JP2008146915A - 膜−電極接合体、及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】高分子電解質膜の破損が防止された膜−電極接合体を提供する。
【解決手段】膜−電極接合体10は、第1ガス拡散層4と、それと互いに積層されておりその主面よりも大きな面積の主面をもち外周縁部がそれよりも外側にはみ出すように配置された第1触媒層2と、を含む平板状の第1ガス拡散電極8を有し、第1ガス拡散電極に対向配置される平板状の第2ガス拡散電極9を有する。更に、第1触媒層の主面以上の面積の主面を有する高分子電解質膜1を有する。そして第1触媒層の第1ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、その内周縁部が第1触媒層と第1ガス拡散層の外周縁部との間に挿入配置された額縁状の第1枠体6と、第1枠体の第1触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、第1ガス拡散層の周囲であって第1ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第1ガスシール部材11と、を有している。
【選択図】図1
【解決手段】膜−電極接合体10は、第1ガス拡散層4と、それと互いに積層されておりその主面よりも大きな面積の主面をもち外周縁部がそれよりも外側にはみ出すように配置された第1触媒層2と、を含む平板状の第1ガス拡散電極8を有し、第1ガス拡散電極に対向配置される平板状の第2ガス拡散電極9を有する。更に、第1触媒層の主面以上の面積の主面を有する高分子電解質膜1を有する。そして第1触媒層の第1ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、その内周縁部が第1触媒層と第1ガス拡散層の外周縁部との間に挿入配置された額縁状の第1枠体6と、第1枠体の第1触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、第1ガス拡散層の周囲であって第1ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第1ガスシール部材11と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、高分子電解質形燃料電池に用いる、高分子電解質膜を備えた膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池に関し、特に、高分子電解質膜の破損が防止可能な膜−電極接合体に関する。
従来、高分子電解質形燃料電池には、膜−電極接合体が用いられている。膜−電極接合体は、高分子電解質膜と、この高分子電解質膜の両側に配設された一対の電極(ガス拡散電極)とを備えている。ここで、高分子電解質膜の破損を防止する技術として、特許文献1に示すように、高分子電解質膜の周縁部分に密着して配され前記電極に重なりを有する額縁状の保護膜を、前記高分子電解質膜の少なくとも一方の主面側に備えるシール構造が開示されている。
特開平5−21077号公報
しかしながら、特許文献1の構成においては、高分子電解質膜の外周縁部の破損を十分に抑制することができないという問題を有していた。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高分子電解質膜の外周縁部の破損が十分に抑制された膜−電極接合体、及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池を提供することを目的とする。
本件発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討した。
その結果、特許文献1の構成においては、ガス拡散電極において、中央部に比較して外周縁部の発熱による破損の進行が大きくなり、外周縁部付近の保護膜と高分子電解質膜の破損が進行しやすくなって、いまだ改善の余地があった。
すなわち、保護膜をガス拡散電極の周縁部に重なりを有するようにして高分子電解質膜に配設した場合には、保護膜が存在するガス拡散電極の周縁部は、保護膜が存在しない中央部に比較して、電池反応により生成した生成水が供給されにくい。そのため、ガス拡散電極の周縁部は中央部に比べて乾燥しやすい。その結果、ガス拡散電極の周縁部で、反応ガスの電気化学反応のほかに、反応ガスの触媒上での燃焼反応(高分子電解質膜中をクロスオーバーして互いに交じり合う燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応)が起こった場合、生成水が十分に存在するガス拡散電極の中央部に比較して、燃焼反応による反応熱がガス拡散電極の周縁部付近の高分子電解質膜に伝わりやすく、高分子電解質膜の熱破損が起こりやすかった。
