JP2015225158A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 正常に印刷されたシートと正常に印刷されなかったシートが収容部内で混載しないようにする画像形成装置を提供する。【解決手段】 本発明の画像形成装置は、画像形成部と、搬送手段と、複数の収容部と、開口部と、シート移動手段と、を有する画像形成装置において、前記搬送手段は、第1のユーザーによって画像形成が指示されたシートのうち前記画像形成部によって正常に画像が形成された第1のシートを第1の収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に画像が形成されなかった第2のシートを前記第1の収容部とは異なる第2の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1のシートを移動させ、前記露出状態で前記第1のシートを停止させることを特徴とする。【選択図】 図9
Description
本発明は、画像が形成されたシートを装置内に一旦収容する収容部を有する画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、画像が形成されたシートを装置内に一旦収容する収容部を備えたものがある。
特許文献1には、装置本体の上面に設けられた複数のユーザーが共同して使用する通常の排出トレイとは別に、画像が形成されたシートを装置内に一旦収容する複数の収容部を備えた画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、ジョブ毎に異なる収容部へシートを振り分ける。そして、収容部に収容されたシートを取り出す際には、例えばIDカードを用いてユーザー認証を行う。ユーザーが装置に設けられたIDカード読み取り手段に自分のIDカードを読み取らせることによって、ユーザー認証が行われる。ユーザー認証が正常に行われると、排出を指示したユーザーのシートが装置の外部に排出される。これによりユーザーは、画像が形成された自分のシートのみを取り出すことができる。
ここで、特許文献1の構成において、画像形成部の異常によって画像不良が発生した場合に、画像不良となったシートと正常に印刷されたシートが同じ収容部に収容されてしまう場合がある。このとき、ユーザーがシートを取り出した時に正常に印刷されたシートの中から不要なシートを除去する手間が生じる。また、搬送不良が発生して、シートが装置の内部で滞留した場合、ユーザーによって搬送不良となったシートを除去した後、装置内に残留した他のシートは自動排出される。このとき、自動排出されたシートが正常に印刷されたシートと同じ収容部に収容されると、それらのシートが収容部内で混載し、同様の手間が生じる。
本発明の目的は、正常に印刷されたシートと正常に印刷されなかったシートが収容部内で混載しないようにする画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、 画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されたシートを前記画像形成装置の内部に収容する複数の収容部と、前記収容部に収容されたシートを前記画像形成装置の外部に露出させるための開口部と、前記収容部に収容されたシートの先端が前記開口部を通過して、前記シートが前記開口部から外部に露出するまで前記シートを移動させ、前記シートの一部が前記収容部の内部にあり、前記シートが前記開口部から外部に露出した露出状態で前記シートを停止させるシート移動手段と、を有し、前記搬送手段は、第1のユーザーによって画像の形成が指示されたシートのうち前記画像形成部によって正常に画像が形成された第1のシートを第1の収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に画像が形成されなかった第2のシートを前記第1の収容部とは異なる第2の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1の収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態で前記シートを停止させることを特徴とする。
本発明によれば、正常に印刷されたシートと正常に印刷されなかったシートが収容部内で混載しないようにする画像形成装置を提供することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
(画像形成装置の構成図)
図1は、本発明の第1の実施例に係る収容部を備えた画像形成装置の構成を示した図である。なお、本実施例では画像形成装置として、レーザビームプリンタの例を示す。
図1は、本発明の第1の実施例に係る収容部を備えた画像形成装置の構成を示した図である。なお、本実施例では画像形成装置として、レーザビームプリンタの例を示す。
画像形成装置100は、画像形成部101と、シートSを画像形成部101に供給する供給部102と、画像形成部101によって画像が形成されたシートSを排出する排出部104を有している。ここで、シートSとは画像形成装置100によって画像が形成されるものであって、例えば、紙、OHPシート、布等が含まれる。また、画像形成装置100は、画像が形成されたシートSを装置内に一旦収容する複数のシート収容部201〜203を備えたシート収容装置200を画像形成部101の上方に有している。さらに画像形成装置100は、画像が形成されたシートSを収容装置200へ搬送する搬送手段105を有している。
画像形成部101は、図1において時計回り(CW方向)に回転する感光ドラム111と、感光ドラム111の表面を帯電する帯電ローラ112と、感光ドラム111に光を照射して静電潜像を形成する露光装置113を有している。さらに画像形成部101は、静電潜像にトナーを付着させて、感光ドラム111にトナー像を形成する現像装置114と、搬送されてきたシートSにトナー像を転写する転写ローラ115を有している。さらに画像形成部101は、定着ローラ116と、定着ローラ116に当接した加圧ローラ117と、定着排出ローラ118を有しており、シートSに転写されたトナー像をシートSに定着させる。画像形成部101は、このような電子写真画像形成プロセスによってシートSにトナー像を形成する。ここで、本実施例の画像形成装置100においては、感光ドラム111、帯電ローラ112、現像装置114、トナーを収容するトナー収容部(不図示)がカートリッジCとして一体化されており、画像形成装置本体に対して着脱可能になっている。ユーザーはトナーがなくなると、カートリッジCを新しいカートリッジCと交換することができる。これによって、サービスマンによらずに、ユーザー自身で装置のメンテナンスを行うことができる。また、本発明はこのようなカートリッジタイプの画像形成装置100に限定されず、感光ドラム111、帯電ローラ112、現像装置114等の部材が画像形成装置100に据え付けられた構成(部材の交換が不要なタイプ)にも適用することができる。
