JP2008131798A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的負荷に対する電力供給制御を安定的に行うことが可能な電源装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】オーバーシュートが発生すると、第1制御動作において前進制御及び後退制御が繰り返し行われことで、電流測定値iが発振状態となり得る。この第1制御動作中において、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDを随時カウントしていき、検出時間t3内における上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDに基づき発振状態を検出し、検出したときには、所定のカウント値に固定する。
【選択図】図14

Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)信号を出力するPWM回路と、そのPWM信号のパルス幅に応じた電力を電気的負荷に供給する高圧発生回路とを備えた電源装置を備えた画像形成装置が開示されている。この電源装置では、電気的負荷に供給される現在の電力値と目標電力値とを比較し、現在の電力値が目標電力値ではないときに、双方が一致するまでアップダウンカウンタのカウンタ値を変化させてPWM信号のパルス幅を所定量ずつ段階的に増加或いは減少させて、現在の電力値を目標値に到達させるようにしている。
特開2004−37635公報
しかしながら、実際の電力値と目標電力値とが相違していることを検出して、PWM信号のパルス幅を増加又は減少させるというパルス幅制御を行ったとしても、制御系全体の追従遅れがあるために、高電圧発生回路から出力される電力の変化はパルス幅制御動作に対して遅れを生じてしまう。すると、電気的負荷における実際の電力値が目標電力値に到達したことが検出され、その時点でPWM信号のパルス幅を一定に固定したとしても、上述の追従遅れにより更に電力値が変動し続けるというオーバーシュート現象が発生する。従って、特許文献1の構成のように、単に、実際の電力値と目標電力値との相違に基づきPWM信号のパルス幅を増加又は減少させるパルス幅制御を継続する構成では、実際の電力値が目標電力値を上回ることと下回ることとが交互に繰り返される発振状態が発生してしまい、その結果、実際の電力値が安定しないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電気的負荷に対する電力供給制御を安定的に行うことが可能な電源装置及びそれを備えた画像形成装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る電源装置は、PWM信号を発生するPWM信号発生部と、前記PWM信号に応じた電力を電気的負荷に供給する供給部と、前記電気的負荷に供給される電力の電圧値又は電流値を測定する測定部と、目標値に対する、前記測定値の過不足を判定する判定部と、前記測定値の発振状態を検出する検出部と、前記測定値の発振状態が検出されていない場合には、前記判定部の判定結果に基づき前記測定値を前記目標値に近付ける値に前記PWM信号のパルス幅を制御する第1制御動作を行い、前記測定値の発振状態が検出された場合には、当該発振状態を低減させる値に前記PWM信号のパルス幅を制御する第2制御動作を行う制御部と、を備える。
なお、本発明の「供給部」には、PWM信号に応じて供給する電流を変化させる構成であっても、PWM信号に応じて供給する電圧を変化させる構成であってもよい。
第2の発明は、第1の発明の電源装置検出部において、前記測定値が所定の上限閾値及び下限閾値を通過する回数に基づき前記発振状態を検出する。
第3の発明は、第1または第2の発明の電源装置において、前記検出部は、前記第1制御動作における前記PWM信号のパルス幅の増減反転の回数に基づき前記発振状態を検出する。
第4の発明は、第2又は第3の発明の電源装置において、前記検出部は、所定の検出時間内における前記回数に基づき前記発振状態の検出を行う。
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つの発明の電源装置において、前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅の単位時間当たりにおける変更量が前記第1制御動作よりも小さい。
第6の発明は、第1から第5のいずれか一つの発明の電源装置において、前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅を所定の固定値にする。
第7の発明は、第6の発明の電源装置において、前記固定値は、前記第1制御動作において前記測定値が所定の上限閾値及び下限閾値をそれぞれ通過したときのパルス幅の略平均値である。
第8の発明は、第6の発明の電源装置において、前記固定値は、前記第1制御動作において前記測定値が最大値及び最小値それぞれを示したときのパルス幅の略平均値である。
第9の発明は、第6の発明の電源装置において、前記固定値は、前記第1制御動作における任意の複数時点でのパルス幅の略平均値である。
第10の発明は、第1から第9のいずれか一つの発明の電源装置において、前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅制御の実行タイミング間隔が前記第1制御動作よりも長い。
第11の発明は、第1から第10のいずれか一つの発明の電源装置において、前記制御部は、前記第2制御動作に移行した時点から所定の待機時間経過後に前記第1制御動作に移行する。
第12の発明は、第1から第11のいずれか一つの発明の電源装置において、 前記制御部は、電源投入に基づき所定の開始値に向けて前記PWM信号のパルス幅を段階的に変更させ、当該パルス幅が前記所定の開始値になった場合に、前記第1制御動作を開始する。
第13の発明にかかる画像形成装置は、第1から第12のいずれか一つの電源装置と、前記電源装置から電力が供給される電気的負荷を有し、被記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、を備える。
なお、「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
「被記録媒体」は、用紙などの紙製の被記録媒体に限らず、OHPシートなどのプラスチック製の被記録媒体などであってもよい。
<第1の発明>
本発明によれば、通常は、測定値を目標値に近付けるようにPWM信号のパルス幅を増減させる第1制御動作を実行するが、測定値の上下変動が繰り返される発振状態が発生すると、第2制御動作に切り替えることで上記発振状態が低減される。
<第2の発明>
測定値が発振状態となったときには、当該測定値が目標値に対して繰り返し上下動することになる。そこで、本発明によれば、測定値が所定の上限閾値及び下限閾値(これは必ずしも目標値の上限値及び下限値に一致した値である必要はなく、例えば目標値よりも大きい値と小さい値であってもよい)を通過する回数に基づき発振状態を検出する構成とした。
<第3の発明>
測定値が発振状態となったときには、PWM信号のパルス幅の増減傾向が繰り返し反転することになる。そこで、本発明によれば、PWM信号のパルス幅の増減反転の回数に基づき発振状態を検出する構成とした。
<第4の発明>
本発明によれば、例えば所望の応答速度に応じた検出時間内における回数(測定値が所定の上限閾値及び下限閾値を通過する回数、PWM信号のパルス幅の増減反転の回数)が所定回数に達したか否かによって、発振状態の有無を判定することで、その判定を上記応答速度に応じて迅速に行うことができる。
<第5の発明>
