JP2008155241A - 鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ安価な構成で、互いに交差する軸方向に移動するスライドコア及びアンダーカット部形成用置き中子を確実に密着させることができ、良好な鋳造処理を効率的に遂行可能にする。
【解決手段】鋳造装置10は、可動型34及び固定型36を備え、これらの間にキャビティ38が形成される。可動型34には、矢印A方向に進退し第1軸穴部を形成するためのスライドコア40と、アンダーカット部を形成するための置き中子56を配置して矢印B方向に進退する摺動型46とが設けられる。摺動型46の上昇端位置では、スライドコア40と置き中子56との間に隙間が形成され、駆動部58の作用下に、前記隙間が除去されて前記スライドコア40の外周面と前記置き中子56の周面とが密着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造方法及び鋳造装置に関する。
一般的に、機械部品として、種々の鋳造品が用いられている。鋳造品は、金型(鋳造型)内に形成されるキャビティに金属の溶湯を注湯することにより、所望の形状に形成されている。その際、鋳造品の内部に中空部を形成するために、中子(コア)が採用されている。
通常、中子としては、砂中子や消失中子等が使用されているが、この種の中子では、製作工程が複雑化するとともに、前記中子の再利用ができず、効率的ではないという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている湾曲中空品の製造方法及びその装置が知られている。この製造方法では、成形しようとする湾曲中空品の外面形状に相等する型面形状を有する金型内に、成形しようとする湾曲中空品の内面形状に相等する外面形状を有する非消失中子を配置する工程と、上記金型の型面と該金型内に配置された上記非消失中子との間に形成されたキャビティ内に溶融材料を注入する工程と、上記溶融材料を冷却固化して所定の円弧形状を有する湾曲中空品を成形する工程と、上記キャビティ内に成形された上記湾曲中空品の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、上記非消失中子を上記金型及び上記湾曲中空品から退出させる工程と、上記金型から上記湾曲中空品を脱型する工程とを順に実施することを特徴としている。
特開2001−138360号公報(図1)
ところで、機械部品には、内部に互いの軸線を交わるようにして複数の軸穴が設けられたり、軸穴とアンダーカット部とが互いに交わる方向に設けられたりする場合がある。その際、複数の中子を互いに異なる軸線方向に進退可能に構成することが考えられる。
しかしながら、キャビティを形成する型締め状態では、各中子同士を互いに密着させて位置決めする必要があり、前記中子の進退動作時に、該中子同士が干渉するおそれがある。特に、鋳造処理が繰り返し行われると、中子自体の温度が上昇して熱膨張し易くなる。これにより、前記中子同士の干渉が著しくなって、型締め不良や中子の損傷等が惹起し、鋳造処理が効率的に遂行されないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ安価な構成で、互いに交差する軸方向に移動するスライドコア及びアンダーカット部形成用置き中子を確実に密着させることができ、良好な鋳造処理が効率的に遂行可能な鋳造方法及び鋳造装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、鋳造後に機械加工される際、加工面に巣穴等が発生することを抑制することが可能な鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造方法に関するものである。
この鋳造方法では、金型内のキャビティに、第1軸穴部又はアンダーカット部を形成する置き中子を配置した後、前記キャビティに溶湯を注湯してワークを鋳造する工程と、前記ワークが鋳造された後、前記ワークから離型された前記置き中子に冷却処理を施す工程と、冷却処理された前記置き中子を、前記キャビティに配置する工程とを有している。
また、鋳造方法では、金型内を摺動自在な摺動型に、アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子を装着するとともに、前記摺動型を前進端位置に配置させる工程と、第1軸穴部を形成するスライドコアを、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出させる工程と、前記スライドコアが進出した後、前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる工程と、前記金型内に前記置き中子及び前記スライドコアを介して形成されるキャビティに、溶湯を注湯して前記ワークを鋳造する工程とを有している。
さらに、鋳造方法では、ワークが鋳造された後、スライドコアを後退させる工程と、前記スライドコアが後退した後、押し出し部材を進出させて置き中子を押圧することにより、前記置き中子を前記ワークから離型させる工程とを有することが好ましい。
