JP5505710B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、詳しくは、画像形成装置の転写部に逆バイアスを印加する際の制御技術に関する。
従来、転写逆バイアス印加回路を構成する閉回路中に設けられた検出抵抗により電圧を検出し、検出値に基づき、転写順バイアス印加回路と転写逆バイアス印加回路とを制御する技術が、例えば、特許文献1に、開示されている。
特開2006−039133号公報
しかしながら、転写順バイアス印加回路による印加開始時(画像形成動作開始時)に、帯電された感光体から転写ローラを介して流れ込む流入電流によって、転写順バイアス印加回路が起動し難くなる場合がある。この不都合を解決するために、転写順バイアス印加回路による印加開始時に検出抵抗によって検出される電圧が0Vとなるように転写逆バイアス印加回路を制御することにより、流入電流を抑制する制御が知られている。しかしながら、検出抵抗が、流入電流のみならず、転写逆バイアス印加回路を構成する閉回路を流れるループ電流をも検出してしまうため、精度良く流入電流を抑制できない虞があった。
そのため、さらに、検出抵抗を、転写順バイアス印加回路を構成する閉回路の外側の接地側に設ける例もあるが、この場合、検出抵抗に流れる電流の向き、あるいは電流量が大きくなると、検出される電圧が負電圧となることがあった。この場合、負電圧の検出信号を直接、CPU等の制御回路に入力すると制御回路の動作に支障をきたすため、負電圧を正電圧に変換する手段が必要であった。したがって、転写逆バイアス印加回路を有する画像形成装置において、転写電圧印加時の流入電流抑制の精度向上と、転写逆バイアス生成制御に係る制御電圧の検出における信頼性向上とを、簡易な構成によって実現できる技術が所望されていた。
本発明は、逆バイアス印加手段を有する画像形成装置において、流入電流の抑制の精度向上と、逆バイアス生成制御に係る制御電圧の検出における信頼性向上とを、簡易な構成によって好適に提供するものである。
第1の発明に係る画像形成装置は、現像剤を担持する担持体と、前記担持体上の現像剤を被記録媒体に転写する転写部と、前記現像剤の極性と逆極性の第1電圧を前記転写部に印加する第1印加部と、前記第1印加部と直列接続され、前記現像剤の極性と同極性の第2電圧を前記転写部に印加する第2印加部と、前記第2印加部と接地との間に設けられ、前記第2印加部と直列接続される電圧検出部であって、前記転写部を介した電流を検出するために、前記電流による電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部による検出電圧を受け取り、前記検出電圧に基づき第1印加部および前記第2印加部を制御する制御部であって、前記転写部による転写動作のために前記第1電圧の前記転写部への印加開始時に、前記転写部から前記第1印加部に流入する流入電流による前記検出電圧が減少するように前記第2印加部を制御する流入電流制御を行う制御部と、前記電圧検出部の接地側とは反対側に接続され、前記検出電圧が負電圧となることを抑制する負電圧抑制部とを備える。
本構成によれば、第2電圧を用いて流入電流を抑制する際に、第2電圧の印加による、転写部を介さない電流の影響、すなわち、流入電流の抑制に関与しない余分な電流の影響を受けずに、流入電流の抑制に係る検出電圧を検出できる。そのため、精度良く流入電流を抑制(相殺)することができる。また、CPU等の制御部は、通常、正電圧の検出信号を所定の入力ポートに受け取る。そのため、たとえ負電圧の検出電圧が発生するような場合であっても、負電圧が負電圧抑制部によって抑制されるため、電圧検出部からの検出電圧(検出信号)が入力される制御部のポートが破壊されるのを抑制できる。すなわち、流入電流の抑制の精度向上と、逆バイアス生成制御に係る制御電圧の検出における信頼性向上とを、簡易な構成によって好適に行える。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記電圧検出部は、前記第1電圧の前記転写部への印加によって生成される転写電流による電圧を検出し、前記制御部は、前記転写電流による検出電圧に基づいて前記第1印加部を制御し、前記負電圧抑制部は、前記流入電流および前記転写電流が当該負電圧抑制部に流入することを規制する規制部を含む。
本構成によれば、流入電流制御に係る電圧、転写電流制御に係る電圧等、複数の電流制御に係る電圧を1つの電圧検出部で兼用できる。また、規制部によって負電圧抑制部への転写電流の流入が規制されるため、転写電流(FB出力)の検出精度、ひいては転写電流の制御精度が向上される。
第3の発明は、第2の発明の画像形成装置において、前記規制部は単一の第1ダイオードによって構成され、前記第1ダイオードのアノードは接地され、該第1ダイオードのカソードは前記電圧検出部の接地側とは反対側に接続される。
