JP2009244297A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写電流を目標値とするために適した制御信号値の算出精度を向上させる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、現像剤像を担持する像担持体と、現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、転写手段に転写バイアス電圧を印加する印加手段と、演算手段と、制御手段とを備える。演算手段は、印加手段に対する制御信号の値(PWM_Duty)と転写バイアス電圧の印加による転写電流Itとの関係を示す関係式(1次式および2次式)を、所定の制御信号値(演算切替Duty)によって区分化される、制御信号値の算出区間(1次式および2次式演算区間)に応じて導出し、目標転写電流値に対応する目標制御信号値を、導出された関係式を用いて算出区間に応じて算出する。制御手段は、目標制御信号値を有する制御信号によって印加手段を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】画像形成装置は、現像剤像を担持する像担持体と、現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、転写手段に転写バイアス電圧を印加する印加手段と、演算手段と、制御手段とを備える。演算手段は、印加手段に対する制御信号の値(PWM_Duty)と転写バイアス電圧の印加による転写電流Itとの関係を示す関係式(1次式および2次式)を、所定の制御信号値(演算切替Duty)によって区分化される、制御信号値の算出区間(1次式および2次式演算区間)に応じて導出し、目標転写電流値に対応する目標制御信号値を、導出された関係式を用いて算出区間に応じて算出する。制御手段は、目標制御信号値を有する制御信号によって印加手段を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は画像形成装置に関し、詳しくは、その転写バイアス電圧の制御に関する。
所定の転写バイアス電圧を生成するための現在のPWM(パルス幅変調)デューティ比とそれに対応する検出転写電流値との関係式を用いて、検出転写電流値を目標転写電流とするためのPWMデューティ比(制御信号値)を算出する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2000−147923公報
しかしながら、通常、PWMデューティ比と転写電流値との関係は、PWMデューティ比の全制御区間において一定ではない。そのため、上記特許文献1のように、PWMデューティ比の全制御区間において1つの関係式を用いて目標デューティ比を算出しようとすると、算出される目標デューティ値と実際の目標デューティ比との誤差が大きくなる虞があった。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであり、転写電流を目標値とするために適した制御信号値の算出精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであり、転写電流を目標値とするために適した制御信号値の算出精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、現像剤像を担持する像担持体と、前記現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、前記転写手段に転写バイアス電圧を印加する印加手段と、前記印加手段に対する制御信号の値と前記転写バイアス電圧の印加による転写電流との関係を示す関係式を、前記制御信号値の算出区間に応じて導出し、目標転写電流値に対応する目標制御信号値を、導出された前記関係式を用いて前記算出区間に応じて算出する演算手段と、前記目標制御信号値を有する前記制御信号によって前記印加手段を制御する制御手段とを備える。
本構成によれば、制御信号値の区分に応じた関係式を用いて、印加手段を制御する制御信号値が算出されるため、目標転写電流値とするために適した目標制御信号値を算出する精度を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記算出区間は、所定の制御信号値によって区分化される少なくとも第1算出区間と第2算出区間とを含み、前記演算手段は、前記関係式を導出するための任意の制御信号値が第1算出区間に属する場合、第1関係式を導出し、前記任意の制御信号値が第2算出区間に属する場合、第2関係式を導出する。
本構成によれば、制御信号値と転写電流値との関係を、所定の制御信号値を区切りとして、異なる関係式によって近似できる。そのため、より正確な近似が可能になる。
第3の発明は、第2の発明の画像形成装置において、前記転写電流を検出する電流検出手段をさらに備え、前記演算手段は、予め設定された制御信号値と予め設定された転写電流値とによる第1座標と、前記任意の制御信号値と、該任意の制御信号値によって前記転写バイアス電圧が印加された際に検出された転写電流値とによる第2座標とを用いて、前記第1および第2関係式のうちのいずれか1つを導出する。