本発明によれば、測定値の発振状態が検出されても、測定値が目標値に近付く値にPWM信号のパルス幅を変更していく制御を続行するが、当該測定値を目標値に近付ける過程において、PWM信号のパルス幅の単位時間当たりにおける変更量を小さくすることで、発振状態の低減を図る。
<第6の発明>
第2制御動作においてPWM信号のパルス幅を所定の固定値にすれば、発振状態をより確実に抑制できる。
<第7の発明>
本発明によれば、測定値の発振状態が検出されると、第1制御動作において測定値が所定の上限閾値及び下限閾値をそれぞれ通過したときのパルス幅の略平均値に、PWM信号のパルス幅を固定する。従って、第2制御動作において測定値が目標値から大きく外れることを抑制できる。
<第8の発明>
本発明によれば、測定値の発振状態が検出されると、第1制御動作において測定値が最大値及び最小値をそれぞれ示したときのパルス幅の略平均値に、PWM信号のパルス幅を固定する。従って、第2制御動作において測定値が目標値から大きく外れることを抑制できる。
<第9の発明>
本発明によれば、測定値の発振状態が検出されると、第1制御動作における任意の複数時点でのパルス幅の略平均値に、PWM信号のパルス幅を固定する。従って、第2制御動作において測定値が目標値から大きく外れることを抑制できる。
<第10の発明>
本発明によれば、測定値の発振状態が検出されると、第2制御動作において、PWM信号のパルス幅制御の実行タイミング間隔が第1制御動作よりも長くなる。これにより、第2制御動作において目標値から外れた測定値は緩やかに目標値に近付くようになり、測定値の発振状態を抑制できる。
<第11の発明>
第2制御動作に移行後、所定の待機時間経過したときに一度、第1制御動作に復帰する構成が望ましい。
<第12の発明>
PWM信号のパルス幅を、電源投入時から所定の開始値に向けて段階的に変更していき、当該所定の開始値になった場合に、第1制御動作に基づくフィードバック制御を開始する構成が電源の早期立ち上げの観点から望ましい。
<第13の発明>
本発明によれば、電源装置から安定した電力を電気的負荷に供給することができ、品質の高い画像形成を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態1を図1〜図14を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの実施形態1を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体フレーム2内に、用紙3(「被記録媒体」の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、給紙トレイ6と、用紙押圧板7と、給紙ローラ8および分離パッド9と、紙粉取りローラ10,11と、レジストローラ12とを備えている。分離パッド9はばね13によって給紙ローラ8に押圧されている。なお、以下、図1で紙面右側をレーザプリンタ1の前側、図1で紙面左側をレーザプリンタ1の後側として説明する。
用紙押圧板7は、用紙3をスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部(後端部)において回転可能に支持されることによって、近い方の端部(前端部)が上下方向に移動可能とされている。用紙押圧板7は、図示しないばねによって上方向に付勢されており、これにより用紙押圧板7上の最上位にある用紙3が給紙ローラ8に向かって押圧される。そして、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と分離パッド9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、用紙3をレジスト後に、画像形成位置に送る。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30(「電気的負荷」の一例)との接触位置とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部16は、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24を備えている。レーザ発光部からの発光されるレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22,23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、感光ドラム27の表面上に照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、現像ローラ31(「電気的負荷」の一例)、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。
トナーホッパ34内のトナーは、アジテータ36により攪拌されて、トナー供給口37から放出される。なお、後述するように、現像ローラ31には、現像時に、高電圧電源回路基板52に実装された帯電バイアス印加回路61(本発明の「電源装置」の一例)により現像バイアス電圧Vcが印加される。
トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、層厚規制ブレード32により、薄層として現像ローラ31上に担持される。
また、プロセスカートリッジ17は、更に、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30およびクリーニングブラシ53を備えている。
感光ドラム27は、筒状のドラム本体と、ドラム本体の軸心に設けられる金属製のドラム軸27aとを備え、このドラム軸27aがグランドに接地されている。
スコロトロン型帯電器29は、帯電ワイヤ29a及びグリッド29bを備え、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。また、後述するように、帯電ワイヤ29a(「電気的負荷」の一例)には帯電バイアス印加回路61から帯電バイアス電圧Vb(帯電用バイアス電圧)が印加される。
そして、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームにより露光され、静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の表面上に担持されるトナーが、感光ドラム27上に形成された静電潜像に供給され現像される。
転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aを備え、このローラ軸30aには、転写バイアス印加回路60(「電源装置」の一例)が接続されており、転写動作時には、この転写バイアス印加回路60から順転写バイアス電圧Va(転写用バイアス電圧)が印加される。
クリーニングブラシ53は、クリーニングバイアス電圧(例えば、帯電バイアス電圧Vcを分圧した電圧)が印加され、感光ドラム27に付着する紙粉を電気的に吸引して除去する。
(c)定着部
定着部18は、用紙3上のトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
2.バイアス印加回路
(1)転写バイアス印加回路
図2には、転写ローラ30に順転写バイアス電圧Vaを印加するための転写バイアス印加回路60の要部構成のブロック図が示されている。この転写バイアス印加回路60は、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変更)制御回路62(「PWM信号発生部」の一例)と、高電圧出力回路63(「供給部」の一例)とを備えて構成されている。
高電圧出力回路63は、PWM信号平滑回路64、発振制御・トランスドライブ回路65、昇圧・平滑整流回路66、出力電流測定回路67(本発明の「測定部」の一例)を備えている。
