JPH0657920A - 遮音二重床の支持脚構造並びに床パネルユニット及び二重床構造 - Google Patents

遮音二重床の支持脚構造並びに床パネルユニット及び二重床構造

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JPH0657920A
JPH0657920A JP4270189A JP27018992A JPH0657920A JP H0657920 A JPH0657920 A JP H0657920A JP 4270189 A JP4270189 A JP 4270189A JP 27018992 A JP27018992 A JP 27018992A JP H0657920 A JPH0657920 A JP H0657920A
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floor
floor panel
support leg
rubber
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JP4270189A
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English (en)
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Nobuo Masuoka
信雄 増岡
Yoshiyuki Funahara
美就 船原
Masami Suzuki
正美 鈴木
Yukio Shishido
行雄 宍戸
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Industrial Rubber Products Co Ltd
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Industrial Rubber Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持脚に改良を施し前記床パネルの弱点とな
っているパネル周辺部における撓みを防止するようにし
た遮音二重床の支持脚構造等を提供する。 【構成】 床面2上に支持脚付き床パネル4を置敷して
なる遮音二重床において、上記床パネル4下面にその外
周に沿って壁状のゴム質支持脚3aを取り付けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート仕上げ等
の床面上に床パネルを置敷してなる遮音二重床に係り、
特に、床パネルの下面に取り付けられる支持脚を改良し
た新規な遮音二重床の支持脚構造に関する。
【0002】
【従来の技術】マンション・アパート等の集合住宅で
は、コンクリート仕上げの床面上に大引・根太を構築し
この上に床パネルを張って床下地とする工法にかわり、
図6(a)(b)に示すように、下面に所定高さの柱状の支持
脚aを取り付けた一定サイズの床パネルbを上記床面c
上に置敷して床下地を構成するプレハブ工法が行われる
ようになってきた。これは、大工など技能を必要とする
人手不足に対応するためと、OA機器・家庭電器等用の
床下配線に対応するためである。
【0003】上記床パネルbは、コンクリート床面cの
不陸に対応して床面cなりに床下地を構成するため、50
cm角程度の比較的小サイズのもの(パーティクルボード
等)が用いられる。床パネルbの下面に取り付けられる
支持脚aは、床パネルb下面の四角部に四個、その中間
部に四個、中央部に一個、計九個、等間隔に取り付けら
れている。これら支持脚aの間にはOA機器等の床下配
線が施される。また、支持脚aはゴムモールド品が用い
られ、床面cの不陸になじみ変形してガタツキを防止す
るようになっている。
【0004】かかる床パネルbをコンクリート床面c上
に置敷した後、床パネルbの上面には仕上材としてのカ
ーペットdが敷設される。このカーペットdは、50cm角
程度のユニットタイプのものが用いられ、床パネルbの
目地とズラして敷設される。この構成によれば、カーペ
ットdおよびその下の床パネルbを取り去ることによ
り、二重床を任意の箇所で着脱できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の遮音二重床
においては、荷重を受けた際の仕上面d(カーペット)
の撓みは、床パネルbの強度と、支持脚aの本数・間隔
とに密接な関係がある。床パネルbの板厚を厚くすれば
