましい。
ここで、FePt合金を例にして、fcc不規則構造からL10規則構造に変態する規則合金化に関して概説する。不規則相を形成したFePt合金は、熱処理に伴いFe及びPtが相互拡散し、2元系FePtの相図に示されているように安定構造であるL10構造を形成する。(1)初期に成長した規則相の結晶核が連続的に広がり、結晶成長と共に規則合金化が進行すること、(2)不規則/規則相界面が移動する事により規則化が進行する、という以上の点が規則化進行のメカニズムとして考えられている。
一方、ナノ粒子では結晶粒径に応じて規則化の容易さが異なり、特にFePt合金の詳細な検討では、2nm以下の結晶粒では規則合金化が進行しにくいことが示されている。即ち、ナノ粒子のような狭い空間では、規則合金化に寄与するFe及びPtの相互拡散エネルギーや、弾性エネルギー等が抑制されて規則化が進行しにくいと考えられる。上記の規則合金化メカニズムの背景として、グラニュラー構造中の結晶粒の小さなFePtよりも、連続膜中のFePtの方が規則合金化しやすいことが推察される。実際、多くの実験において、連続膜中のFePtの方が低温にて規則合金化しやすいことが判明している。
以上のことより次のような点が明らかになった。それは、結晶粒径の小さな規則合金結晶粒を作成することが求められること、連続膜中のFePtの方がグラニュラー膜構造中のFePtよりも規則合金化しやすいこと、不規則/規則相界面の移動により規則化合金結晶が成長すること、である。その結果、グラニュラー構造に含まれる柱状構造を形成するFePtと連続膜を形成しているFePtが接続している構造体において、連続膜中のFePtの規則合金化により、グラニュラー構造中のFePt結晶粒の規則合金化が促進されることを見出した。
本発明において、連続膜は後述のプロセスによって除去するため、連続膜中のFePtの構造制御等は不必要である。連続膜に求められる条件は、連続膜中のFePt合金規則化温度の低減、及びグラニュラー構造中のFePt合金規則化の促進である。
連続膜中のFePt合金の規則化温度を低減する手法に関しては、これまで多くの研究が行なわれており、それらの要素を取り込むことが可能である。規則化温度低減の手法としては、FePt合金にCu、Ag、Au等の第3元素を添加する方法や、Fe単原子層とPt単原子層とを交互に積層して規則合金層を形成する方法により規則構造変態に必要とするエネルギーを低くすること等がある。また、FePt成膜時のAr圧力を高めてFe、Ptの拡散を促進することや、成膜装置内の真空度を高めて規則化進行の阻害に関わる不純物量を低減すること、使用するターゲットの不純物濃度を低減すること等の方法がある。そういった成膜における基本的な諸条件を最適化することによっても規則化温度の低減を図ることが可能となる。本発明は、連続膜FePt合金の規則化温度を低減する手法に関して、上述の方法のいずれかに特に制限されるものではない。適切な規則化温度を低減する手法を利用した連続膜を用いることにより、目的とするグラニュラー構造中のFePt合金の規則化を促進すればよい。
また、本発明においては、熱処理工程によって連続膜FePt合金の規則化、及びグラニュラー層中のFePt合金の規則化促進を図っている。熱処理工程は、グラニュラー層及びその上に成膜する連続膜を室温で作製後に熱処理する方法、及び成膜中に熱処理する方法がある。成膜後の熱処理は、製造プロセスの負荷が低いという長所がある。一方、成膜中の熱処理は、一般的にFePt規則合金膜の作製において、Fe及びPt粒子の表面拡散が促進されるため、規則化温度の低減に効果的である。ただし、熱処理工程は連続膜FePtの規則化温度低減手法に依存するため、一概にどちらの熱処理が効果的であるかを断定できない。従って、磁気記録媒体を製造する際において適切だと考えられる方を選択すればよい。
また、成膜中に加熱する場合は、グラニュラー層上に積層する連続膜FePt合金が規則合金化し、グラニュラー層中の柱状FePtが連続膜FePtの規則化に促進されて規則合金化する温度を選択すればよい。必要以上に温度を上げることは、本発明の目的に反するのみならず、グラニュラー層中のFePt結晶粒の増大に繋がり逆効果となる。尚、熱処理工程は、例えば水素等を含む還元性雰囲気下で行なうことも好ましい。FePt中に微量の酸素等の不純物が混入している場合は、水素雰囲気下にて熱処理をすることにより酸素等の不純物が除去されて、Fe及びPt原子の拡散が促進されることにより、規則化温度低減に寄与すると考えられる。
連続膜FePtの膜厚は、特に指定は無いが、規則合金化しやすい膜厚を選択することが求められる。また、この連続膜は磁気記録媒体には不要な膜であるため、必要以上に厚過ぎる場合は、磁気記録媒体製造プロセスに対して負荷となる。従って、連続膜の膜厚は1nm以上30nm以下、好ましくは1nm以上20nm以下、より好ましくは1nm以上10nm以下である。膜厚が1nmより小さいと、安定したFePt柱状磁性体として定義できず、また膜厚が30nmより大きいと、垂直記録媒体の保磁力が低減してしまう。
