JP2008153202A - スパークプラグの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極接合位置とが一定となるようにねじ転造を行なうとともに、ワークを装置にセットしてから転造開始までに要する時間を短縮でき、転造能率を向上できるほか、接地電極接合位置に対するねじ部開始位置の形成精度もより高めることができるスパークプラグの製造装置を提供する。
【解決手段】 ワーク支持部11の転造位置P2に向けた送り駆動期間と寄り付き駆動期間との間に時間的な重なりが生じつつ、ワークWの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワークWの先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定されたスラスト送り量に基づいて寄り付き駆動条件を算出し、その算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動部の動作を制御するようにする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、スパークプラグの製造装置及び製造方法に関する。
特開2001−284015号公報
スパークプラグの主体金具には、ねじ加工により外周面にシリンダヘッドにねじ込むためのねじ部が形成されるのが通常である。具体的には、スパークプラグの主体金具に形成されたガスシール部のガスケット座面とシリンダヘッドのガスケット支持面とでガスケットを挟み込みながら、主体金具に形成されたねじ部がシリンダヘッドにねじ込まれる形で取り付けられる。
ところで、最近の自動車用エンジン等においては、排気ガス規制が強化されるに伴い、混合気もリーン(希薄)領域のものが多く使用されるようになってきている(いわゆるリーンバーンエンジン)。リーンバーンエンジンでは燃料混合比率が低いため、スパークプラグの燃焼室内における接地電極の方向によっては、燃焼室内での圧縮行程において発生するスワール流(混合気流)に対して火花放電ギャップが接地電極の陰になり、点火ミスを生じることがある。そのため、このようなエンジンにおいては、接地電極が点火に最適な位置となるように調整してスパークプラグを取り付けることが要望されている。この場合、ガスケットの圧縮ストロークを一定にするために、主体金具のねじ部をシリンダヘッドに取り付ける際のねじ螺進量は規定範囲に制限されており、エンジン取り付け時の接地電極の角度位置を一定に調整するには、主体金具に対し取付ねじ部を、その開始角度位置が接地電極接合位置に対して一定となるように転造形成しなければならない。
この要望を満たすために、ガススシール部のねじ形成予定部に面する端面と、ワーク側位置決め端面に対応するダイスの端面との間に、ねじスラスト方向の転造開始位置に対応した一定量の距離が生ずるように、ダイスとワークとを予め位置決めし、次いでダイスとワークとを相対回転させながら、上記接地電極接合位置に応じて規定されたねじ開始位置からねじ転造が開始されるように、ダイスをワーク外周面に向けて寄り付きを開始させるスパークプラグの製造装置が特許文献1に開示されている。しかし、特許文献1の出願時には、こうしたスパークプラグの搭載車の製造はそれほど進んでおらず、装置生産能力にもそれほど厳しい要求はなかった。
例えば欧州等においては、コモンレールディーゼル(ディーゼル直噴)技術の普及によりディーゼル車の比率が増加しているが、これに対応してガソリンエンジン車においても、コモンレールディーゼルの噴射機構(例えばピエゾインジェクタ)を応用した低燃費・高出力の直噴エンジンの開発が進んでいる。当該の直噴エンジンではより緻密な燃料噴射が必要となり、エンジンに取り付けた状態におけるスパークプラグの接地電極の位置制限もより厳しくなっている。そして、該直噴エンジンの搭載車種が最近急増しており、特許文献1に開示されている製造装置では、ねじ転造開始位置の精度や転造能率が必ずしも十分でない問題がある。例えば、転造装置のワーク支持部へのワーク装着に際して、ワークのスラスト方向への位置決め精度に誤差を生ずる可能性がある。また、ダイスとワークとをスラスト方向に先に位置決めし、次いでダイスとワークとを相対回転させながらダイスのワークに対する寄り付きを開始させるので、ワークを装置にセットしてから転造開始までに要する時間が長く、転造能率の低下につながっていた。
本発明の課題は、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極接合位置とが一定となるようにねじ転造を行なうとともに、接地電極接合位置に対するねじ部開始位置の形成精度をより高めることができるスパークプラグの製造装置と、それを用いたスパークプラグの製造方法とを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明のスパークプラグの製造装置は、
スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するワーク搬送手段と、
ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
寄り付き駆動の開始に先立って、転造位置に搬送されたワークとダイスとの間に形成されている転造逃げ隙間の値を測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定する転造逃げ隙間ずれ量特定手段と、
特定された転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、ダイスに形成されたねじ部とワークとの位置関係をスラスト補正するスラスト方向補正手段と、
ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定された転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のスパークプラグの製造装置は、上記本発明のスパークプラグの製造装置を用いて主体金具の外周面にねじ転造を行なうようにしたことを特徴とする。
上記本発明によると、寄り付き駆動の開始に先立って、転造位置に搬送されたワークとダイスとの間に形成されている転造逃げ隙間の値を測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定するとともに、特定された転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、ダイスに形成されたねじ部とワークとの位置関係をスラスト補正する。そして、ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定された転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出し、その算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御するようにした。つまり、ワークをセットしたワーク支持部を転造位置に搬送した際の転造逃げ隙間ずれ量を特定し、その転造逃げ隙間ずれ量を用いて、ねじ部の開始位置と接地電極接合位置との位置関係が一定となるようにダイスをワーク外周面に相対的に寄り付かせるための寄り付き駆動条件を補正することで、ワークセット時のワーク支持部のスラスト方向位置がばらついても、その都度転造逃げ隙間ずれ量を特定し、これを用いて寄り付き駆動条件を算出するので、上記ばらつきが接地電極接合位置に対するねじ部開始位置の形成精度に影響しにくくなる。
寄り付き駆動制御手段は、寄り付き駆動の実行期間とスラスト補正の実行期間との間に時間的な重なりが生じるように寄り付き駆動手段の動作を制御するものとして構成できる。転造逃げ隙間ずれ量の補正を考慮に入れた寄り付き駆動条件を事前に算出しておくことで、ワークとダイスとのとの位置関係のスラスト補正とダイスの寄り付き駆動動作とを並列的に実施することができる。その結果、ワークを装置にセットしてから転造開始までに要する時間を短縮でき、転造能率を向上できる。
ワーク搬送手段は、ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置からスラスト方向に送り駆動して、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するスラスト送り駆動手段とすることができる。ワーク搬送機構をスラスト方向の進退機構により簡単に構成できる利点がある。この場合、スラスト方向補正手段は、転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きにワーク保持部をスラスト送り駆動手段により補正駆動するものとして構成できる。ワーク自身をスラスト方向に移動させることで、上記のスラスト補正を確実かつ簡単に実行することができる。一方、スラスト方向補正手段は、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相を転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正するものとすることもできる。つまり、転造開始時のダイスの回転角度位相を変更することで、転造するべきねじ部の開始位置を、ワークに対しスラスト方向に相対補正できるから、転造逃げ隙間ずれ量の補正をダイスの回転駆動に組み込むことができ、ワークのスラスト送りを行なわなくとも上記のスラスト補正が可能である。