本構成によれば、きわめて簡単な構成によって、好適に、検出電圧が負電圧となるのを抑制することができるとともに、転写電流が負電圧抑制部に流入するのを規制することができる。
第4の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記電圧検出部は、電圧検出抵抗と、前記第2印加部と前記電圧検出抵抗との間に設けられる第2ダイオードであって、該第2ダイオードのアノードが前記第2印加部および前記第1ダイオードのカソードに接続され、該第2ダイオードのカソードが前記電圧検出抵抗に接続される第2ダイオードとを含む。
本構成によれば、第1ダイオードに電流が流れる場合、第1ダイオードの順方向電圧降下による負電圧(ほぼ、−0.6V)が第1ダイオードのカソードに生成されるが、その負電圧を第2ダイオードによって吸収することができる。そのため、検出電圧が負電圧となるのをさらに抑制することができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つ発明の画像形成装置において、前記制御部は、前記転写部によって前記担持体上の前記現像剤を前記被記録媒体に転写するために前記第1印加部を制御した後、前記転写部に付着した前記現像剤を前記担持体に戻すクリーニング動作を行うために前記第2印加部を制御して前記第2電圧を前記転写部に印加させる。
本構成によれば、第2電圧を転写部に印加して転写部に付着した現像剤を担持体に戻すクリーニング時、流入電流を抑制する時よりも大きい第2電圧が使用されると、それに伴って、検出電圧も、より大きな負電圧となる。そのような場合であっても、負電圧抑制部によって検出電圧が負電圧となることが抑制されるため、クリーニング動作時の信頼性が向上される。
第6の発明は、第5の発明の画像形成装置において、前記負電圧抑制部は、前記流入電流制御時に前記電圧検出部への所定の正電圧の印加を遮断し、前記クリーニング動作時に前記電圧検出部への前記所定の正電圧の印加を可能にする切替部を含む。
本構成によれば、流入電流制御時には精度良く流入電流の制御に係る電流を検出でき、クリーニング時には電圧検出部から制御部のポートに負電圧が入力されるのを抑制できる。
第7の発明は、第6の発明の画像形成装置において、前記制御部と前記第2印加部との間に設けられ、前記クリーニング動作時に、前記電圧検出部が前記第2電圧による前記検出電圧を検出する前に、前記電圧検出部への前記所定の正電圧の印加を可能にするための印加遅延部をさらに備える。
本構成によれば、電圧検出部から制御部のポートに負電圧が入力されるのを確実に抑制できる。
本発明によれば、逆バイアス印加手段を有する画像形成装置において、流入電流の抑制の精度向上と、逆バイアス生成制御に係る制御電圧の検出における信頼性向上とを、簡易な構成によって好適に行える。
本発明の実施形態1に係る、画像形成装置としてのモノクロレーザプリンタの概略的な要部側断面図 バイアス印加回路の概略的なブロック図 負電圧抑制回路の別の例を示す回路図 負電圧抑制回路の別の例を示す回路図 逆バイアス印加処理に係る概略的なタイムチャート 実施形態2におけるバイアス印加回路の概略的なブロック図 電流と検出電圧との関係を示す概略的なグラフ
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図5を参照しつつ説明する。
1.画像形成装置の全体構成
図1は、本発明の実施形態1に係る、画像形成装置としてのモノクロレーザプリンタ1の概略的な要部側断面図である。
図1において、モノクロレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」と記す)1は、画像形成装置の装置本体としての本体フレーム2内に、用紙(被記録媒体の一例)3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。なお、画像形成装置は、モノクロレーザプリンタに限られず、カラーレーザプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、レーザプリンタに限られず、例えば、LEDプリンタ、ファクシミリ装置、あるいはコピー機能およびスキャナ機能等を備えた複合機であってもよい。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、本体フレーム2内の底部に設けられ、給紙トレイ6、給紙トレイ6の一端側(以下、一端側(図1で紙面右側)を前側、その反対側(図1で紙面左側)を後側とする)端部の上方に設けられる給紙ローラ8、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12等を含む。
