JP2007072072A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】 転写装置の起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぎ、かつ、すばやく転写装置を起動し、転写効率を向上させることができるようにする。
【解決手段】 転写ロールの表面電位が0V未満であると(100)、転写バイアス起動補助回路が印加する転写補助電圧をオンにするように転写バイアス起動補助回路を制御し(102)、転写ロールの表面電位が0V以上であるか否かを判定する(104)。転写ロールの表面電位が0V以上になると、転写バイアス起動補助回路が印加する転写補助電圧をオフにするように転写バイアス起動補助回路を制御し(106)、予め定められた表面電位の狙い値に対応する駆動電圧を示す電圧制御信号を駆動電圧制御部に出力して転写電圧の印加を開始する(108)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、帯電露光によって像担持体に形成された静電潜像に対して、所定の電荷が帯電されたトナーを供給して、トナー像を形成し、表面が帯電された転写装置によってトナー像を記録用紙へ転写することで画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、転写型の電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の転写方式画像形成装置は、帯電露光によって感光体に静電潜像を形成し、例えばマイナス帯電されたトナーを供給することで、トナーを静電潜像の帯電量に応じて付着させることで顕像化し、転写装置(転写ロール、転写ベルト等)によって、顕像化された画像であるトナー像を感光体から記録用紙へ転写して、記録用紙上のトナー像を定着させることより画像を形成している。
転写ロールが磨耗した場合や高温多湿な環境下にある場合、転写ロールのインピーダンスが低くなり、帯電ロールなどのマイナス電荷が転写ロールに帯電し、転写ロールの表面がマイナス方向の電位となる。この状態で、フィードバック制御で自励発振回路を用いた転写電源から電圧を印加すると、転写ロールの表面電位がねらい値よりも低い値となり転写不良となってしまう。そこで、通常よりも高い電圧を印加して、転写ロールの表面電位がねらい値になるようにする方法がある。
しかし、この方法により転写ロールを起動して、転写電圧を立ち上げると、フィードバック制御により、立ち上がり時のオーバーシュートが発生し、安定した定常状態となる前に転写動作を行うと、転写ロールに電位差が生じているため、転写された画像に濃度むらが生じる。
転写ロールの起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぐために、転写バイアスの立ち上げるタイミングを制御可能とし、転写バイアスの安定する時間を予測して転写バイアスの起動タイミングを決め、安定した転写バイアスの供給を行う高圧電源の制御方法が知られている(特許文献1)。
特開2004−77626
しかしながら、上記特許文献1に記載の高圧電源の制御方法では、転写電圧を立ち上げてから転写電圧が安定するまで転写動作が行えないため、転写効率が低下してしまう、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、転写装置の起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぎ、かつ、すばやく転写装置を起動し、転写効率を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、帯電露光によって像担持体に形成された静電潜像に対して、所定の電荷が帯電されたトナーを供給して、トナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を記録媒体へ転写する転写装置と、直流電圧をスイッチングするトランジスタ、前記スイッチングされた電圧を昇圧するトランス、及び前記昇圧された電圧を平滑化する平滑化回路を備えた自励発振回路で構成され、前記平滑化された電圧を転写装置に印加して、前記転写装置の表面を所定の転写電位に帯電させる転写帯電手段と、前記転写帯電手段によって印加される電圧が予め定められた電圧になるように前記転写帯電手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記転写電圧印加手段によって前記転写装置に電圧が印加される前に、前記転写装置に電圧を印加して、前記転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させる補助帯電手段とを含んで構成されている。
