JP2005204443A - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 要望に合った出力電圧Voutの立ち上がり特性を容易に得ることを可能にする。
【解決手段】 出力電圧Voutをスイッチオン・オフ動作により制御するスイッチ素子Qと、出力電圧Voutを検出し当該出力電圧Voutに応じた検出電圧Vkを出力する出力電圧検出回路10と、検出電圧Vkと設定の基準電圧との差を利用してスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作を制御して出力電圧Voutを制御する制御回路12とが設けられているスイッチング電源回路1において、スイッチング電源回路1の起動期間中に、予め定められた波形を持つ起動制御用の電圧を、出力電圧検出回路10の検出電圧Vkの導通経路上に加える起動制御用波形生成回路25を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器等に組み込まれるスイッチング電源回路に関するものである。
図9にはスイッチング電源回路の主要部分の回路構成例が示されている。このスイッチング電源回路1はトランス2を有し、トランス2の一次コイルN1側にはメインのスイッチ素子(例えばMOS-FET)Qが設けられ、トランス2の二次コイルN2側には出力側整流平滑回路3が設けられている。図9の例では、出力側整流平滑回路3は、ダイオード6,7と、チョークコイル8と、平滑コンデンサ9とを有して構成されている。
このスイッチング電源回路1においては、メインスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作に基づいて外部電源4からスイッチング電源回路1に入力電圧Vinが入力し、この入力電圧Vinに基づいた電圧がトランス2の一次コイルN1に通電して一次コイルN1にエネルギーが蓄積される。この一次コイルN1のエネルギーに基づいて二次コイルN2から電圧が出力される。出力側整流平滑回路3は、その二次コイルN2から出力された電圧を整流平滑し、当該整流平滑後の電圧を出力電圧Voutとして外部の負荷5に向けて出力する。
スイッチング電源回路1には、その負荷5に向けて出力される出力電圧Voutを設定の電圧値に安定化させるための次に示すような構成が設けられている。例えば、図9の例では、トランス2には三次コイルN3が設けられ、また、スイッチング電源回路1には、三次コイルN3から出力する電圧を整流平滑する回路10と、制御回路12とが設けられている。
回路10は、出力側整流平滑回路3と同様な回路構成を有するものである。三次コイルN3には二次コイルN2に生じる電圧に比例する電圧が発生することから、出力側整流平滑回路3と同様の回路構成を持つ回路10によって、三次コイルN3に生じる電圧を整流平滑することにより、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutに応じた電圧を得ることができる。つまり、回路10は、三次コイルN3の電圧を利用して出力電圧Voutを間接的に検出し当該出力電圧Voutに応じた検出電圧Vkを出力する出力電圧検出回路と成している。
制御回路12は、その検出電圧Vkを利用して出力電圧Voutを安定化すべくメインスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作を制御する回路構成を有するものである。図9の例では、当該制御回路12は、分圧抵抗体13,14と、エラーアンプ(誤差増幅器)15と、基準電源16と、ソフトスタート用回路17と、コンパレータ20と、三角波発生回路21とを有して構成されている。
制御回路12においては、出力電圧検出回路10から検出電圧Vkが加えられる構成と成し、出力電圧検出回路10からの検出電圧Vkは分圧抵抗体13,14によって分圧され、この分圧された後の検出電圧Vkはエラーアンプ15の反転入力端子に加えられる。また、エラーアンプ15の非反転入力端子には、予め定められた基準電圧Vrefが基準電源16からソフトスタート用回路17を介して加えられる。
エラーアンプ15は、反転入力端子に加えられた検出電圧Vkと、非反転入力端子に加えられた基準電圧Vrefとの差分電圧を増幅して出力する構成を有する。つまり、この例では、エラーアンプ15は差動増幅回路を構成している。
