JP2018192479A - 転造盤及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】転造圧力に異常が発生したことを通知することができる転造盤及びプログラムを提供する。【解決手段】転造盤1は、複数のダイス61,62間にワークWを挟み込みつつ複数のダイス61,62を回転させることでワークWの転造加工を行う。転造盤1は、複数のダイス61,62間の距離を変化させるように第2のダイス62を移動させるための駆動源となるモータの一例であるサーボモータ24bと、サーボモータ24bのモータ電流を検出するセンサの一例である電流センサ24aと、電流センサ24aの検出結果に基づき転造圧力を推定し、推定された転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、転造盤及びプログラムに関する。
従来から、一対のダイス間でワークを押圧しつつ一対のダイスを回転させることでワークを転造加工する転造盤が知られている。
例えば特許文献1に開示される転造盤は、第1のダイスを回転可能に支持する第1の主軸と、第2のダイスを回転可能に支持し、第1の主軸に接近又は離間する方向に移動する第2の主軸と、第1のダイス及び第2のダイス間でワークを支持するセンタ台と、第2の主軸が移動するのに伴いセンタ台を第2の主軸の移動距離の約1/2だけ移動させる連結部材と、を備える。
特開2004−268109号公報
一般的に、転造盤は、NC(Numerical Control)プログラムに従って、指令された移動速度で指令された移動量だけ第2の主軸を移動させることで適切な転造圧力でワークの転造加工を行っていた。この構成では、転造盤において転造圧力を直接的に監視することができず、転造加工の際、転造圧力に異常が発生したことを通知することができなかった。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、転造圧力に異常が発生したことを通知することができる転造盤及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る転造盤は、複数のダイス間にワークを挟み込みつつ前記複数のダイスを駆動させることで前記ワークの転造加工を行う転造盤であって、前記複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させるための駆動源となるモータと、前記モータの電流又は電圧を検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う制御部と、を備える。
また、上記転造盤において、前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲を外れたときに、前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止する、ようにしてもよい。
また、上記転造盤において、前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の上限値を超えたときに前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止し、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の下限値未満となったときに前記アラームを行う、ようにしてもよい。
また、上記転造盤において、前記モータの電流又は電圧と転造圧力との関係を表すデータを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記データを参照して前記センサにより検出された前記モータの電流又は電圧に基づき前記転造圧力を推定する、ようにしてもよい。
また、上記転造盤において、さらにディスプレイを備え、前記制御部は、推定された前記転造圧力と、前記正常範囲の上限値と、前記正常範囲の下限値とを前記ディスプレイに表示する、ようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るプログラムは、コンピューターを、複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させる駆動源となるモータを制御する手段、センサにより検出される前記モータの電流又は電圧に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う手段、として機能させる。
本発明によれば、転造盤及びプログラムにおいて転造圧力に異常が発生したことを通知することができる。
本発明の一実施形態に係る転造盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る転造盤の平面図である。 本発明の一実施形態に係るデータテーブルを生成する際の転造盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る転造盤の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータテーブルとして記憶されるモータ電流と転造圧力の関係を表すグラフである。 本発明の一実施形態に係る画像表示処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る転造圧力監視処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る転造圧力情報画像を示すディスプレイの正面図である。
