JP2003323963A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法

Info

Publication number
JP2003323963A
JP2003323963A JP2002127999A JP2002127999A JP2003323963A JP 2003323963 A JP2003323963 A JP 2003323963A JP 2002127999 A JP2002127999 A JP 2002127999A JP 2002127999 A JP2002127999 A JP 2002127999A JP 2003323963 A JP2003323963 A JP 2003323963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
die
spark plug
axis
dies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002127999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4157721B2 (ja
Inventor
Masahide Sumi
昌秀 住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2002127999A priority Critical patent/JP4157721B2/ja
Publication of JP2003323963A publication Critical patent/JP2003323963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157721B2 publication Critical patent/JP4157721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパークプラグの主体金具をポジショニング
転造する際の加工精度を高める。 【解決手段】 ワーク固定治具60によりワーク準備位
置WAに搬送されたワークWは、ワークホルダ11によ
り接地電極33がワーク移動軸線O周りにおける特定角
度を示すように保持される。ワーク準備位置WAにワー
クWが配置されたとき、ワークWのガスシール部GSの
ダイス側端Sは、ワーク移動軸線O方向においてダイス
7A,7Bにおけるガスシール側端7p,7qまで、距
離X離れている。したがって、ワーク移動軸線Oに沿っ
てワークWを距離Xだけ移動させることにより、転造装
置100にワークWを正確に位置決めされた状態で供給
できる。その後、ワークWの角度位置とダイス7A,7
B上に定められたダイス基準位置T1〜T5とが所定の
回転角度位置関係を維持した状態で、ワークWとダイス
7A,7Bを相対接近させて、被ねじ加工部W0を転造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグの主体金具には、ねじ加
工により外周面にシリンダヘッドにねじ込むためのねじ
部が形成されている。
【0003】ところで、最近の自動車用エンジンにおい
ては、排気ガス規制が強化されるに伴い、混合気もリー
ン領域のものが多く使用されるようになってきている
(いわゆるリーンバーンエンジン)。図14に示すよう
に、大抵のエンジンでは、スパークプラグ200の主体
金具30に形成されたガスシール部GSのガスケット座
面SとシリンダヘッドSHのガスケット支持面Rとでガ
スケットGを挟み込みながら、主体金具30に形成され
たねじ部34がシリンダヘッドSHにねじ込まれる。こ
れにより、スパークプラグ200はシリンダヘッドSH
にガスシール性を保持しつつ固定される。ここで、リー
ンの混合気は燃料混合比率が低いため、スパークプラグ
200の燃焼室K内における接地電極33の方向によっ
ては、燃焼室K内での圧縮行程において発生するスワー
ル流SW(混合気流)に対して火花放電ギャップgが接
地電極33の陰になり、点火ミスを生じることがある。
そのため、このようなエンジンにおいては、接地電極3
3が点火に最適な位置となるように要望され、主体金具
30のねじ部34のシリンダヘッドSHに対するねじ込
み終了の角度位置が指定されていることがある。このこ
とは、ねじ部34の加工時にねじ加工の開始位置が指定
されることを意味している。
【0004】従来、スパークプラグ200の接地電極3
3が点火に最適な位置となるように、主体金具30とな
るワークWへのねじ加工の開始位置を周方向において位
置決めするには、たとえばポジショニング転造によるね
じ加工が行われていた。このポジショニング転造とは、
図16に示す通り、所定位置にセットされたワークWに
ダイス400を寄り付かせ、ワークWの外周面にねじ加
工を行う方法である。図16に示す例は3ダイス式であ
るが、2ダイスでも同じことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにしてポジ
ショニング転造を行う場合、ダイスに対するワークの初
期位置が極めて重要である。スパークプラグをシリンダ
ヘッドに所定量ねじ込んだ際、たとえば規定位置から±
30°以内に接地電極を位置させる場合には、転造軸方
向におけるダイスとワークとの相対位置決めを±0.0
5mm以内の精度で行わなければならない。市販の転造
装置には、ダイスの回転をサーボアクチュエータにより
精密に制御するものもあるが、ワーク自体の位置決め精
度を向上させるものではない。ワークの初期位置がバラ
つくようでは、正確なねじ切り開始位置の実現など到底
望めるはずもない。そのため、スパークプラグの製造現
場において、ポジショニング転造の加工精度を高めるた
めの具体的な方法が切望されている。
【0006】本発明の課題は、ねじ切り開始位置を正確
に定めることのできるスパークプラグの製造方法、具体
的には主体金具となるワークにポジショニング転造を行
う際の加工精度を高める方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記課
題を解決するために本発明のスパークプラグの製造方法
は、被ねじ加工部の先端側に周方向基準マーク、基端側
に径方向に膨出したガスシール部が形成されたスパーク
プラグの主体金具となる軸状のワークを転造加工して、
ガスシール部に対する所定位置および周方向基準マーク
に対する所定角度位置からねじ形成する工程を含むスパ
ークプラグの製造方法において、転造加工を行う複数の
ダイスの回転軸線の間に、該回転軸線と平行なワーク移
動軸線を仮想して、そのワーク移動軸線上にワーク準備
位置を定め、周方向基準マークがワーク移動軸線周りに
おける特定方向を向くようにワークをワーク準備位置に
配置したのち、その特定方向を維持しつつ、ワークをワ
ーク移動軸線に沿って一定距離移動させて、ダイスとガ
スシール部とのワーク移動軸線方向における最短距離が
特定距離を示すように、被ねじ加工部を複数のダイスの
加工面に面する位置に配置し、その後、前記特定距離を
維持しつつ、周方向基準マークとダイス上に定められた
ダイス基準位置とを所定の回転角度位置関係に維持した
状態でワークとダイスとを相対接近させ、被ねじ加工部
を転造することを特徴とする。
【0008】上記本発明の方法は、転造を行う場所とは
別の場所に一旦ワークを配置しておき、そこからダイス
−ダイス間の所定位置までの搬送を、極めて単純な経路
のみで行うようにしたものである。その搬送の際におい
て、ワークを軸線周りに回転させないことも大切であ
る。具体的にまず、ダイス−ダイス間の所定位置にワー
クが配置されている状態を仮想し、そのワークの仮想外
