JP2014152023A - 給紙装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置部に載置された複数の用紙のうち最上方の用紙を吸引した状態で搬送手段によって給送方向に搬送する場合であっても、複数の用紙を給送する生産性を低下させることなく、用紙の重送が軽減される、給紙装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の搬送ベルト部72、73(搬送手段)を給送方向に並設して、最下流側に位置する第1搬送ベルト部72よりも上流側に位置する第2搬送ベルト部73が先に駆動開始されるように制御している。
【選択図】図4

Description

この発明は、転写紙等の用紙を給送する給紙装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関し、特に、載置部に載置された複数の用紙のうち最上方の用紙を吸引した状態で搬送手段によって給送方向に搬送する給紙装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、転写紙等の用紙を給送する給紙装置として、載置部に載置された複数の用紙のうち最上方の用紙を吸引した状態で、搬送手段によって給送方向に搬送するエア吸着方式のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1、2等における給紙装置には、載置部(用紙載置台)、吸引手段、送風手段、搬送手段(搬送ベルト)、等が設置されている。
そして、載置部に積載された複数の用紙のうち、最上方の用紙の端面に送風手段によって空気が吹き付けられながら、最上方の用紙が吸引手段によって吸引されて、最上方の用紙が搬送手段に吸着される。そして、吸着された用紙は、搬送手段によって給送方向に給送される。
一方、特許文献1には、吸引手段によって複数の用紙が重ねて搬送ベルト(搬送手段)に吸着されてそのまま搬送(重送)されてしまう不具合を解決することを目的として、用紙を搬送する複数の搬送ベルト(搬送手段)を、幅方向(又は、給送方向)に並設して、複数の搬送ベルトの間隔を狭めるように移動させて用紙に撓みを生じさせて、重なった用紙を分離させた後に、複数の搬送ベルトの間隔を元に戻すように移動してから、複数の搬送ベルトによって用紙を搬送する技術が開示されている。
従来のエア吸着方式の給紙装置は、複数の用紙を給送する生産性を低下させることなく、用紙の重送を防止するのが難しかった。
特に、特許文献1に記載の給紙装置は、複数の搬送ベルトの間隔を狭めるように幅方向(又は、給送方向)に移動させて用紙に撓みを生じさせて、重なった用紙を分離させてから、複数の搬送ベルトによって用紙を搬送しているため、用紙の重送を軽減する効果が期待できる。しかし、特許文献1のものは、複数の搬送ベルトの間隔を狭めるように移動させて用紙を分離させた後に、複数の搬送ベルトの間隔を元に戻すように移動させてから、複数の搬送ベルトによって用紙を搬送しているため、一連の給紙工程が終了するのに時間がかかり、複数の用紙を給送するときの生産性を低下させていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、載置部に載置された複数の用紙のうち最上方の用紙を吸引した状態で搬送手段によって給送方向に搬送する場合であっても、複数の用紙を給送する生産性を低下させることなく、用紙の重送が軽減される、給紙装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる給紙装置は、用紙を給送する給紙装置であって、載置部に積載された複数の用紙の上方において、空気の負圧を生じさせて最上方の用紙を吸引する吸引手段と、前記吸引手段による吸引によって前記最上方の用紙が吸着した状態で、駆動手段による駆動によって当該用紙を給送方向に搬送できるように、給送方向に並設された複数の搬送手段と、を備え、前記駆動手段は、前記複数の搬送手段のうち、給送方向の最下流側に位置する搬送手段に対して給送方向上流側に位置する少なくとも1つの搬送手段が、前記最下流側に位置する搬送手段よりも先に駆動開始されるように制御されるものである。
本発明は、複数の搬送手段を給送方向に並設して、最下流側に位置する搬送手段よりも上流側に位置する搬送手段が先に駆動開始されるように制御している。これにより、載置部に載置された複数の用紙のうち最上方の用紙を吸引した状態で搬送手段によって給送方向に搬送する場合であっても、複数の用紙を給送する生産性を低下させることなく、用紙の重送が軽減される、給紙装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 給紙装置を示す構成図である。 給紙装置を上方からみた概略図である。 給紙装置の動作を示す図である。 給紙装置でおこなわれる制御を示すタイミングチャートである。