コンパレータ20は、エラーアンプ15の出力電圧Vcと、三角波発生回路21から出力された図10(a)に示されるような三角波Sとを利用して、図10(b)に示されるようなパルス信号を作成してメインスイッチ素子Qの制御端子(ゲート)に加える。すなわち、コンパレータ20では、例えば、エラーアンプ15の出力電圧Vcと、三角波発生回路21の三角波Sとを比較し、図10(a)、(b)に示されるように、三角波Sの電圧がエラーアンプ15から出力された電圧Vc以下である期間中にはパルスを出力し、三角波Sの電圧がエラーアンプ15の出力電圧Vcよりも高い期間中にはパルスの出力を停止する。
このようにコンパレータ20で作成されたパルス信号はメインスイッチ素子Qの制御端子(ゲート)に加えられ、例えば、そのパルス信号のパルスが発生しているとき(パルスがオン状態のとき)にはメインスイッチ素子Qがスイッチオン動作し、パルス信号のパルスがオフ状態のときにはメインスイッチ素子Qがスイッチオフする。つまり、コンパレータ20からメインスイッチ素子Qに加えられるパルス信号はスイッチ素子制御用の信号と成している。
例えば、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutが設定の電圧値よりも低くなる方向に変化して、出力電圧検出回路10から出力される検出電圧Vkが低下したときには、その検出電圧Vkの低下変動によって検出電圧Vkと基準電圧Vrefとの差が大きくなる。このため、エラーアンプ15から出力される電圧Vcが検出電圧Vkの低下変動に応じて上昇することとなり、これにより、コンパレータ20から出力されるスイッチ素子制御用の信号のパルスの幅がエラーアンプ15の出力電圧Vcの上昇に応じて広がる。このスイッチ素子制御用の信号のパルス幅の広がりに基づいてメインスイッチ素子Qのスイッチオン期間が長くなってスイッチング電源回路1の出力電圧Voutが設定の電圧値に向けて上昇する。
スイッチング電源回路1の出力電圧Voutが設定の電圧値よりも高くなる方向に変化したときには、上記とは反対に、出力電圧Voutの上昇変動分に応じて、エラーアンプ15から出力される電圧Vcが低下して、コンパレータ20から出力されるスイッチ素子制御用の信号のパルス幅が狭くなる。これにより、メインスイッチ素子Qのスイッチオン期間が短くなってスイッチング電源回路1の出力電圧Voutが設定の電圧値に向けて降下する。
上記したような制御回路12によるメインスイッチ素子Qのスイッチオン・オフ動作制御によって、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutの安定化が図られる。
ところで、図9のスイッチング電源回路1には、制御回路12にソフトスタート用回路17が設けられており、このソフトスタート用回路17によって、電源を投入したときに出力電圧Voutを緩やかに立ち上がらせることができる。図9の例では、ソフトスタート用回路17は、スイッチ素子SWと、抵抗体18と、コンデンサ19とを有して構成されている。このソフトスタート用回路17では、例えば、電源が投入されてスイッチング電源回路1が起動したときに、スイッチ素子SWがスイッチオンする。これにより、基準電源16の電圧に基づいてコンデンサ19の充電が開始され、コンデンサ19の電圧V19は、抵抗体18とコンデンサ19により定まる時定数でもって図11(a)のグラフのように増加していく。
このコンデンサ19の充電電圧V19がエラーアンプ15の非反転入力端子に加えられるので、そのコンデンサ19の充電電圧V19の上昇に応じて、エラーアンプ15から出力される電圧Vcは、図11(b)に示されるように変化する。このため、エラーアンプ15の出力電圧Vcと三角波発生回路21の三角波Sとに基づいてコンパレータ20から出力されるスイッチ素子制御用の信号のパルス幅は、図11(c)に示されるように、徐々に広がり、これにより、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutは、図11(d)に示されるように、設定の電圧値に向けて緩やかに上昇していくこととなる。