本発明に係る転造盤及びプログラムの一実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、転造盤1は、CNC(Computerized Numerical Control)転造盤であって、第1のダイス61と第2のダイス62との間にワークWを挟み込んだ状態で、第1のダイス61と第2のダイス62を同時に回転させることでワークWを転造加工する。
なお、以下の説明では、転造盤1の正面に立つオペレータOp(図2参照)から見て、左右方向がZ方向であり、奥行き方向がX方向であり、高さ方向がY方向である。
(転造盤1の機械的構成)
詳しくは、転造盤1は、ベッド5と、第1の主軸ユニット10と、第2の主軸ユニット20と、ワーク支持ユニット50と、連動機構30と、を備える。
ベッド5は転造盤1の設置面側に位置する。ベッド5の上面には、第1の主軸ユニット10、第2の主軸ユニット20及びワーク支持ユニット50が設けられている。
第1の主軸ユニット10は、ベッド5の上面に固定されていて、外周にねじが形成された円柱状の第1のダイス61を軸回転可能に支持する。詳しくは、第1の主軸ユニット10は、第1の主軸台11と、第1の主軸12と、第1の主軸回転駆動部13と、を備える。
第1の主軸台11は、図示しないボルトによりベッド5の上面に固定されている。
第1の主軸回転駆動部13は、第1の主軸台11に固定されて、第1の主軸12を軸回転させる。第1の主軸回転駆動部13は、例えば、何れも図示しない、サーボモータと、そのサーボモータの駆動力を第1の主軸12に伝達する伝達機構と、を備える。
第1の主軸12は、図2に示すように、X方向に沿って延びる円柱状をなす。第1の主軸12の外周には、ワークWの種類に適した第1のダイス61が装着される。第1の主軸12は第1のダイス61と一体で軸回転する。
図1に示すように、第2の主軸ユニット20は、Z方向に移動可能に構成され、外周にねじが形成された円柱状の第2のダイス62を軸回転可能に支持する。詳しくは、第2の主軸ユニット20は、第2の主軸台21と、第2の主軸22と、第2の主軸回転駆動部23と、主軸台スライド駆動部24と、を備える。
第2の主軸台21は、ベッド5の上面に設けられるガイドレール5aに沿ってZ方向に移動可能に設けられる。
主軸台スライド駆動部24は、第2の主軸台21をZ方向に沿って移動させる。主軸台スライド駆動部24は、図1に簡略化して示すように、サーボモータ24bと、サーボモータ24bの駆動力を直線運動に変換したうえで第2の主軸台21に伝達するボールねじ及びボールナットからなる変換機構24cと、サーボモータ24bに供給されるモータ電流を検出する電流センサ24aと、を備える。電流センサ24aはその検出結果を後述する制御部70に出力する。
第2の主軸回転駆動部23は、第2の主軸台21に固定されて、第2の主軸22を軸回転させる。第2の主軸回転駆動部23は、例えば、何れも図示しない、サーボモータと、そのサーボモータの駆動力を第2の主軸22に伝達する伝達機構と、を備える。
第2の主軸22は、図2に示すように、X方向に沿って延びる円柱状をなし、Z方向に第1の主軸12から離れて位置する。第2の主軸22の外周には、ワークWの種類に適した第2のダイス62が装着されている。第2の主軸22は第2のダイス62と一体で軸回転する。
ワーク支持ユニット50は、図1に示すように、ガイドレール5aに沿って移動するワーク支持台51と、ワーク支持台51の上面に固定されるワーク支持刃52と、を備える。ワーク支持刃52の上部にはワークWが設置される。
連動機構30は、第2の主軸台21の移動に伴い、その移動距離の約1/2だけ後述するワーク支持ユニット50をガイドレール5aに沿って移動させる。
詳しくは、連動機構30は、第2の主軸台21及びベッド5の間を連結する棒状に形成される連結部材31と、連結部材31の回転に伴いワーク支持ユニット50を移動させる押圧部材32と、を備える。
連結部材31の上端はピン31aにより第2の主軸台21に固定される。これにより、連結部材31は、ピン31aを中心に回転可能となる。連結部材31の下端はピン31bによりベッド5に固定される。これにより、連結部材31は、ピン31bを中心に回転可能となる。
押圧部材32の右端は連結部材31の長手方向の中央に回転可能に連結され、押圧部材32の左端はワーク支持ユニット50に回転可能に連結されている。連結部材31は、第2の主軸台21の移動を阻害しないよう伸縮可能に長手方向に連結される2つの棒状の部材から構成される。
第2の主軸台21が主軸台スライド駆動部24によってZ方向に沿って移動すると、図1に示すように、転造盤1の正面から見て、連結部材31が時計回り又は反時計回りに回転する。これにより、押圧部材32はワーク支持ユニット50を第2の主軸台21の移動距離の約1/2だけ移動させる。
以上で、転造盤1の機械的構成についての説明を終了する。
(転造盤1の電気的構成)
図4に示すように、転造盤1は、上述した電流センサ24aに加えて、制御部70と、操作部80と、ディスプレイ90と、スピーカ92と、各種駆動部95と、を備える。各種駆動部95は、制御部70の制御のもとに駆動されるものであって、例えば、上述した第1の主軸回転駆動部13、第2の主軸回転駆動部23、主軸台スライド駆動部24等を備える。