一方、ワーク搬送手段は、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から、転造位置へ一体的に搬送するものとして構成できる。この構成によると、ダイスの回転軸線後方にワーク退避のための広いスペースを確保する必要がなくなり、装置全体をコンパクト化できる利点がある。
なお、上記のワーク搬送手段は、ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に一定の転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するために、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から転造位置へ、一定の転造逃げ隙間を与える軸線方向位置を保持しつつ搬送するものとして構成することも可能である。この方式であると、ワーク搬送手段が退避位置にて、一定の転造逃げ隙間を形成するための軸線方向位置決めを事前に実施し、その軸線方向位置を保持したまま転造位置へ搬送するので、一端転造位置に搬送されたあとは、転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定する必要がなくなる。つまり、転造逃げ隙間ずれ量特定手段とスラスト方向補正手段とが構成上必須でなくなる利点がある。
この場合、参考発明として、スパークプラグの製造装置を以下のように構成することができる。すなわち、該構成は、
スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に一定の転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するために、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から転造位置へ、一定の転造逃げ隙間を与える軸線方向位置を保持しつつ搬送するワーク搬送手段と、
ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
具体的には、ワーク搬送手段は、転造位置におけるワーク中心軸線を通り基準平面と交差する平面内にて、ダイスのワーク側位置決め端面が位置する側へのワーク中心軸線の延長上の所定位置と直交する回転軸線周りに回転可能に配置されたターレットと、
該ターレットの外周縁部に、該ターレットの回転半径方向においてねじ形成予定部がターレット外周面から突出するよう、各々ワークを回転半径方向に支持するとともに、該ターレットの周方向に予め定められた角度間隔にて複数配置されたワーク支持部と、
複数のワーク支持部のいずれかに装着されたワークが転造位置に位置決めされるよう、ターレットを、ワーク支持部の配置角度間隔を単位として、回転軸線周りに間欠的に回転駆動するターレット駆動部と、を有するものとして構成できる。ターレットの間欠的な回転駆動により、複数のワークを効率よく転造位置へ搬送でき、また、転造終了後のワークを転造位置から速やかに排出できる。また、転造位置から外れたワーク保持部には、転造位置でのワークのねじ転造加工を継続しながら外段取りによりワーク装着工程を並行実施できる。かくして、スパークプラグのねじ転造工程の大幅な能率化を図ることができる。
ターレットには、回転半径方向を深さ方向とする形で各々該ターレットの外周面に開口する複数のワーク装着凹部を形成でき、各ワーク装着凹部内にワーク支持部を、支持されるワークの回転半径方向におけるガスシール部の位置が一定となるよう、各々凹部底から凹部開口へ向けて突出配置することができる。ガスシール部の位置は、転造位置に搬送されたときの前述の転造逃げ隙間が前記目標値に対応した値となるように調整できるので、転造位置外のワーク装着凹部のワーク支持部に対しワークを装着した段階で、転造逃げ隙間の目標値に対応したワーク位置調整が完了し、転造位置でのスラスト方向補正量を大幅に縮小することができる(特に、後述の、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相による調整だけでも十分な補正が可能となる利点がある)。
他方、ワーク搬送手段は、転造位置におけるワーク中心軸線を母線の一つとする円筒面上に、各々該円筒面の中心軸線と平行に、かつ該中心軸線方向におけるガスシール部の位置が一定となるよう、ワークを装着するためのワーク装着部が円筒面の周方向に予め定められた間隔で複数配置形成されたワークホルダと、複数のワーク装着部のいずれかに装着されたワークが転造位置に位置決めされるよう、ワークホルダを、ワーク装着部の配置角度間隔を単位として、円筒面の中心軸線周りに間欠的に回転駆動するワークホルダ駆動部とを有するものとして構成してもよい。この方式でも、前述のターレットを用いる場合とほぼ同様の効果を達成できる。また、ワークホルダ上の個々のワーク装着部は、(ワーク支持部とは無関係に)ガスシール部の位置が一定となるようワークを装着保持するものなので、ワーク支持部は、ワークホルダ上のワークのうち、転造位置に位置するものに対して設ければよい。そして、当該ワーク支持部を、ワークの中心軸線方向において該ワークの後端面後方側に位置する準備位置と、該ワークを後端面側から支持する支持位置との間で進退可能に配置しておけば、ワーク支持部によりガスシール部の位置が転造逃げ隙間の目標値に対応した概略位置にワークを事前位置決めできるので、その状態で転造のためにワーク支持部をワークに結合すれば、転造逃げ隙間の最終補正量は僅少で済む。
また、ワーク搬送手段は、ワークを把持するワーク把持部と、該ワークを把持したワーク把持部を退避位置と転造位置との間で進退させるワーク進退機構とを有するものとして構成してもよい。この場合、スラスト方向補正手段は、転造位置においてワークを把持したワーク把持部を、ワークの中心軸線方向において転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正駆動するワーク把持部駆動手段を有するものとして構成できる。
ワーク支持部は、ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおけるワークの接地電極接合位置の保持角度位相が一定となるように保持するものとして構成できる。ワークセット時に、ワーク支持部に対する接地電極接合位置の保持角度位相がばらつかなくなることで、ねじ部の開始位置と接地電極接合位置との位置関係が一定となるための寄り付き駆動条件の算出をより単純化できる。
一方、ワーク支持部は、ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおけるワークの接地電極接合位置の保持角度位相が任意となるように保持するものとしてもよい。この場合は、ワーク支持部に取り付けられたワークの接地電極接合位置の、該ワーク支持部に対する取り付け角度位置を特定する接地電極接合位置角度特定手段を設け、寄り付き駆動条件算出手段は、特定された該取り付け角度位置と転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて寄り付き駆動条件を算出するものとする。この構成であると、寄り付き駆動条件の算出に、ワーク取り付け時に不定となる接地電極接合位置の取り付け角度位置の測定と、その寄り付き駆動条件への算出組み入れを行なわなければならないが、接地電極接合位置を整列した形でワーク支持部にワークを取り付ける必要がなくなり、装置へのワークフィードの能率を高めることができる。
寄り付き駆動手段は、ダイスをワークの外周面からラジアル方向に離間させた寄り付き退避位置と、該ダイスをワークの外周面に当接させてねじ転造を行なう転造位置との間でダイスとワークとをラジアル方向に相対的に接近・離間させるものととして構成することができる。この場合、寄り付き駆動条件算出手段は、寄り付き退避位置と転造位置とのラジアル方向距離である寄り付き駆動距離、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相、及びダイスの回転速度、のうちの3つを一定の既定値とし、残余の一つを転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該転造逃げ隙間ずれ量と上記3つの既定値とに基づいて算出決定するものとすることができる。これにより、転造逃げ隙間ずれ量のバラツキの影響を、寄り付き駆動距離、相対寄り付き速度(又は加速度)、寄り付き開始時のダイスの回転角度位相、及びダイスの回転速度のうち、可変値とすべき1つのものに吸収させることができ、寄り付き駆動条件の算出を大幅に単純化することができる。
