JPH10296547A - ピストンリング複合加工機 - Google Patents

ピストンリング複合加工機

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JPH10296547A
JPH10296547A JP12285097A JP12285097A JPH10296547A JP H10296547 A JPH10296547 A JP H10296547A JP 12285097 A JP12285097 A JP 12285097A JP 12285097 A JP12285097 A JP 12285097A JP H10296547 A JPH10296547 A JP H10296547A
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JP
Japan
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cutting
axis motor
axis
data
piston ring
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JP12285097A
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English (en)
Inventor
Masahiro Shoji
雅広 小路
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KOMATSU KOKI KK
Original Assignee
KOMATSU KOKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削加工、切割加工、及びこのための加工プ
ログラムの作成工程を自動化したピストンリング複合加
工機を提供する。 【解決手段】 内外径加工に必要な切削加工データを入
力・記憶して出力する切削加工データ入力・記憶手段5
2と、この切削加工データに基づいて、切削加工プログ
ラム及び切割加工プログラムを作成して出力する自動プ
ログラム装置51と、ピストンリングの内外径を加工す
る内外径加工機20と、前記切削加工プログラムに基づ
いて、内外径加工機20のピストンリング回転軸(C
軸)の制御指令を出力すると共に、C軸回転角度に同期
した内外径加工軸(U軸及びX軸)の制御指令値を演算
して出力する内外径加工機制御手段54と、内外径加工
したワークをカッタ76で切割りする切割加工機60
と、前記切割加工プログラムに基づいて、カッタ76の
回転指令を出力すると共に、カッタ76の前後進軸(Y
軸)、上下動軸(V軸)、ワーク回転軸(B軸)の制御
指令値を演算して出力する切割加工機制御手段55とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンリングの
内外径加工機と切り割り加工機の複合加工機の自動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばピストンリング等のような
非円形部材の内周面又は外周面を精度良く加工するため
に、コンピュータによるNC制御装置を用いた加工装置
が良く知られている。そして、このようなNC加工装置
において、加工精度を向上させるために、被加工材の加
工後の形状を測定し、この測定データと、予め設定さ
れ、かつ、コンピュータ内に記憶された所定の加工形状
データとの比較に基づいて、この加工形状データの補正
データを求めて補正し、この新たな加工形状データによ
って次加工を行い、これによって、加工精度を改善でき
る加工装置が提案されている。
【0003】例えば、図16は特開昭55−15090
1号公報に開示された周面加工用機械(加工装置)を示
しており、以下同図に基づいて説明する。被加工材とし
てのピストンリング1(加工前は、非円形で左右対称
で、かつ、一部凹形状の外周部を有する略円筒形状を成
している)は、少なくとも1個以上のリング集合体とし
て、図示されていない工作軸と対向ヨーク2(把持装
置)との間に回転軸3の回りに回転可能に取り付けられ
ており、このとき、ピストンリング1の軸芯方向は前記
回転軸3の軸方向に平行になっている。工具ホルダとし
てのダブルアーム揺れ腕4の一方のアーム5の先端部は
刃物6を把持し、また他方のアーム7は、サーボモータ
9の出力軸方向に直動されるシャフト9aの先端部に回
転軸7aの回りに回動自在に連結されている。サーボモ
ータ9によってダブルアーム揺れ腕4を介して刃物6を
ピストンリング1に向かってその径方向に加工送りする
ことができ、このサーボモータ9への加工送り指令はコ
ンピュータ10によって出力されている。このコンピュ
ータ10内の記憶装置には、ピストンリング1の外周面
の設計輪郭として非円形輪郭データが記憶されている。
【0004】また、刃物6に回転軸3の方向に隣接し、
かつ、前記同様にピストンリング1に向かってその径方
向に動くことができる測定触針11(測定子)が配設さ
れており、この測定触針11の先端12は回転軸3の方
向に刃物6の先端と整列している。また、この測定触針
11の測定位置への前記径方向送りは、前記コンピュー
タ10によって制御されているステップモータ13によ
り行われる。ピストンリング1の外周面加工後に、ピス
トンリング1の少なくとも1回転の間に、測定触針11
の先端部に一体化された誘導変位レシーバ8によって測
定された外周面に関する実輪郭データがディジタル値で
コンピュータ10に入力される。そして、コンピュータ
10は、この実輪郭ータと、記憶装置15内に記憶され
た設定輪郭データとを比較し、この偏差値に基づいて前
記設定輪郭データを補正し、この補正データを新たな設
定輪郭データとして記憶装置16内に記憶しておく。そ
して、次回の加工時に、この新たな設定輪郭データを用
いて周面加工を行うことにより、加工精度を改善するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、所定の非円形リ
ング状に切削加工した後のワークに対しては、エンジン
のピストンリングとして使用する際に不要な部分を切り
割りして除去する切割加工作業が必要であり、このため
に、切削加工後の積層されたワークがバラバラにならな
いように加工時の状態を保持されたまま切割加工機に装
着しなければならない。ところが、この際の切削加工後
の積層されたワークの搬送、及び切割加工機への装着等
は人手を介して行っているので、非常に生産性が低下し
ている。
【0006】また、前述したような周面加工機(本発明
で言う内外径加工機に相当、以下同様とする)の設定輪
郭データ(切削加工プログラムに相当)の作成、この設
定輪郭データの周面加工機の制御装置へのロード、さら
には、切割加工機に必要な切割加工プログラム(切割り
制御情報等)の作成、及びこの切割加工プログラムの切
割加工機の制御装置へのロード等が人手を介して行われ
ている。この結果、切削加工及び切割加工が同一装置内
で可能な、いわゆるピストンリング複合加工機におい
て、作業性向上が課題となっている。したがって、切削
工程と、切割工程と、この切削及び切割のための加工プ
ログラムの作成工程との一連の工程を連続的に人手を介
さずに自動化することの要求が高まって来ている。しか
しながら、従来のようなピストンリングの内径又は外径
の周面加工機に係わる公報においては、このような切削
及び切割のための加工プログラムの作成工程から、切削
工程及び切割工程までの一連の工程の自動化に係わる技
術が開示されたものが無い。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、切削加工、切割加工、及びこのための加
工プログラムの作成工程を自動化したピストンリング複
合加工機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ピスト
ンリング1の内径及び外径をそれぞれ切削加工する工具
をピストンリング1に接近・離反する内径のU軸方向及
び外径のX軸方向にそれぞれ移動するU軸モータ42及
びX軸モータ31と、ピストンリング1の軸心のC軸を
中心にピストンリング1を回転させるC軸モータ24と
を有し、ピストンリング1の内外径を切削加工する内外
径加工機20と、この内外径加工機20で加工済みのピ
ストンリング1のワーク84をワーク84の軸心に平行
なB軸を中心に回転させるB軸モータ86と、ワーク8
4を切割りするカッタ76が取着され、かつ、B軸に直
交する方向に回転自在に支承されたスピンドル75と、
このスピンドル75を回転するスピンドルモータ78
と、前記カッタ76をワーク84に接近・離反するY軸
方向に移動するY軸モータ73と、前記カッタ76をB
軸の軸線方向に移動させるV軸モータ65とを有し、切
割りしてワーク84の不要部を除去する切割加工機60
と、この内外径加工機20及び切割加工機60のそれぞ
れの加工プログラムを作成する自動プログラム装置51
とを備えたピストンリング複合加工機において、ピスト
ンリング1の切削加工に必要な切削加工データを入力し
て記憶し、この切削加工データを自動プログラム装置5
1に出力する切削加工データ入力・記憶手段52と、切
削加工データ入力・記憶手段52から入力した切削加工
データに基づいて、内外径加工機20の切削加工プログ
ラム及び切割加工機60の切割加工プログラムを作成
し、この各加工プログラムを出力する自動プログラム装
置51と、この切削加工プログラムを入力し、この切削