給紙トレイ6の最上位にある用紙3は、給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、用紙3をレジスト後に、画像形成位置(転写位置)に送る。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を含む。
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー19、反射鏡22,23等を含む。レーザ発光部から発光される、画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、反射鏡22、23等を介して、感光体ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に設けられ、ドラムユニット51と、ドラムユニット51に収容される現像カートリッジ28とを含む。現像カートリッジ28は、ドラムユニット51に対して着脱自在に収容されており、例えば、現像ローラ31およびトナーホッパ34を含む。
トナーホッパ34内には、例えば正帯電性のトナー(「現像剤」の一例)が充填されている。トナーホッパ34の後方位置には、現像ローラ31が設けられている。現像時に、トナーホッパ34から放出されるトナーは、現像ローラ31に供給される。この時、現像ローラ31には正の現像バイアス電圧が印加される。
ドラムユニット51は、感光体ドラム(「担持体」の一例)27、スコロトロン型帯電器29、および転写ローラ30(「転写部」の一例)を含む。感光体ドラム27は、現像ローラ31と対向配置され、筒状のドラム本体と、そのドラム本体の軸心に、接地された金属製のドラム軸27aとを含む。ドラム本体の表面には、正帯電性の感光層が形成されている。また、感光体ドラム27の上方には、レーザビームの通路として露光窓が設けられている。
スコロトロン型帯電器(以下、単に「帯電器」と記す)29は、感光体ドラム27の上方に、感光体ドラム27に接触しないように所定間隔を隔てて対向配置されている。帯電器29は、帯電ワイヤ29aとグリッド29bとを含み、帯電ワイヤ29aからの放電によって、グリッド29bを介して感光体ドラム27の表面を一様に正極性(例えば、約870V)に帯電させる。帯電ワイヤ29aには所定の帯電電圧Vchg(例えば、5kV〜8kV)が印加される。
感光体ドラム27の表面は、感光体ドラム27の回転に伴って、まず、帯電器29により一様に正帯電される。その後、帯電表面は、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31の表面上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光体ドラム27の表面上の静電潜像に供給され、静電潜像が現像される。
転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aを有し、感光体ドラム27の下方において、感光体ドラム27に対向配置される。ローラ軸30aには、例えば導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。
転写ローラ30のローラ軸30aには、図2に示されるように、回路基板52に実装されたバイアス印加回路60が接続されている。そして、感光体ドラム27に担持されたトナー像を用紙3に転写するための転写動作時には、転写ローラ30のローラ軸30aに、バイアス印加回路60から、転写電圧である、例えば−6kVの転写バイアスVt(ここでは、負極性:負電圧)が印加される。
また、実施形態1では、画像形成動作の前後や、画像形成動作中における各用紙3への転写動作の間などにおいては、転写ローラ30には転写バイアスVtとは逆極性(ここでは、正極性:正電圧)の電圧であって、残存トナー除去用の、例えば600Vの逆バイアスVbがバイアス印加回路60から印加される。これにより、転写ローラ30に付着したトナーは、感光体ドラム27上に電気的に吐出されて、感光体ドラム27の表面上に残存する残存トナーとともに、例えば現像ローラ31によって回収される。
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42を含む。そして、定着部18では、用紙3上に転写されたトナーが、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に、熱定着される。その後、用紙3は、排紙ローラ45に送られて、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
2.バイアス印加回路
次に、図2を参照してバイアス印加回路について説明する。図2は、転写ローラ30に対して転写バイアスVtを印加するバイアス印加回路60の要部構成のブロック図である。
