JP5062227B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、詳しくは、画像形成装置の転写手段に流れる転写電流の制御に関する。
従来、用紙(被記録媒体)の抵抗による転写電流の低下によって形成画像の画質が低下するのを抑制するために、例えば、用紙の抵抗の高い部分で転写ローラ(転写手段)に係る制御を定電圧制御から定電流制御に切り替える技術が、知られている(特許文献1参照)。
特開2000−235308号公報
しかしながら、上記文献の技術では、用紙内においての転写電流の不足を防止できるものの、転写位置に用紙の先端が突入する際において転写電流が大きく低下するのを十分に抑制できるとはいえず、画質が低下する虞があった。
本発明は、被記録媒体が転写位置に突入する際の転写電流低下により画質が劣化するのを抑制する技術を提供するものである。
上記の技術を提供するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、現像剤による現像剤像を担持する像担持体と、転写位置において、前記現像剤と逆極性の順転写バイアスによって被記録媒体に前記現像剤像を転写する転写手段と、前記転写手段に前記順転写バイアスを印加する第1印加手段と、前記転写手段に前記現像剤と同極性の逆転写バイアスを印加する第2印加手段と、前記被記録媒体の位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記順転写バイアスによる転写電流を定電流制御する制御手段であって、前記位置情報に基づいて、前記被記録媒体の先端が前記転写位置に到達する前から、前記第2印加手段によって前記逆転写バイアスを前記転写手段に印加させる制御手段とを備える。
本構成によれば、逆転写バイアスを転写手段に印加することによって、被記録媒体が転写位置に突入する前に、等価的に第1印加手段の負荷抵抗を増加させることができる。そのため、被記録媒体が転写位置に突入する際の負荷抵抗の増加による転写電流の低下(変動)によって、画質が劣化するのを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記定電流制御による前記順転写バイアスの変化を追従可能とする減少率において、前記逆転写バイアスを減少させるように第2印加手段を制御する。
本構成によれば、逆転写バイアスを急激に減少させると、定電流制御による順転写バイアスの制御が好適に行われず、転写電流の変動を抑制できない虞がある。そのような、不都合の発生を防止できる。
第3の発明は、第2の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記逆転写バイアスを段階的に減少させるように第2印加手段を制御する。
本構成によれば、逆転写バイアスを段階的に減少させることによって、転写電流の変動を好適に抑制することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記被記録媒体の先端が前記転写位置に到達した際に前記順転写バイアスが上限値を超えることに応じて、前記逆転写バイアスを減少させるように第2印加手段を制御する。
本構成によれば、被記録媒体による負荷抵抗の増加に起因して順転写バイアスが上限値を超えるようなことがあっても、逆転写バイアスを減少させて、すなわち、負荷抵抗を減少させて順転写バイアスを低下させることができる。その結果、第1印加手段を好適に保護できる。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第1印加手段の負荷抵抗値を検出する負荷抵抗検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記逆転写バイアスを前記負荷抵抗値に基づき決定する。
本構成によれば、逆転写バイアスの印加に起因して順転写バイアスが上限値を超えることを抑制できる。その結果、被記録媒体が転写位置に突入する際の画質劣化を好適に抑制でき、かつ第1印加手段を好適に保護できる。
第6の発明は、第5の発明の画像形成装置において、前記負荷抵抗値は前記被記録媒体の抵抗値を含む。
本構成によれば、負荷抵抗値として被記録媒体の抵抗値も考慮されるため、被記録媒体が転写位置に突入する際の画質劣化をより好適に抑制でき、かつ第1印加手段を好適に保護できる。
第7の発明は、第6の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記抵抗値の高い前記被記録媒体ほど前記逆転写バイアスが大きくなるように前記第2印加手段を制御する。
本構成によれば、被記録媒体が転写位置に突入する際の転写電流低下により画質が劣化するのをより好適に抑制できる。
第8の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記被記録媒体の前記先端が前記転写位置に到達するタイミングと同時に、あるいは前記被記録媒体の前記先端が前記転写位置に到達するタイミングの直前に、前記第2印加手段による前記逆転写バイアスの前記転写手段への印加を停止させる。