形をダイスの回転軸線と平行な方向に一定距離移動させ
ることにより、転写された仮想空間をワーク準備位置と
して設定する。そのワーク準備位置にワークをセットす
れば、あとはワークを一軸方向に一定距離移動させるだ
けで、ダイス−ダイス間の所定位置にワークがセットさ
れることとなる。
【0009】複数経路を経たり、多次元の搬送を繰り返
したりすることは、精度低下につながる。本発明の方法
のように、単純な動きのみでワークの供給を行うように
すれば、±0.05mm以内の位置決め精度も困難では
ない。したがって、極めて高精度のポジショニング転造
を行えるようになる。また、ワーク準備位置からダイス
−ダイス間の所定位置へのワークの供給は、シリンダ機
構などの1次元の駆動系で実現できるため、設備費用も
極力おさえることができる。また、ダイスの近傍で位置
決め作業を行わずに済むので、装置の取り回しも容易で
ある。
【0010】より好適な態様においては、ワーク移動軸
線方向においてガスシール部のダイス側端と、ダイスの
加工面のガスシール側端との距離が{X+h}(X,
h:正の実数)となる位置にワーク準備位置を定め、そ
のワーク準備位置にワークを配置したのち、ワークをワ
ーク移動軸線方向に沿って距離Xだけ移動させる。この
ようにすれば、ワーク準備位置に配置されたワークは、
ワーク移動軸線方向へ距離Xだけ移動させることとな
る。
【0011】同じく課題を解決するために本発明の第二
方法は、転造加工を行う複数のダイスの回転軸線の間
に、該回転軸線と平行なワーク移動軸線を仮想して、周
方向基準マークがワーク移動軸線周りにおける特定方向
を向くようにワークをワーク移動軸線上に配置したの
ち、その特定方向を維持しつつ、ワークをワーク移動軸
線に沿って必要量移動させて、ダイスとガスシール部と
のワーク移動軸線方向における最短距離が特定距離を示
すように、被ねじ加工部を複数のダイスの加工面に面す
る位置に配置し、その後、前記特定距離を維持しつつ、
周方向基準マークとダイス上に定められたダイス基準位
置とを所定の回転角度位置関係に維持した状態でワーク
とダイスとを相対接近させ、被ねじ加工部を転造するこ
とを特徴とする。
【0012】この方法においても、一軸方向のみの搬送
動作で、ダイス−ダイス間の所定位置にワークを供給す
る点については同様である。異なるのは、ワークの位置
を測定するためのセンサ、その測定結果から必要移動量
を算出する計算機、算出された量だけワークを搬送でき
るサーボアクチュエータなど、フィードバック系の制御
装置が必要となる点である。ワークの搬送を、サーボア
クチュエータに頼らざるを得ないので、前述した方法の
方がコストパフォーマンスは高い。しかし、いずれの方
法も、高精度のポジショニング転造の実現に寄与するこ
とはもちろんであり、製品ごとのねじ切り開始位置にバ
ラツキを生じさせないという目的は達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ本
発明の実施形態について説明する。図1は、ねじ転造装
置の基本的構成を示すブロック図である。このねじ転造
装置100は、ダイス7A,7Bを回転させる回転駆動
部2、ダイス7A,7BをワークWの周方向に寄り付か
せる寄り付き駆動部3、回転駆動部2および寄り付き駆
動部3にねじ転造のための制御指令を発する制御部4等
から構成される。そして、制御部4と回転駆動部2の一
部とによって回転制御機構6が構成されている。
【0014】軸状の形態を有するワークWは、スパーク
プラグ200の主体金具30となるものであり、その先
端側外周面部が被ねじ加工部W0とされている。被ねじ
加工部W0のさらに先端側には、周方向基準マークであ
る接地電極33が溶接接合される一方、基端側(後端
側)にはガスシール部GSが隣接形成されている。接地
電極33は、折り曲げていない直棒状である。このよう
なワークWは、該ワークWに形成された軸孔35にワー
クホルダ11が後端側から挿入され、ガスシール部GS
よりも先端側が、ダイス7Aとダイス7Bとの間に位置
するように配置される。ワークホルダ11に保持された
ワークWは、該ワークホルダ11と一体に軸線O’周り
の回転が許容されている。ワークWの軸線O’は、ダイ
ス7A,7Bの回転軸線OA,OBと平行に設定され
る。ワークホルダ11は、ワークWを保持する先端部1
1aが、コレットチャックやマンドレル型ストッパによ
り構成されている。なお、ワークWに関していえば、ス
パークプラグ200として完成された際に、火花放電ギ
ャップgが位置する側を先端側(または下側)、これと
反対側を後端側(または上側)とする。
【0015】また、ワークホルダ11がねじ転造装置1
00内の所定位置にセットされたことを検出するワーク
セットセンサ12(たとえばリミットスイッチ等の接触
式センサ、光電センサ・近接スイッチ等の非接触式セン
サ、または画像解析等のソフトウェア処理用撮像手段
等)がダイス7A、7Bに隣接して設けられている。
【0016】次にねじ転造用丸ダイス7A,7Bが固定
された2本のダイス回転軸26A,26Bには、回転式
の第一アクチュエータ21A,21B(たとえば電気式
サーボモータ、油圧式サーボモータ等;サーボアクチュ
エータ)が設けられている。第一アクチュエータ21
A,21Bの駆動力は、駆動軸23A,23Bおよびウ
ォームとウォームホイール25A,25B等を経てダイ
ス回転軸26A,26Bにそれぞれ伝達され、これによ
りねじ転造用丸ダイス7A,7Bが互いに同方向にほぼ
同一回転数で回転駆動される。2個のねじ転造用丸ダイ
ス7A,7Bの加工面27a,27bには、多条のねじ
がそれぞれ形成されている。また、ワークWは、ダイス
7A,7Bの加工面27a,27bの凹凸が外周面に押
圧されることで、それらダイス7A,7Bとは回転方向
が逆となるように回転され、被ねじ加工部W0におねじ
が形成される。駆動軸23A,23Bには、第一アクチ
ュエータ21A,21Bの回転角度位置を検出するエン
コーダ28A,28B(回転センサ)が設けられ、これ
により第一アクチュエータ21A,21Bは、所定の回
転角度位置で正確に回転停止する機能(定位置回転停止
機能)を有する。
【0017】寄り付き駆動部3には、ダイス回転軸26
A,26Bが各々軸支された2個の軸ケース32A,3
2Bが配置されている。これら軸ケース32A,32B
には、往復動式(たとえば流体圧シリンダ)または回動
式(たとえば電気モータ、油圧式モータ)の第二アクチ
ュエータ31が設けられる。第二アクチュエータ31
は、各軸ケース32A,32Bごとに連動して、または
軸ケース32A,32Bをカム等を介して一斉に、各軸
心(回転軸線OA,OB)を内側方向に移動させる。こ
れにより、ダイス7A,7BとワークWとが相対接近す
る。なお、本明細書では、ねじ転造のためダイス7A,
7Bの加工面27a,27bがワークWに接近すること
を”寄り付き”、ダイス7A,7Bの加工面27a,2
7bがワークWの被ねじ加工部W0に接触することを”
食い付き”という。
【0018】制御部4は、I/Oポート94とこれに接
続されたCPU91、ROM92、RAM93等からな
るマイクロプロセッサおよび記憶装置等により構成され
ており、ROM92には制御プログラム92aが格納さ
れている。そしてI/Oポート94の出力側には、回転
駆動部2の第一アクチュエータ21A、21Bがそのア
クチュエータを駆動するためのサーボ駆動ユニット20
A,20Bを介して接続され、また寄り付き駆動部3の
第二アクチュエータ31がそのアクチュエータを駆動す
るためのサーボ駆動ユニット90を介して接続されてい
る。一方、I/Oポート94の入力側には、ワークセッ
トセンサ12と、エンコーダ28A,28Bとが接続さ
