JP2000066710A - Nc制御システム - Google Patents

Nc制御システム

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JP2000066710A
JP2000066710A JP10233738A JP23373898A JP2000066710A JP 2000066710 A JP2000066710 A JP 2000066710A JP 10233738 A JP10233738 A JP 10233738A JP 23373898 A JP23373898 A JP 23373898A JP 2000066710 A JP2000066710 A JP 2000066710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NC工作機械の複数の駆動軸をソフトウエア
手法でリアルタイムに制御し、また、ダイス移動台移
動、主軸回転、主軸傾斜の各機構を有する転造装置にあ
っては、それぞれの機構を相互に関連付けながら同時制
御することで、より複雑で高精度の加工を実現するNC
制御システムを提供すること。 【解決手段】 制御する各駆動軸の動作を同一言語体系
でプログラミングするプログラミング手段と、該プログ
ラミング手段に基づいて制御要求を処理する実時間処理
手段と、該実時間処理手段に基づいて処理された移動位
置及びタイミング情報を各駆動軸に伝達すると共に、各
駆動軸で検出された位置情報等をコンピュータに転送す
る制御伝送手段と、各駆動軸の状態を監視し、実時間で
制御信号の入出力を管理する実時間管理手段とを備え、
コンピュータと各駆動軸との双方向通信により複数の動
作機構の駆動軸を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等におい
て使用されるNC制御システムに係り、特に動作記述言
語を用いて複数の駆動軸をリアルタイムに制御するのに
好適なNC制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC(数値)制御を行なう装置に
あっては、制御の中心が駆動軸の位置情報を記述する手
段と、シーケンスコントローラ等でシーケンスを組み立
てる手段とで構成されていた。このような場合の制御シ
ステムは、例えば図12に示した構成をとるのが一般的
である。制御の上流側には、LAN(Local Area Netwo
rk)1上に接続された操作用コンピュータ2があり、こ
の操作用コンピュータ2には、シリアル信号ライン3を
介して制御コンピュータ4が接続されている。一方、制
御の下流側には、駆動や検出に関わるモータ10やセン
サ11がサーボアンプ9を介してモーションコントロー
ラ6に接続されている。また、ランプ、スイッチ類、各
種センサに関しては、入出力装置8を介してシーケンス
コントローラ7に接続されている。そして、前記制御コ
ンピュータ4、モーションコントローラ6、シーケンス
コントローラ7は、専用バスライン5に接続されて一つ
の制御システムを構成している。
【0003】上記構成におけるNC制御システムは、駆
動軸の位置や速度等のモーションが記述されたソフトウ
エアを実行する制御ルートと、予めプログラムされた手
順に従ってシーケンスを実行する制御ルートとの組み合
わせにおいて成り立っている。具体的には、上記モーシ
ョン記述言語としては、座標軸記述言語であり、シーケ
ンスを構成するのは、電磁リレーやロジックで構成され
たコントローラである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような電磁リレーやロジックを利用したハード的なシー
ケンサと座標軸記述によるソフトウエアの組み合わせで
は同期がうまくとれず、制御が滑らかに行なえない。ま
た、最近では、プログラマブルコントローラのような、
ある一定のプログラムに基づいてシーケンスを実行する
ものがあるが、命令体系が限られており、細かい動作や
複数の駆動軸に対して位置指令、速度指令、トルク指令
等の実時間の同時制御に限界があった。
【0005】また、モーションを制御する伝送路と、シ
ーケンスを制御する伝送路が別個独立したものであるた
め、一つのNC制御システムを構築するのに機能の異な
る2系統以上のコントローラを有しなければならない。
このため、システム構成が複雑になり、応答速度の遅い
ものとなっていた。
【0006】さらに、上記システム構成においては、使
用する駆動装置に対して専用のコントローラ、プロセッ
サ等が必要であるため、駆動装置間での互換性がない。
このため、サーボシステムは、通常同じ製造元のモー
タ、アンプ、センサ等で構成されている。したがって、
コントローラに、ある製造元のものを採用すると、装置
全体が同一メーカのサーボシステムで構成されるため、
システム設計の自由度が制限されていた。
【0007】一方、上記制御システムを応用した装置の
例としては、ワークにねじ溝を加工するための丸ダイス
式転造装置がある。この転造装置は、丸ダイスをワーク
に接近させる移動台移動機構や丸ダイスの回転に関わる
回転機構等を上記従来のシステムで制御するものである
が、複数の機構を同時に制御したり、各機構同士の同期
をとりながら制御する手段がなかったため、これらの制
御を各機構毎単独に行なわざるを得ず、ワークの径変化
に追従できるような複雑で高精度な加工が困難であっ
た。また、上記移動台移動機構や丸ダイスの回転機構の
他に、ワークの切り込み量を制御するための押込機構、
ワークの歩み量を制御するためのダイス傾斜機構などを
新たに設けたり、丸ダイスの回転機構において各丸ダイ
スの回転角の位相を互いに変化させて制御する等の必要
性が生じた場合に、従来の制御システムのままでは対応
できないといった問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、制御及び管理が一元化
された環境の下で、複数の駆動軸の動作(位置、速度、
タイミング等)のすべてをAMLやSRXを用いたソフ
トウエア手段でリアルタイムに制御すること、また、転
造装置に応用した場合は、ワークの状態変化に応じてダ
イスの移動台移動機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構の
それぞれの駆動軸を相互に関連付けながら同時制御する
ことで、より複雑で高精度の加工を可能としたNC制御
システムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るNC制御システムは、プロ
グラムされたコンピュータによって複数の動作機構を制
御する装置であって、制御する動作機構の駆動軸に関す
る複数の動作を同一言語体系でプログラミングするプロ
グラミング手段と、該プログラミング手段に基づいて制
御要求を処理する実時間処理手段と、該実時間処理手段
に基づいて処理された移動位置情報と移動タイミング情
報を各動作機構の駆動軸に伝達すると共に、各駆動軸に
配設された検出装置からの位置情報をコンピュータに転
送する制御伝送手段と、各動作機構の駆動軸の状態を監
視し、実時間で制御信号の入出力を管理する実時間管理
手段とを備え、コンピュータと各動作機構との双方向通
信により複数の動作機構の駆動軸を制御することを特徴
とする。
【0010】また、本発明の請求項2に係るNC制御シ
ステムは、上記制御伝送手段は、単一のインターフェイ
ス装置を備え、該インターフェイス装置を中心に複数の
