JP2016078094A - ねじ部材の製造方法、スパークプラグの製造方法、ねじ部材製造装置 - Google Patents

ねじ部材の製造方法、スパークプラグの製造方法、ねじ部材製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転造加工において、ワークを把持する機構の負担を軽減すること。【解決手段】自身の中心軸方向に延び、雄ねじが転造される第1部分と、第1部分よりも中心軸に垂直な方向の長さが長い第2部分とを有するワークを把持して、2つの転造ダイスを用いて第1部分の外周に雄ねじを転造する。中心軸のうち少なくとも第1部分に対応する第1部分中心軸は、2つの転造ダイスそれぞれの中心軸が含まれる第1仮想平面から所定の向きに離れている。且つ、把持された状態における第1部分中心軸は、第2部分から離れるに従って第1仮想平面からの距離が大きくなるように傾いている。【選択図】図9

Description

本発明は、ねじ部材の製造に関する。
雄ねじを形成する方法として、転造が知られている。転造には、通常、2つ又は3つの転造ダイスが用いられる。転造ダイスが2つである場合、把持したワークの中心軸を、2つの転造ダイスの中心軸を含む仮想平面上に配置する手法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2008−153202号公報
上記先行技術のようにワークの中心軸を上記仮想平面上に配置すると、転造時においてワークの中心軸と直交する方向に、ワークに浮き上がり挙動が発生することが見出された。この浮き上がり挙動は、ワークの把持機構の負担となる。本願発明は、この浮き上がり挙動によって発生する把持機構の負担を軽減することを解決課題とする。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、自身の中心軸方向に延び、雄ねじが転造される第1部分と、前記第1部分よりも前記中心軸に垂直な方向の長さが長い第2部分とを有するワークを把持し、2つの転造ダイスによって前記第1部分の外周に雄ねじを転造するねじ部材の製造方法が提供される。この製造方法は;前記中心軸のうち少なくとも前記第1部分に対応する第1部分中心軸は、前記2つの転造ダイスそれぞれの中心軸が含まれる第1仮想平面から所定の向きに離れており;前記ワークが把持された状態における前記第1部分中心軸は、前記第2部分から離れるに従って前記第1仮想平面からの距離が大きくなるように傾いていることを特徴とする。この形態の場合、第1部分中心軸が第1仮想平面から所定の向きに離れ、且つ、把持された状態における第1部分中心軸が、第2部分から離れるに従って第1仮想平面からの距離が大きくなるように傾いて配置される。この配置によって、浮き上がり挙動が抑制されることが見出された。この結果、この形態によれば、ワークを把持する機構の負担が軽減される。これによって、例えば、ワークを把持する機構の故障が抑制される。
(2)上記形態において、前記所定の向きは、鉛直方向下向きであり;前記第1部分中心軸と前記第1仮想平面との最短距離は、0.005mm以上0.3mm以下でもよい。この形態によれば、ワークの浮き上がり挙動が効果的に抑制される。
(3)上記形態において、前記第1部分中心軸と前記第1仮想平面とがなす角度のうち小さい方は、2×10−4rad以上40×10−4rad以下でもよい。この形態によれば、ワークの浮き上がり挙動が効果的に抑制される。
(4)上記形態において、前記ワークは、前記転造の際に、把持機構中心軸に沿って伸びる把持機構によって把持されており;前記第1仮想平面に垂直であり且つ前記第1部分中心軸を含む第2仮想平面に対する前記把持機構中心軸の投影線と、前記第1部分中心軸とでなす角度のうち小さい方が、0度よりも大きくなることを許容してもよい。この形態によれば、ワークの浮き上がり挙動が効果的に抑制される。先の形態として説明したようにワークは転造ダイスに対して傾いている一方、転造時には転造ダイスに沿う力がワークに働く。この形態の場合、ワークの中心軸と把持機構中心軸とのずれが許容されるので、このずれによって浮き上がり挙動が抑制される。
(5)上記形態において、前記ワークは、中空部を有してもよい。この形態によれば、把持機構の負担が大きくなりやすい中空部材の場合に、その負担を軽減できる。
(6)上記形態において、前記転造の際に、前記中空部で前記ワークを把持してもよい。この形態によれば、把持機構の負担が大きくなりやすい中空部での把持の場合に、その負担を軽減できる。
(7)上記形態において、前記雄ねじは、ねじリーチが12mm以上でもよい。この形態によれば、把持機構の負担が大きくなりやすい長いねじリーチを有するねじ部材を製造する場合に、その負担を軽減できる。