れている。
【0019】このような制御部4と、前述した回転駆動
部2のうちの第一アクチュエータ21A,21B、エン
コーダ28A,28B等とによって、回転制御機構6が
形成されている。この回転制御機構6は、いわゆるサー
ボ系と称されるフィードバック制御系の一類型であり、
エンコーダ28A,28Bによって第一アクチュエータ
21A,21Bの回転角度位置を検出し、制御部4から
の指令に基づき第一アクチュエータ21A,21Bが所
定の回転角度位置で停止する。これによって、ワークW
の周方向基準マークに対して、ダイス7A,7Bの基準
位置を所定の回転角度位置に設定することができる。ま
た、ダイス7A,7Bを所望の位置で精密に停止させる
こともできる。なお、ワークWの周方向基準位置とダイ
ス7A,7Bの基準位置との所定の回転角度位置関係に
ついての詳細は後述する。
【0020】上記のようなねじ転造装置100を用いて
ポジショニング転造を行う場合、ダイス7A−ダイス7
B間に設定される所定位置に、ワークWを正確に供給す
ることが重要である。以下、その方法について具体的に
説明する。
【0021】(第一形態)図2は、ワークホルダ11に
ワークWを装着する過程、図3は、ワークホルダ11が
連結されたワーク供給装置300によりダイス7A,7
B間の所定位置にワークWを供給する過程をそれぞれ示
す模式図である。図2−に示すように、まず、ワーク
供給装置300は、リニアガイド50が形成された固定
ベース40を備える。固定ベース40は、リニアガイド
50の伸延方向が、ねじ転造装置100のダイス7A,
7Bの回転軸線OA,OBと平行となるように、ダイス
7A,7Bに対して固定配置される。移動ベース41
は、モータやエアシリンダなどのアクチュエータを含む
スライド機構を有し(図示せず)、固定ベース40上を
リニアガイド50に沿って移動する。移動ベース41上
には、固定ベース40と同様のリニアガイド49が、ね
じ転造装置100のダイス7A,7Bの回転軸線OA,
OBと平行となるように設けられている。そして、該移
動ベース41と同様のスライド機構を備えるワーク供給
部48と補助部47とが、リニアガイド49に沿って移
動可能に移動ベース41上に配置されている。
【0022】固定ベース40において、リニアガイド5
0の伸延方向には、移動ベース41の移動を制限するス
トッパ43,45が設けられている。同様に、移動ベー
ス41において、リニアガイド49の伸延方向には、ワ
ーク供給部48の移動を制限するストッパ44が設けら
れている。これらストッパ群43,44,45の配置位
置は、ダイス7A,7Bに対して極めて厳密に設定され
る。詳細は後述する。
【0023】ワーク供給部48には、棒状のワークホル
ダ11がベアリング等を介して回転可能に設けられてい
る。ワークホルダ11の回転軸は、ワーク供給部48の
スライド方向と平行に設定される。このワークホルダ1
1の先端部11aは、ワークWを保持するチャックを構
成している。一方、ダイス7A,7Bの回転軸線OA,
OBと平行、かつ該回転軸線OA,OBの間に仮想的に
設定されるワーク移動軸線O上には、ワーク準備位置W
Aが定められる。すなわち、ワーク準備位置WAにワー
クWが配置された際には、ワークホルダ11の回転軸、
ワークWの軸線O’およびワーク移動軸線Oが互いに一
致することとなる。具体的に、ワーク準備位置WAは、
ワーク移動軸線O方向においてワークWのガスシール部
GSのダイス側端Sと、ダイス7A,7Bの加工面27
a,27bのガスシール側端7p,7qとの距離が{X
+h}(X,h:正の実数)となる位置に定められる。
すなわち、上記ガスシール側端7p,7qは、回転軸線
OA,OB方向においてワーク供給時にワークWが接近
してくる側となる。
【0024】上記に規定された距離{X+h}のうち、
ワーク準備位置WAに配置されたワークWが実際に移動
される距離は”X”である。図15の左図に示すよう
に、”h”は、ワークWがダイス7A,7B間の所定位
置に供給された際の、ワークWにおけるガスシール部G
Sのダイス側端S(=ガスケット座面S)と、ダイス7
A,7Bの加工面27a,27bのガスシール側端7
p,7qとのワーク移動軸線O方向における距離を表
す。このように、ねじ加工部W0を転造する際には、ガ
スケットGの高さを考慮してシリンダヘッドSHの座面
Rとガスケット座面Sとの間の隙間hを決定する。な
お、ガスケットを使用しないコニカルシートタイプのス
パークプラグにおいては、図15の右図に示すように、
テーパ面S’のダイス側端Pを、隙間hを設定する際の
基準にすればよい。
【0025】図2に示すように、ワーク供給装置300
は、板状のワーク固定治具60を含む。ワーク準備位置
WAへのワークWの配置は、ワーク固定治具60を介し
て行われる。ワーク固定治具60は、固定ベース40に
連結された昇降機構(図示せず)により、ワーク移動軸
線Oと直交する方向VDに可動とされる。このワーク固
定治具60は、ワーク挿通孔60k(図6参照)を備え
るとともに、ダイス7A,7Bのガスシール側端7p,
7qからワーク移動軸線O方向に距離{X+h}を有す
る仮想的な基準面BHと、ワーク挿通孔60kの開口し
たワーク挿通側面60pとが面一となるように、全体が
基準面BHよりもダイス7A,7B側に位置するよう配
設される。ワーク固定治具60のワーク挿通孔60kに
ワークWをセットしたのち、そのワーク固定治具60を
ワーク移動軸線Oと直交する方向VDに移動させて、ワ
ーク準備位置WAにワークWを供給する仕組みである。
このワーク固定治具60は、いわば極めて精度の高いパ
ーツフィーダの役割を果たす。ワーク挿通孔60kにワ
ークWを嵌め込む際には、一般的なパーツフィーダを使
用できる。なお、ワーク固定治具60には、光電セン
サ、近接スイッチ等の非接触センサが近接されている
(図示せず)。非接触センサにより、ワークWの有無が
確認されるとともに、ワークWの存在が確認されたら、
ワーク固定治具60によりワークWがワーク準備位置W
Aに搬送される。
【0026】また、本実施形態では、被ねじ加工部W0
に隣接形成された接地電極33を、周方向基準マークと
して使用するようにしている。そして、その接地電極3
3を基準にしてワークWをワークWの軸線O’周りに回
転させることにより、該ワークWの角度位置を調整す
る。これにより、位置決めマークをいちいちセンシング
する必要がなくなる。
【0027】図6は、ワークWの軸線O’に平行なワー
ク固定治具60の断面図(6−1)および軸線O’方向
からの平面図(6−2)である。ワーク固定治具60
は、板状の形態を有するとともにその板厚方向にワーク
挿通孔60kが貫通形成されており、前述したワーク挿
通側面60pにガスシール部GSが当接するまで、ワー
ク挿通孔60kにワークWを挿し込むようになってい
る。ワーク挿通孔60kにワークWを挿し込んで、ワー
ク挿通側面60pの反対側(裏面60q側)に突出した
接地電極33を挟持する際にワークWを回転させること
により、ワークWを特定方向に向かせる。なお、一般に
ガスシール部GSのガスケット座面Sは、わずかにテー
パ状に形成されている。このため、正確に位置合わせを
するためには、基準面BH側のワーク挿通孔60kの開
口端部に、ガスケット座面Sのテーパよりも若干大きな
テーパを設けるとよい。また、ワーク挿通孔60kの径
とワークWの被ねじ加工部W0との径差ができる限り小
さくなるように、ワーク挿通孔60kの径の公差を小さ
くする必要がある。ワーク挿通側面60pは、ワーク移
動軸線O方向においてダイス7A,7Bの加工面27
a,27bのガスシール側端7p,7qとの距離が厳密
に設定・維持される。したがって、ワーク挿通側面60
pにガスシール部GSがぴったり着座するように、ワー