動作機構がループ状に連結され、コンピュータと各動作
機構との双方向通信により複数の動作機構の動作を一元
制御及び一元管理することを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項3に係るNC制御シ
ステムは、上記動作機構が、一組の丸ダイス移動台を接
近させる移動台移動機構と、一組の丸ダイスのそれぞれ
の主軸を回転させる主軸回転機構と、丸ダイスの主軸を
該主軸の移動方向と直交する面内で傾斜させる主軸傾斜
機構とで構成され、前記一組の丸ダイスでワークを挟
み、該丸ダイスの主軸が回転しながら接近してワークを
転造加工する丸ダイス式転造装置であって、上記移動台
移動機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構の各駆動軸を、
上記プログラミング手段、実時間処理手段、制御伝送手
段及び実時間管理手段によって制御することを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の請求項4に係るNC制御シ
ステムは、上記動作機構が、一組の丸ダイス移動台を接
近させる移動台移動機構と、一組の丸ダイスのそれぞれ
の主軸を回転させる主軸回転機構と、丸ダイスの主軸を
該主軸の移動方向と直交する面内で傾斜させる主軸傾斜
機構とで構成され、前記移動台移動機構が一組の丸ダイ
スを軸支する一組のダイス移動台と、丸ダイスによるワ
ークの転造位置の回りで前記一組のダイス移動台間に2
本以上架け渡されたはり軸と、前記一組のダイス移動台
を接近させ、前記一組の丸ダイスでワークを挟む押込機
構とを備え、前記ダイス移動台を前記はり軸にガイドさ
せて接近させると共に、転造圧力によって前記一組の丸
ダイス間に生じる反力を前記はり軸に負担させるように
構成した丸ダイス式転造装置であって、上記移動台移動
機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構の各駆動軸を、上記
プログラミング手段、実時間処理手段、制御伝送手段及
び実時間管理手段によって制御することを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項5に係るNC制御シ
ステムは、予めプログラムされた設定回転角値に基づい
て上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモータ
で回転制御すると共に、この主軸の回転角を転造加工の
経過に伴って互いに変化させるように制御したことを特
徴とする。
【0014】また、本発明の請求項6に係るNC制御シ
ステムは、予めプログラムされた設定回転角値に基づい
て上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモータ
で回転制御する一方、転造中の各丸ダイスの回転角を回
転角検出手段で検出し、前記プログラムされた設定回転
角値と前記回転角検出手段によって検出された検出回転
角値とを比較し、設定回転角値に一致するよう主軸の回
転角を補正制御することを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項7に係るNC制御シ
ステムは、予めプログラムされた設定傾斜角値に基づい
て上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモータ
で傾斜制御する一方、転造中の各丸ダイスの傾斜角を傾
斜角検出手段で検出し、前記プログラムされた設定傾斜
角値と前記傾斜角検出手段によって検出された検出傾斜
角値とを比較し、設定傾斜角値に一致するよう主軸の傾
斜角を補正制御することを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項8に係るNC制御シ
ステムは、予めプログラムされた設定傾斜角値に基づい
て上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモータ
で傾斜制御する一方、ワークと各丸ダイスの相対位置の
ずれを検出する歩み検出手段によってワークの歩み量を
検出し、この歩み量に基づいて主軸の傾斜角を補正制御
することを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項9に係るNC制御シ
ステムは、予めプログラムされた設定トルク値に基づい
て上記一組の丸ダイスを作動させる一方、各丸ダイスに
働く加工トルクをトルク検出手段によって検出し、前記
プログラムされた設定トルク値と前記トルク検出手段に
よって検出された検出トルク値とを比較し、転造中の各
丸ダイスに働く加工トルクを一定範囲に保つよう前記各
丸ダイスの回転数、又は各丸ダイスの移動速度の少なく
とも一方を制御することを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項10に係るNC制御
システムは、上記検出トルク値が設定トルク値より高い
場合は各丸ダイスの回転数を上げる一方、検出トルク値
が設定トルク値より低い場合は各丸ダイスの回転数を下
げるように制御することを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項11に係るNC制御
システムは、上記検出トルク値が設定トルク値より高い
場合は各丸ダイスの移動速度を下げる一方、検出トルク
値が設定トルク値より低い場合は各丸ダイスの移動速度
を上げるように制御することを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項12に係るNC制御
システムは、上記設定トルク値に対応して複数の回転角
加減速度を設定し、この回転角加減速度に基づいて上記
各丸ダイスの回転数を制御することを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項13に係るNC制御
システムは、上記設定トルク値に対応して複数の加減速
度を設定し、この加減速度に基づいて上記各丸ダイスの
移動速度を制御することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係るNC制御システム
は、図1に示したように、高級言語を使用して動作(モ
ーション)を記述するプログラミング手段と、該プログ
ラミング手段で記述されたモーションを機械語に翻訳
し、実行モジュールに変換する実時間処理手段と、各駆
動軸の動作状態をリアルタイムOSにより監視する実時
間管理手段と、各駆動軸に対する制御信号やステータス
信号をアンプとインターフェイスコントローラの間で一
元制御及び一元管理する制御伝送手段とで構成されてい
る。
【0023】上記プログラミング手段には、主としてA
ML(Advanced Motion Language)を使用している。こ
のAMLは、オブジェクト指向による構造化されたプロ
グラミング言語で、多軸の同期運転システムの動作を記
述するのに適している。また、プログラムの作成、編
集、デバック等の開発環境がDOSやWindowsベ
ースであることから、一般的なパーソナルコンピュータ
の使用が可能であり、使いやすいものとなっている。そ
のAMLを用いたアプリケーションは、図2(a)に示
したように、一つのグローバル定義といくつかのモジュ
ール1,2…nの組み合わせで構成される。図2(b)
は、その処理手順を示したものである。スタート時にグ
ローバル定義を参照し、モジュール1からモジュールn
