JP2008137381A - 貴金属装飾品の製造方法、及び貴金属装飾品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の貴金属装飾品(8G)の製造方法は、貴金属粉末を含有した粘土状組成物を用いて造形体31を作成する造形体形成工程と、上記造形体31を焼成して得られた焼成体の表面に貴金属箔34を焼き付ける貴金属箔焼付工程と、焼き付けた上記貴金属箔34に接して七宝琺瑯層33を焼成する琺瑯層形成工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
さらに、特許文献2には、貴金属粉末を含有した可塑性組成物を造形し、その表面にガラス組成物を付着し、これを焼成する製造方法が開示されている。
しかしながら、この技術により形成された琺瑯層の色は、貴金属イオンの溶出、拡散により、濁ったり、彩度が低下し、その釉薬の色見本と異なる現象が認められる。しかも、前もって貴金属焼結体の釉薬を塗布する部分を磨き、貴金属の色合いを出現させて光沢のある美的に優れたものにしようとしても、釉薬を塗布した後に焼成するので、釉薬を塗布した下地である貴金属焼結体は光沢が失われ(視覚的には磨く前に戻る)、銀焼結体においては白くなり、金焼結体においては黄土色になる。したがって、焼成された琺瑯層下部の貴金属の色合いを出現できず光沢が失われた美的に劣るものとなってしまう。
また、前記特許文献2の技術は、短時間に、且つ極めて簡単な作業工程で製造することができるが、前述の特許文献1と同様の現象が生じてしまい、上記の問題点は解決されていない。
本発明の第1の発明は、貴金属粉末を含有した粘土状組成物を用いて造形体を作成する造形体形成工程と、上記造形体を焼成して得られた焼成体の表面に貴金属箔を焼き付ける貴金属箔焼付工程と、焼き付けた上記貴金属箔に接して七宝琺瑯層を焼成する琺瑯層形成工程と、を含むことを特徴とする貴金属装飾品の製造方法に関するものである。
この発明は、前記第1の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第1の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第7の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
この発明は、前記第2の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第2の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第8の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
この発明は、前記第3の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第3の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第9の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
この発明は、前記第4の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第4の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第10の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
この発明は、前記第5の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第5の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第11の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
この発明は、前記第6の発明における二度の焼成を一度の焼成に代えたものであり、前記第6の発明を造形−焼成−釉薬塗布−焼成とすると、この第12の発明は造形−釉薬塗布−焼成となる。
また、この第4の発明では、七宝琺瑯層を通して貴金属箔の色合いを出現させることができる。したがって、この場合、例えば枠部分を貴金属粉末を含有する粘土状組成物にて作成して貴金属箔を焼き付け、ガラス部分を七宝琺瑯層にて作成すれば、鏡状の装飾品を極めて容易に製作できる。
前記有機系バインダのうち、水溶性セルロース系樹脂及びブリティッシュガムは、可塑性を付与すると共に密着性を向上する作用を果たす。ポリエチレンオキサイドは、低濃度で高い粘性を与え、液状での接着性を向上する作用を果たす。グリセリンは、適度な保水性を与える。アルギン酸ナトリウムは、グリセリンと同様に適度な保水性を与えるが、密着向上作用にも寄与する。ポリアクリル酸エステル及びポリアクリル酸は、粘着性をより強固にする作用を果たす。前記油性バインダは、アクリル系樹脂などの高分子有機系結合材料が好ましく使用される。
