JP2008150174A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出された用紙をトレイ上に整然と収めつつ、装置の稼働率を高めることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体(2)内にて分岐して配設され、画像の形成された用紙をそれぞれ送出可能な複数の搬送路(28,38,48)と、各搬送路に対応して形成され、搬送路から送出された用紙をそれぞれ排出可能な複数の排出段(32,42,52)と、排出段から排出された用紙を装置本体の高さ方向に積載する排出部(56)とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置では用紙排出口が設けられており、画像の形成された用紙は、排紙用の用紙搬送路を経て用紙排出口から外部の排紙トレイに排出され、トレイ上に積載される。
ここで、このトレイに積載できる用紙の量には限界があり、この限界量を超える量の用紙がトレイに排出されると、用紙排出口で紙詰まりが生ずる。このため、用紙の積載量を検出し、この検出値が所定の積載限界量に達した場合にはその旨を警告する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−203724号公報
ところで、上記従来の技術では、上記警告するとともに、用紙に対する画像の形成を停止している。すなわち、これでは紙詰まりは防止できても、トレイにて積載限界量に達する頻度は低減しないので、装置の稼働率が低下するとの問題がある。
一方、この問題は、用紙排出口とトレイとの間の距離を長くすることによって解決可能であるものの、この場合には排出された用紙がトレイ上に収まらずに飛散するという問題がある。用紙排出口から排出される用紙の勢いが大きくなるからである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、排出された用紙をトレイ上に整然と収めつつ、装置の稼働率を高めることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、画像形成装置本体内にて分岐して配設され、画像の形成された用紙をそれぞれ送出可能な複数の搬送路と、各搬送路に対応して形成され、搬送路から送出された用紙をそれぞれ排出可能な複数の排出段と、排出段から排出された用紙を装置本体の高さ方向に積載する排出部とを具備する。
第1の発明によれば、画像形成装置が複数の排出段を有しており、画像の形成された用紙は分岐した搬送路を経て各排出段から排出可能となる。よって、排出部にて積載限界量に達する頻度が従来に比して低減可能になる。この結果、装置の稼働率向上に寄与する。
また、仮に、複数の搬送路のうち、いずれかの搬送路にて用紙の詰まりが生じたとしても、他の搬送路からの排出が選択可能となることから、この場合にも装置の稼働率低下を防止できる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、排出部に積載された用紙の量を検出する積載量検出手段と、用紙の積載量に基づいて排出段を選択する排出段選択制御手段とを有することを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、排出部における用紙の積載量が検出されており、排出段選択制御手段は、この検出値から排出段を選択しているので、最適な排出段が選択可能となる。
第3の発明は、第2の発明の構成において、排出段は、排出部から装置本体の高さ方向に沿って複数形成され、排出段選択制御手段は、下方の排出段の積載量が所定の限界量に達した場合には、下方の排出段よりも上方の排出段を選択することを特徴とする。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、排出段選択制御手段が、下方に位置する排出段の積載量が所定の限界量に達した場合には、より上方に位置する排出段を選択することから、用紙が排出部に整然と置かれて用紙の飛散が防止されるし、排出部にて積載限界量に達する期間も長くなる。
本発明によれば、排出された用紙をトレイ上に整然と収めつつ、装置の稼働率向上に寄与する画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には画像形成装置の一例であるプリンタ1が示されており、また、図2にはプリンタ1の構造が概略的に示されている。この図2に示された断面はプリンタ1の正面からみたものである。
図1に示されるように、プリンタ1の装置本体2の内部下方には、2段の用紙カセット4,4が配置されている。このカセット4の内部には枚葉の用紙が収納されている。そして、この用紙は、カセット4の右上方に向けて送出され、送出された用紙は、図2に示される如く装置本体2の内部で左面へ向けて反転され、そのまま左面に向けて搬送される。また、このカセット4は正面側に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、カセット4内に新たな用紙を補充したり、用紙4を別の種類の用紙に入れ替え可能となる。
装置本体2の内部には、カセット4からの用紙搬送方向でみて下流側にフィードローラ8、給紙用の用紙搬送路10、レジストローラ12、画像形成部14及び転写部18が順番に配置される。画像形成部14にはその中心部分に感光体ドラム15が備えられている。また、この画像形成部15の上方には光学部16が備えられており、この光学部16からは、図2に一点鎖線で示されているように、レーザ光Lがドラム15に向けて照射される。さらに、転写部18には転写ローラ19が備えられ、このローラ19はドラム15に下方から圧接し、トナー像を用紙に転写するための転写ニップ部を形成させる。