までの処理を時分割して命令を実行する。このように、
AMLの記述は必要なオブジェクトを登録し、オブジェ
クトに含まれる関数や、変数を変更することで各部の動
作を決定する。そして、このAMLで記述した各モジュ
ールは、AML開発ツールでコンパイルされ実行コード
(後述するSERCOS実行命令文(オブジェクトコー
ド))に変換されてからターゲットマシンにダウンロー
ドする。
【0024】実時間処理手段及び実時間管理手段は、上
記AML開発環境に適した実行ルーチンであり、また、
リアルタイム処理機能を有したSRX(SERCOS Runtime
Executive)を使用している。このSRXは、上記プロ
グラミング手段で記述した多軸制御プログラムを高速か
つ円滑に実行するためのリアルタイム処理プログラムで
ある。また、後述するインターフェイスのドライブにお
いても多彩な制御動作をサポートする。上記AMLで記
述された命令体系は、マルチタスク処理可能なイベント
ドリブン型の形態であるため、このSRXに組み込まれ
たリアルタイムOSにより、入出力機器やセンサの信号
を探知して、すぐに他の処理ができるようになってい
る。
【0025】制御伝送手段は、SERCOS(Serial R
eal-time Communication System)仕様に基づいたイン
ターフェイスからなっている。このSERCOSは、N
C制御装置とサーボアンプ間のデータ伝送のためのディ
ジタルインターフェイス仕様(国際規格IEC149
1)であり、位置指令、速度指令、及びトルク指令等の
マルチレベルのインターフェイスを行なうものである。
本発明のNC制御システムでは、上記プログラミング手
段で生成されたSERCOS実行命令文(オブジェクト
コード)を各駆動軸に伝えたり、駆動軸からのステータ
ス情報を制御コンピュータに返すといった制御を行な
う。
【0026】上記各手段を用いて構成したNC制御シス
テムの構成例を図3に示す。ここでは、大きく分けて制
御部S1、インターフェイス部S2、操作部S3とに分
けることができる。制御部S1は、バスライン13上に
接続された制御コンピュータ12で構成される。この制
御コンピュータ12は、汎用のパーソナルコンピュータ
がベースとなったコントローラである。したがって、オ
ペレーティング・システム(OS)としては、一般的な
DOSやWindows等が使用可能である。上記制御
コンピュータ12に関しては、前記パーソナルコンピュ
ータに限らず、UNIXベースのワークステーションで
あってもよく、特にハードやOSに限定されるものでは
ない。インターフェイス部S2は、インターフェイスコ
ントローラ15と、制御伝送路16と、操作部S3の個
々の駆動装置に配設されるインターフェイスボード17
とで構成される。前記インターフェイスコントローラ1
5には、SERCOS仕様に基づいた制御を専用に実行
する専用プロセッサを有しており、このインターフェイ
スコントローラ15と各駆動装置に配したインターフェ
イスボード17とは、光ファイバーをループ状に形成し
た制御伝送路16を介して接続されている。
【0027】上記SERCOSによる制御は、制御コン
ピュータ12とSERCOS制御下にあるサーボアンプ
18との間でオペレーションモードとトランスミッショ
ンモードとを有する命令体系により行なう。オペレーシ
ョンモードには、位置制御モード、速度制御モード、ト
ルク制御モードがあり、各駆動軸の実際の動作を決定す
る。トランスミッションモードは、サイクリックと非サ
イクリックを選択でき、コマンド値とフィードバック値
をやりとりする。制御コンピュータ12とサーボアンプ
18との同期においては、主にサイクリック・データを
用いて、コマンド値とフィードバック値をやりとりする
ことで行なう。このときサーボアンプ18内の運転情報
やアラームの要因等の情報も制御部S1にて取得するこ
とができ適確な制御を行なうことができる。
【0028】上記SERCOS仕様の制御伝送路16は
一つに限られず、複数の独立したループを構成すること
ができる。この場合、一つのループには、一つのマスタ
(インターフェイスコントローラ15)と、複数のスレ
ーブ(単軸、もしくは、複数軸用のサーボアンプ18)
とで構成され、制御信号のやりとりは全てマスタとスレ
ーブ間において行われる。このため、各駆動軸の制御及
び管理がインターフェイスコントローラ15と制御コン
ピュータ12で一元的に行なえる。
【0029】以下、上記NC制御システムを応用した転
造装置の設計例について説明する。開発環境及びシステ
ム構成図を図4に示す。LAN1の上層には、開発用コ
ンピュータ21が接続され、ここでAMLによるプログ
ラミング開発が行われる。上記開発用コンピュータ21
は、CPU,モニタ,ハードディスク(HDD),CD
−ROM(CD),モデム等で構成され、AMLをはじ
めとする各種開発ツールを備えている。ここでプログラ
ムされた命令はコンパイルされた後、LAN1の下層に
設けられた制御コンピュータ12にダウンロードされ、
バスライン13に接続されたインターフェイスコントロ
ーラ15によりSERCOSコマンドとして実行され
る。制御伝送路16には5軸の駆動軸がサーボアンプ1
8を介して接続されている。また、各駆動軸やワークの
状態を検出するセンサ類もA/Dコンバータ19やI/
O装置14を介して同じ制御伝送路16に接続されてい
る。ここで、各駆動軸の制御方法を図5に基づいて説明
する。本実施例では、A,B軸の回転同期、A,B軸の
上下動、C軸の5軸制御を基本とする。A,B軸は、ダ
イスの主軸34a,34bの同期制御を行なう。この
A,B軸の駆動は、減速ギアを介して行なうため、軸の
ねじれによる同期ムラが無視できない。そこでダイスの
主軸34a,34bに直結されたロータリエンコーダ
(図示せず)の信号により回転角を測定して同期ムラを
補正するようにサーボモータ(図示せず)の制御を行な
う。C軸は、一対の丸ダイス32a,32bの接近停止
位置と加工速度の制御を行なう。この軸により、加工開
始点及び所定のネジ山深さまで加工するためのダイス押
込み量を決める。A,B軸の上下動を行なうZ1,Z2
軸は、ワークの歩み調整のためA,B軸各々を水平軸に
対して傾斜させるものである。この動作は、軸傾斜用ギ
ア37b及び軸傾斜用サーボモータ38bを用いて行な
う。(図には示してないがダイス32aの側にも軸傾斜
用ギア37a及び軸傾斜用サーボモータ38aを有して
いる。)上記Z1,Z2軸は、原点復帰した時は、平行
(水平)となる。また、傾斜角度測定用のエンコーダ4
5a,45bの信号により、A,B軸の機械的、又は制
御上の異常を検出し、非常停止処理を行なう。歩みの制
御は、歩み検出手段62の信号により、A,B軸の両方
またはどちらか一方に所定の傾斜角をステップ状に与
え、歩み検出手段62がOFFになるように制御する。
上記5軸の同時制御に関しては、図1乃至図3に示した
AML、SRXを用いたソフトウエア開発環境や、SE
RCOSインターフェイスを中心とした制御伝送の適用
において可能となったものである。
【0030】上記A,B軸を同時制御する効果として
は、従来のギヤによる固定同期方式やエンコーダによる
同期ずれを検出しフィードバックする方式では困難であ
った差速制御が可能となることである。これにより、ワ
ークの径が変化してもA,B軸の回転位相差を補正する
ことで、ワークのピッチ合わせが可能となり、セレーシ
ョンやスプラインといった加工が容易になる。
【0031】また、前記A,B軸に加えてC軸の3軸を