本発明に係る画像形成装置によれば、転写電圧印加手段によって転写装置に電圧が印加される前に、補助帯電手段によって、転写装置に電圧を印加して、転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させる。そして、転写帯電手段によって、転写装置に電圧を印加して、転写装置の表面を所定の転写電位に帯電させ、転写帯電手段によって印加される電圧が予め定められた電圧になるように、フィードバック制御手段によって転写帯電手段をフィードバック制御する。
ここで、転写装置の表面が0V以上の所定電位に帯電している状態で、転写装置に転写電圧を印加するため、フィードバック制御においてオーバーシュートが発生せず、転写装置の表面が所定の転写電位に安定して帯電される。
そして、トナー像形成手段によって、帯電露光によって像担持体に形成された静電潜像に対して、所定の電荷が帯電されたトナーを供給して、トナー像を形成し、転写装置によって、トナー像を記録媒体へ転写する。
従って、転写電圧印加手段によって転写装置に電圧が印加される前に、転写装置に電圧を印加して、転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させることにより、転写装置が低インピーダンスになった場合でも、オーバーシュートを発生させずに、転写装置の表面を所定の転写電位に安定して帯電するため、転写装置の起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぎ、かつ、すばやく転写装置を起動し、転写効率を向上させることができる。
また、転写帯電手段が自ら自励発振回路によって印加する電圧を制御できるため、制御が容易となり、また、転写装置に電圧が印加される前に、転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させており、転写装置を起動するときに過大な電圧を印加する必要がなく、トランジスタに過大なベース電流が流れないため、トランジスタを破壊する恐れなく、安全に転写装置を起動することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、転写装置の表面に帯電された帯電電位を検出する電位検出手段を更に含み、転写帯電手段は、電位検出手段によって検出された帯電電位が所定電位になったとき、転写装置に電圧を印加して、転写装置の表面を所定の転写電圧に帯電させることができる。
また、本発明に係る補助帯電手段を、一端が転写装置に接続された抵抗と、抵抗の他端に接続された直流電源とから構成することができる。これにより、簡易な構成で、転写装置が低インピーダンスになった場合でも、オーバーシュートを発生させずに、転写装置の表面を所定の転写電位に安定して帯電することができる。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、転写装置に転写電圧が印加される前に、転写装置に電圧を印加して、転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させることにより、転写装置が低インピーダンスになった場合でも、オーバーシュートを発生させずに、転写装置の表面を所定の転写電位に安定して帯電するため、転写装置の起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぎ、かつ、すばやく転写装置を起動し、転写効率を向上させることができる、という効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10は、図1の矢印Q方向へ定速回転する像担持体である感光体ドラム12と、形成すべき画像データに基づいて感光体ドラム12表面にレーザビームを照射する光走査装置14と、を備えている。
光走査装置14は、レーザ光源(図示せず)、fθレンズ(図示せず)、及びポリゴンミラー14A等を含んで構成されており、上記レーザ光源から射出されたレーザビームは、ポリゴンミラー14Aによって偏向されかつfθレンズ、反射ミラー15等を介して感光体ドラム12上の所定の照射位置Aに照射される。これにより、感光体ドラム12表面において、ポリゴンミラー14Aの回転により偏向されたレーザビームによる走査がなされる。
感光体ドラム12の外周部近傍において、上記照射位置Aよりも感光体ドラム12の回転方向(図1の矢印Q方向)上流側には、感光体ドラム12の表面を例えば所定のマイナス電位で帯電させる帯電ユニット16が配設されている。また、光走査装置14の照射位置Aを挟んで感光体ドラム12の回転方向下流側には、感光体ドラム12表面に照射されたレーザビームによって形成される静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニット18と、当該トナー像を記録用紙Pに転写する転写ロール20と、記録用紙Pと感光体ドラム12との剥離を容易にするべく記録用紙Pに剥離電圧を放電する剥離板22と、感光体ドラム12表面の残留トナー等を除去するクリーナ38と、が順に配置されている。