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12、13は転写紙等の用紙Pが収納された給紙カセット(給紙装置)、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、70は大容量の用紙Pが収納された給紙装置(大容量給紙装置)、を示す。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙カセット12、13のうち、1つの給紙カセットが自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙カセット12が選択されたものとする。)。そして、給紙カセット12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
なお、装置本体1の側方に設置された大容量の給紙装置70(大容量給紙装置)が選択された場合には、給紙装置70の載置部71(図2を参照できる。)に積載された複数の用紙Pのうち最上方の用紙Pが、複数の搬送ベルト部72、73(搬送手段)によって、搬送ローラ55が設置された搬送経路に向けて給送されて、その後にレジストローラ17の位置に達することになる。
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図5にて、本実施の形態において特徴的な、給紙装置70(大容量給紙装置)について詳述する。
図2及び図3を参照して、給紙装置70には、用紙Pが載置される載置部71、複数の搬送手段としての搬送ベルト部72、73、吸引手段としての吸引部74、送風手段としての送風部75、等が設置されている。
載置部71は、複数の用紙Pを積載するためのものであって、その積載枚数(残量)に応じて不図示の昇降機構によって図2の白矢印方向に昇降する昇降トレイ71aや、用紙Pの幅方向(図2の垂直方向であって、図3の上下方向である。)のサイズに応じてその幅方向の間隔が可変されるサイドフェンス76が設置されている。
吸引手段としての吸引部74は、載置部71に積載された複数の用紙Pの上方において、空気の負圧を生じさせて最上方の用紙Pを吸引するものである。
この吸引部74(吸引手段)は、図3に示すように、吸引ファン74a、吸引ダクト74b、吸引チャンバ74c、等で構成されている。吸引チャンバ74cは、2つの搬送ベルト部72、73の内部にそれぞれ設置されていて、その底部に形成された開口が搬送ベルト72a、73aに形成された複数の小径孔部を介して下方の空間に連通するように形成され、その幅方向一端側に形成された穴部が吸引ダクト74bを介して吸引ファン74aに接続されている。そして、吸引ファン74aが稼働することで、2つの搬送ベルト部72、73の底部から空気が吸引されて、吸引された空気が吸引チャンバ74c、吸引ダクト74bを介して吸引ファン74aによって図3の黒矢印方向に排出されることになる。
複数の搬送手段としての搬送ベルト部72、73は、吸引部74(吸引手段)による吸引によって最上方の用紙P(載置部71に積載された複数の用紙Pのうちの最上方の用紙Pである。)が吸着した状態で、駆動モータ81、82(駆動手段)による駆動によって用紙Pを給送方向(図2、図3の右方から左方に向かう方向である。)に搬送できるように、給送方向に並設されている。本実施の形態において、複数の搬送ベルト部は、そのベルト表面に用紙Pを吸着させた状態で駆動手段81、82による駆動によって給送方向に沿うように走行する搬送ベルト72a、73aをそれぞれ具備した2つの搬送ベルト部(第1搬送ベルト部72と第2搬送ベルト部73とである。)である。
第1搬送ベルト部72は、給送方向の最下流側であって、給紙装置70の排出口に近接した位置に設置されている。第2搬送ベルト部73は、給送方向上流側であって、第1搬送ベルト部72に対して給送方向に間隔を空けて並設されている。第1搬送ベルト部72は、2つのローラ部材によって張架・支持された第1搬送ベルト72a(ベルト表面の全域にわたって、小径の孔部が複数形成されている。)が、第1駆動モータ81によって一方のローラ部材が回転駆動されることにより、図2の時計方向に回転(走行)する。同様に、第2搬送ベルト部73も、2つのローラ部材によって張架・支持された第2搬送ベルト73a(ベルト表面の全域にわたって、小径の孔部が複数形成されている。)が、第2駆動モータ82によって一方のローラ部材が回転駆動されることにより、図2の時計方向に回転(走行)する。
送風手段としての送風部75は、吸引部74(吸引手段)によって載置部71における最上方の用紙Pが吸引されるタイミングに合わせて、その最上方の用紙Pの端部(本実施の形態では、給送方向先端部である。)に空気を吹き付けてその用紙Pを搬送ベルト部72、73に向けて浮上させるものである。