加工プログラムに基づいて、内外径加工機20のC軸モ
ータ24の回転制御指令を出力すると共に、C軸モータ
24の回転角度に同期したU軸モータ42及びX軸モー
タ31の制御指令値を演算して出力する内外径加工機制
御手段54と、自動プログラム装置51から入力した切
割加工プログラムに基づいて、切割加工機60のスピン
ドルモータ78の回転制御指令を出力すると共に、Y軸
モータ73、V軸モータ65及びB軸モータ86の制御
指令値を演算して出力する切割加工機制御手段55とを
備えている。
【0009】請求項1に記載の発明によると、ピストン
リングの内外径切削加工のための切削加工データ(例え
ば、ピストンリングの形状を表す外径基準径DL 、最大
リフト量L及び幅寸法T、及びC軸位置偏差量データ
等)が切削加工データ入力・記憶手段により入力されて
記憶され、この切削加工データに基づいてピストンリン
グの内外径切削加工の加工プログラムが自動プログラム
装置によって自動作成される。また、切削加工済ワーク
を切割加工するための加工プログラム(切割時のB軸モ
ータ角度やY軸移動量等)が、上記切削加工データに基
づいて所定の演算式(一般的な、プレスコット理論式)
により自動プログラム装置によって自動作成される。つ
ぎに、これらの各加工プログラムはそれぞれ内外径加工
機制御手段54及び切割加工機制御手段55にデータ通
信等によって送信される。そして、内外径加工機制御手
段54はこの切削の加工プログラムに基づいてC軸モー
タ回転角度(ピストンリングの回転角度)に同期してU
軸モータ及びX軸モータを制御し、これによりピストン
リングの内径及び外径が加工される。また、切割加工機
制御手段55は、入力した切割の加工プログラムに基づ
いて、スピンドルモータの回転を制御すると共に、Y軸
モータ、V軸モータ及びB軸モータをそれぞれ制御し、
切削加工済のワークを切り割りして不要部を除去してい
る。この結果、加工プログラムの作成工程から、この加
工プログラムによる切削加工工程及び切割加工工程ま
で、人手を介在せずに自動的に加工作業が行われるの
で、生産性が向上する。また、加工対象ワークが変わっ
たときの段取り換え時に、加工プログラムの変更が容易
なので、多品種生産への対応が非常に容易となる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、ピストン
リング1の内径及び外径をそれぞれ切削加工する工具を
ピストンリング1に接近・離反する内径のU軸方向及び
外径のX軸方向にそれぞれ移動するU軸モータ42及び
X軸モータ31と、ピストンリング1の軸心のC軸を中
心にピストンリング1を回転させるC軸モータ24とを
有し、ピストンリング1の内外径を切削加工する内外径
加工機20と、この内外径加工機20で加工済みのピス
トンリング1のワーク84をワーク84の軸心に平行な
B軸を中心に回転させるB軸モータ86と、ワーク84
を切割りするカッタ76が取着され、かつ、B軸に直交
する方向に回転自在に支承されたスピンドル75と、こ
のスピンドル75を回転するスピンドルモータ78と、
前記カッタ76をワーク84に接近・離反するY軸方向
に移動するY軸モータ73と、前記カッタ76をB軸の
軸線方向に移動させるV軸モータ65とを有し、切割り
してワーク84の不要部を除去する切割加工機60と、
この内外径加工機20及び切割加工機60のそれぞれの
加工プログラムを作成する自動プログラム装置51とを
備えたピストンリング複合加工機において、ピストンリ
ング1の切削加工に必要な切削加工データを入力して記
憶し、この切削加工データを自動プログラム装置51に
出力する切削加工データ入力・記憶手段52と、切割加
工に必要な切割加工データを入力して記憶し、この切割
加工データを自動プログラム装置51に出力する切割加
工データ入力・記憶手段53と、切削加工データ入力・
記憶手段52から入力した切削加工データ、及び切割加
工データ入力・記憶手段53から入力した切割加工デー
タに基づいて、内外径加工機20の切削加工プログラム
及び切割加工機60の切割加工プログラムを作成し、こ
の各加工プログラムを出力する自動プログラム装置51
と、この切削加工プログラムを入力し、この切削加工プ
ログラムに基づいて、内外径加工機20のC軸モータ2
4の回転制御指令を出力すると共に、C軸モータ24の
回転角度に同期したU軸モータ42及びX軸モータ31
の制御指令値を演算して出力する内外径加工機制御手段
54と、自動プログラム装置51から入力した切割加工
プログラムに基づいて、切割加工機60のスピンドルモ
ータ78の回転制御指令を出力すると共に、Y軸モータ
73、V軸モータ65及びB軸モータ86の制御指令値
を演算して出力する切割加工機制御手段55とを備えて
いる。
【0011】請求項2に記載の発明によると、ピストン
リングの内外径切削加工のための切削加工データ(例え
ば、ピストンリングの形状を表す外径基準径DL 、最大
リフト量L及び幅寸法T、及びC軸位置偏差量データ
等)が切削加工データ入力・記憶手段により入力されて
記憶され、この切削加工データに基づいてピストンリン
グの内外径切削加工の加工プログラムが自動プログラム
装置によって自動作成される。また、切削加工済ワーク
を切割加工するための加工プログラム(切割時のB軸モ
ータ角度やY軸移動量等)が、切割加工データ入力・記
憶手段により入力されて記憶された切割加工データに基
づいて自動プログラム装置によって自動作成される。つ
ぎに、これらの各加工プログラムはそれぞれ内外径加工
機制御手段54及び切割加工機制御手段55にデータ通
信等によって送信される。そして、内外径加工機制御手
段54はこの切削加工の加工プログラムに基づいてC軸
モータ回転角度(ピストンリングの回転角度)に同期し
てU軸モータ及びX軸モータを制御し、これによりピス
トンリングの内径及び外径が加工される。また、切割加
工機制御手段55は、入力した切割加工の加工プログラ
ムに基づいて、スピンドルモータの回転を制御すると共
に、Y軸モータ、V軸モータ及びB軸モータをそれぞれ
制御し、切削加工済のワークを切り割りして不要部を除
去している。この結果、加工プログラムの作成工程か
ら、この加工プログラムによる切削加工工程及び切割加
工工程まで、人手が介在せずに自動的に加工作業が行わ
れるので、生産性が向上する。また、加工対象ワークが
変わったときの段取り換え時に、加工プログラムの変更
が容易なので、多品種生産への対応が非常に容易とな
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載のピストンリング複合加工機において、前記切割加
工機60に、B軸に直交し、かつ、互いに直交するP軸
及びQ軸の方向にワーク84をB軸に対して移動するフ
レーム水平移動手段80bを付設すると共に、前記切割
加工機制御手段55は、前記自動プログラム装置51か
ら入力した切割加工プログラムに基づいて、この切割加
工機60のスピンドルモータ78の回転制御指令を出力
すると共に、Y軸モータ73、V軸モータ65、B軸モ
ータ86及び前記フレーム水平移動手段80bの制御指
令値を演算して出力するようにしている。
【0013】請求項3に記載の発明によると、切割加工
機に、内外径加工済のワークをB軸に対して直交する平
面内で所定位置に移動させることが可能なフレーム水平
移動手段を設けており、切割加工機制御手段は入力した
切割加工プログラムに基づいて、このフレーム水平移動
手段により、ワークの切割中心位置が所定位置になるよ
うにワークを移動させることができる。この結果、切割
加工機は、種々のワーク種別に対応して精度良く切り割
り加工が可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1、2又
は3記載のピストンリング複合加工機において、前記内
外径加工機20には、ピストンリング1の外周面の外径
長さを測定し、この外径長さ測定データを前記切削加工
データ入力・記憶手段52に出力する電気マイクロ測定
子38を付設すると共に、前記切削加工データ入力・記
憶手段52は、切削加工データとして、 1)切削加工中のC軸位置偏差量データ 2)U軸モータ42及びX軸モータ31の加速度最大許容
値データ 3)切削加工後のピストンリング1の外径長さ測定データ を入力し、前記自動プログラム装置51は、このC軸位
置偏差量データに基づいて切削加工中のC軸回転角度に
同期するように、かつ、このU軸モータ42及びX軸モ
ータ31の加速度最大許容値データに基づいて切削加工
中にU軸モータ42及びX軸モータ31の加速度がこの
加速度最大許容値データを越えないようにU軸モータ4
2及びX軸モータ31の移動量データを演算して前記内
外径加工機制御手段54に出力し、切削加工した後にこ
の切削加工後のピストンリング1の外径長さ測定データ
に基づいてこの演算したU軸モータ42及びX軸モータ
31の移動量データを補正するようにしている。
【0015】請求項4に記載の発明によると、自動プロ
グラム装置は切削加工データを入力し、C軸位置偏差量
データに基づいてC軸回転角度と同期させるためのU軸
モータ及びX軸モータの移動量データを演算し、また、
U軸モータ及びX軸モータの加速度の最大許容値データ
に基づいて切削加工中にU軸モータ及びX軸モータの加
速度がこの最大許容値を越えないように上記U軸モータ
及びX軸モータの移動量データを演算する。さらに、切
削加工後の外周面の外径長さを例えば電気マイクロ測定
子等により測定し、この測定データに基づいて上記の演
算した移動量データを補正するようにしている。この結