供給部102は、画像形成に用いられるシートSが複数枚、積層状態で収納されている供給カセット106と、供給ローラ107と、搬送ガイド109と、レジストレーションローラ110を有している。また、ローラ110の近傍にセンサ119が設けられており、センサ119によって搬送されるシートの先端を検知されたことに応じて画像形成部101によって画像形成を開始するタイミングが決定される。センサ119は、不図示のフラグとフォトインタラプタから構成され、搬送されるシートによってフラグが作動することにより、フォトインタラプタからオン/オフ信号が出力される構成である。
排出部104は、第1の切り換え部材120と、搬送ローラ121と、排出ガイド122と、排出ローラ123と、排出トレイ124(積載部)を有している。切り換え部材120は、画像形成後のシートSを収容装置200に向かわせる図1の実線で示した位置と、排出トレイ124に向かわせる破線で示した位置に不図示のアクチュエータによって切り換え可能な構成となっている。排出トレイ124は画像形成装置100の上面に設けられており、複数のユーザーが共同して使用することができる。排出トレイ124には画像が形成された面(表面)が下向きの状態(フェイスダウン)でシートが排出される。また、画像形成部101と、カセット106の間には、シートSの表裏両面に対して画像形成する時に使用する両面搬送路126が設けられている。シートSの両面に画像形成を行う場合には、一方の面(表面)に画像が定着されたシートSを排出トレイ124に向けて搬送した後、シートSの後端が分岐点127を抜けたタイミングで搬送ローラ121及び排出ローラ123を逆回転させる。これにより、シートSはスイッチバックされ、両面搬送路126に導かれる。ここから再度、画像形成部101を通過させることで、シートSの他方の面(裏面)にも画像を形成することができる。
搬送手段105は、シートSの搬送先を切り換えるための第2の切り換え部材133、第3の切り換え部材134、そして各収容部201〜203へとシートSをガイドする搬送ガイド128〜132を有している。ここで、切り換え部材133と切り換え部材134は、図1中の実線の位置と破線の位置に不図示のアクチュエータによって切り換え可能な構成となっている。例えば、第1の収容部201にシートSを搬送する場合には、切り換え部材133と切り換え部材134をそれぞれ図1中の実線にて示された位置に位置させる。シートSは、搬送ガイド128から、搬送ガイド129、130の順に通過して、収容部201に搬送される。また、第2の収容部202にシートSを搬送する場合には、切換え部材134のみを破線にて示された位置に切換える。この場合、シートSは、搬送ガイド128、129、131の順に通過して、収容部202に搬送される。なお、排出トレイ124と同様に、各収容部201〜203にもシートSはフェイスダウンの状態で収容される。
(シート収容装置の構成図)
図2は、シート収容装置200の構成を示した図である。本実施例の収容装置200においては、複数段のシート収容部201〜203が鉛直方向に積み重なって配置されている。それぞれの収容部の構成は同じであり、ここでは、第1の収容部201の構成について説明する。
図2は、シート収容装置200の構成を示した図である。本実施例の収容装置200においては、複数段のシート収容部201〜203が鉛直方向に積み重なって配置されている。それぞれの収容部の構成は同じであり、ここでは、第1の収容部201の構成について説明する。
収容部201は、シートSを搬送するための搬送ローラ211と、シートSを装置100の内部に積載し一旦収容するための積載トレイ221と、積載トレイ221上にシートSが収容されているか否かを検知するシート有無センサ231を有している。さらに収容部201は、内部に収容されたシートSの後端(シートSの搬送方向の上流側の端部)を押圧し、収容されたシートSの一部を装置100の外部に露出させるシート移動手段241を有している。シート移動手段241はユーザーがシートSを受け取ることができる位置まで、すなわち、シートSの先端(シートSの搬送方向の下流側の端部)が開口部250を通過するまで、シートSを移動させる。これにより、シートSを装置100の外部に所定の長さの分、露出させることができる。なお、シートSを装置100の外部に露出させる所定の長さは、本実施例では30mmに設定している。この所定の長さは一例であり、ユーザーが露出したシートSを掴むことができ、かつ、シートSが大きくたわまないような長さに設定すればよい。
また、トレイ221は、収容部201に収容しうる最大サイズのシートSを積載した場合にも、シートSの先端が開口部250から露出しないような長さに設定されている。トレイ221にシートSが積載されて、積載されたシートSによってシート有無センサ231を破線の位置まで倒すと、シート有無センサ231はオンの状態となる。シート移動手段241によりシートSが移動されて、シート有無センサ231が実線の位置まで戻ると、シート有無センサ231はオフの状態となる。また、移動されたシートSの先端が、開口部250付近に設置されている開口部センサ236を破線の位置まで倒すことによって、開口部センサ236はオンの状態となる。装置100の外部に露出されたシートSが取り除かれて、開口部センサ236が実線の位置まで戻ると、開口部センサ236はオフの状態となる。シート移動手段241は、収容部201にシートSが順次搬送されている場合には、実線で示した積載位置に位置している。一方、収容されたシートSを露出させる時は、シート移動手段241がシートSの搬送方向に沿って開口部250に向かって移動し、破線で示した露出位置へと移動可能な構成となっている。露出位置の場所、すなわちシート移動手段241の移動する距離はシートSを露出させる長さとシートSの搬送方向のサイズに応じて決定される。
図3は、収容部201の斜視図である。図3において、シート移動手段241は、積載位置と露出位置との間に位置している。シート移動手段241は、シートSの幅方向において2つのシート後端押圧部241a及び241bを有している。また、シート移動手段241は、一体的にラック246を有し、ラック246はピニオン247と噛みあい、ピニオン247は図3においては不図示の駆動手段であるアクチュエータに接続されている。アクチュエータを正方向又は逆方向に駆動させることによって、シート移動手段241は積載位置と露出位置の間で往復運動することができる。
(制御部と機能構成のブロック図)
図4は、本実施例における制御部と機能構成を示すブロック図である。画像形成装置100は制御部として画像形成装置制御部301を有しており、制御部301は、コントローラ302、エンジン制御部303、収容装置制御部304を備えている。
図4は、本実施例における制御部と機能構成を示すブロック図である。画像形成装置100は制御部として画像形成装置制御部301を有しており、制御部301は、コントローラ302、エンジン制御部303、収容装置制御部304を備えている。
