JPH1142535A - 内径加工寸法の補正方法及びこの補正方法を実施可能なnc旋盤 - Google Patents

内径加工寸法の補正方法及びこの補正方法を実施可能なnc旋盤

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JPH1142535A
JPH1142535A JP18873997A JP18873997A JPH1142535A JP H1142535 A JPH1142535 A JP H1142535A JP 18873997 A JP18873997 A JP 18873997A JP 18873997 A JP18873997 A JP 18873997A JP H1142535 A JPH1142535 A JP H1142535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の測定器による外径測定値に基づき、ワ
ークの所望箇所の内径加工寸法を適正に補正できる方法
及びその方法を実施可能なNC旋盤を提供する。 【解決手段】 P1…補正対象の中ぐり加工用工具によ
り中ぐり加工されたワークの内径寸法が所定公差内に納
まった状態を設定。P2…当該中ぐり加工用工具により
測定用ワークを外丸削り加工する。P3…加工後の測定
用ワークの外径を測定。P4…外径測定が1回目か否か
を判断。P5…1回目の外径測定値を外径寸法初期値と
して格納。P6…連続加工運転の所定時期に行った2回
目の外径測定値と格納された外径寸法初期値との差(寸
法変化量a)を求める。P7…外径の寸法変化量aを、
同一の中ぐり加工用工具により中ぐり加工される製品ワ
ークの内径の寸法変化量−kaに換算。P8…当該工具
の工具データに内径寸法補正値−kaを加算。P9…補
正工具データに基づき製品ワークを中ぐり加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中ぐり加工される
ワークの内径の寸法変化を補正する方法に関し、特に、
NC旋盤における内径加工寸法の補正方法に関する。さ
らに本発明は、この補正方法を実施可能なNC旋盤に関
し、特に、互いに対向同心配置される第1主軸及び第2
主軸と、第1及び第2主軸の近傍に配置されるタレット
形刃物台及び櫛歯形刃物台とを具備したNC旋盤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に旋削加工において、加工される工
作物(ワーク;本明細書では、未加工素材、半加工品及
び加工完了品をいずれもワークと称する)の加工後の寸
法は、工具の摩耗や、工作機械の種々の構成要素の熱変
位等の要因により、経時的な変化(目標値からのずれ)
を生じる。そこで、製品寸法を適正に維持するために、
ワークの要測定箇所(寸法精度が要求される箇所)の寸
法をタッチセンサ等の測定器により直接測定し、適切な
補正量を求めた上で、この補正量を工具データに加算す
る加工寸法補正方法が一般に行われている。
【0003】外径加工寸法を補正する方法として、例え
ば特開昭62−130156号公報は、タレット形刃物
台を有するNC旋盤において、タレット形刃物台にタッ
チセンサを設置し、タレット形刃物台をNC動作させる
ことにより、ワークの外径を直接測定する方法を開示す
る。また特開平9−38844号公報は、櫛歯形刃物台
を有するNC旋盤において、櫛歯形刃物台に測定器を設
置して、加工されたワークの外径を測定するとともに比
較用ゲージを測定し、両測定値の差の値の変化に応じ
て、外径加工データを自動補正する方法を開示する。
【0004】他方、内径加工寸法を補正する場合は、例
えばマイクロメータ等を用いてワークの内径を手作業で
直接計測することにより、補正量を求める方法が一般的
である。或いは、特開昭62−130156号公報に開
示されるようなタッチセンサを用いてワークの内径を測
定することも、種々の制約があるが不可能ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワークの内径測定にお
いては、要測定箇所が極小径の穴であるといった寸法上
の制約や、テーパ形状、狭窄形状、凹形状といった内径
部分の形状の制約により、所望の測定箇所を正確に測定
することが困難な場合がある。例えば、極小径の穴の内
径を測定する場合、測定器の測定端子は穴内面への接近
が可能なように十分に小さくなければならないが、測定
端子が小さくなれば測定端子の剛性も低下するので、十
分な測定圧力での測定が困難となり、高い測定精度を維
持できなくなる危惧がある。したがって測定端子を小形
化することには限界があり、その結果、測定可能な内径
寸法が制限される。
【0006】他方、一般的寸法の測定端子よりも測定対