果、高精度で加工でき、歩留りが改善されるので、生産
性を向上できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2記載の
ピストンリング複合加工機において、前記切割加工デー
タ入力・記憶手段53は切割加工データとして切削加工
済のワーク84の切割角度αを入力すると共に、前記自
動プログラム装置51は、この切割角度αに基づいて、
前記切割加工機60の切割り加工時の前記B軸モータ8
6の回動角度を演算し、このB軸モータ86の回動角度
の位置で切割りする加工プログラムを作成して前記切割
加工機制御手段55に出力するようにしている。
【0017】請求項5に記載の発明によると、自動プロ
グラム装置は切割加工データとして入力した切割角度α
に基づいて、切割加工機の切り割り加工時のB軸モータ
の回動角度を演算する。また、請求項2記載と同様に、
切削加工データ及びこの切割加工データに基づいて、Y
軸モータとV軸モータの各移動量が演算される。これに
よって、容易に切割の加工プログラムが作成され、切割
加工が自動化される。なお、この場合には、ワークの切
割中心位置が所定位置になるように、ワークに対応した
治具等が使用される。したがって、切割加工工程を含ん
だピストンリング複合加工が容易に実現可能となる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項3記載の
ピストンリング複合加工機において、前記切割加工デー
タ入力・記憶手段53は切割加工データとして 1)切削加工済のワーク84の切割角度α 2)切削加工済のワーク84の切割位置β を入力すると共に、前記自動プログラム装置51は、こ
の切割角度α及び切割位置βに基づいて、前記切割加工
機60の切割り加工時の前記B軸モータ86の回動角
度、及び前記フレーム水平移動手段80bの移動距離を
演算し、このB軸モータ86の回動角度の位置で切割り
する加工プログラムを作成して前記切割加工機制御手段
55に出力するようにしている。
【0019】請求項6に記載の発明によると、自動プロ
グラム装置は切割加工データとして入力した切割角度α
及び切割位置βに基づいて、それぞれ切割加工機の切り
割り加工時のB軸モータの回動角度、及び、切割中心位
置をB軸から切割位置βだけ偏心した位置とするための
フレーム水平移動手段80bの移動距離を演算する。ま
た、請求項2記載と同様に、切削加工データ及びこの切
割加工データに基づいて、Y軸モータとV軸モータの各
移動量が演算される。これによって、容易に切割の加工
プログラムが作成され、切割加工が自動化される。した
がって、切割加工工程を含んだピストンリング複合加工
が容易に実現可能となる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項4記載の
ピストンリング複合加工機において、内径を切削加工す
る前記内外径加工機20の工具は、切削可能な内径長さ
がそれぞれ異なり、かつ、互いに交換可能な複数のバイ
トカートリッジ45aの内のいずれか1つからなると共
に、前記切削加工データ入力・記憶手段52は、各バイ
トカートリッジ45aの切削可能な内径長さデータ及び
対応する品番データの内径バイトデータを切削加工デー
タとして入力し、前記自動プログラム装置51は、段取
り換え時に、この内径バイトデータに基づいて加工対象
のピストンリング1の内径長さに対応するバイトカート
リッジ45aを選択し、この選択したバイトカートリッ
ジ45aの品番を表示する指令を前記内外径加工機制御
手段54に出力するようにしている。
【0021】請求項7に記載の発明によると、切削可能
な内径長さがそれぞれ異なるような複数のバイトカート
リッジを予め準備しておき、この内のいずれか1つのバ
イトカートリッジを交換可能に内径加工用工具の取り付
け部に取り付けられるように構成している。そして、自
動プログラム装置は、切削加工データとして内径バイト
データ、すなわち、各バイトカートリッジに対応する加
工可能な内径長さ範囲及びその品番等を切削加工データ
入力・記憶手段により入力し、段取り換え時に、この内
径バイトデータに基づいて加工対象のピストンリングの
内径長さに対応するバイトカートリッジを上記複数のバ
イトカートリッジの内から選択し、これに対応した品番
を内外径加工機制御手段に出力して表示させる。これに
より、様々な内径長さのピストンリングにも対応でき、
狭いU軸移動可能範囲内で干渉が発生すること無く容易
に内径が加工できるので、多品種生産に対応可能なピス
トンリング複合加工機を構成できる。さらに、作業者の
勘違い等によるバイトカートリッジの交換ミスが無くな
り、確実に段取り換え作業が行える。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項4又は7
記載のピストンリング複合加工機において、前記内外径
加工機制御手段54は、前記C軸回転角度に同期してU
軸モータ42及びX軸モータ31を回転させるときにこ
のU軸モータ42及びX軸モータ31の位置偏差量を零
に収束させるように各軸モータの制御指令値を学習する
学習制御手段を設けると共に、前記切削加工データ入力
・記憶手段52は、切削加工データとして、U軸モータ
42及びX軸モータ31の位置偏差最大値データを入力
し、前記自動プログラム装置51は、このU軸モータ4
2及びX軸モータ31の位置偏差最大値データと、U軸
モータ42及びX軸モータ31の前記加速度最大許容値
データとに基づいて、ピストンリング1の加工外周面と
の距離を少なくともこの位置偏差最大値データに相当す
る距離としたアプローチ開始位置からアプローチ完了位
置に到達するまでの間に、内外径加工機制御手段54の
前記学習制御手段が学習によりU軸モータ42及びX軸
モータ31の位置偏差量を収束させ、かつ、このアプロ
ーチ時のU軸モータ42及びX軸モータ31の加速度が
前記加速度最大許容値データを越えないように、U軸モ
ータ42及びX軸モータ31の移動量データを演算し、
前記内外径加工機制御手段54に出力するようにしてい
る。
【0023】請求項8に記載の発明によると、自動プロ
グラム装置は、切削加工データとしてU軸モータ及びX
軸モータの位置偏差最大値データを入力し、この位置偏
差最大値データと前記入力した加速度の最大許容値デー
タとに基づいて、アプローチ時のU軸モータ及びX軸モ
ータの移動量データを演算することができる。これによ
って、自動的にアプローチサイクルでのU軸モータ及び
X軸モータの移動量データが演算されるので、加工プロ
グラム作成工程の作業性が向上する。また、アプローチ
サイクルが完了するまでに学習によってU軸モータ及び
X軸モータの位置偏差量が確実に収束されるので、切削
加工時のC軸回転角度とU軸及びX軸の位置制御の同期
精度が良く、ピストンリングの加工精度が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら実施
形態を説明する。本発明に係わるピストンリング複合加
工機は、ピストンリングの内外径加工機20と、切割加
工機60と、自動プログラム装置51と、内外径加工機
制御手段54と、切割加工機制御手段55とを備えてお
り、以下にそれぞれを詳細に説明する。まず図1に基づ
いて、ピストンリングの内外径加工機の一例を表す構成
を説明する。なお、本実施形態に示す内外径加工機は本
発明者が既に特願平8−249572号により提案した
加工装置と略同様の構成であり、よって、ここでは同一
構成については概要を説明する。
【0025】ベッド21上に、コラム22が設けられて
いる。コラム22の前面側にはガイドレール(図示せ
ず)が上下方向に布設され、このガイドレール上にはZ
軸スライド25が昇降自在に支持されて配設されてい
る。また、コラム22の上部には例えばサーボモータ等
からなるZ軸モータ26が配設されており、このZ軸モ
ータ26は例えばボールネジ等のような回転伝達手段
(図示せず)を介してスライド21を昇降させている。
【0026】Z軸スライド25は中空の箱形状を成して
おり、この内部の上部及び下部にはそれぞれ互いに対向
して上部ワーク支持手段28及び下部ワーク支持手段2
9が配設されている。また、Z軸スライド25の上部
で、かつ、前記上部ワーク支持手段28の上方には図示
しない円筒状の油圧シリンダが配設されており、この油
圧シリンダの下方に伸縮するピストンの下部に上部ワー
ク支持手段28の上端部が取着されている。そして、こ
の油圧シリンダの伸縮によって上部ワーク支持手段28
が上下動し、この上部ワーク支持手段28の下部に設け
られた上部クランプヘッドと、下部ワーク支持手段29
の上部に設けられた下部クランプヘッドとの間で非円形
で左右対称の略円筒形状のワーク1(例えば、ピストン
リングの素材の積層体)がクランプされる。また、前記
ピストン、上部ワーク支持手段28及び下部ワーク支持
手段29は同軸線上に配設されており、かつ、Z軸スラ
イド25に例えばボールベアリング等によってワーク1
のC軸(前記略円筒形状のワークの軸芯)の回りに回転
自在に支持されている。
【0027】また、コラム22の上部には例えばサーボ
モータ等からなるC軸モータ24が配設されており、こ
のC軸モータ24によって、図示しないギヤ列及びC駆
動軸を介して前記油圧シリンダのピストン、上部ワーク
支持手段28及び下部ワーク支持手段29は同時に回転
駆動されるようになっている。なお、上部ワーク支持手
段28は前記C駆動軸の上部にスプライン係合されてお
り、前記油圧シリンダによる上下動のときに上下動可能
となっている。
