JPH11179470A - 転造盤用ワークの回転ブッシュ支持装置 - Google Patents

転造盤用ワークの回転ブッシュ支持装置

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JPH11179470A JP35582997A JP35582997A JPH11179470A JP H11179470 A JPH11179470 A JP H11179470A JP 35582997 A JP35582997 A JP 35582997A JP 35582997 A JP35582997 A JP 35582997A JP H11179470 A JPH11179470 A JP H11179470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークWの径が小さく剛性が低くてもワーク
Wに曲がりが生じることがなく、良好な製品を転造する
ことができるようにした転造盤用ワークの回転ブッシュ
支持装置を提供する。 【解決手段】 ワークWをその軸心において回転自在に
支持する回転ブッシュ17A,17Bを備え、少なくと
も二つ設けられた回転ブッシュ支持装置14A,14B
と、該回転ブッシュ支持装置14A,14Bを揺動自在
に取り付けるようにした支持軸13と、主軸台2の前進
に伴い前記回転ブッシュ支持装置14A,14Bを前記
支持軸13を回転中心として揺動するようにした揺動装
置21とを有し、前記主軸台2が前進したとき該主軸台
2の前進量の1/2の比率で、かつ、同じ方向に前記回
転ブッシュ17A,17Bが移動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネジ等を転造す
る転造盤のワーク支持装置に関するもので、特に細長い
ワークを軸方向に移動させながらネジ等を転造する通し
転造盤(いわゆる歩き転造盤)においてワークを支持す
る回転ブッシュ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネジ等の通し転造は、ワークが細長いた
めワークを少なくとも2箇所で回転自在に、かつワーク
の軸方向に移動可能に支持する必要があり、従来より、
例えば、実公昭44ー7091号公報に示されるように
ワークを回転自在に支持するためにベアリング等を介在
させたブッシュ装置が用いられている。このようにして
支持されたワークは、一対のロールダイスによってネジ
等が転造されることになるが、ワークは転造開始前はロ
ールダイスのほぼ中間に位置しており、したがってワー
クを支持するブッシュ装置も両ロールダイスのほぼ中間
に位置している。この状態で一方の主軸台の前進と共
に、この一方のロールダイスも前進するので、転造加工
中は当該一方のロールダイスの前進に伴い、ワークも他
方のロールダイス側に移動する必要がある。
【0003】従来のブッシュ装置は、ワークを回転自在
に支持すると共に左右に揺動するようになっているが、
通常は、前記主軸台の前進に連動して揺動するようには
なっていない。即ち、前記一方のロールダイスがワーク
に接触したとき、このロールダイスの押し付け力によっ
てワークが移動し、このワークを介してブッシュ装置を
移動させていた。しかも、ブッシュ装置は転造が終了し
てロールダイスが後退すると転造開始前の中間の位置に
戻るように復帰バネが設けられているため、ワークはそ
の剛性が高くないと復帰バネと装置全体の慣性に逆らっ
てブッシュ装置を所望の位置へ揺動させることはできな
いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のブッ
シュ支持装置では以下のような欠点があった。 1.ワークの径が大きく、ワークの剛性が十分高い場合
はよいが、ワークの径が小さく剛性が低い場合は、ブッ
シュ装置が正確にロールダイス間に移動されないから、
転造時ロールダイスによってワークに曲がりが生じ、転
造後の製品の精度に悪影響が生じる。 2.ワークの剛性が高いとしても、ワークによってブッ
シュ装置が強制的に揺動されるため、ブッシュ装置に偏
摩耗が生じる。 3.ロールダイスがワークを押すとき、ロールダイスに
無理な力がかかり、ロールダイスの寿命が低下する。 4.通し転造には主軸台を前進させたまま、自動供給装
置と組み合わせてワークを次々と供給する場合がある