寄り付き駆動条件算出手段は、具体的には、寄り付き駆動距離を一定とし、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相、及びダイスの回転速度、のうちの2つを既定値とし、残余の一つを転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該2つの既定値と寄り付き駆動距離と転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて算出決定するものとすることができる。この方法によると、寄り付き駆動距離が一定となるので、可変制御アルゴリズムがやや複雑となるダイスの相対寄り付き速度(又は加速度)及びダイスの回転速度の少なくとも一方を一定とでき、制御プログラムの単純化を図ることができる。
この場合、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度(又は加速度)と、ダイスの回転速度とを既定値として、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相を転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものとすることが、制御プログラムのさらなる単純化を図る上で望ましい。また、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度(又は加速度)と、ダイスの回転速度とがいずれも一定となることで、ダイスがワークに当たる時の衝撃荷重がばらつき難くなり、転造されるねじ部の品質を一様化できる利点がある。
なお、寄り付き駆動条件算出手段は、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相と、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度又は加速度を既定値とし、ダイスの回転速度を転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものとすることも可能である。また、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相と、ダイスの回転速度とを既定値とし、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度又は加速度を転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものとすることも可能である。
他方、寄り付き駆動条件算出手段は、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相、及びダイスの回転速度を既定値とし、寄り付き駆動距離を転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するように構成することもできる。この場合も、ダイスのワークに対する相対寄り付き速度(又は加速度)と、ダイスの回転速度とがいずれも一定となることで、ダイスがワークに当たる時の衝撃荷重がばらつき難くなり、転造されるねじ部の品質を一様化できる他、寄り付き駆動を開始するときのダイスの回転角度位相も一定となるので制御プログラムのさらなる単純化を図ることができる。
次に、寄り付き駆動条件算出手段は、ねじ転造のためにダイスをワークに食いつかせるときの、該ダイスのワークに対する角度滑り量を特定する角度滑り量特定手段を有し、寄り付き駆動条件を該角度滑り量に応じて補正しつつ算出するものとすることができる。ダイスがワーク外周面に食いつく際のダイスの角度滑り量を補正することで、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係を一層高精度に保つことができる。
この場合、角度滑り量が大きいほど、最終的にダイスがワークに食いついて同期回転するまでに要する滑り時間が長くなるので、当該滑り時間を吸収するためにダイスのワークに対する相対寄り付き速度(又は加速度)を角度滑り量に応じて補正することが有効である。
また、ワークの種別(特に、ワークのサイズや材質)により角度滑り量の再現性が比較的高い場合は、角度滑り量特定手段を、ねじ転造に供するワークの種別を特定するワーク種別特定情報を取得するワーク種別特定情報手段と、ワークの種別と、各種別毎に予め特定されている角度滑り量とを対応付けた角度滑り量マップを記憶する手段とを有し、取得されたワーク種別に対応する角度滑り量を角度滑り量マップ上で検索することにより角度滑り量特定するものとして構成することができる。これにより、ワーク種別に応じて角度滑り量を容易に特定することができる。
次に、本発明のスパークプラグの製造装置には、転造形成されるねじ部の接地電極接合位置に対する開始位置精度が反映された装置側パラメータであるねじ開始位置精度反映パラメータの値を取得するねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段と、取得された転造完了反映パラメータの値に基づいて、ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定する転造判定手段と、その判定結果に基づいてねじ転造完了ワークの選別又は選別支援を行なうための選別出力手段と、を設けることができる。この構成によると、ねじ開始位置精度反映パラメータを装置側から取得するだけで、実際にねじ転造されたワークを検査しなくとも、該ねじ開始位置精度反映パラメータに基づいてねじ転造の良否を容易に判定(あるいは推定)することができ、不良品の検査ないし選別工程の大幅な簡略化及び能率化を図ることができる。
ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、寄付き駆動完了時におけるダイスの角度位置をねじ開始位置精度反映パラメータとして取得するものとできる。上記の角度位置は、ワーク外周面に対するダイスの当たり角度位置を示し、この値が異常値を示すか否かにより、ワーク先端面への接地電極接合位置との相対位置関係不良の発生を直接的に特定することができる。
また、ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、ねじ転造のためにダイスをワークに食いつかせるときの、該ダイスのワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータをねじ開始位置精度反映パラメータとして取得するものとできる。ダイスのワークに対する角度滑り量が過度に発生した場合は、上記ダイスの角度位置が異常値となるので、転造形成されるねじ部の開始位置の、ワーク先端面への接地電極接合位置との相対位置関係不良の発生を容易に判別することができる。
具体的には、ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、ダイスからワークに作用する転造荷重を検出する転造荷重検出手段を有し、該転造荷重が予め定められた判定基準値まで到達するのに要する時間をワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得するように構成できる。他方、ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、ダイスとワークとの各回転速度を検出する回転速度検出手段を有し、該回転速度の検出結果に基づいて、ワークが転造開始に伴う連れ回りにより回転開始してから、ダイスと同期回転するまでに要する時間をワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得するようにも構成できる。いずれも、当該の時間が長いほど角度滑り量が大きいことを示し、転造荷重の時間変化に基づいて角度滑り量の大小を容易に判別することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
以下本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態であるスパークプラグ製造装置の基本的構成を示すブロック図である。この実施例では、軸状のワークWとして筒状形態のスパークプラグ用主体金具(以下、単に主体金具ともいう)となるべき軸状のワークを用い、その外周面にねじ部W0を形成する。ワークWは、ねじ形成予定部W0’の基端側の外周面にガスシール部71が半径方向外向きに突出して形成され、先端面には接地電極となるべき接地電極材Xが溶接接合されている。なお、接地電極材Xは中心電極側へ折り曲げられた接地電極の最終形態ではなく、折り曲げ前の直棒状である。
スパークプラグ製造装置100は、ワークWを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部11と、モータ25A,25B(ダイス回転駆動手段)により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部11に保持されたワークWの外周面をねじ転造加工するダイス27A,27Bを有する。