この送風部75(送風手段)は、図3に示すように、送風ファン75a、送風ダクト75b、送風ノズル75c、等で構成されている。そして、送風ファン75aから取り入れられた空気が送風ダクト75bを介して送風ノズル75cから噴出されて、その空気が最上方の用紙P(及び、その下方に重なる用紙P)に吹き付けられることで、空気の正圧によって最上方の用紙Pが分離されて上方に浮上することになる。そして、上方では吸引部74による吸引がおこなわれているため、最上方の用紙Pは、搬送ベルト部72、73に向けての吸着が促進されることになる。なお、送風部75が最上方の用紙Pに向けて空気を噴出するタイミングは、吸引部74による吸引動作が開始されるのと同時のタイミングであるか、それよりも少し早いタイミングであることが好ましい。また、送風部75は、最上方の用紙Pが搬送ベルト部72、73に吸着されると、その稼働が停止される。
そして、本実施の形態では、搬送ベルト部72、73を駆動する駆動手段81、82が、複数の搬送ベルト部72、73のうち、給送方向の最下流側に位置する搬送ベルト部72に対して給送方向上流側に位置する搬送ベルト部73が、最下流側に位置する搬送ベルト部72よりも先に駆動開始されるように制御される。
詳しくは、先に説明したように、駆動手段としての2つの駆動モータ81、82は、2つの搬送ベルト部72、73をそれぞれ別々に駆動できるように構成されている。そして、給送方向下流側に位置する第1搬送ベルト部72よりも給送方向上流側に位置する第2搬送ベルト部73が先に駆動開始されるように、2つの駆動モータ81、82を制御している。
具体的に、駆動モータ81、82(駆動手段)は、最下流側に位置する第1搬送ベルト部72よりも先に第2搬送ベルト部73を駆動開始してから所定時間後に第1搬送ベルト部72を駆動開始して、吸着した用紙Pの給送が終了するまで、双方の搬送ベルト部72、73の駆動を連続的におこなっている。さらに具体的に、搬送ベルト部72、73に用紙Pが吸着された状態が紙検知センサ87(例えば、搬送ベルト部72、73の底部に設置されたフォトセンサであって、不図示である。)によって検知されると、まず第2駆動モータ82が稼働されて第2搬送ベルト73aが走行開始して、それから所定時間が経過した後に第1駆動モータ81が稼働されて第1搬送ベルト72aが走行開始する(図5のタイミングチャートを参照できる)。
このように上流側の第2搬送ベルト部73を下流側の第1搬送ベルト部72よりも先に駆動開始することによって、停止状態にある第1搬送ベルト部72の位置に向けて第2搬送ベルト部73により、搬送ベルト部72、73に吸着した用紙Pに後端側から搬送力が付与されることになるため、双方の搬送ベルト部72、73の間の近傍において用紙Pに撓みが形成されることになる。これにより、搬送ベルト部72、73に複数の用紙Pが重なった状態で吸着していても、最上方の用紙Pの撓みに対して下方に重なった用紙Pの撓みが大きくなって、吸引部74による吸引力が作用しにくくなるために、下方に重なった用紙Pが最上方の用紙Pから分離して下方に自重落下して載置部71に戻されることになる。
そして、最上方の用紙P(撓みが形成された状態のものであって、その状態のものを搬送ベルト部72、73に保持できるように吸引部74の吸引力が設定されている。)は、第2搬送ベルト部73に加えて第1搬送ベルト部72が駆動開始されたときに、給紙装置70の排出口から給送されて、搬送ローラ55の位置に向けて搬送されることになる。
このように、本実施の形態では、搬送ベルト部72、73に複数の用紙Pが重なって吸着されてしまっても、最上方の用紙Pに重なった下方の用紙Pを分離することができるため、給紙装置70から複数枚の用紙Pが重ねて給送(重送)されてしまう不具合を確実に軽減することができる。
また、本実施の形態では、上述したように、第2搬送ベルト部73のみを駆動させて搬送ベルト部72、73に最上方の用紙Pに重なって吸着された用紙Pの分離をおこなう分離工程と、2つの搬送ベルト部72、73を駆動させて最上方の1枚の用紙Pを装置外に向けて給送する給送工程と、を、途中で第2搬送ベルト部73の駆動停止をおこなうことなく、連続的におこなっている。そのため、載置部71における最上方の用紙Pを装置外に給送する一連の給紙工程に要する時間に大きなロスタイムが生じることなく、複数の用紙Pを給送するときの生産性の低下を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、給送工程時における、第1搬送ベルト72aの走行速度(搬送速度)と、第2搬送ベルト73aの走行速度(搬送速度)と、を同じに設定したが、給送工程時において撓みを取り除いた状態で用紙Pを給送したい場合には、第1搬送ベルト72aの走行速度(搬送速度)を第2搬送ベルト73aの走行速度(搬送速度)よりも速く設定することができる。
なお、上述したような搬送ベルト部72、73に複数の用紙Pが重なって吸着されてしまう現象は、載置部71に積載された用紙Pが薄紙である場合や用紙表面が滑らかで凹凸がほとんどない場合などに、特に発生しやすい。これは、これらの用紙Pは重ねて積載したときに互いに密着しやすいためであって、このように密着した状態の用紙Pに対して送風部75から空気を吹き付けても重なった用紙Pを分離しにくいことによる。