ク固定治具60にワークWをセットすれば、軸線O’方
向におけるワークWの位置を、NC制御を行わずともい
とも簡単に定めることができる。そして、そのとき一緒
に軸線O’周りの角度位置調整を行うので、ワークWを
軸線O’周りに回しているときに、軸線O’方向におけ
る位置がずれるといった心配もしなくてよい。
【0028】図7は、軸線O’周りの角度位置調整の方
法を示す模式図である。ワーク固定治具60の板厚は、
ワーク挿通孔60kにワークWを十分に差し込んだと
き、ワーク挿通側面60pの反対側となる裏面60q側
から、ワークWの先端に溶接接合された接地電極33が
突出するように調整されている。そして、その突出した
接地電極33を、チャック52で挟んで保持することに
より所定の角度位置まで強制的にワークWを回転させ
る。チャック52は、ワークWがワークホルダ11に固
定されるまで、接地電極33を挟持した状態が維持され
る。
【0029】上記のようにして、ワーク固定治具60に
ワークWを固定したのち、ワーク固定治具60をチャッ
ク52と一体的に、ワーク準備位置WAに向けてワーク
移動軸線Oに直交する方向VDにまっすぐ下降させる。
そして、ワーク固定治具60の邪魔にならないように若
干後退させておいたワーク供給部48を、ダイス7A,
7Bに近づく方向に前進させる。すると、図2−およ
び図8に示すように、ダイス7A,7Bに接近する方向
においてワークホルダ11の先端部11aがワークWに
形成された軸孔35に挿入される。このとき、ワークホ
ルダ11の先端部11aは、ワークWの軸孔35内にお
ける縮径部54にまで達しない位置で停止され、軸孔3
5の内側からワークWを固定する。すなわち、図2−
に示すように、ワークホルダ11が固定されたワーク供
給部48は、ストッパ44の働きにより前進が停止され
る。その結果として、図8のように、ワークホルダ11
の先端面11pと縮径部54の下端との間に隙間dが残
余する。このようにすれば、ワークWがワークホルダ1
1に押されて、軸線O方向の位置がずれるという不具合
が発生しなくなる。
【0030】上記のようにワークホルダ11にワークW
を固定したら、ワークホルダ回転阻止部42を作動させ
て、ワークホルダ11がワーク移動軸線O周りに回転し
ないようにして、ワークWの角度位置を保持する。その
後、図2−に示すように、チャック52の挟持動作を
解除して接地電極33をフリーにし、ワークWがワーク
固定治具60から完全に離脱するまでワーク供給部48
を後退させる。その後、ワーク固定治具60およびチャ
ック52を元の位置まで上昇させる。
【0031】次に、ワーク供給部48をストッパ44に
前進が阻止されるまで、再び前進させる(図3−参
照)。するとワークWは、ワーク移動軸線O方向におい
て、ガスシール部GSのダイス側端Sからダイス7A,
7Bのガスシール側端7p,7qまでの距離がちょうど
{X+h}の位置に再び固定される。その状態を維持し
つつ、ワーク供給部48と対向する位置に設けられた補
助部47を、ワーク供給部48に接近させる。補助部4
7には、ワークWの軸孔35に挿入されて転造時におい
てワークが跳ね飛ぶことを防ぐ支持棒46が、ワークホ
ルダ11との対向位置に設けられている。補助部47
が、ワーク供給部48に接近するにともない、その支持
棒46がワークホルダ11に保持されたワークWの先端
側から軸孔35内に入り込む(図3−参照)。
【0032】そして、移動ベース41を前進させること
により、複数のダイス7A,7Bの間に向けてワークW
をまっすぐ一定距離(=X)移動させる。すると、ワー
ク移動軸線O方向におけるガスシール部GSとダイス7
A,7Bとの最短距離は、必ず特定距離h(=隙間h)
を示す。移動ベース41は、固定ベース40に設けられ
たストッパ45に前進が停止されるまでに距離Xだけ、
極めて正確に進む。このように、ワークWをワーク移動
軸線Oに沿って一軸搬送するワーク供給装置300に
は、移動距離Xに対応したストッパ群43,44,45
が設けられ、該ストッパ群43,44,45によりワー
クWは、ワーク基準位置WAと、該ワーク基準位置WA
から距離Xだけ移動させた位置とで停止される。つま
り、ストッパ群43,44,45に強制停止されるま
で、各ベース40,41を移動させるだけで、極めて高
精度の位置決めが行える。このようにワーク供給装置3
00は、動作量がフィードバックされないシリンダ機構
やモータなどの駆動機構を備えるのみで既述した動作を
すべてフォローでき、測定誤差も生じないため、ワーク
Wの加工品質も向上する。
【0033】(第二形態)次に、センサの検出結果に基
づいてサーボアクチュエータを制御するフィードバック
系の駆動機構を備えるワーク供給装置301について説
明する。図4−に示すように、ワーク供給装置301
は、第一形態におけるワーク供給装置300の構成を概
ね援用できる。移動ベース70は、固定ベース40のリ
ニアガイド50に沿ってサーボアクチュエータにより駆
動される。同様に、ワーク供給部74は、移動ベース7
0のリニアガイド71に沿ってサーボアクチュエータに
より駆動される。以下、具体的にねじ転造装置100へ
のワークWの供給方法を説明する。
【0034】まず、ワークホルダ11の先端部11bに
ワークWを配置する。この際、近接スイッチ等の非接触
型のセンサでワークWの有無を確認する。そして、ワー
クWの存在が確認されたら、接地電極33がワーク移動
軸線O周りにおける特定角度を示すようにワークWの角
度位置を調整することと、ダイス7A,7BとワークW
との相対位置を測定してその測定結果よりワークWの必
要移動量を算出することとを独立に行う。ワークホルダ
11へのワークWの供給は、図示しないパーツフィーダ
等により行うことができる。ワークホルダ11の先端部
11bは、後端側からワークWの軸孔35内に挿通され
る。図9に示すように、ワークホルダ11の先端部11
bには、軸孔35の開口部に着座する鍔状部11tが形
成されており、より安定にワークWを保持することが図
られている。また、ワークホルダ11の先端部11b
は、軸孔35における縮径部54にさしかかる位置まで
しっかりと挿通される。
【0035】一方、ダイス7A,7Bに対するワークW
の位置測定は、光センサ77,78および変位センサ8
1のいずれかにより行うことができる。図10は、光セ
ンサ77,78によりワークWの位置測定を行う形態を
説明する模式図であって、ワーク供給装置301を上方
から見た平面図を表している。光センサは、固定ベース
40に対して固定的に設けられたビーム出力部78と、
同じく検出部77とからなる。すなわち、ビーム出力部
78および検出部77は、ダイス7A,7Bにおけるガ
スシール側端7p,7qに対し、ワーク移動軸線O方向
において位置固定されている。図10から理解できるよ
うに、本実施形態では2ダイス式のねじ転造装置100
を使用している。
【0036】ビーム出力部78より出力されたブロード
なビームLBは、ワークWなどの障害物がその進行経路
上に存在しない場合、その全成分が検出部77に検出さ
れる。他方、図10および図4−に示すように、レー
ザLBの進行経路とワークWとが重なると、ワークWに
遮られない成分のみが検出部77に到達する。検出部7
7は、検出結果を制御装置(図示せず)に出力する。制
御装置においては、入力された検出結果よりワーク移動
軸線O方向におけるワークWの位置を特定し、ワーク移
動軸線O方向への必要移動量が算出される。そして、算
出された必要移動量だけ、サーボアクチュエータにより
ワークWが搬送される。なお、ダイス7A,7Bに対す
るワークWの相対位置測定についていえば、ワーク移動
軸線O方向におけるガスシール部GSのダイス側端S