有機系バインダとして、特に望ましくは、水を除いた固形分表示でデンプン0.02〜3.0wt%と水溶性セルロース系樹脂0.02〜3.0wt%を用いる。このうち水溶性セルロース系樹脂については、前述のように可塑性の付与、密着性を向上する作用を果たすが、デンプンは、銀粉末組成物を乾燥した時の乾燥強度を増大させる。しかし、有機系バインダとしてデンプンのみを用いると、造形時に生地割れが発生し易くなる。そこで水溶性セルロース系樹脂を併用することにより、これらの問題を解消できる。デンプンは、前記の通り粘土組成物中の水を除いた固形分表示で0.02〜3.0wt%を含有するのであるが、0.02wt%より少ないと、乾燥時の強度不足をまねき易くなる。また、3wt%を越えると、造形時、生地割れが発生し易くなる。また、収縮率も増大する。一方、水溶性セルロース系樹脂も前記の通り、水を除いた固形分表示で0.02〜3.0wt%を含有するのであり、0.02wt%より少ないと、可塑性を付与する効果が充分に発揮されない。3wt%を越えると、収縮率が増大する。このような水溶性セルロース系樹脂としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が用いられ、水に溶解して用いる。
上記デンプンや水溶性セルロース系樹脂から構成される有機系バインダの量としては、デンプンと水溶性セルロース系樹脂の合計量が0.1〜4wt%の範囲内であることが望ましい。有機系バインダの量が0.1より少ないと、形状保持が難しい。また、造形、乾燥後の強度が弱くなるといった不都合がある。有機系バインダの量が4wt%を越えると、収縮立が大きくなり、ひび割れが生じやすくなる。したがって、有機系バインダの量は0.1〜4wt%が適当である。
水は必要量加えるものとし、少なすぎると硬くなって造形難く、多すぎると形状が保てなくなる。この銀粉含有組成物は、水の含有量により、粘土状でもペースト状でもスラリー状にも調製できる。
焼結促進剤としてBi、Se、Sb、In、Sn、Zn粉末又はそれらの合金粉末を加えても良い。
さらに、密着性向上剤として炭酸鉛、炭酸リチウム、酸化亜鉛、リン酸、炭酸ナトリウム、酸化バナジウム、珪酸ナトリウム、リン酸塩等から選ばれる金属化合物粉末又はガラス粉末を加えても良い。
また、可塑性を改善する目的で、フェニルプロパンを骨格とする構成単位体が縮合してなる網状高分子、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1・3ブチレングリコール、流動パラフィン、アルコール類、油脂、フタル酸、フタル酸−n−ジオクチル、フタル酸−n−ジブチル、ポリビニルアルコールを加え、必要に応じて界面活性剤、表面活性剤、粘着防止剤を加えても良い。
平均粒径2.5μmの銀粉末50重量%、平均粒径20μmの銀粉末50重量%からなる銀混合粉末を用いた。
[有機系バインダと水との混合物]
表1に、使用した二種の有機系バインダと水との混合物の配合組成を示した。
前記銀粉末92重量%と前記有機系バインダと水との混合物A8重量%とを加えて十分に混練し、銀粘土造形用組成物とした。この組成物は、手やヘラにて所望のデザインに造形する。
[銀ペーストシリンジ射出用組成物]
前記銀粉末85重量%と前記有機系バインダと水との混合物B15重量%とを加えて十分に混練し、銀ペーストシリンジ射出用組成物とした。この組成物は、シリンジにて所望のデザインに押し出し射出する。
ピュアホワイト(半透明白)
スカイブルー
バイオレット
[七宝フリット]
数mmランダム粒径
[貴金属箔]
銀箔…厚み7〜10μm程度
焼き付け用金箔…厚み10μm程度
焼き付け用プリント銀箔…厚み10μm程度
図1(h)に示す貴金属装飾品8Gは、第1〜3の発明及び第7〜9の発明の一実施例を示すものであり、この実施例1は第1の発明の一実施例である。
まず図1(a),(b)に示すように、図示しない不燃布上に、前記銀ペーストシリンジ射出用組成物をシリンジを用いて図示するような網状造形体31中に透かし模様(空間部32)を造形して乾燥する。続いて図1(c),(d)に示すように、網状造形体31を2〜3層重ね、透かし模様を造形して乾燥し、電気炉にて800℃で10分焼成した。焼成後、バレル又はステンレスブラシ、磨きヘラで仕上げた。
続いて図1(e),(f)に示すように、焼結体の上方、下方からそれぞれ銀箔34を張り付け、電気炉にて800℃で10分焼き付け、図1(g)に示すように、焼結体の表面以外の銀箔34を切除した。
そして、耐火ボードの上に不燃布を敷き、その上に焼結体を置き、空間部32に七宝用釉薬を塗布(充填)して電気炉にて800℃前後で七宝琺瑯層33を焼成した。なお、不燃布は、七宝琺瑯層33の焼成の後に取り除いた。それを数回繰り返して綺麗に空間部32に七宝琺瑯層33が焼成したら完成とした。全ての空間部32に七宝琺瑯層を焼成するのではなく、幾つかの空間部32はそのままデザインとして残すものとした。
得られた貴金属装飾品8Gは、数種類の色の七宝琺瑯層33が組み込まれ、それぞれの七宝琺瑯層33の側方を、銀焼結体の表面に銀箔が焼き付けられたものが囲んだデザインの銀装飾品であり、それぞれの七宝琺瑯層33は、濁りや彩度の低下を生ずることがなく、その釉薬の色見本とおりの透明度や色彩を有するものであった。
この実施例2は第7〜9の発明の一実施例である。