そのため、載置部71に載置された用紙Pの種類(特に、厚さや表面性等である。)に応じて、第2搬送ベルト部73が駆動開始されてから第1搬送ベルト部72が駆動開始されるまでの時間(所定時間)を可変することもできる。具体的に、密着性の高い用紙Pが載置部71にセットされた場合には、その状態を操作パネルにユーザーが入力した用紙Pの情報などに基いて検知して、第2搬送ベルト部73が駆動開始されてから第1搬送ベルト部72が駆動開始されるまでの時間が長くなるようにして、搬送ベルト部72、73に複数の用紙Pが重なって吸着された用紙Pに大きな撓みが形成されるようにする(分離性を高める)。これに対して、密着性の低い用紙Pが載置部71にセットされた場合には、第2搬送ベルト部73が駆動開始されてから第1搬送ベルト部72が駆動開始されるまでの時間が短くなるようにして、搬送ベルト部72、73に複数の用紙Pが重なって吸着された用紙Pに小さな撓みが形成されるようにする。このような制御をおこなうことで、効率的に分離工程をおこなうことができる。
ここで、本実施の形態において、図3を参照して、2つの搬送ベルト部72、73のうち給送方向上流側に位置する第2搬送ベルト部73を、第2駆動モータ82(駆動手段)による駆動開始がされる前に、載置部71に載置された用紙Pの給送方向のサイズに応じて給送方向に移動させる移動機構83(移動手段)を設けることができる。
具体的に、第2駆動モータ82によって第2搬送ベルト部73の駆動開始がされる前に、載置部71に載置された用紙Pの給送方向サイズをサイズ検知センサ88(例えば、給送方向に並設された複数のフォトセンサである。)によって検知して、その検知結果に基いて、給送方向サイズが大きな用紙Pが載置されている場合には、第1搬送ベルト部72に対する距離が長くなるように第2搬送ベルト部73を移動機構83(移動手段)によって移動する。ここで、移動手段としての移動機構83は、例えば、ピニオン・ラック機構により第2搬送ベルト73を図3の白矢印方向にスライド移動させるものを用いることができる。その場合、第2搬送ベルト部73の吸引チャンバ74cに接続された吸引ダクト74bは、第2搬送ベルト部73の移動に追従するように、伸縮性を有する材料(又は、構造体)で形成することが好ましい。
最後に、図4及び図5を用いて、上述した給紙装置70の一連の動作について、まとめて説明する。なお、図4は、搬送ベルト部72、73に2枚の用紙P1、P2が吸着されてしまった場合の動作を図示している。
まず、装置本体1の制御部から給紙装置70に給紙をおこなう旨の指令信号が送られると、図4(A)に示すように、載置部71に載置された最上方の用紙P(及び、その下方に重なる用紙P)の先端部に向けて送風部75から空気が噴射される(送風ファン75aが稼働される)。さらに、これと同時に、吸引部74による用紙Pの吸引が開始される(図5の時間T0において、吸引ファン74aが稼働される)。これにより、搬送ベルト部72、73に最上方の用紙P1が吸着されることになる(図4では、その下方の用紙P2も吸着されている)。
その後、搬送ベルト部72、73への用紙Pの吸着が紙検知センサ87で検知されると、図5の時間T1において、第2駆動モータ82(第2搬送ベルト部73)の駆動が開始される。これにより、図4(B)に示すように、搬送ベルト部72、73に吸着された用紙P1、P2に、撓み(破線で囲んだ部分である。)が形成されることになる。これにより、撓みの大きな下方の用紙P2は、搬送ベルト部72、73吸着した状態の最上方の用紙P1から分離されて、下方に落下することになる。
その後、制御部によって制御された給送タイミングに合わせて、所定時間が経過した後に、図5の時間T2において、第1駆動モータ81(第1搬送ベルト部72)の駆動も開始され給紙動作がおこなわれる。すなわち、図4(C)に示すように、搬送ベルト部72、73に吸着された最上方の用紙P1(下方の用紙P2が分離された状態である。)が、装置外に向けて黒矢印方向に給送されることになる。その後、給紙動作の終了に合わせて、図5の時間T3において、双方の駆動モータ81、82の駆動が終了する。
なお、給紙装置70において連続的に給紙動作がおこなわれる場合には、所定の時間だけ間隔をあけて、図5の時間T1´〜T3´において、時間T1〜T3と同様の2枚目以降の給紙動作がおこなわれることになる。