【0028】ワーク1及び下部ワーク支持手段29は中
心部が中空の円筒形状を成しており、この中空部にワー
ク1の内周面を切削加工するU軸ユニット40のボーリ
ングバー44の上端部が進入できるようになっている。
U軸ユニット40はベッド21上に配設されており、前
記ボーリングバー44をワーク1の径方向に往復移動さ
せる。このU軸ユニット40は、このボーリングバー4
4と、ボーリングバー44の上端部に取着された工具4
5と、ボーリングバー44に固設されたU軸スライド4
3と、例えばリニアモータ等のサーボモータからなり、
かつ、U軸スライド43を前記径方向に往復動させるU
軸モータ42と、ベッド21上に配設され、かつ、U軸
スライド43を往復動自在に支持するガイドレール41
とを備えている。
【0029】また、コラム22の側面には、ワーク1の
外周面を切削加工するX軸ユニット30が配設されてい
る。X軸ユニット30の円筒状のガイド部材33がコラ
ム22の側面部中間に前記円筒の軸芯を水平に、かつ、
ワーク1の径方向(X軸方向)に向けて固着され、この
ガイド部材33の軸芯方向のワーク1と反対側にはカバ
ー36を介してX軸モータ31が取着されている。ガイ
ド部材33の内面にX軸方向に設けられたスプラインに
係合して水平移動可能な工具支持部材34が設けられて
おり、この工具支持部材34の先端部(ワーク1側)に
ワーク1の外周面を加工する工具35が取着されてい
る。また、工具支持部材34にはボールネジのナット部
32が固着されており、このナット部32に係合するボ
ールネジがX軸モータ31の出力軸に取着されている。
そして、X軸モータ31の回転によって前記ボールネジ
及びナットを介して工具支持部材34が水平移動し、工
具35で外周面が切削加工される。
【0030】また、工具支持部材34の先端部には、略
X軸方向に突出した測定バー37が取着されており、こ
の測定バー37の先端部に電気マイクロ測定子38(以
後、単に測定子38と言う)が取着されている。図2に
示したように、測定子38は、その測定方向がX軸方向
とワーク回転軸(C軸)方向とに垂直になるように設け
られている。ここで、この測定方向の測定子38の軸心
と工具支持部材34の先端面との距離L1 は予め決めら
れた所定値に設定されており、例えば、工具35によっ
て切削加工中に、測定子38がワーク1に接触しないよ
うな長さとなっている。また、工具35と測定バー37
の各軸芯間の距離L2 は、測定子38の先端がワーク1
の1回転の間にワーク1の全周に接触している、すなわ
ち、外径方向長さを測定可能となるように設定されてい
る。そして、測定子38で測定された外周形状データ
(以後、プロフィルデータと呼ぶ)はデータ出力装置3
9に取り込まれ、自動プログラム装置51に入力され
る。
【0031】そして、上記C軸モータ24、Z軸モータ
26、X軸モータ31及びU軸モータ42は、後述のよ
うに、自動プログラム装置51から入力した切削加工の
ためのプロフィルデータに基づいて、内外径加工機制御
手段54によってNC制御されるようになっている。
【0032】次に、図2に基づいて、本実施形態の一例
を表す切割加工機を説明する。同図において、切割加工
機60のベッド61a上にコラム61bが設置されてお
り、このコラム61bの前面に上下方向(ここでは、V
軸方向)に例えばリニアガイド等よりなる一対のガイド
レール62が布設されていて、このガイドレール62に
スライド63が上下動自在に支承されている。なお、ベ
ッド61aは、内外径加工機20のベッド21と兼用、
つまり一体化してもよい。
【0033】上記一対のガイドレール62の間には、ガ
イドレール62と平行する方向にボールネジよりなるネ
ジ軸64が設けられていて、このネジ軸64に上記スラ
イド63側に固着されたナット部材64aが螺合されて
いると共に、ネジ軸64の上端はコラム61b上に設置
されたサーボモータよりなるV軸モータ65の出力軸が
接続されている。そして、このV軸モータ65がネジ軸
64を正逆回転させることにより、スライド63をV軸
方向へ移動できるようになっている。また、上記スライ
ド63の上端にはワイヤなどの索条66の一端が結着さ
れている。そして、この索条66の他端側は、コラム6
1bの上部に回転自在に支持されたプーリ67を経由し
て、コラム61bの後部に設けられたカウンタウェイト
68に結着されている。このカウンタウェイト68とス
ライド63との荷重バランスによって、小容量のV軸モ
ータ65でスライド63を駆動できるようになってい
る。
【0034】また、上記スライド63の上面には、例え
ばリニアガイド等からなる複数のガイドレール69が水
平方向(以後、Y軸方向と呼ぶ)に布設されている。そ
して、これらのガイドレール69上には、Y軸方向へ移
動自在にスピンドルヘッド70が支承されている。この
スピンドルヘッド70の下方には、図4に示すように、
ガイドレール69と平行にボールネジよりなるネジ軸7
2が設けられている。そして、このネジ軸72の一端側
にスピンドルヘッド70の下部に固着されたナット部材
72aが螺合されており、ネジ軸72の他端側は、スラ
イド63側に設置されたサーボモータよりなるY軸モー
タ73の出力端に無端ベルト74を介して接続されてい
る。このY軸モータ73がネジ軸72を正逆回転させる
ことにより、スピンドルヘッド70をY軸方向へ移動で
きるようになっている。
【0035】このスピンドルヘッド70には、図5に示
すようにY軸と直交する方向にスピンドル75が回転自
在に支承されている。このスピンドル75の一端側に
は、メタルソーよりなるカッタ76が着脱自在に取り付
けられていると共に、スピンドル75の他端側は、ウォ
ーム減速機77を介して、例えばインバータ制御される
電動モータ等よりなるスピンドルモータ78に接続され
ている。そして、このスピンドルモータ78によって、
スピンドル75及びカッタ76が回転されるようになっ
ている。
【0036】また、上記ベッド61a上には、スライド
63を挟んでコラム61bと対向する位置にB軸割出し
手段80が設置されている。このB軸割出し手段80の
上部には、B軸を中心にして回動自在な割出しテーブル
80aが配設されており、この割出しテーブル80aを
回動させるB軸モータ86が割出しテーブル80aの下
方に設けられている。さらに、この割出しテーブル80
aの上面には、例えばリニアガイド等からなるガイドレ
ール(図示せず)がB軸に直交し、かつ、互いに直交す
る2軸方向(以後P、Q軸方向と呼ぶ)に布設されてお
り、このガイドレール上に、ほぼC字形に形成された支
持フレーム81がP、Q方向に移動自在に支承されてい
る。また、割出しテーブル80aの上面にはフレーム水
平移動手段80bが設けられており、このフレーム水平
移動手段80bによって割出しテーブル80aがP、Q
軸方向へ移動できるようになっている。そして、この支
持フレーム81には、同軸上にそれぞれの中心が位置す
る上部ワーク支持手段82と下部ワーク支持手段83と
が上下に離間して設けられている。
【0037】なお、図3においては、上記のように、支
持フレーム81が割出しテーブル80aの上面にフレー
ム水平移動手段80bによりB軸に直交する平面(水平
面)内に移動可能に設けられており、これによって、切
割中心をB軸に対して所定距離(後述の切割位置βに相
当する)だけ偏心した位置に移動させることができるよ
うになっている。しかしながら、本発明はこれに限定さ
れず、内外径加工済のワークに対応した切割中心位置が
B軸に対して所定の切割位置βだけ偏心した位置になる
ように、このワークを割出しテーブル80aの上面に固
定させる位置決め手段があればよい。よって、この位置
決め手段は、例えばワーク毎に前記所定の偏心距離βだ
け切割中心位置より偏心させたワーククランプ専用治具
(図示せず)等により構成するようにしてもよい。
【0038】図6及び図7は、それぞれ上部ワーク支持
手段82及び下部ワーク支持手段83のワーク支持部詳
細図を示している。上部ワーク支持手段82と下部ワー
ク支持手段83の互いに対向する位置には、軸心方向に
積層されたワーク84(すなわち、内外径加工済のピス
トンリング1)の両端を上下方向(軸心方向)よりクラ
ンプするクランプヘッド82a、83aが設けられてい
る。そして、この上部ワーク支持手段82のクランプヘ
ッド82aは支持フレーム81の上部に設置されたクラ
ンプシリンダ85により上下動できるようになってお
り、この上下動によってワーク84がクランプされる。
また、ワーク84の切割り中心O1 がB軸位置からワー
ク中心(つまり、切削加工中心)O2 方向へ切割位置β
に相当する長さだけ偏心するように、前記ワーククラン
プ専用治具を用いてワーク84を割出しテーブル80a
の上面に固定されるか、あるいは、前記クランプヘッド
82a、83aによるクランプ状態で上部ワーク支持手
段82及び下部ワーク支持手段83の軸心位置がフレー
ム水平移動手段80bによって移動される。
【0039】そして、上記V軸モータ65、Y軸モータ
73、スピンドルモータ78、B軸モータ86、及びフ
レーム水平移動手段80bは、後述するように自動プロ
グラム装置51から入力された切割加工データに基づい
て切割加工機制御手段55によってNC制御されるよう
になっている。
【0040】図8は、本発明に係わるピストンリング複
合加工機の機能構成ブロック図を示している。自動プロ
グラム装置51は、本ピストンリング複合加工機に備え
られた前述の内外径加工機20及び切割加工機60の各
加工用プログラムを自動的に作成するものであり、例え
