JP7391354B2 - 二重床のカバー部材 - Google Patents
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Description
なお、上記の二重床システムは、支持体と、支持体間に架け渡されて配置されたカバー部材により床下空間及び二重床面が構成されている。
また、特許文献2に記載のカバー部材の補強部は、方形のカバー部材の一辺に対して、斜め方向をなす2本のリブ(溝状のリブ)が交差した構成になっている。この構成によれば、特に角部4点で支持されるカバー部材について効果的に補強効果を得られることが知られているが、二重床システムが使用されて、カバー部材に載置された仕上材が溝状の部分に落ち込んだときに、視覚的に目立つ「斜め方向の跡残り」が形成される。
このように、特許文献1及び2に記載された補強部は、純粋に強度面の改善を目的とするものであって、これらによる跡残りは非常に目立ちやすいものとなってしまう。こういった目立ちやすい跡残りは、仕上材の美観を損ねてしまうため、外観上好ましいものとは言えない。
しかしながら、特許文献3に記載の二重床システムは、補強溝(補強部)が形成された下板を覆うシート材が増える分、当然に材料費、施工の手間の両面でコスト増を免れないため、コストダウンを目的に補強部を設けたにも関わらず逆にコストが増大してしまうという問題があった。
また、本発明の第1態様の他の例は、複数の支持体間に略板状体のカバー部材が架け渡されて床面が形成され、その上面に仕上材が載置された二重床システムにおけるカバー部材であって、その基面に長尺状の溝部または長尺状で前記仕上材が沈み込むような構造の孔部で構成される補強部を複数有し、前記支持体によって支持される被支持部を複数有し、前記被支持部のうち隣り合う第1被支持部と第2被支持部とに挟まれる第1縁部と、前記第1被支持部と、前記第2被支持部以外で前記第1被支持部と隣り合うその他の被支持部との間に挟まれる第2縁部とを有し、前記第1縁部の略中央近傍において、頂点側が縁部側に位置し、底辺側が前記カバー部材中央側に位置するように、複数の前記補強部がデルタ状に配置されるとともに、前記デルタ状に配置された複数の前記補強部は、各々、前記第1被支持部と前記第2被支持部とを結ぶ直線に対して略平行な方向に長尺となるように設けられていることを特徴とする。
先ず、本発明の第1実施形態の二重床システム及び二重床システムを構成するカバー部材について、図1~5を参照しながら説明する。
ここで、図1は、第1実施形態の二重床システムの構成を示した模式図であり、図2は、図1におけるA-A矢視線断面を示した模式図である。また、図3は、第1実施形態の二重床システムを構成するカバー部材を斜め上方から視た状態を示した模式図である。また、図4は、第1実施形態の二重床システムを構成するカバー部材の断面を説明するための模式図であり、(a)が図3に示すB-B矢視線断面を示した模式図であり、(b)が図3に示すC-C矢視線断面を示した模式図である。また、図5は、第1実施形態の二重床システムを構成するカバー部材の補強部の配置及びその効果を説明するための模式図である。
以下、第1実施形態の二重床システムW1の各構成について詳細に説明する。
図1、2に示すように、マット体1は、方形のシート状の基部1a(図1参照)を有し、基部1aの上面に、ブロック状(略直方体状)に形成された複数の支持体10が、相互間に所定の間隔(隙間)を空けて縦横に規則的に配置された状態で設けられている。また、マット体1は、隣接して配置された支持体10同士の隙間により配線空間16を形成している。
なお、マット体1は、複数の支持体10の相互間に配線空間16を形成しているが、この配線空間16には対向する支持体10相互間に形成される通路部分と、2つの通路部分が交差して形成される交差部分とが含まれている。
ただし、二重床システムW1の端部(角部以外の端部)に配置されるマット体1には2分の1のサイズの支持体10cが配置され、二重床システム1の角部に配置されたマット体4には4分の1のサイズのものが配置される。また、柱等の構造物を避けてマット体1を配置する場合には、4分の3サイズの支持体(図示せず)が設けられたものが配置される。
また、カバー部材2(2a、2b、2c)を載置させるために、支持体10の上面11には、上面11より下方に「カバー部材2の略厚み寸法と、カバー部材2に設けられたクッション材25(図2参照)の略厚み寸法とを加算した寸法」だけ窪んだ段差部12が形成されている。この段差部12は、支持体10の配線路空間16側において、配線空間16に沿って形成されている。
