JP2008155652A - 自走式搬送台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車において、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることを目的とする。
【解決手段】 全方向移動車輪の前面側と後面側とに、障害物乗り越えのための傾斜面部を有するガイド部材を装着することにより、走行方向に対して前方側又は後方側となる全方向移動車輪が障害物に遭遇した場合であっても、ガイド部材の傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、フリーローラが障害物を乗り越えるように案内するため、障害物を円滑に乗り越えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、自走式搬送台車に関し、より詳細には、障害物を乗り越えることが可能な自走式搬送台車に関する。
従来、自動倉庫等において物品を搬送するための自走式搬送台車が用いられており、搬送作業等の自動化が図られている。自走式搬送台車として種々のものが開発されており、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車も開発されている(例えば、特許文献1参照。)。前記全方向移動用車輪としてのオムニホイールは、駆動軸に連結される車輪の周囲に前記駆動軸に交差する方向のローラ軸を複数配置し、前記各ローラ軸にフリーローラを軸支させたものである。走行面には前記フリーローラが接地しており、駆動軸によって車輪が回転すると前記フリーローラが走行面に順次接地して駆動力が伝達される。また、車輪が駆動軸の軸方向に移動するときは、走行面に対して接地している前記フリーローラが自由回転して駆動軸の軸方向の移動を許容するものである。
前記従来の自走式搬送台車では、例えば図12及び図13に示すように、台車部112の下面に4基のオムニホイールX11、X12、Y11、Y12をモータ113の駆動軸114が直交するX軸方向、Y軸方向に向くように設けている。そして、例えば、対向するオムニホイールX11、X12を同方向に駆動させ、オムニホイールY11、Y12を停止させた状態とする。オムニホイールX11、X12が駆動することによりX軸方向への駆動力が発揮され、オムニホイールY11、Y12は停止させているが、オムニホイールY11、Y12に設けられているフリーローラ123が自由回転するため、台車部112のX軸方向への走行が許容される。この結果、自走式搬送台車111はX軸方向に沿って走行する。同様に、オムニホイールY11、Y12を同方向に駆動させ、オムニホイールX11、X12を停止させた状態とすることにより、自走式搬送台車111はY軸方向に沿って走行する。
次に、自走式搬送台車111を任意の方向に走行させる場合について説明する。例えば、オムニホイールX11とオムニホイールY11を駆動させると、自走式搬送台車111を駆動させる駆動力は、オムニホイールX11によるX軸方向の駆動力と、オムニホイールY11によるY軸方向の駆動力とを合成したものとなる。また、オムニホイールX11、Y11のそれぞれの駆動力を変化させたり、回転方向を変化させると、自走式搬送台車111の走行する方向もそれに応じて変化する。従って、各オムニホイールX11、X12、Y11、Y12のオンオフを切り替えたり、駆動力の大小、回転方向を制御することにより、自走式搬送台車111を任意の方向に向けて走行又は方向転換させることが可能である。
前記オムニホイールを用いた自走式搬送台車は、現在は主として自動倉庫等で使用されているが、今後は自動倉庫等だけでなくオフィスや一般家庭などでも使用することにより、事務や家事等の各種作業の自動化を図ることが望まれている。オムニホイールを用いた自走式搬送台車は小回りがきき、全方向に走行することが可能であることから、オフィスや一般家庭などでの使用目的に対して有効であると考えられている。
特開2001−253364号公報
ところで、自走式搬送台車をオフィスや一般家庭などで使用する場合、オフィスや一般家庭の床面には自走式搬送台車にとっての障害物が多いという問題がある。通常、自動倉庫等では自走式搬送台車の走行ルートは一定のルートに定められていることが多い。このため、障害物の問題は、走行ルート上の障害物を極力排除することにより解決が図られている。ところが、オフィスや一般家庭などで使用させる場合は、走行ルートは一定させにくく、必要に応じてオフィスや一般家庭の床面を、様々な走行ルートで走行できるようにする必要がある。オフィスや一般家庭の床面には、段差や溝などの構造物や、配線コードなどが一般的に存在しているため、自走式搬送台車は、これらを乗り越えて走行できる乗り越え能力が要求される。
一般に障害物の高さが車輪の半径の約1/3を越えると、車輪が障害物を乗り越えることは困難になるとされている。オムニホイールが駆動軸の駆動力によって回転する場合は、障害物の乗り越え能力は通常の車輪と略同様であるため、障害物の乗り越え能力に特に問題はない。しかしながら、オムニホイールが駆動軸の軸方向に移動する場合には、障害物の乗り越え能力に問題がある。すなわち、オムニホイールが駆動軸の軸方向に移動する場合には、上記説明したように、走行面に接地しているフリーローラが自由回転する。オムニホイールが駆動軸の軸方向に移動する場合においては、そのオムニホイールが乗り越えることができる障害物の高さは、フリーローラの半径の約1/3となる。フリーローラの半径はオムニホイールの半径と比較すると相当小さいため、オムニホイールが駆動軸の軸方向に移動する場合は、比較的小さい障害物であっても乗り越えることが困難となる。例えば、オフィスや一般家庭の床上に存在する段差や溝などの構造物、配線コードなど比較的小さいものでも障害物となり得る。従って、オムニホイールを用いた自走式搬送台車には、障害物の乗り越え能力が低いという問題がある。