ばパソコンなどのようなコンピュータ装置により構成さ
れている。そして、自動プログラム装置51は、後述の
切削加工データ入力・記憶手段52からの各切削加工デ
ータ及び切割加工データ入力・記憶手段53からの各切
割加工データに基づいて切削加工プログラム及び切割加
工プログラムを自動作成し、これらの加工用プログラム
を内外径加工機制御手段54及び切割加工機制御手段5
5にデータ通信等によってそれぞれ送信する。ここで、
切削加工プログラムは、切削加工用のワーク形状データ
(以後、プロフィルデータと呼ぶ)から演算される加工
軌跡データや加工開始位置までのアプローチサイクルで
の移動量データ等からなり、また切割加工プログラムは
切割加工時のB軸モータ(ワーク回転)角度データや、
Y軸モータ、V軸モータ及びフレーム水平移動手段80
bの各移動量データ等からなっている。
【0041】切削加工データ入力・記憶手段52は内外
径加工機20の加工対象ワークに対応する加工用プログ
ラムを作成するために必要な各切削加工データを入力
し、記憶するものである。この切削加工データとして、
例えば、次のようなデータが入力される。 1)ワークの内面及び外面の加工形状を表すワークデータ
(例えば、外径基準径DL 、最大リフト量L及び幅寸法
T) 2)切削加工でのワーク回転軸(C軸)制御時のC軸位置
偏差量データ 3)U軸モータ及びX軸モータの加速度最大許容値 4)切削加工プログラム中の加工軌跡データを補正するた
めの切削加工後のワークの外径長さ測定データ 5)切削加工開始前のアプローチサイクルでのU軸モータ
及びX軸モータの位置偏差最大値 6)内径バイトデータ
【0042】上記各データは、例えば、キーボードから
入力されたり、他の上位制御装置や形状測定装置(電気
マイクロ測定子など)からデータ通信により入力された
りすることができる。また、これらの入力データは所定
の記憶装置に記憶される。なお、本切削加工データ入力
・記憶手段52は、自動プログラム装置51を構成する
パソコンと兼用するようにしてもよい。
【0043】ここで、上記の各ワークデータについて詳
細に説明すると、これらのワークデータは例えば図9に
示すような各寸法を表していて、外径基準径DL は外面
の最小直径を表し、最大リフト量Lは外面の半径と(外
径基準径DL /2)との差(つまり、リフト量)の最大
値を表し、また、幅寸法Tはピストンリングの最終加工
時の内面と外面との距離(つまり、径方向の幅)を表し
ている。自動プログラム装置51は、このワークデータ
に基づいてピストンリングのプロフィルデータを所定の
式により演算し、この演算したプロフィルデータに基づ
いてC軸の所定の切削回転数におけるU軸及びX軸の制
御目標の加工軌跡データを作成する。この加工軌跡デー
タは、例えば、所定時間毎のC軸回転角度に対応する、
U軸及びX軸の微小移動量データとして演算される。
【0044】また、C軸位置偏差量データは、C軸が所
定回転数で回転して切削加工している時のC軸位置偏差
量(角度遅れに相当する)を考慮してC軸回転角度と内
外周加工軸(U軸、X軸)の位置との同期をとりながら
加工するためのデータである。すなわち、自動プログラ
ム装置51はこのC軸位置偏差量を考慮してC軸の所定
の回転角度に対応するU軸及びX軸の加工軌跡データを
作成すると共に、内外径加工機制御手段54は、加工時
には、このC軸位置偏差量データに相当する角度だけ遅
れているC軸の回転に対応して、この作成された加工軌
跡データに基づくU軸及びX軸の位置制御を行う。
【0045】また、U軸モータ及びX軸モータの加速度
最大許容値は、自動プログラム装置51が上記の加工軌
跡データを、例えば、所定時間毎のC軸回転角度に対応
する、U軸及びX軸の微小移動量データとして演算する
ときの、許容される移動量であるか否かの判定基準とな
る。すなわち、自動プログラム装置51はこの微小移動
量による加速度がこの加速度の最大許容値を越えないよ
うに微小移動量データを演算する。
【0046】また、切削加工後のワークの外径長さ測定
データは電気マイクロ測定子38によって測定されたワ
ーク全周での外径方向長さ寸法であり、電気マイクロ測
定子38の延長線上の所定の点Pを基準位置として測定
される。この外径長さ測定データによって切削加工後の
ワークの外周面の形状が分かり、目標である加工軌跡デ
ータ中の外径長さデータに対する加工後の外径長さデー
タの誤差が算出される。この外径長さデータの誤差情報
に基づいて、切削加工プログラム中の上記加工軌跡デー
タ(移動量データ)が補正される。
【0047】さらに、切削工具35、45がワークへア
プローチする時の学習時に収束させるべきX軸及びU軸
の位置偏差最大値データは、アプローチ時のX軸及びU
軸の軌跡データを演算するために参照される。すなわ
ち、X軸及びU軸の位置制御においては、位置偏差量を
零にしてワークを切削加工する必要があるので、本実施
形態では実際に切削加工を開始するまでのアプローチサ
イクルの間に学習制御を行っており、この学習制御によ
ってX軸及びU軸の位置偏差量が零になるようにしてい
る。この学習制御は位置偏差量が零になる(つまり収束
する)までに所定の移動量及び時間がかかるので、この
学習制御が完了した後に実際のワークの切削加工開始位
置にX軸及びU軸が到達するようにしている。
【0048】そして、この切削加工開始位置でのX軸及
びU軸の移動をスムーズにし、かつ、このアプローチに
要する時間を最小にするために、図10及び図11に示
すような螺旋状のアプローチ軌跡データを作成してい
る。同図では外周面加工用のX軸のアプローチ軌跡を表
しており、外周加工用の工具35は、アプローチ開始位
置92から外周面基準軌跡91上のアプローチ完了位置
93に到達するまで、ワーク1に対して螺旋状に接近し
ている。このとき、X軸の所定の接近速度での位置偏差
最大値Eを考慮して、アプローチ開始の当初に工具35
とワーク1とが干渉しないようにアプローチ開始位置9
2は位置偏差最大値Eと等しい距離だけ外周面基準軌跡
91から離れた位置に設定されると共に、また、所定の
Mサイクルのアプローチの間に上記学習を完了して工具
35がアプローチ完了位置93に到達するようにしてい
る。したがって、X軸のアプローチにおいては、このM
サイクルの間に位置偏差最大値Eに相当する距離を移動
し、かつ、上記の加速度最大許容値を越えないように軌
跡データの微小移動量データ及びこのサイクル数値デー
タMが演算される。
【0049】また、上記の内径バイトデータは、段取り
換え時に、加工対象ワークの内径の大きさに応じて、加
工に必要なバイトカートリッジを選択するための参照さ
れる。すなわち、本実施形態においては、図12に示す
ように、内径加工用の工具45及びこの工具45が先端
部に取着されたボーリングバー44をワーク1及び下部
ワーク支持手段29の中空部に挿入した状態で、内周面
の切削加工を行わなければならない。よって、ボーリン
グバー44をワーク1及び下部ワーク支持手段29に干
渉させないようにしなければならない。ところが、ボー
リングバー44の外面と下部ワーク支持手段29との距
離γに余裕が無く、U軸の移動可能範囲が非常に狭くな
っている。そこで、本実施形態では、U軸のこの狭い移
動可能範囲内においても、様々な大きさの内径寸法のワ
ークの加工に対応可能とするために、工具45のカート
リッジ(以後、バイトカートリッジと言う)を交換でき
るようにしている。
【0050】図13には、このバイトカートリッジの交
換時の作用を説明する図が示されている。図13(1) で
は内径D1 のワーク1に対応したバイトカートリッジ4
5aを装着した場合を示しており、図13(2) では内径
D1 より大きな内径D2 のワーク1に対応したバイトカ
ートリッジ45aを装着した場合を示している。このよ
うに、バイトカートリッジ45aをボーリングバー44
の上端部に取り付けたときのボーリングバー44の軸心
からバイトカートリッジ45aの刃先までの距離が異な
ったものをワーク1の内径の長さに対応させて所定数の
種類だけ準備することによって、内面加工軸は対応して
いる。そして、切削加工データ入力・記憶手段52によ
り、加工可能な内径の範囲がそれぞれ異なっている複数
のバイトカートリッジ45aに対応する内径バイトデー
タが予め入力され、記憶されており、自動プログラム装
置51は、段取り変え時に、加工対象ワークの内径デー
タに対応する内径バイトデータに基づいて交換バイトカ
ートリッジ45aの品番を切削加工データ入力・記憶手
段52から読み込み、表示器56にこの品番を表示して
作業者のバイトカートリッジ交換作業を容易としてい
る。
【0051】また、切割加工データ入力・記憶手段53
は切割加工プログラムを作成するための各切割加工デー
タを入力し、記憶するものである。切割加工データとし
て、例えば、次のようなデータが入力される。すなわ
ち、ワークに対応する切割位置βが設定された前記ワー
ククランプ専用治具を用いる場合には、切削加工済のワ
ークの切割角度αデータが入力され、また、ワークに対
応する切割位置βをフレーム水平移動手段80bによっ
て位置決めする場合には、切削加工済のワークの切割角
度αデータ及び切割位置βデータが入力される。これら
のデータは、例えば、キーボードから入力されたり、他
の上位制御装置からデータ通信により入力されたりする
ことができる。また、これらの入力データは所定の記憶
装置に記憶される。なお、本切割加工データ入力・記憶
手段53は、前記同様に自動プログラム装置51を構成
するパソコンと兼用するようにしてもよい。
【0052】ここで、上記の切削加工済のワークの切割