操作部80は、オペレータにより操作されると、操作された旨を示す操作信号を制御部70に出力する。後述するように、オペレータは操作部80への操作を通じて通常の転造加工にてとり得る転造圧力の正常範囲、本例では正常範囲の上限値及び下限値を設定する。上限値及び下限値はワークWの種類毎に設定されてもよい。
制御部70は、転造盤1全体、例えば、各種駆動部95、ディスプレイ90及びスピーカ92等を制御するものであり、例えば、コンピューターにより構成される。詳しくは、制御部70は、プログラムが記憶される記憶部72と、記憶されるプログラムに従って各種手段を実現する処理部71と、を備える。このプログラムは、後述する転造圧力監視処理及び画像表示処理に係る処理プログラムとNCプログラムを含む。処理部71は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はグラフィックコントローラ等から構成されている。また、記憶部72は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成されている。
記憶部72(例えばROM)は、後述する転造圧力監視処理及び画像表示処理に係る処理プログラムと、モータ電流と転造圧力の関係を表すデータテーブルDt等を記憶する。記憶部72(例えばRAM)は、処理部71が処理プログラムを実行するのに必要な作業領域と、操作部80の操作を通じて作成されたNCプログラムと、オペレータにより設定された転造圧力の上限値及び下限値等を記憶する。処理部71は、ROMに記憶された処理プログラム、RAMに記憶されたNCプログラムに基づいて各処理を実行する。
制御部70は、操作部80からの操作信号を受けて、オペレータにより設定された転造圧力の上限値及び下限値を認識し、設定された上限値及び下限値を記憶部72(例えばRAM)に記憶させる。制御部70は、後述する画像表示処理により、ディスプレイ90へ転造圧力情報画像91(図8参照)を表示する。
スピーカ92は、制御部70の制御のもと、アラーム音を発する。
以上で、転造盤1の電気的構成についての説明を終了する。
(データテーブルDtの生成方法)
データテーブルDtを生成するため、図3に示す圧力センサ100を利用して転造盤1の転造圧力を計測する。
この圧力センサ100は、シリンダ101と、シリンダ101内に設けられるピストン棒102と、シリンダ101内の油の圧力を計測する圧力計103と、を備える。ピストン棒102の両端はシリンダ101から突出している。
圧力センサ100により転造盤1の転造圧力を計測する際、転造盤1から第1のダイス61と第2のダイス62が取り外され、圧力センサ100が第1の主軸12と第2の主軸22の間であってワーク支持ユニット50の上面に設置される。そして、主軸台スライド駆動部24により、第2の主軸22を、一定距離、例えば10μmずつ、第1の主軸12に近づけていく。これにより、ピストン棒102の両端は第1の主軸12及び第2の主軸22間に挟み込まれ、圧力計103により計測されるシリンダ101内の油の圧力が高まる。第2の主軸22の各位置において圧力センサ100により測定された転造圧力を記録する。この際、例えば、モータ電流値をグラフの横軸、転造圧力をグラフの縦軸としたデータがプロットされる。このプロットされたデータから最小2乗法等を用いて近似直線を求める。これにより、図5にグラフとして示すように、モータ電流と転造圧力の関係を表すデータテーブルDtが生成される。
なお、データテーブルDtの生成は、人によって行われてもよいし、制御部70によって自動で生成されてもよい。
(作用)
制御部70は、NCプログラムに従って転造加工を行い、この転造加工と同時に図6に示す画像表示処理と図7に示す転造圧力監視処理を実行する。ここでは、まず、NCプログラムに従った転造加工について説明する。この転造加工を開始する前に、オペレータの操作部80への操作により転造加工を行うワークWの種類が選択され、制御部70は選択されたワークWの種類に応じたNCプログラムを読み出したうえで実行する。
転造加工前には、第2のダイス62が第1のダイス61から離れた初期位置にあり、ワーク支持ユニット50に設置されるワークWは第1のダイス61と第2のダイス62の中央に位置する。
この状態で、制御部70は、主軸台スライド駆動部24を介して第2の主軸22(第2のダイス62)を初期位置から第1の主軸12(第1のダイス61)側にワークWの種類に適した前進距離だけ近づける。これにより、第2のダイス62が第1のダイス61に接近しつつワークWも第1のダイス61に接近していき、第1のダイス61と第2のダイス62の間にワークWを挟み込むことができる。この前進距離は、選択されたワークWの形状によって異なり、例えばワークWの外径が大きいほど小さい距離に設定される。この前進距離がワークWの種類に適していない場合には転造圧力が正常範囲を外れるおそれがある。
次に、制御部70は、第1の主軸回転駆動部13及び第2の主軸回転駆動部23を介して第1のダイス61及び第2のダイス62を回転させることでワークWの転造加工を行う。転造加工が終了すると、制御部70は、第1の主軸回転駆動部13及び第2の主軸回転駆動部23を介して第1のダイス61及び第2のダイス62の回転を停止する。その後、主軸台スライド駆動部24を介して第2の主軸22を第1の主軸12から遠ざけて初期位置に戻す。
(画像表示処理)
次に、図6のフローチャートを参照しつつ、制御部70(処理部71)により実行される画像表示処理の手順について説明する。そして、制御部70は、上述した転造加工とともに画像表示処理を行う。