また、図14において、例えばオムニホイールX11、X12を矢印方向に駆動させることにより、自走式搬送台車111は図示左方向に走行するのであるが、オムニホイールY11の前方に障害物Pがあって、オムニホイールY11が障害物Pに乗り上げると、自走式搬送台車111の進行方向前側が浮き上がるため、駆動輪であるオムニホイールX11、X12が走行面から宙に浮き上がってしまうこととなる。このため、オムニホイールを用いた自走式搬送台車においては、障害物Pの高さや走行状態がある条件になると、駆動輪が宙に浮き、走行面に駆動力が伝達されなくなって走行不能になるという問題がある。
本発明は前記各課題に鑑みてなされたものであって、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車において、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることを第1の課題とする。また、障害物乗り越えの際に発生する駆動輪の浮き上がりを防止することにより、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることを第2の課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載の発明では、駆動軸に連結される車輪の周囲に前記駆動軸に交差する方向のフリーローラを複数軸支させた全方向移動車輪を、台車部の下部に複数設けた自走式搬送台車であって、
前記全方向移動車輪の前面側と後面側とに、障害物乗り越えのための傾斜面部を有するガイド部材が装着されていることを特徴とする自走式搬送台車とした。
請求項2に記載の発明では、請求項1において、台車部の下部において、全方向移動車輪の周囲に枠状のガイド部材が装着されており、前記ガイド部材の走行面側に障害物乗り越えのための傾斜面部が形成されていることを特徴とする自走式搬送台車とした。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、ガイド部材は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であるとともに、障害物乗り越えのための傾斜面部が前記周側面に形成されており、全方向移動車輪と略同軸上に前記ガイド部材が装着されていることを特徴とする自走式搬送台車とした。
請求項4に記載の発明では、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、全方向移動車輪は、サスペンション機構を介して台車部に設けられていることを特徴とする自走式搬送台車とした。
請求項5に記載の発明では、全方向移動車輪は、サスペンション機構を介して台車部に設けられており、ガイド部材は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であるとともに、障害物乗り越えのための傾斜面部が前記周側面に形成されており、前記全方向移動車輪と略同軸上に前記ガイド部材が装着されていることを特徴とする自走式搬送台車とした。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、全方向移動車輪の前面側と後面側とに、障害物乗り越えのための傾斜面部を有するガイド部材が装着されているため、自走式搬送台車の走行方向に対して前方側又は後方側となる全方向移動車輪が障害物に遭遇した場合であっても、まずガイド部材の傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラが障害物を乗り越えるように案内するため、自走式搬送台車の走行方向に対して前方側又は後方側となる全方向移動車輪は、障害物を円滑に乗り越えることができる。従って、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車の、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、台車部の下部において、全方向移動車輪の周囲に枠状のガイド部材が装着されており、前記ガイド部材の走行面側に障害物乗り越えのための傾斜面部が形成されており、全方向移動車輪の周囲は枠状のガイド部材で囲まれている。障害物に遭遇する方向がいずれの方向からであっても、まずガイド部材の傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラが障害物を乗り越えるように案内するため、全方向移動車輪は、障害物を円滑に乗り越えることができる。従って、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車の、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。また、枠状のガイド部材は容易に台車に取り付けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ガイド部材は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であるとともに、障害物乗り越えのための傾斜面部が前記周側面に形成されており、全方向移動車輪と略同軸上に前記ガイド部材が装着されているため、全方向移動車輪が回転しても常に走行面側に障害物乗り越えのための傾斜面部が形成されていることとなる。このため、障害物に遭遇する方向がいずれの方向からであっても、まずガイド部材の傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラが障害物を乗り越えるように案内するため、全方向移動車輪は、障害物を円滑に乗り越えることができる。従って、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車の、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。