本構成によれば、例えば、被記録媒体の先端が転写位置に到達するタイミングの直前に逆転写バイアスの印加を停止することによって、すなわち、等価的な負荷抵抗を取り去ることによって、被記録媒体の突入に伴う負荷抵抗の増加に起因する転写電流の低下を抑制することができる。なお、その際、逆転写バイアスの印加を停止することによって、順転写バイアスの値は、元の値に低下しようとするが、元の値に低下する前に被記録媒体が突入するため、逆転写バイアスの印加されない場合と比べて転写電流の低下は低減される。
本発明の画像形成装置によれば、被記録媒体が転写位置に突入する際の転写電流低下により画質が劣化するのを抑制することができる。
本発明に係るレーザプリンタの内部構成を示す側断面図 転写位置を示す説明図 本発明の各実施形態におけるバイアス印加回路の要部構成のブロック図 実施形態1の逆転写バイアス印加処理を示すフローチャート 実施形態1に係る概略的なタイムチャート 実施形態2の逆転写バイアス印加処理を示すフローチャート 実施形態2に係る概略的なタイムチャート 実施形態3の逆転写バイアス印加処理を示すフローチャート 実施形態3に係る概略的なタイムチャート 別の実施形態に係る概略的なタイムチャート
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図5を参照しつつ説明する。
1.画像形成装置の全体構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの本実施形態を示す概略的な要部側断面図である。図2は、レーザプリンタ1における転写位置Npを示す説明図である。図1において、レーザプリンタ1は、画像形成装置の装置本体としての本体フレーム2内に、用紙(被記録媒体の一例)3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。なお、画像形成装置は、モノクロレーザプリンタに限られず、カラーレーザプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、レーザプリンタに限られず、例えば、LEDプリンタ、ファクシミリ装置、あるいはコピー機能およびスキャナ機能等を備えた複合機であってもよい。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、本体フレーム2内の底部に設けられ、給紙トレイ6、給紙トレイ6の一端側(以下、一端側(図1で紙面右側)を前側、その反対側(図1で紙面左側)を後側とする)端部の上方に設けられる給紙ローラ8、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12等を含む。さらに、レジストローラ12の同下流側には、用紙3の到達を検知し、用紙3の到達に応じたセンサ信号を生成するレジストセンサ(「位置情報生成手段」の一例)13が設けられている。
給紙トレイ6の最上位にある用紙3は、給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、用紙3をレジスト後に、画像形成位置(転写位置)Npに送る。なお、転写位置Npは、図2に示されるように、感光体ドラム27と転写ローラ30との接触位置(ニップ部)とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を含む。
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー19、反射鏡22,23等を含む。レーザ発光部から発光される、画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、反射鏡22、23等を介して、感光体ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に設けられ、ドラムユニット51と、ドラムユニット51に収容される現像カートリッジ28とを含む。現像カートリッジ28は、ドラムユニット51に対して着脱自在に収容されており、例えば、現像ローラ31およびトナーホッパ34を含む。
トナーホッパ34内には、例えば正帯電性のトナー(現像剤の一例)が充填されている。トナーホッパ34の後方位置には、現像ローラ31が設けられている。現像時に、トナーホッパ34から放出されるトナーは、現像ローラ31に供給される。この時、現像ローラ31には正の現像バイアス電圧が印加される。
ドラムユニット51は、感光体ドラム(像担持体の一例)27、スコロトロン型帯電器29、および転写ローラ30(転写手段の一例)を含む。感光体ドラム27は、現像ローラ31と対向配置され、筒状のドラム本体と、そのドラム本体の軸心に、接地された金属製のドラム軸27aとを含む。ドラム本体の表面には、正帯電性の感光層が形成されている。また、感光体ドラム27の上方には、レーザビームの通路として露光窓が設けられている。
スコロトロン型帯電器(以下、単に「帯電器」と記す)29は、感光体ドラム27の上方に、感光体ドラム27に接触しないように所定間隔を隔てて対向配置されている。帯電器29は、図2に示されるように、帯電ワイヤ29aとグリッド29bとを含み、帯電ワイヤ29aからの放電によって、グリッド29bを介して感光体ドラム27の表面を一様に正極性(例えば、約870V)に帯電させる。帯電ワイヤ29aには所定の帯電電圧(例えば、5kV〜8kV)が印加される(図2参照)。