制御部70は、予め設定された転造圧力の上限値及び下限値を記憶部72から読み出す(ステップS101)。この際、予めワークWの種類毎に異なる上限値及び下限値が設定されている場合には、制御部70は選択されたワークWの種類に応じた上限値及び下限値を読み出す。次に、制御部70は、電流センサ24aにより検出されたモータ電流を取得し、図5のデータテーブルDtを参照してその取得したモータ電流に基づき現在の転造圧力を推定する(ステップS102)。そして、制御部70は、読み出された上限値及び下限値、並びに推定された現在の転造圧力を含む転造圧力情報画像91をディスプレイ90に表示する(ステップS103)。
この際、制御部70は、図8に示すように、現在の転造圧力が正常範囲にあるか否かをオペレータに容易に判断可能とするべく、推定される現在の転造圧力により転造圧力情報画像91の表示色を変化させる。
例えば、制御部70は、現在の転造圧力が上限値以下で、かつ下限値以上である正常範囲内であるときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値(図8の例では13.6t)とを緑色で表示する。
また、制御部70は、現在の転造圧力が上限値を超えたときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値とを黄色で表示する。
また、制御部70は、現在の転造圧力が下限値未満であるときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値とを水色で表示する。
次に、制御部70は、NCプログラムに従った転造加工が終了したか否かを判別する(ステップS104)。制御部70は、転造加工が終了していない旨判別すると(ステップS104:NO)、ステップS102の処理に戻る。すなわち、転造加工が終了するまで転造圧力情報画像91における現在の転造圧力の数値及び表示色が更新される。制御部70は、転造加工が終了した旨判別すると(ステップS104:YES)、当該画像表示処理に係る処理を終了する。
(転造圧力監視処理)
次に、図7のフローチャートを参照しつつ、制御部70(処理部71)により実行される転造圧力監視処理の手順について説明する。この転造圧力監視処理は、上述した画像表示処理と同時に実行される。
制御部70は、上述した図6のステップS102に係る処理により推定された現在の転造圧力が設定時間にわたって上限値を超えるか否かを判別する(ステップS201)。この設定時間は、NCプログラムに適したワークWが設置されているのにも関わらず、一時的に転造圧力が正常範囲を外れた場合に後述するアラーム等が実行されることを抑制するために設定される。この設定時間は、予め決められていてもよいし、例えばオペレータによる操作部80への操作により決定されてもよい。
制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が上限値を超えた旨判別すると(ステップS201:YES)、転造加工を中止して、第2の主軸22を初期位置に戻すとともにディスプレイ90への表示及びスピーカ92からのアラーム音を介してオペレータへアラームを行う(ステップS202)。この初期位置は、第2のダイス62がワークWから離れるような第2の主軸22の位置である。また、このアラームにより、間違った種類のワークWが設置されているおそれがあること、具体的には、選択されたワークWよりも外径の大きいワークWが設置されているおそれがあることをオペレータに通知することができる。また、転造加工が中止されることで、ダイス61,62等の転造盤1及びワークWに過大な負荷が加わることが抑制される。
一方、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が上限値を超えていない旨判別すると(ステップS201:NO)、次に、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満であるか否かを判別する(ステップS203)。制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満である旨判別したとき(ステップS203:YES)、ディスプレイ90への表示及びスピーカ92からのアラーム音を介してオペレータへアラームを行う(ステップS204)。この際、転造加工は中止されずに継続されるが、制御部70は、オペレータによる操作部80への操作により転造加工を中止してもよい。このアラームにより、間違った種類のワークWが設置されているおそれがあること、具体的には、選択されたワークWよりも外径の小さいワークWが設置されているおそれがあることをオペレータに通知することができる。このステップS204の後、制御部70は転造加工が終了したか否かを判別し(ステップS205)、転造加工が終了しない旨判別すると(ステップS205:NO)、上記ステップS201の処理に戻り、転造加工が終了した旨判別すると(ステップS205:YES)、転造圧力監視処理を終了する。
一方、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満でない旨判別したとき(ステップS203:NO)、ステップS204に係るアラームを行うことなく、ステップS205の処理に移行する。以上で、当該転造圧力監視処理の説明を終了する。