このうち、PWM信号平滑回路64は、PWM制御回路62のPWMポート62aからのPWM信号S1を受けて平滑し発振制御・トランスドライブ回路65に与える役割を果たす。発振制御・トランスドライブ回路65は、受けたPWM信号S1に基づき、昇圧・平滑整流回路66の1次側巻線68bに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧・平滑整流回路66は、トランス68、ダイオード69、平滑コンデンサ70などを備えている。トランス68は、2次側巻線68a,1次側巻線68b及び補助巻線68cを備えている。2次側巻線68aの一端は、ダイオード69及び接続ラインL1を介して転写ローラ30のローラ軸30aに接続されている。一方、2次側巻線68aの他端は、出力電流測定回路67を介してグランドに接地されている。また、平滑コンデンサ70及び放電抵抗71がそれぞれ2次側巻線68aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線68bの発振電流は、昇圧・平滑整流回路66において昇圧及び整流され、転写ローラ30のローラ軸30aに順転写バイアス電圧Vaとして印加される。このとき、転写ローラ30に流れる電流i1は、出力電流測定回路67が有するRC並列回路67aに流れ込み、この電流i1に応じた測定信号P1がPWM制御回路62のA/Dポート62bにフィードバックされる構成になっている。
そして、用紙3が上記画像形成位置に到達しこの用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写動作時には、CPU117(図4参照)によって転写バイアス印加回路60が駆動される。具体的には、PWM制御回路62は、PWM信号S1をPWM信号平滑回路64に与えて駆動し、高電圧出力回路63の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに順転写バイアス電圧Vaを印加する。
このとき、PWM制御回路62は、PWM信号S1を高電圧出力回路63に与えて駆動させつつ、接続ラインL1に流れる電流値に応じた測定信号P1に基づきこの電流測定値が後述する目標電流範囲(上限値th1及び下限値th2の間)に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S1をPWM信号平滑回路64に出力する定電流制御を実行する。具体的制御内容については後述する。
(2)帯電バイアス印加回路
図3には、帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vb、及び、現像ローラ31に現像バイアス電圧Vcをそれぞれ印加するための帯電バイアス印加回路61の要部構成のブロック図が示されている。この帯電バイアス印加回路61は、PWM制御回路72(「PWM信号発生部」の一例)と、高電圧出力回路73(本発明の「供給部」の一例)とを備えて構成されている。
高電圧出力回路73は、帯電用のPWM信号平滑回路74、発振制御・トランスドライブ回路75、昇圧・平滑整流回路76、帯電用の出力電流測定回路77(本発明の「測定部」の一例)を備えている。
このうち、帯電用のPWM信号平滑回路74は、PWM制御回路72のPWMポート72aからのPWM信号S2を受けて平滑し発振制御・トランスドライブ回路75に与える役割を果たす。発振制御・トランスドライブ回路75は、受けたPWM信号S2に基づき、昇圧・平滑整流回路76の1次側巻線78bに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧・平滑整流回路76は、トランス78、ダイオード79、平滑コンデンサ80などを備えている。トランス78は、2次側巻線78a及び1次側巻線78bを備えている。2次側巻線78aの一端は、ダイオード79及び接続ラインL2を介して帯電ワイヤ29aに接続されている。一方、2次側巻線78aの他端は、分圧抵抗82及びRC並列回路83を介してグランドに接地されている。また、平滑コンデンサ80及び放電抵抗81がそれぞれ2次側巻線78aに並列に接続されている。また、上記グリッド29bは、分圧抵抗84及びRC並列回路77aを介してグランドに接地されている。
また、高電圧出力回路73は、現像用のPWM信号平滑回路85及びシャント回路86を備えている。PWM信号平滑回路85は、PWM制御回路72のPWMポート72bからのPWM信号S3を受けて平滑し、シャント回路86に与える役割を果たす。シャント回路86は、入力抵抗86aと、ベースエミッタ間が抵抗86bを介して接続されたトランジスタ86cとを備え、PWM信号平滑回路85からのPWM信号S3に応じた電圧を発生させる役割を果たす。トランジスタ86cのコレクタは、放電抵抗81と分圧抵抗82との接続点に接続されている。
このような構成により、1次側巻線78bの発振電流は、昇圧・平滑整流回路76において昇圧及び整流され、帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vbとして印加され、放電抵抗81と分圧抵抗82との接続点での電圧が、現像バイアス電圧Vcとして現像ローラ31のローラ軸31aに印加される。このとき、グリッド29bに流れる電流i2は、出力電流測定回路77が有するRC並列回路77aに流れ込み、この電流i2に応じた測定信号P2がPWM制御回路72のA/Dポート72cにフィードバックされる。また、RC並列回路83の負荷電圧(現像バイアス電圧Vc)に応じた検出信号P3がPWM制御回路72のA/Dポート72dにフィードバックされる構成になっている。
そして、レーザプリンタ1を起動させると、CPU117によって帯電バイアス印加回路61が駆動される。具体的には、PWM制御回路72は、PWM信号S2をPWM信号平滑回路74に与えて駆動し、高電圧出力回路73の出力端Bに接続された帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vbを印加する。
このとき、PWM制御回路72は、PWM信号S2を高電圧出力回路73に与えて駆動させつつ、接続ラインL2(グリッド29b)に流れる電流値に応じた測定信号P2に基づきこの電流測定値が後述する目標電流範囲に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S2をPWM信号平滑回路74に出力する定電流制御を実行する。具体的制御内容については後述する。
また、PWM制御回路72は、PWM信号S3をPWM信号平滑回路85に与えて駆動し、高電圧出力回路73の出力端Cに接続された現像ローラ31のローラ軸31aに現像バイアス電圧Vcを印加する。このとき、PWM制御回路72は、PWM信号S3を高電圧出力回路73に与えて駆動させつつ、RC並列回路83の負荷電圧(現像バイアス電圧Vc)に応じた検出信号P3に基づき、この検出電圧値が目標電圧範囲に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S3をPWM信号平滑回路85に出力する定電圧制御を実行する。
3.PWM制御回路の構成
図4には、PWM制御回路62,72の要部構成のブロック図が示されている。これらのPWM制御回路62,72は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成されている。
図4に示すように、PWM制御回路62(72)は、A/Dポート62b(72c)からの測定信号P1(P2)をA/D変換部90でA/D変換して比較演算部91(「判定部」の一例)に与える。この比較演算部91には、UP/DOWN設定レジスタ92、上限値設定レジスタ93、下限値設定レジスタ94、制御間隔設定レジスタ95、制御停止設定レジスタ96及びカウント値記憶部119が接続されている。また、A/D変換部90には、電流測定値記憶部118が接続されている。CPU117によるソフト処理によって、A/D変換部90でA/D変換された測定信号P1(P2)は、当該測定信号P1(P2)に応じた電流測定値i1として電流測定値記憶部118に記憶される。