バイアス印加回路60は、CPU(「制御部」の一例)61、転写バイアス印加回路(「第1印加手段」の一例)62、逆バイアス印加回路(「第2印加手段」の一例)63、電圧検出回路(「電圧検出部」の一例)64、および負電圧抑制回路(「負電圧抑制部」の一例)65を含む。各バイアス印加回路62,63は、転写ローラ30のローラ軸30aに接続される接続ライン90に、転写バイアス印加回路62および逆バイアス印加回路63の順序で直列に接続されている。
前述したように、バイアス印加回路60は、転写ローラ30に対して、転写動作時に転写バイアス(順バイアス)Vtを印加する。一方、バイアス印加回路60は、残存トナー除去時には逆バイアスVbを印加する。さらに、バイアス印加回路60は、転写バイアス電圧Vtの生成開始時においても、感光体ドラム27からの流入電流Iiを抑制するために、逆バイアスVbを印加する。
なお、バイアス印加回路60は、その他の高電圧、例えば帯電電圧等を印加するための回路を含むが、その図示は省略されている。また、バイアス印加回路60は、図1に示される回路基板52上に配置されている。
CPU61は、電圧検出回路64によって検出された検出電圧S3を受け取り、検出電圧S3に基づき転写バイアス印加回路62および逆バイアス印加回路63を制御する。その際、実施形態1において、CPU61は、流入電流制御を行う。ここで、流入電流制御とは、転写ローラ30による転写動作のために、負電圧である転写バイアスVt(第1電圧の一例)の転写ローラ30への印加開始時に、転写ローラ30から転写バイアス印加回路62に流入する流入電流Iiによる検出電圧S3が減少するように、逆バイアス印加回路63を制御することである。
また、CPU61は、PWM(パルス幅変調)信号S1によって、転写電流Itが定電流となるように、転写バイアス印加回路62を定電流制御する。一方、CPU61は、PWM信号S2によって、逆バイアス印加回路63を定電圧制御する。
また、CPU61にはメモリ100が接続されている。このメモリ100には、バイアス印加回路60を制御するプログラム、転写バイアスVtの上限値、および各種テーブルデータ等が格納されている。そして、CPU61は、メモリ100に格納された各種プログラムにしたがって、バイアス印加回路60の制御の他に、画像形成に係るプリンタ1の各部の制御も行う。
転写バイアス印加回路62は、高電圧(負電圧)発生回路であり、PWM信号平滑回路70、トランスドライブ回路71、転写バイアス回路72、およびブリーダ抵抗78を含む。転写バイアス印加回路62は、現像剤の極性と逆極性(ここでは、負極性)の転写バイアス(第1電圧)Vtを生成し、負極性の転写バイアスVtを転写ローラ30に印加する。
PWM信号平滑回路70は、CPU61のPWMポート61aからのPWM信号S1を平滑し、平滑されたPWM信号S1をトランスドライブ回路71に提供する。トランスドライブ回路71は、平滑されたPWM信号S1に基づき、転写バイアス昇圧回路72の1次側巻線75bに発振電流を流す。
転写バイアス昇圧回路72は、例えば、トランス75、ダイオード76、平滑コンデンサ77を含む。トランス75の2次側巻線75aの一端は、ダイオード76を介して接続ライン90に接続されている。一方、2次側巻線75aの他端は、逆バイアス印加回路63の出力端に共通接続されている。また、平滑コンデンサ77およびブリーダ抵抗78がそれぞれ2次側巻線75aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線75bの電圧は、転写バイアス昇圧回路72において昇圧および整流され、バイアス印加回路60の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに転写バイアスVtとして印加される。
逆バイアス印加回路63は、転写バイアス印加回路62と同様な構成の高電圧(正電圧)発生回路であり、PWM信号平滑回路80、トランスドライブ回路81、逆バイアス昇圧回路82、およびブリーダ抵抗88を含む。逆バイアス印加回路63は転写バイアス印加回路62と直列接続され、現像剤の極性と同極性(ここでは、正極性)の逆バイアス(第2電圧)Vbを転写ローラ30に印加する。
PWM信号平滑回路80は、CPU61のPWMポート61bからのPWM信号S2を平滑し、平滑されたPWM信号S2をトランスドライブ回路81に供給する。トランスドライブ回路81は、平滑されたPWM信号S2に基づき、逆バイアス昇圧回路82の1次側巻線85bに発振電流を流す。