前記銀ペーストシリンジ射出用組成物をシリンジを用いて不燃布上に網状造形体31中に透かし模様(空間部32)を造形して乾燥した後、前記焼成工程を行わずに、網状造形体31の上方、下方からそれぞれ銀箔34を張り付け、前記焼き付け工程を行わずに、造形体の表面以外の銀箔34を切除した。次に、空間部32に七宝用釉薬を塗布(充填)し、電気炉にて800℃で加熱し、網状造形体31の焼成、銀箔34の焼き付け、七宝琺瑯層33の焼成を同時に行うようにしても前記実施例1と同様に同様に銀装飾品8Gが得られた。
この方法は、前記の実施例1の方法に比べて焼成のための加熱工程が一度でよいため、簡易であるし、エネルギーコストも少なく抑えることができた。
図2(d)に示す貴金属装飾品8Hは、第4の発明及び第10の発明の一実施例を示すものであり、この実施例3は第4の発明の一実施例である。
まず図2(a),(b)に示すように、図示しない耐火ボードの上に10μm厚の銀箔41を敷き、前記銀ペーストシリンジ射出用組成物をシリンジを用いて図示するような四角枠状の空間部を有する造形体42を造形して乾燥し、電気炉にて800℃で10分焼成した。
次に、図2(c)に示すように、造形体42の上方から銀箔44を張り付け、電気炉にて800℃で10分焼き付けた。
そして、図2(d)に示すように、造形体42の空間部に七宝用釉薬を塗布して電気炉にて800℃前後で焼き付け、それを数回繰り返して綺麗に空間部に七宝琺瑯層43が焼成したら銀枠部分をステンレスブラシ、磨きヘラで仕上げた。
得られた貴金属装飾品8Hは、略四角状の枠部42が銀の焼結体の表面に銀箔41が焼き付けられ、さらに底部も銀箔41で形成され、七宝琺瑯層43は、濁りや彩度の低下を生ずることがなく、七宝琺瑯層43を通して(透かして)銀箔41の表面の光沢が鮮やかに見える銀装飾品であった。
この実施例4は第10の発明の一実施例である。
前記銀箔41上に、前記銀ペーストシリンジ射出用組成物をシリンジを用いて枠状の空間部を有する造形体42を造形して乾燥した後、焼成工程を行わずに、造形体の上方から銀箔を張り付け、前記焼き付け工程を行わなかった。次に、空間部に七宝用釉薬を塗布し、電気炉にて800℃で加熱し、造形体42の焼成、銀箔44の焼き付け、七宝琺瑯層43の焼成を同時に行うようにしても前記実施例3と同様に銀装飾品8Hが得られた。
この方法は、前記の方法に比べて加熱工程が一度でよいため、簡易であるし、エネルギーコストも少なく抑えることができた。
図3(e)に示す貴金属装飾品8Iは、第5の発明及び第11の発明の一実施例を示すものであり、この実施例5は第5の発明の一実施例である。
まず図3(b)に示すように、前記銀粘土造形用組成物を板状造形体50を造形し、その表面に、前記銀ペーストシリンジ射出用組成物を用いて図3(a)、(c)に示すような碁盤目枠状の空間部を有する造形体51を成形し、乾燥し、電気炉にて800℃で10分焼成した後、図3(d)に示すように、その表面に焼き付け用金箔52を張り付けて800℃で焼き付けた。そして、図3(e)に示すように、碁盤目枠状の空間部に数種類の七宝用釉薬53を施釉して電気炉にて800℃前後で焼き付け、それを数回繰りした。一部の空間部には、七宝用釉薬を積層塗布して七宝琺瑯層54を焼成した。
得られた貴金属装飾品8Iは、数種類の色の七宝琺瑯層53(54)がパレット状に埋め込まれ、それぞれの七宝琺瑯層53は、濁りや彩度の低下を生ずることがないため、この七宝琺瑯層53(54)を通して(透かして)金箔52が鮮やかに見えるデザインの銀装飾品であった。
この実施例6は第11の発明の一実施例である。
前記板状造形体50及び碁盤目枠状の空間部を有する造形体51の焼成、焼き付け用金箔52の焼き付けを行わずに、碁盤目枠状の内側の凹部に七宝用釉薬53を塗布し、板状造形体50及び碁盤目枠状の空間部を有する造形体51の焼成、焼き付け用金箔52の焼き付け、並びに七宝琺瑯層53の焼成を同時に行うようにしても前記実施例5と同様に銀装飾品8Iが得られた。
この方法は、前記の方法に比べて加熱工程が一度でよいため、簡易であるし、エネルギーコストも少なく抑えることができた。
図4(a)に示す貴金属装飾品8Jは、第6の発明及び第12の発明の一実施例を示すものであり、この実施例7は第6の発明の一実施例である。
まず図4(b)に示すように、前記銀粘土造形用組成物を用いて板状造形体61を造形し、電気炉にて800℃で10分焼成した。その表面に、焼き付け用プリント銀箔62を張り付け、電気炉にて750℃にて焼き付けた。その表面に七宝用釉薬を塗布して800℃前後で七宝琺瑯層63を焼成した。
得られた貴金属装飾品8Jは、七宝琺瑯層63が濁りや彩度の低下を生ずることがないため、七宝琺瑯層63を通して(透かして)プリント銀箔62のデザインが見える銀七宝複合装飾品であった。
この実施例8は第12の発明の一実施例である。
前記板状造形体61の焼成、焼き付け用プリント銀箔62の焼き付けを行わずに、前記銀箔62上に、七宝用釉薬を塗布し、造形体61の焼成、焼き付け用プリント銀箔62の焼き付け、並びに七宝琺瑯層の焼成を同時に行うようにしても前記実施例7と同様に銀装飾品8Jが得られた。
この方法は、前記の方法に比べて加熱工程が一度でよいため、簡易であるし、エネルギーコストも少なく抑えることができた。
図5は、貴金属箔を複数回焼き付ける製造を示す一実施例である。