同時制御する効果としては、A,B軸あるいはC軸単独
の制御では得られなかった最大トルク量が抑えられるこ
とである。このため、ダイスを支えるフレームの歪みや
ダイス自体の耐久性の問題が改善される。さらに、A,
B,C,Z1,Z2の5軸を同時制御する効果として
は、転造加工中のワークの歩みを制御できることであ
る。これにより、つば付き転造等の多彩な転造加工が可
能となる。
【0032】次に、上記設計仕様に基づいて製造された
丸ダイス式転造装置の一実施例について説明する。図6
及び図7は、上記丸ダイス式転造装置の概要を示したも
のである。この丸ダイス式転造装置31は、一対の丸ダ
イス32a,32bが回転しながらワーク33を挟み込
み、ワーク33を押圧して転造加工するものであって、
基台47上に一対の丸ダイス32a,32bを左右方
向、即ちワーク33の半径方向に移動させ、丸ダイス3
2a,32bを互いに接近させる上記C軸を中心とした
移動台移動機構44と、上記A,B軸を中心として丸ダ
イス32a,32bを回転させる主軸回転機構43と、
上記Z1,Z2軸を中心として丸ダイス32a,32b
を傾斜させる軸傾斜機構42と、ワークに対して丸ダイ
スの片方を押込める押込機構50とを備える。
【0033】上記主軸回転機構43は、第1の丸ダイス
32a及び第2の丸ダイス32bを高精度で同速回転さ
せるものであり、回転駆動部と回転検出部とで構成され
ている。前記回転駆動部を構成するのは、減速機付きの
主軸回転用サーボモータ41a,41bであり、丸ダイ
ス32a,32bの主軸に直接取り付けられる。また、
回転検出部を構成するのは、ロータリエンコーダ等の回
転角検出装置(図示せず)であり、主軸34a,34b
に直接取り付けられる。前記回転角検出装置で検出され
た主軸34a,34bの回転角は、図4に示したA/D
コンバータ及びSERCOSループを介して制御部にフ
ィードバックして目標値に近づけるように主軸回転用サ
ーボモータ41a,41bの回転を補正制御する。この
ようなSERCOSインターフェイスを使用したフィー
ドバックループで制御することで、ギア等の回転駆動駆
動部で発生するバックラッシュやねじれによる誤差が生
じても、主軸34a,34bの回転角度をリアルタイム
に目標値に合わせて高精度に制御することができる。
【0034】次に、上記主軸34a,34bの回転角を
制御しながらワーク33を転造する場合について説明す
る。先ず、スプライン軸やセレーション等の軸方向溝を
ワーク33に転造する場合について説明すると、一対の
丸ダイス32a,32bは、転造中のワーク33の径変
化に伴って回転角が互いに制御される。即ち、転造開始
時には両方の丸ダイス32a,32bは同一方向に同一
速度で回転するが、転造によってワーク33の溝が次第
に深くなるのに伴って、一方側の丸ダイス32aの回転
角に対して他方側の丸ダイス32bの回転角を徐々に変
えていくような制御が行なわれる。例えば、転造中のワ
ーク33の円周長を刻まれる歯で割って補正すべきピッ
チを算出し、この補正後のピッチが得られるような回転
角制御を行なう。このように制御することで、切込み開
始時から切込み完了時に向かいワーク33の溝径が次第
に変化しても、ピッチが部分的に大きくズレることなく
1ピッチ毎に振り分け吸収することができ、円滑なワー
ク33の歯面が得られて仕上がり精度が向上する。
【0035】なお、このような制御は、モジュールの大
きい歯車を転造する場合にも応用できる。また、主軸3
4a,34bの回転角の変化率は、転造するワーク33
の径や材質、転造するネジ溝の種類やピッチなど種々の
要因によっても異なってくる。
【0036】次に、螺旋状のネジ溝をワーク33の外周
に転造する場合を説明する。上述の場合と同様に、一対
の丸ダイス32a,32bは、転造中のワーク33径の
変化に伴い回転角が互いに制御される。即ち、転造開始
時には両方の丸ダイス32a,32bは同一方向に同一
速度で回転するが、転造によってワーク33のネジ溝が
次第に深くなるのに伴って、一方側の丸ダイス32aの
回転角に対して他方側の丸ダイス32bの回転角を徐々
に変えていくような制御が行なわれる。
【0037】このように回転角を制御することで、図8
に示したように、切込み開始時から切込み完了時に向か
いワーク33の円周長がDからD1に変化したとして
も、ワーク33のリード角をβから補正後のリード角β
1へ徐々に変化させることができ、ピッチPを一定に保
つことが可能になる。したがって、従来のように転造中
にピッチPが変化してワーク33が軸方向に歩んでしま
うことがなく、丸ダイス32a,32bとワーク33の
フランク面との接触も均一化されて、結果的に転造加工
面の仕上がり精度が向上する。
【0038】上記移動台移動機構44は、一方の丸ダイ
ス32aを内側面に設けた第1のダイス移動台36a
と、他方の丸ダイス32bを対向する内側面に設けた第
2のダイス移動台36bと、第2のダイス移動台36b
の外側に配置した圧力プレート46とを基台47上に並
列して備えたものである。これらのダイス移動台36
a,36b及び圧力プレート46は、いずれも基台47
上に固設した一対のスライドレール48a,48bに左
右方向へスライド可能に取り付けられる。また、第1の
ダイス移動台36aと圧力プレート46との間には、互
いに向かい合う内側面の四隅に4本のはり軸49が架け
渡され、はり軸49の両端が第1のダイス移動台36a
及び圧力プレート46にそれぞれ固定される。そのた
め、第1のダイス移動台36aと圧力プレート46と
は、スライドレール48a,48b上を相対位置が変化
することなく一体にスライドする。4本のはり軸49
は、いずれも剛性を等しくし、その位置は、丸ダイス3
2a,32bによるワーク33の転造位置を中心として
いずれも等距離に且つ周方向に4等分して配置される。
なお、剛性の等しいはり軸49を3本で構成し、丸ダイ
ス32a,32bによるワーク33の転造位置を中心と
していずれも等距離に且つ周方向に3等分して配置して
もよい。このように3本又は4本のはり軸をバランス良
く配置することで、第1のダイス移動台36aと圧力プ
レート46との間に圧力が加わった場合、第1のダイス
移動台36aと圧力プレート46とが平行を保ったま
ま、安定した状態ではり軸49を伸ばすことができる。
なお、第1のダイス移動台36aと圧力プレート46と
が平行を保ったまま、はり軸49を伸ばすことができる
ものであれば、はり軸49の剛性を変え、また、転造位
置からの距離を変化させたものであってもよい。なお、
上記実施例ではダイス移動台36a,36bのそれぞれ
に1個ずつの丸ダイス32a,32bを取付けた場合に
ついて説明したが、2個以上の丸ダイスを取付けてワー
クを挟み込んでも良い。
【0039】第2のダイス移動台36bは、第1のダイ
ス移動台36aと圧力プレート46との間でスライドレ
ール48a,48bにスライド可能に取り付けられると
共に、前記4本のはり軸49を挿通させるための貫通孔
が側面の四隅に設けられ、はり軸49によってガイドさ
れている。また、前記圧力プレート46には、油圧シリ
ンダ等の押込機構50が固定される。この押込機構50
は、ダイス移動台と同一方向に伸縮するシリンダ軸51
を備えており、シリンダ軸51の先端を第2のダイス移
動台36bの外側面に固定してある。なお、押込機構5
0は、油圧シリンダに限られず、空圧機器、電動機及び
ボールネジを用いたものであってもよい。
【0040】ダイス移動台移動機構44を作動させた時
の第1のダイス移動台36a、第2のダイス移動台36