(ガスケット座面)の位置をセンシングする方法が好適
である。ガスシール部GSは、転造を行う際の軸線O方
向におけるワークWの基準位置として重要だからであ
る。
【0037】また、光センサ77,78の替わりに変位
センサ81を用いることもできる。図11に示すよう
に、変位センサ81は、その変位量測定方向OQがワー
ク移動軸線O方向と平行となるように設けられ、さらに
ダイス7A,7Bにおけるガスシール側端7p,7qに
対し、ワーク移動軸線O方向において位置固定されてい
る。ワーク移動軸線O方向に沿って移動するワークWに
対し、被ねじ加工部W0の通過は許容し、ガスシール部
GSの下端Sより後方側の通過は阻止する当て板80
が、変位センサ81の検出部81sに接触状態で設けら
れる。ワークWがダイス7A,7Bに接近する方向に搬
送される際、ガスシール部GSのダイス側端Sが当て板
80の表面80pに当接して、ワークWが該当て板80
を進行方向に強制移動させた場合、当て板80の裏面8
0qに接触状態で設けられた変位センサ81の検出部8
1sが変位量測定方向OQに沿って変位される。その際
の変位量に基づいて、ワーク移動軸線O方向におけるワ
ークWの位置測定が行われる。あとは、光センサの場合
と同様である。
【0038】また、ワークホルダ11にワークWをセッ
トしたのち、接地電極33がワーク移動軸線O周りにお
ける特定角度を示すように位置調整を行い、その後でダ
イス7A,7Bに対するワークWの位置測定を行うこと
もできる。この順番によれば、接地電極33の角度位置
調整を行っている最中に、万が一、ワーク移動軸線O方
向においてワークWに位置ズレが生じたとしても、その
ズレはフィードバック制御により解消されるので問題に
ならない。
【0039】図4および図5に基づいて、ねじ転造装置
100へのワークWの搬送手順について説明する。ま
ず、図示しないパーツフィーダによりワークホルダ11
にワークWを固定する(図4−,参照)。次に、ワ
ーク供給部74をチャック52の下方まで移動させると
ともに、チャック52を接地電極33に向けて下降させ
る。そして、図7で説明した要領で接地電極33をチャ
ック52で挟むことにより、所定の角度位置まで強制的
にワークWを回転させる。その後すぐにワークホルダ回
転阻止部42を作動させて、ワークホルダ11が回転し
ないようにし、ワークWの角度位置を保持する(図4−
)。ワークWの角度位置決めが終了したのち、チャッ
ク52を接地電極33より離間させて、前述のワークW
の位置測定を行う(図5−)。そして、補助部47
を、ワーク供給部48に接近させ、支持棒46をワーク
ホルダ11に保持されたワークWの先端側から軸孔35
内に挿通させる。位置測定の結果より算出された必要移
動量だけワークWを、ワーク移動軸線Oに沿って移動さ
せる(図5−)。上記必要移動量は、ワーク移動軸線
O方向におけるガスシール部GSとダイス7A,7Bと
の最短距離がhに等しくなる量である。以上により、ダ
イス7A,7Bに対するワークWのワーク移動軸線O方
向における位置と、ワーク移動軸線O周りの角度位置と
が確定され、転造装置100へのワークWの供給が完了
する(図5−)。
【0040】以上、説明したように転造装置100への
ワークWの供給が完了したら転造工程に移る。転造工程
は、図12を用いて説明することができる。まず、ダイ
ス7A,7Bの基準位置T1〜T5を、所定の角度位置
に予め移動させておく。その後に、ダイス7A,7Bお
よびワークWを回転停止状態で相対接近させ、ワークW
にダイス7A,7Bが完全に接触してから転造を開始す
る。回転停止状態で食い付かせることにより、ダイス7
A,7BとワークWとが接触した際にズレが生じ難い。
なお、上記相対接近は、前述した隙間hを維持しつつ行
われる。
【0041】図12に示すように、ワークWを挟んで2
個のダイス7A,7Bが対向配置されている。図1で説
明したように、第二アクチュエータ31の往復動または
回動にともない、ダイス軸26A,26BがワークWの
中心に向かって移動し、ダイス7A,7BはワークWか
ら離間した状態(実線)からワークWに接触する状態
(破線)に寄り付く。ダイス7A,7BがワークWに食
い付いたら、食い付き信号が出力されるとともに、ワー
クホルダ回転阻止部42によるワークホルダ11の回転
規制が解除され、その後に転造が開始される。本実施形
態において、ダイス7A,7Bの直径は、被ねじ加工部
W0の直径の5倍に設定されているので、ダイス7A,
7BがワークWと接触状態で1回転したとき、両外周面
間の滑りがなければ、ワークWは5回転する。つまりダ
イス7A,7Bが72゜回転するときワークWが1回転
する。一方、駆動軸23A,23Bに設けられたエンコ
ーダ28A,28Bが、第一アクチュエータ21A,2
1Bの回転角度位置を常時検出しており、このことは結
果的にダイス7A,7Bの相対的な回転角度位置を検出
することになる(図1参照)。
【0042】図13に示すように、ダイス7A,7Bは
5条ねじであり、その端面外周縁にねじ切り開始位置T
1〜T5を周方向に等間隔で有する。ダイス7A,7B
において、これらねじ切り開始位置T1〜T5をダイス
基準位置として設定することができ、また、ねじ転造加
工の際はこれらのT1〜T5がランダムに使用される。
【0043】たとえば、図12に示すように、ダイス7
Aにおける工具側ねじ切り開始位置T1とワークWの接
地電極33とを、対向させる形にて加工を開始する。ダ
イス7Aの周長は、被ねじ加工部W0の周長の5倍に設
定しているため、ダイス7Aの工具側ねじ切り開始位置
T1〜T5のそれぞれがワークWと接する際には、接地
電極33と対向して接することになる。一定位置にセッ
トされるワークWの接地電極33を基準にして、ワーク
Wとダイス7A,7Bとにおける相対角度位置関係をず
らすことにより、ワークWのねじ切り開始位置を変更す
ることができる。たとえば、ダイス7Aの基準位置であ
るねじ切り開始位置T1を、接地電極33と対向する位
置より18°だけ図12において時計回りにワークWと
は独立に回転させる。すると、ねじ切り開始位置T1に
代わり、位置Aが接地電極33と対向することになる。
そして、その状態でダイス7AをワークWに食い付かせ
て転造を行うと、ダイス7Aにおける工具側ねじ切り開
始位置T1〜T5のそれぞれがワークWと接する際に
は、接地電極33が図12において時計回りに90°ず
れた位置にて接することになる。
【0044】このようにして、接地電極33とねじ切り
開始位置T1〜T5のいずれかとの相対角度位置関係を
維持ないし調整することにより、ワークWの被ねじ加工
部W0において、ワークの補正角度90゜ごとの位相差
(ダイス7Aではダイスの補正角度18゜の位相差)
A,B,C,Dを有する4種のスパークプラグ用主体金
具が得られる。このようにして得られた主体金具30を
用いてスパークプラグ200を製造し、その中から最適
な点火性能を発揮する位置に接地電極33を有するもの
を選択して、エンジンのシリンダヘッドに取り付けるこ
とができる。なお、ダイス7Aでの18゜の位相差A,
B,C,Dは、T1とT2の間のみならず、T2とT3
の間等にも同様に形成される。また、ワークWでの周方
向の位相角度差は90゜に限らず任意の設定が可能であ
り、位相差A,B,C,Dが等間隔でなくてもよい。ま
た、本実施形態ではワークWは、転造中においてダイス
7A,7Bの押圧力により回転されるようにしたが、ワ
ークWがダイス7A,7Bと同期して回転駆動されるよ
うにしてもよい。
【0045】以上のようなポジショニング転造によっ
て、ねじ加工の施されたワークWに、絶縁体、中心電
極、端子金具およびガスケット等を組付けることによ
り、スパークプラグが得られる。
【0046】なお、本明細書の特許請求の範囲において