(8)上記形態において、前記ワークは、自身の先端部から延びる棒状部材を備え;前記ワークの中心軸を中心とした周方向に沿った前記棒状部材の位置合わせと、前記2つの転造ダイスそれぞれの周方向の位置合わせとを、前記転造の前に実施してもよい。この形態によれば、棒状部材の位置に対するねじ切りの開始位置を制御できる。
(9)上記形態において、前記転造の前において、前記第1部分のビッカース硬さは310Hv以下でもよい。この形態によれば、把持機構の負担を軽減できる。ワークのビッカース硬さが低いと、転造ダイスへの反発力が小さいため、浮き上がりの力が小さくなるからである。
(10)上記形態において、前記雄ねじは、スパークプラグ用の主体金具に形成される雄ねじでもよい。この形態によれば、スパークプラグ用の金具に適用できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現できる。例えば、スパークプラグの製造方法や、ねじ部材製造装置として実現できる。
スパークプラグを示す部分断面図。 スパークプラグの製造工程図。 主体金具中間体を示す図。 中間組立体を示す図。 転造ダイスを示す斜視図。 中間組立体が供給装置によって配置される様子を示す図。 中間組立体及び把持機構の断面図。 中間組立体が配置された様子を示す図。 中間組立体が配置された様子を示す図。 部分中心軸と第1仮想平面との距離の測定を説明する図。 部分中心軸の傾きの測定を説明する図。 位置合わせ治具の斜視図。 位置合わせ工程の様子を示す図。 位置合わせ工程の様子を示す図。 主体金具組立体を示す図。 中間組立体の配置と、浮き上がり挙動の抑制の度合いとの関係をテーブルで示す図。
図1は、スパークプラグ100を示す部分断面図である。まず、スパークプラグ100の構造を説明し、スパークプラグ100の製造方法(ねじ部材としての主体金具組立体350の製造方法を含む)については後述する。
以下、図1に示す軸線方向ODを、図面における上下方向と定義し、下側をスパークプラグの先端側、上側を後端側と定義して説明する。図1は、軸線Oの右側にスパークプラグ100の外観を示し、軸線Oの左側にスパークプラグ100の断面を示す。
スパークプラグ100は、ガソリンエンジンのエンジンヘッド200に取り付けられる装置であり、燃焼室内における混合気に点火するために、先端の電極間において火花放電を生じさせる。
スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極30と、端子電極60と、主体金具50とを備えている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能する部材であり、軸線Oに沿って延びる軸孔12を有している。中心電極20は、軸線Oに沿って延びる棒状の電極であり、絶縁碍子10の軸孔12内に挿入された状態で保持されている。主体金具50は、絶縁碍子10の外周を囲む筒状の部材であり、絶縁碍子10を内部に固定している。
接地電極30は、一端が主体金具50の先端に固定され、他端が中心電極20と対向する。端子電極60は、給電を受けるための端子であり、中心電極20に電気的に接続されている。スパークプラグ100がエンジンヘッド200に取り付けられた状態で、端子電極60とエンジンヘッド200との間に高電圧が印加されると、中心電極20と接地電極30との間に火花放電が生じる。以下、各部材の詳細について説明する。
絶縁碍子10は、セラミックによって形成された筒状の絶縁体であり、軸線方向ODに延びる軸孔12が軸線Oに沿って形成されている。
中心電極20は、絶縁碍子10の軸孔12内に配置され、後端側から先端側に向かって延びた棒状の部材である。中心電極20の先端は、絶縁碍子10の先端側において露出している。中心電極20の先端には、電極チップ29が設けられている。電極チップ29は、白金合金又はイリジウム合金等により形成され、溶接によって電極母材21の先端に結合している。
中心電極20は、電極母材21の内部に、芯材22が埋設された構造を有している。電極母材21は、インコネル600(INCONELは登録商標)等のニッケル合金によって形成されている。芯材22は、電極母材21よりも高い熱伝導率を有する金属によって形成されている。具体的には、銅を主体とする合金と、銅との何れかによって形成されている。
絶縁碍子10の軸孔12内のうち、中心電極20の後端側には、シール体4及びセラミック抵抗3が設けられている。中心電極20は、シール体4及びセラミック抵抗3を介して、端子電極60に電気的に接続されている。
主体金具50は、筒状の金具であり、絶縁碍子10を内部に保持している。主体金具50の外周には、工具係合部51と、雄ねじ部52とが形成されている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。