次に、グラニュラー層上に積層した上述のFePt連続膜は、研磨又はドライエッチング等の除去工程により取り除かれる。特に、ダイヤモンドスラリー又はコロイダルシリカ等を用いた精密研磨を施す事により、凹凸のrms(2乗平均の平方根)は1nm以下の平坦性を得ることが可能である。
更に、FePt連続膜が除去された後のグラニュラー層の上に、希土類元素と遷移金属を含むアモルファス合金からなり、かつ垂直磁気異方性を有して垂直方向に磁化されたアモルファス磁性膜である記録層57を形成する(図5)。記録層57を形成する工程としては、スパッタリング法を採用するが、これに限定されるものではない。記録層57を構成する希土類元素としてはTb、Gd、Dy等、遷移金属としてはFe、Co、Ni等が挙げられる。具体的には、アモルファス磁性膜としてはTbFeCo、DyFeCo、TbDyFeCo等が挙げられる。ここでは、TbFeCoを例にして説明すると、TbFeCo膜に形成される安定磁区の大きさは、前記TbFeCo膜が積層形成される面、即ち下地であるグラニュラー層の膜構造の影響を受ける。つまり、積層面に存在する硬磁性のL10−FePt柱状構造と非磁性体のSiO領域による微細構造によって、その上に形成されるTbFeCo膜における磁壁移動を抑制して、より微細な安定磁区を形成することが可能になる。
これまで説明してきた本発明の磁気記録媒体の製造方法をまとめる。製造工程を順に説明したものを図6に示す。第1の工程として、図2に示したようなグラニュラー層を形成する。第2の工程として、図4に示したような連続膜を形成する。第3の工程として、第2の工程で作製した構造体を熱処理する熱処理を行なうのであるが、第2工程にて熱処理を同時に行なうことも可能である。第4の工程として、図4に示した連続膜の除去を行なう。更に、第1から第3の工程によって形成されたL10−FePt微細結晶粒から構成されるグラニュラー層を記録層の下地膜として採用し、アモルファス磁性膜からなる記録層を形成する。
最後に、磁気記録媒体の全体の構成を説明する。図7に示されているように、本発明の磁気記録媒体は基板71、下地層72、グラニュラー層73、記録層77、保護層78、潤滑層79を有する。基板71にはガラス基板、Al基板、Si基板等を用いることが出来る。硬度を確保するためにNiP膜をめっき法等により下地層として形成しておくことが望ましい。基板71と下地層72の間には、軟磁性層を裏打ち層(不図示)として形成することが有効である。それは、垂直磁気記録媒体においては、記録層においてヘッドからの磁束の垂直成分を引き込ませるためになされる。その裏打ち層としては、NitFe1−tを主成分とする膜が使用可能であり、tの範囲は0.65以上0.91以下であることが望ましく、更に一部Ag、Pd、Ir、Rh、Cu、C、R、P、B等を含んでもよい。その他のFeTaCや、CoZrNb等のアモルファス軟磁性体材料を採用することも出来る。また、前記裏打ち層の上には、L10−FePtの配向制御のために(001)配向したMgO等の配向制御層を挿入し、更に、その配向制御層の上にエピタキシャル成長するPt等の(001)配向する金属を積層してもよい。前記裏打ち層の上には、L10−FePtを配向制御することが好ましい。また、(001)配向したZnO(001)を用いてもよい。本発明の記録層の上には表面保護層を形成することが好ましく、ヘッドとの摩擦に対して耐磨耗性を持たせるためには、カーボンの他、カーバイトや窒化物等の高硬度の非磁性材料を用いることが有効である。
以上述べてきたことから、上記構成の磁気記録媒体では、記録層における磁壁移動を効果的に抑制することが可能となる。情報記録時に記録領域を昇温する熱アシスト記録方式においては、記録時に保磁力が低下するため磁壁移動が起こりやすく、記録層に微小磁区を安定に形成することが困難であるため、磁壁移動の抑制が重要である。従って、それには本発明の下地層によるアモルファス磁性膜の磁区形成が効果的である。よって、本発明の磁気記録媒体は熱アシスト記録媒体としても有効である。
以下に、本発明に係る実施例を説明するが、以下に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の製造方法に従って、本発明の磁気記録媒体を製造した。
最初に、基板として2.5インチの表面酸化膜付きSi基板を用意した。Si基板上に下地層として、スパッタリング法を用いてアルゴン圧力0.1Pa、RFパワー150WとしてMgO(001)層を5nm成膜した。MgO層は(001)面が配向するように基板温度300℃で作製した。連続してFe55Pt45ターゲットとSiOターゲットを用いて、アルゴン圧力0.1Pa、RFパワーが各々16W、及び81W、基板温度300℃として同時スパッタによって10nm成膜した。このとき膜表面、及び断面をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)あるいは、TEM(透過型電子顕微鏡)を用いて観察すると次のことが確認できた。即ち、SiOマトリックスに平均直径2nm程度、かつその周期が5nm程度のFePt柱状構造が配列したグラニュラー層が形成されていた。ここで、グラニュラー層におけるFePt柱状構造の平均直径、及びその周期は、FE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)で得られた画像、あるいはTEM(透過型電子顕微鏡)で得られた画像を画像処理し、各々の数値を算出している。また、所望の平均直径、及び周期をもったFePt柱状構造を得るため、本実施例におけるグラニュラー層の成膜条件において次のものを製作した。それは、SiOの体積%が50体積%、55体積%、65体積%、75体積%、80体積%、85体積%となるグラニュラー層である。それらについては、上記評価方法によりFePt柱状構造の平均直径、及びその周期との相関をあらかじめ見出している。本実施例では、グラニュラー層のSiOの体積%が75体積%となるように作製した。