また、画像形成装置10内の最下部には記録用紙Pが積層されており、これらの記録用紙Pは、半月ロール24によって上から1枚ずつ引き出され、搬送ロール26、28等によって所定の搬送路Tに沿って搬送されるようになっている。なお、記録用紙Pの搬送路Tは、感光体ドラム12と転写ロール20とのニップ部N、及び加熱ロール32と加圧ロール34とを含んで構成された定着ユニット30を順に通過するよう設定されている。
従って、この画像形成装置10では、帯電ユニット16により帯電された感光体ドラム12表面に対して、形成すべき画像データに基づいて照射制御されたレーザビームによる走査がなされることで、感光体ドラム12表面には、形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。ここで形成された静電潜像は、感光体ドラム12の回転により現像ユニット18に到達し、現像ユニット18内の例えばマイナス帯電されたトナーによってトナー像が形成される。さらに、このトナー像は、感光体ドラム12とプラスの高電圧を印加された転写ロール20とのニップ部Nに到達し、感光体ドラム12のトナー画像が転写ロール20に十分ひきつけられることにより、同じくニップ部Nに搬送されてきた記録用紙Pにトナー像が転写される。トナー像が転写された記録用紙Pは、剥離板22による剥離放電によって感光体ドラム12から剥離され、定着ユニット30へ搬送される。定着ユニット30では、トナー像が加熱ロール32及び加圧ロール34により記録用紙Pに定着される。トナー像の定着処理が完了した記録用紙Pは、用紙剥離用フィンガー36によって加熱ロール32及び加圧ロール34から剥離され、搬送ロール28等によって画像形成装置10の外部へ排出される。なお、感光体ドラム12表面は、記録用紙Pへのトナー像の転写完了後にクリーナ38によってクリーニングされ、残存したトナー等が除去される。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、帯電ユニット16、現像ユニット18、剥離板22、定着ユニット30等に対して電圧を供給するための電源回路(図示せず)が各々設けられており、また、転写ロール20に対して高電圧を供給するための後述する転写バイアス印加回路が設けられている。
次に、図2を用いて、転写ロール20への高電圧印加制御を行う制御系の構成について説明する。画像形成装置10には、画像形成装置10全体を制御する装置制御部40が設けられており、また、装置制御部40に接続され、かつ、転写動作時に転写ロール20の表面を所定の転写電位に帯電させるように、転写ロール20に対して所定の高電圧(転写電圧)を印加する転写バイアス印加回路(自励発振回路)42が設けられている。なお、装置制御部40は、CPU、メモリ41、及びデータI/O等を含むマイクロコンピュータで構成されており、転写バイアス印加回路42は、装置制御部40によって制御されるようになっている。
転写バイアス印加回路42は、後述するトランス及びトランジスタに所定の直流電圧を供給する直流電源46、1次巻線48Aに蓄えられたエネルギーが逆起電力により2次巻線48Bに伝わるトランス48、2次巻線48Bから出力された電圧を平滑化する平滑化回路50、ベース端子及びコレクタ端子に流された電流に基づいて、1次巻線48Aに入力される電圧をオンオフするスイッチングを行うトランジスタ54、及びトランジスタ54のベース端子に流れるベース電流を制御するための抵抗57及び駆動電圧制御部58を備えている。
ベース端子と抵抗57の一端との間にも1次巻線48Cが設けられており、また、抵抗57の他端は、駆動電圧制御部58の出力端に接続されている。また、駆動電圧制御部58は、装置制御部40から電圧制御信号が入力されるようになっており、電圧制御信号に基づいて駆動電圧を出力するようになっている。装置制御部40では、転写ロール20の表面電位を狙い値にするための所定の電圧が、転写バイアス印加回路42から印加されるときに必要となる駆動電圧を示す電圧制御信号を出力するようになっている。
平滑化回路50は、コンデンサ50A、50B、及びダイオード50C、50Dから構成されており、平滑化回路50と転写ロール20との間には、抵抗56A、56Bが接続されている。
また、転写バイアス印加回路42には、トランス48の1次巻線48A、48Cにかかる電圧を検出する1次側電圧検出コイル60と、1次側電圧検出コイル60によって検出された電圧に基づいて、印加される転写電圧が所定の電圧になるように、予め定められた電圧をトランス48の1次巻線48A、48Cに入力させるフィードバック制御を駆動電圧制御部58に対して行うフィードバック制御部62とが設けられている。