b及び圧力プレート46の動きは図7に示したとおりで
ある。押込機構50を作動させてシリンダ軸51が伸び
た状態を図中2点鎖線で示す。シリンダ軸51が伸びる
と、第2のダイス移動台36bは押されてワーク33の
中心線53に向かって(図中A方向)、スライドレール
48a,48b上をスライド移動する。一方、第2のダ
イス移動台36bと圧力プレート46との間にはラック
とピニオン(図示せず)が設けられているため、圧力プ
レート16は、第2のダイス移動台の移動方向と反対方
向(図中B方向)、即ち図7で示した右方向に第2のダ
イス移動台35bと同一距離スライド移動する。この
時、圧力プレート46と4本のはり軸49で連結されて
いる第1のダイス移動台36aも、圧力プレート46と
同じ右方向(図中B方向)に同一距離だけ移動する。し
たがって、第1のダイス移動台36aと第2のダイス移
動台36bは、互いにワーク33の中心線53に向かっ
て同一距離だけスライド移動して接近することになる。
このように、本発明に係るダイス移動台移動機構44に
よれば、一本の押込機構50で左右のダイス移動台36
a,36bを互いに接近させ、丸ダイス32a,32b
を両側からワーク33に押し込むことで転造加工するこ
とができる。また、ラック、ピニオンを設けることによ
って、ワーク33の中心線Sを常に一定に保つことがで
き、ワーク33の供給、排出等の自動化が容易になる。
【0041】上記丸ダイス32a,32bを回転させな
がら互いに接近させ、丸ダイス32a,32bをワーク
33の半径方向に押し付けて転造圧力を作用させる。転
造圧力によってワーク33が回転作用を受け、局部的な
塑性変形を繰り返す。これにより、ワーク33にネジ溝
が形成される。ところで、ワーク33に転造圧力を作用
させると、一対の丸ダイス32a,32bにはワーク3
3からの反力Pが働く。このうち、第1の丸ダイス32
aに働く反力Pは第1のダイス移動台36aに伝わる。
一方、第2の丸ダイス32bに働く反力は第2のダイス
移動台36bに伝わるが、第2のダイス移動台36bは
シリンダ軸51に固定されているため、第2のダイス移
動台36bに伝わった反力Pはシリンダ軸51を介して
圧力プレート46に伝わる。
【0042】すなわち、転造圧力による反力Pは、結果
的に第1のダイス移動台36aと圧力プレート46との
間に働くことになる。そして、第1のダイス移動台36
aと圧力プレート46とは4本のはり軸49で連結され
ている一方、第1のダイス移動台36aと圧力プレート
46とが基台47には固定されていないため、反力Pを
4本のはり軸49で負担することになる。この4本のは
り軸49は、ワーク33の上下に均等に剛性を等しく配
設されているため、反力Pは4本のはり軸49に均等に
4等分して負担され、一本当りにかかる引張り力はP/
4となる。反力Pによって4本のはり軸49は軸方向に
若干は伸びることになるが、4本とも均等に良く伸びる
ために、従来のようにダイス移動台36a,36bが開
いてしまい、丸ダイス32a,32bが外側上方に逃げ
ることがない。また、はり軸49を4本とすることによ
って、転造圧力によって丸ダイス32a,32bに生じ
る反力を、安定して前記4本のはり軸49に均等に負担
させることができる。
【0043】さらに、この実施例では一対のダイス移動
台36a,36b間に、丸ダイス32a,32b間の距
離検出手段としてのリニアスケール52が取付けられ、
ダイス移動台36a,36b間の距離が直接に計測され
る。ダイス移動台36a,36bが外側上方に逃げるこ
とがないため、ダイス移動台36a,36b間の距離を
計測することで、転造時に丸ダイス32a,32b間に
発生する広がり寸法を正確に把握することができ、それ
に基づいて押込機構50の駆動を制御することができ
る。即ち、転造時の反力を受けた時に丸ダイス32a,
32bが左右に均等に開くために、その時のダイス移動
台36a,36b間の距離をリニアスケール52で計測
し、その計測値を図4に示したA/Dコンバータ及びS
ERCOSループを介して制御部にフィードバックして
再度目標値に近づけるように押込機構50の駆動力を補
正制御する。このように押込機構50の駆動力を制御す
ることで、丸ダイス32a,32bの切込み量を高精度
に制御できることになる。なお、距離検出手段として、
上記リニアスケール52以外に磁歪センサやレーザセン
サなどを用いることができる。
【0044】次に、丸ダイスの軸傾斜機構42及びその
制御について説明する。軸傾斜機構42は、傾斜駆動部
と傾斜検出部とで構成されている。前記傾斜駆動部を構
成するのは、減速機付きの軸傾斜用サーボモータ38
a,38bであり、ダイスホルダ35a,35bに軸傾
斜用ギア37a,37bを介して取り付けられる。ま
た、傾斜検出部を構成するのは、エンコーダ等を用いた
主軸の傾斜角検出装置であり、ダイスホルダ35a,3
5bの回動部に取り付けられる。
【0045】上記軸傾斜機構42の構成要素について説
明する。一対の丸ダイスの主軸34a,34bは、水平
に平行を保ってダイスホルダ35a,35bに回転可能
に軸支される。一方のダイスホルダ35aは、第1のダ
イス移動台36aの内側面に設けられ、他方のダイスホ
ルダ35bは、第2のダイス移動台36bの対向する内
側面に設けられる。特に、これらのダイスホルダ35
a,35bは、主軸34a,34bをダイス移動台36
a,36bの移動方向に対して直交する面内(垂直面
内)で傾斜できるように、ダイス移動台36a,36b
に回動可能に取り付けられる。主軸34a,34bの回
動中心39a,39bは、両者を結んだ線上Sに略ワー
ク33の転造位置が来るように設定される。なお、上記
実施例ではダイス移動台36a,36bにダイスホルダ
35a,35bを介してそれぞれに1個ずつの丸ダイス
32a,32bを取付けた場合について説明したが、2
個以上の丸ダイスを取付けてワークを挟み込むようにし
ても良い。
【0046】上記ダイスホルダ35a,35bの回動
は、軸傾斜用ギア37a,37bによって実行される。
この軸傾斜用ギア37a,37bは、各ダイスホルダ3
5a,35bに設けられたダイスホルダ用ギヤとこのダ
イスホルダ用ギヤと噛み合うモータ用ギヤとで構成さ
れ、モータ用ギヤを先端に取付けた軸傾斜用サーボモー
タ38a,38bがダイス移動台36a,36bの側面
に配設されている。なお、前記軸傾斜用ギア37a,3
7b以外にリンク機構等を用いたものであってもよく、
またサーボモータに代えて油圧シリンダや空気圧シリン
ダで駆動することも可能である。
【0047】上記ダイスホルダ35aの回動制御に際し
ては、図9に示したように、先ず軸傾斜用サーボモータ
38aが駆動することでモータ用ギヤが回転され、ダイ
スホルダ用ギヤを介してダイスホルダ35aに回転力が
伝達される。これにより、ダイスホルダ35aは回動中
心39aを支点として軸傾斜用サーボモータ38aの回
転に見合った量回転する。それ故、平行を保つ主軸34
a(図中1点鎖線で示す)を、垂直面内で上方に+α°
(図中2点鎖線で示す)、下方に−α°(図中2点鎖線
で示す)傾斜させることができる。なお、他方側のダイ
スホルダ35bも同様の制御がなされる。
【0048】図10はワーク33のクランプ機構54を
示したものである。ワーク33は、止まりセンタ55及
び芯押しセンタ56間に軸方向にクランプされる。止ま
りセンタ55はセンタ台57aに固定され、一方の芯押
しセンタ56はセンタ台57bに摺動可能に取り付けら
れる。センタ台57bには空気圧又は油圧のシリンダ5