まず図5(a)に示すように、前記銀粘土造形用組成物を用いて凹状の空間部を有する枠状造形体11を造形し、電気炉にて800℃で10分焼成した。その表面に、図5(b)に示すように、銀箔12を張り付け、電気炉にて8000℃にて焼き付けた。その表面に、図5(c)に示すように、前記銀ペーストシリンジ射出用組成物を用いてデザイン状の造形体13を造形し、乾燥し、電気炉にて800℃で10分焼成した後、図5(d)に示すように、その表面に焼き付け用金箔14を張り付けて800℃で焼き付けた。その表面に七宝用釉薬を塗布して800℃前後で七宝琺瑯層15を焼成した。
得られた貴金属装飾品8Aは、七宝琺瑯層15が濁りや彩度の低下を生ずることがないため、七宝琺瑯層15を通して(透かして)銀箔12上のデザイン形状が金箔14で形成されたものが鮮やかに見える銀装飾品であった。
また、前記造形体11の焼成、銀箔12の焼き付け、造形体13の焼成、金箔14の焼き付け、並びに七宝琺瑯層15の焼成を同時に行うようにしても同様に銀装飾品8Aが得られた。
31 造形体(焼成体)
32 空間部
33 七宝琺瑯層
34 銀箔
Claims (13)
- 貴金属粉末を含有した粘土状組成物を用いて造形体を作成する造形体形成工程と、
上記造形体を焼成して得られた焼成体の表面に貴金属箔を焼き付ける貴金属箔焼付工程と、
焼き付けた上記貴金属箔に接して七宝琺瑯層を焼成する琺瑯層形成工程と、を含むことを特徴とする貴金属装飾品の製造方法。 - 上記造形体形成工程において、外部に連通する空間部を有する造形体を形成し、上記琺瑯層形成工程において、焼き付けた上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝琺瑯層を焼成することを特徴とする請求項1に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記琺瑯層形成工程において、上記空間部の下部を不燃布で塞ぎ、塞いだ上部に七宝用釉薬を塗布して、上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝琺瑯層を焼成することを特徴とする請求項2に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記琺瑯層形成工程において、上記空間部の下部を貴金属箔で塞ぎ、塞いだ上部に七宝用釉薬を塗布して、上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝琺瑯層を焼成することを特徴とする請求項2に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記琺瑯層形成工程が、貴金属箔面に七宝用釉薬を積層塗布して七宝琺瑯層を焼成することを特徴とする請求項1に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記貴金属箔焼き付け工程において、上記造形体を焼成して得られた焼成体の表面に予めデザインが表示された貴金属箔を焼き付けることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 貴金属粉末を含有した粘土状組成物を用いて造形体を作成する造形体形成工程と、
上記造形体の表面に貴金属箔を張り付ける貴金属箔張付工程と、
張り付けた上記貴金属箔に接して七宝用釉薬層を形成する釉薬層形成工程と、
上記造形体形成工程と貴金属箔張付工程と釉薬層形成工程とを経た造形体を焼成する造形体焼成工程と、を含むことを特徴とする貴金属装飾品の製造方法。 - 上記造形体形成工程において、外部に連通する空間部を有する造形体を形成し、上記釉薬層形成工程において、張り付けた上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝用釉薬層を形成することを特徴とする請求項7に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記釉薬層形成工程において、上記空間部の下部を不燃布で塞ぎ、塞いだ上部に七宝用釉薬を塗布して、上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝用釉薬層を形成することを特徴とする請求項8に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記釉薬層形成工程において、上記空間部の下部を貴金属箔で塞ぎ、塞いだ上部に七宝用釉薬を塗布して、上記貴金属箔に接して上記空間部に七宝用釉薬層を形成することを特徴とする請求項8に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記釉薬層形成工程が、貴金属箔面に七宝用釉薬を積層塗布して七宝用釉薬層を形成することを特徴とする請求項7に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 上記貴金属箔張付工程において、上記造形体の表面に予めデザインが表示された貴金属箔を張り付けることを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載の貴金属装飾品の製造方法。
- 請求項1〜12の何れか一項に記載の製造方法より得られることを特徴とする貴金属装飾品。
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