強度は向上するが重量が重くなって取扱性が悪くなり、
また価格もアップする。
【0006】他方、1パネル当たりのゴム支持脚aの本
数を4,5,9,16個と増やせばそれなりに撓みが少なくなる
が、例えば図例のように 9個としても床パネルbの周辺
部では支持脚aの支持間隔lはパネル周辺長の半分の長
さとなり、その中間部では撓みが大きくなる。よって、
上記中間部に荷重が加わったとき、その床パネルbと隣
接する床パネルbとの間に段差が生じてしまう。
【0007】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、支持脚に改良を施し前記床パネルの弱点となっ
ているパネル周辺部における撓みを防止するようにした
遮音二重床の支持脚構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第一の発明は、床面上に支持脚付き床パネルを置敷し
てなる遮音二重床において、上記床パネル下面にその外
周に沿って壁状のゴム質支持脚を取り付けて構成されて
いる。
【0009】また、上記ゴム質支持脚を、上部が広く下
部が狭い断面台形の壁材とし、その下部面に複数の小突
起を形成してもよい。
【0010】また、上記ゴム質支持脚に、床パネル下に
配線等を施すための切欠部を設けてもよい。
【0011】第二の発明は、床パネル下面に、その外周
に沿って壁状の第一ゴム質支持脚を取り付けると共に、
その内側に壁状の第二ゴム質支持脚を取り付け、第一第
二ゴム質支持脚をこれらによって囲まれた面積が略等し
くなるように配置して構成されている。
【0012】第三の発明は、床パネルの下面に支持脚を
上面に表面仕上材を取り付けた床パネルユニットにおい
て、上記床パネルの下面にその外周に沿って壁状のゴム
質支持脚を取り付けると共に、上面に床パネルと略同寸
法の表面仕上材を床パネルの隣接する二辺に対してそれ
ぞれ平行にズラして取り付けた床パネルユニットであ
る。
【0013】第四の発明は、四角状の床パネルの下面
に、その周縁部から所定の間隔を隔てて壁状のゴム質支
持脚を取り付けて床パネルユニットを構成し、該床パネ
ルユニットを床面上に敷き詰めて、床下の隣接する壁状
ゴム質支持脚間に格子状の空間を形成し、これを床下配
線用空間として利用するようにした二重床構造である。
【0014】第五の発明は、第四の発明に係る二重床構
造において、床パネルの角部の少なくとも一箇所を切り
欠いて、そこを床下配線を床上に引き出す孔として利用
するようにした二重床構造である。
【0015】第六の発明は、四角状の床パネルの下面
に、その周縁部から所定の間隔を隔てて壁状の第一ゴム
質支持脚を四本方形状に取り付け、その内側に第二ゴム
質支持脚を縮小相似形に取り付け、その内側の中心部に
壁状の第三ゴム質支持脚を取り付けたことを特徴とする
床パネルユニットである。
【0016】第七の発明は、第六の発明に係る床パネル
ユニットの上面に仕上材としてタイルカーペットを取り
付けるに際し、タイルカーペットの織目方向を第三ゴム
質支持脚の長手方向に合わせて取り付けたことを特徴と
する床パネルユニットである。
【0017】第八の発明は、第六の発明に係る床パネル
ユニットを床面上に敷き詰めてなる二重床構造におい
て、隣接する第一ゴム質支持脚間に形成される格子状の
空間に床下配線を施すと共に、第一ゴム質支持脚と第二
ゴム質支持脚との間の空間にその配線を引き込んで分岐
・接続等を行うようにした二重床構造である。
【0018】
【作用】第一の発明によれば、床パネル下面にその外周
に沿って壁状のゴム質支持脚を取り付けているので、従
来の支持脚と比較して考えると支持脚本数が無限でその
間隔が零となる。よって、サポート面積が増え、床パネ
ル周辺部における撓みが防止される。
【0019】また、上記ゴム質支持脚を上部が広く下部
が狭い断面台形の壁材とし、その下部面に複数の小突起
を形成すれば、コンクリート仕上げの床面上に床パネル
を置敷する際に、狭まった支持脚下端および下部面の小
突起が適宜変形し、床面の不陸になじみ易くなる。
【0020】また、上記ゴム質支持脚に所定の切欠部を
設ければ、この切欠部を通して床パネル下にOA機器等
の配線・配管等を施すことができる。
【0021】第二の発明によれば、床パネル下面に取り
付けられる壁状の第一ゴム質支持脚とその内側の第二ゴ
ム質支持脚とを、これらによって囲まれた面積が略等し
くなるように配置したので、荷重を受けたときの床パネ
ル各部の撓みや衝撃強度のバランスがよくなり、強度が