コントローラ302は、ホストコンピュータ等の外部機器300と通信を行って印刷データ352を受信し、受信した印刷データ352を、メモリ305(例えば、RAM等)に記憶する。コントローラ302は、メモリ305に記憶した印刷データ352を解析して印刷条件を作成する。印刷条件とは、シートSの供給枚数、画像が形成されたシートSの排出先(排出トレイ124又は収容装置200)、印刷する画像濃度等を示す情報である。そして、コントローラ302はシリアルI/Fにより、エンジン制御部303に対して印刷データ352から作成した印刷条件を指定する。エンジン制御部303は、コントローラ302から受信した印刷条件に従って各機構を制御する。具体的には、画像形成部101を制御してシートSに画像を形成し、供給部102や排出部104を制御してシートSの供給や排出を行う。
また、コントローラ302は、メモリ305に記憶した印刷データ352を解析して各収容部201〜203の収容条件や排出条件を作成する。そして、コントローラ302はシリアルI/Fにより、収容装置制御部304に対して印刷データ352から作成した収容条件や排出条件を指定する。収容条件とは、画像が形成されたシートSの収容先、収容するシートSの枚数等の情報である。また、排出条件とは、開口部250からシートSを露出させるためにシート移動手段241〜243を移動させる距離等の情報である。収容装置制御部304は、コントローラ302から受信した収容条件や排出条件に従って各機構を制御する。具体的には、搬送手段105を制御して画像形成されたシートを各収容部201〜203へ搬送し、シート移動手段241を有する収容装置200を制御して各収容部201〜203に収容されたシートを開口部250まで移動させる。また、操作表示部コントローラ306は、ユーザーが操作表示部307にて各種設定や、排出指示を行ったものをコントローラ302に通知する制御を行う。あるいは、IDカード読み取り手段308によってIDカードから得たユーザー情報に基づいて、コントローラ302にシートの排出指示を行う。
(収容装置制御部の詳細)
図5は、本実施例における収容装置制御部304の詳細図である。収容装置制御部304はCPU350を有しており、シリアル通信手段351を介してコントローラ302と通信する。通信手段351は、CPU350とコントローラ302を複数の信号線で接続する。
図5は、本実施例における収容装置制御部304の詳細図である。収容装置制御部304はCPU350を有しており、シリアル通信手段351を介してコントローラ302と通信する。通信手段351は、CPU350とコントローラ302を複数の信号線で接続する。
収容装置200にシートSを収容する際の制御について説明する。外部機器300を通じて印刷データ352がコントローラ302に通知されると、コントローラ302はメモリ305に印刷データ352を一旦記憶する。その後、コントローラ302は記憶した印刷データ352を解析し、シリアル通信手段351を介して搬入予告信号353、収容先信号354をCPU350に通知する。CPU350は通知された信号をもとに後述する各アクチュエータを制御し、印刷したシートSを各収容部201〜203へ搬送する。
次に、収容装置200からシートSを取り出す際の制御について説明する。ユーザーが外部機器300又は操作表示部307、IDカード読み取り手段308にて収容部に収容されたシートSの排出を指示すると、排出指示信号357がコントローラ302に通知される。コントローラ302は排出する収容部を決定した後、通信手段351を介してCPU350に排出指示信号357を通知し、該当する収容部に収容されたシートSの排出を指示する。CPU350は通知された収容部のシートSを開口部250から装置外に露出させるように後述する各アクチュエータを制御する。
次にCPU350に接続される各アクチュエータについて説明する。
CPU350の出力端子には、モータドライバ358が接続されている。モータドライバ358は搬送モータ359を駆動する。モータ359が回転することにより、搬送ローラ211、212、213が回転し、シートSを各収容部201〜203へ搬送する。
CPU350の出力端子には、モータドライバ360が接続されている。モータドライバ360は排出モータ361を駆動する。モータ361を時計回り(CW方向)に回転させると、収容部201のシート移動手段241は開口部250に向かって移動する。モータ361を反時計回り(CCW方向)に回転させると、収容部201のシート移動手段241は開口部250とは反対の方向に向かって移動する。また同様に、CPU350の出力端子には、モータドライバ362、364が接続されており、それぞれ排出モータ363、365を駆動する。モータ363は収容部202のシート移動手段242を制御し、モータ365は収容部203のシート移動手段243を制御する。
シート有無センサ231は、プルアップ抵抗366を使用し、バッファ367を介して収容部201にシートSが収容されているか否かの情報をCPU350に入力する。また同様に、センサ232は収容部202にシートSが収容されているか否かの情報をCPU350に入力し、センサ233は収容部203にシートSが収容されているか否かの情報をCPU350に入力する。
開口部センサ236は、プルアップ抵抗375を使用し、バッファ376を介して開口部250から装置100の外部にシートSが露出されているか否かの情報をCPU350に入力する。
CPU350の出力端子には、第2の切り換え部材133を切り換えるアクチュエータ(不図示)が接続されている。アクチュエータがONの状態では、シートSが搬送ガイド129の方向に搬送されるように切り換え部材133が切り換わる。アクチュエータがOFFの状態では、シートSが搬送ガイド132の方向に搬送されるように切り換え部材133が切り換わる。また、同様にCPU350の出力端子には第3の切り換え部材134を切り換えるアクチュエータ(不図示)が接続される。アクチュエータがONの状態ではシートSを搬送ガイド130の方向に搬送するように、OFFの状態では搬送ガイド131の方向に搬送するように切り換え部材134が切り換わる。CPU350はコントローラ302から通知される収容先信号354に基づいて、切り換え部材133と134を切り換える。
(収容装置の動作の説明)
以上、説明した画像形成装置において、ユーザーは外部機器300又は操作表示部307から、収容装置200にシートSを一旦収容させるバッファモード、又は排出トレイ124にシートSを排出させる通常モードのどちらか一方を選択することができる。選択されたモードはメモリ305に記憶される。ユーザーがシートSの印刷を指示した時のフローチャートを図6に示す。なお、これらのフローチャートに基づく制御は、図4で説明したコントローラ302等がメモリ305に記憶されているプログラムに基づき実行する。
以上、説明した画像形成装置において、ユーザーは外部機器300又は操作表示部307から、収容装置200にシートSを一旦収容させるバッファモード、又は排出トレイ124にシートSを排出させる通常モードのどちらか一方を選択することができる。選択されたモードはメモリ305に記憶される。ユーザーがシートSの印刷を指示した時のフローチャートを図6に示す。なお、これらのフローチャートに基づく制御は、図4で説明したコントローラ302等がメモリ305に記憶されているプログラムに基づき実行する。
