JP5917442B2 - 無人搬送車 - Google Patents
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Description
その中でもオムニホイールやメカナムホイールといった全方向移動車輪を車輪に用いることで不特定の方向に容易に移動することができる無人搬送車が開示されている(特許文献1、2を参照)。
そして、このような全方向移動車輪を用いた無人搬送車は、図5に示す通り、各車輪を異なった方向や速度で回転させることで各車輪に異なる移動方向および駆動力(ベクトル)を発生させ、全車輪の移動方向および駆動力の和(ベクトルの和)によって、車体の向きを変えずに真横や斜め方向など所望する方向に車体を移動させる構造となっている。
また、仮に全ての全方向移動車輪を床面に接地させることができた場合でも、車輪と床面との接地力において車輪間にバラツキが生じた場合には、「ベクトルの和」が得られにくくなり、所望する方向に無人搬送車を走行させることが困難になってしまうという第2の課題がある。
さらに、全ての全方向移動車輪を床面に接地させ、かつ各車輪間において車輪と床面との接地力にバラツキを生じさせることなく接地させることができた場合であっても、全方向移動車輪が床面に対して鉛直方向に接地する状態、すなわち全方向移動車輪の回転体が床面に対して最適な状態で接地していなければ、やはり「ベクトルの和」が得られにくくなり、所望する方向に無人搬送車を走行させることが困難になってしまうという第3の課題がある。
そして上記のような場合には、「ベクトルの和」を得るために、接地しているあるいは接地力が強くなっている車輪に大きな駆動力を発生させなければならず、無駄な電力を消費してしまうという第4の課題もある。
具体的には、各車輪にサスペンション機能を設けたもの(特許文献4の図10、図11参照)や一対の車輪の間をイコライザフレームで連結したもの(特許文献5参照)が開示されている。
1)メカナムホイールやオムニホイールなどの全方向移動車輪(の回転体)を常に床面に最適な状態(角度)で接地させることができることから、凹凸のある床面であっても全方向へのスムースな車体の移動を行うことができる無人搬送車を提供することができる。すなわち、無駄な駆動力(電力)を必要とせずに全方向移動車輪の特徴を最大限に生かした無人搬送車を提供することができる。
2)全ての全方向移動車輪の床面にかかる力をバラツキなく均一にすることができることから、特定の全方向移動車輪だけに無人搬送車の重量が集中することを防止することができ、その結果全方向へのスムースな車体の移動を行うことができるとともに、走行経路の摩耗を低減することができる。なお、この効果は、無人搬送車を横方向や斜め方向に移動させるような稼働を行う際における誘導帯の摩耗低減において特に有効なものとなる。
3)全ての全方向移動車輪の床面にかかる力をバラツキなく均一にすることができることから、全方向移動車輪自体の寿命を延ばすことができる。
図1は本発明に係る無人搬送車を示す斜視図であり、図2は本発明に係る無人搬送車に用いられる昇降手段の一実施形態を示す模式図であり、図3は図2の昇降手段の動作を示す模式図であり、図4は本発明に係る無人搬送車に用いられる昇降手段の別の実施形態を示す模式図であり、図5は全方向移動車輪を用いた無人搬送車における移動時の全方向移動車輪の動きを示す模式図である。
なお、一対の揺動部材5は一対の全方向移動車輪3を後記するように揺動することができる形態であれば、上記のような形態に限定されるものではなく、例えば図4の実施形態に示すような棒状の部材とすることもできる。
なお、連結部材6についても後記するように一対の揺動部材5と昇降部材7を連結することができる形態であれば、上記のような形態に限定されるものではなく、90°回転させた状態で連結しているような複雑な形状のものではない、単純な棒状や板状の形状にすることもでき、材質についても金属、ゴム、プラスチックなど各種の材質を用いることができる。
さらに、一の揺動部材5aの端部9aは連結部材6aによって昇降部材7の一方の端部7aに連結されており、他の揺動部材5bの端部9bは連結部材7bによって昇降部材7の他方の端部7bに連結されている構造となっている。
また、昇降手段4は、図4に示す通りサスペンション12を介して車体2に連結されている構造となっている。なお、サスペンション12については必要に応じて省略することができる。
そうすると、昇降部材7の他方の端部7bに連結している連結部材6bが、昇降部材7の一方の端部7aが下向きに揺動した分だけ鉛直上向きに引っ張られることになる。
そうすると、揺動部材5bの端部8bに連結している他の全方向移動車輪3bは、鉛直下向きに押し下げられることになる。
従って、床面が凹凸を有する場合であっても全方向へのスムースな車体の移動を無駄な駆動力(電力)を必要とせずに行うことができることになる。
2 車体
3 一対の全方向移動車輪
3a 一対の全方向移動車輪
3b 一対の全方向移動車輪
4 昇降手段
5 一対の揺動部材
5a 一対の揺動部材
5b 一対の揺動部材
6 連結部材
6a 連結部材
6b 連結部材
7 昇降部材
7a 昇降部材
7b 昇降部材
8 端部
8a 端部
8b 端部
9 端部
9a 端部
9b 端部
10 中心部
11 中心部
12 サスペンション
Claims (3)
- 車体と、
複数の回転体および駆動手段を備えた少なくとも一対の全方向移動車輪と、
昇降手段とを備え、
前記昇降手段は、
中央部を前記車体の側面に枢支した一対の揺動部材と、
前記一対の揺動部材よりも上方の位置に配置し、かつ中央部を前記車体内において前記一対の揺動部材とは平面視において直交する方向に枢支した昇降部材と、
前記一対の揺動部材と前記昇降部材を連結する連結部材とを備え、
前記一対の揺動部材のうちの一の揺動部材の一方の端部には前記一対の全方向移動車輪のうちの一の全方向移動車輪を連結し、
前記一対の揺動部材のうちの他の揺動部材の一方の端部には前記一対の全方向移動車輪のうちの他の全方向移動車輪を連結し、
前記一の揺動部材の他方の端部は前記連結部材によって前記昇降部材の一方の端部に連結し、
前記他の揺動部材の他方の端部は前記連結部材によって前記昇降部材の他方の端部に連結し、
前記一対の揺動部材と前記昇降部材と前記連結部材とが互いに連動して、
前記一の全方向移動車輪と前記他の全方向移動車輪とを逆方向かつ、床面に対して鉛直方向に昇降させることを特徴とする無人搬送車。
- 前記一方の端部が棒状であり、前記他方の端部が扇状であり、
前記連結部材が、
チェーンによって構成されており、かつ前記扇状の円弧部分に沿って連結されていることを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。
- 前記昇降手段に、
サスペンション機能が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人搬送車。
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JP2013120361A JP5917442B2 (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 無人搬送車 |
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JP2013120361A JP5917442B2 (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 無人搬送車 |
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