なお、カバー部材2(2a、2b、2c)は、隣接する支持体10間に架け渡されて載置した状態(載置状態)にした際に、支持体10同士の隙間により形成される配線空間16よりも幅広の寸法になるように設計されている。支持体10の段差部12に、カバー部材2(2a、2b、2c)を載置すると、支持体10の上面11と、カバー部材2(2a、2b、2c)の上面21とが面一になって二重床面が形成されるようになっている。
この仕上材3は、略方形の部材であり、複数枚を敷き詰めるものであって、通常は支持体10が形成するグリッドと、隣り合った仕上材3の目地が形成するグリットとが傾かない状態となるよう、仕上材3を支持体10の形成するグリッドに合わせて載置する。
この抉り部18により、支持体10の段差部12に、カバー部材2が載置された際に、抉り部18が係止部23(23a、23b、23c、23d)と係合して、カバー部材2を位置決めできると共に、カバー部材2の「位置ずれ及びガタつき」が防止される。このように、本実施形態によれば、支持体10の段差部12に、カバー部材2を載置するだけで、抉り部18にカバー部材2の係止部21が係合されて、容易に位置ズレ防止効果を発揮させることができる。
例えば、マット体1における配線空間16の形状および支持体10の配置は、適宜設計されるものである。例えば、支持体10bをマット体の4隅に配置することで配線空間16を十字路のように形成してもよい。また、配線空間16の設計に関わらず、マット体1そのものを隣接させずに所定距離離間して配置することで、マット体1相互間に配線空間を形成してもよく、配線空間が形成されればどのように設計しても差し支えない。
また、上記のカバー部材2a、2b、2cのうち、カバー部材2b、2cは、図1に示すように、マット体1に形成された一の配線空間16を挟んで隣り合う2つの支持体10間に架け渡されるものである。具体的には、カバー部材2b、2cは、略方形の対向する2辺縁が支持体10に載置されて支持される(2つの支持体10によりカバー部材2b、2cの全体が支持される)。
以下、カバー部材2a、2b、2cについて順番に説明する。
カバー部材2aは、略方形の板状の鋼板を加工したものである。略正方形の鋼板の4辺を外方に延出させた外形であり、複数の補強部27をプレス成形により形成している(図3参照)。
具体的には、図3に示すように、カバー部材2aは、正方形の鋼板の4隅に、それよりも小さい正方形の切り欠きを設け、特に中心側の角部を斜辺とした形状(八角形状の鋼板の4辺を延出させた略十字形状とも言える)に形成されている。また、カバー部材2aは、上記の4隅の切り欠きの角部を斜辺とした形状箇所に、各々に係止部23a、23b、23c、23dが形成されている。
また、カバー部材2は、マット体1に形成された配線空間16の交差部分をカバーする形状(覆う形状)とすべく、略方形の形状から通路部分にも若干かかるように4つの辺縁31、32、33、34が外方に突出した形状になっている。
なお、カバー部材2aでは、辺縁31が辺縁33に対して平行方向に形成されており、且つ辺縁31が辺縁32、34に対して垂直方向に形成されている。また、カバー部材2aでは、辺縁32が辺縁34に対して平行方向に形成されており、且つ辺縁32が辺縁31、33に対して垂直方向に形成されている。
そして、係止部23a、23b、23c、23dがカバー部材2aの下面22側で突出しているため、カバー部材2aがマット体1に載置された状態(使用状態)において、係止部23a、23b、23c、23dが抉り部18に収まってマット体1と干渉することで、カバー部材2の水平方向へのズレを規制する。
また、カバー部材2は、支持体10に載置されると、上記の被支持部38、39、40、41間において、辺縁31、32、33、34が架空された状態になる(即ち、カバー部材2は、支持体10に載置した状態にすると、4箇所の被支持点38、39、40、41により支持されて、辺縁31、32、33、34が架空状態となる)。
また、カバー部材2aは、支持体10に載置されると、被支持部(第1被支持部)38と、被支持部(第2被支持部)39以外で被支持部(第1被支持部)38と隣り合うその他の被支持部(第3被支持部)41とが支持体10に支持され、被支持部38及び被支持部41に挟まれる辺縁(第2縁部)34が架空されている状態になる。