まず、ユーザーが外部機器300を通じてシートSの印刷を指示すると、印刷データ352がコントローラ302に送信される(S401)。印刷データ352を受信すると、コントローラ302はメモリ305に記憶されている情報を参照し、バッファモードが選択されているかを確認する(S402)。バッファモードが選択されている場合、コントローラ302は収容装置200にシートSを一旦収容させる(S403)。通常モードが選択されている場合、コントローラ302は排出トレイ124にシートSを排出させる(S404)。以上で本フローチャートの制御は終了する。また、図6のフローチャートにおいては、予めユーザーがモードを選択する構成を前提としていたがこれに限定されない。例えば、ユーザーが印刷を指示する度にどちらのモードで排出させるかを決定する構成であってもよい。
本実施例において、収容装置200にシートSを収容する際は、シートSのジョブ番号毎に異なる収容部へシートSを振り分ける。また、収容装置200からシートSを露出させる際は、シートSの排出を指示したユーザーのシートSを開口部250から装置外に露出させる。ユーザーは外部機器300又は操作表示部307に、予め設定しておいたパスワードを入力することによって排出指示を出すことができる。または、IDカード読み取り手段308に自分のIDカードを読み取らせ、ユーザー認証を行うことによって排出指示を出すこともできる。本実施例においては上記の通り、各収容部201〜203にそれぞれのシート移動手段241〜243を駆動する個別のアクチュエータが設けられている。したがって、複数の収容部に同じユーザーのシートSが収容されている場合にも、それぞれのアクチュエータを駆動させることで、ユーザーがまとめてシートSを受け取ることが可能である。また、シートSのジョブ番号やシートSの印刷を指示したユーザーの情報等はコントローラ302に設けられたメモリ305に記憶されている。コントローラ302はユーザーが排出を指示するのに応じて、メモリ305を参照して排出対象のシートSを特定して収容装置200に対して排出を指示する。
図7は、収容装置200の動作例を示す図である。図7の(a)において、収容部201にはユーザーAのシートSが収容されており、収容部202と203にはユーザーBのシートSが収容されている。収容部202には、ユーザーBが印刷を指示したシートの内、ジョブ番号1のシートSが収容されており、収容部203にはジョブ番号2のシートSが収容されている。図7の(b)において、ユーザーBのシートSの排出が指示されると、収容部202と203のシート移動手段242及び243が開口部250に向かって移動し、シートの束SBを開口部250から露出させる。このように、シートの一部が収容部の内部にあり、シートが開口部250から外部に露出している状態を露出状態と定義する。
図8に、このときの画像形成装置100の斜視図を示す。開口部250からは収容部202と203から露出されたシートの束SBの先端SB2が露出している。ユーザーは、この装置外に露出した先端SB2を掴んで引き抜くことでシートの束SBを取り出すことができる。
また、ユーザーが1つの収容部に収容できる枚数よりも多くのシートSを収容する指示を出した場合は、同じジョブ番号であっても異なる収容部へシートSを振り分ける。例えば、図7の(a)において、収容部202と203にはジョブ番号の異なるユーザーBのシートSがそれぞれ収容されているが、ジョブ番号1のシート枚数が収容部202の上限枚数よりも多い場合、収容部203にもジョブ番号1のシートSを振り分ける。ただし、このとき収容部203には他のシートSが収容されていないことが前提である。ここで、他のシートとは、異なるジョブ番号をもつシート、異なるユーザーのシートなどがあてはまる。
ここで、収容装置200はシートSを搬送するための搬送口(不図示)と収容したシートSを露出させるための開口部250を除いて、周囲を囲まれている。そして、収容装置200の周囲を囲む部材は不透明な材質でできている。従って、各収容部201〜203に収容されている状態では、各収容部のシートSに印刷された情報はユーザーには見ることができない。これによって、ユーザーは自分のシートSに印刷された情報を他のユーザーに見られることがなくなり、情報の機密性を高めることができる。
一方、情報の機密性を高めるという意味では、IDカード等によってユーザー認証を行った後に画像形成を開始する画像形成装置が従来から存在する。しかし、このような装置と比べて本実施例の画像形成装置100は、既に画像が形成されたシートSを各収容部201〜203から露出させる動作だけでよい。従って、ユーザー認証を行った後、画像が形成される時間を待つことなく素早くシートSを取り出すことができる。
以上の構成とすることで、ユーザーが画像形成装置100に対して排出を指示すると、自分のシートのみを取り出すことができる。これにより、ユーザーは自分のシートと他人のシートが混載した排出トレイ124から自分のシートを探す手間が無くなる。
(画像不良が発生した時の説明)
次にバッファモードにおいて、画像不良が発生した時の制御について説明する。本実施例のフローチャートを図9に示す。なお、これらのフローチャートに基づく制御は、図4で説明したコントローラ302等がメモリ305に記憶されているプログラムに基づき実行する。図10は本実施例の動作の具体例を示している。
次にバッファモードにおいて、画像不良が発生した時の制御について説明する。本実施例のフローチャートを図9に示す。なお、これらのフローチャートに基づく制御は、図4で説明したコントローラ302等がメモリ305に記憶されているプログラムに基づき実行する。図10は本実施例の動作の具体例を示している。
まず、図9においてバッファモードでシートSの印刷を行う場合、コントローラ302はエンジン制御部303に指示を出し、画像形成部101によってシートSに画像が形成される(S501)。次に、S502では、コントローラ302がシートSに対して正常に印刷が行われた否かを判断する。コントローラ302によってシートSが正常に印刷されたシートであると判断された場合、S503が実行される。コントローラ302によってシートSが正常に印刷されたシートでない(以降、エラーシートという)であると判断された場合、S504が実行される。本実施例においてエラーシートとは、例えばBDエラーが発生したために正常に画像が形成されなかったシート(異常な画像が形成されたシート)である。BDエラーとは、露光装置113、すなわちスキャナユニットで起こるエラーの一種である。スキャナユニットにおいて、スキャニングミラーを回転させるモータの劣化又は電力不足等でモータの速度が不安定となり、BD検知回路がレーザ光を検知できない場合がある。BDエラーが発生しない正常な状態では、スキャナユニットは、レーザ光を走査方向のおける非画像形成領域でのみ点灯させてBD検知回路でレーザ光を検知する。一方、BDエラーが発生した場合では、スキャナユニットはレーザ光を走査方向における全領域(画像形成領域および非画像形成領域)に点灯させ、BD検知回路でレーザ光が検知できるようにする。その結果、ドラム111の画像形成領域も露光され、シートにはエラー画像が形成される。このようなエラー画像が形成されたシートは本実施例におけるエラーシートに含まれる。また、BDエラーが起きた後は、レーザ光を全領域に点灯させて、BD検知回路がレーザ光を検知することができたタイミングに基づいて、スキャナユニットがモータを制御することにより自動的に復帰することができる。