本構成によれば、任意の制御信号値に応じた関係式を用いることができる。
本構成によれば、任意の制御信号値に応じた関係式を用いることができる。
第4の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記任意の制御信号値と、前記検出された転写電流値とに基づいて、負荷抵抗を検出する抵抗検出手段をさらに備え、前記演算手段は、前記目標制御信号値を算出する際に、検出された負荷抵抗の値に応じて前記関係式を導出する。
本構成によれば、制御信号値と転写電流との関係は、負荷抵抗の大きさに大きく左右されるが、負荷抵抗の大きさに応じて、最適な関係式を使用することができる。
本構成によれば、制御信号値と転写電流との関係は、負荷抵抗の大きさに大きく左右されるが、負荷抵抗の大きさに応じて、最適な関係式を使用することができる。
第5の発明は、第3または4の発明の画像形成装置において、前記第1および第2関係式のうちのいずれか1つの関係式を用いて算出された目標制御信号値と、前記任意の制御信号値とのうちの一方が、前記所定の制御信号値より大きく、他方が前記所定の制御信号値より小さい場合、前記演算手段は、前記予め設定された制御信号値と転写電流値とによる第1座標と、前記所定の制御信号値と前記1つの関係式における該所定の制御信号値に対応する転写電流値とによる第3座標とを用いて、他方の関係式を導出し、前記他方の関係式に前記目標転写電流値を代入して、前記目標制御信号値を再算出する。
本構成によれば、関係式を再導出し、目標制御信号値を再算出することにより、算出された目標制御信号値の誤差が大きくなるのを抑えることができる。
本構成によれば、関係式を再導出し、目標制御信号値を再算出することにより、算出された目標制御信号値の誤差が大きくなるのを抑えることができる。
第6の発明は、第4または5の発明の画像形成装置において、前記所定の制御信号値は、前記負荷抵抗値に応じて変更される。
本構成によれば、目標制御信号値を算出する精度を向上させることができる。
本構成によれば、目標制御信号値を算出する精度を向上させることができる。
第7の発明は、第4〜6のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記演算手段は、検出された負荷抵抗値が第1抵抗値以下である場合、前記任意の制御信号値に関わらず前記関係式を1次式として導出し、検出された負荷抵抗値が前記第1抵抗値より大きい第2抵抗値以上である場合、任意の制御信号の大きさに関わらず前記関係式を2次式として導出する。
本構成によれば、負荷抵抗値が小さい場合、制御信号と転写電流との関係は、1次式のみで近似しても誤差は少なく、1次式のみを用いることで、算出処理が容易となる。一方、負荷抵抗値が大きい場合、制御信号と転写電流との関係は、2次式のみで近似しても誤差は少なく、2次式のみを用いることで、算出処理が容易となる。
第8の発明は、第3〜7のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記第1座標の前記予め設定された制御信号値は、転写電流を起動開始可能な制御信号値であり、前記第1座標の前記転写電流値はゼロである。
本構成によれば、第1座標を好適に予め設定できる。
本構成によれば、第1座標を好適に予め設定できる。
第9の発明は、第2〜8のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記第1関係式が1次式として導出され、前記第2関係式が2次式として導出される。
転写電流の増加に伴う転写電流と制御信号値との関係が、最初1次式で近似でき、その後、2次式で近似できる場合において、目標転写電流値とするために適した目標制御信号値を算出する精度を、好適に向上させることができる。
第10の発明は、第9の発明の画像形成装置において、前記任意の制御信号値は、前記第1算出区間に属する値を有する。
本構成によれば、任意の制御信号値に対応する転写電流値が、第2算出区間に属する値を有する任意の制御信号値に対応する転写電流値よりも低い値をとる傾向となるため、転写電流がオーバーシュートしにくい。
本構成によれば、任意の制御信号値に対応する転写電流値が、第2算出区間に属する値を有する任意の制御信号値に対応する転写電流値よりも低い値をとる傾向となるため、転写電流がオーバーシュートしにくい。
第11の発明は、第9の発明の画像形成装置において、前記任意の制御信号値は、前記第2算出区間に属する値を有する。
本構成によれば、任意の制御信号値に対応する転写電流値が、第1算出区間に属する値を有する任意の制御信号値に対応する転写電流値よりも高い値をとる傾向となるため、目標転写電流を流すために必要な大きさの目標制御信号値を速やかに算出しやすい。また、所定の制御信号値において、負荷抵抗が大きい場合の転写電流値は負荷抵抗が小さい場合の転写電流値よりも低い値となるので、特に負荷抵抗が大きい場合に、本構成を好適に適用することができる。
第12の発明は、第1〜11のいずれか一つの発明の画像形成装置において、前記制御信号はPWM信号であり、前記制御信号値は、前記PWM信号のデューティ比である。
本構成によれば、転写電流の制御が、簡易な構成において緻密に行える。