また、全方向移動車輪毎にガイド部材を装着するため、ガイド部材がコンパクトであるとともに、全方向移動車輪と遭遇する障害物を確実に乗り越えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、全方向移動車輪は、サスペンション機構を介して台車部に設けられているため、障害物乗り越えの際に台車が浮き上がっても、サスペンション機構が作動して駆動輪が走行面に追従し、駆動輪の浮き上がりを防止する。よって、障害物を乗り越える際に駆動力を確実に走行面に伝達して、障害物を確実に乗り越えることができ、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ガイド部材は、全方向移動車輪と略同軸上に装着されているため、全方向移動車輪がサスペンション機構によって上下しても、ガイド部材は全方向移動車輪とともに上下することとなる。このため、ガイド部材は走行面から一定の高さを維持している。そして、ガイド部材の傾斜面部が障害物に接触すると、まず傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラが障害物を乗り越えるように案内するため、全方向移動車輪は、障害物を円滑に乗り越えることができる。従って、全方向移動用車輪を用いた自走式搬送台車の、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る自走式搬送台車11について、図1から図4を用いて説明する。図1、図2に示すように、自走式搬送台車11には台車部12の下部に4基のオムニホイールX1、X2、Y1、Y2が設けられている。オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は、駆動軸14が直交するX軸方向、Y軸方向に向くようにされているとともに、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の下端部が同一円周上に配置されるように設けられている。前記オムニホイールX1、X2、Y1、Y2自体は公知のものであり、4基とも同等のものを使用しているため、オムニホイール一般の説明に関してはオムニホイールY1について説明を行うものとする。また、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の駆動軸14側をオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の後面側、駆動軸14に対して反対側をオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の前面側として説明する。
前記オムニホイールY1について簡単に説明すると、図1、図3に示すように、オムニホイールY1は前面側と後面側に2枚のホイール21を備えており、両ホイール21は相互に固定されているとともに、モータ13の駆動軸14に連結されている。図1に示すように、前記各ホイール21は、周囲にローラ軸22を角度60度間隔で6本配置しており、各ローラ軸22にはそれぞれフリーローラ23が軸支されている。そして、前記2枚のホイール21は相互に角度30度位相をずらせて固定されており、オムニホイールY1は側面視では、12本のフリーローラ23によって外周面は略円形になり、図3に示すように、いずれかのフリーローラ23が常時走行面に接地する。モータ13の駆動軸14によってオムニホイールY1が回転すると前記フリーローラ23が走行面に順次接地して駆動力が伝達される。また、ホイール21が駆動軸14の軸方向に移動するときは、走行面に対して接地しているいずれかのフリーローラ23が自由回転して駆動軸14の軸方向の移動を許容する。尚、本実施例では各ホイール21に6個のフリーローラ23を設けた例を示したが、3個以上であれば、フリーローラ23が配置できればその個数に制限はない。
次に台車部12の下部に装着されているガイド部材31について説明する。ガイド部材31は、障害物を乗り越えるために設けられるものである。ガイド部材31は合成樹脂素材または金属板等により形成されている。本実施例のガイド部材31は、図2に示すように、平面視では一定幅を有する円形の枠形状である。前述のように、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は同一円周上に配置されており、ガイド部材31は前記オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の下面部をカバーするように形成されている。ガイド部材31の走行面側には中央帯部分に平坦部32が形成されており、前記平坦部32の外縁側に傾斜面部としての外側傾斜面部33、前記平坦部32の内縁側に傾斜面部としての内側傾斜面部34が形成されている。台車部12へのガイド部材31の固定は、図1に示すように、台車部12の下面部から下方に向けて設けられた支持部36によって吊り下げ固定されている。
前記ガイド部材31の断面形状について、図3を用いて、オムニホイールY1との関係において説明する。この関係は、他のオムニホイールX1、X2、Y2とガイド部材31との間でも同様である。図3に示すように、前記外側傾斜面部33は、ガイド部材31の走行面側に形成されており、オムニホイールY1の前面側に配置される傾斜面部である。外側傾斜面部33は外縁部に向かうに従って高くなるように、上方に向けて傾斜角度約30度の傾斜で形成されており、外側傾斜面部33の最も高い部分は、フリーローラ23のローラ軸22の高さ程度となるようにされている。外側傾斜面部33の最も低い部分は、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。このため、オムニホイールY1の前面側から、フリーローラ23の半径の1/3以上の高さの障害物に遭遇した場合には、ガイド部材31がなければフリーローラ23単独では乗り越えることはできないが、前記外側傾斜面部33の最も高い部分をフリーローラ23のローラ軸22の高さ程度としていることにより、フリーローラ23単独では乗り越えることの出来ない高さの障害物を乗り越えることができるようにしている。また、障害物の高さがフリーローラ23の半径の1/3以下であれば、フリーローラ23は乗り越えることができるため、前記外側傾斜面部33の最も低い部分を、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、ガイド部材31が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。