角度α及び切割位置βを図14に基づいて説明する。図
14において、切割加工機60のB軸割出し手段80の
軸Bを中心にして、切削加工済のワーク84が回転す
る。切割り時は、カッタ76によりB軸0°位置(すな
わち外周面の凹形状部の最低点K)を挟んで左右2箇所
で切断する。ここで、B軸が0°位置を挟んで正/逆方
向に所定の切割角度α°だけ回転した位置にあるとき、
それぞれカッタ76のB軸0°側と反対側の端面の延長
面が切割中心O1 を通るようにしている。そして、この
とき、切割中心O1 と回転中心の軸Bとの距離を切割位
置βと表している。この切割角度α°と切割位置βとの
関係式は、カッタ76の厚みをtとすると、次の数1で
表される。
【数1】β=t/(2sin α)
【0053】このように、切割中心O1 を軸Bからワー
ク中心O2 を挟んで切割位置βだけ偏心した位置とする
と、切り割りされたピストンリング84aをピストン外
周溝にはめ込むために縮径して真円状態にしたとき、図
15に示したように、切割り端面間に開きが無く(点線
により図示)、密着した状態となる。したがって、縮径
されたピストンリング84aの外周面とこのピストンリ
ング84aが挿入されたシリンダの内周面との密閉性が
高くなる。
【0054】内外径加工機制御手段54は、前記自動プ
ログラム装置51から対象ワークの切削加工プログラム
(つまり、加工軌跡データ等)を入力し、この切削加工
プログラムに基づいて内外径加工機20の各制御軸を同
時制御し、ピストンリング1の内径及び外径を加工す
る。すなわち、前記プロフィルデータに沿った軌跡上を
内外径加工機20の工具35及び工具45が移動するよ
うに、C軸回転角度に同期させてU軸モータ及びX軸モ
ータの位置指令値及び速度指令値を演算し、この速度指
令値に基づいて各軸モータに対応するサーボアンプ(図
示せず)によって各軸を制御する。内外径加工機20
は、C軸モータ24、U軸モータ42、X軸モータ3
1、Z軸モータ26、及びこれらの各軸モータに対応し
た速度検出器や位置検出器(図示せず)等を備えてい
る。そして、内外径加工機制御手段54の各軸サーボア
ンプからの駆動電流指令によってこれらの各軸モータが
制御され、同期制御が行われる。
【0055】切割加工機制御手段55は、前記自動プロ
グラム装置51から入力した切割角度αデータや切割位
置βデータに基づいて、外周面の凹形状部を切割りして
除去する。すなわち、切割加工機60の上部ワーク支持
手段82と下部ワーク支持手段83間に、かつ、切削加
工済のワーク84の凹形状部をカッタ76の方向に向け
た前記所定位置にこのワーク84が設置されると、この
カッタ76の幅方向の中心線が切割回転の中心軸Bを通
り、かつ、切割角度が前記切割角度αで、切割位置が前
記切割位置βとなるように、切割加工機60の各軸の位
置指令値及び速度指令値が演算される。そして、この速
度指令値に基づいて各軸モータに対応するサーボアンプ
(図示せず)によって、切割加工機60の各軸モータが
制御される。切割加工機60は、前述したようにスピン
ドルモータ78、V軸モータ65、Y軸モータ73、B
軸モータ86、及びフレーム水平移動手段80b、及び
これらの各軸モータと移動手段の速度検出器や位置検出
器等(図示せず)を備えている。そして、切割加工機制
御手段55の各軸サーボアンプからの各軸駆動電流指令
によって各軸モータが制御され、切割加工の制御が行わ
れる。
【0056】次に、本発明に係わるピストンリング複合
加工機を用いてピストンリングの自動プログラム作成工
程から切割加工工程までの一連の加工方法を説明する。
まず、切削加工データ入力・記憶手段52から入力され
た切削加工データに基づいて、ピストンリングの内径及
び外径を予め設定された所定の形状に切削加工するため
の切削加工プログラムが自動プログラム装置51によっ
て自動作成される。ここで、加工対象ワークの形状デー
タは、上記切削加工データの中のワークデータ(外径基
準径DL 、最大リフト量L、幅寸法T)に基づいて、プ
レスコット理論によるピストンリングの自由形状の一般
的な数式(記載、図示せず)を用いて算出することがで
きる。そして、この算出された形状に沿って内径又は外
径加工用の工具が移動するように、U軸モータ(内径加
工軸)及びX軸モータ(外径加工軸)の位置指令値及び
速度指令値が演算される。すなわち、このU軸モータ及
びX軸モータの位置及び速度が、C軸モータ(ワーク回
転軸)の回転角度に同期して制御されるように、所定の
サーボ演算周期時間毎のU軸モータ及びX軸モータの微
小移動量データ(以後、移動量データと言う)が演算さ
れる。この演算処理時に、切削加工時のC軸モータの位
置偏差量(切削加工データ内)を考慮してC軸との同期
制御が行われるようにすると共に、上記移動量データに
よる制御時の加速度がU軸モータ及びX軸モータの加速
度の最大許容値(切削加工データ内)を越えないように
上記移動量データが演算される。
【0057】また、アプローチサイクル時のU軸モータ
及びX軸モータの移動量データは、U軸モータ及びX軸
モータの位置偏差最大値(切削加工データ内)に基づい
て演算される。すなわち、ワーク1の所定のアプローチ
完了位置(切削開始位置)からこの位置偏差最大値に等
しい距離だけ離れた位置(アプローチ開始位置)からア
プローチを開始したとき、所定のサイクル回数Mで上記
のアプローチ完了位置に到達するように、U軸モータ及
びX軸モータの各移動量データを演算する。このとき、
前述と同様に、制御時の加速度がU軸モータ及びX軸モ
ータの加速度の最大許容値(切削加工データ内)を越え
ないようにこの移動量データが演算される。同様にし
て、切削完了後のワーク1からの逃げサイクルでの移動
量データも演算することができる。
【0058】なお、このようなアプローチサイクルの間
にU軸モータ及びX軸モータの位置偏差量を学習によっ
てほぼ零に収束させるようにしているので、アプローチ
完了位置近傍ではこの位置偏差が非常に小さくなり、よ
って、上部ワーク支持手段28及び下部ワーク支持手段
29のクランプヘッド部の板厚を厚くでき、クランプヘ
ッド部の剛性が高くなる。この結果、クランプヘッド部
の寿命向上、切削加工時の加工精度の向上、及び加工速
度(生産性)の向上等の効果が得られる。また、学習が
完了する位置が切削開始位置となっているので、アプロ
ーチサイクル完了後直ちに、スムーズに本切削加工が可
能となり、生産性が向上する。
【0059】さらに、上記演算した加工対象ワークの形
状データから、加工すべき内径長さを算出し、この内径
長さに対応するバイトカートリッジ45aを選択し、こ
の選択したバイトカートリッジ45aの品番データを内
外径加工機制御手段54に送信して表示器56に表示さ
せるようにする。これによって、作業者は、表示された
品番のバイトカートリッジ45aを間違いなくボーリン
グバー44の上端部に取り付けることができる。
【0060】また、自動プログラム装置51は、切割加
工データ入力・記憶手段53から入力した切割加工デー
タ(例えば、切割角度αや切割位置β等)に基づいて、
切割加工プログラム、すなわち切割加工機60の各軸モ
ータの制御シーケンスと位置指令値を演算して切割加工
機制御手段55に送信する。なお、この切割角度α及び
切割位置βは、切削加工データ内のワークデータから算
出される前記形状データに基づいて求めることもでき、
よって、このワークデータに基づいて算出するようにし
てもよい。
【0061】自動プログラム装置51により作成された
上記の切削加工プログラム(アプローチサイクル、本加
工及び逃げサイクルでの前記移動量データを含む)はデ
ータ通信等で内外径加工機制御手段54に送信される。
つぎに、内外径加工機制御手段54は、入力したこの切
削加工プログラムに従って、C軸モータ及びZ軸モータ
を所定回転数で定速駆動すると共に、U軸モータ及びX
軸モータをC軸回転角度に同期させて前記移動量データ
に基づいて制御する。これによって、ピストンリング1
の内外径が同時に切削加工される。
【0062】次に、内外径加工機制御手段54は、上記
切削が終了した後、X軸及びC軸を所定量ずつ移動させ
しながら、電気マイクロ測定子38によって加工後のピ
ストンリング1の外周面の外径長さを測定し、外周面の
凹形状の最低点K(すなわち、ワーク回転中心からの内
径長さが最小となる点)をサーチする。そして、このサ
ーチした最低点KをC軸回転角度の0°位置とし、この
位置を測定開始位置としてC軸を所定角度ずつ回転させ
ながらピストンリング1の外周面の外径長さを全周にわ
たって電気マイクロ測定子38により測定する。さら
に、この外径長さの測定データに基づいて、各C軸角度
毎の外径長さデータと前記最低点Kでの外径長さデータ
との差値からリフト量を演算し、また、前記目標の移動
量データに基づいて目標のリフト量を演算し、各C軸角
度毎の両方のリフト量間の差値を加工誤差として求め
る。この加工誤差に基づいて記憶している目標の移動量
データを補正した後、この補正した移動量データによ
り、同一形状のピストンリング1の次のワークに対して
切削加工を行う。
【0063】そして、この補正加工が完了したら、積層
されたワーク84(加工済のピストンリング1)が上部
ワーク支持手段28及び下部ワーク支持手段29により
クランプされた状態のまま、加工時の周面の位相がずれ
ないように他の搬送可能なクランプ装置(図示せず)に
よってクランプさせる。このクランプ装置でクランプし
た後、内外径加工機20の上部ワーク支持手段28を上
昇させ、このクランプ装置を内外径加工機20から搬出