象の穴の内径寸法が大きい場合であっても、穴の内径測
定位置は測定端子の接近が容易な開口部近傍に限定され
る傾向があり、穴の内奥に寸法精度を要する箇所がある
場合にはその箇所を直接に測定することが困難になる。
また内径測定においては、排出されない切粉の存在によ
り測定結果が影響を受けることもしばしばである。こう
した課題は、複雑形状の穴の場合に特に顕著となる。こ
のように、内径測定は外径測定に比べ、測定位置が制限
されるだけでなく、測定位置の誤差の影響を受け易いと
いった課題がある。
【0007】また、ワークの内径と外径との双方を測定
する場合には、内径も外径も測定できる測定器か、内径
専用及び外径専用の2台の測定器を用いる必要がある。
さらに、1つのワークに要測定箇所が複数あり、それら
要測定箇所の寸法目標値が異なる場合には、1台の測定
器の測定可能寸法範囲の制限から、測定箇所毎に異なる
複数の測定器を使用する必要が生じることもある。
【0008】このように、ワークの内径測定は外径測定
に比べ、測定を行うこと自体が困難であり、あらゆる寸
法及び形状に中ぐり加工されたワークの穴の所望箇所の
内径を、1台の測定器によりμm単位の精度で測定し、
かつ内径加工寸法を適正に補正することは非常に困難で
あった。
【0009】したがって本発明の目的は、NC旋盤にお
いて、1台の測定器を使用した単純かつ正確な測定に基
づき、ワークの所望箇所の内径加工寸法の誤差すなわち
目標値からのずれを適正に補正できる方法を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、そのような補正方法を
実施可能なNC旋盤であって、NC制御下でワークの内
径加工寸法を適正に自動補正できるNC旋盤を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、NC旋盤における内径加工寸法の補正方
法であって、中ぐり加工用工具を用いてワークの外周面
を旋削し、外周面を旋削されたワークの、旋削後の外径
の寸法変化量を測定、算出し、算出された外径の寸法変
化量によって、中ぐり加工用工具の工具データを補正す
る、各ステップを有したことを特徴とする内径加工寸法
の補正方法を提供する。
【0011】この方法では、ワークの内径を直接測定せ
ずにワークの外径を測定して、その外径の寸法変化量に
より、製品加工に用いられる中ぐり加工用工具の工具デ
ータを補正する。したがって外径の測定に、十分な測定
精度を発揮できる一般的大きさの測定器を使用すれば、
ワークの内径部分の形状及び寸法による制約を受けるこ
となく、所望箇所の内径加工寸法の目標値からのずれを
適正に補正することができる。また、ワークの外周形状
を任意の測定器の測定可能寸法範囲に適合する外径を有
した単純形状に旋削し、この1箇所の外径の寸法変化量
により中ぐり加工用工具の工具データを補正することが
できるので、内径部分に寸法精度を要する異径の箇所が
複数ある場合でも、1台の測定器による測定に基づいて
全ての箇所の寸法補正を行うことができる。
【0012】さらに本発明は、上記した内径加工寸法の
補正方法において、ワークの外周面を旋削するステップ
が、中ぐり加工用工具を用いて測定用のワークの外周面
を旋削するステップからなる補正方法を提供する。測定
用のワークを使用すれば、外周面を旋削した後の外径は
製品形状の制約を受けることなく自由に設定できる。し
かも、測定用のワークの設定外径を変更しない限り、製
品としての外形及び外寸が異なるワークに対し内径加工
寸法を補正する場合にも、測定器の再調整は不要とな
る。
【0013】さらに本発明は、上記した内径加工寸法の
補正方法において、ワークの外径の寸法変化量を測定、
算出するステップが、基準外形寸法を有した基準ゲージ
の基準外形寸法と、外周面を旋削されたワークの外径と
を比較測定し、その比較測定値に基づき外径の寸法変化
量を算出するステップからなる補正方法を提供する。こ
のように基準ゲージを使用すれば、補正を行う際の目標
値及び実際値のいずれもが比較測定値となるので、温度
変化による測定器の測定精度への影響を可及的に低減で
きる。
【0014】さらに本発明は、第1主軸と、第1主軸に
対向同心配置される第2主軸と、第1及び第2主軸の近
傍に配置されるタレット形刃物台と、第1及び第2主軸
の近傍に配置される櫛歯形刃物台とを具備したNC旋盤
において、タレット形刃物台及び櫛歯形刃物台の少なく
とも一方に装着された中ぐり加工用工具によるワークの
内径加工寸法の変化量を自動補正するために、タレット
形刃物台に設置され、基準外形寸法を有した基準ゲージ
と、櫛歯形刃物台に設置され、基準ゲージの基準外形寸
法並びに第1及び第2主軸に把持されたワークの外径を