逆バイアス昇圧回路82は、例えば、トランス85、ダイオード86、平滑コンデンサ87を含む。トランス85の2次側巻線85aの一端は、ダイオード86を介して転写バイアス印加回路62の2次側巻線75aの他端に接続されている。一方、2次側巻線85aの他端は電圧検出回路64に接続されている。また、2次側巻線85aに対し平滑コンデンサ87およびブリーダ抵抗88がそれぞれ並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線85bの電圧は、逆バイアス昇圧回路82において昇圧および整流され、バイアス印加回路60の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに、残存トナー除去用の逆バイアスVbとして印加される。さらに、逆バイアス印加回路63の出力電圧は、転写バイアスVt発生時に、逆バイアスVbとして、流入電流Iiの影響を抑制するために使用される。
以上により、CPU61は、転写バイアスVtの転写ローラ30への印加による転写電流Itを定電流制御する。定電流制御において、CPU61は、PWM信号S1を転写バイアス印加回路62に与えて駆動させつつ、接続ライン90に流れる電流値に応じた検出信号(検出電圧)S3に基づきこの電流値が転写目標電流値になるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S1をPWM信号平滑回路70に出力する。
また、CPU61は、残存トナー除去用の逆バイアスVbを発生させる場合には、逆バイアス印加回路63を定電圧制御する。定電圧制御において、CPU61は、PWM信号S2を逆バイアス印加回路63に与えて駆動させつつ、発生電圧検出信号に基づき、逆バイアスVbが所定の定電圧になるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S2をPWM信号平滑回路80に出力する。なお、発生電圧検出信号は、例えば、トランス85の一次側に設けられる補助巻き線を用いた発生電圧検出回路によって生成される。
電圧検出回路64は、逆バイアス印加回路63と接地との間に設けられ、逆バイアス印加回路63と直列接続される。電圧検出回路64は、電圧検出抵抗Rdと、逆バイアス印加回路63のブリーダ抵抗88と電圧検出抵抗Rdとの間に設けられるダイオード(「第2ダイオード」に相当)D2とを含む。ダイオードD2のアノードがブリーダ抵抗88に接続され、そのカソードが電圧検出抵抗Rdに接続される。このような、電圧検出回路64の接続構成によれば、流入電流制御に係る電圧、転写電流制御に係る電圧等、複数の電流制御に係る電圧を1つの電圧検出回路64で兼用できる。
電圧検出回路64は、転写バイアスVtの転写ローラ30への印加によって生成される転写電流It等の、転写ローラ30を介して流れる電流に応じた電圧を検出し、検出電圧を、ブリーダ抵抗88とダイオードD2のアノードとの間の検出点Pdから検出信号S3としてCPU61のA/Dポート61cにフィードバックさせる。なお、電圧検出回路64は、残存トナー除去用の逆バイアスVbの転写ローラ30への印加によって生成される電流に係る電圧や、転写バイアス印加回路62の起動時の流入電流Iiに係る微小な電圧も検出する。
負電圧抑制回路65は、電圧検出回路64の接地側とは反対側に接続され、電圧検出回路64による検出電圧S3が負電圧となることを抑制する。負電圧抑制回路65は、流入電流Iiおよび転写電流Itが負電圧抑制回路65に流入することを規制する規制ダイオード(「規制部」の一例)D1によって構成される。このような規制ダイオードD1によって負電圧抑制回路65への転写電流Itの流入が規制されるため、転写電流(FB出力:検出電圧S3)の検出精度、ひいては転写電流Itの制御精度が向上される。また、転写電流Itに限られず、流入電流Ii等、他の電流の検出精度、すなわち、他の電流に係る検出電圧S3の検出精度も向上される。
負電圧抑制回路65は、検出信号S3がフィードバックさせるCPU61のA/Dポート61cを保護するために設けられる。すなわち、転写バイアスVtが負電圧であるため、検出信号S3も負電圧となると、A/Dポート61cが破壊される虞があるためである。
実施形態1では、負電圧抑制回路65は、図2に示されるように、流入電流Iiおよび転写電流Itの流入することを規制する規制部を兼ねた、単一の規制ダイオード(「第1ダイオード」に相当)D1によって構成される。規制ダイオードD1のアノードは接地され、規制ダイオードD1のカソードは電圧検出回路64のダイオードD2のアノードに接続される。そのため、きわめて簡単な構成によって、好適に、検出電圧S3がA/Dポート61cを破壊するような負電圧となるのを抑制することができるとともに、転写電流It等が負電圧抑制回路65に流入するのを規制することができる。すなわち、検出電圧S3の誤差を抑制することができる。
なお、規制ダイオードD1に接地側から電流が流れる場合、規制ダイオードD1の順方向電圧降下による負電圧(ほぼ、−0.6V)が規制ダイオードD1のカソード、すなわち、検出電圧S3の検出点Pdに生成されるが、その負電圧を電圧検出回路64のダイオードD2によって吸収することができる。そのため、検出電圧S3が負電圧となるのを確実に抑制することができる。