する。次に、このクランプ装置は搬送されて切割加工機
60の上部ワーク支持手段82と下部ワーク支持手段8
3の間に挿入される。
【0064】つぎに、切割加工機制御手段55は、上部
ワーク支持手段82を下降させて上記挿入されたクラン
プ装置のワーク84を軸心方向からクランプする。この
とき、前記ワーククランプ専用治具を用いる場合には、
このワーククランプ専用治具が割出しテーブル80aの
上面に位置決めされてクランプされる。あるいは、前記
フレーム水平移動手段80bを有する場合には、切割加
工機制御手段55は、自動プログラム装置51から受信
した切割位置βの位置指令値に基づいて、このフレーム
水平移動手段80bによってこのワーク84を位置決め
する。これによって、切割り中心O1 がワーク中心O2
を挟んでB軸から切割位置βだけ偏心した位置になる。
この後、自動プログラム装置51から受信した切割角度
αデータに基づいて、まず、切割りする2箇所の内のい
ずれか1箇所を切割りする。すなわち、B軸モータによ
りB軸割出し手段を回転させてこの切割り箇所に対応す
る上記切割角度α°の位置に位置決めする。このとき、
前述したように、カッタ76のB軸角度0°側と反対側
の端面の延長面は、切割り中心O1 を通るように切割角
度αの大きさが演算されている。そして、カッタ76を
回転させながらY軸方向に所定距離前進させて切断を開
始する。そして、例えば、ワーク84の下部から上部に
向けてV軸方向にカッタ76を移動させ、切断が完了し
たらカッタ76を後進させ、この箇所の切割りを終了す
る。つぎに、B軸割出し手段を回転させて他の切割り箇
所に対応する切割角度(−α°)の位置に位置決めし、
上記と同様にして、カッタ76によりこの箇所を切割り
する。そして、この切断が完了したらカッタ76を所定
位置に戻して切割加工を完了する。この後、前記搬送可
能なクランプ装置によりワーク84をクランプした状態
で上部ワーク支持手段82を上昇させ、ワーク84を搬
出する。このようにして、一連の加工プログラムの自動
作成工程、内外径切削加工工程及び切割加工工程が複合
して行われる。
【0065】以上説明したように、ピストンリングの内
外径加工及び切割加工の各加工プログラムの自動作成、
この加工プログラムによる内外径加工、この切削加工後
の形状測定データによる加工プログラム中の移動量デー
タの補正、そして、切削加工済ワークの切割加工の一連
の工程が複合して行われ、自動化が実現される。これに
よって、ピストンリング加工作業において生産性が向上
する。また、補正された移動量データによって次のピス
トンリングの内外径加工が行われるので、加工精度が非
常に良いピストンリングを製造可能となる。
【0066】また、上記の自動化により、さらに、内径
加工用のバイトカートリッジの交換によって、様々な形
状のピストンリング加工に対応可能となり、非常にフレ
キシブルなピストンリング複合加工機を構成できる。し
たがって、多品種生産の場合ても容易に対応できる複合
加工システムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内外径加工機の一例を示す構成
図である。
【図2】本発明に係わる内外径加工機の補正手段の構成
図を示す。
【図3】本発明に係わる切割加工機の一例を示す構成図
である。
【図4】本発明に係わる切割加工機のX軸詳細図を示
す。
【図5】本発明に係わる切割加工機のX軸のカッタ手段
詳細図を示す。
【図6】本発明に係わる切割加工機の上部クランプ手段
詳細図を示す。
【図7】本発明に係わる切割加工機の下部クランプ手段
詳細図を示す。
【図8】本発明に係わる複合加工機の機能ブロック図で
ある。
【図9】外径基準径DL 、最大リフト量L、幅寸法Tの
説明図である。
【図10】本発明に係わる螺旋状のアプローチ軌跡の平
面図を示す。
【図11】本発明に係わる螺旋状のアプローチ軌跡の斜
視図を示す。
【図12】ボーリングバーの移動可能範囲の説明図であ
る。
【図13】交換可能なバイトカートリッジの説明図であ
る。
【図14】切割加工データの説明図である。
【図15】本発明に係わる切割加工後のピストンリング
の作用説明図である。
【図16】従来技術に係わるピストンリングの周面加工
装置の構成図を示す。
【符号の説明】
1 ワーク(ピストンリング) 20 内外径加工機 24 C軸モータ 25 Z軸スライド 26 Z軸モータ 30 X軸ユニット 31 X軸モータ 35、45 工具 38 測定子(電気マイクロ測定子) 40 U軸ユニット 42 U軸モータ 44 ボーリングバー 51 自動プログラム装置 52 切削加工データ入力・記憶手段 53 切割加工データ入力・記憶手段 54 内外径加工機制御手段 55 切割加工機制御手段 60 切割加工機 63 スライド 65 V軸モータ 70 スピンドルヘッド 73 Y軸モータ 75 スピンドル 76 カッタ 78 スピンドルモータ 80 B軸割出し手段 80b フレーム水平移動手段 84 ワーク(内外径加工済ワーク) 86 B軸モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンリング(1) の内径及び外径をそ
    れぞれ切削加工する工具をピストンリング(1) に接近・
    離反する内径のU軸方向及び外径のX軸方向にそれぞれ
    移動するU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)と、ピスト
    ンリング(1)の軸心のC軸を中心にピストンリング(1)
    を回転させるC軸モータ(24)とを有し、ピストンリング
    (1) の内外径を切削加工する内外径加工機(20)と、 この内外径加工機(20)で加工済みのピストンリング(1)
    のワーク(84)をワーク(84)の軸心に平行なB軸を中心に
    回転させるB軸モータ(86)と、ワーク(84)を切割りする
    カッタ(76)が取着され、かつ、B軸に直交する方向に回
    転自在に支承されたスピンドル(75)と、このスピンドル
    (75)を回転するスピンドルモータ(78)と、前記カッタ(7
    6)をワーク(84)に接近・離反するY軸方向に移動するY
    軸モータ(73)と、前記カッタ(76)をB軸の軸線方向に移
    動させるV軸モータ(65)とを有し、切割りしてワーク(8
    4)の不要部を除去する切割加工機(60)と、 この内外径加工機(20)及び切割加工機(60)のそれぞれの
    加工プログラムを作成する自動プログラム装置(51)とを
    備えたピストンリング複合加工機において、 ピストンリング(1) の切削加工に必要な切削加工データ
    を入力して記憶し、この切削加工データを自動プログラ
    ム装置(51)に出力する切削加工データ入力・記憶手段(5
    2)と、 切削加工データ入力・記憶手段(52)から入力した切削加
    工データに基づいて、内外径加工機(20)の切削加工プロ
    グラム及び切割加工機(60)の切割加工プログラムを作成
    し、この各加工プログラムを出力する自動プログラム装
    置(51)と、 この切削加工プログラムを入力し、この切削加工プログ
    ラムに基づいて、内外径加工機(20)のC軸モータ(24)の
    回転制御指令を出力すると共に、C軸モータ(24)の回転
    角度に同期したU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の制
    御指令値を演算して出力する内外径加工機制御手段(54)
    と、 自動プログラム装置(51)から入力した切割加工プログラ
    ムに基づいて、切割加工機(60)のスピンドルモータ(78)
    の回転制御指令を出力すると共に、Y軸モータ(73)、V
    軸モータ(65)及びB軸モータ(86)の制御指令値を演算し
    て出力する切割加工機制御手段(55)とを備えたことを特
    徴とするピストンリング複合加工機。
  2. 【請求項2】 ピストンリング(1) の内径及び外径をそ
    れぞれ切削加工する工具をピストンリング(1) に接近・
    離反する内径のU軸方向及び外径のX軸方向にそれぞれ
    移動するU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)と、ピスト
    ンリング(1)の軸心のC軸を中心にピストンリング(1)
    を回転させるC軸モータ(24)とを有し、ピストンリング
    (1) の内外径を切削加工する内外径加工機(20)と、 この内外径加工機(20)で加工済みのピストンリング(1)
    のワーク(84)をワーク(84)の軸心に平行なB軸を中心に
    回転させるB軸モータ(86)と、ワーク(84)を切割りする
    カッタ(76)が取着され、かつ、B軸に直交する方向に回
    転自在に支承されたスピンドル(75)と、このスピンドル
    (75)を回転するスピンドルモータ(78)と、前記カッタ(7
    6)をワーク(84)に接近・離反するY軸方向に移動するY
    軸モータ(73)と、前記カッタ(76)をB軸の軸線方向に移
    動させるV軸モータ(65)とを有し、切割りしてワーク(8
    4)の不要部を除去する切割加工機(60)と、 この内外径加工機(20)及び切割加工機(60)のそれぞれの
    加工プログラムを作成する自動プログラム装置(51)とを
    備えたピストンリング複合加工機において、 ピストンリング(1) の切削加工に必要な切削加工データ