測定可能な測定器と、中ぐり加工用工具により外周面を
旋削されたワークの、測定器により測定された旋削後の
外径と、測定器により測定された基準ゲージの基準外形
寸法との差を随時算出し、算出した差の値の変化量によ
って、中ぐり加工用工具の工具データを補正する補正手
段、とを具備したことを特徴とするNC旋盤を提供す
る。
【0015】このNC旋盤は、NC制御下で、比較測定
による高精度の測定に基づき、ワークの内径加工寸法を
適正に自動補正できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその好適な実施の形態に基づき詳細に説明する。図
1は、本発明の一実施形態による内径加工寸法補正方法
の機能の概念を示すブロック図である。
【0017】図示のように、まず準備ステップとしてP
1で、内径加工寸法の補正を行う対象となる中ぐり加工
用工具により、製品となるワーク(以下、製品ワークと
称する)の中ぐり加工を行い、加工されたそのワークの
要測定箇所(寸法精度を要求される箇所)の内径寸法が
予め定めた公差内に納まった状態を設定し、その状態に
対象工具データを調整する。この準備ステップP1は、
当該工具による連続加工運転の開始前に行う。次にP2
で、当該中ぐり加工用工具により、測定用ワークに外丸
削り加工を実施し、P3で、加工された測定用ワークの
外径を直接に測定する。図2は、この測定に使用可能な
測定器の一例を示す。
【0018】続いて、内径加工寸法を補正するための補
正値の演算ステップに移る。まずP4で、P3の外径測
定が当該中ぐり加工用工具に対し1回目であるか否かを
判断し、1回目のときはP5で、その外径測定値を例え
ばNCのマクロ変数等の形でデータ格納領域へ外径寸法
初期値として格納する。この外径寸法初期値は、P1で
の工具データ調整により、予め定めた公差内に納まった
ものとなっている。次にP6で、連続加工運転における
所定時期(後述する)に製品ワークの中ぐり加工を中断
し、再度P2及びP3の作業を行って得られた2回目の
外径測定値と、格納された外径寸法初期値との差すなわ
ち寸法変化量aを求める。
【0019】ここで、中ぐり加工用工具により外丸削り
加工されたワークの外径が、予め定めた公差内に納まっ
た寸法初期値と比べてある量aだけ変化した場合に、外
径を加工したものと同じ中ぐり加工用工具を用いてワー
クの中ぐり加工を行うときの、予測される内径の寸法変
化量は−kaとなる。すなわち、外径が増加したときに
は内径は減少する。なおk(k>0)は、加工条件によ
って変化する変数であり、切削速度、切削送り速度、切
込みの条件等が内径加工と外径加工とで等しい場合に
は、ほぼk=1となる。
【0020】このような原理に基づき、P7で、測定用
ワークの外径の寸法変化量aを、同一の中ぐり加工用工
具により中ぐり加工される製品ワークの内径の予測され
る寸法変化量−kaに換算し、内径寸法補正値とする。
続いてP8で、当該中ぐり加工用工具の工具データに内
径寸法補正値−kaを加算してデータ補正し、P9で、
補正された工具データに基づき、製品ワークの中ぐり加
工を実施する。このようにして、工具磨耗や機械構成要
素の熱変位による工具刃先位置の変動を自動的に計測か
つ補正し、当該工具により中ぐり加工された製品の内径
寸法精度を高水準に維持することが可能となる。
【0021】図3は、同一工具を用いて加工を行ったと
きの内径寸法変化量と外径寸法変化量との関係を示す。
実験として、SUS303とC3604とのそれぞれか
らなるワークに対し、中ぐり加工用工具の刃先位置を変
化させながら同一加工条件で中ぐり及び外丸削り加工を
実施し、刃先位置の変化量に対応するワークの内径及び
外径の寸法変化量を測定した。各測定値を一次関数によ
り近似した結果、図示のようにいずれの材料のワークで
も、ほぼk=1の関係を有することが確認された。なお
k=1に対するk値のバラツキは10%以内に納まって
いた。
【0022】このようにほぼk=1となる条件下では、
製品ワークに中ぐり加工を行うものと同じ中ぐり加工用
工具により外丸削り加工された測定用ワークの外径を随
時測定した結果、求められた外径の寸法変化量aに、−
1を乗じたものが内径寸法補正値になる。さらにこの内
径寸法補正値−aを、工具摩耗や工具長さ等の工具デー
タに加算することによって、工具刃先位置が適正に修正
され、中ぐり加工を行う後続のワークの内径寸法が所定
の公差内に納まるようになる。
【0023】図4は、製品ワークの中ぐり加工のプログ
ラムの一例を示す。ブロックN1では、中ぐり加工用工
具を選択している。ブロックN2では、主軸を指定され
た回転数で正転させている。ブロックN3及びブロック
N4では、工具の補正番号を指定して、ワークに中ぐり