S503では、収容装置制御部304によってシートSを正常に印刷されたシート用の収容部に収容する。本実施例においては、印刷面が下向きの状態で収容部に収容される。そのため、印刷されるシートが複数段にまたがる場合を考慮して、収容部が複数空いている場合は、下段の収容部から優先して積載するよう制御する。3段とも空いている場合は、図10(a)のように収容部203にシートSを搬送する。収容部203が満載となったら収容部202に搬送を切り替える。S504では、収容装置制御部304によってシートSをエラーシート用の収容部に収容する。本実施例においては、空いている収容部のうち、上段の収容部から優先して積載するよう制御する。空いている収容部がない場合は、正常に印刷されたシート用の収容部に収容する。正常に印刷されたシートを収容するために1段使用されている場合、図10(b)のように収容部201にエラーシートを搬送する。収容部201にエラーシートを搬送後、コントローラ302はエラーが発生したことを外部機器300又は操作表示部307を介してユーザーに通知する。BDエラーのように自動的に復帰することができるエラーの場合は、画像形成動作を継続しエラーとなったシートのリプリント(再印刷)を行う。すなわち、エラーシートに対応する画像を別のシートに印刷する。エラーが解消されてリプリントされたシートSは正常に印刷されたシートのため、図10(c)のように正常に印刷されたシート用の収容部203に収容される。
次にコントローラ302はS505において、ジョブが完了したか否かを判断する。例えば、バッファモードにおいてシートを5枚印刷するジョブであった場合は、5枚のシートを全て正常に印刷し、収容装置200へ収容したか否かを判断する。ジョブが完了していないと判断された場合、次のシートの印刷に移行する(S501)。ジョブが完了したと判断された場合、コントローラ302はS506においてユーザーからの排出指示の有無を判断する。ユーザーは操作表示部307又はIDカード読み取り手段308を介して排出指示を出すことができる。ユーザーからの排出指示が無い場合、図10(d)のように待機する。その状態でジョブが追加されると、正常に印刷されたシートは収容部203に収容される。収容部203の積載枚数が限界枚数に達したら、収容部202にシートの搬送を切り替える。エラーシートと判断された場合は、すでにエラーシートが収容されている収容部201に追加で収容する。ユーザーから排出指示が出されると、S506において正常に印刷されたシートとエラーシートを同時に排出する。この様子を示した図が図10(e)である。このとき、ユーザーは開口部250から正常に印刷された自分のシートをページ順がそろった状態で取り出すことができる。
また、BDエラーが発生した場合だけでなく、シートのサイズ不一致が発生した場合も本実施例におけるエラーシートとなる。シートのサイズ不一致は、搬送路上を搬送されるシートをセンサ119で検知し、センサ119からの情報により判断する。そのセンサ119がシートを検知している時間と、シートの搬送速度に基づいて、搬送されているシートの搬送方向におけるサイズを検知することができる。本実施例では、センサ119の検知結果に基づき判断されたシートのサイズと、印刷される画像のサイズが異なる場合、コントローラ302がシートのサイズ不一致のエラーが発生したと判断する。そして、シートのサイズとは異なるサイズの画像が形成されたシートSをエラーシートとする。この場合、カセット106に積載されたシートSを適正なサイズのシートSに入れ替える必要がある。すなわち、復帰するためにユーザーによる処理が必要である。このような、シートのサイズ不一致などの自動的に復帰することができないエラーの場合は、画像形成動作を一時停止する。そして、ユーザーによりエラーが解消されたことが確認できたら、エラーとなったシートのリプリントを行う。
以上、説明したように本実施例によれば、画像不良等のエラーが発生した時に、エラーシートを正常に印刷が行われたシートが収容されている収容部とは異なる収容部に収容する。そして、ユーザーからの排出指示があった時に、エラーシートと正常に印刷されたシートを画像形成装置の外部に露出させる。これによって、BDエラー等の画像不良が発生しても、正常に印刷されたシートと正常に印刷されなかったシートが収容部内で混載しないようにすることができる。そして、収容部から正常に印刷されたシートをページの順番がそろった状態で取り出すことができる。また、エラーシートを収容装置200に収容することで、エラーシートに印刷された情報の機密性を高めることができる。さらに、ユーザーの排出指示に応じて、正常に印刷されたシートだけでなくエラーシートも開口部から外部に露出させることで、ユーザーが収容装置200に収容されたエラーシートを取り忘れてしまうことが無くなる。このとき、ユーザーは正常に印刷されたシートとエラーシートをまとめて受け取るが、エラーシートはシート束の最上段又は最下段に位置しているため、ユーザーは正常に印刷されたシートとエラーシートをすぐに区別することができる。
また、上記の実施例において、正常に印刷されたシートとエラーシートの露出長を変えて、開口部250から露出させてもよい。ここで、露出長とは、シートが開口部250から外部に露出する長さである。露出長を変えることで、ユーザーは正常に印刷されたシートとエラーシートを区別しやすくなる。
また、上記の実施例においては、ユーザーの排出指示に応じて、正常に印刷されたシートとエラーシートを同時に露出させていた。しかし、これに限定されない。例えば、まずユーザーの排出指示に応じてエラーシートを開口部250から外部に露出させる。そして、開口部センサ236がオンの状態からオフの状態へと変化、つまりエラーシートがユーザーによって取り出されたことを検知した後、正常に印刷されたシートを開口部250から外部に露出させる構成であってもよい。エラーシートを先に外部に露出させた時に、操作表示部307にその旨を表示させてもよい。これによって、ユーザーは正常に印刷されたシートとエラーシートを区別しやすくなる。
(実施例2)
本実施例では、両面印刷中にエラーが発生して、装置100の内部に既に表面に印刷が行われたシートが残っている場合について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
本実施例では、両面印刷中にエラーが発生して、装置100の内部に既に表面に印刷が行われたシートが残っている場合について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