このようなソフトスタートを行うことによって、スイッチング電源回路1が起動した直後に急激に立ち上がった出力電圧Voutが負荷5に供給されることが無くなって、ソフトスタートによるスイッチング電源回路1から負荷5への電力供給によって、ラッチアップ等のトラブル無く負荷5を起動させることが可能となる。
特許第3394915号公報 実用新案登録第2520965号公報
図9に示すスイッチング電源回路1の構成では、起動時に、出力電圧Voutが図11(d)に示されるような放物線状に増加していく波形を持つ立ち上がり特性となっているが、例えば負荷5によっては、その出力電圧Voutの立ち上がり特性とは異なる波形を持つ立ち上がり特性が要求される場合がある。しかしながら、図9に示す構成では、出力電圧Voutの立ち上がり特性を変更することは非常に難しかった。
本発明の目的は、起動期間中の出力電圧Voutを要望に合った立ち上がり特性でもって立ち上がらせることが容易なスイッチング電源回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、スイッチング電源回路から出力する出力電圧をスイッチオン・オフ動作により制御するスイッチ素子と、スイッチング電源回路の出力電圧を検出し当該出力電圧に応じた検出電圧を出力する出力電圧検出回路と、その検出電圧が加えられ当該検出電圧と予め定められている基準電圧との差を利用してスイッチ素子制御用の信号を作成してスイッチ素子に加えスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作を制御して出力電圧を制御する制御回路とを有し、また、スイッチング電源回路の起動期間中に予め定められた波形を持つ起動制御用の電圧を、出力電圧検出回路の検出電圧の導通経路上に加える起動制御用波形生成回路が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、起動制御用波形生成回路が設けられ、この起動制御用波形生成回路によって、スイッチング電源回路の起動期間中に、予め定められた波形を持つ起動制御用の電圧が、出力電圧検出回路の検出電圧の導通経路上に加えられる構成とした。このため、起動制御用波形生成回路から起動制御用の電圧が出力されているときには、その起動制御用の電圧波形を持つ電圧が出力電圧の検出電圧として制御回路に加えられることとなる。つまり、例えばスイッチング電源回路への電源投入の開始時のように出力電圧検出回路から検出電圧が出力されていないときには、起動制御用の電圧が出力電圧の検出電圧として制御回路に加えられ、出力電圧検出回路から検出電圧が出力されているときには、当該検出電圧に起動制御用の電圧が重畳された電圧が出力電圧の検出電圧として制御回路に加えられる。
制御回路は、その加えられた検出電圧に基づいてスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作の制御を行ってスイッチング電源回路の出力電圧を制御するので、スイッチング電源回路の起動期間中に、起動制御用波形生成回路から出力される起動制御用の電圧の波形に応じて出力電圧を立ち上がらせることができる。
この発明では、制御回路の内部の回路構成を変更するのではなく、制御回路とは別に設けられている起動制御用波形生成回路の回路構成を変更して起動制御用の電圧の波形を変えることで、出力電圧の立ち上がり特性を変更することができる。様々な理由から制御回路の内部構成を変更することは難しいことが多いのに対して、起動制御用波形生成回路の設計変更は制御回路の変更に比べれば容易であるので、要求に合った出力電圧の立ち上がり特性を得ることが容易となる。
また、制御回路に、出力電圧検出回路の検出電圧と、設定の基準電圧との差分電圧を増幅して出力する差動増幅回路が設けられる場合に、その差動増幅回路をオペアンプを有して構成したり、シャントレギュレータを有して構成することによって、制御回路の構成を簡単にすることができる。
さらに、起動制御用波形生成回路は、スイッチング電源回路の起動期間中に充電が行われるコンデンサを持つ時定数回路を有して構成され、起動制御用波形生成回路から出力される起動制御用の電圧は、時定数回路のコンデンサの充電電圧の変化に応じた波形を持つ構成とすることによって、起動制御用波形生成回路は、時定数回路により定まる時定数でもって緩やかに変化する波形を持つ起動制御用の信号を、簡単な回路構成でもって、出力することができる。これにより、スイッチング電源回路の出力電圧を緩やかに立ち上がらせるソフトスタートを行うことができる。