    を入力して記憶し、この切削加工データを自動プログラ
    ム装置(51)に出力する切削加工データ入力・記憶手段(5
    2)と、 切割加工に必要な切割加工データを入力して記憶し、こ
    の切割加工データを自動プログラム装置(51)に出力する
    切割加工データ入力・記憶手段(53)と、 切削加工データ入力・記憶手段(52)から入力した切削加
    工データ、及び切割加工データ入力・記憶手段(53)から
    入力した切割加工データに基づいて、内外径加工機(20)
    の切削加工プログラム及び切割加工機(60)の切割加工プ
    ログラムを作成し、この各加工プログラムを出力する自
    動プログラム装置(51)と、 この切削加工プログラムを入力し、この切削加工プログ
    ラムに基づいて、内外径加工機(20)のC軸モータ(24)の
    回転制御指令を出力すると共に、C軸モータ(24)の回転
    角度に同期したU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の制
    御指令値を演算して出力する内外径加工機制御手段(54)
    と、 自動プログラム装置(51)から入力した切割加工プログラ
    ムに基づいて、切割加工機(60)のスピンドルモータ(78)
    の回転制御指令を出力すると共に、Y軸モータ(73)、V
    軸モータ(65)及びB軸モータ(86)の制御指令値を演算し
    て出力する切割加工機制御手段(55)とを備えたことを特
    徴とするピストンリング複合加工機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のピストンリング複
    合加工機において、前記切割加工機(60)に、B軸に直交
    し、かつ、互いに直交するP軸及びQ軸の方向にワーク
    (84)をB軸に対して移動するフレーム水平移動手段(80
    b) を付設すると共に、 前記切割加工機制御手段(55)は、前記自動プログラム装
    置(51)から入力した切割加工プログラムに基づいて、こ
    の切割加工機(60)のスピンドルモータ(78)の回転制御指
    令を出力すると共に、Y軸モータ(73)、V軸モータ(6
    5)、B軸モータ(86)及び前記フレーム水平移動手段(80
    b) の制御指令値を演算して出力することを特徴とする
    ピストンリング複合加工機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のピストンリン
    グ複合加工機において、前記内外径加工機(20)には、ピ
    ストンリング(1) の外周面の外径長さを測定し、この外
    径長さ測定データを前記切削加工データ入力・記憶手段
    (52)に出力する電気マイクロ測定子(38)を付設すると共
    に、 前記切削加工データ入力・記憶手段(52)は、切削加工デ
    ータとして、 1)切削加工中のC軸位置偏差量データ 2)U軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の加速度最大許容
    値データ 3)切削加工後のピストンリング(1) の外径長さ測定デー
    タ を入力し、 前記自動プログラム装置(51)は、このC軸位置偏差量デ
    ータに基づいて切削加工中のC軸回転角度に同期するよ
    うに、かつ、このU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の
    加速度最大許容値データに基づいて切削加工中にU軸モ
    ータ(42)及びX軸モータ(31)の加速度がこの加速度最大
    許容値データを越えないようにU軸モータ(42)及びX軸
    モータ(31)の移動量データを演算して前記内外径加工機
    制御手段(54)に出力し、切削加工した後に前記切削加工
    後のピストンリング(1) の外径長さ測定データに基づい
    てこの演算したU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の移
    動量データを補正することを特徴とするピストンリング
    複合加工機。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のピストンリング複合加工
    機において、前記切割加工データ入力・記憶手段(53)は
    切割加工データとして切削加工済のワーク(84)の切割角
    度αを入力すると共に、 前記自動プログラム装置(51)は、この切割角度αに基づ
    いて、前記切割加工機(60)の切割り加工時の前記B軸モ
    ータ(86)の回動角度を演算し、このB軸モータ(86)の回
    動角度の位置で切割りする加工プログラムを作成して前
    記切割加工機制御手段(55)に出力することを特徴とする
    ピストンリング複合加工機。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のピストンリング複合加工
    機において、前記切割加工データ入力・記憶手段(53)は
    切割加工データとして 1)切削加工済のワーク(84)の切割角度α 2)切削加工済のワーク(84)の切割位置β を入力すると共に、 前記自動プログラム装置(51)は、この切割角度α及び切
    割位置βに基づいて、前記切割加工機(60)の切割り加工
    時の前記B軸モータ86の回動角度、及び前記フレーム
    水平移動手段80bの移動距離を演算し、このB軸モー
    タ(86)の回動角度の位置で切割りする加工プログラムを
    作成して前記切割加工機制御手段(55)に出力することを
    特徴とするピストンリング複合加工機。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のピストンリング複合加工
    機において、内径を切削加工する前記内外径加工機(20)
    の工具は、切削可能な内径長さがそれぞれ異なり、か
    つ、互いに交換可能な複数のバイトカートリッジ(45a)
    の内のいずれか1つからなると共に、 前記切削加工データ入力・記憶手段(52)は、各バイトカ
    ートリッジ(45a) の切削可能な内径長さデータ及び対応
    する品番データの内径バイトデータを切削加工データと
    して入力し、 前記自動プログラム装置(51)は、段取り換え時に、この
    内径バイトデータに基づいて加工対象のピストンリング
    (1) の内径長さに対応するバイトカートリッジ(45a) を
    選択し、この選択したバイトカートリッジ(45a) の品番
    を表示する指令を前記内外径加工機制御手段(54)に出力
    することを特徴とするピストンリング複合加工機。
  8. 【請求項8】 請求項4又は7記載のピストンリング複
    合加工機において、前記内外径加工機制御手段(54)は、
    前記C軸回転角度に同期してU軸モータ(42)及びX軸モ
    ータ(31)を回転させるときにこのU軸モータ(42)及びX
    軸モータ(31)の位置偏差量を零に収束させるように各軸
    モータの制御指令値を学習する学習制御手段を設けると
    共に、 前記切削加工データ入力・記憶手段(52)は、切削加工デ
    ータとして、U軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の位置
    偏差最大値データを入力し、 前記自動プログラム装置(51)は、このU軸モータ(42)及
    びX軸モータ(31)の位置偏差最大値データと、U軸モー
    タ(42)及びX軸モータ(31)の前記加速度最大許容値デー
    タとに基づいて、ピストンリング(1) の加工外周面との
    距離を少なくともこの位置偏差最大値データに相当する
    距離としたアプローチ開始位置からアプローチ完了位置
    に到達するまでの間に、内外径加工機制御手段(54)の前
    記学習制御手段が学習によりU軸モータ(42)及びX軸モ
    ータ(31)の位置偏差量を収束させ、かつ、このアプロー
    チ時のU軸モータ(42)及びX軸モータ(31)の加速度が前
    記加速度最大許容値データを越えないように、U軸モー
    タ(42)及びX軸モータ(31)の移動量データを演算し、前
    記内外径加工機制御手段(54)に出力することを特徴とす
    るピストンリング複合加工機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013501884A (ja) * 2009-08-20 2013-01-17 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト 自動修復方法およびシステム
JP2015011669A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 ファナック株式会社 複合形固定サイクルの開始点経路短縮機能を有する数値制御装置
WO2019030849A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 ローランドディー.ジー.株式会社 切削加工機および切削加工システム

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