加工を施すための工具の動きを指定している。ブロック
N5及びブロックN6では、ワークから工具を逃がすた
めの工具の動きを指定している。
【0024】図5は、測定用ワークの外丸削り加工のプ
ログラムの一例を示す。ブロックN1では、中ぐり加工
用工具を選択している。ブロックN2では、主軸を指定
された回転数で逆転させている。ブロックN3及びブロ
ックN4では、工具の補正番号を指定して、中ぐり加工
用工具を用いて測定用ワークに外丸削り加工を施すため
の工具の動きを指定している。ブロックN5及びブロッ
クN6では、ワークから工具を逃がすための工具の動き
を指定している。ブロックN7では、外径測定を行うた
めに主軸の回転を止めるよう指示している。
【0025】図6は、例えばNC旋盤のNC装置等の、
制御装置によるワーク加工プログラムの一連の処理動作
の中で、測定用ワークの加工及び測定、補正値の演算、
工具データへの補正値の加算等の、種々の処理を行う手
順を示すフローチャートである。以下、各ステップS1
〜S8の処理内容を簡単に説明する。 〔S1〕測定用ワークの測定インターバルを、寸法補正
の対象となる中ぐり加工用工具により中ぐり加工された
製品ワークの加工済個数により特定する。製品ワークの
加工済個数iが、測定を実施するときの規定個数として
予め定めた個数Nに等しければ、測定用ワークを主軸に
把持してステップS2に進み、さもなければ次の製品ワ
ークを主軸に把持してステップS7へ進む。 〔S2〕対象の中ぐり加工用工具を用いて、測定用ワー
クの外丸削り加工を実施する。刃物台及び主軸の動作を
指令する。 〔S3〕外丸削り加工された測定用ワークの外径を、測
定器により測定する。測定器の動作を指令する。 〔S4〕測定後の測定用ワークを回収又は廃棄する。刃
物台及び主軸の動作を指令する。 〔S5〕測定器による測定結果に基づき、内径寸法補正
値を演算する。 〔S6〕対象の工具データへ、ステップS5にて算出さ
れた内径寸法補正値を加算する。 〔S7〕同一の中ぐり加工用工具を用いて、製品ワーク
の中ぐり加工を実施する。刃物台及び主軸の動作を指令
する。 〔S8〕製品ワークの中ぐり加工を終了するか否かを判
断し、加工を続ける場合はステップS1に進み、終了の
場合は本フローチャートを終了する。 なお、上記各ステップS1、S2、S3、S4、S5及
びS6は、S7とS8との間にあっても良いし、S7の
中に含まれても良い。
【0026】上記した内径加工寸法の補正方法では、中
ぐり加工用工具により中ぐり加工を行う製品ワークとは
別の測定用ワークに、同一の中ぐり加工用工具を用いて
外丸削り加工を実施する構成とした。この場合の測定用
ワークには、NC旋盤における一連の旋削作業におい
て、工具に対して自動的に供給される長寸の棒材からな
るワークの一部分を用いることができる。つまり、1つ
の棒材の所定長さ部分を製品ワークとし、1つの棒材か
ら多数の製品ワークを連続的に加工する自動作業を設定
すれば、その棒材の所望の部分を測定用ワークとして、
上記した内径加工寸法の補正方法を実施する一連の作業
を割込ませて遂行し、工具データを補正した後は測定用
ワークの部分を切落として廃棄し、残りの棒材にさらに
連続して製品ワークの加工を遂行することができるので
ある。
【0027】また、上記した内径加工寸法の補正方法で
は、中ぐり加工用工具により外丸削り加工された測定用
ワークの外径を、測定器により直接に測定して得られた
絶対寸法を、補正を行う際の目標値及び実際値として使
用することができる。或いは、基準外形寸法を有した基
準ゲージを用意して、まず基準ゲージの基準外形寸法を
測定し、次に外丸削り加工された測定用ワークの外径を
測定し、それら測定された基準外形寸法と外径との差を
随時算出して、この差の値すなわち比較測定値を、補正
を行う際の目標値及び実際値として使用することもでき
る。この場合、比較測定値の変化量を、同一の中ぐり加
工用工具により中ぐり加工される製品ワークの内径の寸
法変化量に換算し、対象工具データの内径寸法補正値と
する。
【0028】このように基準ゲージを使用した場合は、
補正を行う際の目標値及び実際値のいずれもが比較測定
値となるので、環境温度変化により測定器の測定機能が
影響を受けた場合にも、測定精度及び結果として補正精
度に及ぼす影響は可及的に低減される。したがって、絶
対寸法を採用する場合は、温度変化による影響を受け難
い測定器を使用することが肝要である。
【0029】次に図7〜図12を参照して、上記した内
径加工寸法補正方法を実施可能な本発明の一実施形態に
よるNC旋盤の構成を説明する。図12は、従来公知の
基本的構造を有するNC旋盤100を概略で示す。NC
旋盤100は、機台102と、機台102上で水平Z1
軸に沿って往復移動可能に設置される第1主軸104