主体金具50の雄ねじ部52は、ねじ山が形成された部位であり、エンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合する。雄ねじ部52は右ねじであり、雄ねじ部52の呼び径はM14である。スパークプラグ100は、主体金具50の雄ねじ部52をエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合させて締め付けることによって、エンジンヘッド200に固定される。
主体金具50の工具係合部51と雄ねじ部52との間には、径方向外側に突き出たフランジ状の鍔部54が形成されている。雄ねじ部52と鍔部54との間のねじ首59には、環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、板体を折り曲げることによって形成されており、スパークプラグ100がエンジンヘッド200に取り付けられた際には、鍔部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。ガスケット5の変形によって、スパークプラグ100とエンジンヘッド200との隙間が封止され、取付ねじ孔201を介した燃焼ガスの漏出が抑制される。
主体金具50の工具係合部51よりも後端側には、薄肉の加締部53が形成されている。鍔部54と工具係合部51との間には、薄肉の座屈部58が形成されている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が挿入されている。両リング部材6,7の間には、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。
スパークプラグ100の製造工程において、加締部53が内側に折り曲げられて加締められると、座屈部58は、圧縮力の付加に伴って外向きに座屈変形するとともに、主体金具50と絶縁碍子10とが固定される。タルク9は、加締め工程の際に圧縮され、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性が高められる。
図1に示された接地電極30は、主体金具50の先端に接合された電極である。接地電極30の先端部33は、中心電極20の先端と対向している。
端子電極60には、プラグキャップ(図示せず)を介して高圧ケーブル(図示せず)が接続される。先述したように、接地電極30と中心電極20との間に火花放電が生じさせるために、高圧ケーブルを介して、端子電極60とエンジンヘッド200との間に高電圧が印加される。
次に、スパークプラグ100の製造方法について説明する。図2は、スパークプラグ100の製造工程図である。
まず、絶縁碍子10と中心電極20とを作製する(工程P610)。本実施形態では、絶縁碍子10の作製として、以下の手順を採用する。アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用の素地となる造粒物を調製する。この造粒物を用いてラバープレス成形を実施すると、筒状の成形体が得られる。得られた成形体に対し、研削加工によって外形を整える。この後、成形体に焼成加工を施すことによって絶縁碍子10が得られる。
中心電極20は、中央部に放熱性向上を図るための銅合金等を配置したニッケル合金を鍛造加工することで作製する。
次に、絶縁碍子10と、中心電極20と、セラミック抵抗3と、端子電極60とを、シール体4によって封着し固定する(工程P620)。シール体4の材料としては、例えば、ホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製された粉末を使用する。上記の封着および固定は、例えば次のように実施する。調整した粉末を、セラミック抵抗3を挟むようにして絶縁碍子10の軸孔12内に注入する。その後、後方から端子電極60で押圧しつつ、シール体4を焼き固めると、シール体4による封着および固定が実現される。焼き固めは、焼成炉によって、組み付けたもの全体を加熱することで実現する。なお、絶縁碍子10の表面における釉薬層の焼成は、シール体4の焼成と同時、又は事前に実施する。
次に、主体金具50を作製する(工程P630)。まず、円柱状の金属素材(例えばS17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)に冷間鍛造加工等を施す。この加工によって、筒状の部材が成形される。その後、切削加工を施し、外形を整える。これによって、図3に示す主体金具中間体300が作製される。
主体金具中間体300は、被加工部320(第1部分)と、先述した鍔部54(第2部分)とを備える。被加工部320は、中心軸CLに沿って延びる部位であり、転造によって雄ねじ部52が形成される。被加工部320の外径φRは、M14の雄ねじを転造で形成するために設定された寸法である。鍔部54は、被加工部320よりも中心軸CLに垂直な方向の長さが長い。つまり、鍔部54は、φRよりも外径が大きい。