増す。
【0022】第三の発明によれば、壁状のゴム質支持脚
によってサポート面積が増え、床パネル周辺部における
撓みが防止されると同時に、床パネルの上面に表面仕上
材をズラして取り付けているので、各床パネルユニット
を相互に密着するように複数敷設すれば、一回の敷設作
業で床パネルの目地と表面仕上材の目地とがズレた二重
床が構築できる。
【0023】第四の発明によれば、床パネルの下面に、
その周縁部から所定間隔を隔てて壁状のゴム質支持脚を
取り付け、その床パネルユニットを床面上に敷き詰めて
二重床を構成しているので、床下において隣接する壁状
ゴム質支持脚間に上記所定間隔の二倍の空間が形成さ
れ、これを床下配線用空間として利用すれば床下配線量
を増やすことができる。
【0024】第五の発明によれば、床パネルの角部の少
なくとも一箇所を切り欠くことで、床下配線を床上に引
き出す孔が効率的に形成されることになる。
【0025】第六の発明によれば、四角状の床パネルの
下面に、壁状の第一ゴム質支持脚を四本方形状に取り付
け、その内側に第二ゴム質支持脚を縮小相似形に取り付
け、その内側の中心部に壁状の第三ゴム質支持脚を取り
付けることで、対衝撃性が高まり強度バランスも良好と
なる。
【0026】第七の発明によれば、上記床パネルユニッ
トの上面に仕上材としてタイルカーペットを取り付ける
に際し、タイルカーペットの織目方向を壁状の第三ゴム
質支持脚の長手方向に合わせて取り付けているので、床
パネルユニットの下面からでも仕上材のタイルカーペッ
トの織目方向が識別でき、タイルカーペットを市松模様
に配置することが容易となる。
【0027】第八の発明によれば、第六の発明に係る床
パネルユニットを床面上に敷き詰めてなる二重床構造に
おいて、隣接する第一ゴム質支持脚間に形成される格子
状の空間に床下配線を施すと共に、第一ゴム質支持脚と
第二ゴム質支持脚との空間にその配線を引き込んで分岐
・接続等を行うようにしたので、格子状に形成される床
下配線路を塞ぐことなくその分岐・接続等が行え、通線
作業が容易となる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0029】図1(a) に遮音二重床の側断面図を、図1
(b) にその下面図を示す。図示するように、この遮音二
重床1は、コンクリート仕上げの床面2に下面にゴム質
支持脚3を有する床パネル4を敷き詰め、その上に仕上
材としてのカーペット5を敷設して構成されている。
【0030】上記床パネル4はパーティクルボード等を
50cm角程度に切断したものが用いられ、その下面には壁
状のゴム質支持脚3が接着剤や両面テープで取り付けら
れている。このゴム質支持脚3は、床パネル4下面に縁
部から一定の間隔を隔てて外周に沿って取り付けられた
第一ゴム質支持脚3aと、その内側に取り付けられた第
二ゴム質支持脚3bとから構成されている。
【0031】第一ゴム質支持脚3aは、パネル4周辺部
に間隔を隔ててそれぞれ二個づつ1パネル当たり八個取
り付けられる。第二ゴム質支持脚3bは、その内側に第
一ゴム質支持脚3aと協同して直角二等辺三角形を区画
するように45度傾けて1パネル当たり四個取り付けられ
る。これら第一ゴム質支持脚3aと第二ゴム質支持脚3
bとは、これらによって囲まれた三角形の面積が略等し
くなるように配置されている。
【0032】なお、本実施例では、これら第一第二ゴム
質支持脚3a,3bは同じ長さ同じ形状に成形されてお
り、部品の共用による低コスト化を図っているが、第二
ゴム質支持脚3bの長さを第一ゴム質支持脚3aより若
干短く成形し、図5に示すようにこれら支持脚3a,3
bで区画された四隅の三角形および中央の四角形の面積
が全て等しくなる構成が最も望ましい。これについては
後に詳述する。
【0033】上記構成によれば、各支持脚3同志の隙間
6は、図1(b) に一点鎖線で示すように水平方向に格子
状になり、この隙間6にOA機器の配線・配管等が施さ
れる。つまり、この隙間6が特許請求の範囲中の「切欠
部」を構成することになる。なお、上記第一ゴム質支持
脚3aを倍の長さとし、その中間に切欠部を設け、そこ
に配線等を通すようにしてもよい。
【0034】上記支持脚3a,3bは、図2に示すよう
に、上部7が広く下部8が狭い断面台形の壁材からなっ
ており、その下部8面に複数の小突起9が形成されてい
る。このゴム質支持脚3a,3bは、図示しない押出成
形機より角材として長尺に押し出された後、加硫され、
それから所定の長さに切断されて製造される。これに比