と、機台102上で第1主軸104に対向して同心配置
され、Z1 軸と共軸の水平Z3 軸に沿って往復移動可能
に設置される第2(背面)主軸106と、第1及び第2
主軸104、106の先端の近傍に配置され、機台10
2上でZ1 軸及びZ3 軸に直交するとともに互いに直交
するX1 軸とY1 軸とに沿って往復移動可能に設置され
る櫛歯形刃物台108と、第1及び第2主軸104、1
06の先端の近傍でそれら主軸に関し櫛歯形刃物台10
8の反対側に配置され、機台102上でZ1 軸及びZ3
軸に平行なZ2 軸とZ2 軸に直交するX2 軸とに沿って
往復移動可能に設置されるタレット形刃物台110とを
備える。タレット形刃物台110は、Z2 軸の周りで割
出回転可能である。
【0030】第1主軸104の先端位置には、第1主軸
104に把持されたワーク(図示せず)を回転及び摺動
可能に支持するガイドブッシュ112が機台102上に
静止配置される。旋削作業中に、ガイドブッシュ112
はワークの被加工箇所を所定位置に支持するとともに、
ワークをZ1 軸に沿って案内するように作用する。櫛歯
形刃物台108及びタレット形刃物台110は、バイト
や他の工具を保持してガイドブッシュ112に容易に接
近でき、ガイドブッシュ112に支持されたワークを所
望の工具が加工する。第2主軸106は、ガイドブッシ
ュ112を介して第1主軸104から送り出されたワー
クを受け取る。櫛歯形刃物台108及びタレット形刃物
台110は同様に第2主軸106の先端位置に容易に接
近でき、第1主軸104側で加工しなかったワークの残
りの部分を所望の工具が加工する。NC旋盤100は、
図示しないNC制御装置の制御のもとで、第1及び第2
主軸104、106並びに櫛歯形及びタレット形刃物台
108、110が多軸動作し、ワークを所望形状に自動
加工する。
【0031】なお、好ましくはNC旋盤100は、バー
フィーダと称する棒材供給装置(図示せず)を備え、長
寸の棒材からなるワークを第1主軸104からガイドブ
ッシュ112を介して、櫛歯形刃物台108及びタレッ
ト形刃物台110に近接する所定の旋削作業位置に自動
的かつ断続的に供給する構成を有する。このような構成
によれば、1つの棒材の所定長さ部分を製品ワークと
し、自動的に供給される1つの棒材から多数の製品ワー
クを連続的に加工する自動作業を設定できる。
【0032】図7は、図12のNC旋盤100におい
て、前述した本発明の実施形態による内径加工寸法補正
方法を実施するための主要な構成部材を概略で示す。そ
れら構成部材は、NC旋盤100のタレット形刃物台1
10に設置され、基準外形寸法dを有した基準ゲージ1
0と、櫛歯形刃物台108に設置され、基準ゲージ10
の基準外形寸法d及び第1主軸側のガイドブッシュ11
2に支持されたワークWの外径Dを測定可能な測定器2
0とを含む。
【0033】基準ゲージ10は専用の治具12により、
タレット形刃物台110の所望の工具装着位置に、他の
工具(図示せず)に干渉しないように装着される。好ま
しくは基準ゲージ10は、その外径が基準外形寸法dを
構成する円柱状部材であり、ワークの熱膨張率に近い熱
膨張率を有した材料で望ましくは耐腐食性硬質材料から
形成される。この場合、基準ゲージ10の軸線は、ガイ
ドブッシュ112に支持されたワークWの軸線Aに実質
的平行に配置されることが好ましい。或いは、測定器2
0による測定が可能な基準外形寸法dを有することを条
件として、多角柱形状、中空形状等、様々な形状を基準
ゲージ10に採用することもできる。なお基準ゲージ1
0の基準外形寸法dは、加工寸法補正を行う際の目標値
及び実際値を後述する測定用ワークWD (図9(a))
の外径Dとの比較により規定するためのものであり、製
品ワークWP (図9(b))の寸法、形状に関わらず任
意の値を採ることができる。
【0034】測定器20は、図2に明示したように一対
の測定爪22を有し、両測定爪22の間に測定対象物を
挟持することにより挟持箇所の寸法を測定する。測定器
20の構造はそれ自体公知のものであり、詳述しない。
また、本発明の目的に適合するあらゆる形式の測定器を
使用できる。
【0035】図7に示すように測定器20は、専用の取
付装置24により櫛歯形刃物台108に、他の工具26
に干渉しないように摺動可能に装着される。図示実施形
態では、測定器20はその一対の測定爪22がガイドブ
ッシュ112に接近する方向に傾斜した姿勢で、取付装
置24により支持される。この姿勢で、櫛歯形刃物台1
08、タレット形刃物台110及び取付装置24の摺動
機構(図示せず)がNC動作することにより、測定器2
0の測定爪22が、ガイドブッシュ112に支持された
ワークW及びタレット形刃物台110上の基準ゲージ1