なお、本実施形態における被加工部320のビッカース硬さは、200Hv以上310Hv以下である。被加工部320のビッカース硬さは、例えば、JIS Z 2244の規定に基づく手法によって測定できる。具体的には、正四角推状のダイヤモンド圧子により、被加工部320に対して所定の荷重(例えば、4.9N)を加えた際に、被加工部320に形成される圧痕の対角線長さに基づき、被加工部320のビッカース硬さを測定する。
続いて、主体金具中間体300の先端面に、接地電極部材270を抵抗溶接することで、図4に示す中間組立体310を作製する(工程P640)。接地電極部材270は、直棒状の部材であり、接地電極30の元になる。接地電極部材270は、耐腐食性に優れた材料で形成される。具体的には、ニッケルと、ニッケルを主成分とする合金(例えばインコネル600やインコネル601等)との何れかによって形成されている。この溶接を実施すると、いわゆるダレが生じるため、ダレを除去した後、次から説明する雄ねじ部52の形成を実施する。
図5は、ねじ部材製造装置500を示す斜視図である。ねじ部材製造装置500は、転造ダイスD1,D2と、位置合わせ治具JGと、位置合わせ治具JGを移動させる移動手段MOと、供給装置400とを備える。但し、図5においては、供給装置400(図6参照)の図示は省略されている。
本実施形態では、図5に示すように、互いに直交する右手系のXYZ軸を定義する。X軸は、転造ダイスD1,D2の回転中心である軸DA1,DA2との両方に直交する直線に平行な軸である。Y軸は、鉛直方向に延びる軸であり、鉛直方向上向きがプラスの向きである。Z軸は、X軸およびY軸に直交する軸である。Z軸のプラスの向きは、図5に示すように転造ダイスD1,D2が転造時において回転する向きに回された右ねじが進む向きである。
転造ダイスD1,D2は、雄ねじを転造するためのものである。転造ダイスD1,D2はそれぞれ、ねじの転造に必要な厚みを有する円板状をなし、外周面には、ねじ転造面が形成されている。転造ダイスD1,D2は、加工面が対向するようにして配置されており、軸DA1,DA2を回転軸としてそれぞれ回転可能に支持されている。軸DA1,DA2は、Z軸に平行である。なお、図5及び他の図において、転造ダイスD1,D2の支持手段や回転手段等の図示を省略する。
転造ダイスD1,D2を用いた雄ねじ部52の形成(ねじ部材の製造)は、配置工程(工程P650)と、位置合わせ工程(工程P660)と、転造工程(工程P670)とによって実現される。配置工程は、供給装置400を用いて中間組立体310を配置する工程である。
図6は、中間組立体310が、供給装置400によって配置される様子を示す。供給装置400は、タレット410と、把持機構HOとを備える。把持機構HOは、把持機構中心軸に沿って伸び、タレット410に取り付けられる。把持機構HOは、中間組立体310を片側で把持する。片側での把持とは、図6に示すように、被加工部320とは逆側の端部で把持することである。タレット410は、X軸を中心に回転できる。タレット410は、図示しない機構によってZ軸方向に移動できるように構成されている。この回転および移動によって、転造ダイスD1,D2を基準とした所定位置に、中間組立体310を配置する。
なお、図6は、供給装置400が中間組立体310を1つのみ把持する様子を示す。但し実際には、供給装置400は中間組立体310を4つまで把持できるように構成されている。
図7は、中間組立体310及び把持機構HOの断面図である。把持機構HOは、中間組立体310が中心軸CLを中心に回転できるように構成されている。把持機構HOは、図7に示すように、ボールプランジャ機構を備え、ボールHBと中間組立体310の貫通孔(中空部)との接触によって把持を実現する。
把持機構HOの中心軸である把持機構中心軸CLHは、ボールプランジャ機構によって、図7に示すように中間組立体310の中心軸CLに対して或る程度、ずれることができる。このずれによって、把持機構HOの把持機構中心軸CLHを第2仮想平面VP2(図8と共に後述)に投影して形成される投影線と中心軸CLとでなす角度のうち小さい方(鋭角)が、0度よりも大きくなることが許容される。なお、中間組立体310に外力が作用しなければ、上記角度は略0度になる。
図8,図9は、配置工程によって、中間組立体310が配置された様子を示す。図8は、供給装置400の図示を省略している。図9は、転造ダイスD2の図示を省略している。図9に示すように、被加工部320の部分中心軸CL1は、第1仮想平面VP1よりもY軸方向のマイナス側に配置される。部分中心軸CL1とは、中心軸CLの一部であって、中心軸CL上における被加工部320の端から端までに対応する仮想線分である。第1仮想平面VP1とは、図8に示すように、転造ダイスD1の軸DA1と、転造ダイスD2の軸DA2とを含む仮想平面である。