感光体ドラム27の表面は、感光体ドラム27の回転に伴って、まず、帯電器29により一様に正帯電される。その後、帯電表面は、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31の表面上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光体ドラム27の表面上の静電潜像に供給され、静電潜像が現像される。
転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aを有し、感光体ドラム27の下方において、感光体ドラム27に対向配置される。ローラ軸30aには、例えば導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。
転写ローラ30のローラ軸30aには、図3に示されるように、回路基板52に実装されたバイアス印加回路60が接続されている。そして、転写位置Npにおいて現像ローラ31に担持されたトナー像を用紙3に転写するための転写動作時には、転写ローラ30のローラ軸30aに、バイアス印加回路60から、転写電圧である、例えば−6kVの順転写バイアスVtpが印加される。
また、実施形態1では、画像形成動作の前後や、画像形成動作中における各用紙3への転写動作の間などにおいては、転写ローラ30には順転写バイアスVtpとは逆極性の電圧であって、残存トナー除去用の、例えば600Vの逆バイアスVbがバイアス印加回路60から印加される。これにより、転写ローラ30に付着したトナーは、感光体ドラム27上に電気的に吐出されて、感光体ドラム27の表面上に残存する残存トナーとともに、例えば現像ローラ31によって回収される。
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42を含む。そして、定着部18では、用紙3上に転写されたトナーが、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着される。その後、用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
2.バイアス印加回路
次に、図3を参照してバイアス印加回路について説明する。図3は、転写ローラ30に対して順転写バイアス電圧Vtpを印加するバイアス印加回路60の要部構成のブロック図である。前述したように、バイアス印加回路60は、転写ローラ30に対して、順転写動作時に順転写バイアス電圧Vtpを印加する。一方、バイアス印加回路60は、残存トナー除去時には逆バイアスVbを印加する。また、バイアス印加回路60は、転写時に、用紙3の抵抗による転写電流Itの変動を抑制するために、順転写バイアスVtpとは逆極性の電圧である逆転写バイアスVtnを生成する。
バイアス印加回路60は、CPU(制御手段および負荷抵抗検出手段の一例)61と、順転写バイアスVtpを生成する順転写バイアス印加回路(第1印加手段の一例)62と、逆バイアスVbおよび逆転写バイアスVtnを生成する逆バイアス印加回路(第2印加手段の一例)63とを含む。なお、各バイアス印加回路62,63は、転写ローラ30のローラ軸30aに接続される接続ライン90に、順転写バイアス印加回路62および逆バイアス印加回路63の順序で直列に接続されている。また、CPU61は、バイアス印加回路60の制御の他に、画像形成に係るプリンタ1の各部の制御も行う。CPU61は、その制御を行う際の時間をカウントするためのタイマTを含む。
また、バイアス印加回路60は、接続ライン90に流れる転写電流Itに応じた検出信号S3を出力する電流検出回路84を含む。なお、バイアス印加回路60は、その他の高電圧、例えば帯電電圧等を印加するための回路を含むが、その図示は省略されている。また、バイアス印加回路60およびCPU61は、図1に示される回路基板52上に配置されている。
順転写バイアス印加回路62は、例えば、CPU61のPWM(パルス幅変調)制御によって、転写電流Itが定電流となるように定電流制御される。一方、逆バイアス印加回路63はCPU61のPWM制御によって定電圧制御される。また、CPU61にはメモリ100が接続されている。このメモリ100には、バイアス印加回路60を制御するプログラム、順転写バイアスVtpの上限値、および各種テーブルデータ等が格納されている。
(a)順転写バイアス印加回路
順転写バイアス印加回路62は、高電圧(負電圧)発生回路であり、順転写PWM信号平滑回路70、順転写トランスドライブ回路71、順転写昇圧・平滑整流回路72、および順転写出力電圧検出回路73を含む。
順転写PWM信号平滑回路70は、CPU61のPWMポート61aからのPWM信号S1を平滑し、平滑されたPWM信号S1を順転写トランスドライブ回路71に提供する。順転写トランスドライブ回路71は、平滑されたPWM信号S1に基づき、順転写昇圧・平滑整流回路72の1次側巻線75bに発振電流を流す。
