JP2008153202A - スパークプラグの製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワーク支持部11の転造位置P2に向けた送り駆動期間と寄り付き駆動期間との間に時間的な重なりが生じつつ、ワークWの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワークWの先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定されたスラスト送り量に基づいて寄り付き駆動条件を算出し、その算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動部の動作を制御するようにする。
【選択図】 図5
Description
スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するワーク搬送手段と、
ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
寄り付き駆動の開始に先立って、転造位置に搬送されたワークとダイスとの間に形成されている転造逃げ隙間の値を測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定する転造逃げ隙間ずれ量特定手段と、
特定された転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、ダイスに形成されたねじ部とワークとの位置関係をスラスト補正するスラスト方向補正手段と、
ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定された転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に一定の転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するために、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から転造位置へ、一定の転造逃げ隙間を与える軸線方向位置を保持しつつ搬送するワーク搬送手段と、
ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
該ターレットの外周縁部に、該ターレットの回転半径方向においてねじ形成予定部がターレット外周面から突出するよう、各々ワークを回転半径方向に支持するとともに、該ターレットの周方向に予め定められた角度間隔にて複数配置されたワーク支持部と、
複数のワーク支持部のいずれかに装着されたワークが転造位置に位置決めされるよう、ターレットを、ワーク支持部の配置角度間隔を単位として、回転軸線周りに間欠的に回転駆動するターレット駆動部と、を有するものとして構成できる。ターレットの間欠的な回転駆動により、複数のワークを効率よく転造位置へ搬送でき、また、転造終了後のワークを転造位置から速やかに排出できる。また、転造位置から外れたワーク保持部には、転造位置でのワークのねじ転造加工を継続しながら外段取りによりワーク装着工程を並行実施できる。かくして、スパークプラグのねじ転造工程の大幅な能率化を図ることができる。
以下本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態であるスパークプラグ製造装置の基本的構成を示すブロック図である。この実施例では、軸状のワークWとして筒状形態のスパークプラグ用主体金具(以下、単に主体金具ともいう)となるべき軸状のワークを用い、その外周面にねじ部W0を形成する。ワークWは、ねじ形成予定部W0’の基端側の外周面にガスシール部71が半径方向外向きに突出して形成され、先端面には接地電極となるべき接地電極材Xが溶接接合されている。なお、接地電極材Xは中心電極側へ折り曲げられた接地電極の最終形態ではなく、折り曲げ前の直棒状である。
・転造逃げ隙間ずれ量特定手段:寄り付き駆動の開始に先立って、転造位置に搬送されたワークとダイスとの間に形成されている転造逃げ隙間の値Lをカメラ90により測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量L’を算出する。
・特定された転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、ダイス27A,27Bに形成されたねじ部とワークWとの位置関係をスラスト補正する。転造逃げ隙間ずれ量L’が解消される向きにワーク保持部11を補正駆動しても、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転角度位相を転造逃げ隙間ずれ量L’が解消される向きに補正しても、いずれでもよい。
・寄り付き駆動条件算出手段:ワークWの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワークW先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、上記特定された転造逃げ隙間ずれ量L’に基づいて寄り付き駆動条件を算出する。
・寄り付き駆動制御手段:算出された寄り付き駆動条件に基づいてモータ35A,35Bの動作を制御する。ダイス27A,27BのワークWに対する寄り付き駆動と、前述のスラスト補正とは並列的に行なわれる。
・転造判定手段:取得された転造完了反映パラメータの値に基づいて、ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定する。
・選別出力手段:その判定結果に基づいてねじ転造完了ワークWの選別又は選別支援を行なう。出力先は、モニタ47ないし図示しないワーク排出機構である。
t=ξ/V ‥(1)
で表わされる。
t=60m/N ‥(2)
なので、前記(1)を代入して、
m=(ξ・N)/(60V) ‥(3)
である。例えば、図8に示すごとく、ワークWの接地電極Xの角度位置θ1が一定保持されている場合は、例えば角度位置θ1を、角度センサ26A,26Bの角度出力(同期回転なので、θA=θB=θ’)の原点位置で見たときに、ねじ転造開始位置が該原点位置Uと一致するように定めておくと、角度位置θ1は、計算上はゼロとなり、該原点位置Uから上記回転数mだけダイスを逆回ししたときの角度位置を基準として、さらにL’に対応するずれ対応角度変位θ2だけ回転させた位置を寄り付き開始角度位置α(=β)として決定することができる(あるいは、m(角度換算)を上記のずれ対応角度変位θ2にて補正してm’として用いてもよい)。また、角度位置θ1が任意である場合は、図8に示すように、仮に角度位置θ1をゼロと見て算出した寄り付き開始角度位置α’を、測定により得られた実際のθ1の値で加算又は減算する補正を行なえばよい。なお、寄り付き開始角度位置αをθ2で補正する代わりに、L’自体が解消されるようにワークWをスラスト方向に補正駆動することも可能である。
V=(ξ・N・m’)/60 ‥(3)’
にてVを計算できる。
N=60V/(ξ・m’) ‥(3)”
にてNを計算できる。
図11〜図14は、いずれもワーク搬送手段を、転造位置P2において互いに平行となるダイスの回転軸線ODとワークWの中心軸線OWとが規定する基準平面SPを考えたとき、当該基準平面SPと交差する向きに転造位置P2から離間して定められた退避位置P1から、転造位置P2へワークWを搬送するものとして構成した例である。
W0’ ねじ形成予定部
4 マイコン制御部(寄り付き駆動条件算出手段、寄り付き駆動制御手段、ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段、転造判定手段)
11 ワーク支持部
12 ワークセット検知センサ(接地電極接合位置角度特定手段)