UP/DOWN設定レジスタ92は、このPWM制御回路62(72)に接続される高電圧出力回路63(73)の特性(PWM信号のデューティ比増加に伴って出力値が増加するか減少するかの特性)に応じた設定がされるものであり、本実施形態では、高電圧出力回路63(73)はいずれもPWM信号S1(S2、S3)のデューティ比の増加に伴って出力値が増加する特性を有するので、UP側に設定される。
上限値設定レジスタ93及び下限値設定レジスタ94には、転写ローラ30(帯電ワイヤ29a)に流すべき目標電流値の上限値th1(「上限閾値」の一例)及び下限値th2(「下限閾値」の一例)が設定される。制御間隔設定レジスタ95には、比較演算部91で実行される比較動作の制御時間間隔t1(「制御の実行タイミング間隔」の一例)が設定される。制御停止設定レジスタ96には、後述する後退制御の実行後に前進制御を再開させるまでの制御停止時間t2が設定される。なお、各レジスタ92〜96の設定値ないし設定内容は、高電圧出力回路63(73)や電気的負荷(転写ローラ30、帯電ワイヤ29a)等の特性に対応して、例えば作業者による所定の操作に基づきCPU117によって設定変更できるようになっている。
そして、比較演算部91は、上記制御時間間隔t1でA/D変換された測定信号P1(P2)に基づき、電流測定値i(i1,i2 「測定値」の一例)が上限値th1及び下限値th2の間に入っているかどうかを順次判定する。要するに、この比較演算部91は、電流測定値iと、上限値th1及び下限値th2との大小比較を行うことで、上限値th1及び下限値th2間の許容範囲(目標値)に対する、電流測定値iの過不足を判定している。
また、PWM制御回路62(72)は、PWMカウンタ制御部97(「制御部」の一例)、PWM変換部98及びPWM補正演算部111を備えている。PWMカウンタ制御部97は、アップダウンカウンタを備え、後述する第1制御動作(前進制御及び後退制御)と第2制御動作とに基づきカウント値Kを増減させる。PWM変換部98は、PWMカウンタ制御部97でのカウント値Kの増減に応じて変更したパルス幅のPWM信号S1(S2)をPWMポート62a(72a,72b)に出力する。なお、上記カウント値Kは、例えば0から100の値であって、この値に対応してPWM信号S1のディーティ比が定まる。例えばカウント値Kが0のときのディーティ比は0%であり、カウント値Kが100のときのディーティ比は100%である。
PWMカウンタ制御部97は、比較演算部91に接続され、ここでの判定結果等を受けるようになっている。また、PWMカウンタ制御部97には、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100が接続されている。PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100には、比較演算部91で実行される制御時間間隔t1毎の各判定動作に対応して実行される前進制御での各変更動作でのカウント値Kの変更UP値k1及び変更DOWN値k2が設定される。
PWMカウンタ制御部97は、電流測定値iが下限値th2を下回っているという判定結果を比較演算部91から受けたときには、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99で設定された変更UP値k1を現在のカウント値Kに加算し、その変更UP値k1に応じた幅(「PWM信号のパルス幅の単位時間当たりにおける変更量(単位変更量)」の一例)だけパルス幅を増加させたPWM信号S1(S2)がPWM変換部98から出力される(以下、「UPモード」という)。一方、電流測定値iが上限値th1を上回っているという判定結果を比較演算部91から受けたときには、PWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100で設定された変更DOWN値k2を現在のカウント値Kから減算し、その変更DOWN値k2に応じた幅(「PWM信号のパルス幅の単位時間当たりにおける変更量(単位変更量)」の一例)だけパルス幅を減少させたPWM信号S1(S2)がPWM変換部98から出力される(以下、「DOWNモード」という)。
ここで、変更UP値k1及び変更DOWN値k2は、同じ値でもよいが、本実施形態では、上記「UPモード」と「DOWNモード」とは同じパルス幅だけ変更した場合の電流測定値iの変化量特性が異なるため、互いに異なる値に設定されている。また、変更UP値k1及び変更DOWN値k2は、これらに応じてパルス幅を変更したときの電流測定値iの変化量が、上限値th1及び下限値th2の偏差量よりも小さくなる値に設定され、1回の変更動作で電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間を飛び越えてしまうことを防止している。また、変更UP値k1及び変更DOWN値k2は、高電圧出力回路63(73)や電気的負荷(転写ローラ30、帯電ワイヤ29a)等の特性に対応して、例えば作業者による所定の操作に基づきCPU117によって設定変更できるようになっている。
更に、PWMカウンタ制御部97には、PWM変更積算記憶部101、UP/DOWNモード記憶部102、変更開始時PWM値記憶部103及びノイズキャンセル記憶部104が接続されている。このうち、PWM変更積算記憶部101は、比較演算部91で電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていないと判定されて前進制御が開始され、制御時間間隔t1で実行される各変更動作の変更UP値k1(変更DOWN値k2)を積算した積算変更値Σkが順次書き込み更新される。
UP/DOWNモード記憶部102には、現在、PWMカウンタ制御部97で実行されているモード(STOPモード、UPモード、DOWNモード)が記憶される。変更開始時PWM値記憶部103には、上記前進制御開始時における初期カウント値K'(本発明の「PWM信号の開始パルス幅」の一例)が記憶される。ノイズキャンセル記憶部104は、前進制御実行後に電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った、上限値th1以下であったものが上限値th1を上回った、或いは、下限値th2以上であったものが下限値th2を下回った、という判定結果の判定回数Xが記憶される。
次に、PWM補正演算部111は、後退制御の実行時に後述する演算式に基づきカウント値Kの補正値(PWM信号S1(S2)の補正変更量に応じた値)を算出する役割を果たす。このPWM補正演算部111には、UPモードPWM補正設定レジスタ105及びDOWNモードPWM補正設定レジスタ106が接続されている。UPモードPWM補正設定レジスタ105は、UPモード実行時における上記演算式のパラメータA,B,Cが設定され、DOWNモードPWM補正設定レジスタ106は、DOWNモード実行時における上記演算式のパラメータD,E,Fが設定される。これらの本実施形態ではUPモードとDOWNモードとの特性に応じて互いに異なる値が設定される。
また、PWM補正演算部111には、補正上限設定レジスタ107及び補正下限設定レジスタ108が接続されている。補正上限設定レジスタ107には、UPモード実行中における、PWMカウンタ制御部97でのカウント値K(=K'+Σk1)の補正上限値th3が設定される。補正下限設定レジスタ108には、DOWNモード実行中における、PWMカウンタ制御部97でのカウント値K(=K'−Σk2)の補正下限値th4が設定される。本実施形態では、補正上限値th3は、PWM信号S1(S2)のデューティ比が例えば85%となるときのカウント値Kとしており、補正下限値th4は、PWM信号S1(S2)のデューティ比が例えば10%となるときのカウント値Kとしている。