順転写昇圧・平滑整流回路72は、例えば、トランス75、ダイオード76、平滑コンデンサ77を含む。トランス75は、2次側巻線75a,1次側巻線75bおよび補助巻線75cを備えている。2次側巻線75aの一端は、ダイオード76を介して接続ライン90に接続されている。一方、2次側巻線75aの他端は、逆バイアス印加回路63の出力端に共通接続されている。また、平滑コンデンサ77および抵抗78がそれぞれ2次側巻線75aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線75bの電圧は、順転写昇圧・平滑整流回路72において昇圧および整流され、バイアス印加回路60の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに順転写バイアスVtpとして印加される。
順転写出力電圧検出回路73は、順転写昇圧・平滑整流回路72のトランス75の補助巻線75cと、CPU61とに接続されている。順転写出力電圧検出回路73は、順転写バイアス印加回路62による順転写動作時において、順転写バイアスVtpに対応して補助巻線75cの間で発生する出力電圧Vdを検出して、その検出信号S2をCPU61のA/Dポート61bに供給する。CPU61は、検出信号S2に基づいて、順転写バイアスVtpを検出する。
(b)逆バイアス印加回路
逆バイアス印加回路63は、順転写バイアス印加回路62と同様に高電圧(正電圧)発生回路であり、逆バイアスPWM信号平滑回路80、逆バイアストランスドライブ回路81、逆バイアス昇圧・平滑整流回路82、および逆バイアス出力電圧検出回路83を含む。
逆バイアスPWM信号平滑回路80は、CPU61のPWMポート61dからのPWM信号S4を平滑し、平滑されたPWM信号S4を逆バイアストランスドライブ回路81に供給する。逆バイアストランスドライブ回路81は、平滑されたPWM信号S4に基づき、逆バイアス昇圧・平滑整流回路82の1次側巻線85bに発振電流を流す。
逆バイアス昇圧・平滑整流回路82は、例えば、トランス85、ダイオード86、平滑コンデンサ87を含む。トランス85は、2次側巻線85a,1次側巻線85bおよび補助巻線85cを含む。2次側巻線85aの一端は、ダイオード86を介して順転写バイアス印加回路62の2次側巻線75aの他端に接続されている。一方、2次側巻線85aの他端は電流検出回路84の検出抵抗89を介して接地されている。また、2次側巻線85aに対し平滑コンデンサ87および抵抗88がそれぞれ並列に接続されている。また、抵抗88に直列接続された検出抵抗89が電流検出抵抗とされ、検出抵抗89に流れる電流値に応じた検出信号(電圧値)S3がCPU61のA/Dポート61cにフィードバックさせる。
このような構成により、1次側巻線85bの電圧は、逆バイアス昇圧・平滑整流回路82において昇圧および整流され、バイアス印加回路60の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに、残存トナー除去用の逆バイアスVbとして印加される。さらに、逆バイアス印加回路63の出力電圧は、転写時に、逆転写バイアスVtnとして、転写電流Itの変動を抑制するために使用される。
逆バイアス出力電圧検出回路83は、逆バイアス昇圧・平滑整流回路82のトランス85の補助巻線85cと、CPU61とに接続されている。逆バイアス出力電圧検出回路83は、逆バイアス印加回路63の出力電圧(Vtn、Vb)に対応して補助巻線85cの間で発生する出力電圧Veを検出して、その検出信号S5をCPU61のA/Dポート61eに供給する。CPU61は、検出信号S5に基づいて、逆バイアス出力電圧(Vtn、Vb)を検出する。
以上により、CPU61は、順転写バイアスVtpの転写ローラ30への印加による転写電流Itを定電流制御する。定電流制御において、CPU61は、PWM信号S1を順転写バイアス印加回路62に与えて駆動させつつ、接続ライン90に流れる電流値に応じた検出信号S3に基づきこの電流値が転写目標電流値になるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S1を順転写PWM信号平滑回路70に出力する。
また、CPU61は、逆バイアス(VtnおよびVb)を発生させる場合には、逆バイアス印加回路63を定電圧制御する。定電圧制御において、CPU61は、PWM信号S4を逆バイアス印加回路63に与えて駆動させつつ、逆バイアス出力電圧検出回路83の検出信号S5に基づき、逆バイアスが所定の定電圧になるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S4を逆バイアスPWM信号平滑回路80に出力する。
3.逆転写バイアス印加処理
次に、実施形態1における、逆転写バイアス印加処理について、図4および図5を参照して説明する。図4は、実施形態1における逆転写バイアス印加処理を示すフローチャートであり、図5は、逆転写バイアス印加処理に係る概略的なタイムチャートである。なお、図5において、負電圧である順転写バイアスVtpは、便宜上、絶対値で示される(以下のタイムチャートにおいても同様)。