8が固定され、このシリンダ58の作動によって芯押し
センタ56がワーク33の軸方向(図中X方向)に移動
される。センタ台57a及び57bは、ワーク33の軸
方向に設けられたセンタ台スライドレール61上をスラ
イド可能に取り付けられる。センタ台57bの側面には
リニアスケール等の歩み検出手段62が設けられ、ワー
ク33を軸方向にクランプした状態で、センタ台57b
の軸方向の移動を検出し、ワーク33の歩み量を検出す
る。
【0049】上記軸傾斜機構37a,37bの制御手段
(図5参照)は、主軸34a,34bの傾斜角を検知す
る傾斜角測定用のエンコーダ45a,45bを各主軸3
4a,34bの端部に取付け、このエンコーダ45a,
45bで測定された傾斜角を図4に示したサーボアンプ
及びSERCOSループを介して制御部にフィードバッ
クして再度目標値に近づけるように軸傾斜用サーボモー
タ38a,38bの回転を補正制御する。これにより、
水平を保つ主軸34a,34bの回動中心39a,39
bを支点とした上下(図中+−方向)への傾斜を高精度
に制御することができる。
【0050】なお、軸傾斜用サーボモータ38a,38
bの中に上記エンコーダ45a,45bが一緒に組み込
まれている場合もある。また、主軸34a,34bの傾
斜角度の制御は、転造するワーク33の径や材質、転造
するネジ溝の種類やピッチなど種々の要因によっても異
なってくる。
【0051】上記構成からなる丸ダイス式転造装置31
を用いてワーク33を転造加工した時のネジ溝のリード
角、円周長、ピッチは、上記回転角制御のところで示し
た図8と同様である。この図に示すように、丸ダイス3
2a,32bをワーク33に向かって徐々に押し込み、
切り込みが進むにつれ、ワーク33のネジ溝の谷径が次
第に小さくなる。したがって、ワーク33の円周長は、
切込み開始時のDから切込み完了時のD1へと変化し、
ワーク33の谷部の円周長がδDだけ短くなる。主軸3
4a,34bを平行に保ったままだと、ワーク33のリ
ード角βが変化しないため、切込み開始時のワーク33
のピッチPと、切込み完了時のワーク33のピッチP1
との間にはピッチのズレδPが発生する。このため、ピ
ッチのズレδP分だけ転造中にワーク33が軸方向に移
動してしまう。しかし、転造中に一対の主軸34a,3
4bをそれぞれ反対方向に徐々に傾斜させることで、転
造中のワーク33のリード角βをワークの円周長の変化
に応じて補正することができる。このように補正するこ
とでワーク33のピッチPを一定に保つことができ、ワ
ーク33の歩みを抑えることができる。すなわち、ワー
ク33の径の変化に伴い主軸34a,34bを徐々に傾
斜させ、ワーク33のリード角βを補正することでワー
ク33の歩みが抑えられる。転造完了時にはワーク33
のリード角βは、補正後のリード角β1となる。このよ
うにしてワーク33の歩みが防止されると、ワーク33
の移動方向のネジ山のフランク面が丸ダイス32a,3
2bに強く接触し、剥離等が生じるのを防止できるのに
加えて、加工された面の仕上がり精度を良くすることが
できる。また、ネジ溝の盛り上がり不足や転造加工にお
けるテーパーを防止でき、さらに、つば付きのワークの
場合は、歩みが防止されることによって、つばのぎりぎ
りまで転造することも可能になる。なお、補正後のリー
ド角β1の変化は僅かなため完成ネジの公差の範囲内に
充分収まる。
【0052】なお、主軸34a,34bの傾斜角は、ワ
ーク33の径及び切込み量に伴い、補正すべきリード角
をあらかじめ算出し、この算出値をサーボ機構の目標値
として制御される。また、歩み検出手段62によってワ
ーク33の歩みが検出された場合には、主軸34a,3
4bの両方又はいずれか一方に所定の傾斜角を与え、歩
み検出手段62が一定値になるように制御する。
【0053】ところで、本実施例の丸ダイス式転造装置
31によれば、主軸34a,34bの傾斜角を高精度に
制御しているため、主軸34a,34bの傾斜角を所定
角度傾斜させることで、上述とは逆にワーク33を歩ま
せることも可能になる。したがって、例えば、ソロバン
形状のダイスを主軸に固定し、主軸を傾斜させることで
ワークに軸方向の推進力を与えると共に、主軸間距離を
変化させることで自由形状の転造が可能になり、スェー
ジングやしごきスピニングでしかできなかった中実、中
空素材の外径絞り及び内径加工や、段付き軸、段付きパ
イプの成形も可能になる。また、通し転造の軸傾斜角の
設定も自動化が可能になる他、主軸間距離、軸傾斜角
度、ダイスの回転角を高精度に制御することで、幅広い
加工が可能になる。
【0054】本実施例における丸ダイス式転造装置31
においてはさらに、図6に示したように、丸ダイスの主
軸34a,34bのそれぞれにトルク検出装置63a,
63bが取り付けられると共に、ダイス移動台の端部に
は転造中のダイス荷重を測定する荷重検出装置64が取
り付けられる。上記トルク検出装置63a,63bとし
ては、例えばトルク値を直接に計測するトルク計やサー
ボモータの負荷を電流又は電圧で検出してトルク値を算
出する手段などが用いられる。
【0055】図11は、上記トルク制御方法を実施した
時のトルク変化を示したものである。横軸には転造時
間、縦軸にはトルク検出装置63a,63bが検出した
トルク値を示す。図中1点鎖線は設定トルク値を示す。
この設定トルク値は、主軸34a,34bの回転数およ
び移動速度を一定に保った状態で転造した時に発生する
ダイス荷重およびダイストルクの検出値を考慮して設定
される。
【0056】先ず、主軸34a,34bの回転数を制御
することによって加工トルクを一定範囲内に制御する方
法について説明する。一般に、主軸34a,34bの回
転数を上げると転造中のワーク33の転がり数が増え、
切込み量が減って発生するトルクが低くなる。一方、回
転数を下げるとワーク33の転がり数が減り、発生する
トルクは高くなる。本実施例は、この関係を利用して、
発生するトルクを一定に保つ制御をするものである。主
軸34a,34bの回転数には上限値および下限値のリ
ミッタが定められ、主軸34a,34bはリミッタの範
囲内で自動可変する。転造開始直後の図中の時点で
は、主軸34a,34bは予め設定されている初期回転
数で回転する。発生するトルクが徐々に高くなり、設定
トルク値に近づいた図中の時点からトルク制御を開始
する。ここでは、まず、トルク検出装置63a,63b
によって検出されたトルク値を設定トルク値と比較判断
する。検出トルク値が設定トルク値より低い場合は、主
軸34a,34bに負の回転角減速度を与え、回転数を
下げてトルク値が高くなるように制御する。トルクがさ
らに高くなり、設定トルク値を超えた場合(図中)
は、主軸34a,34bに正の回転角加速度を与え、回
転数を上げてトルク値が低くなるよう制御する。このよ
うに制御してもトルクがさらに高くなるような場合(図
中)は、リミッタの上限値の回転数が設定される。こ
のようにトルクを制御しつつ転造が終了に近づくとトル
クは低減するのでトルクの制御を終了する(図中)。
そして、主軸34a,34bの回転数にはリミッタの下
限値の回転数が設定される。なお、回転角加減速度を設
定トルク値から離れるのに対応して順次大きくなるよう
に段階的に複数設定することで、検出トルクが設定トル
ク値から離れた場合には設定トルク値に速やかに近づけ
ることができ、設定トルク値に近づいた場合はトルクの
変動幅を小さくすることができる。
【0057】上記トルク制御は、図4に示したトルク計
及びSERCOSループを介して制御部にフィードバッ
