JPH1190713A - 球面加工方法 - Google Patents

球面加工方法

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JPH1190713A
JPH1190713A JP26935397A JP26935397A JPH1190713A JP H1190713 A JPH1190713 A JP H1190713A JP 26935397 A JP26935397 A JP 26935397A JP 26935397 A JP26935397 A JP 26935397A JP H1190713 A JPH1190713 A JP H1190713A
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JP
Japan
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tool
rake face
spherical
deviation
spherical surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP26935397A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kai
聡 甲斐
Hisashi Inada
久 稲田
Ko Nakano
▲香▼ 中埜
Yoshio Tamagawa
芳夫 玉川
Masashi Furusawa
正史 古澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な形状の球面加工を行う。 【解決手段】 円弧形状の刃先4を有する工具を回転さ
せながら加工物7の切削を行う球面の加工方法におい
て、工具シャンクの中心位置を加工機の回転軸2から、
工具のすくい面に平行な方向にずらした量をδとし、こ
のδを変化させて、実際に加工を行う。加工によって創
成された球面の、工具の回転によって形成された円弧の
半径を測定し、δと測定された半径の関係から、刃先の
円弧中心と加工機の回転軸のずれ量Lを求め、このずれ
量Lだけ、工具シャンクの中心位置の修正を行うことに
より、正確な形状の球面加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球面の加工方法、
より詳細には、光学部品、光学部品用金型、精密金型等
の正確な形状の球面加工を可能とする加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学部品、光学部品用金型等の球面の加
工法とて、円弧形状の刃先を有する工具を回転させ、該
工具の円弧形状を転写させる切削を行うことにより、球
面を作製する加工方法がある。
【0003】図10,図11は、従来の球面の加工方法
の一例を説明するための要部概略構成図で、図中、10
は加工機、11は工具で、1は工具11の円弧の中心、
2は加工機10の回転軸、3は工具11のすくい面で、
この加工法の場合、図10に示すように、工具11の円
弧の中心1と、加工機10の回転軸2とのずれL、およ
び、図11に示すように、工具11のすくい面3と加工
機10の回転軸2とのずれdが無い工具を用いなければ
正確な球面の加工を行うことができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、加工機上に取り付けた
状態で、加工機の回転軸と工具のすくい面のずれ量dの
測定を行い、すくい面高さの修正を行うことと、実際の
加工によって得られた、工具の円弧の中心と、加工機の
回転軸とのずれLの修正を行うことにより、正確な形状
の球面加工を行うことを可能にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円弧
形状の刃先を有する工具を回転させながら切削を行う球
面の加工方法において、工具シャンクの中心位置を加工
機の回転軸から、工具のすくい面に平行な方向にずらし
た量をδとし、このδを変化させて、実際に加工を行
い、加工によって創成された球面の、工具の回転によっ
て形成された円弧の半径を測定し、測定された半径と前
記δとの関係から、刃先の円弧中心と加工機の回転軸の
ずれ量Lを求め、このずれ量Lだけ、工具シャンクの中
心位置の修正を行うことにより、球面加工を行うことを
特徴としたものである。
【0006】請求項2の発明は、円弧形状の工具を回転
させながら切削を行う球面の加工方法において、加工機
に工具を取り付けた状態で、加工機の回転軸を中心に工
具を180度反転させ、反転による工具のすくい面の移
動量を測定することにより、工具のすくい面と、加工機
の回転軸とのずれdを求め、求められたdだけすくい面
高さを修正することにより、球面の加工を行うことを特
徴としたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、工具のすくい面高さ位置の修正を容易にするため、
すくい面の法線が上向きになるように工具をおいた状態
で、工具のシャンクの中心軸よりも工具のすくい面が下
になるように工具を作製することを特徴としたものであ
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、すくい面高さのずれdを、顕微鏡もしくは拡大機能
をもつビデオカメラを用いて計測することを特徴とした
ものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、工具刃先と、工具のシャンクとの間に、高さのずれ
dだけの修正を行うスペーサを挿入することにより高さ
修正を行うことを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による加工の様子
を示す図で、図中、4は円弧形状の刃先、5は工具シャ
ンク、6は工具ホルダ、7は加工物で、該加工物7の球
面形状の加工は、工具11を加工機10の回転軸2を中
心に回転させ、工具の刃先4の円弧形状を転写させる事
によって行われる。
【0011】図2は、加工機10上に工具11を取り付
けた状態を示す図、図3は、工具11を加工機10に取
り付け、加工機10の主軸2の回転により工具11を1
80度回転させた状態(破線位置)と、回転させる前の
状態(実線)を同時に示した図で、反転させる前と、反
転後のすくい面の高さの差は2dとなる。この2dの測
定は、図2のAもしくはBに配置された、顕微鏡もしく
は拡大機能をもつビデオカメラを用いることによって、
容易に測定できる。そして、2dの値の1/2の値が加
工機の回転軸と工具のすくい面とのずれ量dとなる。
【0012】図4は、すくい面高さの修正を行っている
様子を示す図で、刃物と工具シャンクの間に厚さdのス
ペーサ8を挿入することにより、加工機の回転軸とすく
い面の高さのずれdを修正する。また、図5に示すよう
に、すくい面3の法線が上方向になるように工具を置い
た状態で、工具シャンクの中心軸9よりもすくい面が低
くなるようにあらかじめ作成しておくことにより、スペ
ーサ8の挿入のみですくい面のずれの修正を行えるの
で、修正が容易になる。
【0013】次に、工具11の円弧の中心と、工具回転
軸とのずれLの修正の仕方を説明する。図6は、図2の
B方向から見た状態図で、2は加工機の回転軸、9は工
具シャンクの中心、4は工具刃先を示している。また、