実施例1では、収容装置200に収容するシートSがエラーシートの場合、エラーシート用の収容部に収容されるとともに、リプリントされたシートSは正常に印刷されたシート用の収容部に収容される。これは、エラーが発生した際に、装置100の内部にエラーシート以外のシートが残っていないことを前提としている。一方、両面印刷中にシートの滞留(ジャムという)が発生し、両面搬送路126に表面に正常に印刷されたシートが残っている状態でエラーのリカバリを行う場合を考える。この場合、表面に正常に印刷されたシートは自動排出もしくは裏面の印刷が継続され、正常に印刷されたシート用の収容部に収容されることになる。次に、エラーシートのリプリントを行って、そのシートを正常に印刷されたシート用の収容部に収容すると収容されるシートのページ順が狂ってしまう。本実施例では、そのような場合でも、収容部から正常に印刷されたシートをページの順番がそろった状態で取り出せるように制御する。
本実施例のフローチャートを図11に示す。なお、これらのフローチャートに基づく制御は、図4で説明したコントローラ302等がメモリ305に記憶されているプログラムに基づき実行する。図12及び図13は本実施例の動作の具体例を示している。
図11のフローチャートにおいてはS603〜S605のステップが図9のフローチャートと比較して異なる部分であり、それ以外のステップは図9と同様であるため説明を省略する。まず、本実施例におけるエラーシートについて図12を用いて説明する。図12は両面印刷中にジャムが発生した時の図を示している。図12においてシートAは表面に正常に印刷が行われたシート、シートBはカセット106から供給が開始されたシート、シートCは表面に正常に印刷が行われ、且つ裏面の印刷中にジャムとなったシートである。エンジン制御部303は、シートの搬送路中に設けられた例えばセンサ119等によって規定時間経過してもシートを検知できなかった、もしくはシートの後端を検知することができなかった場合にジャムと判断する。エンジン制御部303はジャムと判断すると、その旨をコントローラ302に通知する。ジャムが発生した場合、ユーザーがジャムとなったシートを除去する必要がある、すなわち、復帰するためにユーザーによる処理が必要であるため、コントローラ302は操作表示部307や外部機器300を介してユーザーにその旨を通知する。このような、シートのジャムなどの自動的に復帰することができないエラーの場合は、画像形成動作を一時停止する。そして、ユーザーによりエラーが解消された(シートCがユーザーによって除去された)ことが確認できたら、他に装置の内部に残っているジャムではないシートを処理する。本実施例においてはシートBをエラーシートとして自動排出する。シートAはエラーシートとせず、プリントを再開した後裏面に印刷を継続する。
次に図11と図13を用いて説明を行う。図13は、バッファモードにおいてシートを8枚両面印刷するジョブを実行する場合を示す。図11のS602、S603においてエラーが発生する前では正常に印刷されたシートは正常に印刷されたシート用の収容部1に収容される。この様子を示した図が図13(a)であり、正常に印刷されたシートが収容部203に収容されている。すなわち、本実施例において、収容部203が正常に印刷されたシート用の収容部1である。図13(a)では、両面印刷されたシートが3枚、ページにすると1〜6ページ分が収容されている。
図11のS602にてコントローラ302がエラーシートであると判断した場合、S606にて、エラーシートをエラーシート用の収容部に収容する。この様子を示した図が図13(b)であり、エラーシートが収容部201に収容されている。すなわち、本実施例において、収容部201がエラーシート用の収容部である。本実施例では、図12で説明した通り、4枚目のシートの両面二面目でジャムが発生し、ジャム処理後にシートBを自動排出する際、シートBをエラーシートとして収容部201に排出している。シートA(5枚目)は自動排出しない。ここで、シートAはジャムとなった4枚目のシートに後続するシートである。
シートBの自動排出が完了し、エンジン制御部303がプリントできる状態になったと判断すると、両面搬送路126にあるシートAを再供給して両面2面目の画像を形成する。このとき、図11のS602、S603においてエラーが発生した後では正常に印刷されたシートのページ順によって、シートを収容する収容部を分ける。これは開口部250からシートを露出させる際に正常に印刷されたシートのページ順を合わせるためである。図13(c)では、シートAが正常に印刷されたシート用の収容部1とは異なる正常に印刷されたシート用の収容部2(収容部202)に収容されている。これはシートA、すなわち5枚目のシートに印刷された画像のページ順がジャムとなった4枚目のシートのページ順よりも後であるからである。
その後、ジャムとなったシートのリプリントを行う。リプリントしたシート(4枚目のページに相当)は、図13(d)に示す通り、今まで正常に印刷されたシートが収容されていた収容部201に収容される。リプリントしたシートを印刷した後、コントローラ302はシートAに印刷されたページの、次のページから印刷するよう印刷予約を設定しプリントする。リプリント後に印刷されるシートは、シートA以降のページ順を合わせるため、図13(e)のように収容部202に収容される。
本実施例では図13(f)や(g)に示す通り、ユーザーの排出指示に応じて、正常に印刷されたシートとエラーシートを異なるタイミングで露出させる。まずユーザーの排出指示に応じてエラーシートを開口部250から外部に露出させる。そして、開口部センサ236がオンの状態からオフの状態、つまりエラーシートがユーザーによって取り出されたことを検知した後、正常に印刷されたシートを開口部250から外部に露出させる。エラーシートを先に外部に露出させた時に、操作表示部307にその旨を表示させてもよい。これによって、ユーザーは正常に印刷されたシートとエラーシートを区別しやすくなる。一方で、実施例1と同様にユーザーの排出指示に応じて、正常に印刷されたシートとエラーシートを同時に露出させてもよい。
以上、説明したように本実施例によれば、実施例1の効果に加えて以下の効果がある。すなわち、両面印刷中にジャム等の搬送不良が発生した時に、装置の内部に残っている表面に印刷が行われたシートをジャム復帰後に使用することができる。そして、ユーザーはそのシートを含めた正常に印刷されたシートをページの順番がそろった状態で開口部から取り出すことができる。
また、上記の実施例において、装置100はジャム復帰後にシートAをエラーシートとして自動排出しなかったが、自動排出してもよい。この場合は、図11のフローチャートのように正常に印刷されたシートを収容する収容部を分けなくとも、ページ順が狂ってしまうことはない。そのため、リプリント後の印刷結果は実施例1の図9のフローチャートに従って、それまで正常に印刷されたシートが収容されていた収容部に収容すればよい。
(変形例)
上記の実施例においては、エラーシートを収容装置200に収容していた。しかし、これに限定されない。エラーシートを排出トレイ124に排出する構成であってもよい。例えば、シートが収容されていない収容部が1つしかなく、正常に印刷されたシートを収容するスペースしか残っていないような場合に適用できる。また、収容部がそもそも1つしかない場合にも適用できる。さらにこのとき、ユーザーの排出指示に応じて、操作表示部307にエラーシートが排出トレイ124に排出されたことを表示させてもよい。これによって、ユーザーがエラーシートを排出トレイ124から取り忘れてしまう可能性を低減できる。