本構成によれば、転写電流の制御が、簡易な構成において緻密に行える。
本発明によれば、転写電流を目標値とするために適した制御信号値を算出する精度を向上させることができる。
<実施形態1>
本発明に係るレーザプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態1を、図1〜図8を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの構成
図1は、レーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)1の要部側断面図である。なお、以下、図1で紙面右側をプリンタ1の前側、図1で紙面左側をプリンタ1の後側として説明する。図1において、プリンタ1は、本体フレーム2内に、用紙3(被記録媒体の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本発明に係るレーザプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態1を、図1〜図8を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの構成
図1は、レーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)1の要部側断面図である。なお、以下、図1で紙面右側をプリンタ1の前側、図1で紙面左側をプリンタ1の後側として説明する。図1において、プリンタ1は、本体フレーム2内に、用紙3(被記録媒体の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
なお、「画像形成装置」には、単色、2色以上のカラープリンタも含まれる。また、レーザプリンタに限られず、例えば、LEDプリンタであってもよい。さらには、プリンタなどの印刷装置だけでなく、例えば、ファクシミリ装置やプリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、給紙トレイ6、用紙押圧板7、給紙ローラ8、およびレジストレーションローラ12とを備えている。用紙押圧板7は、その後端部を中心に回転可能とされており、用紙押圧板7上の最上位にある用紙3が給紙ローラ8に向かって押圧されている。そして、用紙3は、給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙される。
フィーダ部4は、給紙トレイ6、用紙押圧板7、給紙ローラ8、およびレジストレーションローラ12とを備えている。用紙押圧板7は、その後端部を中心に回転可能とされており、用紙押圧板7上の最上位にある用紙3が給紙ローラ8に向かって押圧されている。そして、用紙3は、給紙ローラ8の回転によって1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、レジストレーションローラ12によってレジストされた後に転写位置Xに送られる。なお、転写位置Xは、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する位置であって、感光ドラム27(像担持体の一例)と転写ローラ30(転写手段の一例)との接触位置とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、例えば、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
画像形成部5は、例えば、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
スキャナ部16は、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー19等を備えている。レーザ発光部から発光されたレーザ光(図中の一点鎖線)は、ポリゴンミラー19によって偏向されつつ感光ドラム27の表面上に照射される。
また、プロセスカートリッジ17は、現像ローラ31、感光ドラム27、スコロトロン型の帯電器29および転写ローラ30を備えている。なお、感光ドラム27のドラム軸27aは、グランドに接地されている。
帯電器29は、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。その後、感光ドラム27の表面は、スキャナ部16からのレーザ光により露光され、静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ31の表面上に担持されるトナーが、感光ドラム27上に形成された静電潜像に供給され現像される。
転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aを備え、ローラ軸30aには、回路基板50に実装された印加回路(印加手段の一例)(図2参照)60が接続されている。そして、転写動作時には、印加回路60から転写バイアス電圧Vaが印加される。
定着部18は、用紙3上のトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。熱定着後の用紙3は排紙パス44を介して排紙トレイ46上に排紙される。