が、ワークに曲がりが生じることによって、自動供給装
置との間で芯がずれ、自動供給装置からのワークの供給
がうまくいかなくなる。
【0005】この発明の目的は、以上の点に鑑み、ワー
クの径が小さく剛性が低くてもワークに曲がりが生じる
ことがなく、良好な製品を転造することができるように
した転造盤用ワークの回転ブッシュ支持装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達するため本
発明にかかる転造盤用ワークの回転ブッシュ支持装置
は、ベース上に固定主軸台とこれに対して接離する移動
主軸台を設け、両主軸台が互いに接近した時に、該両主
軸台に回転可能に設けたロールダイスの間に挟んだワー
クを該ロールダイスにより転造するための転造盤におい
て、前記ベース上の前記両主軸台の間に前記ワークの軸
方向と平行に設けられた支持軸と、それぞれに、前記ワ
ークが回転自在にかつ該ワークの軸方向に移動可能に挿
通される回転ブッシュを設け、一方が前記ロールダイス
の前側に、かつ、他方が該ロールダイスの後側に、前記
支持軸にその回転軸を中心に同一方向に同じ角度回転可
能に保持された少なくとも二つの回転ブッシュ支持装置
と、該回転ブッシュ支持装置の一つに設けられ、前記移
動主軸台に直接係合することができ、該移動主軸台の移
動によって前記回転ブッシュを該移動主軸台の移動方向
へ移動させる揺動装置とを具備して成り、前記移動主軸
台の移動に伴って、前記回転ブッシュが前記移動主軸台
と同方向へ該移動主軸台の移動距離の1/2移動する構
成にしたことを特徴としている。
【0007】また、前記回転ブッシュ支持装置の各々
は、下端が前記支持軸に固定され上端に前記回転ブッシ
ュを設けたブラケットから成り、前記揺動装置は、前記
1つの回転ブッシュ支持装置の前記ブラケットの上端か
ら上方へ延びる腕と該腕の上端から前記移動主軸台の方
へ該移動主軸台と係合可能に設けられた調整ネジとから
成り、前記支持軸と前記回転ブッシュとの間の心間距離
と前記回転ブッシュと前記調整ネジとの間の心間距離と
を等しくしたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1から図5に基づいて説明する。図1は本発明の回
転ブッシュ支持装置の1実施形態を備えた転造盤の平面
図であり、図2は図1の2−2線に沿った断面図で、実
線はこの発明の回転ブッシュ支持装置を示し、仮想線は
転造盤に設けた右主軸台、右主軸、右ロールダイスを示
す。左主軸台、左主軸、左ロールダイスは、逆方向に同
角度で傾斜している。図3から図5は回転ブッシュ支持
装置、ワーク及びロールダイス間の関係を示す概略図で
ある。
【0009】図1を参照して、1は転造盤本体のベース
で、その上面に右主軸台2、左主軸台3が設置されてい
る。この実施形態では、左主軸台3はベース1上に固定
されている、即ち、固定主軸台であるが、右主軸台2
は、油圧シリンダ等からなる油圧装置(図示せず)によ
り、転造ストローク分矢印Aの左右方向に移動するよう
になっている、即ち、移動主軸台である。右主軸台2及
び左主軸台3から軸受を介して右主軸4、左主軸5が回
転可能に軸支されている。右主軸4、左主軸5には一対
のロールダイス6、7が一体的に取り付けられている。
モータ8の回転が一対の歯車箱9A,9B、一対のユニ
バーサルジョイント付きスプライン軸10A,10Bを
介して、右主軸4と左主軸5を回転駆動するようになっ
ている。
【0010】また、図2に示すように、ベース1の上面
でかつ右主軸台2,左主軸台3の間には支持台11が取
り付けられている。支持台11の上面で両主軸4,5の
間に複数の軸受け部12が設けられ、この軸受け部12
によって支持軸13が両主軸4,5と平行に延び、かつ
回転自在に軸支されている。
【0011】図2において、回転ブッシュ支持装置全体
を参照符号14A,14Bで示す。一方の回転ブッシュ
支持装置14Aは、転造前のワークWの未転造部分W1
を支持するようにロールダイス6,7の手前(図2にお
いて左側)に設置され、他方の回転ブッシュ支持装置1
4Bは、ネジ等の転造が終了した部分W2を支持するよ
うにロールダイス6,7の後方(図2において右側)に
設置されている。
【0012】前側の回転ブッシュ支持装置14Aは、ブ
ラケット15A、このブラケット15Aにスラストベア