上記の実施例においては、エラーシートを収容装置200に収容していた。しかし、これに限定されない。エラーシートを排出トレイ124に排出する構成であってもよい。例えば、シートが収容されていない収容部が1つしかなく、正常に印刷されたシートを収容するスペースしか残っていないような場合に適用できる。また、収容部がそもそも1つしかない場合にも適用できる。さらにこのとき、ユーザーの排出指示に応じて、操作表示部307にエラーシートが排出トレイ124に排出されたことを表示させてもよい。これによって、ユーザーがエラーシートを排出トレイ124から取り忘れてしまう可能性を低減できる。
また、上記の実施例においては、各収容部のシート移動手段について個別のアクチュエータを有しているため、それらを同時に駆動させることで、複数の収容部に収容されたシートを重ねて露出させることができる。一方で、アクチュエータを収容部の数よりも少ない数だけ設け、例えばクラッチ(不図示)等の駆動伝達切り換え手段を設けることで、1つのアクチュエータで複数の移動手段を選択的に移動させる構成としてもよい。
また、上記の実施例においては、コントローラ302にメモリ305が設けられていた。しかし、メモリ305はエンジン制御部303、収容装置制御部304に設けられていてもよい、又は画像形成装置制御部301内で独立して設けられていてもよい。
また、上記の実施例においては、エンジン制御部303と収容装置制御部304を分けて構成していたが、エンジン制御部303のみの構成としてもよい。その場合は、エンジン制御部303が搬送手段105と収容装置200を制御すればよい。
また、本実施例においては、各収容部の下流側でシートの搬送路が合流しており、開口部を1つだけ有する構成を説明したが、複数の開口部を別途設けてもよい。そして、各収容部に収容されたシートをそれぞれ別の開口部から露出させる構成でもよい。
また、上記の実施例においては、3つの収容部が設けられている構成について説明したが、収容部の個数は3つに限定されるものではない。装置本体が使用される環境、共同して使用するユーザーの人数あるいは装置本体のスペックに合わせて、収容部の個数を設定すればよい。
また、上記の実施例においては、収容装置200が画像形成装置100と一体となって構成されている例について説明した。一方で、収容装置200が画像形成装置100に対して着脱可能な状態で設けられていてもよい。その場合は、画像形成装置100に設けられた制御部が収容装置200の動作を制御してもよい。また、収容装置200に独立した制御部を設けて、画像形成装置100に設けられた制御部と通信して動作を制御してもよい。
また、上記の実施例においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
100 画像形成装置
101 画像形成部
105 搬送手段
201、202、203 収容部
241、242、243 シート移動手段
250 開口部
101 画像形成部
105 搬送手段
201、202、203 収容部
241、242、243 シート移動手段
250 開口部
Claims (14)
- 画像形成装置において、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像が形成されたシートを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されたシートを前記画像形成装置の内部に収容する複数の収容部と、
前記収容部に収容されたシートを前記画像形成装置の外部に露出させるための開口部と、
前記収容部に収容されたシートの先端が前記開口部を通過して、前記シートが前記開口部から外部に露出するまで前記シートを移動させ、前記シートの一部が前記収容部の内部にあり、前記シートが前記開口部から外部に露出した露出状態で前記シートを停止させるシート移動手段と、を有し、
前記搬送手段は、第1のユーザーによって画像の形成が指示されたシートのうち前記画像形成部によって正常に画像が形成された第1のシートを第1の収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に画像が形成されなかった第2のシートを前記第1の収容部とは異なる第2の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1の収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態で前記シートを停止させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送手段は、前記画像形成部によって正常に前記第2のシートに対応する画像が形成された第3のシートを前記第1の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1の収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態で前記シートを停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1の収容部に収容されたシートと前記第2の収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態でそれぞれの前記シートを停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記シート移動手段は、シートの搬送方向における前記第1のシートが前記開口部から露出する部分の長さと、シートの搬送方向における前記第2のシートが前記開口部から露出する部分の長さが異なるように、前記第1のシートと前記第2のシートを移動させ、前記状態で前記第1のシートと前記第2のシートを停止させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記開口部から外部に露出しているシートの有無を検知する検知手段を有し、
前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第2のシートを移動させ、前記検知手段が前記第2のシートを検知している状態で前記第2のシートを停止させ、前記検知手段が前記第2のシートを検知している状態から前記第2のシートを検知していない状態へと変化すると、前記シート移動手段は前記第1のシートを移動させ、前記検知手段が前記第1のシートを検知している状態で前記第1のシートを停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 複数の収容部が鉛直方向に並んで配置されている場合、前記複数の収容部のうち最下段の収容部が前記第1の収容部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の収容部が鉛直方向に並んで配置されている場合、前記複数の収容部のうち最上段の収容部が前記第2の収容部であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置において、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像が形成されたシートを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されたシートを前記画像形成装置の内部に収容する収容部と、