なお、通常、検出電圧S3が−0.5V以上ならA/Dポート61cが破壊される虞がないと考えられるため、電圧検出回路64のダイオードD2は、必ずしも必要でなく、状況に応じて省略されてもよい。また、負電圧抑制回路65も図2に示される単一の規制ダイオードD1に限られず、例えば、図3および図4に示されるようなものであってもよい。
図3に示される負電圧抑制回路65-1は、さらに直列接続された抵抗R1およびダイオードD3を含み、規制ダイオードD1のアノードがダイオードD3のアノードに接続される。ダイオードD3のカソードは接地され、抵抗R1は3.3V電源に接続される。このような構成であっても、検出電圧S3がA/Dポート61cを破壊するような負電圧となるのを抑制することができるとともに、転写電流It等が負電圧抑制回路65-1に流入するのを規制することができる。
図4に示される負電圧抑制回路65-2は、さらに分圧抵抗R1および分圧抵抗R2を含み、規制ダイオードD1のアノードが分圧抵抗R1、Rの間に接続される。分圧抵抗R2は接地され、分圧抵抗R1は3.3V電源に接続される。このような構成であっても、検出電圧S3がA/Dポート61cを破壊するような負電圧となるのを抑制することができるとともに、転写電流It等が負電圧抑制回路65-2に流入するのを規制することができる。
3.逆バイアス印加処理
次に、実施形態1における、逆バイアス印加処理について、図5を参照して説明する。図5は、逆バイアス印加処理に係る概略的なタイムチャートである。
逆バイアス印加に係る処理は、所定のプログラムにしたがってCPU61によって実行される。CPU61は、転写バイアス印加回路62の立ち上げ時における流入電流Iiの影響を抑制するために、例えば、レジストセンサ(図示せず)からの用紙3の位置情報に基づいて、用紙3の先端が転写位置に到達する前から、逆バイアス印加回路63によって逆転写バイアスVbを転写ローラ30に印加させる。
さて、プリンタ1に対するユーザの印字指示による印字処理の開始に伴って、図5の時刻t1において、帯電電圧Vchgの生成開始によって、感光体ドラム27の表面の帯電が開始されたとする。次いで、時刻t1から所定期間K1が経過した時刻t2において、感光体ドラム上の帯電された個所が転写ローラ30に到達したとする。
すると、時刻t2以降において、帯電による流入電流Iiが感光体ドラム27から転写ローラ30を介して転写バイアス印加回路62側に流入する。なお、流入電流Iiは、通常、帯電電圧Vchgが完全に立ち上がるまで増加し、また、プリンタ内の温度が増加するにしたがって増加する。
次いで、時刻t2から所定時間K2が経過した時刻t3において、逆バイアス印加回路63が起動され逆バイアスVbの印加が開始される。そして、検出電圧S3に基づいた逆バイアスVbの印加制御に伴って、流入電流Iiの検出値、すなわち、検出電圧S3が所定値まで低下すると、時刻t4において、順バイアス制御信号(平滑後PWM信号)S1が生成され、転写バイアスVtが転写ローラ30に印加させる。この場合、逆バイアスVbによって流入電流Iiが低減されているため、転写バイアスVtの立ち上げ好適に行われる。そして、時刻t4以降において、検出電圧S3基づいて転写電流Itの定電流制御が行われる。
なお、図5において、逆バイアスVbの変化波形は、平滑されたPWM信号S2の変化波形とほぼ等しい。また、時刻t3から時刻t4の間(流入電流制御時)は、流入電流Iiと、逆バイアスVbによる流入電流Iiとは逆向きの電流との合計電流による電圧が、検出電圧S3となる。
次いで、時刻t5において順バイアス制御信号S1が停止され、転写動作、すなわち、印字動作が終了する。すると、時刻t5以降の時刻t6において、CPU61は、転写ローラ30に付着したトナーを感光体ドラム27に戻すクリーニング動作を行うために、逆バイアス印加回路63を制御して、時刻t6以前よりも大きい電圧値の逆バイアスVbを生成させる。そして、大きい電圧値の逆バイアスVbを、時刻t7までの所定時間、転写ローラ30に印加させる。
なお、転写ローラ30のクリーニング時、流入電流Iiを抑制する時よりも大きい逆バイアスVbが使用されると、それに伴って、検出電圧S3も、より大きな負電圧となる。そのような場合であっても、負電圧抑制回路65によって検出電圧S3が負電圧となることが好適に抑制されるため、クリーニング動作時の信頼性が向上される。
次いで、所定時間の逆バイアスVbの印加による転写ローラ30のクリーニングが時刻t7に終了すると、時刻t7の後、CPU61は帯電電圧Vchgの生成を停止させる(時刻t8)。
4.実施形態1の効果