また、カバー部材2aは、支持体10に載置されると、被支持部(第2被支持部)39と、被支持部(第1被支持部)38以外で被支持部(第2被支持部)39と隣り合うその他の被支持部(第4被支持部)40とが支持体10に支持され、被支持部39及び被支持部40の間に挟まれる辺縁(第3縁部)32が架空されている状態になる。
また、カバー部材2aは、支持体10に載置されると、被支持部(第3被支持部)41と、被支持部(第1被支持部)38以外で被支持部(第3被支持部)41と隣り合うその他の被支持部(第4被支持部)40とが支持体10に支持され、被支持部40及び被支持部41の間に挟まれる辺縁(第4縁部)33が架空されている状態になる。
なお、カバー部材2aが覆う部分の配線空間16が十字路ではなくT字路であって辺縁33が何らかの支持体によって支持される場合は2つの弧125、126の部分が大きい荷重を受けて、変形しやすい部分になる。
また、デルタ状に配置された補強部27(27a、27b、27c、27d)は、対応する辺縁31、32、33,34に対して、略平行な方向に長尺となるように配置されるように設けられている。
そして、上記のデルタ状に配置された補強部27(27a、27b、27c、27d)の構成によれば、溝が連続している大型の補強部を設けなくても、変形し易い部分(弧125、126、127、128の部分)の強度を向上させることができ、従来の厚みの板材で十分な強度を持つ二重床システムのカバー部材2aを提供することができる。
また、上記のデルタ状に配置された補強部27(27a、27b、27c、27d)は、対応する辺縁31、32、33,34に対して、略平行な方向に長尺となるように設けられているため、「斜め方向の跡残り」が形成されることがなく、跡残りを目立ちにくくする構成になっている。
また、カバー部材2aの辺縁31の略中心近傍では、この補強部27aに対して、カバー部材2aの中心部側に所定寸法だけ離間している位置に補強部27bが形成されている。この補強部27bは、補強部27aと同様、長尺方向の一端側が、カバー部材2の内側で辺縁34側にそれていく弧125に交わるように設けられている。また、補強部27bは、補強部27aと同様、長尺方向の他端側が、カバー部材2の内側で辺縁32側にそれていく弧126に交わるように設けられている。
また、カバー部材2aの辺縁31の略中心近傍では、上記の補強部27bに対して、カバー部材2aの中心部側に所定寸法だけ離間し且つ片縁34側にスライドした位置に補強部27cが形成されている。この補強部27cは、長尺方向の中央部がカバー部材2の弧125に交わるように設けられている。
また、カバー部材2aの辺縁31の略中心近傍では、上記の補強部27bに対して、カバー部材2aの中心部側に所定寸法だけ離間し且つ片縁32側にスライドした位置に補強部27dが形成されている。この補強部27dは、長尺方向の中央部がカバー部材2の弧126に交わるように設けられている。
また、辺縁31の略中心近傍のデルタ状に形成される補強部27(27a、27b、27c、27d)では、補強部27a及び補強部27bは、辺縁31に沿う方向(図中のx方向)の位置が同じであり、且つ辺縁31に直交する縁辺34に沿う方向(y方向)に所定の間隔を空けて配置されている(並列に配置されている)。
また、辺縁31の略中心近傍のデルタ状に形成される補強部27(27a、27b、27c、27d)では、補強部27c及び補強部27dは、縁辺34に沿う方向(y方向)の位置が同じであり、且つ辺縁31に沿う方向(図中のx方向)に所定の間隔を空けて配置されている(直列に配置されている)。
なお、複数の補強部27e、27f、27g、27hは、辺縁31、32、33,34に対して、略平行方向及び略垂直方向のいずれかに長尺となるように配置されている。
すなわち、カバー部材2aは、上述した特許文献1に記載の発明のような「溝部の交差部分」が無いため、補強部27a、27b、27c、27d、7e、27f、27g、27hの幅よりも大きな溝部が形成されず、跡残りが目立ちにくくする構成になっている。
なお、カバー部材2b、2cの説明において、上述したカバー部材2aと同じ構成には同じ符号をつけて説明を省略する。
また、カバー部材2cは、長手方向の辺縁の長さ寸法(幅寸法)が、カバー部材2aの辺縁31、32、33、34の長さ寸法と同じ長さ寸法になっており、長手方向の辺縁に対して、長尺方向が略平行になっている、複数の補強部27が形成されている。また、複数の補強部27は、それぞれが、互いに交差しないように配置されている。