特に、特許文献1の膜−電極接合体の場合、ガス拡散電極の外縁と、その周囲に配設されるガスシール部材の内縁との間に隙間(特許文献1、図1中の隙間8)が形成されているため、この隙間を通る反応ガスによって、ガス拡散電極の周縁部での燃焼反応の影響がより顕著になる傾向があると考えられる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の膜−電極接合体は、ガス拡散性を有する第1ガス拡散層と、前記第1ガス拡散層と互いに積層されており前記第1ガス拡散層の主面よりも大きな面積の主面を有しておりその外周縁部が前記第1ガス拡散層よりも外側にはみ出すように配置された第1触媒層と、を含む平板状の第1ガス拡散電極と、前記第1ガス拡散電極に対向配置される平板状の第2ガス拡散電極と、前記第1触媒層と前記第2ガス拡散電極との間に配置されており、前記第1触媒層の主面以上の面積の主面を有する高分子電解質膜と、前記第1触媒層の前記第1ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が前記第1触媒層と第1ガス拡散層の外周縁部との間に挿入されるように配置された額縁状の第1枠体と、前記第1枠体の前記第1触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、前記第1ガス拡散層の周囲であって当該第1ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第1ガスシール部材と、を有している(請求項1)。
このような構成によれば、第1触媒層全体が高分子電解質膜上に配置されているので、第1触媒層の外周縁部にも第1触媒層の中央部と同等の量の反応生成水をいきわたらせることができる。このため、燃焼反応熱による高分子電解質膜の外周縁部の破損が抑制される。
また、本発明の膜−電極接合体は、第1触媒層から外にはみ出した第1触媒層の外周縁部が第1枠体で覆われており、当該第1枠体上にガスシール部材が配置されている。そのため、本発明の膜−電極接合体は、特許文献1の構成と異なり、第1ガス拡散電極とガスシール部材との間には隙間がない。第1枠体を上述のように配置することにより、第1ガス拡散層とガスシール部材との間から反応ガスが第1触媒層に直接流入することが十分に防がれるので、この観点からも燃焼反応熱による高分子電解質膜の外周縁部の破損が起こりにくくなる。
さらに、第1ガス拡散層及び第1ガスシール部材と高分子電解質膜との間に、第1枠体と第1触媒層とが介在しているため、第1ガス拡散層の外端及び第1ガスシール部材の内端とが高分子電解質膜を傷つけることが防止される。これにより、膜−電極接合体をセパレータと共に締結する際に機械的ストレスによる高分子電解質膜の破損がさらに抑制される。
前記第2ガス拡散電極の周囲に前記第1ガスシール部材に対向するように配置された額縁状の第2ガスシール部材を更に有していてもよい(請求項2)。
前記第2ガス拡散電極が、ガス拡散性を有する第2ガス拡散層と、前記第2ガス拡散層と前記高分子電解質膜との間に配置された第2触媒層と、を含むよう構成されており、前記第2触媒層の厚み方向から見た場合、前記第2触媒層の外縁が前記第1枠体の内縁と外縁との間に位置していてもよい(請求項3)。
前記第2触媒層は、前記第2ガス拡散層の主面よりも大きな主面を有しており、その外周縁部が前記第2ガス拡散層よりも外側にはみ出すように配置されていてもよい(請求項4)。
前記第2触媒層の前記第2ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が前記第2触媒層と第2ガス拡散層の外周縁部との間に挿入されるように配置された額縁状の第2枠体と、前記第2枠体の前記第2触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、前記第2ガス拡散層の周囲であって当該第2ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第2ガスシール部材と、を更に有していてもよい(請求項5)。
前記第1ガス拡散電極がアノードであると好ましい(請求項6)。このようにアノード側に本発明における上記構成を採用することにより、本発明の膜−電極接合体を用いた高分子電解質形燃料電池の運転方式として、いわゆるDSS運転のように発電の停止と起動を繰り返す運転方式を採用する際に、発電停止から次の起動までの間にカソードの酸化剤ガス(例えば酸素)の一部が高分子電解質膜中をアノードへ移動し、アノードにおいて触媒上で上述の燃焼反応が起こりうる状態になった場合でも、高分子電解質膜の破損を十分に抑制できるようになる。また、アノード側をエアブリードする運転方式を採用し、触媒上での燃焼反応が起こりうる状態となる場合でも、アノードに本発明における上記構成を採用することで、高分子電解質膜の破損を十分に抑制できるようになる。