べ図6に示す従来の柱状の支持脚aは、金型によるバッ
チ加硫成形しなければならず、生産性の面で本願より劣
る。
【0035】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
【0036】図1に示すように、床パネル4下面にその
外周に沿って壁状の第一ゴム質支持脚3aを取り付けて
いるので、図6に示す従来の支持脚aと比較して考える
と支持脚本数が無限でその間隔が零となる。すなわち、
従来の支持脚aは点状支持であったが、本願の支持脚3
は線状支持となる。よって、床パネル4周辺部における
撓みが防止される。この結果、床パネル4の周辺部に荷
重がかけられた際、荷重を受けた床パネル4が撓むこと
により、それに隣接する床パネル4との間に生じる段差
を未然に防止することができる。これと同時に、支持脚
3のサポート面積が増えるので、仕上材5(カーペッ
ト)上に重量物が落下した際に生じる床パネル4の割れ
も防止できる。
【0037】また、上記支持脚3a,3bを図2に示す
ように上部7が広く下部8が狭い断面台形の壁材とし、
その下部8面に複数の小突起9を形成しているので、コ
ンクリート仕上げの床面2上に床パネル4を置敷する際
に、狭まった支持脚3の下端および下部8面の小突起9
が適宜変形し、床面2の不陸になじみ易くなる。
【0038】また、上記支持脚3同志の隙間6を通して
OA機器等の配線・配管等を施せば、床パネル4下にO
A機器の配線等を収納することができる。なお、この配
線等を敷き換えるときには、その配線上の床パネル4を
個々に取り去ってから配線し直せばよい。
【0039】また、床パネル4下面に取り付けられる壁
状の第一ゴム質支持脚3aとその内側の第二ゴム質支持
脚3bとを、これらによって囲まれた三角形の面積が略
等しくなるように配置したので、仕上材5(カーペッ
ト)上に荷重がかけられた際に床パネル4各部に生じる
撓みや衝撃強度のバランスがよくなり、全体的な強度が
増す。
【0040】図3,図4,図5に、床パネル4下面に取
り付けられる第一第二ゴム質支持脚3a,3bの配置例
を示す。図3は、上述したように床パネル4の四角に第
一ゴム質支持脚3aを取り付け、その内側に補強用の第
二ゴム質支持脚3bを取り付けたものである。図4は、
四角に第一ゴム質支持脚3aを取り付け、その内側に第
二ゴム質支持脚3bをX状に取り付けたものである。こ
れら第一第二ゴム質支持脚3a,3bは、全てL1 と同
じ長さになっている。図5は、四角に第一ゴム質支持脚
3a(長さL1 )を取り付け、その内側に第一ゴム質支
持脚3aより短い第二ゴム質支持脚3b(長さL2 )を
取り付け、第一第二ゴム質支持脚3a,3bによって区
画される4つの五角形と、第二ゴム質支持脚3bによっ
て区画される中央の四角形の面積が略等しくなるように
なっている。
【0041】この場合、各床パネル4の中心をx、中心
xと角との中点をy、中心xと外周中間点との中点をz
とし、各点x,y,zに荷重を加えたときの撓みを測定
した。具体的には、床パネル4には15mm厚,500mm 角の
パーティクルボードを用い、各点x,y,zにはφ25で
200Kg の荷重を加えた。
【0042】 x点 y点 z点 図3の配置 3.63 2.45 2.86 図4の配置 3.19 2.54 3.05 図5の配置 2.61 2.35 2.43 (単位はmm) この結果から、図5の配置が、最も各点x,y,zでの
撓み量が小さいことが分かる。またこの配置は、使用す
るゴム質支持脚3の分量も最も少なく経済的である。
【0043】別の実施例を図7および図8に示す。図7
(a),(b) は床パネルユニット10の側断面図,下面図を
示し、図8はその床パネルユニット10を敷き詰めてな
る二重床11の下面図を示す。
【0044】図7に示すように、床パネル12(パーテ
ィクルボード:498mm 角)の下面には、その周縁部から
所定の間隔(25mm)を隔てて壁状の第一ゴム質支持脚1
3が四本方形状に取り付けられ、その内側に第二ゴム質
支持脚14が同様に縮小相似形に取り付けられ、さらに
その内側に壁状の第三ゴム質支持脚15が取り付けられ
ている。これら支持脚13,14,15は、床パネル1
2の各辺と平行に多重状に配置されている。
【0045】かかる床パネルユニット10を図8に示す
ように敷き詰めて二重床11を構築すれば、床下におい
て隣接する第一ゴム質支持脚13間に上記所定間隔(25
mm)の二倍の空間(50mm)が形成され、これを床下配線