ワーク支持部11は、例えばワークWを内側からスプリング等の弾性体で保持するマンドレル式ストッパとして構成されており、ワークWの接地電極材Xが接合されているのと反対の開口側から挿入される。なお、ワーク支持部11に装着されたワークWの接地電極材Xの角度位置を検出するワークセット検知センサ12が設けられている。ワークセット検知センサ12は、例えばリミットスイッチ等の接触式センサ、光電センサ・近接スイッチ等の非接触式センサ、あるいは画像解析等のソフトウェア処理用撮像手段により構成される。この場合、ワークWは、接地電極材Xの位置決めを特に行なわず、ワーク支持部11に任意の角度位相で取り付けることが可能である。一方、ワークWは、ワークフィーダに整列装置(図示せず)を組み込むことにより、接地電極材X(の接合位置)が常に一定となるようにワーク支持部11にセットすることも可能である。
また、スパークプラグ製造装置100は、ワークWを該ワーク支持部11にセットする退避位置P1と、ガスシール部71のねじ形成予定部W0’側の端面と、ダイス27A,27BにおけるワークW側位置決め端面に対応する端面との間に一定量の転造逃げ隙間Lを残す形で定められた転造位置P2との間でワーク支持部11を進退駆動するスラスト送り駆動手段を有する。スラスト送り駆動手段はワーク搬送手段を構成するもので、モータ55と、該モータ55により回転駆動される図示しないねじ軸機構等で構成される。ワーク支持部11(すなわち、ワークW)のスラスト方向の送り位置は、モータ55の回転軸に設けられた角度センサ(ここではアブソリュート式ロータリエンコーダ)56により検出される。また、転造逃げ隙間Lは、該隙間Lをワークラジアル方向から撮影するカメラ90(転造逃げ隙間ずれ量特定手段)により撮影され、その目標値からのずれである転造逃げ隙間ずれ量L’が特定される。転造逃げ隙間ずれ量L’は、例えば、ワークWのワーク支持部11へのスラスト方向取り付け誤差により生ずるものである。
モータ55はサーボユニット50につながれており、後述のマイコン制御部4からの速度指令値Vyに従いサーボ駆動される。サーボユニット50は、角度センサ56からの角度検知出力が入力され、該角度検知入力値が示すモータの現在速度値を速度指令値Vyと比較して差分値を出力するサーボ制御部52と、該差分値に基づいて駆動指示電圧値を発生させるPI処理部53と、該PI処理部53からの駆動指示電圧値を増幅してモータ55の駆動電圧として出力するサーボアンプ54とを有する。
ダイス27A,27Bは、ほぼ同径の外周面に多条(例えば5条)のねじがそれぞれ形成されたものであり、該ねじの凹凸をワークWの外周面に押圧してモータ25A,25Bにより同期回転駆動することで、ワークWにねじ部を転造形成する。これらダイス27A,27Bの回転角度位相は、モータ25A,25Bの各モータ軸に取り付けられた角度センサ26A,26B(ここでは、アブソリュート式ロータリエンコーダ)により検出される。
モータ25A,25Bは同期制御サーボユニット20につながれており、後述のマイコン制御部4からの速度指令値Nに従い同期サーボ駆動される。ここでは、モータ25Aがマスター、モータ25Bがスレーブとして定められている。サーボユニット20は、各角度センサ26A,26Bからの角度検知出力が角度偏差検出部21に入力される。角度偏差検出部21は、入力された角度検知出力から、スレーブ側モータ25Bのマスター側モータ25Aに対する角度偏差を検出し、同期制御部22に出力する。同期制御部22は、該角度偏差がゼロに近づくように各角度検知入力値が示すモータの現在速度値を補正しつつ、これを速度指令値Nと比較して差分値を出力する。そして、各モータ25A,25Bに対し、上記差分値に基づいて駆動指示電圧値を発生させるPI(比例・積分)処理部23A,23Bと、該PI処理部23A,23Bからの駆動指示電圧値を増幅してモータ25A,25Bの駆動電圧として出力するサーボアンプ24A,24Bとを有する。
また、ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイス27A,27BをワークWの外周面に対しラジアル方向に接近離間駆動させる寄り付き駆動手段が設けられている。該寄り付き駆動手段は、ダイス27A,27Bを各々回転可能に支持する図示しない個別の主軸台を、ねじ軸機構等を介してモータ35A,35Bにより同期進退駆動するものである。ダイス27A,27Bの寄り付き方向(ラジアル方向)の位置は、モータ35A,35Bの各モータ軸に取り付けられた角度センサ36A,36B(ここでは、アブソリュート式ロータリエンコーダ)により検出される。
モータ35A,35Bは同期制御サーボユニット30につながれており、後述のマイコン制御部4からの速度指令値Vに従い同期サーボ駆動される。ここでは、モータ35Aがマスター、モータ35Bがスレーブとして定められている。サーボユニット30は、各角度センサ36A,36Bからの角度検知出力が角度偏差検出部31に入力される。角度偏差検出部31は、入力された角度検知出力から、スレーブ側モータ35Bのマスター側モータ35Aに対する角度偏差を検出し、同期制御部32に出力する。同期制御部32は、該角度偏差がゼロに近づくように各角度検知入力値が示すモータの現在速度値を補正しつつ、これを速度指令値Vと比較して差分値を出力する。そして、各モータ35A,35Bに対し、上記差分値に基づいて駆動指示電圧値を発生させるPI処理部33A,33Bと、該PI処理部33A,33Bからの駆動指示電圧値を増幅してモータ35A,35Bの駆動電圧として出力するサーボアンプ34A,34Bとを有する。
次に、スパークプラグ製造装置100はマイコン制御部4を有する。マイコン制御部4は、制御主体となるCPU42と、そのワークメモリをなすRAM44及び制御プログラムが格納されたROM43と、入出力部41とが内部バスで接続された電気的構成を有する。内部バスには、該内部バスを介して転送されてくる表示データを、画像メモリ46を介してモニタ47に出力するモニタコントローラ45がつながれている。また、入出力部41には、各モータ25A,25B,35A,35B及び55の角度センサ26A,26B,36A,36B及び56が出力する現在角度位置θ,θ,X,X及びYのデジタルビットコードが入力されている。さらに、入出力部41には、タッチパネルやキーボード、マウス等からなる入力デバイス48が接続されている。
ROM43に格納された制御プログラムにより、以下のような機能が実現されている。
・転造逃げ隙間ずれ量特定手段:寄り付き駆動の開始に先立って、転造位置に搬送されたワークとダイスとの間に形成されている転造逃げ隙間の値Lをカメラ90により測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量L’を算出する。
・特定された転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、ダイス27A,27Bに形成されたねじ部とワークWとの位置関係をスラスト補正する。転造逃げ隙間ずれ量L’が解消される向きにワーク保持部11を補正駆動しても、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転角度位相を転造逃げ隙間ずれ量L’が解消される向きに補正しても、いずれでもよい。
・寄り付き駆動条件算出手段:ワークWの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワークW先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、上記特定された転造逃げ隙間ずれ量L’に基づいて寄り付き駆動条件を算出する。
・寄り付き駆動制御手段:算出された寄り付き駆動条件に基づいてモータ35A,35Bの動作を制御する。ダイス27A,27BのワークWに対する寄り付き駆動と、前述のスラスト補正とは並列的に行なわれる。
・角度滑り量特定手段:ねじ転造のためにダイス27A,27BをワークWに食いつかせるときの、該ダイス27A,27BのワークWに対する角度滑り量δを特定する。具体的には、ねじ転造に供するワークWの種別を特定するワークW種別特定情報を例えば、入力部48ないし図示しないネットワークから取得するとともに(ワークW種別特定情報手段)、取得されたワークW種別に対応する角度滑り量δを角度滑り量マップ80上で検索することにより角度滑り量を特定する。角度滑り量マップ80は、図10に示すように、ワークWの種別と、各種別毎に予め特定されている角度滑り量δとを対応付けた形で記憶しており(ここでは、ねじ部の呼び径とワークタイプ(例えば主体金具の材質)との二次元マトリックスとして構成されている)、例えば、制御プログラムのソースに組み込まれた形でROM43内に記憶されている。
・ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段:転造形成されるねじ部の接地電極接合位置に対する開始位置精度が反映された装置側パラメータであるねじ開始位置精度反映パラメータの値を取得する。
・転造判定手段:取得された転造完了反映パラメータの値に基づいて、ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定する。
・選別出力手段:その判定結果に基づいてねじ転造完了ワークWの選別又は選別支援を行なう。出力先は、モニタ47ないし図示しないワーク排出機構である。