(転写バイアス電圧を生成する回路構成)
図2には、転写ローラ30に転写バイアス電圧Vaを印加するための印加回路60の要部構成、制御回路(制御手段、演算手段および抵抗検出手段の一例)51およびメモリ52が示されている。メモリ52には、制御回路51が実行する各種プログラム等が格納されている。
図2には、転写ローラ30に転写バイアス電圧Vaを印加するための印加回路60の要部構成、制御回路(制御手段、演算手段および抵抗検出手段の一例)51およびメモリ52が示されている。メモリ52には、制御回路51が実行する各種プログラム等が格納されている。
印加回路60は、PWM平滑回路63、ドライブ回路64、昇圧回路65、電流検出回路(電流検出手段および抵抗検出手段の一例)67および電圧検出回路68等を含む。
このうち、PWM平滑回路63は、例えば抵抗およびコンデンサ(図示せず)からなり、制御回路51のPWMポート51aからのPWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)信号(制御信号の一例)S1を受けて平滑し、平滑されたPWM信号S1をドライブ回路64に供給する。
ドライブ回路64は、所定の直流電圧、例えば、3Vの直流電圧が印加されており、昇圧回路65の自励巻線75cを介してトランジスタT1のベースに接続される。
ドライブ回路64は、PWM平滑回路63から受けた平滑PWM信号S1に基づき、昇圧回路65の1次側巻線75bに発振電流を流すよう構成されている。また、ここでは、ドライブ回路64は、PWM平滑回路63から受ける平滑PWM信号S1の値が減少すると、昇圧回路65のトランジスタT1に流れるベース電流を増加させるよう構成されており、さらに、減少した平滑PWM信号S1の値が所定値以下になると、ベース電流を増加させる割合が大きくなるよう構成されている(図3参照)。
そのため、ここでは、ドライブ回路64は、PWM信号のデューティ比(制御信号値の一例)が大きくなるほど昇圧回路65によって生成される転写バイアス電圧Vaが小さくなり、転写電流Itも小さくなるように、構成されている。すなわち、本実施形態の印加回路60においては、デューティ比が100%から0%に向けて減少するにつれて、転写電流Itが増加する(図3参照)。
昇圧回路65は、トランス75、ダイオードD1、平滑コンデンサ76等を備えている。トランス75は、2次側巻線75a,1次側巻線75b、自励巻線75c及び補助巻線75dを備えている。2次側巻線75aの一端は、ダイオードD1及び接続ラインL1を介して転写ローラ30のローラ軸30aに接続されている。一方、2次側巻線75aの他端は、電流検出回路67を介してグランドに接地されている。また、平滑コンデンサ76及び放電抵抗66がそれぞれ2次側巻線75aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線75bの発振電流は、昇圧回路65において昇圧および整流され、転写ローラ30のローラ軸30aに転写バイアス電圧(例えば、負の高圧)Vaとして印加される。このとき、転写ローラ30に流れる転写電流It(図2の矢印方向に流れる電流の値を正とする)は、電流検出回路67が有する抵抗67a、67bに流れ込み、この転写電流Itに応じた検出信号P1が制御回路51のA/Dポート51bにフィードバックされる。
そして、用紙3が上記転写位置Xに到達し、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写動作時には、制御回路51が、PWM信号S1を平滑回路63に与える。これにより、昇圧回路65の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに転写バイアス電圧Vaが印加される。それと共に、制御回路51は、接続ラインL1に流れる転写電流Itの電流値に応じた検出信号P1に基づきこの転写電流Itの電流値が目標範囲に収まるように、PWM信号のデューティ比を適宜変更したPWM信号S1を平滑回路63に出力する定電流制御を実行する。
(3)負荷抵抗を測定するための構成
次に転写ローラ30に電力を供給する電力供給経路(上記出力端Aから転写ローラ30及び感光ドラム27を介してグランドに至る経路)の負荷抵抗Rを算出するための構成について説明する。
次に転写ローラ30に電力を供給する電力供給経路(上記出力端Aから転写ローラ30及び感光ドラム27を介してグランドに至る経路)の負荷抵抗Rを算出するための構成について説明する。
図2に示すように、印加回路60の電圧検出回路68は、昇圧回路65のトランス75の補助巻線75dと、制御回路51との間に接続されている。電圧検出回路68は、例えばダイオードと抵抗からなり(図示せず)、印加回路60による転写動作時において、補助巻線75dの間で発生する出力電圧v1を検出して、その検出信号P2をA/Dポート51cに供給する。
制御回路51は、検出信号P1,P2を取り込んで転写電流Itの電流値と出力電圧v1の電圧値とから転写ローラ30の現時点での負荷抵抗Rを算出する。その際、出力電圧v1の電圧値と、2次側巻線75a,1次側巻線75b及び補助巻線75dの巻線の巻き数の関係とから、転写バイアス電圧Vaを推定することができる。そして、この推定された転写バイアス電圧Vaに係る下の式1から負荷抵抗Rを求めることができる。