路16として利用することができる。つまり、床下に50
0mm 間隔で50mmの配線路16が格子状に形成されること
になる。よって、図1に示すタイプよりも床下配線量を
増やすことができる。また、二重床11から一枚の床パ
ネルユニット10を取り外すことにより、その周囲の四
本の配線路16のチェックおよび作業が行えるので、図
1に示す十文字型の二本よりも配線作業性が向上する。
【0046】また、壁状のゴム質支持脚13,14,1
5の取付パターンに関して図1のタイプと比べると、機
械的に重要な外周部の中央部での切り欠きがないため、
撓みや耐衝撃性が優れる。また、第一ゴム質支持脚13
の内側に、多重に相似形に第二ゴム質支持脚14が取り
付けられ、そのさらに内側に第三ゴム質支持脚15が一
文字に取り付けられているので、撓みおよび強度のバラ
ンスがとりやすい。また、ゴム質支持脚13,14,1
5の床パネル12への取付本数が図1のタイプと比べて
12本→ 9本と減るので製作上有利である。この配置パタ
ーンや配置位置は、床パネル12上に荷重が加わった場
合の撓みが略バランスするように、また衝撃荷重でクラ
ック等の発生がないように、テストによって決定され
る。
【0047】上記第一ゴム質支持脚13は、その四角に
機械的強度に影響がない程度の間隔17が形成されてい
る。この間隔17は、上記配線路16から配線を内側に
引き込むためのものであり、引き込まれた配線は第一ゴ
ム質支持脚13と第二ゴム質支持脚14との間の空間に
設けられた分岐接続箱18に接続される。つまり、上記
配線路16の幹線19が間隔17を通して第一ゴム質支
持脚13と第二ゴム質支持脚14との間の空間に引き込
まれ、分岐接続箱18を介して分岐線20で所定の場所
に引き出されることになる。かかる間隔17および分岐
接続箱18を設けなければ、床下の配線を分岐・接続す
る際にその配線路16内で行わなくてはならず、他の配
線が邪魔になったり寸法によっては収納不能になってし
まう虞れがある。
【0048】上記床パネル12の四角の一箇所は、一辺
15mm程度の三角形状に切り落とされており、この切欠部
21が床下配線を床上に導く配線立上孔22となってい
る。つまり、図1に示すタイプでは床パネル4の外周の
中央部を切り欠いて配線立上孔(図示せず)を形成する
必要があるが、本実施例によれば床パネル12の四角の
一箇所をカットするだけでよい。よって、加工コストが
低減し経済的に有利である。図1のタイプのように床パ
ネル4の外周の中央部を切り欠くことは機械的強度上最
もシビアな場所であるため大きく切り欠くことはでき
ず、住居用の少量・細径の配線では問題ないが、オフィ
ス用の大量・大径・高頻度の配線替え等への適用作業性
はよくない。上記配線立上孔22から床下配線を床上に
引き出すときには、配線立上孔22の上方のタイルカー
ペット23には配線を通す十文字の切り込みが形成され
る。なお、図例では床パネル12の四角の一箇所に切欠
部を設けたが、四角すべてに三角形状の切欠部21を設
けてもよい。この場合、四枚の床パネルユニット10を
敷き詰めた際の配線立上孔22は切欠部21が突合せら
れた四角形状となる。
【0049】上記床パネル12(498mm 角)の上面に
は、床パネル12より僅かに大きな表面仕上材(タイル
カーペット23:500mm 角)が床パネル12の隣接する
二辺に対してそれぞれ平行に30mmズラして取り付けられ
ている。かかる床パネルユニット10をそのタイルカー
ペット23(500mm 角)が密着するように敷き詰める
と、床パネル12(498mm 角)同志には自動的に僅かな
間隔が形成される。よって、床パネル12同志が擦れ合
って生じる床鳴りが防止され、歩行感が向上する。
【0050】上記床パネルユニット10の上面にタイル
カーペット23を取り付けるに際し、タイルカーペット
23の織目方向が壁状の第三ゴム質支持脚15の長手方
向に合わせて取り付けられている。よって、タイルカー
ペット23の裏面に表示されているタイルカーペット2
3の織目方向が、タイルカーペット23を床パネル12
に接着することにより見えなくなっていても、床パネル
ユニット10の下面から仕上材のタイルカーペット23
の織目方向が識別でき、タイルカーペット23を市松模
様に配置することが容易となる。また、図例のように床
パネル12の四角の一か所に切欠部21を設ける場合、
パネル12の方向性が決まってくるので、タイルカーペ
ット23を市松模様にするためにはこの切欠部21と第
三ゴム質支持脚15との位置関係が90度ずれる様に同数