各要件に付与した符号は、添付の図面の対応部分に付さ
れた符号を援用して用いたものであるが、あくまでも発
明の理解を容易にするために付与したものであり、特許
請求の範囲における各構成要件の概念をなんら限定する
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ねじ転造装置の基本的構成を示すブロック図。
【図2】ワークホルダにワークを装着する過程を示す模
式図。
【図3】ワークホルダが連結された供給装置により所定
位置にワークを供給する過程を示す模式図。
【図4】図2の別形態を示す模式図。
【図5】図3の別形態を示す模式図。
【図6】ワーク固定治具の断面図および軸線方向からの
平面図。
【図7】軸線周りの角度位置調整の方法を示す模式図。
【図8】ワークホルダによるワークの固定形態を説明す
る模式図。
【図9】図8の別形態を説明する模式図。
【図10】光センサによりワークの位置測定を行う形態
を説明する模式図。
【図11】変位センサによりワークの位置測定を行う形
態を説明する模式図。
【図12】ダイスとワークとの平面的配置関係を示す模
式図
【図13】ダイスの斜視図。
【図14】スパークプラグのシリンダヘッドへの取り付
け状態を示す断面図。
【図15】ダイスとワークとの配置関係を表す模式図。
【図16】ポジショニング転造の模式図。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被ねじ加工部(W0)の先端側に周方向
    基準マーク(33)、基端側に径方向に膨出したガスシ
    ール部(GS)が形成されたスパークプラグ(200)
    の主体金具(30)となる軸状のワーク(W)を転造加
    工して、前記ガスシール部(GS)に対する所定位置お
    よび前記周方向基準マーク(33)に対する所定角度位
    置からねじ形成する工程を含むスパークプラグ(20
    0)の製造方法において、 前記転造加工を行う複数のダイス(7A,7B)の回転
    軸線(OA,OB)の間に、該回転軸線(OA,OB)
    と平行なワーク移動軸線(O)を仮想して、そのワーク
    移動軸線(O)上にワーク準備位置(WA)を定め、 前記周方向基準マーク(33)が前記ワーク移動軸線
    (O)周りにおける特定方向を向くように前記ワーク
    (W)を前記ワーク準備位置(WA)に配置したのち、
    その特定方向を維持しつつ、前記ワーク(W)を前記ワ
    ーク移動軸線(O)に沿って一定距離移動させて、前記
    ダイス(7A,7B)と前記ガスシール部(GS)との
    前記ワーク移動軸線(O)方向における最短距離が特定
    距離を示すように、前記被ねじ加工部(W0)を前記複
    数のダイス(7A,7B)の加工面(27a,27b)
    に面する位置に配置し、 その後、前記特定距離を維持しつつ、前記周方向基準マ
    ーク(33)と前記ダイス(7A,7B)上に定められ
    たダイス基準位置(T1〜T5)とを所定の回転角度位
    置関係に維持した状態で、前記ワーク(W)と前記ダイ
    ス(7A,7B)とを相対接近させ、前記被ねじ加工部
    (W0)を転造することを特徴とするスパークプラグ
    (200)の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記周方向基準マーク(33)は、前記
    被ねじ加工部(W0)に隣接形成された接地電極(3
    3)である請求項1記載のスパークプラグ(200)の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ワーク移動軸線(O)方向において
    前記ガスシール部(GS)の前記ダイス側端(S)と、
    前記ダイス(7A,7B)の加工面(27a,27b)
    の前記ガスシール側端(7p,7q)との距離が{X+
    h}(X,h:正の実数)となる位置に前記ワーク準備
    位置(WA)を定め、そのワーク準備位置(WA)に前
    記ワーク(W)を配置したのち、前記ワーク(W)を前
    記ワーク移動軸線(O)方向に沿って距離Xだけ移動さ
    せる請求項1または2記載のスパークプラグ(200)
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ダイス(7A,7B)の加工面(2
    7a,27b)の前記ガスシール側端(7p,7q)か
    ら前記ワーク移動軸線(O)方向に前記距離{X+h}
    を有する基準面(BH)を仮想する一方、ワーク挿通孔
    (60k)が形成されたワーク固定治具(60)を、前
    記ワーク挿通孔(60k)の開口したワーク挿通側面
    (60p)が前記基準面(BH)と面一となるように、
    前記基準面(BH)よりも前記ダイス(7A,7B)側
    に配設し、前記ワーク挿通孔(60k)に前記ワーク
    (W)をセットしたのち、前記ワーク固定治具(60)
    を前記ワーク移動軸線(O)と直交する方向(VD)に
    移動させて、前記ワーク準備位置(WA)に前記ワーク
    (W)を供給する請求項3記載のスパークプラグ(20
    0)の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ワーク固定治具(60)は、板状の
    形態を有するとともにその板厚方向に前記ワーク挿通孔
    (60k)が貫通形成されており、前記ワーク挿通側面
    (60p)に前記ガスシール部(GS)が当接するま
    で、前記ワーク(W)を前記先端側から前記ワーク挿通
    孔(60k)に挿し込み、前記ワーク挿通側面(60
    p)の反対側に突出した前記周方向基準マーク(33)
    である前記接地電極(33)を挟持する際に前記ワーク
    (W)を回転させることにより、前記ワーク(W)を前
    記特定方向に向かせる請求項4記載のスパークプラグ
    (200)の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ワーク(W)が前記ワーク固定治具
    (60)に存在するか否かを判別するワーク有無判別セ
    ンサによって、前記ワーク移動軸線(O)と直交する方
    向(VD)に移動させる前に前記ワーク(W)の有無を
    確認する請求項4または5記載のスパークプラグ(20
    0)の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ワーク(W)を前記ワーク移動軸線
    (O)に沿って一軸搬送するワーク供給装置(300)
    には、移動距離Xに対応したストッパ群(43,44,
    45)が設けられ、該ストッパ群(43,44,45)
    により、前記ワーク(W)を前記ワーク準備位置(W
    A)と、該ワーク準備位置(WA)から距離Xだけ移動
    させた位置とで停止させる請求項3記載のスパークプラ
    グ(200)の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ワーク供給装置(300)は、前記
    ワーク(W)に形成された軸孔(35)に挿入され、該
    軸孔(35)の内側から前記ワーク(W)を固定するワ
    ークホルダ(11)を備える請求項7記載のスパークプ
    ラグ(200)の製造方法。
  9. 【請求項9】 被ねじ加工部(W0)の先端側に周方向
    基準マーク(33)、基端側に径方向に膨出したガスシ
    ール部(GS)が形成されたスパークプラグ(200)