リングやニードルベアリング等のベアリング16Aを介
して回転自在に取り付けられた回転ブッシュ17A、こ
の回転ブッシュ17Aの内側にさらにワークWの未転造
部分W1の径に合わせて取り付けられる案内ブッシュ1
8A,19A及びベアリング16Aを締め付けるナット
20Aから構成される。
【0013】また、後側の回転ブッシュ支持装置14B
も、回転ブッシュ支持装置14Aと同様に、ブラケット
15B、このブラケット15Bにスラストベアリングや
ニードルベアリング等のベアリング16Bを介して回転
自在に取り付けられた回転ブッシュ17B、この回転ブ
ッシュ17Bの内側にさらにワークWの転造部W2の径
に合わせて取り付けられる案内ブッシュ18B,19B
及びベアリング16Bを締め付けるナット20Bから構
成される。これら回転ブッシュ支持装置14A,14B
はそれぞれピン21A,21Bによって支持軸13に固
定されている。
【0014】前側の回転ブッシュ支持装置14Aの回転
ブッシュ17A、案内ブッシュ18A、19Aはワーク
の未転造部W1を案内し、後側の回転ブッシュ支持装置
14Bの回転ブッシュ17B、案内ブッシュ18B、1
9BはワークWの転造部W2を案内し、ワークWを両ロ
ールダイス6、7間の転造位置を通過させるように水平
に延在させている。図2には、ワークWは図示せず、そ
の中心線Xのみが示されている。
【0015】転造部W2を支持する後側の回転ブッシュ
支持装置14Bは、ブラケット15Bの上方に立ち上っ
た腕23を有しており、その上部端に、調整ネジ24が
右主軸台2の側面に向けて調整ネジ24が設けられてい
る。調整ネジ24は腕23にねじ込まれ、ナット26で
止められるようにして、その長さを調整可能としてお
り、さらにその先端に弾性体25を備えている。後述す
るように、右主軸台2が前進してきたとき、これに調整
ネジ24の先端が接触するようになっている。したがっ
て、右主軸台2が前進すると右主軸台2が調整ネジ24
を押すので、回転ブッシュ支持装置14Bは、腕23を
介して支持軸13を中心にして揺動回転する。ここで、
腕23と調整ネジ24とブラケット15Bは回転ブッシ
ュ支持装置14A,14Bの揺動装置22を構成する。
【0016】支持軸13の一カ所(図2では右側)にリ
ング27が止めネジ28によって固定されており、この
リング27にコイル状の復帰バネ29の一端が取り付け
られている。復帰バネ29の他端は支持台11の軸受け
部12に取り付けられ、復帰バネ29の弾力によって支
持軸13は常に右主軸台2の方向へ回転するよう付勢さ
れている。また、支持軸13の、ブラケット15A付近
にリング30をピン31によって取り付けており、図3
に示すように、このリング30の右主軸台2側の部分に
ストッパネジ32をねじ込んで先端を下方に突き出し、
支持台11に突き当たるようにしている。
【0017】前記したごとく、支持軸13には、腕23
を有するブラケット15Bが固定されており、復帰バネ
29の弾力でブラケット15Bは図3に示すように転造
盤の前側から見て時計方向に回動し、ストッパネジ32
が支持台11に押し当たった状態で止まるようになって
いる。ここで、ストッパネジ32は、回転ブッシュ支持
装置14A,14Bの時計方向の回転を制限するストッ
パ機構を構成する。
【0018】33は連結片で、その下端は支持軸13の
右方に固定され、その上端にてパイプ状の製品受け34
を上記の回転ブッシュ17A,17B、案内ブッシュ1
8A,18B,19A,19Bと平行に固定ネジ35に
よって取り付けている。
【0019】以上のように構成された本発明の作用を次
に説明する。
【0020】図3は、右主軸台2が後退した状態でのロ
ールダイス6,7とワークWとの関係を示している。図
3に示すように、ブラケット15Bは時計方向に回動
し、ストッパネジ32が支持台11に押し当たった状態
となっており、調整ネジ24の先端の弾性体25と右主
軸台2との間に隙間Sが空いている。この状態でワーク
Wを図2において矢印B方向に回転ブッシュ支持装置1
4Aに挿入し、更に回転ブッシュ支持装置14Bに挿入
する。なお、ワークWから転造部、即ち、ネジW2を転
造する場合は、ワークWの未転造部W1を回転ブッシュ
支持装置14Aからロールダイス6,7の幅分だけ突き
出すようにする。
【0021】ワークWに転造を開始するため、右主軸台