工具シャンクと加工機の回転軸のずれ量をδで示してい
る。6は工具ホルダで、該工具ホルダ6の中心は加工機
の回転軸2と一致するように取り付けられる。工具ホル
ダ6は、工具のすくい面と平行な方向に、工具シャンク
の位置をずらす機能を有する。工具ホルダ6を用い、工
具シャンクと加工機の回転軸のずれ量δを変えて、図7
に示すように、実際に加工を行い、工具の回転によって
形成される円弧の半径の測定を行う。以降、この半径を
図8に示すように、R1と表記する。また、R1の測定
は、図8に示すように、工具回転軸2との角度θが一定
の状態で測定する。
【0014】図9は、実際に、ある工具について、図6
のδを変えて加工を行った際のR1の変化の様子を示す
図で、実線はR1、点線は工具刃先の半径を示す。ま
た、δ=0は、加工機の回転軸と工具シャンクの中心が
一致する状態で、工具シャンクの位置をずらさない場合
は、この位置での加工と同じ結果となる。図9から、δ
を変化させることにより、R1が変化していることがわ
かる。また、R1はδと線形関係にあり、その傾きは、
θに依存する、そのため、複数のδによる加工を行うこ
とにより、図9にAにて示すように、工具刃先の半径と
R1が一致するδを求めることができる。求められたδ
は工具のR中心と工具の回転軸のずれ量を一致するので
L(=δ)だけ刃先位置の修正を行うことにより、刃先
位置のずれに起因する、半径の誤差が無い球面加工を行
うことができるようになる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、円弧形状の工具
を回転させ、工具の円弧形状を転写させる加工法の問題
点として、工具の円弧の中心と工具回転軸とのずれ、お
よび、工具すくい面と工具回転軸とのずれによる誤差が
あげられるが、請求項1に記載の方法により、工具の円
弧の中心と工具回転軸とのずれを、請求項2に記載の方
法により、工具すくい面と工具回転軸とのずれによる誤
差をそれぞれ修正でき、正確な形状の球面加工を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による加工の様子を示す図である。
【図2】 加工機上に工具を取り付けた状態を示す図で
ある。
【図3】 工具を加工機に取り付け、加工機の主軸の回
転により工具を180度回転させた状態と、回転させる
前の状態を同時に示した図である。
【図4】 すくい面高さの修正を行っている様子を示す
図である。
【図5】 工具シャンクの中心軸とすくい面との関係を
示す図である。
【図6】 図2のB方向から見た状態を示す図である。
【図7】 実際に加工を行い、工具の回転によって形成
される円弧の半径を測定する例を示す図である。
【図8】 円弧の半径を測定する方法を説明するための
図である。
【図9】 実際に、ある工具について、図6のδを変え
て、加工を行った際のR1の変化の様子を示す図であ
る。
【図10】 従来の球面の加工方法の一例を説明するた
めの要部概略構成図である。
【図11】 従来の球面の加工方法の一例を説明するた
めの要部概略構成図である。
【符号の説明】
1…工具の円弧の中心、2…加工機の中心軸、3…工具
のすくい面、4…円弧形状の刃先、5…工具シャンク、
6…工具ホルダ、7…加工物、8…スペーサ、9…シャ
ンクの中心軸、10…加工機、11…工具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉川 芳夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古澤 正史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧形状の刃先を有する工具を回転させ
    ながら切削を行う球面の加工方法において、前記工具シ
    ャンクの中心位置を加工機の回転軸から該工具のすくい
    面に平行な方向にずらした量をδとし、該δを変化させ
    て実際に加工を行い、該加工によって創成された球面
    の、工具の回転によって形成された円弧の半径を測定
    し、該測定された半径と前記δとの関係から、刃先の円
    弧中心と加工機の回転軸のずれ量Lを求め、該ずれ量L
    だけ、工具シャンクの中心位置の修正を行うことによ
    り、球面加工を行うことを特徴とする球面加工方法。
  2. 【請求項2】 円弧形状の工具を回転させながら切削を
    行う球面の加工方法において、加工機に工具を取り付け
    た状態で、該加工機の回転軸を中心に前記工具を180
    度反転させ、反転による該工具のすくい面の移動量を測
    定することにより、該工具のすくい面と、加工機の回転
    軸とのずれdを求め、求められたdだけすくい面高さを
    修正することにより、球面の加工を行うことを特徴とす
    る球面加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の球面加工方法において、工具
    のすくい面高さ位置の修正を容易にするため、すくい面
    の法線が上向きになるように前記工具をおいた状態で、
    該工具のシャンクの中心軸よりも該工具のすくい面が下
    になるように該工具を作製することを特徴とする球面加
    工方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の切削加工方法において、すく
    い面高さのずれdを、顕微鏡もしくは拡大機能をもつビ
    デオカメラを用いて計測することを特徴とする球面加工
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項2の球面加工方法において、工具
    刃先と、工具のシャンクとの間に、高さのずれdだけの
    修正を行うスペーサを挿入することにより高さ修正を行
    うことを特徴とする球面加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716088B2 (en) 2001-01-10 2004-04-06 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Work processing method
CN103008986A (zh) * 2012-11-30 2013-04-03 沈阳黎明航空零部件制造有限公司 一种内球面的数控镗铣加工方法
CN105033339A (zh) * 2015-07-01 2015-11-11 桐乡市凯盛精密机械有限公司 汽车空调压缩机的球槽铣削方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6716088B2 (en) 2001-01-10 2004-04-06 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Work processing method
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CN103008986B (zh) * 2012-11-30 2016-01-20 沈阳黎明航空零部件制造有限公司 一种内球面的数控镗铣加工方法
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