Va=(抵抗66+抵抗67a+抵抗67b+負荷抵抗R)×It …式1
ここで、Va、抵抗(66、67a、67b)およびItは既知のため、式1から負荷抵抗Rが算出される。なお、ここで、負荷抵抗Rには、転写ローラ30および感光ドラム27の抵抗が含まれる。
Va=(抵抗66+抵抗67a+抵抗67b+負荷抵抗R)×It …式1
ここで、Va、抵抗(66、67a、67b)およびItは既知のため、式1から負荷抵抗Rが算出される。なお、ここで、負荷抵抗Rには、転写ローラ30および感光ドラム27の抵抗が含まれる。
2.PWM信号のデューティ比算出処理
次に、第1実施形態におけるPWM信号S1のデューティ比算出に係る処理を図3〜図8を参照して説明する。図3は、PWM信号S1のデューティ比(以下単に「デューティ比」という)[%]と転写電流It[μA]との関係を示すグラフである。ここでは、上述したように、印加回路60の回路構成により、デューティ比が小さくなるほど転写電流Itが大きくなる。
次に、第1実施形態におけるPWM信号S1のデューティ比算出に係る処理を図3〜図8を参照して説明する。図3は、PWM信号S1のデューティ比(以下単に「デューティ比」という)[%]と転写電流It[μA]との関係を示すグラフである。ここでは、上述したように、印加回路60の回路構成により、デューティ比が小さくなるほど転写電流Itが大きくなる。
実施形態1おいて、制御回路51は、デューティ比(Duty)と転写電流Itとの関係を示す1次式および2次式(関係式)を、デューティ比の算出区間に応じて導出する。ここで、算出区間は、図3に示されるように、演算切替デューティ比(Duty_Change)によって、1次式演算区間(「第1算出区間」の一例)と2次式演算区間(「第2算出区間」の一例)とに区分化される。そして、制御回路51は、目標転写電流値に対応する目標デューティ比(目標制御信号値)を、導出された1次式および2次式を用いて算出区間に応じて算出する。
その際、制御回路51は、上記関係式を導出するための任意のデューティ比(本発明における「任意の制御信号値」に相当する)が1次式演算区間に属する場合、1次式(「第1関係式」の一例)を導出し、任意のデューティ比が2次式演算区間に属する場合、2次式(「第2関係式」の一例)を導出する。
なお、演算切替デューティ比(本発明における「所定の制御信号値」に相当する)は、ここでは、事前の実験等によって決定される任意の固定値とされ、例えばメモリ52にデータとして格納されている。
また、図3において、電流起動デューティ比(Duty_Initial)は、転写電流Itを起動開始可能なデューティ比であり、すなわち、デューティ比を100%から徐々に減少させた場合に、転写電流Itが流れ出す時のデューティ比である。電流起動デューティ比は、事前に実験等によって決定され、データとしてメモリ52に格納されている。電流起動デューティ比は、本発明における「予め設定された制御信号値」に相当する。また、電流起動デューティ比に対応する転写電流Itの値(本発明における「予め設定された転写電流値」に相当する)は、ここでは「ゼロ」とされる。
図4は、実施形態1におけるデューティ比算出に係る各処理を示すフローチャートである。各処理は、メモリ52に格納された処理プログラムにしたがって制御回路51によって実行される。制御回路51は、上述したように、用紙3が転写位置Xに到達し、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写動作時において、PWM信号S1をPWM平滑回路63に与える際に、各処理を実行する。
さて、図4のステップS10において、制御回路51は、演算切替デューティ比を、上述したように、任意の固定値として設定する。次いで、ステップS20において、デューティ比として、任意のデューティ比(本発明における「任意の制御信号値」に相当する)(Duty1)を、印加回路60のPWM平滑回路63に出力し、ステップS30において、所定時間、例えば60msの間待機する。この待機処理は、任意のデューティ比に基づく印加回路60の動作の安定を待つために行われる。
なお、転写電流Itのオーバーシュートを抑制したい場合には、任意のデューティ比(Duty1)を、1次式演算区間に属する値として設定することが好ましい。この場合、任意のデューティ比に対応する転写電流値Itが、第2算出区間に属する値を有する任意のデューティ比に対応する転写電流値Itよりも低い値をとる傾向となるためである。
また、目標デューティ比をより正確に、速く算出したい場合には、任意のデューティ比を、2次式演算区間に属する値として設定することが好ましい。この場合、任意のデューティ比に対応する転写電流値Itが、第1算出区間に属する値を有する任意のデューティ比に対応する転写電流値Itよりも高い値をとる傾向となるため、目標転写電流(I_Target)を流すために必要な大きさの目標デューティ比を速やかに算出しやすいためである。また、所定のデューティ比において、負荷抵抗Rが大きい場合の転写電流値Itは負荷抵抗Rが小さい場合の転写電流値Itよりも低い値となるので、特に負荷抵抗Rが大きい場合に、好適となる。