また、前記内側傾斜面部34は、ガイド部材31の走行面側に形成されており、オムニホイールY1の後面側に配置される傾斜面部である。内側傾斜面部34は内縁部に向かうに従って高くなるように、上方に向けて傾斜角度約30度の傾斜で形成されており、内側傾斜面部34の最も高い部分は、フリーローラ23のローラ軸22の高さ程度となるようにされている。内側傾斜面部34の最も低い部分は、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。このため、オムニホイールY1の後面側から、フリーローラ23の半径の1/3以上の高さの障害物に遭遇した場合には、ガイド部材31がなければフリーローラ23単独では乗り越えることはできないが、前記内側傾斜面部34の最も高い部分をフリーローラ23のローラ軸22の高さ程度としていることにより、フリーローラ23単独では乗り越えることの出来ない高さの障害物を乗り越えることができるようにしている。また、障害物の高さがフリーローラ23の半径の1/3以下であれば、フリーローラ23は乗り越えることができるため、前記内側傾斜面部34の最も低い部分を、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、ガイド部材31が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。
ガイド部材31の平坦部32は、ガイド部材31の走行面側に形成されており、前記外側傾斜面部33及び前記内側傾斜面部34から円滑に連続して形成されている部分である。また、図2に示すように平坦部32には角度90度間隔でホイール用開口部35が4箇所に形成されている。前記ホイール用開口部35はガイド部材31にカバーされたオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の下端部を走行面側に突出させて走行可能にする部分である。前記平坦部32の高さ位置は、前記外側傾斜面部33及び前記内側傾斜面部34の最も低い部分の高さと同じ、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。平坦部32の高さをフリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、ガイド部材31が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。尚、平坦部32の高さは、ガイド部材31が走行面に接触しないよう、走行面に対してクリアランスを確保した高さに設けられている。
次に、図4を用いて、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合について説明する。図4(A)(B)(C)では、自走式搬送台車11のオムニホイールX1、X2(図示せず)が駆動輪であり、自走式搬送台車11は図示左方向に走行しているものとする。オムニホイールY1、Y2は回転停止しており、オムニホイールY1、Y2のフリーローラ23が自由回転して、自走式搬送台車11の図示左方向への走行を許容している。
まず、図4(A)は、障害物Pが自走式搬送台車11の走行方向前方に存在し、走行方向前方に位置する回転停止中のオムニホイールY1がこの障害物Pに遭遇しようとしている状態を示している。障害物Pの高さはフリーローラ23の半径の1/3程度とする。自走式搬送台車11は走行を続行し、ガイド部材31の外側傾斜面部33が障害物Pに接触して乗り上げて行く。更に走行を続け、障害物Pが平坦部32に差し掛かり、オムニホイールY1のフリーローラ23が障害物Pを乗り越えると、続いてガイド部材31の内側傾斜面部34が障害物Pに接触し、オムニホイールY1は円滑に障害物Pを乗り越えることができる。図4(B)はオムニホイールY1が障害物Pを乗り越えた状態を示している。
更に自走式搬送台車11が走行を続行すると、次に走行方向後方に位置する回転停止中のオムニホイールY2がこの障害物Pに遭遇することとなる。図4(C)はオムニホイールY2がこの障害物Pに遭遇する状態を示している。ガイド部材31の内側傾斜面部34が障害物Pに接触して乗り上げて行く。更に走行を続け、障害物Pが平坦部32に差し掛かり、オムニホイールY2のフリーローラ23が障害物Pを乗り越えると、続いてガイド部材31の外側傾斜面部33が障害物Pに接触して行き、オムニホイールY2は円滑に障害物Pを乗り越えることができる。
上記したように、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合には、進行方向前方のオムニホイールY1は、前面側から後面側に向けて障害物Pを乗り越えることとなり、進行方向後方のオムニホイールY2は、後面側から前面側に向けて障害物Pを乗り越えることとなる。このため、ガイド部材31には、傾斜面部としての外側傾斜面部33と、傾斜面部としての内側傾斜面部34とをオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の前面側と後面側との両方に設けることが必要となる。