図2、図3、図4は、制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。以下、スパークプラグ製造装置100の動作について、該フローチャートに従い説明する。まず、S1で、ワークW(ねじ転造前)の外径φdを装置外にて測定する。S2では、図1のエンコーダ入力値X,X(ダイス27A,27Bは、その接近・離間中心Gに対し同期的に寄り付き駆動される:従って、XA=XBであり、以下、総称して単にX’と記載する)の値と、上記外径φd(ワーク種別により値が相違する)の値とに基づいて、ワーク外周面とダイス外周面との距離、すなわち寄り付き駆動距離ξを算出する。
次に、S3でワークWをワーク支持部11にセットする。図5の工程1に示すように、複数のワークWは六角部側の開口端面が揃うように整列してワークフィーダにより搬送され、先頭のものから順次ローダ60によりワーク装着位置に運ばれる。ワーク装着位置に搬送されたワークWに対し、工程2に示すごとくワーク支持部11が前進し、その六角部側の開口から内側に装着される。このときのワーク支持部11の位置が退避位置P1である。
図2に戻り、S4では、ワーク支持部11に装着されたワークWの接地電極の角度位置θ1が測定される。ワーク支持部11はワークWを支持した状態で該ワークWと一体的に空転可能とされており、その回転位置が角度センサ70(アブソリュート型ロータリエンコーダである)により検出可能となっている。そして、図示しないモータ等で構成される仮回転駆動部により、該ワーク支持部11を中心軸線周りに回転させ、接地電極Xがワークセット検知センサ12により検出されたときの角度センサ70の角度出力(基準角度位置:U)から、上記角度位置θ1を特定可能である。
図6の工程31に示すように、ワーク支持部11は、スラスト方向に送り駆動され、ガスシール部71のねじ形成予定部W0’側の端面と、ダイス27A,27BにおけるワークW側位置決め端面に対応する端面との間に一定量の転造逃げ隙間Lを残す形で定められた転造位置P2に搬送される。転造位置P2に対応するワーク支持部11の送り駆動位置は一定であるが、例えば、ワーク支持部11に対するワークWのスラスト方向の装着位置がばらつくと、転造逃げ隙間Lが目標値からずれることがある。そこで、このずれ量である転造逃げ隙間ずれ量L’を測定し、該L’が解消されるように補正しつつ、寄り付き駆動を行なって転造を実施する。この発明では、上記転造逃げ隙間ずれ量L’を解消するためのスラスト補正と、ダイス27A,27Bの転造位置に向けた寄り付き駆動とが同時に実行され、工程短縮が図られる(工程32→工程33)。図2のS5では、まず、転造位置P2にてガスシール部71のねじ形成予定部W0’側の端面と、ダイス27A,27BにおけるワークW側位置決め端面に対応する端面との距離、つまり、転造逃げ隙間Lをカメラ90による撮影画像から特定する。そして、S6では、その目標値からのずれが転造逃げ隙間ずれ量L’として算出される。なお、この転造逃げ隙間ずれ量L’に対応するねじ螺進量を与えるダイス27A,27Bの角度変位がずれ対応角度変位θ2として算出される(S7)。
図3に進み、寄り付き駆動条件の算出を行なう。この実施形態では、例えば入力部48からの入力情報に基づいて、4つの算出方式から適宜選んで実行できるようになっており、図1に示すように、個々の計算ルーチンがメインプログラムルーチンから分離されている。
方式1(SS101)では、ダイス27A,27BのワークWに対する寄り付き速度Vと、ダイス27A,27Bの回転速度Nとを既定値として、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転開始角度位置αを転造逃げ隙間ずれ量L’(ずれ対応角度変位θ2)に応じた可変値として算出決定する(以下の説明にも使用する各パラメータを図6の工程32に図示してある)。図8に示すように、前述のごとく寄り付き駆動距離ξ(mm/min)が算出済であり、ダイスにワークが接触するまでの時間t(sec)は、
t=ξ/V ‥(1)
で表わされる。
そして、ダイスの回転速度N(rpm)を用いると、上記時間tの間のダイス回転数をmとして、
t=60m/N ‥(2)
なので、前記(1)を代入して、
m=(ξ・N)/(60V) ‥(3)
である。例えば、図8に示すごとく、ワークWの接地電極Xの角度位置θ1が一定保持されている場合は、例えば角度位置θ1を、角度センサ26A,26Bの角度出力(同期回転なので、θ=θ=θ’)の原点位置で見たときに、ねじ転造開始位置が該原点位置Uと一致するように定めておくと、角度位置θ1は、計算上はゼロとなり、該原点位置Uから上記回転数mだけダイスを逆回ししたときの角度位置を基準として、さらにL’に対応するずれ対応角度変位θ2だけ回転させた位置を寄り付き開始角度位置α(=β)として決定することができる(あるいは、m(角度換算)を上記のずれ対応角度変位θ2にて補正してm’として用いてもよい)。また、角度位置θ1が任意である場合は、図8に示すように、仮に角度位置θ1をゼロと見て算出した寄り付き開始角度位置α’を、測定により得られた実際のθ1の値で加算又は減算する補正を行なえばよい。なお、寄り付き開始角度位置αをθ2で補正する代わりに、L’自体が解消されるようにワークWをスラスト方向に補正駆動することも可能である。
次に、方式2(SS102)では、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転開始角度位置αと、ダイス27A,27Bの回転速度Nとを既定値とし、ダイス27A,27BのワークWに対する相対寄り付き速度Vを転造逃げ隙間ずれ量L’(ずれ対応角度変位θ2)に応じた可変値として算出決定する。この場合は、上記(3)にてm(角度換算)を上記のずれ対応角度変位θ2にて補正してm’とし、さらにVについて解くことにより、
V=(ξ・N・m’)/60 ‥(3)’
にてVを計算できる。
また、方式3(SS103)では、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転開始角度位置αと、ダイス27A,27BのワークWに対する相対寄り付き速度Vを既定値とし、ダイス27A,27Bの回転速度Nを転造逃げ隙間ずれ量L’(ずれ対応角度変位θ2)に応じた可変値として算出決定する。この場合は、上記(3)をNについて解くことにより、
N=60V/(ξ・m’) ‥(3)”
にてNを計算できる。
方式4(SS104)は、ダイス27A,27BのワークWに対する相対寄り付き速度V、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転開始角度位置α、及びダイス27A,27Bの回転速度Nを既定値とし、寄り付き駆動距離Xを転造逃げ隙間ずれ量L’(ずれ対応角度変位θ2)に応じた可変値として算出決定する。ここではα、V及びNが全て一定であるため、ダイスが前記θ2だけ進角(実際に角度が進むか遅れるかは、θ2の符号により決まる)するか、又は、ワークの送りが目標位置からL’だけずれるのに必要な距離(正負両方ありえる)だけξを随時変更して定めることとなる。
図4に進み、S8では、ダイス27A,27Bの同期回転を確認する(角度検出入力値θ,θの一致により確認できる)。S9では、寄り付き開始角度位置αが到来したかを確認し、到来していれば、S10に進んで、取得されたワーク種別に対応する角度滑り量δを角度滑り量マップ80(図10)上で検索し、ダイス27A,27BのワークWに対する相対寄り付き速度Vを角度滑り量δに応じて補正する。角度滑り量δが大きいほど、最終的にダイス27A,27BがワークWに食いついて同期回転するまでに要する滑り時間が長くなるので、この滑り時間をダイス回転速度Nにより算出し、当該滑り時間が吸収されるように相対寄り付き速度Vを補正する。
そして、S11に進み、ダイスのワークに対する寄り付き駆動を開始する(図5:工程3)。S12でねじ転造が完了すればS13に進み、ダイスの離間を開始する。続いて、S14では、ねじ開始位置精度反映パラメータを取得し、取得した転造完了反映パラメータの値に基づいて、ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定するステップに進む。
具体的には、寄付き駆動完了時におけるダイス27A,27Bの角度位置γ(=γ,γ:図6)を、ワークW外周面に対するダイス27A,27Bの当たり角度位置として取得する。この値が規定の範囲内に入っていない場合は不良判定とする。また、ダイス27A,27BからワークWに作用する転造荷重wを、例えばダイスの回転駆動軸等に設けた歪ゲージ等からなる荷重センサ71(図1)により検出し、該転造荷重wが予め定められた判定基準値まで到達するのに要する時間TWを、ワークWに対する角度滑り量δを反映した装置側パラメータとして取得する。この時間TWが、図9に示すように、規定の規定の範囲内に入っていない場合は不良判定とする。
さらに、ダイス27A,27BとワークWとの各回転速度を角度センサ26A,26B及び70により検出し、ワークWが転造開始に伴う連れ回りにより回転開始してから、それら回転速度速度が一致するまでの、つまり、ダイス27A,27BとワークWとが同期回転するまでの時間TNを、ワークWに対する角度滑り量δを反映した装置側パラメータとして取得する。この時間TNが、図9に示すように、規定の規定の範囲内に入っていない場合も不良判定とする。そして、いずれの不良判定にも該当しない場合のみ合格判定とする。以上の結果はモニタ47に表示するとともに、不良判定の場合はワークを不良品として排出し(S16)、合格良判定の場合はワークを合格品として排出する(S15)。