さらにまた、鋳造方法では、ワークから離型された置き中子を冷却処理した後、前記置き中子を摺動型に装着する工程を有することが好ましい。
また、ワークは、トランスファーケース又はデファレンシャルケースであり、アンダーカット部は、少なくともギア又はピニオンを軸支する部品を配置するための部位であり、前記部位に前記置き中子が配置されることが好ましい。
さらに、置き中子は、金属製であることが好ましい。
さらにまた、本発明は、第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造装置に関するものである。
鋳造装置は、金型内を摺動自在な摺動型に装着され、アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子と、第1軸穴部を形成するとともに、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出可能なスライドコアと、前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる駆動部とを備えている。
また、本発明は、第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部及び第2軸穴部と、を有するワークを鋳造するための鋳造装置に関するものである。
鋳造装置は、金型内を摺動自在な摺動型に装着され、アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子と、第1軸穴部を形成するとともに、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出可能なスライドコアと、前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる駆動部とを備え、前記置き中子は、少なくとも第2軸穴部を形成する第1置き中子部と、前記アンダーカット部のうち、前記第1置き中子部により形成される部分以外の部分を形成する第2置き中子部とを一体又は別体に備えている。
さらに、駆動部は、金型を構成する固定型又は可動型に設けられ、前記摺動型をさらに進出させてスライドコアと置き中子とを密着させるテーパ付駆動部材を備えることが好ましい。
さらにまた、摺動型は、置き中子を押圧することにより、前記置き中子をワークから離型させる押し出し部材を進退自在に備えることが好ましい。
本発明によれば、冷却処理された置き中子をキャビティに配置してワークが鋳造されるため、鋳造時に置き中子に接触する溶湯の表面を急冷することができる。これにより、ワークに後作業である機械加工を行う際に、加工面に巣穴等が発生することを抑制することが可能になる。
また、本発明によれば、置き中子がキャビティ内に配置された後、スライドコアが進出する際、前記スライドコアと前記置き中子とが干渉することがない。このため、置き中子に倒れが惹起したり、前記置き中子が損傷したりすることを阻止することができる。
さらに、スライドコアが進出した後、前記スライドコアと置き中子とが密着されている。従って、第1軸穴部とアンダーカット部及び前記第1軸穴部と第2軸穴部とを確実に連通させることが可能になり、簡単且つ安価な構成で、良好な鋳造処理が効率的に遂行される。
図1は、本発明の実施形態に係る鋳造方法が実施される鋳造装置10の概略構成を説明する斜視図であり、図2は、前記鋳造装置10により鋳造される鋳造品、例えば、4WD車用のトランスファーケース12の断面図である。なお、鋳造品は、トランスファーケース12に代えて、デファレンシャルケースであってもよい。
図2に示すように、トランスファーケース12は、ケース本体14aと、このケース本体14aに一体に設けられる筒状部14bとを備える。ケース本体14aには、矢印A方向に向かう軸線を有する第1軸穴部16が形成される一方、筒状部14bには、前記矢印A方向に交差(直交)する方向(矢印B方向)に設けられるアンダーカット部18及び前記第1軸穴部16よりも小径な第2軸穴部20が形成される。
ケース本体14aには、第1軸穴部16に同軸上に筒状取付部材22が固定されているとともに、前記取付部材22から前記第1軸穴部16内には、ヘリカルギア24が複数のベアリング26、27を介して回転自在に支持される。ヘリカルギア24の軸部24aには、第1ベベルギア28が装着される。
アンダーカット部18から第2軸穴部20には、第1ベベルギア28に噛合する第2ベベルギア30が装着され、この第2ベベルギア30の軸部30aは、複数のベアリング32を介して回転自在に支持される。筒状部14bの端縁部には、オイルシール31を介装してカップリングフランジ33が設けられる。
図1に示すように、鋳造装置10は、可動型34と固定型36とを備え、前記可動型34は、図示しないアクチュエータを介し前記固定型36に対して近接及び離間可能である。可動型34と固定型36との間には、型締め時にこれらの間にトランスファーケース12に対応するキャビティ38が形成される。
図1及び図3に示すように、可動型34の側方には、第1軸穴部16を形成するためのスライドコア40が配設される。このスライドコア40は、シリンダ42から延在するロッド42aに固着された可動部44の先端に装着されており、前記シリンダ42の作用下にキャビティ38に対して進退可能である。