図8に示すように、先述した第2仮想平面VP2が定義される。第2仮想平面VP2は、第1仮想平面VP1と直交する仮想平面(つまり、YZ平面に平行な仮想平面)であって、部分中心軸CL1を含む平面である。なお、被加工部320は、先述したように中心軸CLに沿って延びる部位であるので、部分中心軸CL1に沿って延びる部位であるとも言える。
図9に示すように、配置工程によって配置された中間組立体310の部分中心軸CL1は、YZ平面において、第1仮想平面VP1に対して傾いている。図9に示すように、この傾きによって、中間組立体310が把持機構HOによって把持された状態における部分中心軸CL1は、鍔部54から離れるに従って、第1仮想平面VP1からの距離が大きくなる。
配置工程の前段階において、接地電極部材270の周方向に沿った位置が或る程度調節されている。この調節は、中間組立体310が把持機構HOに挿入される際に、ガイドプレート等の位置決め手段によって実施される。このため、中間組立体310は、接地電極部材270の周方向に沿った位置が或る程度調節された状態で、転造ダイスD1,D2間に配置される。具体的には、接地電極部材270が、図9に示すように、Y軸方向について最も上(以下「最上位置」という)に位置するように調節された状態で配置される。但し、接地電極部材270の周方向に沿った位置は、後の位置合わせ工程において移動させられる。よって、接地電極部材270の周方向の位置は、上記最上位置に正確に配置される必要はなく、後の位置合わせ工程が実施できる範囲に配置されればよい。
転造ダイスD1,D2間に中間組立体310を配置した後、タレット410がZ軸のマイナス向きに移動することで、中間組立体310の座面55の一部が転造ダイスD1,D2の側面に対して押し当てられる。
図10は、部分中心軸CL1と第1仮想平面VP1との距離Lの測定を説明する図である。距離Lは、後述するように、好ましい範囲が存在する。そこで、距離Lをその範囲に収めるために、距離Lの測定を実施する。距離Lの測定は配置工程に先立ち実施する。この測定結果に基づき、配置工程においてタレット410の位置決めを行う。
先述したように部分中心軸CL1は傾いているので、距離Lは、第1仮想平面VP1との最短距離となる部位で測定する。つまり、最も鍔部54に近い部位で測定する。但し、厳密に最短距離となる部位で測定する必要は無く、或る程度の誤差は許容される。
第1仮想平面VP1は、図10に示す基準面Kに対して平行に、且つ、基準面Kとの距離が所定値aに予め調整されている。よって、距離Lは、基準面Kから被加工部320までの距離bと、被加工部320の外径φRとを測定することで求めることができる。つまり、L=a−(b−φR/2)によって算出される。なお、距離Lは、部分中心軸CL1の傾きを考慮した補正を実施すると、より正確な値が算出される。しかし、本実施形態の傾きは微小であるので、この補正を実施しても距離Lの値は殆ど変わらない。よって、本実施形態ではこの補正を実施せず、上記の式による算出値を採用する。
図11は、上記で説明した部分中心軸CL1の傾きの測定を説明する図である。部分中心軸CL1の傾きは、第1仮想平面VP1となす角度ANで表される。部分中心軸CL1が第2仮想平面VP2に含まれるので、角度ANは、部分中心軸CL1と、次に述べる交線とがなす角度と表現することもできる。交線とは、第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2との交線のことである。部分中心軸CL1及び交線は何れも、第2仮想平面VP2に含まれる。このように角度ANは、第2仮想平面VP2上における角度である。
角度ANは、被加工部320における2点それぞれについて、基準面Kからの距離を測定することで求めることができる。この2点は、互いにZ軸方向に25mm離れており、接地電極部材270に遠い方の測定点における測定値を距離c、近い方の測定点における測定値を距離dとする。角度ANは、AN=atan((c−d)/25mm)によって算出される。なお、本実施形態における角度ANは微小値なので、AN(rad)=(c−d)/25mmでも略同じ値が算出される。
なお、距離b,c,dの値は、中間組立体310を中心軸CL回りに回転させることで周方向について数点、測定し、それら測定値の平均値として算出する。例えば、90度ずつ回転させ、4箇所で測定した値の平均を算出する。
配置工程を終えた後、接地電極部材270の位置合わせ工程を実施する(工程P660)。接地電極部材270の位置とは、中心軸CLを中心とする周方向に沿った位置のことである。接地電極部材270の位置合わせは、図5に示した位置合わせ治具JGを用いる。位置合わせ治具JGは、図5に示すように、Y軸方向に沿って往復移動できる移動手段MOに取り付けられている。
図12は、位置合わせ治具JGの斜視図である。位置合わせ治具JGは、図12に示すように、接触部Pと、基部BSとを備える。基部BSは、移動手段MOに固定される。接触部Pは、基部BSからY軸方向のプラス向きに突き出す部位である。
