JPH0366866A - 配線用床パネル小片および配線用床パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、施工が簡便な配線用床パネルおよびそのため
の配線用床パネル小片に関する。

［従来の技術］ 各種事務機器を配置する場合、配線が床上に存在しない
ようにするため、フリーアクセスフロアを始めとする二
重床として従来から種々のものが提案されている。この
ような二重床を床パネルにより形成するには、通常高さ
調節器を使用して床面レベルが均一になるように高さ調
節する必要があり、この作業は煩雑かつ時間を要し、ま
た、困難な作業であるというのが実情である。

また、各種事務機器を床パネルに配置した後にレイアウ
トを変更する場合、床パネルの下に配線を再配置する必
要がある力（、従来の床パネルは重く、また、パネル全
部を除去する必要があり、この作業は煩雑であった。

［発明か解決しようとする課題］ このため、施工性および配線作業性に富み、容易かつ短
時間で配線できる配線用床パネルが望まれている。

［課題を解決するための手段］ 上記課題は、方形の表面板部分および表面板部分の１組
の対向縁部のそれぞれに少なくとも１つの脚部分を有し
て成る配線用床パネル小片であって、脚部分は少なくと
もその厚さに等しい距離だけ表面板部分の角から縁部に
沿って離れていることを特徴とする配線用床パネル小片
、および脚部分を有する縁部と脚部分を有さない縁部と
が、要すれば緩衝材を介して隣接するように複数の上記
配線用床パネル小片を連接して、少なくとも一辺に配線
溝を形成した配線用床パネルにより解決されることが見
出された。

以下、添付図面を参照して本発明を説明する。

第１図は本発明に使用する配線用床パネル小片ｌの一具
体例の斜視図である。パネル小片ｌは１辺が１０＝１０
０ｃｍの矩形または正方形の表面板部分２、表面板部分
の周囲の２組の対向縁部３および３゛、４および４°な
らびに脚部分５を有して成る。脚部分５は２組の対向縁
部の一方の対向縁部組に設けられている。

本発明のパネル小片の脚部分５の位置は、表面板部分２
の角６から縁部に沿って距離ａだけ離れており、距離ａ
は少なくとも脚部分の厚さｔに等しく、好ましくは厚さ
ｔのｌ〜５倍程度である。より詳細には、表面板部分の
角に近い脚部分の縁の位置が角から距離ａだけ離れてい
る。

脚部分の数については、一方の対向縁部のそれぞれに少
なくとも１本、例えば２本またはそれ以上であってよい
。しかしながら、通常は２本が特に好ましく、図示した
態様でも一方の対向縁部３および３°にそれぞれ２本の
脚部分５を有する。

５３１１の態様では、図示した２本の脚部分の間に追加
の脚部分を設けてよく、更に数を増やして最終的に脚部
分が一体となって脚部分の数が一本となる態様も可能で
ある。

脚部分の寸法に関しては、用途に応じて脚部分の長さＱ
、幅Ｗおよび厚さｔを適当に決定できるが、通常長さＱ
は３０〜１５０ｍｍ、幅Ｗは２０２０−５Ｏ＋１厚さｔ
は１〜４ｍｍ程度であるのが望ましい。

表面板部分１と脚部分５とは、補強部分７を介して一体
に接続されている。表面板部分および脚部分の強度が充
分である場合または表面板部分の厚みが充分である場合
は、特に補強部分７を設ける必要はなく、表面板部分が
補強部分の機能を兼ねることもできる。また、補強部分
７の厚さは、脚部分と同じ厚さであるのがパネル小片を
製造する上で好都合である。脚部分５と補強部分７は同
一平面を形成している。

本発明のパネル小片ｌは、用途に応じて適当な材料から
作られるが、通常、金属板、例えば亜鉛メツキ板または
硬質プラスチック、例えばＡＢＳ樹脂を使用して製造す
る。特に不燃性の点からは金属板を使用するのが好まし
く、軽量化の点からはプラスチックを使用するのが好ま
しい。本発明のパネル小片は表面板部分２、脚部分５お
よび補強部分７を一体に成型することができる。

上述のパネル小片単独で本発明の配線用床パネルを形成
することができる。また、上述のパネル小片を一列に連
接して床パネルを形成することも可能であるが、最も好
ましい態様では、パネル小片を縦横各々数行列に連接し
てパネル小片の集合体を形成し、その周囲の少なくとも
一辺に配線溝を設けて配線用床パネルとする。

具体例として、第２図に表面板部分２が正方形である同
一のパネル小片ｌを２つ隣接させる一態様を示す（第１
図の矢印の方向からの平面図）。

パネル小片の接続は、第２図に示すように、脚部分５を
有する縁部３が脚部分を有さない縁部４と隣接するよう
に配置する。脚部分５はその厚さ、即ち隣接するパネル
小片の脚部分の厚さよりも大きい距離ａだけ角６から縁
部に沿って離れて内側に形成されている。従って、平坦
でない床下地にパネル小片を配置しても、隣接するパネ
ル小片の脚部分が隣のパネル小片の表面板部分の垂直下
方に入り込むことができるので、隣接するパネル小片の
脚同志が接触することがなく、パネル小片間の間隙を最
小限にすることができる。即ち、隣接する配線用床パネ
ル小片同士において、一方の脚部が形成されてない縁部
に他方の脚部分を有する縁部が密着するようになってい
る（第５図参照）。