実施形態1においては、電圧検出回路64が逆バイアス印加回路63と接地との間に設けられ、逆バイアス印加回路63と直列接続される。この電圧検出回路64の接続構成によれば、逆バイアスVb(第2電圧)を用いて流入電流Iiを抑制する際に、逆バイアスVbの印加による、転写ローラ30を介さない電流の影響、すなわち、流入電流Iiの抑制に関与しない余分な電流の影響を受けることなく、流入電流Iiの抑制に係る検出電圧S3を検出できる。そのため、精度良く流入電流Iiを抑制(相殺)することができる。
また、電圧検出回路64の接続構成から、例えば、逆バイアスVbの転写ローラ30への印加時に、たとえ負電圧の検出電圧S3が発生するような場合があっても、CPU61のA/Dポート61cを破壊するような負電圧の発生が負電圧抑制回路65によって抑制される。そのため、検出電圧(検出信号)S3が入力されるCPU61のA/Dポート61cが破壊されるのを抑制できる。すなわち、実施形態1の電圧検出回路64および負電圧抑制回路65の構成によれば、流入電流Iiの抑制の精度向上と、逆バイアス生成制御に係る制御電圧S3の検出における信頼性向上とを、簡易な構成によって好適に行える。
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2を、図6および図7を参照して説明する。図6は、本発明の実施形態2に係るバイアス印加回路60Aの要部構成のブロック図である。図7は、電流It,Iiと検出電圧(フィードバック値)S3との関係を示す概略的なグラフである。なお、図6において実施形態1の図2と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略し、実施形態1との相違点のみを以下で説明する。
実施形態2の逆バイアス印加回路63Aは、PWM信号平滑回路80とトランスドライブ回路81との間に接続される遅延回路(「印加遅延部」の一例)83を含む。また、実施形態2の電圧検出回路64Aは検出抵抗Rdのみによって構成される。さらに、実施形態2の負電圧抑制回路65Aの構成が実施形態1の負電圧抑制回路65と異なる。
負電圧抑制回路65Aは、規制ダイオードD1、トランジスタ(「切替部」の一例)Q1、インバータIC1、および抵抗R1,R3を含む。
トランジスタQ1は、流入電流制御時に電圧検出回路64Aへの3.3Vの電源電圧の分圧(「所定の正電圧」の一例)の印加を遮断し、クリーニング動作時に電圧検出回路64Aへの3.3Vの分圧の印加を可能にする。なお、ここで、3.3Vの分圧は、抵抗R1と、電圧検出回路64Aの検出抵抗Rdとによって生成される所定の正電圧である。
具体的には、図6の時刻t6からt7の間のクリーニング動作時において、平滑されたPWM信号S2がインバータIC1によってローレベルとされ、ローレベルの平滑されたPWM信号S2によってトランジスタQ1はオフされる。そのため、3.3Vの分圧が電圧検出回路64A、すなわち、検出点Pdに印加される。
一方、図6の時刻t3からt6の間の流入電流制御時においては、平滑されたPWM信号S2がインバータIC1によってハイレベルとされ、ハイレベルの平滑されたPWM信号S2によってトランジスタQ1はオンされる。そのため、規制ダイオードD1のアノードは接地される。このとき、3.3Vの分圧の電圧検出回路64A、すなわち、検出点Pdへの印加は遮断される。すなわち、流入電流制御時において、3.3Vの電源から抵抗R1および規制ダイオードD1を介して電圧検出回路64Aへ流入する電流が遮断される。そのため、図7に示されるように、流入電流Iiのように非常に電流値が小さい場合においても、正確に電流を検出てきる。なお、図7において、3.3Vの電源から流入がある場合が破線で示される。図7に示されるように、3.3Vの電源から流入がある場合は、流入電流Iiあるいは転写電流Itがない場合であっても、検出電圧S3が検出され、電流検出精度が悪くなる。
したがって、実施形態2においては、負電圧抑制回路65Aによって、転写バイアスVtの転写ローラ30への印加開始時の流入電流制御時(図5の時刻t2から時刻t4参照)において、精度良く流入電流Iiの制御に係る電流を検出できる。
また、遅延回路83は、例えば、所定の時定数を有するCR遅延回路によって構成され、平滑されたPWM信号S2の立ち上がりを、図6の時刻t6から所定時間、遅延させる。これによって、クリーニング動作時に、電圧検出回路64Aが逆バイアスVtによる検出電圧S3を検出する前に、電圧検出回路64Aへの3.3Vの分圧の印加を可能にする。これによって、クリーニング動作開始時において、電圧検出回路64AからCPU61のA/Dポート61cに負電圧が入力されるのを確実に抑制できる。
5.実施形態2の効果
流入電流制御時のように微小な電流を検出する場合であっても、精度良く流入電流の制御に係る電流を検出できる。また、クリーニング時において、電圧検出回路64AからCPU61のA/Dポート61cに負電圧が入力されるのを確実に抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態において、転写バイアス(第1電圧)Vtが負電圧で逆バイアス(第2電圧)Vbが正電圧の場合を示したが、これに限られない。本発明は、転写バイアス(第1電圧)Vtが正電圧で逆バイアス(第2電圧)Vbが負電圧の場合においても適用できる。