以上説明した実施例1に係る自走式搬送台車11によれば、台車部12の下部において、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の周囲に枠状のガイド部材31が装着されており、前記ガイド部材31の走行面側に障害物乗り越えのための外側傾斜面部33及び内側傾斜面部34が形成されており、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の周囲は枠状のガイド部材31で囲まれている。障害物に遭遇する方向がいずれの方向からであっても、まずガイド部材31の外側傾斜面部33及び内側傾斜面部34のいずれかが障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラ23が障害物を乗り越えるように案内するため、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は、障害物を円滑に乗り越えることができる。従って、自走式搬送台車11の障害物を乗り越える乗り越え能力が向上する。
次に、本発明の実施例2に係る自走式搬送台車11について、図5から図11を用いて説明する。本実施例では、オムニホイールがサスペンション機構51を介して台車部12に設けられている点、オムニホイール毎にガイド部材としての前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42が装着されている点が実施例1に係る自走式搬送台車11と大きく異なっている。実施例1と同一部分については詳しい説明は省略する。
図5、図6に示すように、本実施例に係る自走式搬送台車11には、台車部12の下部に4基のオムニホイールX1、X2、Y1、Y2が設けられている。オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は、駆動軸14が直交するX軸方向、Y軸方向に向くように設けられている。そして、前記オムニホイールX1、X2、Y1、Y2はそれぞれ独立したサスペンション機構51を介して台車部12に設けられている。前記オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は実施例1と同等のものを使用しており、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の駆動軸14側をオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の後面側、駆動軸14に対して反対側をオムニホイールX1、X2、Y1、Y2の前面側として説明する。
前記サスペンション機構51の構造について、図6、図7、図8、図11を用いて、オムニホイールY1との関係において説明する。この関係は、他のオムニホイールX1、X2、Y2についても同様である。前記サスペンション機構51は、サスペンションアーム52と緩衝装置53とから構成されており、台車部12に対してオムニホイールY1を独立懸架として支持する機構である。前記サスペンションアーム52は、オムニホイールY1が直接固定される可動部材54と、サスペンション機構51を台車部12に固定する固定部材55、前記可動部材54と固定部材55とを可動状態で連結する第1リンク56、第2リンク57、第3リンク58及び第4リンク59とから構成される。また、緩衝装置53は、流体を用いた衝撃吸収機能と、スプリングを用いた付勢機能とを一体に備えたものを用いている。前記第1リンク56、第2リンク57、第3リンク58及び第4リンク59はそれぞれ可動部材54と固定部材55とに揺動自在に軸支されている。このため、図11に示すように、サスペンションアーム52は、可動部材54、固定部材55、前記第1リンク56及び第2リンク57の組み合わせと、可動部材54、固定部材55、第3リンク58(図示せず)及び第4リンク59(図示せず)の組み合わせでそれぞれ平行四辺形を形成するように構成されており、可動部材54は固定部材55に対して、上下方向に平行移動することが可能である。従って、サスペンション機構51の作動によるオムニホイールY1の接地角度の変化はなく、オムニホイールY1を走行面に対して安定して接地させることができる。
また、前記緩衝装置53は、サスペンションアーム52の対角線方向に軸支されており、可動部材54を固定部材55に対して押し下げる方向に付勢している。緩衝装置53は、オムニホイールY1を宙に浮かせたような無負荷状態では、可動部材54が固定部材55よりやや下がった位置となるように設定されている(図11参照。)。そして、自走式搬送台車11を走行面に置いてオムニホイールY1に自走式搬送台車11の自重が負荷として加わった状態では、図8に示すように、緩衝装置53が僅かに縮んだ状態となるように設定されている。このように設定することで、台車部12が上方に浮き上がった場合でも、緩衝装置53が伸びることにより、オムニホイールY1を走行面に押し付けるように作動し、台車部12が浮き上がった場合でもオムニホイールY1が確実に接地するようにしている。
尚、サスペンション機構51は、本実施例の構成に限定されず、他の構成を採用してもよいが、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2はサスペンション機構51の作動によって接地角度が変化すると、接地圧が低下して走行性能に影響するため、サスペンション機構51は、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の接地角度の変化が少ない構成のものを採用することが好ましい。
次に、各オムニホイールX1、X2、Y1、Y2ごとに装着されているガイド部材31について説明する。ガイド部材31の構成についても、オムニホイールY1との関係において説明する。この関係については、他のオムニホイールX1、X2、Y2とガイド部材31との間でも同様である。
図5、図6、図7及び図8に示すように、本実施例のガイド部材31としての前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42は、障害物を乗り越えるためにオムニホイールY1の前面側と後面側とに装着されるものである。前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42は、合成樹脂素材または金属板等により形成されている。