従って、隣接するパネル小片の脚が交互に存在すること
になるので、床下地の浮陸のために床パネルが傾いても
縁部が離れず、容易に浮陸に対応することができる。

上述のような配置は、パネル小片を縦横行列状または列
状に配置する限り可能であり、パネル小片は正方形であ
っても長方形であってもよい。

第２図のパネル小片１は表面板２の脚部分と同じ側の中
心付近に補助脚８を有する。補助脚８の長さは脚部分５
の長さと同じかあるいはそれより若干短い（即ち、脚の
先端を含む平面から突出しない）方が望ましく、特に床
パネル上に重量物が載置された場合に補助脚が表面板を
丁亥えすることにより床パネルの強度を向上させること
ができ補助脚８は中心部分の外、表面板の裏側の任意の
位置に少なくとも１つ設けてよい。補助脚の態様は特に
限定されるものではないが、通常板状または栓状等であ
ってよい。

更に、隣接するパネル小片の縁部の間（即ち、３と４と
の間）に軟質プラスチックまたはゴム等の適当な緩衝材
９（容易に理解するために拡大して図示している。）を
配置することにより、歩行時に床の浮陸故に縁部または
補強部同士が接触して音が生じるのを抑制し、また、た
とえ音が生じるとしてもそれを吸収緩和することができ
る。

第３図は本発明の配線用床パネルの施工状態の一部切り
欠き平面図である。本発明のパネル小片ｌを複数個（図
示した態様では９個）連接させて集合体１１とし、その
周囲の少なくとも１辺に配線溝１４を設けた配線用床パ
ネルとして形成している。このような集合体を複数個集
合させて配線床用パネルユニット１２とし、これを床下
地１３上に敷設して床構造を形成する。

この集合体１１は正方形または矩形が望ましく、通常は
パネル小片４〜１６個を並べて形成する。

集合体はパネル小片を要すれば緩衝材を介在させて、単
に連接して配置するか、部分溶接または接続具などの嵌
合により連結してもよい。

配線溝Ｉ４もパネル小片集合体と、要すれば緩衝材を介
在させて、連接するか、あるいは部分溶接または補助具
により嵌合させる等の連結方法を採用できる。図示した
態様では、集合体の角の部分に配線溝は形成されていな
いが、この角の部分にも配線溝を形成する態様を採用す
るのも好ましい。配線溝１４には、蓋支持部１５が形成
され、蓋支持部には蓋１６が配置されている。配線溝１
４中には配線１７が通っている。配線溝の蓋は、パネル
小片と同一レベルであり、双方が同一平面を形成するよ
うになっているのが望ましい。

上記配線溝１４およびパネル小片集合体１１を組み合わ
せて、または組み合わせた集合体を更に幾つか組み合わ
せて床下地１３に敷設し、要すればその上にノンスリッ
プ材１８を載置し、その上にタイルカーペットまたはそ
の他の可撓性タイル状床材等の床仕上材１９を載置し、
配線用床パネルユニットが形成される。

同様に他のパネル小片集合体または集合体の組み合わせ
の上にも床仕上げ材１９が載置されて配線用床パネルユ
ニットが形威され、このような配線用床パネルユニット
を組み合わせることにより配線床が完成する。

本発明では複数個の配線用床パネル小片を使用するにも
拘わらず、上述のようにして床下地の浮陸に対応して床
構造を形成できるので、精密なレベル調節が不要となる
ので、施工は簡便かつ短時間で可能であり、任意に配線
のレイアウトに即応して配線床を形成できる。更に、パ
ネル小片集合体の少なくとも一辺、望ましくは二辺以上
に配線溝を結合した床パネルを組み合わせて床構造を形
成しているので、蓋を取り外すだけで配線レイアウトを
任意に変更できることになり、施工作業性が向上した。

また、配線用床パネル小片を金属板から形威する場合で
あってもその重量を３０ｋｇ／ｍ’以下にすることがで
き、従来の金属パネルと比べても比較的軽量である。

第４図は第３図の線Ｘ−Ｘに沿った断面図であり、１３
は床下地である。表面板部分に１に縁補強部７が形成さ
れ、補強部の下に脚５が形成された小パネル小片Ｉが、
脚部分を有する縁部が隣接しないように、即ち、脚部分
が隣接しないように連接されている。図示した態様では
、表面板２、脚部分５、縁補強部７および補強材８は一
体に形成されている。