可動型34の下方には、摺動型46が矢印B方向に進退可能に配置される。摺動型46は、略円筒形状を有しており、その内部に棒状の押し出し部材48が挿入される。押し出し部材48の一端部(下端部)には、シリンダ50に連結されるとともに、このシリンダ50を収容するケーシング52が摺動型46の一端部(下端部)に連結される。ケーシング52には、シリンダ54から延在するロッド54aが連結され、摺動型46は、キャビティ38に向かって進退可能である。シリンダ54は、支持ロッド55を介して可動型34の下端部に固定される。
摺動型46の他端部(上端部)には、アンダーカット部18を形成するためのアンダーカット部形成用置き中子56が取り外し自在に載置される。置き中子56は、少なくとも第2軸穴部20を形成する第1置き中子部56aと、アンダーカット部18のうち、前記第1置き中子部56aにより形成される部分以外の部分を形成する第2置き中子部56bとを個別に備える。
なお、後述するように、置き中子56を鋳造品であるトランスファーケース12から離型させる際、前記置き中子56を一体として取り出し可能であれば、アンダーカット部形成用の前記置き中子56を構成する第1置き中子部56a及び第2置き中子部56bを一体に形成してもよい。
図4に示すように、前記置き中子56がシリンダ54を介して上昇端位置(キャビティ38側の停止位置)に配置された状態で、矢印A方向に進出するスライドコア40の外周面と第2置き中子部56bの周面との間には、所定の隙間Sが形成される。
可動型34と固定型36とには、スライドコア40と置き中子56とを密着させるための駆動部58が設けられる。駆動部58は、ケーシング52に設けられ、固定型36から離間する方向に向かって下方に傾斜するテーパ面60と、固定型36に設けられ、前記テーパ面60に係合するテーパ付駆動部材62とを備える。テーパ付駆動部材62は、固定型36から下方に膨出するアーム部64に形成された開口部66に進退可能に配置される。
テーパ面60及びテーパ付駆動部材62のテーパ角度は、可動型34が固定型36に型締めされてキャビティ38が形成された状態で、隙間Sを除去してスライドコア40の外周面に置き中子56の周面が密着するように設定される。
このように構成される鋳造装置10の動作について、本実施に係る鋳造方法との関連で、図5に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
先ず、摺動型46の上端部に置き中子56である第1置き中子部56aと第2置き中子部56bとが載置される(ステップS1)。ここで、摺動型46は、シリンダ54を介して上昇端位置に配置されており、可動型34は、図示しないアクチュエータを介して固定型36に対し型締めされる。
次いで、シリンダ42が駆動され、ロッド42aがキャビティ38側に移動することにより、スライドコア40が前記キャビティ38に進入する(ステップS2)。その際、図4に示すように、スライドコア40の外周面と置き中子56の周面との間には、隙間Sが形成されている。
従って、例えば、スライドコア40が熱膨張していても、このスライドコア40と置き中子56とが干渉することがなく、前記置き中子56に倒れが惹起したり、前記置き中子56が損傷したりすることを阻止することができる。これにより、スライドコア40の摺動性が有効に向上するという効果が得られる。
次に、スライドコア40がキャビティ38に配置された後、駆動部58を構成するテーパ付駆動部材62が可動型34側に押圧される(ステップS3)。このため、図6に示すように、テーパ付駆動部材62がケーシング52のテーパ面60に当接し、前記ケーシング52を上方に移動させる。従って、ケーシング52に固着されている摺動型46はさらに上昇し、前記摺動型46上に載置されている置き中子56が上昇してスライドコア40の外周面に密着することができる。
この状態で、キャビティ38には、例えば、アルミニウム等の金属の溶湯が注湯され、高圧鋳造法(HPDC)により、トランスファーケース12が鋳造される(ステップS4)。
この場合、キャビティ38内では、スライドコア40と置き中子56とが確実に密着している。これにより、鋳造されたトランスファーケース12では、第1軸穴部16からアンダーカット部18及び第2軸穴部20が一体に形成されるとともに、合わせ面の密着性を確保することができ、該合わせ面にバリが発生することを有効に抑制することが可能になるという利点がある。
トランスファーケース12が鋳造された後、可動型34が固定型36から型開きされるとともに、シリンダ50が駆動されて摺動型46内を押し出し部材48が上昇する。このため、図7に示すように、押し出し部材48の先端が置き中子56を押圧し、前記置き中子56がトランスファーケース12から離脱される(ステップS5)。そして、トランスファーケース12は、可動型34から取り出された後(ステップS6)、置き中子56が前記トランスファーケース12内から取り出される(ステップS7)。