    の主体金具(30)となる軸状のワーク(W)を転造加
    工して、前記ガスシール部(GS)に対する所定位置お
    よび前記周方向基準マーク(33)に対する所定角度位
    置からねじ形成する工程を含むスパークプラグ(20
    0)の製造方法において、 前記転造加工を行う複数のダイス(7A,7B)の回転
    軸線(OA,OB)の間に、該回転軸線(OA,OB)
    と平行なワーク移動軸線(O)を仮想して、前記周方向
    基準マーク(33)が前記ワーク移動軸線(O)周りに
    おける特定方向を向くように前記ワーク(W)を前記ワ
    ーク移動軸線(O)上に配置したのち、その特定方向を
    維持しつつ、前記ワーク(W)を前記ワーク移動軸線
    (O)に沿って必要量移動させて、前記ダイス(7A,
    7B)と前記ガスシール部(GS)との前記ワーク移動
    軸線(O)方向における最短距離が特定距離を示すよう
    に、前記被ねじ加工部(W0)を前記複数のダイス(7
    A,7B)の加工面(27a,27b)に面する位置に
    配置し、 その後、前記特定距離を維持しつつ、前記周方向基準マ
    ーク(33)と前記ダイス(7A,7B)上に定められ
    たダイス基準位置(T1〜T5)とを所定の回転角度位
    置関係に維持した状態で前記ワーク(W)と前記ダイス
    (7A,7B)とを相対接近させ、前記被ねじ加工部
    (W0)を転造することを特徴とするスパークプラグ
    (200)の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ワーク(W)を前記ワーク移動軸
    線(O)上に配置したのち、前記ダイス(7A,7B)
    に対する前記ワーク(W)の相対位置を測定し、その測
    定結果より前記ワーク(W)の必要移動量を算出する請
    求項9記載のスパークプラグ(200)の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ワーク(W)の位置測定は、前記
    ワーク(W)の前記ワーク移動軸線(O)方向における
    前記ガスシール部(GS)のダイス側端(S)の位置を
    センシングすることである請求項10記載のスパークプ
    ラグ(200)の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ダイス基準位置(T1〜T5)
    を、所定の角度位置に予め移動させておき、前記ダイス
    (7A,7B)および前記ワーク(W)を回転停止状態
    で相対接近させ、前記ワーク(W)に前記ダイス(7
    A,7B)が接触してから転造を開始する請求項1ない
    し11のいずれか1項に記載のスパークプラグ(20
    0)の製造方法。
JP2002127999A 2002-04-30 2002-04-30 スパークプラグの製造方法 Expired - Fee Related JP4157721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127999A JP4157721B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 スパークプラグの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127999A JP4157721B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 スパークプラグの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003323963A true JP2003323963A (ja) 2003-11-14
JP4157721B2 JP4157721B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=29541898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002127999A Expired - Fee Related JP4157721B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 スパークプラグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4157721B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062880A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Dispositif de fabrication et procédé de fabrication pour bougie d'allumage
JP2010129520A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法、スパークプラグの製造装置
US20110183573A1 (en) * 2010-01-28 2011-07-28 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method of manufacturing metal shell assembly for spark plug, method of manufacturing spark plug, and apparatus for manufacturing metal shell assembly for spark plug
JP2014509437A (ja) * 2011-01-13 2014-04-17 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニー 接地電極の向きが改良されたスパークプラグおよび形成方法
JP2016131994A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 秀一 内藤 主体金具製造装置及び主体金具製造方法
US20170141543A1 (en) * 2011-01-13 2017-05-18 Federal-Mogul Corporation Spark plug having improved ground electrode orientation and method of forming
KR101895821B1 (ko) * 2018-03-28 2018-09-07 우영철 차량용 플러그의 전조장치
CN108526362A (zh) * 2017-03-01 2018-09-14 日本特殊陶业株式会社 加工装置、部件的制造方法及火花塞的制造方法
CN108832486A (zh) * 2017-01-26 2018-11-16 费德罗-莫格尔有限责任公司 具有改进的接地电极定向的火花塞及形成方法
JP7440907B2 (ja) 2020-09-23 2024-02-29 エヌティーツール株式会社 雌ネジ加工方法、推定刃先距離判別装置およびツールプリセッタ

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8156779B2 (en) 2006-11-22 2012-04-17 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Apparatus and method of producing spark plug