この跡残りは、補強部27の溝形状に応じて形成されるため、溝の配置、概形、傾き、深さ等々、忠実にカバー部材2上の補強部27の全てが写し出される。例えば、補強部27に起因する跡残りは、当然に補強部27の幅、長さ、深さの寸法に応じたものが表出する。そのため、補強部27の長さ方向に長尺な形状となる。これは二重床システムW1で使用する全てのカバー部材2(2a、2b、2c)が原因となる現象であり、カバー部材2a、2b、2cの補強部27も仕上材3に跡残りを表出させる。
そのため、カバー部材2a、2b、2cによる複数の跡残りは、仕上材3にグリッド状に表出し、かつ仕上材3の目地のグリッドに対してその長さ方向が平行な方向、或いは垂直な方向のもののみとなる。
しかしながら、第1実施形態では、上述した通り、仕上材3の目地のグリッドに対してその長さ方向が平行な方向、或いは垂直な跡残りのみが形成されるため、跡残りが目立ちにくいものとなる。
なお、仮に仕上材3の目の方向に対して長さ方向が斜めの跡残りがあった場合、外観上非常に目立ち易いものとなってしまうが、第1実施形態に於いては斜めの跡残りは発生しないため、跡残りが比較的目立ちにくいものとなる。
なお、第1実施形態の構成によれば、上述した特許文献3に記載の発明のようなシート材を設ける必要がなく、特許文献3に記載の発明のようなコストの上昇を招くことがない。
次に、カバー部材2の寸法の補強部27の好ましい寸法について説明する。
カバー部材2aは、1辺の長さ寸法が「147mm」、厚さ寸法が「2.3mm」である。また、第1実施形態では、仕上材3は、厚さ寸法が「6mm」のものを用いている。
具体的には、市販されている、溝状のリブ等で補強部を形成しているカバー部材においては、幅寸法が10mm以上のサイズの補強部が設けられているものが一般的である。そして、一般的な、この幅寸法が10mm以上の補強部では、カバー部材が補強部の溝状部分に入り込むことで生じる跡残りが目立ちやすかった。
これに対して、本願発明者が、カバー部材2の製品開発の過程において、カバー部材2aの補強部27の幅寸法を「9mm以下」にしたものを作成してみたところ、「10mm以上」のものと比べて、補強部はあと残りが目立ちにくく、補強効果も同等に得られることが分った。
なお、カバー部材2aの補強部27の深さ寸法(図4(a)に示すZの寸法)を「Z≦2.5mm」以下の範囲にすると、好適な強度の補強部を得ることができる。これは、カバー部材2aの鋼板の厚み寸法の110%程度であり、幅、長さを上記寸法の範囲で設計する場合に好適な補強強度が得られる範囲となる。
これは、仕上材3の厚みが6mmであるところ、幅寸法を7mm以下とすると跡残りが目立ちにくいものとなるためである。また、カバー部材2の幅寸法の範囲による場合、好適な強度と目立ちにくさが得られる寸法範囲が前述の長さおよび深さの寸法範囲となる。特に、第1実施形態においては幅寸法が6.5mm、長さ寸法が25mm、深さ寸法が2mmとして設けており、好適な設計となっている。
また、複数の補強部27の全てを同一寸法とする必要はなく、適宜、幅、長さ、深さ、形成方法の異なる補強部を組み合わせて使用してもよい。
また、デルタ配置の補強部27が3列とする例を示しているが、適宜、2列、或いは4列以上の複数列としてもよい。
次に、第1実施形態の第1変形例について、図6を参照しながら説明する。
ここで、図6は、第1実施形態の二重床システムを構成するカバー部材の第1変形例を示した模式図である。なお、第1変形例では、上述した第1実施形態と同じ構成には同じ符号をつけて、説明を省略する。
第1変形例においては、複数の補強部27(27a、27i)を設けるようにしている。
なお、補強部27(27a、27i)は、対応する辺縁に対して、長尺方向が略平行となるように形成されている。また、補強部27iは、補強部27iよりも長尺方向の長さ寸法が大きい形状に形成されている。また、補強部27a及び補強部27iは、図中の「y方向」に所定間隔を空けて配置されている。また、補強部27iは、その長尺方向の中心が、補強部27aの長尺方向の中心と、図中の「x方向」において同じ位置になるように形成されている。
なお、上記の補強部27a、fは、溝部により形成されていても良いし、凹み部、孔部等、どの様な構造で形成されていても良い。