転造盤1は、CNC転造盤でありながら油圧転造盤と同様に、指令された転造圧力を実現することができる。すなわち、制御部70は、NCプログラム又はオペレータの操作により転造圧力が指令された場合、図5のデータテーブルDtを参照して指令された転造圧力に対応するモータ電流を認識し、そのモータ電流をサーボモータ24bに供給する。これにより、指令された転造圧力を実現することができる。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)転造盤1は、複数のダイス61,62間でワークWを押圧しつつ複数のダイス61,62を回転させることでワークWの転造加工を行う。転造盤1は、複数のダイス61,62間の距離を変化させるように第2のダイス62を移動させるための駆動源となるモータの一例であるサーボモータ24bと、サーボモータ24bのモータ電流を検出するセンサの一例である電流センサ24aと、電流センサ24aの検出結果に基づき転造圧力を推定し、推定された転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う制御部70と、を備える。
この構成によれば、間違った種類のワークWを転造盤1に設置した場合には、転造圧力が正常範囲を外れて異常となるため、転造盤1によってアラームが行われる。このアラームによりオペレータは転造圧力に異常が発生したこと、ひいては間違った種類のワークWを転造盤1に設置した可能性があることを知ることができる。
(2)制御部70は、推定された転造圧力が正常範囲を外れたときに、アラームを行うとともに転造加工を中止する。
この構成によれば、自動で転造加工が中止されるため、不適切な転造圧力で転造加工が継続されることが防止される。
(3)制御部70は、推定された転造圧力が正常範囲の上限値を超えたときにアラームを行うとともに転造加工を中止し、推定された転造圧力が正常範囲の下限値未満となったときにアラームを行う。
この構成によれば、転造圧力が上限値を超えた場合には自動で転造加工が中止されるため、過大な転造圧力によりダイス61,62等の転造盤1及びワークWに過大な負荷が加わることが抑制される。
一方で、転造圧力が下限値未満の場合には、転造盤1及びワークWに過大な負荷が加わることはないため、転造加工が中止されず、アラームのみが行われる。
(4)転造盤1は、サーボモータ24bのモータ電流と転造圧力との関係を表すデータテーブルDtを記憶する記憶部72を備える。制御部70は、記憶部72に記憶されるデータテーブルDtを参照して電流センサ24aにより検出されたサーボモータ24bのモータ電流に基づき転造圧力を推定する。
この構成によれば、データテーブルDtによりモータ電流から転造圧力を推定することができる。よって、転造盤1は、転造加工中に転造圧力を計測するセンサを備えることなく、簡易な構成にて、転造圧力を推定することができる。
(5)転造盤1は、さらにディスプレイ90を備える。制御部70は、推定された現在の転造圧力と、正常範囲の上限値と、正常範囲の下限値とを含む転造圧力情報画像91をディスプレイ90に表示する。
この構成によれば、オペレータは、ディスプレイ90を視認することで、上限値及び下限値と現在の転造圧力とを容易に知ることができる。
(6)プログラムは、コンピューターの一例である制御部70を、複数のダイス61,62間の距離を変化させるように第2のダイス62を移動させる駆動源となるサーボモータ24bを制御する手段、電流センサ24aにより検出されるサーボモータ24bのモータ電流に基づき転造圧力を推定し、推定された転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う手段、として機能させる。
この構成によれば、アラームによりオペレータは転造圧力に異常が発生したことを知ることができる
(7)転造盤1はCNC転造盤でありながら、油圧転造盤と同様に、転造圧力を推定することができる。よって、油圧転造盤で使用していた転造圧力で規定される加工条件をCNC転造盤である転造盤1にて利用することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、図7のステップS201において、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が上限値を超えたときに(ステップS201:YES)、ステップS202の処理に移行していたが、一瞬でも現在の転造圧力が上限値を超えた場合にステップS202の処理に移行してもよい。図7のステップS203も同様に、制御部70は、一瞬でも現在の転造圧力が下限値未満となった場合にステップS204の処理に移行してもよい。
上記実施形態においては、制御部70は、転造圧力情報画像91に現在の転造圧力を表示していたが、これに限らず、1回の転造加工期間における最大の転造圧力を表示してもよい。また、制御部70は、転造圧力情報画像91に現在の転造圧力と最大の転造圧力を表示してもよい。
上記実施形態においては、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が上限値を超えた旨判別すると(ステップS201:YES)、アラームを行うとともに転造加工を中止していたが、この場合、アラームのみを行い転造加工を継続してもよい。この場合、制御部70は、オペレータによる操作部80への操作により転造加工を中止してもよい。
また、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満である旨判別したとき(ステップS203:YES)、アラームのみを行っていたが(ステップS204)、アラームに加えて、転造加工を中止して、第2の主軸22を初期位置に戻してもよい。