逆転写バイアス印加処理は、所定のプログラムにしたがってCPU61によって実行される。CPU61は、転写電流Itの変動を抑制するために、レジストセンサ13からの用紙3の位置情報に基づいて、用紙3の先端が転写位置Npに到達する前から、逆バイアス印加回路63によって逆転写バイアスVtnを転写ローラ30に印加させる。詳しくは、逆転写バイアスVtnは、順転写バイアスVtpに重畳されて転写ローラ30に印加させる。
さて、逆転写バイアス印加処理は、プリンタ1に対するユーザの印字指示による印字処理の開始に伴って開始される(図4のステップS110)。まず、ステップS120において、CPU61は、用紙3がレジストセンサ13に達したかどうかを、レジストセンサ13からのレジストセンサ信号Srに基づいて判定する。例えば、図5の時刻t1において、レジストセンサ信号Srがローレベルからハイレベルに変化した場合、用紙3がレジストセンサ13に達したと判定される(ステップS120:Yes判定)。
次いで、所定時間待機して(ステップS130)、ステップS140において、CPU61は、順転写バイアス印加回路62をオンさせて、順転写バイアスVtpを転写ローラ30に印加する。なお、ステップS130の所定時間は、図5の時刻t1から時刻t2までに相当する。
次いで、ステップS150において、所定時間(図5の時刻t2から時刻t3までに相当)、待機する。そして、ステップS160において、CPU61は、逆バイアス印加回路63をオンさせて、逆転写バイアスVtnを発生させ、逆転写バイアスVtnを順転写バイアスVtpに重畳して転写ローラ30に印加する(図5の時刻t3参照)。
ここで、図5の時刻t3において、逆転写バイアスVtnが順転写バイアスVtpに重畳されると順転写バイアス(絶対値)Vtpが増加するのは以下の理由による。
すなわち、負電圧である順転写バイアスVtpに正電圧である逆転写バイアスVtnが重畳されると、実際に転写ローラ30に印加される転写バイアスVtの値(絶対値)は減少する。例えば、−3kVの順転写バイアスVtpに、2kVの逆転写バイアスVtnが重畳されると、転写バイアスVt(Vt=Vtp+Vtn)は、−1kVに減少する。ここで、順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗を300MΩとすると、−3kVの順転写バイアスVtpによって10μAの転写電流Itが流れる。2kVの逆転写バイアスVtnが重畳された場合においても、定電流制御によって10μAの転写電流Itを流そうとすると、順転写バイアスVtpを−5kVに増加させる必要がある。なお、この場合、順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗が500MΩに増加したことと等価といえる。
次いで、ステップS170において、逆転写バイアスVtnを印加する所定時間(図5の時刻t3から時刻t5までに相当)、待機する。そして、ステップS180において、CPU61は、逆バイアス印加回路63をオフさせて、逆転写バイアスVtnの重畳を停止させる(図5の時刻t5参照)。このように、用紙3の先端が転写位置Npに到達した後において、逆転写バイアスVtnの印加を停止させる。
なお、転写バイアスVtnの印加期間中の、図5の時刻t4において、用紙3の先端が転写位置Npに突入する。このとき、順転写バイアスVtpの絶対値がさらに増加するのは以下の理由による。
すなわち、用紙3の転写位置Npへの突入によって、順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗Zrがさらに増加するため、転写電流Itが一瞬、減少する。そのため、定電流制御によって転写電流Itを所定値に維持するために、順転写バイアスVtpを増加させる必要がある。なお、このとき、図5に示されるように、用紙3が転写位置Npに突入した際の転写電流Itの減少量、すなわち、転写電流Itの変動は、逆転写バイアスVtnが印加されていない場合(点線で示される)と比べて、低減される。これは以下の理由による。
ここで、例えば、上記のように、順転写バイアスVtpを−3kV、逆転写バイアスVtnを2kV、負荷抵抗を300MΩとし、さらに用紙3の抵抗値を50MΩとする。逆転写バイアスVtnが印加されていない場合において用紙3が転写位置Npに突入した際、転写電流Itは、10μAから、一時的に、It=3kV/(300MΩ+50MΩ)=8.57μAに減少する。
一方、逆転写バイアスVtnが印加されている場合において用紙3が転写位置Npに突入した際、転写電流Itは、一時的に、It=5kV/(500MΩ+50MΩ)=9.09μAに減少する。すなわち、用紙3が転写位置Npに突入した際の、転写電流Itの変動の減少は、逆転写バイアスVtnの印加によって、順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗Zrが、等価的に増加することに起因する。
その後、レジストセンサ信号Srがハイレベルからローレベルに変化した後(時刻t6参照)において、用紙全体が転写位置Npを通過すると順転写バイアスVtpが減少する(時刻t7参照)。そして、時刻t7から所定時間経過後の時刻t8において、順転写バイアスVtpの生成が停止される。