さらにまた、起動制御用波形生成回路には、予め定められたタイミングでもって時定数回路のコンデンサの充電電圧を放電させて時定数回路をリセットするリセット回路が設けられている構成とすることによって、次に示すような効果を得ることができる。例えば、外部からの電力供給が停止したことを検知する手段を設けておき、外部電力供給停止を検知したときに時定数回路のリセットを行う構成としておけば、例えば、スイッチング電源回路が何らかの原因によって停止した後に瞬時に復帰する異常事態の起動状態であっても、スイッチング電源回路が停止したときに直ちに起動制御用波形生成回路の時定数回路がリセットされるので、瞬時停電後の異常事態の起動期間中にも、通常の起動期間中と同じ波形の起動制御用の信号が起動制御用波形生成回路から出力される。このため、瞬時停電後の復帰時に、スイッチング電源回路の出力電圧を通常の起動時と同様の立ち上がり特性でもって立ち上がらせることができる。これにより、スイッチング電源回路に接続される負荷は、スイッチング電源回路の瞬時停電後の復帰時であっても、ラッチアップ等のトラブル無く起動することができることとなる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態例の説明において、図9のスイッチング電源回路と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図1には第1実施形態例のスイッチング電源回路の主要な回路構成部分が示されている。この第1実施形態例では、起動制御用波形生成回路25が設けられ、また、制御回路12の図9に示すソフトスタート用回路17が省略されて基準電源16はオペアンプであるエラーアンプ15の非反転入力端子に直接的に接続されている。これら起動制御用波形生成回路25が設けられていること、及び、ソフトスタート用回路17が省略されていること以外の構成は、図9に示すスイッチング電源回路1の構成とほぼ同様である。
起動制御用波形生成回路25は、制御回路12の分圧抵抗体13,14の接続部Xに接続されている。当該起動制御用波形生成回路25は、スイッチング電源回路1の起動期間中に予め定められた波形を持つ起動制御用の電圧を生成し、出力電圧検出回路10から制御回路12のエラーアンプ15の反転入力端子に至るまでの検出電圧Vkの導通経路上(出力電圧検出回路10から制御回路12の差動増幅回路に至るまでの検出電圧Vkの導通経路上)に、その生成した起動制御用の電圧を加える構成と成している。
この起動制御用波形生成回路25を設けたことにより、この第1実施形態例のスイッチング電源回路1では、起動期間中に、起動制御用波形生成回路25から起動制御用の電圧が出力され、その起動制御用の電圧波形を持つ電圧が出力電圧の検出電圧Vkとして制御回路12のエラーアンプ15の非反転入力端子に加えられることとなる。このため、エラーアンプ15からは、起動制御用の電圧波形を反転させたような波形を持つ電圧が出力され、当該エラーアンプ15の出力電圧と、三角波発生回路21の三角波Sとに基づいて作成されたスイッチ素子制御用の信号がコンパレータ20からメインスイッチ素子Qに加えられる。よって、起動期間中には、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutは、起動制御用の電圧波形を反転させたような波形の立ち上がり特性でもって立ち上がることとなる。
すなわち、この第1実施形態例の構成では、起動制御用波形生成回路25から出力される起動制御用の電圧の波形によって、スイッチング電源回路1の出力電圧Voutの立ち上がり特性を制御することができる。このため、起動制御用波形生成回路25から出力される起動制御用の電圧の波形は、要求される起動時の出力電圧Voutの立ち上がり特性に基づいて定められるものである。例えば、起動時の出力電圧Voutの立ち上がりとして、図3(a)に示すような立ち上がり特性が要求されている場合には、起動制御用波形生成回路25が図3(a')に示すような波形を持つ起動制御用の電圧Vsを生成して、検出電圧Vkの導通経路上に加えることにより、要望の出力電圧Voutの立ち上がり特性を得ることができる。