前記収容部に収容されたシートを前記画像形成装置の外部に露出させるための開口部と、
前記収容部に収容されたシートの先端が前記開口部を通過して、前記シートが前記開口部から外部に露出するまで前記シートを移動させ、前記シートの一部が前記収容部の内部にあり、前記シートが前記開口部から外部に露出した露出状態で前記シートを停止させるシート移動手段と、
前記搬送手段によって搬送され、前記画像形成装置の外部に排出されたシートを積載する積載部と、を有し、
前記搬送手段は、第1のユーザーによって画像の形成が指示されたシートのうち前記画像形成部によって正常に画像が形成された第1のシートを前記収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に画像が形成されなかった第2のシートを前記積載部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態で前記シートを停止させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置に関する情報を表示する表示部を有し、
前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記表示部は前記第2のシートが前記積載部に排出されたことに関する情報を表示し、前記シート移動手段は、前記第1のシートを移動させ、前記露出状態で前記第1のシートを停止させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記正常に画像が形成されなかった第2のシートとは、前記画像形成部に異常が発生して、異常な画像が形成されたシートであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記正常に画像が形成されなかった第2のシートとは、前記画像形成部によって形成される画像のサイズと異なるサイズのシートであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- シートを収容するカセットから前記シートを前記画像形成部に向けて供給する供給手段を有し、
前記正常に画像が形成されなかった第2のシートとは、前記画像形成装置に異常が発生した時に、前記供給手段によって前記カセットから供給され、搬送路中にあるシートであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - シートを収容するカセットから前記シートを前記画像形成部に向けて供給する供給手段を有し、
前記画像形成部がシートの両面に画像を形成する場合において、前記第2のシートが搬送路中で滞留した時に、前記第2のシートに後続し、第1面にのみ正常に画像が形成された第3のシートが、前記供給手段によって前記カセットから供給され搬送路中にある場合であって、前記第2のシートが前記画像形成装置から除去され前記搬送手段が前記第3のシートの搬送を再開する場合、
前記搬送手段は前記画像形成部によって正常に第2面の画像が形成された前記第3のシートを前記第1の収容部及び前記第2の収容部とは異なる第3の収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に前記第2のシートに対応する画像が形成された第4のシートを前記第1の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記第1の収容部に収容されたシートと前記第3の収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態でそれぞれの前記シートを停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - シートを収容するカセットから前記シートを前記画像形成部に向けて供給する供給手段を有し、
前記画像形成部がシートの両面に画像を形成する場合において、前記第2のシートが搬送路中で滞留した時に、前記第2のシートに後続し、第1面にのみ正常に画像が形成された第3のシートが、前記供給手段によって前記カセットから供給され搬送路中にある場合であって、前記第2のシートが前記画像形成装置から除去され前記搬送手段が前記第3のシートの搬送を再開する場合、
前記搬送手段は前記画像形成部によって正常に第2面の画像が形成された前記第3のシートを前記収容部とは異なる収容部へ搬送し、前記画像形成部によって正常に前記第2のシートに対応する画像が形成された第4のシートを前記第1の収容部へ搬送し、前記シート移動手段は、前記第1のユーザーに関する情報が通知されると、前記収容部に収容されたシートと前記異なる収容部に収容されたシートを移動させ、前記露出状態でそれぞれの前記シートを停止させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
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US9817354B2 (en) | 2015-06-29 | 2017-11-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and sheet accommodation unit |
US10662020B2 (en) | 2017-11-29 | 2020-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet processing apparatus including shift unit capable of shifting sheet |
-
2014
- 2014-05-27 JP JP2014109046A patent/JP2015225158A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9817354B2 (en) | 2015-06-29 | 2017-11-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus and sheet accommodation unit |
US10662020B2 (en) | 2017-11-29 | 2020-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet processing apparatus including shift unit capable of shifting sheet |
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