2が左主軸台3に向かって前進する。これによって、図
4に示すように、右主軸台2は調整ネジ24の先端の弾
性体25を介して接触する。右主軸台3が更に前進する
と、弾性体25及び調整ネジ24を介してブラケット1
5B及び腕23が支持軸13を中心として反時計方向へ
回動する。これと共に、ブラケット15A及び連結片3
3も同方向に同角度回転する。かくして、ワークWと製
品受け34が共に左主軸台3の方へ移動する。
【0022】図4に示すように、この発明は、揺動中心
である支持軸13の中心からワークWの中心までの距離
L1と、ワークWの中心から調整ネジ24までの距離L
2は等しくなっている。したがって、右主軸台2が調整
ネジ24に接触した以降は、回転ブッシュ支持装置14
A,14Bは支持軸13を中心にして反時計方向に強制
揺動し、これによってワークWを支持している回転ブッ
シュ17A,17Bはテコの原理で右主軸台2の前進量
の1/2の比率で移動するため、ワークWは常に左右の
ロールダイス6,7の真中に自動的に位置決めされるこ
とになる。また、製品受け34も支持軸13に固定され
ているため、これのまわりに反時計方向に前記2つの回
転ブッシュ支持装置14A,14Bと同角度回転し、自
動的にワークWに整合する。
【0023】右主軸台2が更に前進し、左右のロールダ
イス6,7にワークWが挟まれ、押し付けられてワーク
Wにネジ(転造部)W2が転造される。図5はワークW
にネジW2を転造するに十分な量だけロールダイス6が
前進した状態を示しており、以後はこの状態でロールダ
イス6,7を回転駆動することで、ワークWは矢印B方
向に移動しながらネジ部W2が転造され、このネジ部W
2は製品受け34に支持されながら送り出されることに
なる。このとき、調整ネジ24の先端には弾性体25が
取り付けられているので、回転ブッシュ支持装置14
A,14Bの若干の誤差等を吸収できるようになってい
る。
【0024】このようにして、ワークWに所定の長さに
わたってネジW1の転造が終了すると、右主軸台2が後
退する。右主軸台2の後退につれて、復帰バネ29の復
帰力によって回転ブッシュ支持装置14A,14Bは時
計方向に揺動し、ストッパネジ32が支持台11に突き
当たった図3の初期状態となる。この状態においてはネ
ジ部W2は左右のロールダイス6、7に接触することな
く逃げていればよい。したがって、この状態で転造部W
2をそのまま引き抜き、次のワークWを再び供給する。
【0025】次に、この発明の回転ブッシュ支持装置1
4A,14Bの調整方法について述べる。良好に転造さ
れた製品W1(またはゲージ)を回転ブッシュ支持装置
14Bからロールダイス6,7の幅に相当する分だけ突
き出し、この状態で右主軸台2を転造ストローク前極状
態とし、ロールダイス6,7のねじ山が製品W1のねじ
山と完全に一致し、ロールダイス6,7が製品Wを軽く
挟むまで右主軸台2を更にハンドル等を回して手動で動
かす。この状態で調整ネジ24の頭部を右主軸台2に軽
く当たるように調整ネジ24を回しながら調整し、ナッ
ト26を締め付ければ調整は完了する。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の転造盤におけるワ
ークの回転ブッシュ支持装置によれば、次のような効果
がある。 1.回転ブッシュ支持装置が右主軸台の前進量の1/2
の比率で機械的に強制揺動するため、ワークは常に左右
のロールダイスの中心に位置決めされ、したがって細長
いネジを転造する等の通し転造時、ワークに曲げの力が
作用せず、高精度なネジを転造することができる。 2.従来のようにワークが回転ブッシュ支持装置を揺動
させるのでなく、回転ブッシュ支持装置そのものが揺動
するため、ワークとの間で無理な力が生じることが無
く、回転ブッシュ支持装置に偏摩耗が生じることがな
い。 3.更にロールダイスに無理な力がかかることもなく、
したがって主軸台を前進させたまま、自動供給装置と組
み合わせてワークを次々と供給しても自動供給装置との
間でのトラブルが生じることもなく、従来の欠点が全て
解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】転造盤の平面図である。
【図2】回転ブッシュ支持装置を示す縦断面図であり、
右主軸台と右ロールダイスとの関係を示す。