具体的には、先ず、第2置き中子部56bが、トランスファーケース12の第1軸穴部16側に押し出され、この第1軸穴部16の開口側端部から前記第2置き中子部56bが取り出される。さらに、第1置き中子部56aは、同様に、第1軸穴部16側に押し出された後、前記第1軸穴部16の開口側端部から外部に取り出される。
その際、置き中子56は、一体として第1軸穴部16の開口側端部から外部に取り出し可能であれば、この置き中子56は、第1置き中子部56a及び第2置き中子部56bを一体に構成してもよい。
トランスファーケース12から取り出された置き中子56は、図示しない冷却装置(水冷装置)により冷却される(ステップS8)。そして、トランスファーケース12の鋳造が継続される際には、(ステップS9中、NO)、ステップ1に戻って、摺動型46の先端に置き中子56が載置されて、以下同様に、前記トランスファーケース12の鋳造作業が行われる。
ここで、置き中子56は、予め、水冷等によって冷却された後、摺動型46に載置されている。このため、鋳造時に置き中子56に接触する溶湯の表面を急冷することができ、トランスファーケース12に後作業である機械加工を行う際に、加工面に巣穴等が発生することを抑制することが可能になるという効果が得られる。
すなわち、摺動型46に載置される前記置き中子56は、トランスファーケース12を形成するキャビティ38のアンダーカット部18から第2軸穴部20の形状に対応している。このアンダーカット部18及び第2軸穴部20には、図2に示すように、第2ベベルギア30を軸支するベアリング32や、前記第2ベベルギア30の先端に装着され、図示しないドライブシャフトに連結されるカップリングフランジ33に摺接するオイルシール31等が組み付けられる。このオイルシール31は、第1ベベルギア28及び第2ベベルギア30や、これらの軸部28a、30a等を浸漬して潤滑・冷却するためにトランスファーケース12内に注入された図示しないデフオイルをシールする機能を有している。
従って、アンダーカット部18及び第2軸穴部20は、ベアリング32やオイルシール31等を良好な状態で組み付けなければならず、トランスファーケース12に後作業である機械加工が施される際、加工面に巣穴が発生してはならない部位となっている。
ここで、前記置き中子56を、例えば、金属製置き中子で構成すれば、例えば、崩壊性砂中子に比べて、鋳造時に前記置き中子56に接触する溶湯の表面を急冷することができる。また、溶湯の表面を急冷することにより、鋳造品の組織の機械的性質が向上する。しかも、前記置き中子56が金属製置き中子であれば、予め水冷等により好適に冷却することができ、リサイクル性の向上も図ることが可能になる。
なお、本実施形態では、駆動部58を構成するテーパ付駆動部材62が固定型36に設けられたアーム部64の開口部66に進退可能に配置されているが、これに限定されるものではない。例えば、テーパ付駆動部材62は、アーム部64とは個別に、図示しないアクチュエータに連結して進退可能に構成してもよい。
また、テーパ付駆動部材62は、アーム部64に移動不能に固定し、固定型36に対して可動型34を型締め位置より手前に一旦停止させ、スライドコア40をキャビティ38に配置した後、前記可動型34を型締め位置まで前進させて前記テーパ付駆動部材62とテーパ面60に摺動させるように構成してもよい。
さらに、図示しないが、図1のスライドコア40内や可動部44内に、冷却媒体が流れる冷却路を設け、鋳造時に前記スライドコア40を冷却してもよい。これにより、例えば、高圧鋳造方法(HPDC)が採用される場合において、トランスファーケース12やデファレンシャルケース等の肉厚を薄く形成することができる。しかも、鋳造中に冷却媒体によりスライドコア40が冷却されるため、このスライドコア40自体の冷却によって、鋳造時に前記スライドコア40に接触する溶湯の表面を急冷することができる。また、溶湯の表面を急冷することにより、鋳造品の組織の機械的性質が向上する。
さらにまた、加工面に巣穴が発生してはならない部位を鋳造する際に、好適である。具体的には、図2に示すベアリング27の近傍を鋳造するのに、好適である。
また、図示しないが、スライドコア40と可動部44とに雄ねじや雌ねじ等が設けられ、注湯が終了した際に、前記スライドコア40が前記可動部44から分離されるように構成されていてもよい。その際、本実施形態の置き中子56と同様に、鋳造時に前記置き中子56に接触する溶湯の表面を急冷することができる。この構成は、例えば、スライドコア40に冷却媒体が流れる冷却路を構造的に設けられない場合に、好適である。
本発明の実施形態に係る鋳造方法が実施される鋳造装置の概略構成を説明する斜視図である。 前記鋳造装置により鋳造されるトランスファーケースの断面図である。 前記鋳造装置を構成する可動型の平面図である。 前記鋳造装置の断面説明図である。 前記鋳造方法を説明するフローチャートである。 前記鋳造装置を構成する駆動部の動作説明図である。 押し出し部材により置き中子を押し出す際の動作説明図である。
符号の説明
10…鋳造装置 12…トランスファーケース
14a…ケース本体 16、20…軸穴部
18…アンダーカット部 34…可動型
36…固定型 38…キャビティ
40…スライドコア 42…シリンダ
46…摺動型 48…押し出し部材