次に、グラニュラー層上に連続膜を作製した。ここで、連続膜としては、FePtターゲットに第3元素としてCuが含まれるFePtCuターゲットを用いて、アルゴン圧力0.1Pa、RFパワー20W、基板温度300℃としてスパッタリング法によって20nm成膜した。このときFePtCuの膜組成は蛍光X線分光装置(XRF)において確認すると、Fe42原子%、Pt46原子%、Cu12原子%であった。
次に、グラニュラー層、及び連続膜の成膜後、300℃において30分間熱処理を行なった。熱処理は、還元雰囲気である水素雰囲気中で行なった。
次に、前記のように製作された連続膜を研磨により除去した。研磨後、グラニュラー層の膜表面をFE−SEM、あるいはTEMで観察すると、平均直径が4nm程度のFePt柱状磁性体を確認出来た。更にX線回折(XRD)測定によってL10−FePtの規則相に相当する回折ピークを確認することが出来た。また、AGM(交番磁場勾配磁力計)によって基板に対して垂直方向の保磁力(Hc)を測定すると、3kOe程度の保磁力が得られた。
次に、スパッタリング法により、連続膜が除去された後のL10−FePtとSiOのグラニュラー層上に、アモルファス磁性膜であるTbCoFeを8nm成膜した。
最後に、保護膜としてDLCを作製し、更に潤滑層として潤滑剤PFPE(パーフルオロエーテル)をディップコーターにより1nm塗布した。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で、本発明に従う磁気記録媒体を製造した。しかし、実施例1とは、グラニュラー層における柱状構造の直径及び周期が異なっている。
最初に、実施例1と同様にして、MgO(001)層を5nm成膜した。MgO層は(001)面が配向するように基板温度300℃で作製した。連続してFe55Pt45ターゲットとSiOターゲットを用いて、アルゴン圧力0.1Pa、RFパワーが各々22W、及び64W、基板温度300℃として同時スパッタによって15nm成膜した。それを膜表面、及び断面をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)あるいは、TEM(透過型電子顕微鏡)を用いて観察した。すると、SiOマトリックスに平均直径4nm程度、かつその周期が7nm程度のFePt柱状構造が配列したグラニュラー層が形成されていることが確認出来た。実施例1と同様に、FePt柱状構造の平均直径、及びその周期とSiOの体積%との相関より、本実施例では、グラニュラー層のSiOの体積%が55体積%となるように作製した。
次に、グラニュラー層上に連続膜を作製した。ここで、連続膜としては、FeとPt層をそれぞれ1.5nmずつ交互に積層した連続層を作製した。連続膜は、基板温度300℃として、スパッタリング法によって12nm成膜した。
次に、実施例1と同様、グラニュラー層、及び連続膜の成膜後、300℃において30分間熱処理を行なった。熱処理は、還元雰囲気である水素雰囲気中で行なった。
次に、前記のように作製された連続膜を研磨により除去した。研磨後、グラニュラー層の膜表面をFE−SEM、あるいはTEMで観察すると、平均直径が6nm程度のFePt柱状磁性体を確認出来た。更にX線回折(XRD)測定によってL10−FePtの規則相に相当する回折ピークを確認することが出来た。また、AGM(Alternating Gradient Magnetometer)によって基板に対して垂直方向の保磁力(Hc)を測定すると、3kOe程度の保磁力が得られた。
次に、スパッタリング法により、連続膜が除去された後のL10−FePtとSiOのグラニュラー層上に、アモルファス磁性膜であるTbCoFeを8nm成膜した。
最後に、保護膜としてDLCを作製し、更に潤滑層として潤滑剤PFPE(パーフルオロエーテル)をディップコーターにより1nm塗布した。
(比較例)
グラニュラー層を形成しない以外は実施例1と同様にして、2.5インチガラス基板上にMgO(001)層を15nm、TbCoFe記録層を8nm、保護膜のDLC、及び潤滑層のPFPE(パーフルオロエーテル)を形成して磁気記録媒体を作製した。
実施例1、実施例2及び比較例で得られた3種類の磁気記録媒体に対して、消磁状態でMFM(磁気力顕微鏡)観察して磁気クラスターサイズを確認した。結果、下地にグラニュラー層がある場合、即ち実施例1及び実施例2の方が、下地にグラニュラー層が無い場合、即ち比較例に比べて磁気クラスターサイズが小さかった。更に、基板裏側からレーザー光を照射しながら一般的なヘッドで書き込み試験をすると、下地にグラニュラー層がある場合、即ち実施例1及び実施例2の方が、下地にグラニュラー層が無い場合に比べて記録出来る線記録密度が優れていた。
以上の結果より、本発明のグラニュラー層をアモルファス磁性膜からなる記録層の下地とする層構成の磁気記録媒体を作製することによって、記録層における磁区構造の微細化が達成され、記録密度を向上させることが可能となることが判明した。
グラニュラー層を説明するための構造の模式的な縦断面図である。 本発明により得られるグラニュラー層の模式的な縦断面図である。 本発明により得られるグラニュラー層の模式的な平面図である。 本発明における連続層を形成後の層構成の縦断面図である。 本発明における記録層を形成後の層構成の縦断面図である。 本発明の製造方法における記録層形成までの工程フローである。 本発明の製造方法を適用した磁気記録媒体の層構成の縦断面図である。
符号の説明
11、21、41、51、71 基板
12、22、42、52、72 下地層
13、23、43、53、73 グラニュラー層
14、24、34、44、54 マトリックス部材
15 球状結晶
25、35、45、55 柱状結晶部材
31 周期
32 直径
46 連続膜
57、77 記録層
78 保護層
79 潤滑層

Claims (11)

  1. 基板と、該基板上に形成されたグラニュラー層と、該グラニュラー層上に形成されたアモルファス磁性膜からなる記録層と、を少なくとも有する磁気記録媒体であって、
    該グラニュラー層は、Fe、Co、Niのうち少なくとも1種類の元素とPt、Pdのうち少なくとも1種類の元素を主成分とする複数の柱状磁性体と、該柱状磁性体を取り囲むSiO、Al、MgOのうち少なくとも1種類の酸化物を主成分とする非磁性体マトリックス領域と、を含み、及び、該柱状磁性体の平均直径は、2nm以上6nm以下の範囲内であり、かつ前記柱状磁性体の平均周期は、4nm以上8nm以下の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記グラニュラー層の膜厚は、前記柱状磁性体の平均直径に対してアスペクト比が2以上であり、かつ膜厚の上限が10nmとなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記グラニュラー層は、L10構造を有するFePtを主成分とする柱状磁性体がSiOを主成分とする非磁性体マトリックス領域に分散している構成をしており、及び、前記記録層は、TbFeCoを主成分とするアモルファス磁性膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記非磁性体マトリックス領域のSiOの含有率は、40体積%以上90体積%以下であることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録媒体。
  5. 基板と、該基板上に形成されたグラニュラー層と、該グラニュラー層上に形成されたアモルファス磁性膜からなる記録層と、を少なくとも有する磁気記録媒体の製造方法であって、
    該基板上に、複数の柱状磁性体と、該柱状磁性体を取り囲む非磁性体マトリックス領域と、を有するグラニュラー層を形成する第1工程と、
    該グラニュラー層上に連続膜を形成する第2工程と、
    該第2工程と同時に、又は該第1工程及び該第2工程の後に熱処理を行なう第3工程と、
    該連続膜を除去する第4工程と、
    該連続膜が除去された該グラニュラー層上に、該記録層を形成する第5工程と、
    からなることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  6. 前記柱状磁性体はFePtを主成分としており、前記非磁性マトリックス領域はSiOを主成分としており、及び、前記アモルファス磁性膜はTbFeCoを主成分としていることを特徴とする請求項5に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 前記第2工程は、スパッタリング法によってなされることを特徴とする請求項5又は6に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  8. 熱処理前の前記柱状磁性体の平均直径は、1nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  9. 前記連続膜は、前記柱状磁性体と同じ化合物であることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  10. 前記連続膜の膜厚は、1nm以上30nm以下であることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 前記第3工程は、水素を含む還元性雰囲気下で行なわれることを特徴とする請求項5から10のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
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