なお、ここで、用紙3がレジストセンサ13に達した時刻t1から、用紙3の先端が転写位置Npに達するまでの期間K1は、例えば、用紙3の搬送速度と、レジストセンサ13から転写位置Npまでの距離とに基づいて、正確に推定される。期間K1に基づいて、用紙3の突入時刻t4が、正確に推定される。また、推定される用紙突入時刻t4に基づいて、例えば、時刻t2、時刻t3、および時刻t5が決定される。
<実施形態1の効果>
実施形態1においては、用紙3の先端が転写位置Npに到達する前である時刻t3から、逆バイアス印加回路63によって逆転写バイアスVtnが転写ローラ30に印加される。詳しくは、逆転写バイアスVtnが順転写バイアスVtpに重畳されて転写ローラ30に印加される。これによって、用紙3の先端が転写位置Npに突入する前に、等価的に順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗Zrを増加させることができる。事前に等価的に負荷抵抗Zrを増加させることによって、用紙3の転写位置Npへの突入の際における、負荷抵抗Zrの増加による転写電流Itの低下(変動)を低減させることができ、それによって画質の劣化を抑制できる。
なお、ここで、画質の劣化を具体的に示すと以下のようになる。紙の先端が突入したことによる負荷抵抗の増大により、転写電流が落ち込む。落ち込んだ転写電流を元に戻すための制御がかかり、転写電流が回復していく。その際、転写電流が回復する前に、印字領域が転写ローラに達してしまうと、転写電流不足のため、転写不良が起こり、印字領域の始まりの部分の濃度が薄くなる。
そこで、本実施形態のように、逆転写バイアスを印加することにより、転写電流の落ち込みが抑制され、転写電流が回復するまでの時間が短くなり、印字領域が転写ローラに達するまでに転写電流が回復し、画質の劣化が抑制される。
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2を、図6および図7を参照して説明する。図6は、実施形態2における逆転写バイアス印加処理を示すフローチャートであり、図7は、実施形態2における逆転写バイアス印加処理に係る概略的なタイムチャートである。図6の各処理は、実施形態1と同様に、所定のプログラムにしたがって、CPU61によって実行される。なお、図6において実施形態1の図4のフローチャートと同一の処理は同一のステップ番号を付し、その説明を省略し、実施形態1との相違点のみを説明する。
実施形態1との相違点は、逆転写バイアスVtnが順転写バイアス印加回路62の負荷抵抗(用紙3の抵抗値も含む)Zrに応じて決定される点と、用紙3の転写位置Npへの突入の際に順転写バイアスVtpが上限値を超えることに応じて逆転写バイアスVtnを減少させる点にある。
具体的には、図6のステップS210において、CPU61(負荷抵抗算出手段の一例)は、順転写バイアスVtpおよび転写電流Itに基づいて、負荷抵抗Zrを算出する。例えば、図3における抵抗88の値をR88、抵抗89の値をR89とすると、下に示される式1から、負荷抵抗Zrが算出される。
Vtp=It * (R88+R89+Zr) (式1)
その際、順転写バイアスVtpは、上記検出信号S2に基づいて検出される。また、転写電流Itは、上記検出信号S3に基づいて検出される。
次いで、ステップS220において、CPU61はユーザが選択した用紙3に応じた用紙の抵抗値を取得し、算出された負荷抵抗Zrに用紙の抵抗値を加算した負荷抵抗Zrに応じて、逆転写バイアスVtnの値を決定する。その際、CPU61は、抵抗値の高い用紙3ほど逆転写バイアスVtnが大きくなるように逆バイアス印加回路63を制御する。これは、逆転写バイアスVtnによる等価的な抵抗値を用紙3の抵抗値に対応させることによって、用紙3の抵抗値に起因する転写電流Itの低下によって画質が劣化することをより好適に抑制するためである。なお、用紙3の種類に応じた各抵抗値は、例えば、メモリ100に格納されているものとする。
なお、負荷抵抗Zrに応じて、逆転写バイアスVtnの値を決定する際、用紙3先端が転写位置Npに到達した後において順転写バイアスVtpがその上限値を超えないように、逆転写バイアスVtnの値を決定するようにしてもよい。この場合、確実に、順転写バイアス印加回路62を保護できる。
また、CPU61は、用紙3の転写位置Npへの突入直後(図7の時刻t4の直後)において、検出信号S2に基づいて順転写バイアスVtpの値を取得する(ステップS230)。次いで、ステップS240において、CPU61は、順転写バイアスVtpが所定の上限値を超えるかどうか判定する。転写バイアスVtpが所定の上限値を超えないと判定した場合には、ステップS180に移行して、所定時間後に逆バイアス印加回路63をオフする(図7の時刻t5)。
一方、ステップS240において、順転写バイアスVtpが所定の上限値を超えると判定された場合には、ステップS250に移行して、CPU61は、上記検出信号S5に基づいて逆転写バイアスVtnの値を取得する。次いで、順転写バイアスVtpを上限値以下とするように逆転写バイアスVtnを低減させるための逆転写バイアスVtnの目標値を算出する(ステップS260)。