25A,25B モータ(ダイス回転駆動手段)
27A,27B ダイス
35A,35B モータ(寄り付き駆動手段)
55 モータ(ワーク搬送手段、スラスト送り駆動手段)
56 角度センサ(転造逃げ隙間ずれ量特定手段)
71 ガスシール部
90 カメラ(転造逃げ隙間ずれ量特定手段)
Claims (28)
- スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持された前記ワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
前記ワークを装着した前記ワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、前記ガスシール部の前記ねじ形成予定部側の端面と、前記ダイスにおける前記ワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するワーク搬送手段と、
前記ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態の前記ダイスと前記ワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
前記寄り付き駆動の開始に先立って、前記転造位置に搬送された前記ワークと前記ダイスとの間に形成されている前記転造逃げ隙間の値を測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定する転造逃げ隙間ずれ量特定手段と、
特定された前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、前記ダイスに形成されたねじ部と前記ワークとの位置関係をスラスト補正するスラスト方向補正手段と、
前記ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、前記ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定された前記転造逃げ隙間ずれ量に基づいて前記寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて前記寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造装置。 - 前記寄り付き駆動制御手段は、前記寄り付き駆動の実行期間と前記スラスト補正の実行期間との間に時間的な重なりが生じるように前記寄り付き駆動手段の動作を制御する請求項1記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを装着した前記ワーク支持部を、転造準備のための退避位置からスラスト方向に送り駆動して、前記ガスシール部の前記ねじ形成予定部側の端面と、前記ダイスにおける前記ワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するスラスト送り駆動手段である請求項1又は請求項2に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記スラスト方向補正手段は、前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに前記ワーク保持部を前記スラスト送り駆動手段により補正駆動するものである請求項3に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを、前記転造位置において互いに平行となる前記ダイスの回転軸線と前記ワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに前記転造位置から離間して定められた前記退避位置から、前記転造位置へ搬送するものである請求項1記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク搬送手段は、前記転造位置におけるワーク中心軸線を通り前記基準平面と交差する平面内にて、前記ダイスの前記ワーク側位置決め端面が位置する側へのワーク中心軸線の延長上の所定位置と直交する回転軸線周りに回転可能に配置されたターレットと、
該ターレットの外周縁部に、該ターレットの回転半径方向においてねじ形成予定部がターレット外周面から突出するよう、各々前記ワークを前記回転半径方向に支持するとともに、該ターレットの周方向に予め定められた角度間隔にて複数配置された前記ワーク支持部と、
複数の前記ワーク支持部のいずれかに装着された前記ワークが前記転造位置に位置決めされるよう、前記ターレットを、前記ワーク支持部の配置角度間隔を単位として、前記回転軸線周りに間欠的に回転駆動するターレット駆動部と、を有する請求項5記載のスパークプラグの製造装置。 - 前記ターレットには、前記回転半径方向を深さ方向とする形で各々該ターレットの外周面に開口する複数のワーク装着凹部が形成され、各ワーク装着凹部内に前記ワーク支持部が、支持される前記ワークの前記回転半径方向における前記ガスシール部の位置が一定となるよう、各々凹部底から凹部開口へ向けて突出配置されている請求項6記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク搬送手段は、前記転造位置におけるワーク中心軸線を母線の一つとする円筒面上に、各々該円筒面の中心軸線と平行に、かつ該中心軸線方向における前記ガスシール部の位置が一定となるよう、前記ワークを装着するためのワーク装着部が前記円筒面の周方向に予め定められた間隔で複数配置形成されたワークホルダと、
複数の前記ワーク装着部のいずれかに装着された前記ワークが前記転造位置に位置決めされるよう、前記ワークホルダを、前記ワーク装着部の配置角度間隔を単位として、前記円筒面の中心軸線周りに間欠的に回転駆動するワークホルダ駆動部と、を有する請求項5記載のスパークプラグの製造装置。 - 前記ワーク支持部は、前記ワークホルダ上の前記ワークのうち、前記転造位置に位置するものに対し、当該ワークの中心軸線方向において該ワークの後端面後方側に位置する準備位置と、該ワークを前記後端面側から支持する支持位置との間で進退可能に配置されている請求項8記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを把持するワーク把持部と、該ワークを把持した前記ワーク把持部を前記退避位置と前記転造位置との間で進退させるワーク進退機構とを有する請求項9に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記スラスト方向補正手段は、前記転造位置において前記ワークを把持した前記ワーク把持部を、前記ワークの中心軸線方向において前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正駆動するワーク把持部駆動手段を有する請求項10記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記スラスト方向補正手段は、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相を前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正するものである請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク支持部は、前記ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおける前記ワークの接地電極接合位置の保持角度位相が一定となるように保持するものである請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ワーク支持部は、前記ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおける前記ワークの接地電極接合位置の保持角度位相が任意となるように保持するものであり、