まず、前記前面側ガイド部材41は、図8に示すように、オムニホイールY1の前面側において、オムニホイールY1の同軸上に装着されて、前面側をカバーするものである。前面側ガイド部材41には、オムニホイールY1に近い部分に円筒部43が形成されている。前記円筒部43の前縁部には、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台部44が連続しており、円錐台部44の周側面に傾斜面部としての前面側傾斜面部45が形成されている。台車部12への前面側ガイド部材41の固定は、図8に示すように、オムニホイールY1の前面側のホイール21に立設されたスタッド48に前面側ガイド部材41の内側が固定されることにより行われる。
前記前面側ガイド部材41の断面形状について、図8を用いて説明する。図8に示すように、前面側ガイド部材41はオムニホイールY1の前面側に直接装着されているため、オムニホイールY1とともに回転し、常に走行面側に向けて前面側傾斜面部45と円筒部43とが対向するようになっている。前面側傾斜面部45は先端側に向かうに従い、接地面に対して高くなるように形成されており、接地面に対して傾斜角度約30度の傾斜で形成されている。前面側傾斜面部45の最も高い部分は、フリーローラ23のローラ軸22の高さ程度となるようにされている。前面側傾斜面部45の最も低い部分は、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。このため、オムニホイールY1の前面側から、フリーローラ23の半径の1/3以上の高さの障害物に遭遇した場合には、前面側ガイド部材41がなければフリーローラ23単独では乗り越えることはできないが、前記前面側傾斜面部45の最も高い部分をフリーローラ23のローラ軸22の高さ程度としていることにより、フリーローラ23単独では乗り越えることの出来ない高さの障害物を乗り越えることができるようにしている。また、障害物の高さがフリーローラ23の半径の1/3以下であれば、フリーローラ23は乗り越えることができるため、前記前面側傾斜面部45の最も低い部分を、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、前面側ガイド部材41が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。
前記前面側ガイド部材41の円筒部43は、前面側傾斜面部45から円滑に連続して形成されている部分である。また、円筒部43の側面には角度60度間隔でフリーローラ用開口部47が6箇所に形成されている。前記フリーローラ用開口部47は前面側ガイド部材41にカバーされたオムニホイールY1の各フリーローラ23を突出させて走行可能にする部分である。前記円筒部43の高さ位置は、前記前面側傾斜面部45の最も低い部分の高さと同じ、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。円筒部43の高さをフリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、前面側ガイド部材41が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。尚、円筒部43の高さは、前面側ガイド部材41が走行面に接触しないよう、走行面に対してクリアランスを確保した高さに設けられている。
続いて、前記後面側ガイド部材42について説明する。前記後面側ガイド部材42は、それぞれ図5乃至図8に示すように、オムニホイールY1の後面側において、オムニホイールY1と同軸上に装着されて、後面側をカバーするものである。後面側ガイド部材42には、オムニホイールY1に近い部分に円筒部43が形成されている。前記円筒部43の後縁部には、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台部44が連続しており、円錐台部44の周側面に傾斜面部としての後面側傾斜面部46が形成されている。台車部12への後面側ガイド部材42の固定は、図8に示すように、オムニホイールY1の後面側のホイール21に立設されたスタッド48に後面側ガイド部材42の内側が固定されることにより行われる。
前記後面側ガイド部材42の断面形状について、図8を用いて説明する。図8に示すように、後面側ガイド部材42はオムニホイールY1の後面側に直接装着されているため、オムニホイールY1とともに回転し、常に走行面側に向けて後面側傾斜面部46と円筒部43とが対向するようになっている。後面側傾斜面部46は先端側に向かうに従い、接地面に対して高くなるように形成されており、接地面に対して傾斜角度約30度の傾斜で形成されている。後面側傾斜面部46の最も高い部分は、フリーローラ23のローラ軸22の高さ程度となるようにされている。後面側傾斜面部46の最も低い部分は、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。このため、オムニホイールY1の後面側から、フリーローラ23の半径の1/3以上の高さの障害物に遭遇した場合には、後面側ガイド部材42がなければフリーローラ23単独では乗り越えることはできないが、前記後面側傾斜面部46の最も高い部分をフリーローラ23のローラ軸22の高さ程度としていることにより、フリーローラ23単独では乗り越えることの出来ない高さの障害物を乗り越えることができるようにしている。また、障害物の高さがフリーローラ23の半径の1/3以下であれば、フリーローラ23は乗り越えることができるため、前記後面側傾斜面部46の最も低い部分を、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、後面側ガイド部材42が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。