また、装置制御部40と抵抗56Bの一端との間に、転写ロール20の表面電位が0Vに帯電されるように所定の電圧を印加する転写バイアス起動補助回路66が設けられており、転写バイアス起動補助回路66は、例えば、DC−DCコンバータや、定電圧を供給するように制御する定電圧供給回路によって構成されている。
また、装置制御部40と抵抗56Bの一端との間に、抵抗56Aに流れる電流を検出する電流モニタ部68が設けられており、検出された電流を示すモニタ信号が装置制御部40に入力されるようになっている。電流モニタ部68は、抵抗70に流れる電流を電圧値に変換し、装置制御部40に入力する。装置制御部40では、入力信号と電流モニタ部68からの電圧に基づいて、転写ロール20の表面に帯電した帯電電位と転写ロール20のインピーダンスを検出するようになっている。なお、装置制御部40には、転写ロール20が一定のインピーダンスの状態であるときの入力信号に対する帯電電位が記憶されている。
また、画像形成装置10には、環境温度や環境湿度を検出するための環境モニタ(図示省略)が設けられている。
なお、上記の抵抗やトランジスタの選定は、高温多湿環境下以外や故障モードにおいて、想定外の電圧が出ないように、回路定数を選ぶ段階において、転写電圧フルパワーで、転写ロール20の表面電位を0Vから立ち上げる時のベース電流に基づいて行われる。
次に、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の動作について説明する。なお、本実施の形態では、高温多湿な環境下で、転写ロール20のインピーダンスが低くなっている場合について説明する。
転写ロール20のインピーダンスが低くなっているため、帯電ユニット16によって感光体ドラム12に帯電されたマイナス電荷(例えば、−500V)が、転写ロール20の表面に帯電され、転写ロール20の表面電位がマイナス方向の電位(例えば、−50V)となっている。ここで、印刷ジョブが発生すると、画像形成装置10の各部を起動すると共に、図3に示す転写電圧起動処理ルーチンを実行する。
まず、ステップ100では、転写ロール20の表面電位が0V未満であるか否かを判定し、環境モニタで検出された環境温度が予め定められた温度以上であり、かつ、環境湿度が予め定められた湿度以上であると、転写ロール20のインピーダンスが低くなっており、転写ロール20の表面電位がマイナス電位になっていると判定され、ステップ102に移行するが、一方、転写ロール20のインピーダンスが低くならない環境温度及び環境湿度である場合には、ステップ108に移行する。なお、上記の予め定められた温度及び湿度については、例えば、転写ロール20のインピーダンスが低くなり、転写ロール20の表面電位がマイナスになる場合の温度及び湿度を実験的に測定し、測定された温度及び湿度に基づいて、上記の予め定められた温度及び湿度を決定する。
ステップ102では、転写バイアス起動補助回路66が印加する転写補助電圧(例えば数ボルト)をオンにするように転写バイアス起動補助回路66を制御し、ステップ104において、転写ロール20の表面電位が0V以上であるか否かを判定する。図4に示すように、転写ロール20の表面電位がマイナス電位である状態(図4におけるt1のタイミング)から、転写補助電圧が転写ロール20に印加されて、転写ロール20の表面電位が徐々に上昇し、抵抗70に電流が流れ、電流モニタ部68から出力されたモニタ信号に基づいて、転写ロール20の表面電位が0V以上になったと判定されると(図4におけるt2のタイミング)、ステップ104からステップ106へ進む。
ステップ106では、転写バイアス起動補助回路66が印加する転写補助電圧をオフにするように転写バイアス起動補助回路66を制御し、ステップ108において、予め定められた表面電位の狙い値に対応する駆動電圧を示す電圧制御信号を駆動電圧制御部58に出力して転写電圧の印加を開始し、転写電圧起動処理ルーチンを終了する。
そして、駆動電圧制御部58から駆動電圧が出力され、抵抗57及び1次巻線48Cを介してベース電流が流れると、トランジスタ54がコレクタ電流をオンにし、直流電源46から1次巻線48Aを介してコレクタ電流が流れ、ベース電流の電流値にトランジスタ54の増幅率だけ増幅させた上限電流値以上に電流が流せなくなりコレクタ電圧は上昇する。すると1次巻線48Aの電圧が低下し、1次巻線48Cの電圧も低下する。さらにベース電流不足となりトランジスタ54は急激にオフする。このとき、トランス48の逆起電力により1次巻線48A、48Cに蓄えられたエネルギーが2次巻線48Bに伝わり、1次巻線48A、48Cに入力された電圧が昇圧されて、2次巻線48Bから電圧が出力される。そして、2次巻線48Bから出力された電圧が平滑化回路50によって平滑化されて、抵抗56Aを介して転写電圧として転写ロール20に印加される。
このとき、1次側電圧検出コイル60では、1次巻線48A、48Cにかかる電圧を検出し、検出された電圧に基づいて、転写ロール20の表面電位を狙い値にするために印加する転写電圧に対応する予め定められた電圧が1次巻線48A、48Cに入力されるように、フィードバック制御部62によって、駆動電圧制御部58をフィードバック制御する。