前記高分子電解質膜の外周縁部が、前記第1触媒層及び前記第2ガス拡散電極よりも外側にはみだしていてもよい(請求項7)。
このような構成とすると、第1枠体と第1ガスシール部材とが高分子電解質膜の外周縁部の上に配置されるので、セパレータで締結したときのガスシール性がさらに向上する。また、第2枠体と第2シール部材とが高分子電解質膜の外周縁部の上に配置されるので、セパレータで締結したときのガスシール性がさらに向上する。
前記第1ガス拡散層の外縁と前記第1ガスシール部材の内縁との間に隙間が設けられていてもよい(請求項8)。
前記第2ガス拡散層の外縁と前記第2ガスシール部材の内縁との間に隙間が設けられていてもよい(請求項9)。
前記第1ガス拡散層の外縁と前記第1ガスシール部材の内縁とが互いに重ならないように接触していてもよい(請求項10)。
前記第2ガス拡散層の外縁と前記第2ガスシール部材の内縁とが互いに重ならないように接触していてもよい(請求項11)。
本発明の高分子電解質形燃料電池は、上記いずれかの膜−電極接合体と、前記膜−電極接合体を挟むように互いに対向配置されており、前記膜−電極接合体へ反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されている一対のセパレータと、を有している(請求項12)。
本発明の膜−電極接合体及び高分子電解質形燃料電池は、上記のような構成としたため、高分子電解質膜の外周縁部における破損が抑制されるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。以下、図1を参照しながら、本実施形態の高分子電解質形燃料電池及び膜−電極接合体について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。以下、図1を参照しながら、本実施形態の高分子電解質形燃料電池及び膜−電極接合体について説明する。
図1(a)、(b)に示すように、本実施形態の高分子電解質形燃料電池100は、第1セパレータ15及び第2セパレータ17と、第1ガスシール部材11及び第2ガスシール部材13と、膜−電極接合体10と、を備えている。
第1セパレータ15と第2セパレータ17とは、後述する膜−電極接合体10を挟むように配設されている。第1セパレータ15及び第2セパレータ17は、平板状に形成されている。第1セパレータ15及び第2セパレータ17には、膜−電極接合体10に対向する主面に反応ガス流路15a,17aが形成されている。なお、第1セパレータ15及び第2セパレータ17の反応ガス流路15a,17aが形成された主面の反対側の主面には、冷却水流路(図示せず)が形成されていてもよい。第1セパレータ15及び第2セパレータ17は、導電性の材料、例えば、黒鉛材料、金属材料等で構成されている。
第1セパレータ15と第2セパレータ17との間には、膜−電極接合体10が配設される。膜−電極接合体10は、高分子電解質膜1と、この高分子電解質膜1の両側の主面に配設された第1触媒層2及び第2触媒層3と、第1触媒層2及び第2触媒層3にそれぞれ積層された第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5と、第1触媒層2と第1ガス拡散層4との間及び第2触媒層3と第2ガス拡散層5との間にそれぞれ挿入された第1枠体6及び第2枠体7と、を備えている。
高分子電解質膜1は、矩形のシート状に形成されている。高分子電解質膜1は、本実施形態では、その厚みが30μmになるよう形成されている。なお、高分子電解質膜1の厚みは特に30μmに限定されない。高分子電解質膜1の厚みは、オーム損を十分に低減する観点と十分な機械的強度を確保する観点から、20μm〜50μmであることが好ましい。高分子電解質膜1は、プロトン伝導性を有している。高分子電解質膜1としては、陽イオン交換基として、スルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、及びスルホンイミド基を有するものが好ましくあげられる。プロトン伝導性の観点から、高分子電解質膜1はスルホン酸基を有するものがより好ましく、CF2=CF−(OCF2CFX)m−Op−(CF2)n−SO3Hで表されるパーフルオロビニル化合物(mは0〜3の整数を示し、nは1〜12の整数を示し、pは0または1を示し、Xはフッ素原子またはトリフルオロメチル基を示す)に基づく繰返し単位と、CF2=CF2で表されるテトラフルオロエチレンに基づく繰返し単位と、を含むパーフルオロカーボン共重合体を構成材料となる高分子電解質として含む膜であることが特に好ましい。高分子電解質膜1としては、本実施形態では、Nafion膜(登録商標;米国DuPont社製)が用いられる。