そして、逆転写バイアスVtnの目標値を設定して、逆転写バイアスVtnが目標値に低下するように、逆バイアス印加回路63を制御する(ステップS70)。例えば、順転写バイアスVtpが上限値を200V超えた場合は、逆転写バイアスVtnを200V下げて、順転写バイアスVtpを限度値内にするように制御される。すると、図7の時刻t4Aに示すように、逆転写バイアスVtnが低下し、それに応じて順転写バイアスVtpが上限値以下となる。次いで、所定時間後に逆バイアス印加回路63がオフされる(ステップS180)。
<実施形態2の効果>
このように、実施形態2においては、負荷抵抗(用紙3の抵抗値を含む)Zrに応じて逆転写バイアスVtnの値が決定される。そのため、用紙3の転写位置Npへの突入時に、逆転写バイアスVtnの印加に起因して、順転写バイアスVtpが上限値を超えることを抑制できる。その結果、用紙3が転写位置Npに突入する際の画質劣化を好適に抑制でき、かつ、順転写バイアス印加回路62を好適に保護できる。
また、用紙3の転写位置Npへの突入時に、逆転写バイアスVtnの印加に起因して順転写バイアスVtpが上限値を超える場合、逆転写バイアスVtnが低減される。そのため、用紙3による負荷抵抗Zrの増加に起因して順転写バイアスVtpが上限値を超えるようなことがあっても、逆転写バイアスVtnを減少させて、すなわち、負荷抵抗Zrを減少させて順転写バイアスVtpを低下させることができる。その結果、順転写バイアスVtpが一時的に上限値を超えるようなことがあっても、順転写バイアス印加回路62を好適に保護できる。
なお、実施形態2おいて、負荷抵抗Zrに応じた逆転写バイアスVtnの決定処理(ステップS210およびステップS220)および、逆転写バイアスVtnの低減処理(ステップS230からステップS270まで)のうち、いずれか一方の処理を省略するようにしてもよい。
<実施形態3>
次に本発明の実施形態3を、図8および図9を参照して説明する。図8は、実施形態3における逆転写バイアス印加処理を示すフローチャートであり、図9は、実施形態3における逆転写バイアス印加処理に係る概略的なタイムチャートである。図8の各処理は、実施形態1と同様に、所定のプログラムにしたがって、CPU61によって実行される。なお、図8において、実施形態1の図4、および実施形態2の図6のフローチャートと同一の処理は同一のステップ番号を付し、その説明を省略し、実施形態1および実施形態2との相違点のみを説明する。
実施形態1および実施形態2との相違点は、逆バイアス印加回路63がオフされるタイミング、すなわち、逆転写バイアスVtnの印加停止のタイミングが異なる点である。
具体的には、CPU61は、図8のステップS120において用紙3の先端がレジストセンサ13に達したと判定した場合(図9の時刻t1に相当)、タイマTのカウントを開始させる。そして、図8のステップS160において逆バイアス印加回路63をオンし(図9の時刻t3)、次いでステップS320において、タイマ時間、すなわち、タイマTのカウント時間を確認する。ここで、タイマTは、時刻t1から、用紙3の先端が転写位置Npに達するまでの期間K1をカウントするように設定されている。なお、期間K1は、上記したように、用紙搬送時間等に基づいて予め正確に推定されている。
次いで、ステップS330において、CPU61は、タイマTのカウント数に基づいて、現在、用紙3の先端が転写位置Npに達するタイミングであるかどうかを判定する。用紙3の先端が転写位置Npに達するタイミングであると判定した場合、CPU61は、逆バイアス印加回路63をオフして、逆転写バイアスVtnの印加を停止する(ステップS180)。
このように、実施形態3においては、用紙3の先端が転写位置Npに達するタイミング(時刻t4)において逆転写バイアスVtnの印加が停止される。これは、用紙3の転写位置Npへの突入に応じて、逆転写バイアスVtnによる等価的な抵抗値を用紙3の抵抗値に置き換えることによって、用紙3の突入に伴う負荷抵抗Zpの増加に起因する転写電流Itの低下(変動)を抑制するためである。この場合、逆転写バイアスVtnによる等価的な抵抗値と、用紙3の抵抗値とが近いほど、転写電流Itおよび順転写バイアスVtpの変動が少ないと言える。
<実施形態3の効果>
用紙3の先端が転写位置Npに達するタイミングにおいて逆転写バイアスVtnの印加が停止される。そのため、用紙3の突入に伴う負荷抵抗Zpの増加に起因する転写電流Itの低下(変化)を好適に抑制することができる。
なお、用紙3の先端が転写位置Npに達するタイミング(時刻t4)の直前において逆転写バイアスVtnの印加を停止するようにしてもよい。この場合においても、用紙3の先端が転写位置Npに到達する直前に等価的な負荷抵抗を取り去ることによって、用紙3の突入に伴う負荷抵抗Zrの増加に起因する転写電流Itの低下を抑制することができる。