以下、ワーク搬送手段を中心とした種々の別実施形態について説明する。
図11〜図14は、いずれもワーク搬送手段を、転造位置P2において互いに平行となるダイスの回転軸線OとワークWの中心軸線Oとが規定する基準平面SPを考えたとき、当該基準平面SPと交差する向きに転造位置P2から離間して定められた退避位置P1から、転造位置P2へワークWを搬送するものとして構成した例である。
まず、図11のワーク搬送手段では、ワーク支持部11とこれに支持されたワークWとを、転造位置P2から離間して定められた退避位置P1から、転造位置P2へ一体的に搬送するものとして構成した例である。具体的には、転造位置P2におけるワーク中心軸線Oを通り基準平面SPと交差する平面内にて、ダイスのワーク側位置決め端面が位置する側へのワーク中心軸線Oの延長上の所定位置と直交する回転軸線O周りに回転可能に配置されたターレット201を備える。該ターレット201の外周縁部には、該ターレット201の回転半径方向においてねじ形成予定部がターレット201外周面から突出するよう、各々ワークWを回転半径方向に支持するとともに、該ターレット201の周方向に予め定められた角度間隔にてワーク支持部11が複数配置されている。また、複数のワーク支持部11のいずれかに装着されたワークWが転造位置P2に位置決めされるよう、ターレット201を、ワーク支持部11の配置角度間隔を単位として、回転軸線周りに間欠的に回転駆動するターレット駆動部203(モータ)が設けられている。ターレット201の間欠的な回転駆動により、複数のワークWを効率よく転造位置P2へ搬送でき、また、転造終了後のワークWを転造位置P2から速やかに排出できる。また、転造位置P2から外れたワーク保持部には、転造位置P2でのワークWのねじ転造加工を継続しながら外段取りによりワーク装着工程を並行実施できる。
ターレット201には、回転半径方向を深さ方向とする形で各々該ターレット201の外周面に開口する複数のワーク装着凹部202が形成されている。この実施形態においては、ターレット201は正多角形をベース形状とし、各頂点部を等長さ切り落とした板状に形成されている(この実施形態では、正方形の各頂点を切り落として短辺部を形成し、残余の辺部が長辺部をなす不等辺八角形状である)。切り落とされた各頂点部に、方形開口を有するワーク装着凹部202が形成されている。
各ワーク装着凹部202内にはワーク支持部11が、支持されるワークWの回転半径方向におけるガスシール部71の位置が一定となるよう、各々凹部底から凹部開口へ向けて突出配置されている。ワーク支持部11は、ここでもワークWを内側からスプリング等の弾性体で保持するマンドレル式ストッパとして構成されており、ワークWの接地電極材Xが接合されているのと反対の開口側から挿入される。ただし、この実施形態では、ターレット201に組み付けられたワーク支持部11はターレット201の回転半径方向の位置が固定とされ、スラスト送り駆動手段(図1のモータ55)に相当するものは設けられていない。
ターレット201のワーク支持部11の各位置は、ワークWを装着したとき、ガスシール部71の位置が、転造位置P2に搬送されたときの転造逃げ隙間が目標値L(ただし、ワーク装着状態に応じたばらつきを含む)に対応した値となるように調整されている。従って、転造位置P2外のワーク装着凹部202のワーク支持部11に対しワークWを装着した段階で、転造逃げ隙間の目標値Lに対応したワーク位置調整が完了する。この状態で形成されている転造逃げ隙間がカメラ90(図1)による撮影により特定され、転造逃げ隙間ずれ量L’が算出される。これを解消するためのスラスト方向補正は、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転角度位相の調整によりもっぱら実施される。また、ターレット201のワーク支持部11にワークWを装着したときの、転造逃げ隙間Lの目標値に対するずれが十分に小さい場合は、転造逃げ隙間Lを一定とみなして該転造逃げ隙間Lのカメラ90(図1)による撮影を省略すること(つまり、転造逃げ隙間の測定そのものを省略すること)も可能である。
図12に示す構成では、ワーク搬送手段は、転造位置P2におけるワーク中心軸線Oを母線の一つとする円筒面上に、各々該円筒面の中心軸線Oと平行に、かつ該中心軸線方向におけるガスシール部71の位置が一定となるよう、ワークWを装着するためのワーク装着部251が円筒面の周方向に予め定められた間隔で複数配置形成されたワークホルダ250を有するものとされている。そして、複数のワーク装着部251のいずれかに装着されたワークWが転造位置P2に位置決めされるよう、ワークホルダ250を、ワーク装着部251の配置角度間隔を単位として、円筒面の中心軸線周りに間欠的に回転駆動するワークホルダ駆動部252(モータ)が設けられている。
この実施形態では、ワークホルダ250は、一方のダイス27Aと回転軸線O(O)共有し、かつ、軸線方向に一定の距離隔てて配置される円筒部材として構成されている。該ワークホルダ250は、ダイス27A,27Bに対し、図示しないねじ軸機構等により軸線方向に進退可能である。また、ダイス27Aは、ワークホルダ250に保持された転造位置P2のワークWに対し、ワークホルダ250の内部にて寄り付き可能となっている。
ワークホルダ250の外周面に形成されたワーク装着部251は、ワークWのねじ形成予定部W0’よりも径大の部分円筒面からなる内側面を有し、かつ、外周面にワークWを出入りさせる開口を有した溝状の凹部からなり、その内面には、ねじ形成予定部W0’を、ワークWの軸線回りの回転を許容した形で図示しないスプリングにより付勢把持するワーク把持体251が個別に設けられている。
図12の下に示すように、ワークホルダ250上の個々のワーク装着部251は、ワークホルダ250の後端面側に開口し、ここから後端部を突出させる形態でワークWが装着される。そして、該後端面側の開口部251Aはねじ形成予定部W0’を収容する本体部251Bよりも径大であり、その境界位置に段部からなるワークストッパ251Jが形成される。ワークWは転造位置外にあるワーク装着部251に外段取りにより装着され、ワークホルダ250の回転により転造位置へ運ばれる。この過程でダイス27Aは転造位置の後方に退避した状態になっている。
転造位置のワーク装着部251の後方には、ワーク支持部11が、ワークWの中心軸線O方向において該ワークWの後端面後方側に位置する準備位置にて待機している。そして、ワークホルダ250が回転し、加工対象となるワークWが転造位置P2に運ばれるとワーク支持部11が前進し、ガスシール部71の前端面をワークストッパ251Jに向けて押し当てつつ、ワーク支持部11がワークWに装着される。このとき、ガスシール部71の位置が、転造逃げ隙間の目標値Lに対応した概略位置にワークWが位置決めされるように定められている。そして、この状態で形成されている転造逃げ隙間がカメラ90(図1)による撮影により特定され、転造逃げ隙間ずれ量L’が算出される。また、これを解消するためのスラスト方向補正が、前述の図示しないねじ軸機構等によるワークホルダ250の軸線方向の進退移動か、あるいは寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転角度位相の調整により実施される。
なお、図12に示す構成においては、ワークホルダ250を軸線方向に移動不能に配置することもできる。この場合、転造逃げ隙間ずれ量Lを解消するためのスラスト方向補正は、寄り付き駆動を開始するときのダイス27A,27Bの回転角度位相の調整のみにより実施すればよい。他方、ワークホルダ250に対しワークストッパ251Jに当て止めする形でワークWを装着したときの、転造逃げ隙間Lの目標値に対するずれが十分に小さい場合は、転造逃げ隙間Lを一定とみなして該転造逃げ隙間のカメラ90(図1)による撮影を省略すること(つまり、転造逃げ隙間の測定そのものを省略すること)も可能である。
図13は、ワーク搬送手段を、ワークWを把持するワーク把持部(ローダ)60と、該ワークWを把持したワーク把持部(ローダ)60を退避位置P1と転造位置P2との間で進退させるワーク進退機構260とを有するものとして構成している。ワークWを把持したローダ60は、ワーク把持部駆動機構(手段)263により、ワークWの中心軸線O方向において転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正駆動される。ローダ60はワークWをねじ形成予定部W0’にて周知のシリンダ機構(図示せず)当により半径方向に挟圧把持するものである。この実施形態では、ワークWは転造位置P2の上方に位置する退避位置にてローダ60により把持され、ワーク進退機構をなす昇降シリンダ260により転造位置P2に下降・位置決めされる。そして、転造位置P2にて転造逃げ隙間がカメラ90(図1)による撮影により特定され、転造逃げ隙間ずれ量L’が算出される。そして、これを解消するためのスラスト方向補正が、ローダ60及び昇降シリンダ260をワーク把持部駆動機構263により一体移動させることで実施される。この実施形態では、ワーク把持部駆動機構263は、ベース261を介して昇降シリンダ260に結合され、モータ262により駆動されるねじ軸機構として構成されている。