づつ床パネルユニット10を作製しておけばよいことに
なる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
如き優れた効果を発揮できる。
【0052】(1) 床パネル下面にその外周に沿って壁状
のゴム質支持脚を取り付けているので、床パネル周辺部
における撓みを防止することができ、加重時の隣接パネ
ルとの段差や、重量物落下時の割れを未然に防止するこ
とができる。
【0053】(2) 壁状のゴム質支持脚は、従来の柱状ゴ
ムモールド支持脚の金型によるバッチ加硫生産に対し、
押出成形機より角材として押出生産されるので、生産性
が向上する。
【0054】(3) ゴム質支持脚を壁状に成形することに
よりサポート面積が増えるので、床パネルの剛性が上が
り、軽量で薄い低コストの床パネルを用いることができ
る。よって、取扱いが容易となり、しかも総合床高も低
くなる。
【0055】(4) 壁状のゴム質支持脚に切欠部を形成し
たので、この切欠部にOA機器等の配線・配管等を施せ
ば、床パネル下にOA機器の配線・配管等を収納するこ
とができる。
【0056】(5) 第一第二ゴム質支持脚で区画される面
積を略等しくすることにより、床パネル各部に生じる撓
みや衝撃強度のバランスがよくなり、全体的な強度を向
上させることができる。
【0057】(6) 請求項5に係る床パネルユニットによ
れば、壁状のゴム質支持脚によってサポート面積が増
え、床パネル周辺部における撓みが防止できると共に、
一回の敷設作業で床パネルの目地と仕上材の目地とをズ
ラした二重床を構築でき、現地工数を減らして省力化・
低コスト化を推進できる。
【0058】(7) 請求項6に係る二重床構造によれば、
床下において隣接する壁状ゴム質支持脚間に上記所定間
隔の二倍の空間が形成されるので、これを床下配線用空
間として利用すれば床下配線量を増やすことができる。
【0059】(8) 請求項7に係る二重床構造によれば、
床パネルの角部の少なくとも一箇所を切り欠くことで、
床下配線を床上に引き出す孔が効率的に形成されるの
で、製造コストを低減できる。
【0060】(9) 請求項8に係る床パネルユニットによ
れば、床パネルの下面に壁状のゴム質支持脚を方形状に
多重に設けたので、対衝撃性が高まり強度バランスも良
好となる。
【0061】(10) 請求項9に係る床パネルユニットに
よれば、タイルカーペットの織目方向を壁状の第三ゴム
質支持脚の長手方向に合わせて取り付けているので、床
パネルユニットの下面からでも仕上材のタイルカーペッ
トの織目方向が識別でき、タイルカーペットを市松模様
に配置することが容易にできる。
【0062】(11) 請求項10に係る二重床構造によれ
ば、隣接する第一ゴム質支持脚間に形成される格子状の
空間に床下配線を施すと共に、第一ゴム質支持脚と第二
ゴム質支持脚との空間にその配線を引き込んで分岐・接
続等を行うようにしたので、格子状に施される床下配線
を塞ぐことなくその分岐・接続等が行え、通線作業が容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す遮音二重床の支持脚構
造を表す図であり、(a) は側断面図、(b) は下面図であ
る。
【図2】上記支持脚の斜視図である。
【図3】床パネル下面に取り付けられる第一第二ゴム質
支持脚の配置例を示す図である。
【図4】上記第一第二ゴム質支持脚の別の配置例を示す
図である。
【図5】上記第一第二ゴム質支持脚のさらに別の配置例
を示す図である。
【図6】従来の遮音二重床の支持脚構造を表す図であ
り、(a) は側断面図、(b) は下面図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す床パネルを表す図で
あり、(a) は側断面図、(b) は下面図である。
【図8】図7の床パネルを敷き詰めてなる二重床の下面
図である。
【符号の説明】
1 遮音二重床 2 床面 3a 第一ゴム質支持脚 3b 第二ゴム質支持脚 6 切欠部としての隙間 9 小突起
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正美 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 ゴム加工株式会社内 (72)発明者 宍戸 行雄 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 ゴム加工株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に支持脚付き床パネルを置敷して