また、起動時の出力電圧Voutの立ち上がりとして、図3(b)に示すような立ち上がり特性が要求されている場合には、起動制御用波形生成回路25は図3(b')に示すような波形を持つ起動制御用の電圧Vsを生成して、検出電圧Vkの導通経路上に加えることにより、要望の出力電圧Voutの立ち上がり特性を得ることができる。同様に、図3(c')に示すような波形の起動制御用の電圧Vsによって、図3(c)に示すような起動時の出力電圧Voutの立ち上がり特性を得ることができる。また、図3(d')、(e')に示すような波形の起動制御用の電圧Vsによって、図3(d)、(e)に示すような、スイッチング電源回路1の起動から設定の遅延時間Δtを経た後に出力電圧Voutが立ち上がりを開始する立ち上がり特性を得ることができる。
起動制御用波形生成回路25は、要求される起動制御用の電圧Vsの波形に応じた回路構成を有するものであり、起動制御用波形生成回路25の回路構成には様々な構成が考えられ、起動制御用波形生成回路25の回路構成は特に限定されるものではないが、図2には、起動制御用波形生成回路25の回路構成の一例がスイッチング電源回路1に組み込まれた状態で示されている。
図2に示す例の起動制御用波形生成回路25は、図3(d')に示されるような波形を持つ起動制御用の電圧を生成して出力することができる構成である。つまり、図2に示す起動制御用波形生成回路25は、コンデンサ27と抵抗体28を有して構成される時定数回路である微分回路を有している。その微分回路のコンデンサ27は、スイッチング電源回路1が起動を開始した以降に、制御回路12の基準電源16の基準電圧を利用して充電が開始され、起動制御用波形生成回路25の波形出力部O(換言すれば、制御回路12の分圧抵抗体13,14の接続部X)には、そのコンデンサ27の充電電圧の増加に応じて図3(d')のA部分に示すように低下する波形(微分波形)を持つ起動制御用の電圧Vsが発生する。
また、図2の例の起動制御用波形生成回路25にはリセット回路30が設けられている。このリセット回路30には、予め定められたタイミング(図2の例では入力電圧Vinが低下したとき)を検知する手段であるスイッチ素子31が設けられており、リセット回路30は、そのスイッチ素子31のスイッチング動作により、設定のタイミングでもって微分回路(時定数回路)のコンデンサ27の充電電圧を放電させてコンデンサ27をリセットする。
なお、ここでは、起動制御用波形生成回路25の回路構成の一例として、図2に示される回路構成例を示したが、もちろん、前述したように起動制御用波形生成回路25の回路構成は、要求される出力電圧Voutの立ち上がり特性に基づいて定まる起動制御用の電圧波形に応じて設計されるものであり、図2の回路構成に限定されるものではない。また、図2の例では、入力電圧Vinが低下したタイミングでもって、リセット回路30が微分回路(時定数回路)のコンデンサ27の充電電圧を放電させて時定数回路をリセットする回路構成であったが、リセット回路が時定数回路のコンデンサの充電電圧を放電させるタイミングは他のタイミング(例えば入力電圧の入力が開始されてから(スイッチング電源回路1が起動してから)予め定めた設定の時間を経過したとき)であってもよい。リセット回路は図2の回路構成に限定されず、設定のタイミングでもって時定数回路のコンデンサの充電電圧を放電させることができる適宜な回路構成を有するものである。
さらに、この第1実施形態例では、出力電圧検出回路10の検出電圧Vkと、基準電圧Vrefとの差分電圧を増幅して出力する差動増幅回路は、オペアンプであるエラーアンプ15を有して構成されていたが、例えば、図4に示されるように、エラーアンプ15に代えて、シャントレギュレータ32を設け当該シャントレギュレータ32により差動増幅回路を構成してもよい。この場合にも、図1に示す場合と同様に、起動制御用波形生成回路25を制御回路12の分圧抵抗体13,14の接続部Xに接続することによって、起動制御用波形生成回路25から出力される起動制御用の電圧を、出力電圧検出回路10からシャントレギュレータ32に至るまでの検出電圧Vkの導通経路上に加えることができて、図1に示した回路構成から得られる効果と同様の効果を奏することができる。