高分子電解質膜1の両方の主面には、第1触媒層2及び第2触媒層3が形成されている。第1触媒層2及び第2触媒層3は、その主面の面積が高分子電解質膜1の主面の面積よりも小さくなるよう形成されている。具体的には、第1触媒層2及び第2触媒層3が高分子電解質膜1に配設された状態において、高分子電解質膜1と第1触媒層2及び第2触媒層3とが重なっていない部分である高分子電解質膜1の外周縁部が平面視において矩形の環状(額縁状)になるよう形成されている。換言すると、第1触媒層2の外周縁部が、後述する第1ガス拡散層4の外周縁部の外側にはみ出した構成となっている。また、第2触媒層3の外周縁部が、後述する第2ガス拡散層5の外周縁部の外側にはみ出した構成となっている。第1触媒層2の構成及び第2触媒層3の構成としては、電極触媒が担持された導電性炭素粒子と、陽イオン(水素イオン)伝導性を有する高分子電解質とを含む構成を有していてもよく、更に、ポリテトラフルオロエチレンなどの撥水材料を更に含む構成を有していてもよい。なお、高分子電解質としては、上述した高分子電解質膜1の構成材料と同種のものを使用してもよく異なる種類のものを使用してもよい。高分子電解質としては、高分子電解質膜1の構成材料として記載したものを使用することができる。電極触媒は、金属粒子(例えば貴金属からなる金属粒子)からなり、導電性炭素粒子(粉末)に担持されて用いられる。当該金属粒子は、特に限定されず種々の金属を使用することができるが、電極反応活性の観点から、白金、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、クロム、鉄、チタン、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ケイ素、亜鉛及びスズからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なかでも、白金及び白金との合金が好ましく、白金とルテニウムの合金が、アノードにおいては触媒の活性が安定することから特に好ましい。
第1触媒層2の高分子電解質膜1から遠い方の主面には、第1ガス拡散層4が配設されている。第2触媒層3の高分子電解質膜1から遠い方の主面には、第2ガス拡散層5が配設されている。第1ガス拡散層4の主面の面積は、後述する第1枠体6の内周縁部の面積よりも大きく、かつ、第1触媒層2の主面の面積よりも小さくなるよう形成されている。第2ガス拡散層5の主面の面積は、後述する第2枠体7の内周縁部の面積よりも大きく、かつ、第2触媒層3の主面の面積よりも小さくなるよう形成されている。
第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5は、本実施形態では、その厚みが300μmになるよう形成されている。なお、第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5の厚みは特に300μmに限定されない。第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5の厚みは、オーム損を十分に低減する観点と十分な機械的強度を確保する観点から、100μm〜400μmであることが好ましい。第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5は、カーボン織布、カーボン不織布、カーボンペーパー、カーボン粉末シート等で構成されている。第1触媒層2と第1ガス拡散層4とは、互いに積層されることによって平板状の第1ガス拡散電極8を構成している。また、第2触媒層3と第2ガス拡散層5とは、互いに積層されることによって平板状の第2ガス拡散電極9を構成している。かくして、第1ガス拡散電極8と第2ガス拡散電極9とは、高分子電解質膜1を挟んで対向するように配置されている。
第1触媒層2の高分子電解質膜1から遠い方の主面の外周縁部と、第1ガス拡散層4の高分子電解質膜1に近い方の主面の外周縁部との間には、第1枠体6が配設されている。第1枠体6は、矩形の環状(額縁状)に形成されていて、第1触媒層2の第1ガス拡散層4側の主面にその外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が第1触媒層2と第1ガス拡散層4の外周縁部との間に挿入されるように配置されている。第2触媒層3の高分子電解質膜1から遠い方の主面の外周縁部と、第2ガス拡散層5の高分子電解質膜1に近い方の主面の外周縁部との間には、第2枠体7が配設されている。第2枠体7は、矩形の環状(額縁状)に形成されていて、第2触媒層3の第2ガス拡散層5側の主面にその外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が第2触媒層3と第2ガス拡散層5の外周縁部との間に挿入されるように配置されている。第1枠体6及び第2枠体7は、それぞれ、第1触媒層2及び第2触媒層3の外周からはみ出すよう形成されている。
第1枠体6及び第2枠体7は、本実施形態では、その厚みが15μmになるよう形成されている。なお、第1枠体6及び第2枠体7の厚みは特に15μmに限定されない。第1枠体6及び第2枠体7の厚みは、本発明の効果をより確実に得る観点から、5μm〜50μmであることが好ましい。第1枠体6及び第2枠体7を構成する材料は、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、フルオロエチレン−プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリスルフィド、ポリイミド、及び、ポリイミドアミドからなる群より選択される少なくとも1種の合成樹脂であることが好ましい。
第1セパレータ15及び第2セパレータ17と膜−電極接合体10との間には、第1ガスシール部材11及び第2ガスシール部材13が配設されている。第1ガスシール部材11は、第1枠体6の第1触媒層2から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、第1ガス拡散層4の周囲であって第1ガス拡散層4に重ならないように配置されている。第2ガスシール部材13は、第2枠体7の第2触媒層3から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、第2ガス拡散層5の周囲であって第2ガス拡散層5に重ならないように配置されている。第1ガスシール部材11及び第2ガスシール部材13は、額縁状、すなわち、矩形の環状に形成されている。第1ガスシール部材11の内周縁部と、第1ガス拡散層4の外縁との間には、所定の間隔の隙間21が設けられている。第2ガスシール部材13の内周縁部と、第2ガス拡散層5の外縁との間には、所定の間隔の隙間23が設けられている。第1ガスシール部材11及び第2ガスシール部材13は、フッ素ゴム、シリコンゴム、天然ゴム、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、臭化ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、ポリイソプロピレンポリマー、パーフルオロカーボン、熱可塑性エラストマー(ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなど)、ラテックス(イソプレンゴム、ブタジエンゴムなど)を用いた接着剤、液状の接着剤(ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどを用いた接着剤)等で構成されている。
次に、本実施形態の膜−電極接合体10及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池100の製造方法について、簡単に説明する。
高分子電解質膜1の一方の主面に、第1触媒層2が塗布される。第1触媒層2は、高分子電解質膜1の外周縁部が矩形状に残存するようにして塗布される。次に、第1触媒層2の外縁にその内周縁部が重なるようにして第1枠体6を配置する。そして、第1枠体6の内周縁部に重なるようにして第1ガス拡散層4を配置する。
次に、上記と同様にして、高分子電解質膜1の他方の主面に、第2触媒層3を塗布し、第2枠体7及び第2ガス拡散層5を配置する。
すなわち、高分子電解質膜1の他方の主面に、第2触媒層3が塗布される。第2触媒層3は、高分子電解質膜1の外周縁部が矩形状に残存するようにして塗布される。次に、第2触媒層3の外縁にその内周縁部が重なるようにして第2枠体7を配置する。そして、第2枠体7の内周縁部に重なるようにして第2ガス拡散層5を配置する。
上記のように配置されたものを熱圧加工することにより、膜−電極接合体10が形成される。
次に、第1触媒層2の外縁及び第1枠体6の外周縁部に重なるようにして第1ガスシール部材11を配置する。また、第2触媒層3の外縁及び第2枠体7の外周縁部に重なるようにして第2ガスシール部材13を配置する。
そして、図1(b)に示すように、膜−電極接合体10と、第1ガスシール部材11及び第2ガスシール部材13と、第1セパレータ15及び第2セパレータ17とを積層し、締結することにより高分子電解質形燃料電池100を製造する。なお、ひとつの高分子電解質形燃料電池(セル)は起電力が小さいため、複数個の高分子電解質形燃料電池(セル)を積層し、締結してセルスタックとすることが好ましい。
なお、高分子電解質形燃料電池100を締結した場合において、第1枠体6及び第2枠体7の内周縁部は、それぞれ、第1ガス拡散層4及び第2ガス拡散層5により、その隆起が吸収される。また、第1枠体6及び第2枠体7の外周縁部が、それぞれ、第1触媒層2及び第2触媒層3の外縁と高分子電解質膜1との間に形成される段差に沿って変形される。第1触媒層2の外縁及び第1枠体6の外縁により形成された段差は、第1シール部材11によって吸収される。第2触媒層3の外縁及び第2枠体7の外縁により形成された段差は、第2シール部材13によって吸収される。
本実施形態の膜−電極接合体10及び高分子電解質形燃料電池100は、上記のような構成としたため、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により生成した生成水が第1枠体6及び第2枠体7に遮断されることなく第1触媒層2及び第2触媒層3を通って高分子電解質膜1に到達することができる。これにより、高分子電解質膜1の外縁の乾燥が抑制され、高分子電解質膜1の外縁の熱破損が起こりにくくなる。
また、本実施形態の膜−電極接合体10は、第1触媒層2から外にはみ出した第1触媒層2の外周縁部が第1枠体6で覆われており、当該第1枠体6上に第1ガスシール部材11が配置されている。そのため、本実施形態の膜−電極接合体10は、特許文献1の構成と異なり、第1ガス拡散電極8と第1ガスシール部材11との間には隙間がない。第1枠体6を上述のように配置することにより、第1ガス拡散層4と第1ガスシール部材11との間から反応ガスが第1触媒層2に直接流入することが十分に防がれるので、この観点からも燃焼反応熱による高分子電解質膜1の外周縁部の破損が起こりにくくなる。
同様に、本実施形態の膜−電極接合体10は、第2触媒層3から外にはみ出した第2触媒層3の外周縁部が第2枠体7で覆われており、当該第2枠体7上に第2ガスシール部材13が配置されている。そのため、本実施形態の膜−電極接合体10は、特許文献1の構成と異なり、第2ガス拡散電極9と第2ガスシール部材13との間には隙間がない。第2枠体7を上述のように配置することにより、第2ガス拡散層5と第2ガスシール部材13との間から反応ガスが第2触媒層3に直接流入することが十分に防がれるので、この観点からも燃焼反応熱による高分子電解質膜1の外周縁部の破損が起こりにくくなる。
さらに、第1ガス拡散層4及び第1ガスシール部材11と高分子電解質膜1との間に、第1枠体6と第1触媒層2とが介在しているため、第1ガス拡散層4の外端及び第1ガスシール部材11の内端とが高分子電解質膜1を傷つけることが防止される。また、第2ガス拡散層5及び第2ガスシール部材13と高分子電解質膜1との間に、第2枠体7と第2触媒層3とが介在しているため、第2ガス拡散層5の外端及び第2ガスシール部材13の内端とが高分子電解質膜1を傷つけることが防止される。これにより、膜−電極接合体10をセパレータ15,17と共に締結する際に機械的ストレスによる高分子電解質膜1の破損がさらに抑制される。
[第1変形例](第1実施形態の変形例)
図2は、本発明の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の第1変形例の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。
図2は、本発明の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の第1変形例の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。
上記の第1実施形態においては、第1ガス拡散電極8側及び第2ガス拡散電極9側の双方に枠体が配設されたが、本変形例では第1ガス拡散電極8側と第2ガス拡散電極9側とのうちの一方の側に枠体6が配設されている。この場合においては、枠体6が配設されるガス拡散電極がアノードであることが好ましい。すなわち、アノード側に枠体6が配設されることが好ましい。それ以外の構成は、第1実施形態の膜−電極接合体と同様である。また、膜−電極接合体10及び高分子電解質形燃料電池100の製造方法については、第1実施形態の場合と同様である。
このような構成とすると、高分子電解質形燃料電池100を停止する際に、高分子電解質膜1の破損がさらに抑制される。また、アノード側をエアブリードする際にも、高分子電解質膜1の破損がさらに抑制される。以下、その理由を説明する。
まず、高分子電解質形燃料電池100を停止する場合について説明する。
高分子電解質形燃料電池100を停止する場合において、パージを行わない場合には、アノード側に燃料ガスを封止し、カソード側に酸化剤ガスを封止することになる。この場合には、高分子電解質形燃料電池100の停止中においても、高分子電解質膜1を透過した燃料ガス及び酸化剤ガスにより燃焼反応が起こり、高分子電解質形燃料電池100の内部が負圧になる。一方、高分子電解質形燃料電池100を停止する場合において、アノード側及びカソード側を原料ガス(例えば、燃料ガスに改質する前の都市ガス)でパージすることがある。この場合には、高分子電解質形燃料電池100を停止した後の温度低下により、高分子電解質形燃料電池100の内部が負圧になる。そうすると、高分子電解質形燃料電池100をパージするか否かにかかわらず、高分子電解質形燃料電池100を停止する場合において、外部から高分子電解質形燃料電池100の内部に空気が侵入する。この状態で高分子電解質形燃料電池100を起動すると、アノード側に侵入した空気と供給された燃料ガスとが燃焼反応を起こす。したがって、上記のような構成とすると、高分子電解質形燃料電池100の停止時に侵入した空気と燃料ガスとの燃焼反応による高分子電解質膜1の破損を抑制することができる。
次に、アノード側にエアブリードする場合について説明する。
エアブリードとは、アノード側に供給される燃料ガスに少量の空気等を混入させることをいう。このようにすると、混入された空気と燃料ガスとが燃焼反応を起こす。したがって、上記のような構成とすると、エアブリードによる空気と燃料ガスとの燃焼反応による高分子電解質膜1の破損を抑制することができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。以下、図3を参照しながら、本実施形態の膜−電極接合体及び高分子電解質形燃料電池について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。以下、図3を参照しながら、本実施形態の膜−電極接合体及び高分子電解質形燃料電池について説明する。
前述の第1実施形態の膜−電極接合体10においては、第1ガスシール部材11の内周縁部と第1ガス拡散層4との間、及び第2ガスシール部材13の内周縁部と第2ガス拡散層5との間には、それぞれ、所定の間隔の隙間21,23が設けられていた。本実施形態の膜−電極接合体10においては、第1ガスシール部材11の内周縁部と第1ガス拡散層4との間、及び第2ガスシール部材13の内周縁部と第2ガス拡散層5との間に隙間が設けられていない。すなわち、第1ガスシール部材11の内周縁部と、第1ガス拡散層4の外縁とが接触している。また、第2ガスシール部材13の内周縁部と、第2ガス拡散層5の外縁とが接触している。それ以外の構成は前述の第1実施形態の膜−電極接合体と同様である。また、膜−電極接合体10及び高分子電解質形燃料電池100の製造方法については、前述の第1実施形態の場合と同様である。
本実施形態の膜−電極接合体10及び高分子電解質形燃料電池100は、上記のような構成としたため、第1ガス拡散層4と第1ガスシール部材11との間、及び第2ガス拡散層5と第2ガスシール部材13との間から反応ガスが入り込むことが防止される。これにより、反応ガスが触媒上で燃焼反応することが抑制され、高分子電解質膜1の熱破損がさらに起こりにくくなる。
[第2変形例](第2実施形態の変形例)
図4は、本発明の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の第2変形例の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。
図4は、本発明の膜−電極接合体及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池の第2変形例の構成を示す断面図であって、(a)は高分子電解質形燃料電池を組み立てる前の断面図、(b)は高分子電解質形燃料電池を組み立てた後の断面図である。
本変形例の膜−電極接合体10においては、第2実施形態の膜−電極接合体と同様に、第1ガスシール部材11の内周縁部と第1ガス拡散層4との間、及び第2ガスシール部材13の内周縁部と第2ガス拡散層5との間に隙間が設けられていない。そして、本変形例の膜−電極接合体10においては、第1ガス拡散電極8側と第2ガス拡散電極9側とのうちの一方の側に枠体6が配設されている。この場合においては、枠体6が配設されるガス拡散電極がアノードであることが好ましい。すなわち、アノード側に枠体6が配設されることが好ましい。それ以外の構成は、第2実施形態の膜−電極接合体と同様である。また、膜−電極接合体10及び高分子電解質形燃料電池100の製造方法については、前述の第1実施形態の場合と同様である。
このような構成とすると、高分子電解質形燃料電池100を停止する際に、高分子電解質膜1の破損が抑制される。また、アノード側をエアブリードする際にも、高分子電解質膜1の破損が抑制される。
また、第1ガス拡散層4と第1ガスシール部材11との間、及び第2ガス拡散層5と第2ガスシール部材13との間から反応ガスが入り込むことが防止される。これにより、反応ガスが触媒上で燃焼反応することが抑制され、高分子電解質膜1の熱破損がさらに起こりにくくなる。
本発明の膜−電極接合体及び高分子電解質形燃料電池は、高分子電解質膜の外周縁部における破損が抑制可能な膜−電極接合体及び高分子電解質形燃料電池として有用である。
1 高分子電解質膜
2 第1触媒層
3 第2触媒層
4 第1ガス拡散層
5 第2ガス拡散層
6 第1枠体
7 第2枠体
8 第1ガス拡散電極
9 第2ガス拡散電極
10 膜−電極接合体
11 第1ガスシール部材
13 第2ガスシール部材
15 第1セパレータ
15a 反応ガス流路
17 第2セパレータ
17a 反応ガス流路
21,23 隙間
100 高分子電解質形燃料電池
2 第1触媒層
3 第2触媒層
4 第1ガス拡散層
5 第2ガス拡散層
6 第1枠体
7 第2枠体
8 第1ガス拡散電極
9 第2ガス拡散電極
10 膜−電極接合体
11 第1ガスシール部材
13 第2ガスシール部材
15 第1セパレータ
15a 反応ガス流路
17 第2セパレータ
17a 反応ガス流路
21,23 隙間
100 高分子電解質形燃料電池
Claims (12)
- ガス拡散性を有する第1ガス拡散層と、前記第1ガス拡散層と互いに積層されており前記第1ガス拡散層の主面よりも大きな面積の主面を有しておりその外周縁部が前記第1ガス拡散層よりも外側にはみ出すように配置された第1触媒層と、を含む平板状の第1ガス拡散電極と、
前記第1ガス拡散電極に対向配置される平板状の第2ガス拡散電極と、
前記第1触媒層と前記第2ガス拡散電極との間に配置されており、前記第1触媒層の主面以上の面積の主面を有する高分子電解質膜と、
前記第1触媒層の前記第1ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が前記第1触媒層と第1ガス拡散層の外周縁部との間に挿入されるように配置された額縁状の第1枠体と、
前記第1枠体の前記第1触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、前記第1ガス拡散層の周囲であって当該第1ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第1ガスシール部材と、
を有している、膜−電極接合体。 - 前記第2ガス拡散電極の周囲に前記第1ガスシール部材に対向するように配置された額縁状の第2ガスシール部材を更に有している、
請求項1に記載の膜−電極接合体。 - 前記第2ガス拡散電極が、ガス拡散性を有する第2ガス拡散層と、前記第2ガス拡散層と前記高分子電解質膜との間に配置された第2触媒層と、を含むよう構成されており、
前記第2触媒層の厚み方向から見た場合、前記第2触媒層の外縁が前記第1枠体の内縁と外縁との間に位置している、
請求項1に記載の膜−電極接合体。 - 前記第2触媒層は、前記第2ガス拡散層の主面よりも大きな主面を有しており、その外周縁部が前記第2ガス拡散層よりも外側にはみ出すように配置されている、請求項3に記載の膜−電極接合体。
- 前記第2触媒層の前記第2ガス拡散層側の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、その内周縁部が前記第2触媒層と第2ガス拡散層の外周縁部との間に挿入されるように配置された額縁状の第2枠体と、
前記第2枠体の前記第2触媒層から遠い方の主面の外周縁部に沿って延在し、かつ、前記第2ガス拡散層の周囲であって当該第2ガス拡散層に重ならないように配置された額縁状の第2ガスシール部材と、
を更に有している、請求項4に記載の膜−電極接合体。 - 前記第1ガス拡散電極がアノードである、請求項1に記載の膜−電極接合体。
- 前記高分子電解質膜の外周縁部が、前記第1触媒層及び前記第2ガス拡散電極よりも外側にはみだしている、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の膜−電極接合体。
- 前記第1ガス拡散層の外縁と前記第1ガスシール部材の内縁との間に隙間が設けられている、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の膜−電極接合体。
- 前記第2ガス拡散層の外縁と前記第2ガスシール部材の内縁との間に隙間が設けられている、請求項2〜8のうちのいずれか1項に記載の膜−電極接合体。
- 前記第1ガス拡散層の外縁と前記第1ガスシール部材の内縁とが互いに重ならないように接触している、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の膜−電極接合体。
- 前記第2ガス拡散層の外縁と前記第2ガスシール部材の内縁とが互いに重ならないように接触している、請求項2〜8のうちのいずれか1項に記載の膜−電極接合体。
- 請求項1〜11のうちの何れか1項に記載の膜−電極接合体と、
前記膜−電極接合体を挟むように互いに対向配置されており、前記膜−電極接合体へ反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されている一対のセパレータと、
を有している、高分子電解質形燃料電池。
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