接触部Pは、中間組立体310(転造ダイスD1,D2)側に向かい合う正面S1と、正面S1の背面に位置する背面S2とを有する。正面S1と背面S2との間には、テーパ面TAが形成される。テーパ面TAの傾斜角度は、比較的小さな値(例えば、30度以下)に設定されている。
テーパ面TAと正面S1との間には、湾曲面部R1が形成されている。テーパ面TAと背面S2との間には、湾曲面部R2が形成されている。さらに、位置合わせ治具JGのY軸方向先端には、湾曲面部R3が形成されている。テーパ面TA及び湾曲面部R1,R2,R3の表面は平滑化されている。
図13,図14は、位置合わせ工程の様子を示す。図13,図14は、図示を簡単にするために、中心軸CLの傾きをゼロとして示している。位置合わせ工程においては、図13,図14に示すように、座面55を転造ダイスD1,D2に押し付けた状態で、テーパ面TAを接地電極部材270の側面に接触させながら位置合わせ治具JGを移動手段MOによってY軸方向のプラス向きへ移動させることで、接地電極部材270の周方向に沿った位置合わせが行われる。
この工程において、位置合わせ治具JGの移動距離は、所定値に定められている。よって、図14に示すように位置合わせ治具JGが停止した際に、接地電極部材270は周方向の位置が所定位置に定まる。接地電極部材270の位置合わせ終了後、位置合わせ治具JGを接地電極部材270から離して退避させる。
続いて、転造工程を実施する(工程P670)。まず、回転が停止している転造ダイスD1,D2同士を接近させ、転造ダイスD1,D2によって中間組立体310の被加工部320を挟み込む。そして、座面55を転造ダイスD1,D2の側面に接触させた状態で、転造ダイスD1,D2の回転を開始することによって、中間組立体310に対して転造加工を開始する。
転造加工が開始されると、中間組立体310が転造ダイスD1,D2から受ける力によって、中心軸CLが第1仮想平面VP1に対して略平行になり、さらに、中間組立体310が転造ダイスD1,D2から逃げる方向(Z軸方向のプラス向き)へと移動する。
転造加工が完了すると、転造ダイスD1,D2の回転を停止させる。このように、1つの中間組立体310(ワーク)に対する転造が完了する度に転造ダイスD1,D2の回転を止め、新規の中間組立体310に対する転造の度に、止まっている転造ダイスD1,D2を改めて回転させることをインフィード転造と呼ぶ。
上記のようにして転造ダイスD1,D2の回転を停止させる度に、転造ダイスD1,D2の周方向位置を原点に復帰させる。これによって、本実施形態の転造加工は、転造ダイスD1,D2の周方向位置が原点位置である状態で開始される。
転造加工が完了すると、被加工部320に雄ねじ部52が形成される。この結果、図15に示すように、主体金具組立体350が作製される。なお、ねじリーチNLは、本実施形態においては25mm以上35mm以下に設定される。
その後、絶縁碍子10と主体金具組立体350とを組み付ける(図2:工程P680)。ここで組み付けられる絶縁碍子10は、先述したように、中心電極20と端子電極60とが接合された接合体として構成されている。この組み付けは、絶縁碍子10を主体金具組立体350に対してその基端側から挿入して組み付けた上で、比較的薄肉に形成された主体金具組立体350の後端側の開口部を径方向内側に加締めることによって実現される。この加締めによって、加締部53が形成される。
最後に、接地電極部材270を屈曲させることによって、接地電極30を形成する(工程P690)。このようにして、スパークプラグ100が製造される。
図16は、中間組立体310の配置と、浮き上がり挙動の抑制の度合いとの関係をテーブルで示す。中間組立体310の配置とは、先述した距離Lと、部分中心軸CL1の傾きとの組み合わせで表される。図16において、部分中心軸CL1の傾きは、測定値としての(距離c−距離d)の値と、角度(rad)とによって示されている。角度は、(距離c−距離d)の値と、図11と共に説明した式とによる算出値である。
浮き上がり挙動とは、中間組立体310、或いはタレット410がY軸方向のプラス向きに移動しようとする現象のことである。図16に示された評価Aは、浮き上がり挙動がほぼ抑制され、特に良好であることを示す。評価Bは、浮き上がり挙動が従来に比べて約60%減少し、良好であることを示す。評価Cは、浮き上がり挙動が確認されたものの、問題を生じさせない程度の微小な浮き上がり挙動であることを示す。評価Dは、従来程度の浮き上がり挙動が生じることを示す。
図16に示されるように、距離Lが0.005mm以上0.3mm以下、且つ、傾きが2×10−4rad以上40×10−4rad以下であれば、評価B以上が得られる。よって、この数値範囲は好ましい。