さらに、この第1実施形態例では、出力電圧検出回路10は、トランス2の一次側に設けられ、三次コイルN3に発生した電圧を利用して間接的に出力電圧Voutを検出する構成であったが、例えば、図5に示されるように、出力電圧検出回路10'は、トランス2の二次側に設けられて直接的に出力電圧Voutを検出する構成としてもよい。この場合には、その二次側の出力電圧検出回路10'から、フォトカプラ33を利用して、一次側の制御回路12に検出電圧Vkが伝達され、一次側のフォトカプラ33(33a)からエラーアンプ15の反転入力端子に至る検出電圧Vkの導通経路上に起動制御用波形生成回路25の起動制御用の電圧が加えられるように構成される。なお、図5に示す回路構成では、トランス2の三次コイルN3の電圧を整流平滑する回路34は、出力電圧検出回路として機能するのではなく、三次コイルN3の電圧を利用して一次側のフォトカプラ33aに電力を供給するための回路と成している。
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第2実施形態例のスイッチング電源回路は、図1や図4や図5に示したような構成を持つ複数のスイッチング電源回路1(1A,1B)が、図6に示されるように、同じ外部電源4に共通に接続されている構成を備え、それらスイッチング電源回路1A,1Bの出力側は、それぞれ、例えば多電源装置(例えば、多電源IC等の装置)36の別々の電源入力端子に接続されている。
それら複数のスイッチング電源回路1(1A,1B)は、それぞれ、第1実施形態例に示した起動制御用波形生成回路25を有する構成を備えており、例えば、スイッチング電源回路1Aは3.3Vの電圧を多電源装置36に供給することができるように設計され、また、スイッチング電源回路1Bは2.5Vの電圧を多電源装置36に供給することができるように設計されている。
このような複数のスイッチング電源回路1を有する場合に、起動時に、それらスイッチング電源回路1の出力電圧Voutの立ち上がりを予め定められた順番でもって順次開始させることが要求される場合がある。このような場合には、この第2実施形態例では、スイッチング電源回路1A,1Bにそれぞれ起動制御用波形生成回路25が設けられているので、例えば、スイッチング電源回路1Aの起動制御用波形生成回路25から、図7(b)に示されるような波形を持つ起動制御用の電圧VsAが出力されるように構成し、スイッチング電源回路1Bの起動制御用波形生成回路25から、図7(d)に示されるような波形を持つ起動制御用の電圧VsBが出力されるように構成する。これにより、図7(a)に示されるようにスイッチング電源回路1Aの出力電圧VoutAが立ち上がりを開始してから、図7(c)に示すように、設定の遅延時間Δtを経過した後に、スイッチング電源回路1Bの出力電圧VoutBの立ち上がりを開始させることができる。
また、この第2実施形態例では、各スイッチング電源回路1A,1Bにそれぞれ起動制御用波形生成回路25が設けられているので、スイッチング電源回路1Aには、図7(a)に示されるような出力電圧VoutAの立ち上がり特性を持たせ、スイッチング電源回路1Bには、その出力電圧VoutAの立ち上がり特性とは異なる図7(c)に示されるような出力電圧VoutBの立ち上がり特性を持たせることが容易となる。
なお、図6の例では、スイッチング電源回路1A,1Bのそれぞれに起動制御用波形生成回路25が設けられていたが、例えば、図8に示されるように、スイッチング電源回路1A用の起動制御用波形生成回路25(25A)と、スイッチング電源回路1B用の起動制御用波形生成回路25(25B)とが集約形成されている構成としてもよい。
なお、この発明は第1や第2の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得るものである。例えば、第1や第2の各実施形態例では、出力側整流平滑回路3は、ダイオード6,7と、チョークコイル8と、平滑コンデンサ9とを有して構成されていたが、出力側整流平滑回路3は、二次コイルN2の電圧を整流平滑する回路構成を備えていればよく、図1等の回路構成に限定されるものではなく、例えば、ダイオード6,7に代えて、同期整流器が設けられる構成としてもよい。
また、制御回路12は、出力電圧検出回路の検出電圧Vkと、設定の基準電圧との差を利用してスイッチ素子制御用の信号を作成することができる回路構成であればよく、図1や図4や図5に示した回路構成に限定されるものではない。