前記後面側ガイド部材42の円筒部43は、後面側傾斜面部46から円滑に連続して形成されている部分である。また、円筒部43の側面には角度60度間隔でフリーローラ用開口部47が6箇所に形成されている。前記フリーローラ用開口部47は後面側ガイド部材42にカバーされたオムニホイールY1の各フリーローラ23を突出させて走行可能にする部分である。前記円筒部43の高さ位置は、前記後面側傾斜面部46の最も低い部分の高さと同じ、フリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置となるようにされている。円筒部43の高さをフリーローラ23の半径の1/3以下の高さ位置とすることにより、後面側ガイド部材42が障害物に乗り上げていってフリーローラ23が障害物に接触したときに、フリーローラ23が障害物を乗り越えることができるようにしている。尚、円筒部43の高さは、後面側ガイド部材42が走行面に接触しないよう、走行面に対してクリアランスを確保した高さに設けられている。
次に、図9乃至図11を用いて、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合について説明する。図9(A)(B)(C)では、自走式搬送台車11のオムニホイールX1と、オムニホイールX2(図示せず)が駆動輪であり、自走式搬送台車11は図示左方向に走行しているものとする。オムニホイールY1、Y2は回転停止しており、オムニホイールY1、Y2のフリーローラ23が自由回転して、自走式搬送台車11の図示左方向への走行を許容している。
まず、図9(A)は、障害物Pが自走式搬送台車11の走行方向前方に存在し、走行方向前方に位置する回転停止中のオムニホイールY1がこの障害物Pに遭遇しようとしている状態を示している。障害物Pの高さはフリーローラ23のローラ軸22の高さ位置程度とする。自走式搬送台車11は走行を続行し、前面側ガイド部材41の前面側傾斜面部45が障害物Pに接触して乗り上げて行く。更に走行を続け、障害物Pが円筒部43に差し掛かり、オムニホイールY1のフリーローラ23が障害物Pを乗り越えると、続いて後面側ガイド部材42の後面側傾斜面部46が障害物Pに接触し、オムニホイールY1は円滑に障害物Pを乗り越えることができる。図9(B)はオムニホイールY1が障害物Pを乗り越えた状態を示している。尚、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合には、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2のサスペンション機構51が作動する。サスペンション機構51の作動については後に詳細に説明する。
図9(B)の状態から、更に自走式搬送台車11が走行を続行すると、次に走行方向後方に位置する回転停止中のオムニホイールY2がこの障害物Pに遭遇することとなる。図9(C)はオムニホイールY2がこの障害物Pに遭遇する状態を示している。後面側ガイド部材42の後面側傾斜面部46が障害物Pに接触して乗り上げて行く。更に走行を続け、障害物Pが円筒部43に差し掛かり、オムニホイールY2のフリーローラ23が障害物Pを乗り越えると、続いて前面側ガイド部材41の前面側傾斜面部45が障害物Pに接触して行き、オムニホイールY2は円滑に障害物Pを乗り越えることができる。
上記したように、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合には、進行方向前方のオムニホイールY1は、前面側から後面側に向けて障害物Pを乗り越えることとなり、進行方向後方のオムニホイールY2は、後面側から前面側に向けて障害物Pを乗り越えることとなる。このため、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2の前面側に前面側ガイド部材41を設け、後面側に後面側ガイド部材42を設けることが必要となる。
次に、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合における、サスペンション機構51の動作について説明する。図10に示すように、自走式搬送台車11が障害物Pを乗り越える場合には、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2のサスペンション機構51が全て作動する。オムニホイールY1が障害物Pを乗り越える場合、オムニホイールY1のサスペンション機構51が作動して、オムニホイールY1が台車部12に対して上方に移動し、台車部12の浮き上がりを減少させるのであるが、台車部12は走行面に対して傾斜するため、オムニホイールX1、X2が設けられている台車部12の中央部が僅かに浮き上がることとなる。このとき、図11に示すように、オムニホイールX1、X2のサスペンション機構51が作動して駆動輪が走行面に追従し、駆動輪の浮き上がりを防止する。よって、障害物Pを乗り越える際に駆動力を確実に走行面に伝達して、障害物Pを確実に乗り越えることができるのである。
以上説明した実施例2に係る自走式搬送台車11によれば、前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であり、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2と同軸上に前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42とが装着されているため、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2が回転しても常に走行面側に障害物乗り越えのための傾斜面部が形成されていることとなる。このため、障害物に遭遇すると、前面側ガイド部材41または後面側ガイド部材42の傾斜面部が障害物に乗り上げて行き、円滑にフリーローラ23が障害物を乗り越えるように案内するため、オムニホイールは、障害物を円滑に乗り越えることができる。また、オムニホイール毎に前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42を装着するため、前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42はコンパクトであるとともに、オムニホイールと遭遇する障害物を確実に乗り越えることができる。