パネル小片！同士の間にはゴム等の緩衝材９が配置され
、歩行時にパネル小片同士が接触してガチャガチャと音
がするのを防止する。

パネル小片の脚部分５は、隣接するパネル小片の縁部に
設けた脚の厚さよりも長い距離で縁部に沿って離れて設
けられている。このため、浮陸に応じて脚が床下地に接
してもパネル小片の隣接する縁部の脚部分同志が接触し
ないので、縁部の間隙が最小限になり、効果的に浮陸を
拾うことができる。

表面板部分２の裏面中央には補助脚８が設けられており
、とくに床パネル上に重量物の物が置かれたり、通過し
た場合は表面板部分ｌが撓み、浦助脚８がそれを支える
。

本発明のパネル小片の組み合わせによって得られた集合
体１１の少なくとも１辺に配線溝１４が形成され、その
中にコード１７が納められており、配線溝は蓋１６によ
り閉止される。蓋は表面板部分１と同一平面を形成する
ようになっているのが望ましい。蓋および表面板部分ｌ
上には、要すればノンスリップ材１８を介在させて、パ
イルからなるタイルカーペットやその他の可撓性タイル
状床仕上材１９を敷設する。この場合、床仕上材の目地
がパネル小片の目地と一致しないように設けるのが望ま
しい。

上記構成により本願発明の配線用床パネルが得られ、こ
の床パネルを幾つか組合わせて配線用床パネルユニット
とし、これを床下地に敷設することにより配線構造が得
られる。

第５図は浮陸の大きい床下地１３上に本発明の配線用床
パネル小片を連接させた場合の模式側面図である。また
、第６図は、脚部分が表面板部分の角に存在する従来の
パネル小片２０を連接させた場合の模式側面図である。

実際の床下地の浮陸は図示したほど大きくはないが、本
発明の効果が明瞭となるように大きな浮陸となるように
図示している。

第５図の場合、脚はその厚さ以上の距離を以て表面板部
分の角からの縁部に沿って内側に離れて設けられている
ので、脚が互いに接触することなく交差でき、パネル小
片は縁補強部で接触するのでパネル小片の間隙（矢印で
示す）を最小限にできる。従って、床パネル小片は最小
限の屈曲で浮陸に適応することができる。明らかなよう
に、補強部の幅すを小さくすればパネル小片間の間隙を
更に小さくすることら可能である。

第６図の場合、連接したパネル小片の脚部分が接触する
ので、脚部分の先端で隣接するパネル小片が接触せざる
を得す、パネル小片の間隙（矢印で示す）は相当大きな
ものとなる。

［発明の効果コ 本発明の配線用床パネル小片および配線用床パネルを使
用することにより以下のような効果が得られる １、従来の床パネルと比較して配線レイアウトを自由に
できる。

２、パネル小片を連接してパネル小片集合体を構成し、
その縁部に配線溝を結合しているので、（従来の場合の
ように、多数の重いフリーアクセスフロア自体を取り除
く必要がなく、）必要な部分の配線溝の蓋を取り外すだ
けで配線レイアウトを自由に変更できる。

３、床下地の浮陸を吸収でき、煩雑なレベリングが不要
となる。

４、床パネルの軽量化が可能である。

５、金属材料を使用することにより不燃性床構造を形成
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の配線用床パネル小片の斜視図、第２図
はパネル小片を２つ連接した場合の平面図、第３図は複
数のパネル小片を連接して形成した本発明の配線用床パ
ネル、第４図は第３図の部分断面図、第５図および第６
図は浮陸がある床下地に本発明のパネル小片および従来
のパネル小片を敷設した場合の模式断面図である。 ｌ・・・配線用床パネル小片、２・・・表面板部分、３
．４・・・縁部、５・・・脚部分、６・・・角、７・・
・縁補強部、８・・・補強脚、９・・・緩衝材、ｌ・・
・パネル小片集合体、 ２・・・配線用床パネルユニット、１３・・・床下地、
４・・・配線溝、１５・・・蓋支持部、１６・・・蓋、
７・・・配線、１８・・・ノンスリップ材、９・・・仕
上材、２０・・・パネル小片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、方形の表面板部分および表面板部分の１組の対向縁
   部のそれぞれに少なくとも１つの脚部分を有して成る配
   線用床パネル小片であって、脚部分は少なくともその厚
   さに等しい距離だけ表面板部分の角から縁部に沿って離
   れていることを特徴とする配線用床パネル小片。 ２、金属板でできているか、またはプラスチックの一体
   成形品である請求項１記載の配線用床パネル小片。 ３、表面板部分は、脚部分が存在する側に少なくとも１
   つの補助脚を更に有して成る請求項１または２記載の配
   線用床パネル小片。 ４、脚部分を有する縁部と脚部分を有さない縁部とが、
   要すれば緩衝材を介して隣接するように複数の請求項１
   〜３のいずれかに記載の配線用床パネル小片を連接して
   、少なくとも一辺に配線溝を形成した配線用床パネル。 ５、表面板部分および配線溝の蓋は、同一平面を形成し
   て床仕上材により覆われている請求項４記載の配線用床
   パネル。