0に選択的に接近し、ワークWの外径D及び基準ゲージ
10の基準外形寸法dを測定する。なお図示しないが、
測定器20は図7の姿勢で、第2主軸106に把持され
たワークの外径を測定することもできる。
【0036】本発明の実施形態によるNC旋盤100は
さらに、図1を参照して既に説明したように、中ぐり加
工用工具を用いて外丸削り加工されたワークの外径を随
時測定し、その外径の変化量を、同じ中ぐり加工用工具
による中ぐり加工工程の数値データの補正値に換算する
ための補正値演算手段30(図1のブロックP4〜P7
に相当)と、測定器20による基準ゲージ10及びワー
クの測定動作を制御するとともに、補正値演算手段30
が算出した補正値により補正した数値データに基づき、
中ぐり加工用工具によるワークの中ぐり加工動作を制御
する制御手段40(図1のブロックP9に相当)とを備
える。補正値演算手段30及び制御手段40は、本願請
求項4に記載した発明の補正手段を構成し、それぞれN
C旋盤100のNC装置(図示せず)の演算制御部及び
サーボモータ制御部に組込むことができる。
【0037】なお、中ぐり加工を行う製品ワークWP
は異なる測定用ワークWD に外丸削り加工を実施して、
その外径変化量を測定することが有利なことは、既に説
明した通りである。特にNC旋盤100では、前述した
バーフィーダを備えることにより、自動的に供給される
長寸の棒材に対する多数の製品ワークWP の連続加工作
業中に、同棒材の所望部分を測定用ワークWD として、
前述した内径加工寸法の補正方法を実施する一連の作業
を割込ませて遂行し、工具データを補正した後は測定用
ワークWD の部分を切落として廃棄し、残りの棒材にさ
らに連続して製品ワークWP の加工を遂行することがで
きる。この場合、好ましくは測定用ワークWD は、測定
器20による比較測定を可能にするために、基準ゲージ
10の基準外形寸法dに近似した外径Dに旋削される。
或いはまた、製品の形状によっては、棒材の製品ワーク
部分の一部の外周面を基準ゲージ10の基準外形寸法d
に近似した外径Dに旋削し、この外径Dを測定すること
により前述した内径加工寸法の補正方法を実施して、当
該製品ワーク部分に中ぐり加工を行い、その後、当該製
品ワーク部分の外周面全体を仕上加工することにより製
品を得る構成とすることもできる。
【0038】以下、図8及び図9を参照して、補正値演
算手段30及び制御手段40による製品ワークWP の内
径加工寸法補正及び中ぐり加工の手順(図1のステップ
P2〜P9及び図6のステップS2〜S7に対応)を、
各構成部材の動作に関連して説明する。この場合、図1
の準備ステップP1は完了しているものとする。
【0039】まず図9(a)で、寸法補正の対象となる
中ぐり加工用工具50をタレット形刃物台110に装着
し、制御手段40の制御下で、棒材の一部分である測定
用ワークWD を把持した第1主軸104(図12)を通
常の中ぐり加工時の回転方向の逆方向に回転するととも
に、タレット形刃物台110をNC動作させて、ガイド
ブッシュ112に支持された測定用ワークWD の外丸削
り加工を実施する。このときの目標外径寸法は、基準ゲ
ージ10の基準外形寸法dである。次に図8(a)で、
タレット形刃物台110を割出回転して、タレット形刃
物台110に装着した基準ゲージ10を測定器20に対
向可能な位置へ配置し、図8(b)で、タレット形刃物
台110、櫛歯形刃物台108及び測定器20をNC動
作させて、測定器20により基準ゲージ10の基準外形
寸法dを測定する。このとき図示のように、第1主軸1
04をNC動作させて測定用ワークWD をガイドブッシ
ュ112内に一時的に引き込み、測定用ワークWD と基
準ゲージ10との衝突を回避することが好ましい。
【0040】次に図8(c)で、タレット形刃物台11
0及び第1主軸104をNC動作させて、基準ゲージ1
0を遠ざけるとともに測定用ワークWD をガイドブッシ
ュ112から突出させ、測定器20により測定用ワーク
D の旋削後の外形Dを測定する。測定後の測定用ワー
クWD は、所望の工具により切落として回収又は廃棄す
る。この外形測定が1回目のとき、補正値演算手段30
(図1)は、中ぐり加工用工具50により公差内に外丸
削り加工された測定用ワークWD の、測定器20により
測定した外径Dと、測定器20により測定した基準ゲー
ジ10の基準外形寸法dとの差を求め、この差の値を外
径比較寸法初期値として記憶する。
【0041】その後、図9(b)に示すように、タレッ
ト形刃物台110を割出回転して、測定用ワークWD
外丸削り加工したものと同一の中ぐり加工用工具50を
ガイドブッシュ112に対向配置するとともに、同じ棒
材の後続部分である製品ワークWP を把持した第1主軸