また、第1実施形態のカバー部材2aにおいても、デルタ状に配置された補強部27が第1変形例で説明した効果を同様に備える。例えば、カバー部材2aにおいて辺縁31を押圧子で押圧した場合、最弱部としての直線137および半円135が同様に発生する。これに対し、補強部27a、27b、27c、27dが当該最弱部に対して、第1変形例における補強部27a、27iが発揮する補強効果を、同様に発揮するものである。
次に、第1実施形態の第2変形例について、図7、追加図、8を参照しながら説明する。
ここで、図7は、第1実施形態の二重床システムを構成するカバー部材の第2変形例を示した模式図である。図8は、図7に示す第2変形例の係止部を説明するためのD-D矢視線断面図である。図9は、図7に示すカバー部材の第2変形例の係止部を説明するための模式図であり、(a)が第2変形例の構成を説明するための対比として示した第1実施形態の係止部を示した模式図であり、(b)が第2変形例の係止部を示した模式図である。なお、第2変形例では、上述した第1実施形態と同じ構成には同じ符号をつけて、説明を省略する。
なお、図示しないが、支持体10の抉り部(切り欠き部)18は、この係止部51(突出部)を受け入れて係合する形状に形成されている。
そして、第2変形例によれば、図9(b)に示されるとおり上方から見た場合、長方形状の溝が形成されている。従って、係止部51による跡残りの方が、係止部23(23a、23b、23c、23d)による跡残りよりも幅の狭いものとなり、より目立ちにくいものとなる。
次に、本発明の第2実施形態の二重床システム及び二重床システムを構成するカバー部材について、図10を参照しながら説明する。
ここで、図10は、第2実施形態の二重床システムの構成を示した模式図である。なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付けて、説明を省略する。
なお、デルタ状に配置された補強部227(227a、227b、227c、227d、227e)は、対応する辺縁231、232、233、234に対して、略平行な方向に長尺となるように設けられている。
同様に、5つの補強部227a、227b、227c、227d、227eの幅方向の長さ寸法は、「補強部227a>補強部227b>補強部227c=補強部227d=補強部227e」の関係になっている。
また、第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様、上述した特許文献3に記載の発明のようなシート材を設ける必要がなく、特許文献3に記載の発明のようなコストの上昇を招くことがない。
以上説明したように、第2実施形態によれば、強度を保ちつつカバー部材220の補強部227による仕上材3の跡残りを目立ちにくいものとする二重床システムW2および二重床システムW2のカバー部材220を低コストで提供することができる。
次に、本発明の第3実施形態の二重床システム及び二重床システムを構成するカバー部材について、図11を参照しながら説明する。
ここで、図11は、第3実施形態の二重床システムの構成を示した模式図である。なお、第3実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成には同じ符号をつけて、説明を省略する。
このカバー部材320では、その辺縁331、332、333,334毎に、それぞれ、3つの補強部328(328a、328b、328c)を略デルタ状に配置している。
また、補強部328a、328b、328cは、対応する辺縁331、332、333、334に対して、略平行な方向に長尺となるように設けられている。
なお、補強部327a、327b、327c、327dは、カバー部材320の1辺(辺縁331、332、333,334のいずれか1辺)に対して、略平行な方向或いは略垂直な方向に、長尺方向が配置されている。
また、第3実施形態のカバー部材320の補強部327a、327b、327c、327d、328a、328b、328cは、カバー部材320の1辺(辺縁331、332、333,334のいずれか1辺)に対して、略平行な方向或いは略垂直な方向に、長尺方向が配置されている。そのため、第3実施形態では、「斜め方向の跡残り」が形成されることがなく、特許文献2に記載のものと比べて、跡残りを目立ちにくくすることができる。