なお、光学部15の右方であって用紙搬送路10の上方にはトナー補給装置20が搭載されており、この装置20は装置本体2に対して着脱可能に構成されている。そして、この装置20内のトナーは現像器21を経て画像形成部14に供給される。
また、用紙搬送方向でみて画像形成部14及び転写部18の下流側には、定着部24、排紙用の用紙搬送路26及び排紙トレイ(排出部)56が順番に配置される。この搬送路26は、定着部24の下流から装置本体2の左面に沿って上方へ延びており、さらに、装置本体2の上部位置にて3つに分岐され、そして、右面側へ屈曲されてトレイ56に達している。
より詳しくは、本実施例の用紙搬送路26は装置本体2の高さ方向にて3段の用紙搬送路(搬送路)28,38,48に分岐されている。
まず、用紙搬送路28は下段用の搬送路であり、この搬送路28は用紙排出口(排出段)32を介してトレイ56に連通されている。この排出口32はトレイ56の上面に最も近い位置で外部に開口している。また、搬送路26から搬送路28に向かう分岐部分にはレバー30が設けられており、このレバー30は装置本体2に回動可能に支持され、印刷済みの用紙の流れを搬送路28とさらに上方の搬送路38,48とに切り替え可能に構成されている。
さらに、排出口32には紙量検出部(積載量検出手段)34が設けられている。本実施例の紙量検出部34はメカニカル式のセンサであり、この検出部34は排出口32の近傍にて装置本体2に回動可能に支持されている。そして、図2に示されるように、トレイ56上にて高さ方向に積載された用紙Pが下方から上方に向けて検出部34を押し上げると、検出部34は排出口32を閉塞する。これにより、トレイ56に積載された用紙の量が検出される。
次に、用紙搬送路38は中段用の搬送路であり、この搬送路38は用紙排出口(排出段)42を介してトレイ56に連通されており、排出口42は上述した排出口32よりも高い位置で外部に開口している。また、搬送路26から搬送路38に向かう分岐部分にも、レバー40が装置本体2に回動可能に支持されて設けられており、このレバー40は、印刷済みの用紙の流れを搬送路38とさらに上方の搬送路48とに切り替え可能に構成されている。
さらに、この排出口42にもメカニカル式の紙量検出部(積載量検出手段)44が設けられ、この検出部44もまた、排出口42の近傍にて装置本体2に回動可能に支持されている。
続いて、用紙搬送路48は上段用の搬送路であり、この搬送路48は用紙排出口(排出段)52を介してトレイ56に連通されている。この排出口52は、上述した排出口42よりも高い位置、つまり、トレイ56の上面から最も遠い位置で外部に開口する。また、排出口52にもメカニカル式の紙量検出部(積載量検出手段)54が設けられており、この検出部54もまた装置本体2に回動可能に支持されている。なお、これら検出部34,44,54は光学式のセンサで構成されていても良い。
そして、装置本体2の上面に形成されたトレイ56では、排出口32,42,52から排出された用紙を受け取り、この用紙を高さ方向に積層する。このトレイ56に収納された印刷済みの用紙Pは、外部から容易に取り出し可能である。
ここで、上述したレバー30,40や検出部34,44,54はコントローラ(メインECU)60に電気的に接続されている。
具体的には、コントローラ60は、図3に示される如く、排出段選択制御部(排出段選択制御手段)62と、操作駆動制御部64とを備えている。
選択制御部62では、検出部34,44,54にて検出されたトレイ56上の用紙の積載量に基づいて最適な排出口32,42,52を選択する。そして、制御部62は、この選択結果を駆動制御部64に出力するとともに、仮に上段の排出口52にて排出できない場合には、操作パネル6の適宜位置に設けられた警告灯68の点灯を指示する。
一方、駆動制御部64では、選択制御部62からの信号に応じてレバー30,40を回動させ、搬送路26から各搬送路28,38,48への用紙の流れを切り替える。
図4を参照すると、コントローラ60における排出段の選択制御のフローチャートが示されている。以下、上記の如く構成されたプリンタ1の本発明に係る作用について説明する。
同図のステップS401では、印刷の有無が判別され、印刷が開始された場合、すなわちYESと判定された場合にはステップS402に進む。
より詳しくは、印刷が開始された場合には、カセット4から分離送出された用紙が搬送路10を通ってローラ12に到達する。このローラ12では、画像形成部14で形成されるトナー画像とのタイミングを計りながら、用紙を転写部18へと送出する。また、コントローラ60からの画像データに基づき、光学部16によるレーザ光Lの照射が制御される。これにより、画像形成部14においてドラム15上に原稿画像の静電潜像が作られ、この潜像からドラム15上にトナー画像が形成される。この画像はドラム15とローラ19との間の転写ニップ部にて用紙に転写される。そして、用紙は未定着トナー画像を担持した状態で定着部24に送られ、熱ローラによりトナー画像が定着される。次いで、定着部24から排出された用紙は、搬送路26を通って上方に向けて送られる。
続いて、ステップS402では、検出部34,44,54にてトレイ56上に積載された用紙の量を読み込み、ステップS403に進む。
このステップS403では、選択制御部62にて排出段が選択される。つまり、まず、トレイ56上に積載された用紙の最上層が排出口32の位置に達しているか否かが判別され、検出部34が排出口32を未だ閉塞していない場合、すなわちNOと判定された場合にはステップS404に進み、駆動制御部64にて搬送路26からの用紙の流れを搬送路28に切り替えるべくレバー30を回動させ、印刷済みの用紙を選択した排出口32からトレイ56に排出させ、一連のルーチンを抜ける。