更に、PWM補正演算部111には、補正UP幅設定レジスタ109及び補正DOWN幅設定レジスタ110が接続されている。補正UP幅設定レジスタ109には、UPモード実行中における、変更UP値k1の積算変更値Σk1のUP幅限界値th5が設定される。補正DOWN幅設定レジスタ110には、DOWNモード実行中における、変更DOWN値k2の積算変更値Σk2のDOWN幅限界値th6が設定される。
また、PWMカウンタ制御部97には、発振規定数設定レジスタ115及び検出時間設定レジスタ116が接続されている。発振規定数設定レジスタ115には、後述する発振状態検出の判定に使用される発振規定数が設定される。検出時間設定レジスタ116には発振状態検出の検出時間t3が設定される。なお、発振規定数や検出時間t3(例えば15ms)は、高電圧出力回路63(73)や電気的負荷(転写ローラ30、帯電ワイヤ29a)等の特性に対応して、例えば作業者による所定の操作に基づきCPU117によって設定変更できるようになっている。
4.PWM制御回路の制御内容
(1)立上り時処理
例えばレーザプリンタ1の電源が投入されると、CPU117によってPWM制御回路62(72)が駆動され、図5に示す立上り時処理が開始される。この立上り時処理では、S1でカウント値Kを初期値(例えばゼロ)にリセットし、S2で、目標値である上限値th1及び下限値th2に基づき目標カウント値を決定する。そして、所定のタイミング間隔(例えば上記制御時間間隔t1 本実施形態では例えば240μs)ごとに現在のカウント値Kに単位カウント値k3を加算していき(S3〜S5)、現在のカウント値Kが目標カウント値に達したときに(S5:Y)、S6で図7に示す立上り後処理に移行する。
ここで、仮に、電源投入直後に立上り後処理(第1制御動作、第2制御動作)を開始する構成とすると、現在のカウント値Kを一気に目標カウント値に増加させることになり、安定かつ迅速な定電流制御ができなくなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、図6に示すように、電源投入直後に、まずカウント値Kを段階的に増加させる立上り時処理を行い、当該カウント値Kが目標カウント値に達したときに上記立上り後処理に移行するようにしている。これにより、電流測定値iを安定的に目標値(上限値th1及び下限値th2の間)に到達させることができ、その後の定電流制御を迅速かつ安定的に行うことができる。
(2)立上り後処理
立上り後処理では、電流測定値iの発振状態が検出される前までは「第1制御動作(前進制御・後退制御)」が実行され、電流測定値iの発振状態が検出されると、その発振状態を抑制するための「第2制御動作」を行う。以下、詳細に説明する。
図7に示すように、まずS11で検出時間カウント値TIを初期値(ゼロ)にリセットし、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDを初期値(ゼロ)にリセットする。次に、S12で、比較演算部91は、測定信号P1(P2)の読込タイミング(制御タイミング)かどうかを判断し、S13で検出時間カウント値TIに1カウントアップし、その検出時間カウント値TIが所定値TIFに達したかどうかを判断する(S14)。ここで、検出時間カウント値TIは、後述する発振状態が検出されない限り、上記測定信号P1(P2)の読込タイミングが到来するごとに1カウントアップされる。そして、所定値TIFは、上記検出時間t3を制御時間間隔t1に除算した値である。要するに、S14では、S11で検出時間カウント値TIがリセットされてからの経過時間が、検出時間t3に達したかどうかを判断している。
そして、例えば検出時間カウント値TIが所定値TIFに達しても(検出時間t3を経過したも)発振状態が検出されないときは、S15で検出時間カウント値TI、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDをそれぞれ初期値にリセットし、その後、S16で、比較演算部91がA/D変換部90でA/D変換された検出信号P1(P2)を読み込む。
これに対して、検出時間カウント値TIが所定値TIFに達していない(未だ検出時間t3経過していない)ときは(S14:N)、S17で上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDの合計回数が発振規定数(例えば8,10回)に達したかどうかを判断する。そして、上記合計回数が発振規定数に達していなければ(S17:N)、検出時間カウント値TI等をリセットせずに上記S16に進み、達していれば(S17:Y)、S18で上限値通過回数FCUと下限値通過回数FCDとが同じ値であるかどうかを判断する。そして、上限値通過回数FCUと下限値通過回数FCDとが同じ値でなければ(S18:N)、発振状態を検出したとはせずに、検出時間カウント値TI等をリセットすることなく上記S16に進む。一方、同じ値であれば(S18:Y)、「第2制御動作処理」を実行する。この「第2制御動作処理」については後述する。
(a)第1制御動作
S16に進むと、PWM制御回路62(72)は「第1制御動作」を実行する。この第1制御動作には「前進制御」と「後退制御」とがある。
比較演算部91は、読み込んだ測定信号P1(P2)に基づき、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っているかどうかを順次判定する(S20,S21)。ここで、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていれば(S20で「N」かつS21で「N」)、S22でPWMカウンタ制御部97は現在のカウント値Kを維持する。即ち、PWM信号S1(S2)のパルス変更動作を実行しない。そして、当初は、UP/DOWNモード記憶部102にはSTOPモードのフラグのみが立てられているから(S23で「Y」)、そのままS12に戻る。
(前進制御)
電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていない場合には、制御時間間隔t1毎に現在のカウント値Kを所定量ずつ増減させる変更動作を繰り返し実行して、電流測定値iを上限値th1及び下限値th2の間に近付ける前進制御が実行される。
検出電流値が上限値を上回っている場合
電流測定値iが上限値th1を上回っている場合(S20:Y)には、S27でPWMカウンタ制御部97は、UP/DOWNモード記憶部102の記憶内容に基づき現在設定されているモードがUPモードかどうかを判断する。ここで、UPモードが設定されていないときは(S24:N)、S25でPWMカウンタ制御部97は、図8に示す減算処理を実行する。
この減算処理では、S51で現在設定されているモードがSTOPモードかどうかを判断し、STOPモードでなければ(S51:N)、S52で現在の電流測定値iを、上限値th1側に近付けるために、現在のカウント値Kから、PWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100に設定された変更DOWN値k2を減算する変更動作を実行する。また、積算変更値Σk2を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新する。更に、UP/DOWNモード記憶部102においてDOWNモードのフラグのみを立てて設定するとともに、判定回数Xをゼロに初期化する。また、この前進制御での1回目の変更動作においては、変更前の上記初期カウント値K'を変更開始時PWM値記憶部103に記憶する。
これに対して、現在設定されているモードがSTOPモードである場合には(S51:Y)、前回の制御タイミングと今回の制御タイミングとの間に、電流測定値iが上限値th1を通過したことを意味するから、S53で上限値通過回数FCUに1加算し、S54で現在のカウント値Kをカウント値記憶部119に記憶する。つまり、電流測定値iが上限値th1をほぼ通過したときのカウント値Kを記憶しておくのである。その後S52へ進む。