距離Lが0.05mm以上0.2mm以下、且つ、傾きが16×10−4rad以上24×10−4rad以下であれば、評価Aが得られる(図16の破線の範囲)。よって、この数値範囲は好ましい。距離Lが0.07mm以上0.15mm以下、且つ、傾きが8×10−4rad以上32×10−4rad以下であれば、評価Aが得られる(図16の二重線の範囲)。よって、この数値範囲は好ましい。距離Lが0.1mm、且つ、傾きが2×10−4rad以上40×10−4rad以下であれば、評価Aが得られる(図16の太線の範囲)。よって、この数値範囲は好ましい。
本実施形態によれば、少なくとも以下の効果を得ることができる。中間組立体310の配置に関する上記の好ましい数値範囲によれば、浮き上がり挙動が抑制されることによって、把持機構HOの負荷が軽減され、ひいては供給装置400の故障が抑制される。
先述したようにボールプランジャ機構によって、中心軸CLと把持機構中心軸CLHとのずれが許容されているため、浮き上がり挙動が更に抑制される。転造によって、中間組立体310には、角度ANが小さくなる向きの力が作用する。上記のずれが許容されていると、この力が吸収されるので、浮き上がり挙動が抑制される。
中間組立体310は、中空部材であり、把持機構HOは中空部を把持する。これらの条件は、把持機構HOの負担が大きくなりやすい。さらに、ねじリーチNLが長い(25mm以上である)こと、及び、先述したインフィード転造の実施も、把持機構HOの負担が大きくなりやすい。よって、これらの条件において、浮き上がり挙動を抑制することは、特に有益である。
被加工部320のビッカース硬さが310Hv以下なので、転造ダイスD1,D2への反発力が小さくなり、浮き上がりが抑制される。一方で、被加工部320のビッカース硬さが200Hv以上なので、転造によって被加工部320が変形することによる不具合が抑制される。
転造前に、接地電極部材270の位置合わせを行い、さらに、転造ダイスD1,D2の周方向位置を原点に合わせるので、ねじ切りの開始位置を、接地電極部材270の位置に対して、所定範囲内に収めることができる。
本発明は、本明細書の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、先述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、先述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことができる。その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。例えば、以下のものが例示される。
ねじ部材は、スパークプラグ用の主体金具でなくても、雄ねじを有する部材であれは、どのようなものでもよい。例えば、中実部材でもよい。
ねじの呼び径は、どのようなものでもよい。例えば、M6,M8,M10,M12,M16,M18,M20,M22,M24でもよい。
供給装置の構造は、どのようなものでもよい。例えば、タレット等の回転機構を用いずに、装置全体のアライメントを調整することで、所望の配置を実現してもよい。
ワークを把持する機構は、どのようなものでもよい。例えば、外径をチャックしてもよいし、ワークの両側を把持してもよい。
距離L1の算出において、測定点の位置を変更してもよい。
部分中心軸の傾きの算出において、基準面からの距離を測定する2点間の距離は、25mmでなくても、任意に設定してよい。
ねじリーチは、25mm以上35mm以下でなくてもよい。例えば、12mm以上25mm未満でもよいし、12mm未満でもよいし、35mmを超えてもよい。特に12mm以上の場合、把持機構の負担が大きくなるので、本願発明を適用すると良い。
第2部分(実施形態では鍔部54)は、円柱形状でなくてもよく、第1部分(実施形態では被加工部320)よりも中心軸に垂直な方向の長さが長ければよい。
実施形態においてはY軸が鉛直方向に一致するように配置したが、これに限られず、Y軸が鉛直方向とずれていてもよい。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
7…リング部材
9…タルク
10…絶縁碍子
12…軸孔
18…後端側胴部
20…中心電極
21…電極母材
22…芯材
29…電極チップ
30…接地電極
33…先端部
50…主体金具
51…工具係合部
52…雄ねじ部
53…加締部
54…鍔部
55…座面
58…座屈部
59…ねじ首
60…端子電極
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ねじ孔
205…開口周縁部
270…接地電極部材
300…主体金具中間体
310…中間組立体
320…被加工部
330…座面
350…主体金具組立体
400…供給装置
410…タレット
500…ねじ部材製造装置
BS…基部
CL…中心軸
CL1…部分中心軸
CLH…把持機構中心軸
D1…転造ダイス
D2…転造ダイス
