JP2018192479A - 転造盤及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1に開示される転造盤は、第1のダイスを回転可能に支持する第1の主軸と、第2のダイスを回転可能に支持し、第1の主軸に接近又は離間する方向に移動する第2の主軸と、第1のダイス及び第2のダイス間でワークを支持するセンタ台と、第2の主軸が移動するのに伴いセンタ台を第2の主軸の移動距離の約1/2だけ移動させる連結部材と、を備える。
なお、以下の説明では、転造盤1の正面に立つオペレータOp(図2参照)から見て、左右方向がZ方向であり、奥行き方向がX方向であり、高さ方向がY方向である。
詳しくは、転造盤1は、ベッド5と、第1の主軸ユニット10と、第2の主軸ユニット20と、ワーク支持ユニット50と、連動機構30と、を備える。
詳しくは、連動機構30は、第2の主軸台21及びベッド5の間を連結する棒状に形成される連結部材31と、連結部材31の回転に伴いワーク支持ユニット50を移動させる押圧部材32と、を備える。
押圧部材32の右端は連結部材31の長手方向の中央に回転可能に連結され、押圧部材32の左端はワーク支持ユニット50に回転可能に連結されている。連結部材31は、第2の主軸台21の移動を阻害しないよう伸縮可能に長手方向に連結される2つの棒状の部材から構成される。
以上で、転造盤1の機械的構成についての説明を終了する。
図4に示すように、転造盤1は、上述した電流センサ24aに加えて、制御部70と、操作部80と、ディスプレイ90と、スピーカ92と、各種駆動部95と、を備える。各種駆動部95は、制御部70の制御のもとに駆動されるものであって、例えば、上述した第1の主軸回転駆動部13、第2の主軸回転駆動部23、主軸台スライド駆動部24等を備える。
以上で、転造盤1の電気的構成についての説明を終了する。
データテーブルDtを生成するため、図3に示す圧力センサ100を利用して転造盤1の転造圧力を計測する。
なお、データテーブルDtの生成は、人によって行われてもよいし、制御部70によって自動で生成されてもよい。
制御部70は、NCプログラムに従って転造加工を行い、この転造加工と同時に図6に示す画像表示処理と図7に示す転造圧力監視処理を実行する。ここでは、まず、NCプログラムに従った転造加工について説明する。この転造加工を開始する前に、オペレータの操作部80への操作により転造加工を行うワークWの種類が選択され、制御部70は選択されたワークWの種類に応じたNCプログラムを読み出したうえで実行する。
次に、図6のフローチャートを参照しつつ、制御部70(処理部71)により実行される画像表示処理の手順について説明する。そして、制御部70は、上述した転造加工とともに画像表示処理を行う。
例えば、制御部70は、現在の転造圧力が上限値以下で、かつ下限値以上である正常範囲内であるときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値(図8の例では13.6t)とを緑色で表示する。
また、制御部70は、現在の転造圧力が上限値を超えたときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値とを黄色で表示する。
また、制御部70は、現在の転造圧力が下限値未満であるときには、転造圧力情報画像91のうち「現在値」という文字と現在の転造圧力を示す数値とを水色で表示する。
次に、図7のフローチャートを参照しつつ、制御部70(処理部71)により実行される転造圧力監視処理の手順について説明する。この転造圧力監視処理は、上述した画像表示処理と同時に実行される。
一方、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満でない旨判別したとき(ステップS203:NO)、ステップS204に係るアラームを行うことなく、ステップS205の処理に移行する。以上で、当該転造圧力監視処理の説明を終了する。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
この構成によれば、間違った種類のワークWを転造盤1に設置した場合には、転造圧力が正常範囲を外れて異常となるため、転造盤1によってアラームが行われる。このアラームによりオペレータは転造圧力に異常が発生したこと、ひいては間違った種類のワークWを転造盤1に設置した可能性があることを知ることができる。
この構成によれば、自動で転造加工が中止されるため、不適切な転造圧力で転造加工が継続されることが防止される。
この構成によれば、転造圧力が上限値を超えた場合には自動で転造加工が中止されるため、過大な転造圧力によりダイス61,62等の転造盤1及びワークWに過大な負荷が加わることが抑制される。
一方で、転造圧力が下限値未満の場合には、転造盤1及びワークWに過大な負荷が加わることはないため、転造加工が中止されず、アラームのみが行われる。
この構成によれば、データテーブルDtによりモータ電流から転造圧力を推定することができる。よって、転造盤1は、転造加工中に転造圧力を計測するセンサを備えることなく、簡易な構成にて、転造圧力を推定することができる。
この構成によれば、オペレータは、ディスプレイ90を視認することで、上限値及び下限値と現在の転造圧力とを容易に知ることができる。
この構成によれば、アラームによりオペレータは転造圧力に異常が発生したことを知ることができる
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
また、制御部70は、設定時間にわたって現在の転造圧力が下限値未満である旨判別したとき(ステップS203:YES)、アラームのみを行っていたが(ステップS204)、アラームに加えて、転造加工を中止して、第2の主軸22を初期位置に戻してもよい。
5 ベッド
10 第1の主軸ユニット
11 第1の主軸台
12 第1の主軸
13 第1の主軸回転駆動部
20 第2の主軸ユニット
21 第2の主軸台
22 第2の主軸
23 第2の主軸回転駆動部
24 主軸台スライド駆動部
24a 電流センサ
24b サーボモータ
24c 変換機構
30 連動機構
31 連結部材
32 押圧部材
50 ワーク支持ユニット
61 第1のダイス
62 第2のダイス
70 制御部
71 処理部
72 記憶部
80 操作部
90 ディスプレイ
100 圧力センサ
Claims (6)
- 複数のダイス間にワークを挟み込みつつ前記複数のダイスを駆動させることで前記ワークの転造加工を行う転造盤であって、
前記複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させるための駆動源となるモータと、
前記モータの電流又は電圧を検出するセンサと、
前記センサの検出結果に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う制御部と、を備える、
転造盤。 - 前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲を外れたときに、前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止する、
請求項1に記載の転造盤。 - 前記制御部は、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の上限値を超えたときに前記アラームを行うとともに前記転造加工を中止し、推定された前記転造圧力が前記正常範囲の下限値未満となったときに前記アラームを行う、
請求項1に記載の転造盤。 - 前記モータの電流又は電圧と転造圧力との関係を表すデータを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記データを参照して前記センサにより検出された前記モータの電流又は電圧に基づき前記転造圧力を推定する、
請求項1から3の何れか一項に記載の転造盤。 - さらにディスプレイを備え、
前記制御部は、推定された前記転造圧力と、前記正常範囲の上限値と、前記正常範囲の下限値とを前記ディスプレイに表示する、
請求項1から4の何れか一項に記載の転造盤。 - コンピューターを、
複数のダイス間の距離を変化させるように前記複数のダイスの少なくとも一つを移動させる駆動源となるモータを制御する手段、
センサにより検出される前記モータの電流又は電圧に基づき転造圧力を推定し、推定された前記転造圧力が正常範囲を外れたときにアラームを行う手段、として機能させるためのプログラム。
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