これに対し、ステップS403にて、検出部34が排出口32を閉塞している場合、すなわちYESと判定された場合にはステップS405に進む。このステップS405では、トレイ56上の用紙の最上層が排出口42の位置に達しているか否かが判別される。例えば図2に示されるように、用紙Pの最上層が排出口32と排出口42との間の位置に達し、検出部34は排出口32を閉塞しているが、検出部44は排出口42を未だ閉塞していない場合、すなわちNOと判定された場合にはステップS406に進む。そして、駆動制御部64にて搬送路26からの用紙の流れを搬送路38に切り替えるべくレバー30,40をそれぞれ回動させ、印刷済みの用紙を選択した排出口42からトレイ56に排出させ、一連のルーチンを抜ける。
一方、ステップS405にて、検出部44が排出口42を閉塞している場合、すなわちYESと判定された場合にはステップS407に進む。このステップS407では、トレイ56上の用紙の最上層が排出口52の位置に達しているか否かが判別され、検出部54が排出口52を未だ閉塞していない場合、すなわちNOと判定された場合にはステップS408に進み、駆動制御部64にて搬送路26からの用紙の流れを搬送路48に切り替えるべくレバー30,40をそれぞれ回動させ、印刷済みの用紙を選択した排出口52からトレイ56に排出させ、一連のルーチンを抜ける。
なお、ステップS407にて、検出部54が排出口52を既に閉塞している場合、すなわちYESと判定された場合にはステップS409に進み、印刷を中止するとともに、警告灯68を点灯させて一連のルーチンを抜ける。また、ステップS401にて印刷が開始されていない場合には直ちに一連のルーチンを抜ける。
以上のように、本発明は、装置本体に複数の排出口を設置し、最適な排出口を選択する点に着目したものである。
そして、本実施例によれば、プリンタ1が上下方向に3段の排出口32,42,52を有しており、印刷された用紙は分岐した搬送路28,38,48を経て各排出口32,42,52から排出可能となる。よって、トレイ56にて積載限界量に達する頻度が従来に比して低減可能になる結果、プリンタ1の稼働率向上に寄与する。
また、トレイ56における用紙の積載量が検出されており、排出段選択制御部62は、この検出値から開口位置の異なる排出口32,42,52を選択しているので、積載量に見合った最適な排出口が選択可能となる。
さらに、選択制御部62が、下段の排出口32の積載量が限界量に達した場合には、より上方に位置する中段の排出口42を選択し、また、この排出口42の積載量が限界量に達した場合には上段の排出口52を選択することから、用紙をトレイ56に整然と置くことができる。つまり、最も高い位置に1つの排出口を設けた場合のような用紙の飛散が防止されるし、トレイ56にて積載限界量に達する期間も長くなる。
さらにまた、搬送路28,38の分岐部分には切り替え可能なレバー30,40が配設され、操作駆動制御部64が、選択制御部62からの信号に応じてレバー30,40を駆動しており、最適な排出口32,42,52を確実に選択できる。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
例えば、上記実施例では、下段の排出口32の積載量が限界量に達した場合には中段の排出口42を選択しているが、上段の排出口52を選択しても良い。また、上記実施例では、トレイ56での積載量に応じて排出口32,42,52を選択しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、いずれかの搬送路28,38,48にて生じた用紙の詰まりを検出し、選択制御部62が排出可能な排出口32,42,52を選択しても良く、この場合にもプリンタ1の稼働率低下を防止できる。
さらに、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
本実施例に係るプリンタの全体斜視図である。 図1のプリンタの概略構成図である。 図1のプリンタにおけるメインECUの制御ブロック図である。 図3のメインECUの動作フローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 画像形成装置本体(装置本体)
28,38,48 用紙搬送路(搬送路)
30,40 レバー
32,42,52 用紙排出口(排出段)
34,44,54 紙量検出部(積載量検出手段)
56 排紙トレイ(排出部)
60 コントローラ(メインECU)
62 排出段選択制御部(排出段選択制御手段)
64 操作駆動制御部

Claims (3)

  1. 画像形成装置本体内にて分岐して配設され、画像の形成された用紙をそれぞれ送出可能な複数の搬送路と、
    該各搬送路に対応して形成され、該搬送路から送出された用紙をそれぞれ排出可能な複数の排出段と、
    該排出段から排出された用紙を前記装置本体の高さ方向に積載する排出部と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記排出部に積載された用紙の量を検出する積載量検出手段と、
    該用紙の積載量に基づいて前記排出段を選択する排出段選択制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記排出段は、前記排出部から前記装置本体の高さ方向に沿って複数形成され、
    前記排出段選択制御手段は、下方の排出段の積載量が所定の限界量に達した場合には、該下方の排出段よりも上方の排出段を選択することを特徴とする画像形成装置。
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