この場合、逆転写バイアスVtnの印加を停止することによって、順転写バイアスVtpの値は、元の値に低下しようとするが、元の値に低下する前に用紙3が突入するため、逆転写バイアスVtnが印加されない場合と比べて、用紙3の突入に起因する転写電流Itの低下(変動)量は低減される。詳細には、用紙到達タイミングt4の直前に逆転写バイアスVtnをオフにした場合、一旦、転写電流Itが増加する。そして、定電流制御によって、転写電流Itが下がり始めた所で用紙3が転写位置Npに到達し、それによって転写電流Itが下がり、その後、転写電流Itが安定することとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1および実施形態2において、逆転写バイアスVtnを停止させる際の態様は、図5および図7の時刻t5に示されるように、逆転写バイアスVtnを一挙に停止(減少)させる態様に限られない。逆転写バイアスVtnを急激に減少させると、定電流制御による順転写バイアスVtpの制御が好適に行われず、転写電流Itの変動を抑制できない虞がある。そのため、例えば、定電流制御における順転写バイアスVtpの追従を可能とする減少率において、逆転写バイアスVtnを減少させるようにしてもよい。その際、例えば、図10に示すように、時刻t5以降において、逆転写バイアスVtnを段階的に減少させるようにしてもよい。この場合、定電流制御における追従の不都合の発生を防止できるとともに、用紙3が突入時における転写電流Itの変動を好適に抑制することができる。
(2)上記各実施形態において、用紙3の先端が転写位置Npに到達する時刻を認識するための位置情報生成手段はレジストセンサ13に限られない。例えば、CPU61を位置情報生成手段として、CPU61は、例えば、レジストローラ12の駆動開始からの時間経過をソフト的にカウントして、用紙3の先端の位置情報を生成するようにしてもよい。
1…レーザプリンタ
27…感光体ドラム
30…転写ローラ
61…CPU
62…順転写バイアス印加回路
63…逆バイアス印加回路
Vtp…順転写バイアス
Vtn…逆転写バイアス
It…転写電流
Zr…負荷抵抗

Claims (8)

  1. 現像剤による現像剤像を担持する像担持体と、
    転写位置において、前記現像剤と逆極性の順転写バイアスによって被記録媒体に前記現像剤像を転写する転写手段と、
    前記転写手段に前記順転写バイアスを印加する第1印加手段と、
    前記転写手段に前記現像剤と同極性の逆転写バイアスを印加する第2印加手段と、
    前記被記録媒体の位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記順転写バイアスによる転写電流を定電流制御する制御手段であって、前記位置情報に基づいて、前記第1印加手段によって前記順転写バイアスを前記転写手段に印加させ、前記順転写バイアスの印加の継続中であって前記被記録媒体の先端が前記転写位置に到達する前から、前記第2印加手段によって前記逆転写バイアスを前記転写手段に印加させ、少なくとも前記被記録媒体の先端が前記転写位置に到達するタイミングの直前まで前記順転写バイアスと前記逆転写バイアスを重畳して印加させる制御手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記定電流制御による前記順転写バイアスの変化を追従可能とする減少率において、前記逆転写バイアスを減少させるように第2印加手段を制御する、画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記逆転写バイアスを段階的に減少させるように第2印加手段を制御する、画像形成装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記被記録媒体の先端が前記転写位置に到達した際に前記順転写バイアスが上限値を超えることに応じて、前記逆転写バイアスを減少させるように第2印加手段を制御する、画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1印加手段の負荷抵抗値を検出する負荷抵抗検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記逆転写バイアスを前記負荷抵抗値に基づき決定する、画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記負荷抵抗値は前記被記録媒体の抵抗値を含む、画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記抵抗値の高い前記被記録媒体ほど前記逆転写バイアスが大きくなるように前記第2印加手段を制御する、画像形成装置。
  8. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記被記録媒体の前記先端が前記転写位置に到達するタイミングと同時に、あるいは前記被記録媒体の前記先端が前記転写位置に到達するタイミングの直前に、前記第2印加手段による前記逆転写バイアスの前記転写手段への印加を停止させる、画像形成装置。
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