また、任意のデューティ比(Duty1)としては、好ましくは、目標デューティ比に近いデューティ比が使用される。その際、例えば、転写バイアス電圧が印加される状況に応じて、任意のデューティ比として複数のデューティ比が、実験等によって事前に決定され、メモリ52に格納される。そして、制御回路51は、任意のデューティ比を、転写バイアス電圧が印加される状況に応じて、その複数のデューティ比の中から、適宜、選択するようにする。
次いで、ステップS40において、制御回路51は、任意のデューティ比(Duty1)に基づいて印加回路60によって生成された転写バイアス電圧Vaおよび負荷抵抗Rに応じた現在の転写電流Iiを検出する。具体的には、制御回路51は、電流検出回路67およびA/Dポート51bを介して現在転写電流Iiに応じた検出信号P1を受け取り、検出信号P1に基づいて現在転写電流Iiを検出する。
そして、ステップS50において、検出された現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)と一致したかどうかを判定する。現在転写電流Iiと目標転写電流値(I_Target)とが一致したと判定された場合には、当該処理は一旦終了される。
一方、ステップS50において、現在転写電流Iiと目標転写電流値(I_Target)とが一致しないと判定された場合には、制御回路51は、ステップS60において、以下に詳述する「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチンを実行する。そして、ステップS70において、ステップS60において算出された次回デューティ比(Duty_Next)を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。そして、現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)に一致するまで、制御回路51は、ステップS30からステップS70までの処理を繰り返す。
2−1. 「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチン
次に、図5〜図8を参照して、ステップS60の処理である「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチンを説明する。図5は同ルーチンに係る処理の一部を示し、図6は図5に示す処理を説明するグラフである。図7は同ルーチンに係る処理の残りの部分を示し、図8は図7に示す処理を説明するグラフである。
次に、図5〜図8を参照して、ステップS60の処理である「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチンを説明する。図5は同ルーチンに係る処理の一部を示し、図6は図5に示す処理を説明するグラフである。図7は同ルーチンに係る処理の残りの部分を示し、図8は図7に示す処理を説明するグラフである。
さて、図5のステップS610において、制御回路51は、まず現在のデューティ比(Duty_Current)が図3に示す1次式演算区間に属するかどうか、すなわち、現在デューティ比が演算切替デューティ比以上であるかどうかを判定する。現在デューティ比が1次式演算区間に属する場合にはステップS620に移行して、次回デューティ比(Duty_Next)を、1次式を用いて算出する。一方、現在デューティ比が1次式演算区間に属しない場合にはステップS650(図7参照)に移行して、次回デューティ比を、2次式を用いて算出する。
ステップS620の処理において、制御回路51は、まず、図6に示されるように、点(Duty_Initial,0)(「第1座標」の一例)と点(Duty_Current,Ii)(「第2座標」の一例)とを通る1次(直線)式を演算して導出する(#1)。次いで、導出した1次式から、目標転写電流値(I_Target)における目標デューティ比(本発明における「目標制御信号値」に相当する)を算出し、その目標デューティ比を次回デューティ比(Duty_Next)とする(#2)。
次いで、ステップS630において、制御回路51は、次回デューティ比(Duty_Next)が1次式演算区間に属するかどうか、すなわち、次回デューティ比が演算切替デューティ以上であるかどうかを判断する。次回デューティ比が1次式演算区間に属する場合には図4のステップS70に移行して、算出された次回デューティ比を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。一方、算出された次回デューティ比が1次式演算区間に属しない場合(図6参照)には、ステップS640に移行して、次回デューティ比を、2次式を用いて再算出する。
ステップS640の処理において、制御回路51は、まず、演算切替デューティ比(Duty_Change)における転写電流値(I_Cul_Change)を、導出された1次式を用いて算出する(#3)。次いで、図6に示されるように、点(Duty_Initial,0)(「第1座標」の一例)と点(Duty_Change,I_Cul_Change)(「第3座標」の一例)とを通る2次(曲線)式を演算して導出する(#4)。