以上説明したように、本実施の形態においては、複数の搬送ベルト部72、73(搬送手段)を給送方向に並設して、最下流側に位置する第1搬送ベルト部72よりも上流側に位置する第2搬送ベルト部73が先に駆動開始されるように制御している。これにより、載置部71に載置された複数の用紙Pのうち最上方の用紙Pを吸引した状態で搬送ベルト部72、73によって給送方向に搬送する場合であっても、複数の用紙Pを給送する生産性を低下させることなく、用紙Pの重送を確実に軽減することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される給紙装置70に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される給紙装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給紙装置70に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給紙装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1における大容量の給紙装置70に対して本発明を適用したが、給紙装置としての給紙カセット12、13に対しても当然に本発明を適用することができるし、給紙装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、2つの搬送手段(搬送ベルト部72、73)が設置された給紙装置70に対して本発明を適用したが、3つ以上の搬送手段が設置された給紙装置に対しても本発明を適用することができる。その場合、複数の搬送手段のうち、給送方向の最下流側に位置する搬送手段に対して給送方向上流側に位置する少なくとも1つの搬送手段が、最下流側に位置する搬送手段よりも先に駆動開始されるように、駆動手段を制御することで、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「用紙」とは、転写紙の他にOHP等のシート状の記録媒体のすべてを含み、さらには給紙装置としての自動原稿搬送装置において給送される原稿をも含むものと定義する。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
70 給紙装置(大容量給紙装置)、
71 載置部、
71a 昇降トレイ、
72 第1搬送ベルト部(搬送手段)、
72a 第1搬送ベルト、
73 第2搬送ベルト部(搬送手段)、
73a 第2搬送ベルト、
74 吸引部(吸引手段)、
74a 吸引ファン、 74b 吸引ダクト、 74c 吸引チャンバ、
75 送風部(送風手段)、
75a 送風ファン、 75b 送風ダクト、 75c 送風ノズル、
P、P1、P2 用紙。
特開2011−6176号公報 特開2007−331905号公報

Claims (6)

  1. 用紙を給送する給紙装置であって、
    載置部に積載された複数の用紙の上方において、空気の負圧を生じさせて最上方の用紙を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段による吸引によって前記最上方の用紙が吸着した状態で、駆動手段による駆動によって当該用紙を給送方向に搬送できるように、給送方向に並設された複数の搬送手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、前記複数の搬送手段のうち、給送方向の最下流側に位置する搬送手段に対して給送方向上流側に位置する少なくとも1つの搬送手段が、前記最下流側に位置する搬送手段よりも先に駆動開始されるように制御されることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記複数の搬送手段は、そのベルト表面に用紙を吸着させた状態で前記駆動手段による駆動によって給送方向に沿うように走行する搬送ベルトをそれぞれ具備して、給送方向に間隔を空けて並設された2つの搬送ベルト部であって、
    前記駆動手段は、前記2つの搬送ベルト部をそれぞれ別々に駆動できるように構成され、給送方向下流側に位置する搬送ベルト部よりも給送方向上流側に位置する搬送ベルト部が先に駆動開始されるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記2つの搬送ベルト部のうち給送方向上流側に位置する搬送ベルト部を、前記駆動手段による駆動開始がされる前に、前記載置部に載置された用紙の給送方向のサイズに応じて給送方向に移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記駆動手段は、前記最下流側に位置する搬送手段よりも先に前記1つの搬送手段を駆動開始してから所定時間後にその他の搬送手段を駆動開始して、吸着した用紙の給送が終了するまで、前記複数の搬送手段の駆動を連続的におこなうことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記吸引手段によって前記載置部における最上方の用紙が吸引されるタイミングに合わせて、当該最上方の用紙の端部に空気を吹き付けて当該用紙を前記複数の搬送手段に向けて浮上させる送風手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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