また、第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様、上述した特許文献3に記載の発明のようなシート材を設ける必要がなく、特許文献3に記載の発明のようなコストの上昇を招くことがない。
3…仕上材
5…床基体
1…マット体
1a…基部
10(10a、10b、10c)…支持体
11…上面
12…段差部
16…配線空間
18…抉り部
2(2a、2b、2c)…カバー部材
21…上面
22…下面
23(23a、23b、23c、23d)…係止部
25…クッション材
27(27a、27b、27c、27d、27e、27f、27g、27h、27i)…補強部
31、32、33、34…辺縁
38、39、40、41…被支持点(被支持部)
51…係止部
51a…頂部
51b…屈曲部
51h…孔部
125、126、127、128…弧
129…押圧子の押圧面
135…ライン(半円ライン)
137…ライン(直線ライン)
201…連結部
210…支持体
210H…抉り部
220…カバー部材
220F…屈曲部
227(227a、227b、227c、227d、227e、227f、227g、227h、227i、227j、227k)…補強部
231、232、233,234…辺縁
267…抉り部
310…支持体
320…カバー部材
327(327a、327b、327c、327d)…補強部
328(328a、328b、328c)…補強部
331、332、333、334…辺縁
Claims (4)
- 複数の支持体間に略板状体のカバー部材が架け渡されて形成された二重床システムにおけるカバー部材であって、
その基面に長尺状の溝部で構成される補強部を複数有し、
前記支持体によって支持される被支持部を複数有し、
前記被支持部のうち隣り合う第1被支持部と第2被支持部とに挟まれる第1縁部と、
前記第1被支持部と、前記第2被支持部以外で前記第1被支持部と隣り合うその他の被支持部との間に挟まれる第2縁部とを有し、
前記第1縁部の略中央近傍において、頂点側が縁部側に位置し、底辺側が前記カバー部材中央側に位置するように、複数の前記補強部がデルタ状に配置されるとともに、
前記デルタ状に配置された複数の前記補強部は、各々、前記第1被支持部と前記第2被支持部とを結ぶ直線に対して略平行な方向に長尺となるように設けられていることを特徴とする二重床のカバー部材。 - 複数の支持体間に略板状体のカバー部材が架け渡されて床面が形成され、その上面に仕上材が載置された二重床システムにおけるカバー部材であって、
その基面に長尺状の溝部または長尺状で前記仕上材が沈み込むような構造の孔部で構成される補強部を複数有し、
前記支持体によって支持される被支持部を複数有し、
前記被支持部のうち隣り合う第1被支持部と第2被支持部とに挟まれる第1縁部と、
前記第1被支持部と、前記第2被支持部以外で前記第1被支持部と隣り合うその他の被支持部との間に挟まれる第2縁部とを有し、
前記第1縁部の略中央近傍において、頂点側が縁部側に位置し、底辺側が前記カバー部材中央側に位置するように、複数の前記補強部がデルタ状に配置されるとともに、
前記デルタ状に配置された複数の前記補強部は、各々、前記第1被支持部と前記第2被支持部とを結ぶ直線に対して略平行な方向に長尺となるように設けられていることを特徴とする二重床のカバー部材。 - 前記カバー部材は、突出部を有し、
前記突出部は、前記支持体に対して位置決め可能に設けられており、
前記突出部は、前記カバー部材の基面に垂直な方向に押し出された頂部を有し、
前記カバー部材と2箇所で一体となって前記頂部まで連続して設けられたことを特徴とする請求項2に記載の二重床のカバー部材。 - 二重床システムにおけるカバー部材であって、
略板状の基面と複数の支持体とを有し、
前記基面に長尺状の溝部で構成される補強部を複数有し、
前記支持体のうち隣り合う第1支持体と第2支持体とに挟まれる第1縁部と、
前記第1支持体と、前記第2支持体以外で前記第1支持体と隣り合うその他の支持体との間に挟まれる第2縁部とを有し、
前記第1縁部の略中央近傍において、頂点側が縁部側に位置し、底辺側が前記カバー部材中央側に位置するように、複数の前記補強部がデルタ状に配置されるとともに、
前記デルタ状に配置された複数の前記補強部は、各々、前記第1支持体と前記第2支持体とを結ぶ直線に対して略平行な方向に長尺となるように設けられていることを特徴とする二重床のカバー部材。
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