次に、S55で、PWM補正演算部111は、減算後のカウント値K(=K'−Σk2)が、補正下限設定レジスタ108で設定された補正下限値th4を下回っているかどうかを判断する。ここで、下回っていなければ(S55:N)、PWM補正演算部111は、S56で積算変更値Σk2が、補正DOWN幅設定レジスタ110に設定されたDOWN幅限界値th6を上回っているかどうかを判断し、上回っていなければ(S56:N)再びS12に戻る。
このようにして、PWM制御回路62(72)は、制御時間間隔t1毎にカウント値に変更DOWN値k2を減算して、PWM信号S1(S2)のパルス幅(デューティ比)を段階的に繰り返し減少変更して、電流測定値iを上限値th1及び下限値th2の間に向かわせる前進制御を実行するのである。
検出電流値が下限値を下回っている場合
電流測定値iが下限値th2を下回っている場合(S20:N、且つ、S4:Y)には、S26でPWMカウンタ制御部97は、UP/DOWNモード記憶部102の記憶内容に基づき現在設定されているモードがDOWNモードかどうかを判断する。ここで、DOWNモードが設定されていないときは(S26:N)、S27でPWMカウンタ制御部97は、図9に示す加算処理を実行する。
この加算処理では、S61で現在設定されているモードがSTOPモードかどうかを判断し、STOPモードでなければ(S61:N)、S62で現在の電流測定値iを、下限値th2側に近付けるために、現在のカウント値Kに、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99に設定された変更UP値k1を加算する変更動作を実行する。また、積算変更値Σk1を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新する。更に、UP/DOWNモード記憶部102においてUPモードのフラグのみを立てて設定するとともに、判定回数Xをゼロに初期化する。また、この前進制御での1回目の調整動作においては、変更前の上記初期カウント値K'を変更開始時PWM値記憶部103に記憶する。
これに対して、現在設定されているモードがSTOPモードである場合には(S61:Y)、前回の制御タイミングと今回の制御タイミングとの間に、電流測定値iが下限値th2を通過したことを意味するから、S63で下限値通過回数FCDに1加算し、S64で現在のカウント値Kをカウント値記憶部119に記憶する。つまり、電流測定値iが下限値th2をほぼ通過したときのカウント値Kを記憶しておくのである。その後S62へ進む。
次に、S65で、PWM補正演算部111は、加算後のカウント値K(=K'+Σk1)が、補正上限設定レジスタ107で設定された補正上限値th3を上回っているかどうかを判断する。ここで、上回っていなければ(S65:N)、PWM補正演算部111は、S66で積算変更値Σk1が、補正UP幅設定レジスタ109に設定されたUP幅限界値th5を上回っているかどうかを判断し、上回っていなければ(S66:N)再びS12に戻る。
このようにして、PWM制御回路62(72)は、制御時間間隔t1毎にカウント値に変更UP値k1を加算して、PWM信号S1(S2)のパルス幅(デューティ比)を段階的に繰り返し増加変更して、電流測定値iを上限値th1及び下限値th2の間に向かわせる前進制御を実行するのである。
(後退制御)
前進制御実行後に、検出電流値が上限値及び下限値の間に入った場合
上記前進制御の実行後に、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った場合(S20:N、且つ、S21:N)には、S22で現在のカウント値Kを維持する。このとき、UP/DOWNモード記憶部102にはUPモードかDOWNモードのフラグが立てられているから(S23:N)、S28で、PWM補正演算部111は、判定回数Xに1を加算し、S29で判定回数Xが2回であるかどうかを判断する。
そして、判定回数が1回のときは(S29:N)、再びS12に戻り、判定回数が所定回数(例えば2回)のときに(S29:Y)、初めて次述する補正演算処理に基づく後退制御を実行する。要するに、前進制御の実行後に、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った、上限値th1以下であったものが上限値th1を上回った、或いは、下限値th2以上であったものが下限値th2を下回った、ことが、制御時間間隔t1で複数回数(例えば2回)連続判定されたときに、後退制御を実行するのである。
このような構成としたのは、例えば高電圧出力回路63(73)で発生した一時的なノイズによって、正確な電流測定値iを検出できない場合があるので、この一時的なノイズによる影響を排除する、いわゆるノイズキャンセル機能を持たせるためである。例えば、UPモードであるにもかかわらず、電流測定値iが上限値th1を上回ったときは(S20:Y、且つ、S24:Y)、これはノイズによる影響であるとして、S30で現在のカウント値Kを維持してS28に進む。同様に、DOWNモードであるにもかかわらず、電流測定値iが下限値th2を下回ったときは(S21:Y、且つ、S26:Y)、これはノイズによる影響である可能性があるとして、S31で現在のカウント値Kを維持してS28に進む。
続いて、S31で、PWM補正演算部111は、上記前進制御時とは逆の増減方向にPWM信号S1(S2)のパルス幅を変更するための、カウント値Kに対する補正値h(h1,h2)を次述する演算式に基づき演算する。
(演算式)
UPモード時:
補正値h1=(Σk1)×[{(Σk1)−A}/{(Σk1)+B}]−C
補正後のカウント値K=初期カウント値K'+補正値h1
但し、補正後のカウント値K>初期カウント値K'−k1のときは、補正後のカウント値K=初期カウント値K'+k1
DOWNモード時:
補正値h2=(Σk2)×[{(Σk2)−D}/{(Σk2)+E}]−F
補正後のカウント値K=初期カウント値K'−補正値h2
但し、補正後のカウント値K>初期カウント値K'+k2のときは、補正後のカウント値K=初期カウント値K'−k2
上記演算式のパラメータA〜Fは、いずれも正数であり、上述したようにUPモードPWM補正設定レジスタ105及びDOWNモードPWM補正設定レジスタ106にそれぞれ設定されている。ここで、図10には、PWMカウンタ制御部97で変更UP値k1毎のアップさせた積算変更値Σk1と、各積算変更値Σk1で変更したカウント値Kで変更動作をさせて定常状態に落ち着いたときの電流測定値iの変化量との関係を示した特性グラフである。これは高電圧出力回路63(73)の特定によって異なり、例えば実験的に求めることができる。
本実施形態でも、前進制御の開始後、制御時間間隔t1毎に変更UP値k1ずつ加算していく増加変更動作を繰り返し実行していき、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2の間に入ったときに、そのときのカウント値K(PWM信号S1(S2)のパルス幅)をそのまま維持すると、やはり高電圧出力回路63(73)での追従遅れによって、更に電流測定値iを増加させる前進制御が継続されてしまい、その結果、上限値th1及び下限値th2の間を越えてしまうおそれがある。
ここで、例えばUPモードにおいて電流測定値iが下限値th2に達したときに、そのときの電流測定値iを維持できるパルス幅までPWM信号S1(S2)のパルス幅を減少変更させるために、カウント値Kを減少させることができれば理想的である。そこで、上記特性グラフが示す関係から、定常状態で電流測定値iが下限値th2となるカウント値Kを求めることができるのである。