また、図14は、ワーク搬送手段を、転造位置P2の下方にある退避位置P1から該転造位置P2にワークWを上昇させて搬送する実施形態を示すものである。退避位置P1にてワーク装着部271の上面にねじ形成予定部W0’を載置する形態でワークWがロードされ、その状態でシリンダ272によりワーク装着部271が上昇し、ワークWが転造位置P2に位置決めされる。この状態でワークWの外周面が付勢用把持部材280により把持され、さらにベース部281との間に配置された弾性部材282によりワークWが付勢用把持部材280を介して前方側に付勢される。これにより、ガスシール部71の前端面はワーク装着部271の後端面に当て止めされる形で位置決めされる。
本発明のスパークプラグ製造装置の一実施形態を示すブロック図。 図1のスパークプラグ製造装置の動作の流れを示すフローチャート。 図2に続くフローチャート。 図3に続くフローチャート。 図1のスパークプラグ製造装置の概略動作説明図。 制御に使用する各パラメータの説明図。 寄り付き駆動条件の計算思想を説明する第一図。 同じく第二図。 ワークの良否判定条件を示す図。 角度滑り量マップの概念図。 ワーク搬送手段の第一別実施例を示す図。 同じく第二別実施例を示す図。 同じく第三別実施例を示す図。 同じく第四別実施例を示す図。
符号の説明
W ワーク
W0’ ねじ形成予定部
4 マイコン制御部(寄り付き駆動条件算出手段、寄り付き駆動制御手段、ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段、転造判定手段)
11 ワーク支持部
12 ワークセット検知センサ(接地電極接合位置角度特定手段)
25A,25B モータ(ダイス回転駆動手段)
27A,27B ダイス
35A,35B モータ(寄り付き駆動手段)
55 モータ(ワーク搬送手段、スラスト送り駆動手段)
56 角度センサ(転造逃げ隙間ずれ量特定手段)
71 ガスシール部
90 カメラ(転造逃げ隙間ずれ量特定手段)

Claims (28)

  1. スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
    ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持された前記ワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
    前記ワークを装着した前記ワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、前記ガスシール部の前記ねじ形成予定部側の端面と、前記ダイスにおける前記ワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するワーク搬送手段と、
    前記ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態の前記ダイスと前記ワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
    前記寄り付き駆動の開始に先立って、前記転造位置に搬送された前記ワークと前記ダイスとの間に形成されている前記転造逃げ隙間の値を測定し、該転造逃げ隙間の目標値からのずれ量である転造逃げ隙間ずれ量を特定する転造逃げ隙間ずれ量特定手段と、
    特定された前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに、前記ダイスに形成されたねじ部と前記ワークとの位置関係をスラスト補正するスラスト方向補正手段と、
    前記ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、前記ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、特定された前記転造逃げ隙間ずれ量に基づいて前記寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
    算出された寄り付き駆動条件に基づいて前記寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造装置。
  2. 前記寄り付き駆動制御手段は、前記寄り付き駆動の実行期間と前記スラスト補正の実行期間との間に時間的な重なりが生じるように前記寄り付き駆動手段の動作を制御する請求項1記載のスパークプラグの製造装置。
  3. 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを装着した前記ワーク支持部を、転造準備のための退避位置からスラスト方向に送り駆動して、前記ガスシール部の前記ねじ形成予定部側の端面と、前記ダイスにおける前記ワーク側位置決め端面に対応する端面との間に予め定められた転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するスラスト送り駆動手段である請求項1又は請求項2に記載のスパークプラグの製造装置。
  4. 前記スラスト方向補正手段は、前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに前記ワーク保持部を前記スラスト送り駆動手段により補正駆動するものである請求項3に記載のスパークプラグの製造装置。
  5. 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを、前記転造位置において互いに平行となる前記ダイスの回転軸線と前記ワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに前記転造位置から離間して定められた前記退避位置から、前記転造位置へ搬送するものである請求項1記載のスパークプラグの製造装置。
  6. 前記ワーク搬送手段は、前記転造位置におけるワーク中心軸線を通り前記基準平面と交差する平面内にて、前記ダイスの前記ワーク側位置決め端面が位置する側へのワーク中心軸線の延長上の所定位置と直交する回転軸線周りに回転可能に配置されたターレットと、
    該ターレットの外周縁部に、該ターレットの回転半径方向においてねじ形成予定部がターレット外周面から突出するよう、各々前記ワークを前記回転半径方向に支持するとともに、該ターレットの周方向に予め定められた角度間隔にて複数配置された前記ワーク支持部と、
    複数の前記ワーク支持部のいずれかに装着された前記ワークが前記転造位置に位置決めされるよう、前記ターレットを、前記ワーク支持部の配置角度間隔を単位として、前記回転軸線周りに間欠的に回転駆動するターレット駆動部と、を有する請求項5記載のスパークプラグの製造装置。
  7. 前記ターレットには、前記回転半径方向を深さ方向とする形で各々該ターレットの外周面に開口する複数のワーク装着凹部が形成され、各ワーク装着凹部内に前記ワーク支持部が、支持される前記ワークの前記回転半径方向における前記ガスシール部の位置が一定となるよう、各々凹部底から凹部開口へ向けて突出配置されている請求項6記載のスパークプラグの製造装置。
  8. 前記ワーク搬送手段は、前記転造位置におけるワーク中心軸線を母線の一つとする円筒面上に、各々該円筒面の中心軸線と平行に、かつ該中心軸線方向における前記ガスシール部の位置が一定となるよう、前記ワークを装着するためのワーク装着部が前記円筒面の周方向に予め定められた間隔で複数配置形成されたワークホルダと、
    複数の前記ワーク装着部のいずれかに装着された前記ワークが前記転造位置に位置決めされるよう、前記ワークホルダを、前記ワーク装着部の配置角度間隔を単位として、前記円筒面の中心軸線周りに間欠的に回転駆動するワークホルダ駆動部と、を有する請求項5記載のスパークプラグの製造装置。
  9. 前記ワーク支持部は、前記ワークホルダ上の前記ワークのうち、前記転造位置に位置するものに対し、当該ワークの中心軸線方向において該ワークの後端面後方側に位置する準備位置と、該ワークを前記後端面側から支持する支持位置との間で進退可能に配置されている請求項8記載のスパークプラグの製造装置。
  10. 前記ワーク搬送手段は、前記ワークを把持するワーク把持部と、該ワークを把持した前記ワーク把持部を前記退避位置と前記転造位置との間で進退させるワーク進退機構とを有する請求項9に記載のスパークプラグの製造装置。
  11. 前記スラスト方向補正手段は、前記転造位置において前記ワークを把持した前記ワーク把持部を、前記ワークの中心軸線方向において前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正駆動するワーク把持部駆動手段を有する請求項10記載のスパークプラグの製造装置。
  12. 前記スラスト方向補正手段は、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相を前記転造逃げ隙間ずれ量が解消される向きに補正するものである請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