104(図12)を通常の中ぐり加工時の回転方向に回
転し、かつタレット形刃物台110をNC動作させて、
ガイドブッシュ112に支持された製品ワークWP の中
ぐり加工を実施する。この中ぐり加工は、NC制御によ
り同じ棒材の多数の製品ワークWP に連続して行われ
る。
【0042】そして連続加工運転における前述した所定
時期に製品ワークWP の中ぐり加工を中断し、測定用ワ
ークWD に再度図9(a)及び図8(a)〜(c)の作
業を行って2回目の外径比較測定値を得る。そこで補正
値演算手段30は、格納された外径比較寸法初期値と2
回目の外径比較測定値との差すなわち寸法変化量a(図
1)を求め、さらに、測定用ワークWD の外径Dの寸法
変化量aを、同一の中ぐり加工用工具50により中ぐり
加工される製品ワークWP の内径の予測される寸法変化
量−kaに換算して内径寸法補正値とし、当該中ぐり加
工用工具50の工具データに内径寸法補正値−kaを加
算してデータ補正する。そして補正された工具データに
基づき、制御手段40の制御下で、図9(b)に示すよ
うに後続の製品ワークWP の中ぐり加工を実施する。
【0043】本発明に係るNC旋盤は、上記した構成に
限定されるものではなく、例えば図10及び図11に示
すように、第2(背面)主軸106に把持したワーク
(測定用ワークWD 及び製品ワークWP )に対しても、
同様に外径測定及び内径補正を行うことができる。この
場合、図示のように測定器20は、その一対の測定爪2
2が第2主軸106に接近する方向に傾斜した姿勢で取
付装置24により支持される。この姿勢で、図8に示す
手順と同様に、櫛歯形刃物台108、タレット形刃物台
110及び取付装置24の摺動機構(図示せず)がNC
動作して、測定器20の測定爪22が、第2主軸106
に支持された測定用ワークWD 及びタレット形刃物台1
10上の基準ゲージ10に選択的に接近し、測定用ワー
クWD の外径D及び基準ゲージ10の基準外形寸法dを
測定する。
【0044】さらに、刃先を第2主軸106側に向けて
タレット形刃物台110に装着された中ぐり加工用工具
50が、図9に示す手順と同様にして、測定用ワークW
D の外丸削り加工及び製品ワークWP の中ぐり加工を実
施する。なお、図10(a)、(b)、(c)及び図1
1(a)、(b)は、それぞれ図8(a)、(b)、
(c)及び図9(a)、(b)に対応する各構成部材の
動作を示すものであり、個々の説明を省略する。
【0045】このように本発明のNC旋盤によれば、第
1主軸104及び第2主軸106のいずれの側での中ぐ
り加工に際しても、工具磨耗や機械構成要素の熱変位に
よる工具刃先位置の変動を自動的に計測かつ補正し、当
該工具により中ぐり加工された製品の内径寸法精度を高
水準に維持することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の内径加工寸法補正方法によれば、中ぐり加工されたワ
ークのあらゆる寸法及び形状を有する内径部分の寸法誤
差を、NC旋盤上で自動的に測定し、かつ修正すること
ができる。また、ワークの内径を直接測定せずにワーク
の外径を測定して、その外径の寸法変化量によって、中
ぐり加工用工具の工具データを補正する構成としたか
ら、測定の妨げとなる切粉の排出が容易であり、測定前
に特にエアブロー等の洗浄手段を用いなくても高精度な
測定が可能となる。
【0047】測定用ワークを使用する場合は、外周面を
旋削した後の測定用ワークの外径は製品形状の制約を受
けることなく自由に設定できる。しかも、測定用のワー
クの設定外径を変更しない限り、製品としての外形及び
外寸が異なるワークに対し内径加工寸法を補正する場合
にも、測定器の再調整は不要となる。また製品の内径が
極小径の場合にも、測定圧力による変形の影響が無視で
きる大きさの測定器に対応する寸法に測定用ワークを外
丸削り加工すれば、測定器による安定した測定が可能と
なる。また、外径の測定のみ可能な測定器を使用した場
合にも、内径の寸法誤差を容易に補正することができる
ので、測定器の選択が自由になる。
【0048】さらに、本発明のNC旋盤によれば、基準
ゲージを使用して、補正を行う際の目標値及び実際値の
いずれをも比較測定値としたので、温度変化による測定
器の測定精度への影響を可及的に低減でき、しかもNC
制御下で、比較測定による高精度の測定に基づき、ワー
クの内径加工寸法を適正に自動補正できる。このような
外径測定及び内径補正プロセスは、通常のNC加工プロ
セスと共通の制御系及び駆動装置により実施できるの
で、装置構造を簡略化できるとともに、連続加工運転中
の所定時期に自動的に実施できるので、旋盤加工システ
ムの省人化及び省力化が高い信頼性の下に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による内径加工寸法の補正方