更に本実施形態では、その補正後のカウント値Kを、初期カウント値K'及び積算変更値Σk1に基づき上記演算式から演算して導出するようにしている。このようにすれば、上記特性グラフに基づく積算変更値Σk1と電流測定値iの変化量との対応テーブルを設ける必要がないため、記憶容量を抑制できる。UPモード時の演算式におけるパラメータA,B,Cは、図10になるべく沿わせる値に設定されている。DOWNモード時においても図10と同様の特性グラフを実験的に求めて、これに沿わせる値に、DOWNモード時の演算式のパラメータD,E,Fが設定されている。
以上の制御によって、図11に示すように、前進制御の実行により、カウント値Kが変更UP値k1ずつ加算され、これに追従遅れで電流測定値iが増加していき、下限値th2に達したことが判定され、次の制御時間間隔t1後にも再び同じ判定結果が得られたときに、後退制御が実行される。即ち、PWM補正演算部111は、上記したUPモード時の演算式に基づき、定常状態での電流測定値iがほぼ下限値th2となるPWM信号S1(S2)のパルス幅に対応する補正後のカウント値Kを演算する。そして、PWMカウンタ制御部97は、現在のカウント値を、補正後のカウント値Kに一度に或いは段階的に減少させる。
これにより、一旦、上限値th1及び下限値th2の間に入った電流測定値iをそのまま維持させることができ、迅速かつ安定した定電流制御を実行することができる。
次に、図7に戻り、S32で判定回数X、積算変更値Σk等の初期化をするとともに、UP/DOWNモード記憶部102においてSTOPモードのフラグのみを立てる。このとき、検出時間カウント値TI、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDは初期化しない。そして、上記制御停止時間t2経過するまで待機した後(S33:Y)に、S12に戻る。後退制御による補正動作が実行したとき、電流測定値iが定常状態になるまで多少時間がかかる。これに対して、本実施形態では、上記のように構成することにより、制御停止時間t2経過して定常状態になった後に前進制御を再開可能な状態とするので、その後も安定した定電流制御を実行できる。
前進制御実行後に、変更後のカウント値Kが補正上下限値に達している場合
DOWNモード時に、減算後のカウント値K(=K'−Σk2)が、補正下限値th4を下回っているとき(S55:Y)、又は、UPモード時に、加算後のカウント値K(=K'+Σk1)が、補正上限値th3を上回っているとき(S65:Y)も、S31に進み、上記した後退制御が実行される。本実施形態では、変更後のPWM信号S1(S2)のパルス幅は、予め定められた補正上限値th3と補正下限値th4との間のカウント値に応じたパルス幅(10%〜85%)を越えて変更すると、安定した定電流制御が実行できなくなる可能性がある。そこで、加減算後のカウント値Kが補正上限値th3及び補正下限値th4の間から外れる場合にも後退制御を実行するようにしている。
前進制御実行後に、積算変更値が限界値に達した場合
DOWNモード時に、積算変更値Σk2がDOWN幅限界値th6を上回っているとき(S56:Y)、又は、UPモード時に、積算変更値Σk1がUP幅限界値th5を上回っているとき(S66:Y)も、S31に進み、上記した後退制御が実行される。
例えば高電圧出力回路63(73)を構成する回路要素等により、前進制御時において、段階的に繰り返されるPWM信号のパルス幅の各変更動作に対して、その変更後のパルス幅のPWM信号に応じた出力電力を出力する動作に追従遅れが生じ得る。
本実施形態において、前進制御がある程度継続されると、例えば高電圧出力回路63(73)を追従遅れや電気的負荷の負荷変動等によって、PWMカウンタ制御部97でのPWM信号の変更量から想定した検出電流値と、実際の電流測定値iとの乖離が大きくなり、精度の高い定電流制御が行えなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、そのような支障を来たさない範囲で、前進制御を継続させ、積算変更値Σkが限界値th5,th6に達したときにも後退制御を一旦実行させるようにした。
(b)第2制御動作
さて、上記後退制御を行ったとしても例えば電気的負荷の負荷変動が大きい場合には、やはり追従遅れが生じ、第1制御動作中において電流測定値iが目標値を上回ることと下回ることとが交互に繰り返される発振状態になることがある。そこで、本実施形態では、上記S53で上記検出時間t3において電流測定値iが上限値th1を通過した回数である上限値通過回数FCUをカウントし、S54でそのときのカウント値Kを記憶した。また、S63で上記検出時間t3において電流測定値iが下限値th2を通過した回数である下限値通過回数FCDをカウントし、S64でそのときのカウント値Kを記憶した。
そして、前述したように、検出時間t3内において、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDの合計回数が発振規定数を超え(S17:Y)、且つ、上限値通過回数FCUと下限値通過回数FCDとが同じ値のとき(S18:Y)のときに、電流測定値iの発振状態が検出されたとみなす。従って、PWMカウンタ制御部97等は「発振状態を検出する検出部」としても機能する。
そして、上記発振状態を検出した場合には、PWM制御回路62(72)は、S19で図12に示す第2制御動作処理を実行する。この第2制御動作処理では、電流測定値iの発振状態を抑制する処理を実行する。具体的には、CPU117は,図12に示すように、S71,S72で上記カウント値記憶部119に記憶した複数のカウント値Kから最大値のカウント値Kuと、最小値のカウント値Kdとを選択する。そして、S73でこれらカウント値Ku、Kdの平均値を算出し、現在のカウント値を上記平均値に変更し、その平均値に固定した状態で所定の待機時間t4(例えば2ms)だけ待ち(S74)、当該待機時間t4経過後に図7のS11に戻る。
図13に示すように、例えば立上り後処理へ移行したときに、応答遅れにより電流測定値iが目標値を大きく超えるオーバーシュートが発生すると、第1制御動作において前進制御及び後退制御が繰り返し行われことで、電流測定値iが発振状態となり得る。そして、この第1制御動作中において、上記上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDを随時カウントしていく。そして、検出時間t3内における上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDの合計回数が発振規定数に達し、且つ、上限値通過回数FCUと下限値通過回数FCDとが略同一回数になったときに第2制御動作を実行する。即ち、図14に示すように、上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDのカウントアップ時におけるカウント値のうち最大のカウント値Kuと最小のカウント値Kdの平均値に現在のカウント値Kを固定する。カウント値Kを固定することで電流測定値iの発振状態を抑制することができるのである。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検出時間t3内における上限値通過回数FCU及び下限値通過回数FCDの合計回数が発振規定数に達し、且つ、上限値通過回数FCUと下限値通過回数FCDとが略同一回数になったときに発振状態を検出したとして第2制御動作を実行する構成であったが、これに限らず、例えば上記合計回数が発振規定数に達したことのみをもって発振状態を検出したとする構成(図7でS18を省略した構成)であってもよい。