クして、予めプログラムされた設定トルク値に近づける
ように主軸回転用サーボモータ41a,41bの回転を
補正制御する。このようなSERCOSインターフェイ
スを使用したフィードバックループで転造中の加工トル
クを予め設定したトルク値に近づけるように制御するこ
とで、ピーク時に一時的な主軸トルクの最大値が発生す
るのを防止でき、転造ダイス寿命を従来のものに比べて
大幅に延長することができる。また、トルクを制御する
ことで薄肉の中空部材でも転造加工することが可能にな
る。なお、上述した主軸34a,34bのトルク制御方
法は、丸ダイス32a,32bの主軸を移動させないで
ワーク33をフィーダによって押込む差速式転造盤にも
応用できる。
【0058】次に、主軸移動速度を制御して主軸34
a,34bに働く加工トルクを設定トルク値に近づける
ように制御する方法について説明する。この場合、主軸
移動速度を下げると転造中のワーク33の転がり数が増
え、切込み量が減って発生するトルクが低くなる。一
方、主軸移動速度を下げるとワークの転がり数が減り、
発生するトルクは高くなる。本実施例は、この関係を利
用して発生するトルクを一定に保つ制御をするものであ
る。上述した主軸の回転数と同様に、主軸移動速度には
上限値および下限値のリミッタが定められ、主軸移動速
度はリミッタの範囲内で自動可変する。図11に示した
ように、転造開始直後の図中の時点では、主軸34
a,34bは予め設定されている初速度で等速移動す
る。発生するトルクが徐々に高くなり、設定トルク値に
近づいた図中の時点からトルク制御を開始する。ここ
では、まず、トルク検出装置63a,63bによって検
出された検出トルク値を設定トルク値と比較判断する。
検出トルク値が設定トルク値より低い場合は、主軸移動
に加速度を与えて移動速度を上げてトルク値が高くなる
ように制御する。一方、加工トルクがさらに高くなり設
定トルク値を超えた場合(図中)は、主軸移動に減速
度を与えて移動速度を上げ、トルク値が低くなるように
制御する。このように制御してもトルクがさらに高くな
った場合(図中)は、リミッタの下限値の移動速度が
設定される。このようにトルクを制御しつつ転造が終了
に近づくとトルクは低減するのでトルクの制御を終了す
る(図中)。そして、主軸移動速度にはリミッタの下
限値の値が設定され主軸34a,34bは等速で移動す
る。また、上述した回転角加減速度の場合と同様に、主
軸移動の加減速度を設定トルク値から離れるのに対応し
て順次大きくなるように段階的に複数設定することで、
検出トルクが設定トルク値から離れた場合でも設定トル
ク値に速やかに近づけることができる。なお、主軸移動
速度と、上述の主軸回転数との両方でトルク制御を行な
う場合は、図4に示したリニアスケール、エンコーダ、
トルク計からの検出信号をA/Dコンバータ及びSER
COSループを介して制御部にフィードバックして、予
めプログラムされた設定トルク値に近づけるように油圧
シリンダ等からなるC軸と、主軸回転用サーボモータ4
1a,41bからなるA,B軸の回転とを同時に補正制
御する。このようなSERCOSインターフェイスを使
用したフィードバックループで上記3軸を同時制御する
ことにより、高精度なトルク制御が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るNC
制御システムによれば、各駆動軸に関する複合的な動作
を同一言語体系で記述するプログラミング手段と、この
プログラミング手段を実行モジュールに変換する実時間
処理手段と、リアルタイムOS機能を兼ね備えた実時間
管理手段との融合により、複数の駆動軸に対する位置指
令、速度指令、タイミング設定等のフルソフトウエア化
と、実時間での同時制御が可能となった。
【0060】制御伝送手段においては、単一のインター
フェイスコントローラを核として複数の動作機構をルー
プ状に配する制御伝送方式を採用したことにより、制御
命令や各駆動機構の状態監視が上記インターフェイスコ
ントローラで一元的に制御及び管理することが可能とな
った。
【0061】また、上記制御伝送方式に用いたインター
フェイスは、規格化されたオープンな仕様であるため、
駆動させる軸ごとに適材適所のモータ、アンプ、センサ
等のサーボシステムの採用が可能になり、システム設計
の自由化が図られる。また、制御伝送路の省配線化が実
現でき、高速で高精度な制御の実行・管理が可能となっ
た。
【0062】また、上記NC制御システムを応用した本
発明の実施例である丸ダイス式転造装置にあっては、移
動台移動機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構を構成する
各駆動軸の実時間による同時制御や管理が可能であるこ
とから、転造加工中のワークの径変化に伴うダイスの回
転同期ずれや、ワークの歩み量をリアルタイムに補正
し、高精度な転造加工を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るNC制御システムの設計概念図で
ある。
【図2】本発明に係るNC制御システムのシステム構成
図である。
【図3】本発明に係るNC制御システムのプログラム構
成図である。
【図4】本発明に係る丸ダイス式転造装置の一実施例の
システム構成図である。
【図5】主軸回転機構、軸傾斜機構の概念図である。
【図6】本発明に係る丸ダイス式転造装置の一実施例を
示す平面図である。
【図7】上記図6における丸ダイス式転造装置の作動時
における正面図である。
【図8】上記丸ダイス式転造装置を使用した場合のワー
クの円周長とピッチとの関係を示すグラフである。
【図9】上記図6のA−A線断面図である。
【図10】図6における丸ダイス式転造装置のワークの
クランプ機構を示す平面図である。
【図11】転造時間と発生トルクとの関係を示すグラフ
である。
【図12】従来の丸ダイス式転造装置のシステム構成図
である。
【符号の説明】
1 LAN 10 モータ 11 センサ 12 制御コンピュータ 13 バスライン 15 インターフェイスコントローラ 16 制御伝送路 18 サーボアンプ 21 開発用コンピュータ 31 丸ダイス式転造装置 42 軸傾斜機構 43 主軸回転機構 44 移動台移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 秀明 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 栗林 克美 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 陳 亮 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 宮坂 竜行 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 滝沢 哲司 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 田崎 朋伸 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 新仏 利仲 山梨県大月市富浜町鳥沢2022番地 株式会 社ニッセー内 (72)発明者 吉沢 稔 山梨県大月市富浜町鳥沢2022番地 株式会 社ニッセー内 (72)発明者 天野 秀一 山梨県大月市富浜町鳥沢2022番地 株式会 社ニッセー内 Fターム(参考) 5H269 AB01 AB27 BB03 EE10 EE30 GG01 GG02 HH03 JJ02 KK01 KK03 NN02 NN08 PP03 PP15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムされたコンピュータによって
    複数の動作機構を制御する装置であって、 制御する動作機構の駆動軸に関する複数の動作を同一言
    語体系でプログラミングするプログラミング手段と、該
    プログラミング手段に基づいて制御要求を処理する実時
    間処理手段と、該実時間処理手段に基づいて処理された
    移動位置情報と移動タイミング情報を各動作機構の駆動
    軸に伝達すると共に、各駆動軸に配設された検出装置か
    らの位置情報をコンピュータに転送する制御伝送手段
    と、各動作機構の駆動軸の状態を監視し、実時間で制御
    信号の入出力を管理する実時間管理手段とを備え、コン
    ピュータと各動作機構との双方向通信により複数の動作
    機構の駆動軸を制御することを特徴とするNC制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記制御伝送手段は、単一のインターフ
    ェイス装置を備え、該インターフェイス装置を中心に複
    数の動作機構がループ状に連結され、コンピュータと各
    動作機構との双方向通信により複数の動作機構の動作を
    一元制御及び一元管理することを特徴とする請求項1記
    載のNC制御システム。
  3. 【請求項3】 上記動作機構が、一組の丸ダイス移動台
    を接近させる移動台移動機構と、一組の丸ダイスのそれ
    ぞれの主軸を回転させる主軸回転機構と、丸ダイスの主
    軸を該主軸の移動方向と直交する面内で傾斜させる主軸
    傾斜機構とで構成され、前記一組の丸ダイスでワークを
    挟み、該丸ダイスの主軸が回転しながら接近してワーク
    を転造加工する丸ダイス式転造装置であって、 上記移動台移動機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構の各
    駆動軸を、上記プログラミング手段、実時間処理手段、
    制御伝送手段及び実時間管理手段によって制御すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のNC制御システム。
  4. 【請求項4】 上記動作機構が、一組の丸ダイス移動台
    を接近させる移動台移動機構と、一組の丸ダイスのそれ
    ぞれの主軸を回転させる主軸回転機構と、丸ダイスの主
    軸を該主軸の移動方向と直交する面内で傾斜させる主軸
    傾斜機構とで構成され、 前記移動台移動機構が一組の丸ダイスを軸支する一組の
    ダイス移動台と、丸ダイスによるワークの転造位置の回
    りで前記一組のダイス移動台間に2本以上架け渡された
    はり軸と、前記一組のダイス移動台を接近させ、前記一
    組の丸ダイスでワークを挟む押込機構とを備え、前記ダ
    イス移動台を前記はり軸にガイドさせて接近させると共
    に、転造圧力によって前記一組の丸ダイス間に生じる反
    力を前記はり軸に負担させるように構成した丸ダイス式
    転造装置であって、 上記移動台移動機構、主軸回転機構、主軸傾斜機構の各
    駆動軸を、上記プログラミング手段、実時間処理手段、
    制御伝送手段及び実時間管理手段によって制御すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のNC制御システム。
  5. 【請求項5】 予めプログラムされた設定回転角値に基
    づいて上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモ
    ータで回転制御すると共に、この主軸の回転角を転造加
    工の経過に伴って互いに変化させるように制御したこと
    を特徴とする請求項3又は4記載のNC制御システム。
  6. 【請求項6】 予めプログラムされた設定回転角値に基
    づいて上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモ
    ータで回転制御する一方、転造中の各丸ダイスの回転角
    を回転角検出手段で検出し、前記プログラムされた設定
    回転角値と前記回転角検出手段によって検出された検出
    回転角値とを比較し、設定回転角値に一致するよう主軸
    の回転角を補正制御することを特徴とする請求項3又は
    4記載のNC制御システム。
  7. 【請求項7】 予めプログラムされた設定傾斜角値に基
    づいて上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモ
    ータで傾斜制御する一方、転造中の各丸ダイスの傾斜角
    を傾斜角検出手段で検出し、前記プログラムされた設定
    傾斜角値と前記傾斜角検出手段によって検出された検出
    傾斜角値とを比較し、設定傾斜角値に一致するよう主軸
    の傾斜角を補正制御することを特徴とする請求項3又は
    4記載のNC制御システム。
  8. 【請求項8】 予めプログラムされた設定傾斜角値に基
    づいて上記一組の丸ダイスの主軸をそれぞれのサーボモ
    ータで傾斜制御する一方、ワークと各丸ダイスの相対位
    置のずれを検出する歩み検出手段によってワークの歩み
    量を検出し、この歩み量に基づいて主軸の傾斜角を補正
    制御することを特徴とする請求項3又は4記載のNC制
    御システム。
  9. 【請求項9】 予めプログラムされた設定トルク値に基
    づいて上記一組の丸ダイスを作動させる一方、各丸ダイ
    スに働く加工トルクをトルク検出手段によって検出し、
    前記プログラムされた設定トルク値と前記トルク検出手
    段によって検出された検出トルク値とを比較し、転造中
    の各丸ダイスに働く加工トルクを一定範囲に保つよう前
    記各丸ダイスの回転数、又は各丸ダイスの移動速度の少
    なくとも一方を制御することを特徴とする請求項3又は
    4記載のNC制御システム。
  10. 【請求項10】 上記検出トルク値が設定トルク値より
    高い場合は各丸ダイスの回転数を上げる一方、検出トル
    ク値が設定トルク値より低い場合は各丸ダイスの回転数
    を下げるように制御することを特徴とする請求項9記載
    のNC制御システム。
  11. 【請求項11】 上記検出トルク値が設定トルク値より
    高い場合は各丸ダイスの移動速度を下げる一方、検出ト
    ルク値が設定トルク値より低い場合は各丸ダイスの移動
    速度を上げるように制御することを特徴とする請求項9
    記載のNC制御システム。
  12. 【請求項12】 上記設定トルク値に対応して複数の回
    転角加減速度を設定し、この回転角加減速度に基づいて
    上記各丸ダイスの回転数を制御することを特徴とする請
    求項10記載のNC制御システム。
  13. 【請求項13】 上記設定トルク値に対応して複数の加
    減速度を設定し、この加減速度に基づいて上記各丸ダイ
    スの移動速度を制御することを特徴とする請求項11記
    載のNC制御システム。
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