DA1…軸
DA2…軸
K…基準面
O…軸線
OD…軸線方向
P…接触部
R1…湾曲面部
R2…湾曲面部
R3…湾曲面部
S1…正面
S2…背面
TA…テーパ面
HB…ボール
JG…治具
MO…移動手段
HO…把持機構
VP1…第1仮想平面
VP2…第2仮想平面

Claims (12)

  1. 自身の中心軸方向に延び、雄ねじが転造される第1部分と、前記第1部分よりも前記中心軸に垂直な方向の長さが長い第2部分とを有するワークを把持し、2つの転造ダイスによって前記第1部分の外周に雄ねじを転造するねじ部材の製造方法であって、
    前記中心軸のうち少なくとも前記第1部分に対応する第1部分中心軸は、前記2つの転造ダイスそれぞれの中心軸が含まれる第1仮想平面から所定の向きに離れており、
    前記ワークが把持された状態における前記第1部分中心軸は、前記第2部分から離れるに従って前記第1仮想平面からの距離が大きくなるように傾いていること
    を特徴とするねじ部材の製造方法。
  2. 前記所定の向きは、鉛直方向下向きであり、
    前記第1部分中心軸と前記第1仮想平面との最短距離は、0.005mm以上0.3mm以下であること
    を特徴とする請求項1に記載のねじ部材の製造方法。
  3. 前記第1部分中心軸と前記第1仮想平面とがなす角度のうち小さい方は、2×10−4rad以上40×10−4rad以下であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のねじ部材の製造方法。
  4. 前記ワークは、前記転造の際に、把持機構中心軸に沿って伸びる把持機構によって把持されており、
    前記第1仮想平面に垂直であり且つ前記第1部分中心軸を含む第2仮想平面に対する前記把持機構中心軸の投影線と、前記第1部分中心軸とでなす角度のうち小さい方が、0度よりも大きくなることを許容すること
    を特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  5. 前記ワークは、中空部を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  6. 前記転造の際に、前記中空部で前記ワークを把持すること
    を特徴とする請求項5に記載のねじ部材の製造方法。
  7. 前記雄ねじは、ねじリーチが12mm以上であること
    を特徴とする請求項1から請求項6までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  8. 前記ワークは、自身の先端部から延びる棒状部材を備え、
    前記ワークの中心軸を中心とした周方向に沿った前記棒状部材の位置合わせと、前記2つの転造ダイスそれぞれの周方向の位置合わせとを、前記転造の前に実施すること
    を特徴とする請求項1から請求項7までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  9. 前記転造の前において、前記第1部分のビッカース硬さは310Hv以下であること
    を特徴とする請求項1から請求項8までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  10. 前記雄ねじは、スパークプラグ用の主体金具に形成される雄ねじであること
    を特徴とする請求項1から請求項9までの何れか一項に記載のねじ部材の製造方法。
  11. 中心電極と、前記中心電極の軸線方向に延びる軸孔を有し、前記軸孔内に前記中心電極を保持する筒状の絶縁体とが接合された接合体を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    請求項10に記載の製造方法によって製造された前記ねじ部材としての前記主体金具に、前記接合体を挿入して加締める加締め工程を有すること
    を特徴とするスパークプラグの製造方法。
  12. 自身の中心軸方向に延び、雄ねじが転造される第1部分と、前記第1部分よりも前記中心軸に垂直な方向の長さが長い第2部分とを有するワークを把持する把持機構と、
    前記把持機構によって前記ワークが把持された状態において、前記第1部分の外周に雄ねじを転造するための2つの転造ダイスと
    を備えるねじ部材製造装置であって、
    前記把持機構は、前記中心軸のうち少なくとも前記第1部分に対応する第1部分中心軸が、前記2つの転造ダイスそれぞれの中心軸が含まれる第1仮想平面から所定の向きに離れるように、且つ、前記把持された状態における前記第1部分中心軸が、前記第2部分から離れるに従って前記第1仮想平面からの距離が大きくなるように、前記ワークを把持すること
    を特徴とするねじ部材製造装置。
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