前記ワーク支持部に取り付けられた前記ワークの前記接地電極接合位置の、該ワーク支持部に対する取り付け角度位置を特定する接地電極接合位置角度特定手段を有し、
かつ、前記寄り付き駆動条件算出手段は、特定された該取り付け角度位置と前記転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて前記寄り付き駆動条件を算出するものである請求項13記載のスパークプラグの製造装置。 - 前記寄り付き駆動手段は、前記ダイスを前記ワークの外周面からラジアル方向に離間させた寄り付き退避位置と、該ダイスを前記ワークの外周面に当接させてねじ転造を行なう転造位置との間で前記ダイスと前記ワークとをラジアル方向に相対的に接近・離間させるものであり、
前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記寄り付き退避位置と前記転造位置とのラジアル方向距離である寄り付き駆動距離、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度、のうちの3つを一定の既定値とし、残余の一つを前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該転造逃げ隙間ずれ量と前記3つの既定値とに基づいて算出決定するものである請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。 - 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記寄り付き駆動距離を一定とし、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度、のうちの2つを既定値とし、残余の一つを前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該2つの既定値と前記寄り付き駆動距離と前記転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて算出決定するものである請求項15記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度と、前記ダイスの回転速度とを既定値として、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相を前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものである請求項16記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度を既定値とし、前記寄り付き駆動距離を前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものである請求項15記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ねじ転造のために前記ダイスを前記ワークに食いつかせるときの、該ダイスの前記ワークに対する角度滑り量を特定する角度滑り量特定手段を有し、前記寄り付き駆動条件を該角度滑り量に応じて補正しつつ算出するものである請求項15ないし請求項18のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度を前記角度滑り量に応じて補正するものである請求項19記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記角度滑り量特定手段は、ねじ転造に供する前記ワークの種別を特定するワーク種別特定情報を取得するワーク種別特定情報手段と、前記ワークの種別と、各種別毎に予め特定されている前記角度滑り量とを対応付けた角度滑り量マップを記憶する手段とを有し、取得されたワーク種別に対応する角度滑り量を前記角度滑り量マップ上で検索することにより前記角度滑り量を特定するものである請求項19又は請求項20に記載のスパークプラグの製造装置。
- 転造形成されるねじ部の前記接地電極接合位置に対する開始位置精度が反映された装置側パラメータであるねじ開始位置精度反映パラメータの値を取得するねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段と、
取得された転造完了反映パラメータの値に基づいて、前記ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定する転造判定手段と、
その判定結果に基づいてねじ転造完了ワークの選別又は選別支援を行なうための選別出力手段と、
を有する請求項1ないし請求項21のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。 - 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記寄付き駆動完了時における前記ダイスの角度位置を前記ねじ開始位置精度反映パラメータとして取得するものである請求項22に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ねじ転造のために前記ダイスを前記ワークに食いつかせるときの、該ダイスの前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータを前記ねじ開始位置精度反映パラメータとして取得する請求項22又は請求項23に記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ダイスから前記ワークに作用する転造荷重を検出する転造荷重検出手段を有し、該転造荷重が予め定められた判定基準値まで到達するのに要する時間を前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得する請求項24記載のスパークプラグの製造装置。
- 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ダイスと前記ワークとの各回転速度を検出する回転速度検出手段を有し、該回転速度の検出結果に基づいて、前記ワークが転造開始に伴う連れ回りにより回転開始してから、前記ダイスと同期回転するまでに要する時間を前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得する請求項24記載のスパークプラグの製造装置。
- 請求項1ないし請求項26のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置を用いて前記主体金具の外周面にねじ転造を行なうようにしたことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
- スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に一定の転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するために、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から転造位置へ、一定の転造逃げ隙間を与える軸線方向位置を保持しつつ搬送するワーク搬送手段と、
ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造装置。
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