(2)また、上記実施形態では、上記UP/DOWNモード記憶部102において現在のモードがSTOPモード、UPモード及びDOWNモードのいずれであるかが管理されているから、発振状態における電流測定値iの増減傾向の反転回数をカウントすることができる。従って、例えば上記検出時間t3内における上記反転回数が所定回数に達したことを条件に発振状態を検出したとする構成であってもよい。更に、これを上記実施形態(図7のS17,S18)と組み合わせた構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、第1制御動作における最大及び最小のカウント値Ku,Kdの平均値を算出し、この平均値を第2制御動作における現在のカウント値として固定したが、最大及び最小に限らず、電流測定値iが上限値th1及び下限値th2を通過したときの全て或いは一部のカウント値の平均値に固定する構成であってもよい。また、上限値th1及び下限値th2の通過時に限らず、第1制御動作における複数の制御タイミングのカウント値の平均値であってもよい。
(4)発振状態を抑制する方法としては、上記実施形態のようにカウント値を固定する構成(構成A)以外に、各制御タイミングでの単位変更量(変更UP値k1、変更DOWN値k2)を、第1制御動作時よりも第2制御動作時の方が小さい構成(構成B)とすれば発振状態を抑制できる。また、上記制御時間間隔t1を、第1制御動作時よりも第2制御動作時の方が長い構成(構成C)としても発振状態を抑制できる。なお、構成A〜構成Cのいずれか一つを採用しても、また、これらを組み合わせて採用してもよい。組み合わせて採用すれば発振状態をより効果的に抑制することが期待できる。
(5)上記実施形態では、上限閾値及び下限閾値を、目標電流値の上限値th1及び下限値th2としたが、これに限らず、間に目標値を挟む値であれば、例えば目標値よりも大きい値及び小さい値であってもよい。
(6)上記図5のS2における目標値の決定については、例えば電気的負荷のインピーダンスを測定し、そのインピーダンスに応じて目標値を決定する構成であってもよい。電気的負荷のインピーダンスを測定するための構成について上述した転写バイアス印加回路60を例に挙げて説明する。例えば図2の構成に対して出力電圧測定回路を設ける。この出力電圧測定回路は、昇圧・平滑整流回路66のトランス68の補助巻線68cと、PWM制御回路62との間に接続する。PWM制御回路62は、転写バイアス印加回路60による順転写動作時において、補助巻線68cの間で発生する出力電圧を測定して、その測定信号をA/Dポートに入力するように構成する。そして、PWM制御回路62に設けられたCPU117によるソフト処理によって、出力電流測定回路67からの測定信号P1に応じた電流測定値i1が記憶され、出力電圧測定回路からの測定信号に応じた電圧測定値が記憶され、これらに基づきインピーダンスを測定するのである。
本発明の一実施形態1に係るレーザプリンタの要部側断面図 転写バイアス印加回路の要部構成のブロック図 帯電バイアス印加回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の要部構成のブロック図 立上り時処理を示したフローチャート 立上り時処理におけるカウント値及び検出電流値の変化を示した説明図 立上り後処理を示したフローチャート 減算処理を示したフローチャート 加算処理を示したフローチャート 積算変更値と、定常状態での検出電流値の変化量との関係を示した特性グラフ 前進制御及び後退制御時におけるカウント値及び検出電流値の変化を示した説明図 第2制御動作処理を示したフローチャート 発振状態発生時におけるカウント値及び検出電流値の変化を示した説明図 第2制御動作の実行時におけるカウント値及び検出電流値の変化を示した説明図
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
3…用紙(被記録媒体)
5…画像形成部
30…転写ローラ(電気的負荷)
31…現像ローラ(電気的負荷)
29a…帯電ワイヤ(電気的負荷)
60…転写バイアス印加回路(電源装置)
61…帯電バイアス印加回路(電源装置)
62,72…PWM制御回路(PWM信号発生部)
63,73…高電圧出力回路(供給部)
67,77…出力電流測定回路(測定部)
91…比較演算部(判定部)
97…PWMカウンタ制御部(制御部、検出部)
117…CPU
i(i1,i2)…電流測定値(測定値)
S1,S2…PWM信号
t1…制御時間間隔(制御の実行タイミング間隔)
t3…検出時間
t4…待機時間
th1…上限値(上限閾値)
th2…下限値(下限閾値)

Claims (13)

  1. PWM信号を発生するPWM信号発生部と、
    前記PWM信号に応じた電力を電気的負荷に供給する供給部と、
    前記電気的負荷に供給される電力の電圧値又は電流値を測定する測定部と、
    目標値に対する、前記測定値の過不足を判定する判定部と、
    前記測定値の発振状態を検出する検出部と、
    前記測定値の発振状態が検出されていない場合には、前記判定部の判定結果に基づき前記測定値を前記目標値に近付ける値に前記PWM信号のパルス幅を制御する第1制御動作を行い、前記測定値の発振状態が検出された場合には、当該発振状態を低減させる値に前記PWM信号のパルス幅を制御する第2制御動作を行う制御部と、
    を備える電源装置。
  2. 検出部は、前記測定値が所定の上限閾値及び下限閾値を通過する回数に基づき前記発振状態を検出する請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記検出部は、前記第1制御動作における前記PWM信号のパルス幅の増減反転の回数に基づき前記発振状態を検出する請求項1または請求項2記載の電源装置。
  4. 前記検出部は、所定の検出時間内における前記回数に基づき前記発振状態の検出を行う請求項2又は請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅の単位時間当たりにおける変更量が前記第1制御動作よりも小さい請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅を所定の固定値にする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電源装置。
  7. 前記固定値は、前記第1制御動作において前記測定値が所定の上限閾値及び下限閾値をそれぞれ通過したときのパルス幅の略平均値である請求項6に記載の電源装置。
  8. 前記固定値は、前記第1制御動作において前記測定値が最大値及び最小値それぞれを示したときのパルス幅の略平均値である請求項6に記載の電源装置。
  9. 前記固定値は、前記第1制御動作における任意の複数時点でのパルス幅の略平均値である請求項6に記載の電源装置。
  10. 前記第2制御動作は、前記PWM信号のパルス幅制御の実行タイミング間隔が前記第1制御動作よりも長い請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電源装置。
  11. 前記制御部は、前記第2制御動作に移行した時点から所定の待機時間経過後に前記第1制御動作に移行する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電源装置。
  12. 前記制御部は、電源投入に基づき所定の開始値に向けて前記PWM信号のパルス幅を段階的に変更させ、当該パルス幅が前記所定の開始値になった場合に、前記第1制御動作を開始する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の電源装置。
  13. 前記請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電源装置と、
    前記電源装置から電力が供給される電気的負荷を有し、被記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、を備える画像形成装置。
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