上述したように転写バイアス印加回路42が動作し、転写バイアス印加回路42から転写電圧が転写ロール20に印加され、転写ロール20の表面電位が0Vから徐々に上昇し、狙い値である表面電位に転写ロール20が帯電される(図4におけるt3のタイミング)。
ここで、転写ロール20の表面電位がマイナス方向の電位(例えば−50V)の状態であると、転写電圧を印加して表面電位がねらい値よりも低い値となり転写不良とならないようにするために、スイッチング駆動をおこなうトランジスタ54に対して過大なベース電流を流し、表面電位がねらい値になるような転写電圧を印加する必要がある。しかし、過大なベース電流を流すということは、トランジスタ54のベース抵抗を小さくして本来必要とするベース電流よりも電流値を大きくすることであるため、トランジスタ54の破壊に至ってしまうケースがある。
本実施の形態では、転写ロール20の表面電位が0V以上であり、トランジスタ54のベース端子にはトランジスタ54の定格範囲内の電流が流れるため、トランジスタ54の破壊に至る過大なベース電流は流れない。
また、転写ロール20の表面電位が0V以上であるため、予め定められた駆動電圧を駆動電圧制御部58から出力すればよく、オーバーシュートが発生しないため、安定した転写電圧の起動が行われる。
そして、感光体ドラム12を回転し、形成されたトナー像を、感光体ドラム12と転写ロール20とのニップ部Nに到達させると共に、同じくニップ部Nに記録用紙Pを搬送して、トナー像を記録用紙Pに転写すべく転写工程を実行する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置によれば、転写ロールに転写電圧が印加される前に、転写ロールに転写補助電圧を印加して、転写ロールの表面を0V以上の所定電位に帯電させることにより、転写ロールが低インピーダンスになった場合でも、オーバーシュートを発生させずに、転写ロールの表面を所定の転写電位に安定して帯電するため、転写ロールの起動時のオーバーシュートによる濃度むらを防ぎ、かつ、すばやく転写装置を起動し、転写装置に転写電圧を印加してからの転写効率を向上させることができる
また、自励発振回路によって印加する転写電圧を自動制御するため、制御が容易となる。
また、転写ロールに電圧が印加される前に、転写ロールの表面を0V以上の所定電位に帯電させており、転写ロールを起動するときに過大な電圧を印加する必要がなく、トランジスタに過大なベース電流を流す必要がないため、トランジスタの破壊の恐れなく、安全に転写装置を起動させることができる。
なお、上記の実施の形態では、表面電位が0V以上になったときに転写補助電圧をオフにする場合について説明したが、表面電位が0V以上になっていれば、転写補助電圧をオフにするタイミングはいつでもよい。
また、転写ロールを除電するためのクリーニングバイアス印加回路を転写ロールと装置制御部との間に設けてもよい。この場合には、クリーニングバイアス印加回路によって所定の電圧が印加されて、クリーニング動作中である状態において、転写バイアス起動補助回路から転写補助電圧が印加されても、使用している転写バイアス起動補助回路から印加される転写補助電圧は数ボルト程度の電圧であり、クリーニング動作に必要な数百ボルトの電圧に対しての影響はないため、転写バイアス起動補助回路とクリーニングバイアス印加回路とを同期制御する必要はない。
また、環境温度及び環境湿度を検出して、転写ロールが低インピーダンスになっているか否かを判定する場合を例に説明したが、転写ロールが磨耗しているか否かを検出することにより、転写ロールが低インピーダンスになっているか否かを判定してもよい。この場合、転写ロールの磨耗によるインピーダンスの低下は、環境に依存することなく常に低インピーダンスであるため、電源投入時のイニシャル中に予め転写バイアス印加回路を起動させ、電流モニタ部より検知した電圧を装置制御部で入力信号と比較演算し、転写ロールのインピーダンスを特定すればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、図5に示すように、転写バイアス起動補助回路166が、定電圧を供給する直流電源168と、装置制御部40からの信号に基づいて直流電源168から供給される定電圧をオンオフするスイッチ170と、一端がスイッチ170に接続された高インピーダンスの抵抗172とで構成されており、抵抗172の他端は、転写ロール20に接続されている。
次に、第2の実施の形態の作用について説明する。高温多湿な環境下では、転写ロール20は低インピーダンスとなっているが、スイッチ170がオンされ、直流電源168と転写ロール20とを高インピーダンスの抵抗172で繋ぐと、転写補助電圧が転写ロール20に印加され、転写ロール20の表面電位は一定の電位を保った状態になるため、帯電ユニット16からのマイナス電位をもらわず、表面電位が0V以下にならない。