50、54…シリンダ 52…ケーシング
56…置き中子 56a、56b…置き中子部
58…駆動部 60…テーパ面
62…テーパ付駆動部材

Claims (10)

  1. 第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造方法であって、
    金型内のキャビティに、前記第1軸穴部又は前記アンダーカット部を形成する置き中子を配置した後、前記キャビティに溶湯を注湯して前記ワークを鋳造する工程と、
    前記ワークが鋳造された後、前記ワークから離型された前記置き中子に冷却処理を施す工程と、
    冷却処理された前記置き中子を、前記キャビティに配置する工程と、
    を有することを特徴とする鋳造方法。
  2. 第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造方法であって、
    金型内を摺動自在な摺動型に、前記アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子を装着するとともに、前記摺動型を前進端位置に配置させる工程と、
    前記第1軸穴部を形成するスライドコアを、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出させる工程と、
    前記スライドコアが進出した後、前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる工程と、
    前記金型内に前記置き中子及び前記スライドコアを介して形成されるキャビティに、溶湯を注湯して前記ワークを鋳造する工程と、
    を有することを特徴とする鋳造方法。
  3. 請求項2記載の鋳造方法において、前記ワークが鋳造された後、前記スライドコアを後退させる工程と、
    前記スライドコアが後退した後、押し出し部材を進出させて前記置き中子を押圧することにより、前記置き中子を前記ワークから離型させる工程と、
    を有することを特徴とする鋳造方法。
  4. 請求項3記載の鋳造方法において、前記ワークから離型された前記置き中子を冷却処理した後、前記置き中子を前記摺動型に装着する工程を有することを特徴とする鋳造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋳造方法において、前記ワークは、トランスファーケース又はデファレンシャルケースであり、
    前記アンダーカット部は、少なくともギア又はピニオンを軸支する部品を配置するための部位であり、前記部位に前記置き中子が配置されることを特徴とする鋳造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋳造方法において、前記置き中子は、金属製であることを特徴とする鋳造方法。
  7. 第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部と、を有するワークを鋳造するための鋳造装置であって、
    金型内を摺動自在な摺動型に装着され、前記アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子と、
    前記第1軸穴部を形成するとともに、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出可能なスライドコアと、
    前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる駆動部と、
    を備えることを特徴とする鋳造装置。
  8. 第1軸穴部と、前記第1軸穴部に交差する方向に設けられるアンダーカット部及び第2軸穴部と、を有するワークを鋳造するための鋳造装置であって、
    金型内を摺動自在な摺動型に装着され、前記アンダーカット部を形成するアンダーカット部形成用置き中子と、
    前記第1軸穴部を形成するとともに、前記置き中子との間に隙間を設けた状態で、前記第1軸穴部に対応して進出可能なスライドコアと、
    前記隙間を除去して前記スライドコアと前記置き中子とを密着させる駆動部と、
    を備え、
    前記置き中子は、少なくとも前記第2軸穴部を形成する第1置き中子部と、
    前記アンダーカット部のうち、前記第1置き中子部により形成される部分以外の部分を形成する第2置き中子部と、
    を一体又は別体に備えることを特徴とする鋳造装置。
  9. 請求項7又は8に記載の鋳造装置において、前記駆動部は、前記金型を構成する固定型又は可動型に設けられ、前記摺動型をさらに進出させて前記スライドコアと前記置き中子とを密着させるテーパ付駆動部材を備えることを特徴とする鋳造装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の鋳造装置において、前記摺動型は、前記置き中子を押圧することにより、前記置き中子を前記ワークから離型させる押し出し部材を進退自在に備えることを特徴とする鋳造装置。
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