JP2008153202A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造装置及び製造方法
WO2008062880A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Dispositif de fabrication et procédé de fabrication pour bougie d'allumage
JP2010129520A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法、スパークプラグの製造装置
US8834224B2 (en) 2010-01-28 2014-09-16 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method of manufacturing metal shell assembly for spark plug, method of manufacturing spark plug, and apparatus for manufacturing metal shell assembly for spark plug
US20110183573A1 (en) * 2010-01-28 2011-07-28 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method of manufacturing metal shell assembly for spark plug, method of manufacturing spark plug, and apparatus for manufacturing metal shell assembly for spark plug
JP2011154938A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ用主体金具組立体の製造方法、スパークプラグの製造方法、及び、スパークプラグ用主体金具組立体の製造装置
CN102195238A (zh) * 2010-01-28 2011-09-21 日本特殊陶业株式会社 火花塞用主体配件组装体的制造方法及制造装置、火花塞的制造方法
US20170141543A1 (en) * 2011-01-13 2017-05-18 Federal-Mogul Corporation Spark plug having improved ground electrode orientation and method of forming
US9236713B2 (en) 2011-01-13 2016-01-12 Federal-Mogul Corporation Spark plug having improved ground electrode orientation and method of forming
JP2014509437A (ja) * 2011-01-13 2014-04-17 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニー 接地電極の向きが改良されたスパークプラグおよび形成方法
US9893496B2 (en) * 2011-01-13 2018-02-13 Federal-Mogul Llc Spark plug having improved ground electrode orientation and method of forming
JP2016131994A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 秀一 内藤 主体金具製造装置及び主体金具製造方法
CN108832486A (zh) * 2017-01-26 2018-11-16 费德罗-莫格尔有限责任公司 具有改进的接地电极定向的火花塞及形成方法
CN108526362A (zh) * 2017-03-01 2018-09-14 日本特殊陶业株式会社 加工装置、部件的制造方法及火花塞的制造方法
JP2018144044A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 日本特殊陶業株式会社 加工装置、部品の製造方法およびスパークプラグの製造方法
KR101895821B1 (ko) * 2018-03-28 2018-09-07 우영철 차량용 플러그의 전조장치
JP7440907B2 (ja) 2020-09-23 2024-02-29 エヌティーツール株式会社 雌ネジ加工方法、推定刃先距離判別装置およびツールプリセッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4157721B2 (ja) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4869210B2 (ja) スパークプラグの製造装置及び製造方法
US8250952B2 (en) Method of machine tool calibration
JP2003323963A (ja) スパークプラグの製造方法
US9956628B2 (en) Method of producing a rotationally oriented thread
US9656329B2 (en) Machining jig for rotatably supporting workpiece with respect to tool of machine tool and machining system
JPS62203701A (ja) ツールホルダー
JP5691838B2 (ja) タッピング加工方法
JP6579182B2 (ja) ねじ加工方法
JP4898290B2 (ja) 測定機能付電動チャックを備えたワーク搬送装置
EP2621034B1 (en) Method of manufacturing electrode complex for forming electrode of spark-plug, and method of manufacturing spark plug
JP5759261B2 (ja) スパークプラグ管理用ゲージとシリンダヘッドのプラグ穴管理用ゲージおよびそれらのゲージセット
JPH11170135A (ja) ワークバイスのワーク位置決め治具
JP2006082225A (ja) ワーク位置決め装置
JP5226486B2 (ja) スパークプラグの製造方法、スパークプラグの製造装置
JP7440907B2 (ja) 雌ネジ加工方法、推定刃先距離判別装置およびツールプリセッタ
JP2009274171A (ja) チャック機構およびそのチャック機構を用いたワーク搬送装置
JPH0911010A (ja) ワークチャック用補助治具
CN112846260B (zh) 一种用于加工发动机缸盖座圈导管的液压镗头
JP2005313254A (ja) 軸心合せ方法及び装置並びに軸心合せ冶具
JPS6331877Y2 (ja)
JPH06328302A (ja) 加工装置
JPH0671006U (ja) カムミラーのチャック装置
JPH1190713A (ja) 球面加工方法
JP2001269842A (ja) 芯出しゲージとこのゲージを用いた内径加工工具の芯出し方法
JP2013226630A (ja) 旋盤におけるワークの芯ずれ補正機構。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4157721

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees