JP2008144570A - 二重床パネルの支持脚とこの支持脚を用いた床パネルの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2つの支持脚体11,12が間に2枚のパネルPの側縁を支持する溝部gを介して連結された二重床パネルPの支持脚1であって、前記支持溝部gに、そこに挿入される1枚目のパネルPの側縁を保持すると共に、2枚目のパネルPの側縁が挿入されると変形するか、又は、切り離れることで、1枚目のパネルPの側縁の保持力が解除される保持舌片15又は16を設けたこと。
【選択図】図4
Description
さらに、並んだ支持脚体の間に形成された溝部に設けた保持舌片は、断面が大略クランク状をなす舌片体で形成され、2枚目のパネル側縁が挿入されると、前記クランク状の断面形状が変形して切り離れることなく変形するように形成し、また当該舌片体は、一方の支持脚体における溝部の壁面との間に、挿入される1枚目のパネル側縁を保持するポケット状の隙間を形成すると共に、2枚目のパネルを挿入するとき当該パネルの側縁下端により押下げられて変形する断面形状に形成したものであればよい。従って、保持舌片は断面形状が略クランク状でなくてもよい。
特に、2枚のパネルの側縁を支持する溝部に、2枚目のパネルが嵌入されると、変形又は切断される1枚のパネル側縁の保持舌片を設けたので、一枚のパネルの四隅に本発明支持脚をセットした状態で、当該支持脚がセットしたパネルから離脱(落下)することなくパネルと一体に床面に配置することができる。
しかも、2枚目のパネルの側縁を前記溝部に嵌入すると、前記保持舌片の1枚目のパネルの保持力が、当該舌片が2枚目パネルの側縁によって変形又は切断されることにより、解除されるので、パネル敷設後のメンテナンスなどにおいて、容易にパネルを支持脚から離脱することができる。
さらに、保持舌片を、断面が大略クランク状をなす舌片体で形成し、2枚目のパネル側縁が挿入されると、前記クランク状の断面形状が切り離れることなく変形するように形成した本発明支持脚では、保持舌片が支持脚体から離脱しないので、パネル敷設後のメンテナンスやパネル敷設位置の変更などにおいてパネルPを本発明支持脚から外したとき、離脱落下した保持舌片がフラブ床上に散らかっているような不都合はない。
図1は本発明支持脚の一例の平面図、図2は図1の支持脚の縦断正面図、図3は図2の支持脚に1枚の床パネルを載置した縦断正面図、図4は図3の支持脚に2枚の床パネルをセットした状態の縦断正面図、図5は本発明支持脚の別例の正面図、図6は図5の支持脚の縦断正面図、図7は図6の支持脚に1枚の床パネルを載置セットした縦断正面図、図8は図7の支持脚に2枚の床パネルをセットした状態の縦断正面図、図9は本発明支持脚の他の例の平面図、図10は図9の本発明支持脚の正面図、図11は図10の本発明支持脚の丸囲み部分の拡大断面図、図12は図9〜図11に示した本発明支持脚に2枚のパネルの偶部側縁を支持させた状態の正面図、図13は本発明支持脚の4個を、一例としてX状をなす帯状結合体で連結して支持脚ユニットに形成した例の平面図、図14は図13の正面図、図15は対面した2個の本発明支持脚の平面図、図16は図15の支持脚同士を連結した状態の平面図、図17は本発明支持脚が支持対象とする床パネルの一例の斜視図、図18は図17のパネルを図1〜図12により説明した本発明支持脚に載置セットした状態の斜視図、図19は本発明支持脚を用いた床パネルの敷設状態を説明するための斜視図である。
そこで、本発明では、図13に例示したように4個の支持脚1A〜1Dを、平面から見た1枚の床パネルPの四隅に対して配置し、4つの本発明支持脚1A〜1Dにおいて、それぞれ左右に並んだ支持脚体11,12のうちパネルPの内側に位置する支持脚体11と同12に床パネルPを載せる(図18参照)。
しかし、2枚目のパネルPの側縁を入れると、図4に例示するように、保持舌片15が段部15aで切断されて、1枚目のパネルPの側縁の保持力を失い、2枚目のパネルPの側縁が1枚目のパネルPの側縁と一緒に隙間gに入った状態になる。
まず、図5〜図8の本発明支持脚1の別例では、支持脚体11,12の隙間gに形成される挟持ポケット14が、外側の支持脚体12の側に変形し易い段部16aを介して形成した変形する保持舌片16の立壁面と支持脚体11の隙間g側の壁面とにより形成されている。
先に述べた保持舌片15と上記保持舌片16とは、いずれも2枚目のパネルPの隙間gへの嵌入によって切断又は変形可能にするため、2枚目のパネルPの側縁を隙間gに挿入(圧入)するとき、その側縁による切り離し(切断)又は変形を確保するための段部15a、同16aが形成されている。
すなわち、外側(図9〜図12の右側)の支持脚体12の側に変形し易くした段部17aと薄肉部17bを介在させると共に、内側の支持脚体11の側にも変形し易い薄肉部17cを介在させて、断面が大略クランク状をなす舌片体による保持舌片17と支持脚体11の側壁によって挟持ポケット14が形成されている。換言すると、前記ポケット14は、前記舌片17の立壁部分17dと内側の支持脚体11の壁面11wによる1枚目のパネル側縁の挟持部を備えて形成されている。
次に、挟持ポケット14における保持舌片17の立壁部分17dの上半部は、1枚目のパネルPの側縁が挟持ポケット14に挿入され易くするため、凹陥薄肉部17fに形成されている。この薄肉部17eは、1枚目のパネルPの挿入ガイドとして作用すると共に、保持舌片17の変形時における切・折防止を、前記薄肉部17bと17cと協働して作用する。
水平部17eがこのように2枚目のパネルPの側縁で下方へ押下げ力を受けると、この水平部17eに連続した立壁部17dは前記薄肉部17b,17cの作用もあって、図12に点線で示すように、切り離れることなく変形し、かつ、この変形に連動して前記水平部17eが略垂直姿勢に変形して、ポケット14の幅を大きくする。これによって、1枚目と2枚目のパネルPの側縁は、拡幅したポケット14にフリー状態で挟まれることとなる。
上記のようにして幅が拡大するように変形したポケット14を形成する保持舌片(図12の点線参照)は、2枚のパネルPを外して、例えば立壁部17dを側壁11wの側へ押してやると、図11に示す元の断面形状(略クランク状)に復帰し、元の形態に戻ったポケット14は1枚目のパネルPの側縁の挟持力を発揮する。
特に、2枚のパネルの側縁を支持する溝部に、2枚目のパネルが嵌入されると、変形又は切断される1枚目のパネル側縁の保持舌片を設けたので、本発明支持脚を、一枚のパネルの四隅にセットした状態で、当該支持脚がセットされたパネルから離脱することなくパネルと一体に床面に配置することができる。
しかも、2枚目のパネルを前記溝部に嵌入すると、前記保持舌片の1枚目のパネルの保持力が、当該舌片の変形又は切断によって解除されるので、パネル敷設後のメンテナンスなどにおいて、容易にパネルを本発明支持脚から離脱することができる。また、保持舌片が支持脚体から切り離されることなく変形するタイプのものでは、パネルを本発明支持脚から離脱させた後、変形した保持舌片を元の形状に復帰させて、再度、パネル側縁の保持力を発揮させることができる。
1(1A,1B,1C,1D) 本発明支持脚
11,12 並設した支持脚体
11a 補強リブ
11b 補強筒部
11c,12c 緩衝部
13 底部
14 挟持ポケット
15,16,17 保持舌片
3 帯状結合体
4a 雄部材
4b 雌部材
Claims (7)
- 2つの支持脚体が間に2枚のパネル側縁を支持する溝部を介して連結された二重床パネルの支持脚であって、前記支持溝部に、そこに挿入される1枚目のパネル側縁を保持すると共に、2枚目のパネル側縁が挿入されると変形するか、又は、切り離れることで、1枚目のパネル側縁の保持力が解除される保持舌片を設けたことを特徴とする二重床パネルの支持脚。
- 2つの支持脚体は、左右方向で間に支持溝を介して連結状態で並設した請求項1の二重床パネルの支持脚。
- 保持舌片は、並んだ支持脚体の対向面が形成する溝部に、断面が大略クランク状をなす舌片体で形成され、2枚目のパネル側縁が挿入されると、前記クランク状の断面形状が切り離れることなく変形するようにした請求項1又は2の二重床パネルの支持脚。
- 舌片体は、一方の支持脚体における溝部の壁面との間に、挿入される1枚目のパネル側縁を保持するポケット状の隙間を形成すると共に、2枚目のパネル側縁を挿入するとき当該パネルの側縁下端により押下げられて変形する断面形状に形成した請求項3の二重床パネルの支持脚。
- 2つの支持脚体の並設方向に直交する外側面に、雌雄の嵌合乃至係合関係によって当該外側面と対面する他の支持脚体に連結するための連結部を備えた請求項2〜4のいずれかの二重床パネルの支持脚。
- 2つの支持脚体が保持舌片を備えた支持溝部を介して並設された支持脚を四隅にセットした床パネルを所定間隔で床上に配置する工程と、配置された前記パネル付きの支持脚体に並設された支持脚体により形成される支持脚体に別の床パネルを載せて前記溝部に当該パネルの側縁を嵌入し、前記溝部の保持舌片を変形させるか又は切り離し、2枚のパネルの側縁を前記溝部に支持させる工程によって、床面に床パネルを敷詰めることを特徴とする二重床パネルの施工方法。
- 支持脚体を四隅にセットした床パネルは、市松模様状乃至千鳥格子状に配置するとき、対面する支持脚体の連結部で互に連結して配設する請求項6の二重床パネルの施工方法。
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