上記実施形態において、転造盤1において連動機構30が省略され、ワーク支持ユニット50を個別にスライド移動させることができるスライド駆動部が新たに設けられてもよい。
上記実施形態における正常範囲の上限値を省略してもよい。この場合、正常範囲は下限値以上に設定される。また、正常範囲の下限値を省略してもよい。この場合、正常範囲は上限値以下に設定される。
上記実施形態においては、第1の主軸12は固定され、第2の主軸22は第1の主軸12に対して移動するように構成されていた。しかし、第1の主軸12及び第2の主軸22はそれぞれ移動可能に構成されてもよい。また、上記実施形態とは反対に、第2の主軸22は固定され、第1の主軸12は第2の主軸22に対して移動するように構成されてもよい。
上記実施形態においては、制御部70はモータ電流に基づき転造圧力を推定していたが、モータ電圧に基づき転造圧力を推定してもよい。
上記実施形態においては、転造盤1は2つの主軸12,22を備えていたが、複数であれば3つ以上であってもよい。例えば、転造盤1が3つの主軸を有する場合には、3つの主軸はワークWの周囲に120°間隔で配置される。
上記実施形態においては、制御部70は、転造圧力が正常範囲を外れた旨のアラームを行っていたが、これに限らず、間違った種類のワークWが転造盤1に設置されていることを音声又は表示により伝えるアラームを行ってもよい。
本発明の対象は転造盤1の機能を実現するためのプログラムであってもよい。この場合、当該プログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピューターにダウンロードされてもよい。
上記実施形態においては、転造盤1は丸ダイス転造盤であったが、平ダイス転造盤であってもよい。平ダイス転造盤の場合であっても、平ダイス転造盤の制御部は、ダイスをワークに接近又は離間させる動力源としてのモータのモータ電流と転造圧力の関係を表すデータを参照することで、モータ電流から転造圧力を推定可能である。
1 転造盤
5 ベッド
10 第1の主軸ユニット
11 第1の主軸台
12 第1の主軸
13 第1の主軸回転駆動部
20 第2の主軸ユニット
21 第2の主軸台
22 第2の主軸
23 第2の主軸回転駆動部
24 主軸台スライド駆動部
24a 電流センサ
24b サーボモータ
24c 変換機構
30 連動機構
31 連結部材
32 押圧部材
50 ワーク支持ユニット
61 第1のダイス
62 第2のダイス
70 制御部
71 処理部
72 記憶部
80 操作部
90 ディスプレイ
100 圧力センサ

Claims (6)

  1. 複数のダイス間にワークを挟み込みつつ前記複数のダイスを駆動させることで前記ワークの転造加工を行う転造盤であって、
    前記複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させるための駆動源となるモータと、
    前記モータの電流又は電圧を検出するセンサと、
    前記センサの検出結果に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う制御部と、を備える、
    転造盤。
  2. 前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲を外れたときに、前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止する、
    請求項1に記載の転造盤。
  3. 前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の上限値を超えたときに前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止し、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の下限値未満となったときに前記アラームを行う、
    請求項1に記載の転造盤。
  4. 前記モータの電流又は電圧と転造圧力との関係を表すデータを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記データを参照して前記センサにより検出された前記モータの電流又は電圧に基づき前記転造圧力を推定する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の転造盤。
  5. さらにディスプレイを備え、
    前記制御部は、推定された前記転造圧力と、前記正常範囲の上限値と、前記正常範囲の下限値とを前記ディスプレイに表示する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の転造盤。
  6. コンピューターを、
    複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させる駆動源となるモータを制御する手段、
    センサにより検出される前記モータの電流又は電圧に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う手段、として機能させるためのプログラム。
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