    なる遮音二重床において、上記床パネル下面にその外周
    に沿って壁状のゴム質支持脚を取り付けたことを特徴と
    する遮音二重床の支持脚構造。
  2. 【請求項2】 上記ゴム質支持脚が、上部が広く下部が
    狭い断面台形の壁材からなり、その下部面に複数の小突
    起を形成したことを特徴とする請求項1記載の遮音二重
    床の支持脚構造。
  3. 【請求項3】 上記ゴム質支持脚に、床パネル下に配線
    等を施すための切欠部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の遮音二重床の支持脚構造。
  4. 【請求項4】 床パネル下面に、その外周に沿って壁状
    の第一ゴム質支持脚を取り付けると共に、その内側に壁
    状の第二ゴム質支持脚を取り付け、第一第二ゴム質支持
    脚をこれらによって囲まれた面積が略等しくなるように
    配置したことを特徴とする遮音二重床の支持脚構造。
  5. 【請求項5】 床パネルの下面に支持脚を上面に表面仕
    上材を取り付けた床パネルユニットにおいて、上記床パ
    ネルの下面にその外周に沿って壁状のゴム質支持脚を取
    り付けると共に、上面に床パネルと略同寸法の表面仕上
    材を床パネルの隣接する二辺に対してそれぞれ平行にズ
    ラして取り付けたことを特徴とする床パネルユニット。
  6. 【請求項6】 四角状の床パネルの下面に、その周縁部
    から所定の間隔を隔てて壁状のゴム質支持脚を取り付け
    て床パネルユニットを構成し、該床パネルユニットを床
    面上に敷き詰めて、床下の隣接する壁状ゴム質支持脚間
    に格子状の空間を形成し、これを床下配線用空間として
    利用するようにした二重床構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に係る二重床構造において、床
    パネルの角部の少なくとも一箇所を切り欠いて、そこを
    床下配線を床上に引き出す孔として利用するようにした
    二重床構造。
  8. 【請求項8】 四角状の床パネルの下面に、その周縁部
    から所定の間隔を隔てて壁状の第一ゴム質支持脚を四本
    方形状に取り付け、その内側に第二ゴム質支持脚を縮小
    相似形に取り付け、その内側の中心部に壁状の第三支持
    脚を取り付けたことを特徴とする床パネルユニット。
  9. 【請求項9】 請求項8に係る床パネルユニットの上面
    に仕上材としてタイルカーペットを取り付けるに際し、
    タイルカーペットの織目方向を第三壁状支持脚の長手方
    向に合わせて取り付けたことを特徴とする床パネルユニ
    ット。
  10. 【請求項10】 請求項8に係る床パネルユニットを床
    面上に敷き詰めてなる二重床構造において、隣接する第
    一ゴム質支持脚間に形成される格子状の空間に床下配線
    を施すと共に、第一ゴム質支持脚と第二ゴム質支持脚と
    の間の空間にその配線を引き込んで分岐・接続等を行う
    ようにした二重床構造。
JP4270189A 1992-06-11 1992-10-08 遮音二重床の支持脚構造並びに床パネルユニット及び二重床構造 Pending JPH0657920A (ja)

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TW82108322A TW226039B (ja) 1992-10-08 1993-10-07
GB9320804A GB2271587A (en) 1992-10-08 1993-10-08 Floor panel unit for sound-proofing double floor assembly

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624129B1 (ko) * 2005-05-04 2006-09-19 성심산업(주) 간편시공이 가능한 마루 바닥재
KR102238144B1 (ko) * 2021-01-20 2021-04-09 재단법인 파동에너지 극한제어 연구단 차음판 및 이를 이용하는 차음 구조체

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