さらに、第2実施形態例のスイッチング電源回路は、2つのスイッチング電源回路1(1A,1B)を有する構成であったが、もちろん、起動制御用波形生成回路25を備えた3つ以上のスイッチング電源回路1を有する構成であってもよい。
第1実施形態例のスイッチング電源回路の主要構成部分を示した回路図である。 第1実施形態例のスイッチング電源回路を構成する起動制御用波形生成回路の回路構成例を示した回路図である。 起動制御用波形生成回路から出力される起動制御用の電圧波形例とその起動制御用の電圧波形によって制御されるスイッチング電源回路の出力電圧の立ち上がり特性の例を示す図である。 制御回路のエラーアンプに代えて、シャントレギュレータが設けられているスイッチング電源回路の回路構成例を示した回路図である。 出力電圧検出回路のその他の回路構成例を示した回路図である。 第2実施形態例のスイッチング電源回路の構成例を簡略化して示した図である。 複数のスイッチング電源回路を有する場合に、それら各スイッチング電源回路にそれぞれ対応して設けられた各起動制御用波形生成回路から出力する起動制御用の電圧波形例と、その起動制御用の電圧波形によって制御される各スイッチング電源回路の出力電圧の立ち上がり特性の例を示した図である。 第2実施形態例の変形例を説明するための図である。 ソフトスタート機能を備えたスイッチング電源回路の回路構成例を示した回路図である。 スイッチング電源回路のメインのスイッチ素子を制御するためのスイッチ素子制御用の信号を作成する手法の一例を説明するための図である。 図9に示すスイッチング電源回路のソフトスタート機能を説明するための図である。
符号の説明
1 スイッチング電源回路
12 制御回路
15 エラーアンプ
25 起動制御用波形生成回路
27 コンデンサ
32 シャントレギュレータ
Q メインスイッチ素子

Claims (5)

  1. スイッチング電源回路から出力する出力電圧をスイッチオン・オフ動作により制御するスイッチ素子と、スイッチング電源回路の出力電圧を検出し当該出力電圧に応じた検出電圧を出力する出力電圧検出回路と、その検出電圧が加えられ当該検出電圧と予め定められている基準電圧との差を利用してスイッチ素子制御用の信号を作成してスイッチ素子に加えスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作を制御して出力電圧を制御する制御回路とを有し、また、スイッチング電源回路の起動期間中に予め定められた波形を持つ起動制御用の電圧を、出力電圧検出回路の検出電圧の導通経路上に加える起動制御用波形生成回路が設けられていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 制御回路には、出力電圧検出回路の検出電圧と、設定の基準電圧との差分電圧を増幅して出力する差動増幅回路が設けられ、当該差動増幅回路はオペアンプを有して構成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 制御回路には、出力電圧検出回路の検出電圧と、設定の基準電圧との差分電圧を増幅して出力する差動増幅回路が設けられ、当該差動増幅回路はシャントレギュレータを有して構成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  4. 起動制御用波形生成回路には、スイッチング電源回路の起動期間中に充電が行われるコンデンサを有する時定数回路が設けられており、起動制御用波形生成回路から出力される起動制御用の電圧は、時定数回路のコンデンサの充電電圧の変化に応じた波形を持つことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のスイッチング電源回路。
  5. 起動制御用波形生成回路には、予め定められたタイミングでもって時定数回路のコンデンサの充電電圧を放電させて時定数回路をリセットするリセット回路が設けられていることを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源回路。
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