(2)上記実施形態2において、負電圧抑制回路65Aの切替部の構成は、図6に示す構成(トランジスタQ1、インバータIC1等)に限られない。要は、流入電流制御時に電圧検出回路64Aへの所定の正電圧の印加を遮断し、クリーニング動作時に電圧検出回路64Aへの所定正電圧の印加を可能にする切替部の構成であればよい。例えば、平滑されたPWM信号S2によって、クリーニング動作時にオンされ、流入電流制御時にオフされるトランジスタ等の切替えスイッチを、抵抗R1と規制ダイオードD1との間に設けるようにしてもよい。この場合、インバータIC1は省略できる。
(3)検出電圧S3の最低値がゼロV(負電圧にならないこと)である必要はなく、例えば、負電圧抑制回路65-2等において、検出電圧S3の最低値が0.5Vとなるように抵抗R1,R2による分圧値が設定されてもよい。
1…プリンタ
27…感光体ドラム
30…転写ローラ
61…CPU
62…転写バイアス印加回路
63,63A…逆バイアス印加回路
64,64A…電圧検出回路
65,65A…負電圧抑制回路
68…遅延回路
D1…規制ダイオード
Ii…流入電流
It…転写電流
Rd…検出抵抗
Vt…転写バイアス
Vb…逆バイアス

Claims (5)

  1. 現像剤を担持する担持体と、
    前記担持体上の現像剤を被記録媒体に転写する転写部と、
    前記現像剤の極性と逆極性の第1電圧を前記転写部に印加する第1印加部と、
    前記第1印加部と直列接続され、前記現像剤の極性と同極性の第2電圧を前記転写部に印加する第2印加部と、
    前記第2印加部と接地との間に設けられ、前記第2印加部と直列接続される電圧検出部であって、前記転写部を介した電流を検出するために、前記電流による電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部による検出電圧を受け取り、前記検出電圧に基づき第1印加部および前記第2印加部を制御する制御部であって、前記転写部による転写動作のために前記第1電圧の前記転写部への印加開始時に、前記転写部から前記第1印加部に流入する流入電流による前記検出電圧が減少するように前記第2印加部を制御する流入電流制御を行う制御部と、
    前記電圧検出部の接地側とは反対側に接続され、前記検出電圧が負電圧となることを抑制する負電圧抑制部と、
    を備え
    前記制御部は、前記転写部によって前記担持体上の前記現像剤を前記被記録媒体に転写するために前記第1印加部を制御した後、前記転写部に付着した前記現像剤を前記担持体に戻すクリーニング動作を行うために前記第2印加部を制御して前記第2電圧を前記転写部に印加させ、
    前記負電圧抑制部は、前記流入電流制御時に前記電圧検出部への所定の正電圧の印加を遮断し、前記クリーニング動作時に前記電圧検出部への前記所定の正電圧の印加を可能にする切替部を含む、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記電圧検出部は、前記第1電圧の前記転写部への印加によって生成される転写電流による電圧を検出し、
    前記制御部は、前記転写電流による検出電圧に基づいて前記第1印加部を制御し、
    前記負電圧抑制部は、前記流入電流および前記転写電流が当該負電圧抑制部に流入することを規制する規制部を含む、画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記規制部は単一の第1ダイオードによって構成され、
    前記第1ダイオードのアノードは接地され、該第1ダイオードのカソードは前記電圧検出部の接地側とは反対側に接続される、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記電圧検出部は、
    電圧検出抵抗と、
    前記第2印加部と前記電圧検出抵抗との間に設けられる第2ダイオードであって、該第2ダイオードのアノードが前記第2印加部および前記第1ダイオードのカソードに接続され、該第2ダイオードのカソードが前記電圧検出抵抗に接続される第2ダイオードとを含む、画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置において
    前記制御部と前記第2印加部との間に設けられ、前記クリーニング動作時に、前記電圧検出部が前記第2電圧による前記検出電圧を検出する前に、前記電圧検出部への前記所定の正電圧の印加を可能にするための印加遅延部をさらに備える、画像形成装置。
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