  13. 前記ワーク支持部は、前記ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおける前記ワークの接地電極接合位置の保持角度位相が一定となるように保持するものである請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
  14. 前記ワーク支持部は、前記ワークを一体回転可能に、かつ、その回転軸線回りにおける前記ワークの接地電極接合位置の保持角度位相が任意となるように保持するものであり、
    前記ワーク支持部に取り付けられた前記ワークの前記接地電極接合位置の、該ワーク支持部に対する取り付け角度位置を特定する接地電極接合位置角度特定手段を有し、
    かつ、前記寄り付き駆動条件算出手段は、特定された該取り付け角度位置と前記転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて前記寄り付き駆動条件を算出するものである請求項13記載のスパークプラグの製造装置。
  15. 前記寄り付き駆動手段は、前記ダイスを前記ワークの外周面からラジアル方向に離間させた寄り付き退避位置と、該ダイスを前記ワークの外周面に当接させてねじ転造を行なう転造位置との間で前記ダイスと前記ワークとをラジアル方向に相対的に接近・離間させるものであり、
    前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記寄り付き退避位置と前記転造位置とのラジアル方向距離である寄り付き駆動距離、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度、のうちの3つを一定の既定値とし、残余の一つを前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該転造逃げ隙間ずれ量と前記3つの既定値とに基づいて算出決定するものである請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
  16. 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記寄り付き駆動距離を一定とし、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度、のうちの2つを既定値とし、残余の一つを前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として、該2つの既定値と前記寄り付き駆動距離と前記転造逃げ隙間ずれ量とに基づいて算出決定するものである請求項15記載のスパークプラグの製造装置。
  17. 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度と、前記ダイスの回転速度とを既定値として、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相を前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものである請求項16記載のスパークプラグの製造装置。
  18. 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度、前記寄り付き駆動を開始するときの前記ダイスの回転角度位相、及び前記ダイスの回転速度を既定値とし、前記寄り付き駆動距離を前記転造逃げ隙間ずれ量に応じた可変値として算出決定するものである請求項15記載のスパークプラグの製造装置。
  19. 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ねじ転造のために前記ダイスを前記ワークに食いつかせるときの、該ダイスの前記ワークに対する角度滑り量を特定する角度滑り量特定手段を有し、前記寄り付き駆動条件を該角度滑り量に応じて補正しつつ算出するものである請求項15ないし請求項18のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
  20. 前記寄り付き駆動条件算出手段は、前記ダイスの前記ワークに対する相対寄り付き速度又は加速度を前記角度滑り量に応じて補正するものである請求項19記載のスパークプラグの製造装置。
  21. 前記角度滑り量特定手段は、ねじ転造に供する前記ワークの種別を特定するワーク種別特定情報を取得するワーク種別特定情報手段と、前記ワークの種別と、各種別毎に予め特定されている前記角度滑り量とを対応付けた角度滑り量マップを記憶する手段とを有し、取得されたワーク種別に対応する角度滑り量を前記角度滑り量マップ上で検索することにより前記角度滑り量を特定するものである請求項19又は請求項20に記載のスパークプラグの製造装置。
  22. 転造形成されるねじ部の前記接地電極接合位置に対する開始位置精度が反映された装置側パラメータであるねじ開始位置精度反映パラメータの値を取得するねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段と、
    取得された転造完了反映パラメータの値に基づいて、前記ねじ転造が適正に実行されたか否かを判定する転造判定手段と、
    その判定結果に基づいてねじ転造完了ワークの選別又は選別支援を行なうための選別出力手段と、
    を有する請求項1ないし請求項21のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置。
  23. 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記寄付き駆動完了時における前記ダイスの角度位置を前記ねじ開始位置精度反映パラメータとして取得するものである請求項22に記載のスパークプラグの製造装置。
  24. 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ねじ転造のために前記ダイスを前記ワークに食いつかせるときの、該ダイスの前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータを前記ねじ開始位置精度反映パラメータとして取得する請求項22又は請求項23に記載のスパークプラグの製造装置。
  25. 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ダイスから前記ワークに作用する転造荷重を検出する転造荷重検出手段を有し、該転造荷重が予め定められた判定基準値まで到達するのに要する時間を前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得する請求項24記載のスパークプラグの製造装置。
  26. 前記ねじ開始位置精度反映パラメータ取得手段は、前記ダイスと前記ワークとの各回転速度を検出する回転速度検出手段を有し、該回転速度の検出結果に基づいて、前記ワークが転造開始に伴う連れ回りにより回転開始してから、前記ダイスと同期回転するまでに要する時間を前記ワークに対する角度滑り量を反映した装置側パラメータとして取得する請求項24記載のスパークプラグの製造装置。
  27. 請求項1ないし請求項26のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造装置を用いて前記主体金具の外周面にねじ転造を行なうようにしたことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  28. スパークプラグの主体金具となるべき軸状のワークであって、ねじ形成予定部の基端側の外周面にガスシール部が半径方向外向きに突出して形成されるワークを、その中心軸線回りに回転可能に保持するワーク支持部と、
    ダイス回転駆動手段により転造実施方向に回転駆動されるとともに、該ワーク支持部に保持されたワークの外周面をねじ転造加工するダイスと、
    ワークを装着したワーク支持部を、転造準備のための退避位置から、ガスシール部のねじ形成予定部側の端面と、ダイスにおけるワーク側位置決め端面に対応する端面との間に一定の転造逃げ隙間を残す形で定められた転造位置に搬送するために、ワークを、転造位置において互いに平行となるダイスの回転軸線とワークの中心軸線とが規定する基準平面を考えたとき、当該基準平面と交差する向きに転造位置から離間して定められた退避位置から転造位置へ、一定の転造逃げ隙間を与える軸線方向位置を保持しつつ搬送するワーク搬送手段と、
    ねじ転造加工を開始するために、回転駆動状態のダイスとワークとをラジアル方向に相対接近させる寄り付き駆動を行なう寄り付き駆動手段と、
    ワークの周方向において、転造形成されるねじ部の開始位置と、ワーク先端面への接地電極の接合位置との位置関係が一定となるように、転造逃げ隙間ずれ量に基づいて寄り付き駆動条件を算出する寄り付き駆動条件算出手段と、
    算出された寄り付き駆動条件に基づいて寄り付き駆動手段の動作を制御する寄り付き駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造装置。
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