前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42はオムニホイールX1、X2、Y1、Y2に装着されているため、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2がサスペンション機構51によって上下すると、前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42はオムニホイールX1、X2、Y1、Y2とともに上下することとなる。このため、オムニホイールX1、X2、Y1、Y2が上下どの位置で障害物に遭遇しても、前面側ガイド部材41と後面側ガイド部材42は走行面から一定の高さを維持することができる。
各オムニホイールX1、X2、Y1、Y2は、サスペンション機構51を介して台車部12に設けられているため、障害物乗り越えの際に台車部12が浮き上がっても、サスペンション機構51が作動して駆動輪が走行面に追従し、駆動輪の浮き上がりを防止する。よって、障害物を乗り越える際に駆動力を確実に走行面に伝達して、障害物を確実に乗り越えることができ、障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。
本発明に係る自走式搬送台車は上記実施例に限定されず、例えば以下のようにすることもできる。
実施例では、各傾斜面部の高さはフリーローラ23のローラ軸22の高さ程度となるようにしたが、これに限定されず、更に高い位置にしてもよい。この場合、より高い障害物を乗り越えることが可能となる。
また、傾斜面部は滑らかな斜面としたが、これに限定されず、例えば、傾斜面部の傾斜方向に沿って回動する無端ベルトを設置してもよい。傾斜面部に無端ベルトを設置することにより、自走式搬送台車11が障害物に遭遇してガイド部材31が障害物に接触した場合に無端ベルトが回動するため、ガイド部材31と障害物との間に生じる抵抗を低減することができる。このため、ガイド部材31が障害物を乗り越えやすくなり、自走式搬送台車11の障害物を乗り越える乗り越え能力を向上させることができる。
また、実施例では、全方向移動車輪としてのオムニホイールを4基用いたが、全方向移動車輪としてはオムニホイールに限定されず、また、取付数は4基に限定されない。
以上説明した本発明の技術的範囲は、上記の実施例に限定されるものではなく、上記実施例の形状に限定されない。本発明の技術的範囲は、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
実施例1に係る自走式搬送台車11の側面図。 実施例1に係る自走式搬送台車11の下面図。 実施例1に係る自走式搬送台車11の一部を拡大した側面図。 実施例1に係る自走式搬送台車11の走行状態を示す側面図。 実施例2に係る自走式搬送台車11の下面から見た斜視図。 実施例2に係る自走式搬送台車11の下面図。 実施例2に係る自走式搬送台車11の側面図。 実施例2に係る自走式搬送台車11の一部を拡大した側面図。 実施例2に係る自走式搬送台車11の走行状態を示す側面図。 実施例2に係る自走式搬送台車11が障害物を乗り越える状態を示す側面図。 図10におけるオムニホイールX1の拡大図。 従来の自走式搬送台車11を示す側面図。 従来の自走式搬送台車11を示す下面図。 従来の自走式搬送台車11の走行状態を示す側面図。
符号の説明
11 自走式搬送台車
12 台車部
13 モータ
14 駆動軸
X1、X2、Y1、Y2 全方向移動車輪としてのオムニホイール
21 ホイール
22 ローラ軸
23 フリーローラ
31 ガイド部材
32 平坦部
33 傾斜面部としての外側傾斜面部
34 傾斜面部としての内側傾斜面部
35 ホイール用開口部
36 支持部
41 ガイド部材としての前面側ガイド部材
42 ガイド部材としての後面側ガイド部材
43 円筒部
44 円錐台部
45 傾斜面部としての前面側傾斜面部
46 傾斜面部としての後面側傾斜面部
47 フリーローラ用開口部
48 スタッド
51 サスペンション機構
52 サスペンションアーム
53 緩衝装置
54 可動部材
55 固定部材
56 第1リンク
57 第2リンク
58 第3リンク
59 第4リンク

Claims (5)

  1. 駆動軸に連結される車輪の周囲に前記駆動軸に交差する方向のフリーローラを複数軸支させた全方向移動車輪を、台車部の下部に複数設けた自走式搬送台車であって、
    前記全方向移動車輪の前面側と後面側とに、障害物乗り越えのための傾斜面部を有するガイド部材が装着されていることを特徴とする自走式搬送台車。
  2. 台車部の下部において、全方向移動車輪の周囲に枠状のガイド部材が装着されており、前記ガイド部材の走行面側に障害物乗り越えのための傾斜面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自走式搬送台車。
  3. ガイド部材は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であるとともに、障害物乗り越えのための傾斜面部が前記周側面に形成されており、全方向移動車輪と略同軸上に前記ガイド部材が装着されていることを特徴とする請求項1に記載の自走式搬送台車。
  4. 全方向移動車輪は、サスペンション機構を介して台車部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自走式搬送台車。
  5. 全方向移動車輪は、サスペンション機構を介して台車部に設けられており、ガイド部材は、周側面の外径寸法が先端側に行くに従って小さくなる円錐台形状の外形であるとともに、障害物乗り越えのための傾斜面部が前記周側面に形成されており、前記全方向移動車輪と略同軸上に前記ガイド部材が装着されていることを特徴とする自走式搬送台車。
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