【図3】右主軸台が後退し、転造開始前の状態にある時
の回転ブッシュ支持装置、ワーク及びロールダイスの関
係を示す概略図である。
【図4】右主軸台が前進し、調整ネジに接触した状態に
ある時の回転ブッシュ支持装置、ワーク及びロールダイ
スの関係を示す概略図である。
【図5】右主軸台が前極位置となり、ネジを通し転造し
ている状態にある時の回転ブッシュ支持装置、ワーク及
びロールダイスの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 右主軸台 3 左主軸台 4 右主軸 5 左主軸 6,7 ロールダイス 8 モータ 9A,9B 歯車箱 10A,10B ユニバーサルジョイント付きスプラ
イン軸 11 支持台 12 軸受け部 13 支持軸 14A,14B 回転ブッシュ支持装置 15A,15B ブラケット 16A,16B ベアリング 17A,17B 回転ブッシュ 18A,18B 案内ブッシュ 19A,19B 案内ブッシュ 20A,20B ナット 21A,21B ピン 22 揺動装置 23 腕 24 調整ネジ 25 弾性体 26 ナット 27 リング 28 ネジ 29 復帰バネ 30 リング 31 ピン 32 ストッパネジ 33 連結片 34 製品受け 35 固定ネジ W ワーク W1 ワークの未転造部 W2 ワークの転造部(ネジ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース上に固定主軸台とこれに対して接離
    する移動主軸台を設け、両主軸台が互いに接近した時
    に、該両主軸台に回転可能に設けたロールダイスの間に
    挟んだワークを該ロールダイスにより転造するための転
    造盤において、前記ベース上の前記両主軸台の間に前記
    ワークの軸方向と平行に設けられた支持軸と、それぞれ
    に、前記ワークが回転自在にかつ該ワークの軸方向に移
    動可能に挿通される回転ブッシュを設け、一方が前記ロ
    ールダイスの前側に、かつ、他方が該ロールダイスの後
    側に、前記支持軸にその回転軸を中心に同一方向に同じ
    角度回転可能に保持された少なくとも二つの回転ブッシ
    ュ支持装置と、該回転ブッシュ支持装置の一つに設けら
    れ、前記移動主軸台に直接係合することができ、該移動
    主軸台の移動によって前記回転ブッシュを該移動主軸台
    の移動方向へ移動させる揺動装置とを具備して成り、前
    記移動主軸台の移動に伴って、前記回転ブッシュが前記
    移動主軸台と同方向へ該移動主軸台の移動距離の1/2
    移動する構成にしたことを特徴とする転造盤用ワークの
    回転ブッシュ支持装置。
  2. 【請求項2】前記回転ブッシュ支持装置の各々は、下端
    が前記支持軸に固定され上端に前記回転ブッシュを設け
    たブラケットから成り、前記揺動装置は、前記一つの回
    転ブッシュ支持装置の前記ブラケットの上端から上方へ
    延びる腕と該腕の上端から前記移動主軸台の方へ該移動
    主軸台と係合可能に設けられた調整ネジとから成り、前
    記支持軸と前記回転ブッシュとの間の心間距離と前記回
    転ブッシュと前記調整ネジとの間の心間距離とを等しく
    したことを特徴とする請求項1に記載の転造盤用ワーク
    の回転ブッシュ支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177426A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mabuchi Motor Co Ltd 減速機付小型モータ
CN103317070A (zh) * 2013-06-07 2013-09-25 安徽力成机械装备有限公司 一种托料自动旋转部件
JP2015030032A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社ツガミ 転造装置
JP2016078094A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 日本特殊陶業株式会社 ねじ部材の製造方法、スパークプラグの製造方法、ねじ部材製造装置

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