法の機能の概念を示すブロック図である。
【図2】本発明の補正方法を実施するために使用可能な
測定器の一例を示す図で、(a)正面図、及び(b)側
面図、である。
【図3】同一工具を用いて加工を行ったときの内径寸法
変化量と外径寸法変化量との関係を、異なる材料のワー
クに関して示す図である。
【図4】製品ワークの中ぐり加工のプログラム例を示す
図である。
【図5】測定用ワークの外丸削り加工のプログラム例を
示す図である。
【図6】ワーク加工プログラムの一連の処理動作の中
で、測定用ワークの加工及び測定、補正値の演算、工具
データへの補正値の加算等の、種々の処理を行う手順を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるNC旋盤の、内径加工
寸法補正方法を実施するための構成要素の部分を示す拡
大斜視図である。
【図8】図7のNC旋盤における外径測定プロセスを説
明する図で、(a)基準ゲージの設置、(b)測定器に
よる基準ゲージの基準外形寸法の測定、及び(c)測定
器による測定用ワークの外径の測定、の各ステップを示
す。
【図9】図7のNC旋盤における加工プロセスを説明す
る図で、(a)測定用ワークの外丸削り加工、及び
(b)製品ワークの中ぐり加工、の各ステップを示す。
【図10】変形例のNC旋盤における外径測定プロセス
を説明する図で、(a)基準ゲージの設置、(b)測定
器による基準ゲージの基準外形寸法の測定、及び(c)
測定器による測定用ワークの外径の測定、の各ステップ
を示す。
【図11】変形例のNC旋盤における加工プロセスを説
明する図で、(a)測定用ワークの外丸削り加工、及び
(b)製品ワークの中ぐり加工、の各ステップを示す。
【図12】本発明の実施形態によるNC旋盤の基本構造
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10…基準ゲージ 20…測定器 30…補正値演算手段 40…制御手段 50…中ぐり加工用工具 100…NC旋盤 104…第1主軸 106…第2主軸 108…櫛歯形刃物台 110…タレット形刃物台 112…ガイドブッシュ WD …測定用ワーク WP …製品ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC旋盤における内径加工寸法の補正方
    法であって、 中ぐり加工用工具を用いてワークの外周面を旋削し、 外周面を旋削された前記ワークの、旋削後の外径の寸法
    変化量を測定、算出し、 算出された前記外径の寸法変化量によって、前記中ぐり
    加工用工具の工具データを補正する、各ステップを有し
    たことを特徴とする内径加工寸法の補正方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークの外周面を旋削するステップ
    において、前記中ぐり加工用工具を用いて測定用のワー
    クの外周面を旋削する請求項1に記載の内径加工寸法の
    補正方法。
  3. 【請求項3】 前記ワークの外径の寸法変化量を測定、
    算出するステップにおいて、基準外形寸法を有した基準
    ゲージの該基準外形寸法と、外周面を旋削された該ワー
    クの外径とを比較測定し、その比較測定値に基づき該外
    径の寸法変化量を算出する請求項1又は2に記載の内径
    加工寸法の補正方法。
  4. 【請求項4】 第1主軸と、該第1主軸に対向同心配置
    される第2主軸と、該第1及び第2主軸の近傍に配置さ
    れるタレット形刃物台と、該第1及び第2主軸の近傍に
    配置される櫛歯形刃物台とを具備したNC旋盤におい
    て、 前記タレット形刃物台及び前記櫛歯形刃物台の少なくと
    も一方に装着された中ぐり加工用工具によるワークの内
    径加工寸法の変化量を自動補正するために、 前記タレット形刃物台に設置され、基準外形寸法を有し
    た基準ゲージと、 前記櫛歯形刃物台に設置され、前記基準ゲージの前記基
    準外形寸法並びに前記第1及び第2主軸に把持されたワ
    ークの外径を測定可能な測定器と、 前記中ぐり加工用工具により外周面を旋削されたワーク
    の、前記測定器により測定された旋削後の外径と、前記
    測定器により測定された前記基準ゲージの前記基準外形
    寸法との差を随時算出し、算出した該差の値の変化量に
    よって、該中ぐり加工用工具の工具データを補正する補
    正手段、とを具備したことを特徴とするNC旋盤。
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