そして、この状態で印字動作が開始され転写バイアス印加回路42より転写電圧を起動しても、オーバーシュートが発生しないため、転写ロール20の表面電位が不安定になることもなく、トランジスタ54の破壊に至る過大なベース電流は流れない。
なお、装置制御部40では、印刷ジョブが発生して印字動作を行う時だけ、スイッチ170をオンとするように制御することにより、印字動作以外に転写ロール20に転写補助電圧が印加されないようにしている。また、環境モニタが検出した環境温度及び環境湿度に基づいて、転写ロール20が低インピーダンスになるような場合だけ、スイッチ170をオンさせるように制御してもよい。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置によれば、転写ロールを抵抗を介して直流電源に接続した簡易な構成で、転写ロールが低インピーダンスになった場合でも、オーバーシュートを発生させずに、転写ロールの表面を所定の転写電位に安定して帯電することができる。
なお、上記の実施の形態では、装置制御部から転写バイアス起動補助回路のスイッチのオンオフ制御をできるようにした場合を例に説明したが、スイッチを設けずに、直流電圧が高インピーダンスの抵抗を介して常に転写ロールに印加されていてもよい。転写バイアス起動補助回路から印加される転写補助電圧は数ボルト程度の電圧であり、クリーニングバイアス印加回路によるクリーニング中であっても、クリーニング動作に必要な数百ボルトの電圧に対しての影響はなく、また、転写バイアス印加回路によって印加される高電圧に対しても影響はないため、転写バイアス起動補助回路から常に転写補助電圧が転写ロールに印加されるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の装置制御部、転写バイアス印加回路、及び転写バイアス起動補助回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写電圧起動処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の転写電圧、転写補助電圧、及び転写ロールの表面電位の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の装置制御部、転写バイアス印加回路、及び転写バイアス起動補助回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 感光体ドラム
16 帯電ユニット
18 現像ユニット
20 転写ロール
40 装置制御部
42 転写バイアス印加回路
46 直流電源
48 トランス
50 平滑化回路
54 トランジスタ
58 駆動電圧制御部
60 1次側電圧検出コイル
62 フィードバック制御部
66 転写バイアス起動補助回路
68 電流モニタ部
166 転写バイアス起動補助回路
168 直流電源
170 スイッチ
172 抵抗
P 記録用紙

Claims (3)

  1. 帯電露光によって像担持体に形成された静電潜像に対して、所定の電荷が帯電されたトナーを供給して、トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    該トナー像を記録媒体へ転写する転写装置と、
    直流電圧をスイッチングするトランジスタ、前記スイッチングされた電圧を昇圧するトランス、及び前記昇圧された電圧を平滑化する平滑化回路を備えた自励発振回路で構成され、前記平滑化された電圧を転写装置に印加して、前記転写装置の表面を所定の転写電位に帯電させる転写帯電手段と、
    前記転写帯電手段によって印加される電圧が予め定められた電圧になるように前記転写帯電手段をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記転写電圧印加手段によって前記転写装置に電圧が印加される前に、前記転写装置に電圧を印加して、前記転写装置の表面を0V以上の所定電位に帯電させる補助帯電手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記転写装置の表面に帯電された帯電電位を検出する電位検出手段を更に含み、
    前記転写帯電手段は、前記電位検出手段によって検出された帯電電位が前記所定電位になったとき、前記転写装置に電圧を印加して、前記転写装置の表面を所定の転写電圧に帯電させる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記補助帯電手段は、一端が前記転写装置に接続された抵抗と、前記抵抗の他端に接続された直流電源とからなる請求項1又は2記載の画像形成装置。
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