次いで、導出した2次式から、目標転写電流値(I_Target)におけるデューティ比を算出し、そのデューティ比を次回デューティ比(Duty_Next)とする(#5)。そして、図4のステップS70に移行して、算出された次回デューティ比を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。
一方、上述したように、ステップS620において、現在デューティ比(Duty_Current)が1次式演算区間に属しないと判定された場合には、次回デューティ比(Duty_Next)を、2次式を用いて算出するために図7のステップS650に移行する。
ステップS650の処理において、制御回路51は、まず、図8に示されるように、点(Duty_Initial,0)(「第1座標」の一例)と点(Duty_Current,Ii)(「第2座標」の一例)とを通る2次(曲線)式を演算して導出する(#6)。次いで、導出した2次式から、目標転写電流値(I_Target)におけるデューティ比を算出し、そのデューティを次回デューティ(Duty_Next)とする(#7)。
次いで、ステップS660において、制御回路51は、次回デューティ比(Duty_Next)が2次式演算区間に属するかどうか、すなわち、次回デューティ比が演算切替デューティ未満であるかどうかを判断する。次回デューティ比が2次式演算区間に属する場合には図4のステップS70に移行して、算出された次回デューティ比を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。一方、算出された次回デューティ比が2次式演算区間に属しない場合(図8参照)には、ステップS670に移行して、次回デューティ比を、1次式を用いて再算出する。
ステップS670の処理において、制御回路51は、まず、演算切替デューティ(Duty_Change)における転写電流値(I_Cul_Change)を導出された2次式を用いて算出する(#8)。次いで、図8に示されるように、点(Duty_Initial,0)(「第1座標」の一例)と点(Duty_Change,I_Cul_Change)(「第3座標」の一例)とを通る1次(直線)式を演算して導出する(#9)。
次いで、導出した1次式から、目標転写電流値(I_Target)における目標デューティ比(目標制御信号値)を算出し、その目標デューティ比を次回デューティ比(Duty_Next)とする(#10)。そして、図4のステップS70に移行して、算出された次回デューティ比を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。
上記したように、実施形態1においては、制御回路(演算手段)51は、PWM信号S1のデューティ比と転写電流Itとの関係を示す1次式または2次式(関係式)を、デューティ比の1次式演算区間または2次式演算区間(制御信号値の算出区間)に応じて導出する。そして、目標転写電流値(I_Target)に対応する目標デューティ比(目標制御信号値)を、導出された1次式または2次式を用いて1次式演算区間または2次式演算区間に応じて算出する。
すなわち、制御回路51は、デューティ比の区分に応じた関係式を用いて、デューティ比を算出するため、目標転写電流値Itとするために適した目標デューティ比を算出する精度を向上させることができる。
また、デューティ比と転写電流Itとの関係を示す関係式(1次式または2次式)を算出するための算出区間が所定の演算切替デューティ比(所定の制御信号値)によって1次式演算区間および2次式演算区間(第1算出区間と第2算出区間)に区分化される。そして、制御回路51は、関係式を導出するための任意のデューティ比(任意の制御信号値)が1次式演算区間に属する場合、1次式(第1関係式)を導出し、任意のデューティ比が2次式演算区間に属する場合、2次式(第2関係式)を導出する。そのため、デューティ比と転写電流Itとの関係を、所定の演算切替デューティ比を区切りとして、異なる関係式によって近似できる。その結果、より正確な近似が可能になる。特に、転写電流Itの増加に伴う転写電流Itとデューティ比(制御信号値)との関係が、最初1次式で近似でき、その後、2次式で近似できる場合において、本実施形態は好適となる。
さらに、制御回路51は、1次式および2次式のうちのいずれか1つを用いて算出されたデューティ比(目標制御信号値)と、任意のデューティ比(任意の制御信号値)とのうちの一方が、演算切替デューティ比(所定の制御信号値)より大きく、他方が演算切替デューティ比より小さい場合、制御回路(演算手段)51は、点(Duty_Initial,0)(第1座標)と、点(Duty_Change,I_Cul_Change)(第3座標)とを用いて、デューティ比の算出に使用されなかった他方の式(他方の関係式)を導出する。そして、導出された他方の式に目標転写電流値を代入して、目標デューティ比(目標制御信号値)を再算出する。
そのため、目標デューティ比を再算出することにより、算出された目標デューティ比の誤差が大きくなるのを抑えることができる。
そのため、目標デューティ比を再算出することにより、算出された目標デューティ比の誤差が大きくなるのを抑えることができる。
<実施形態2>
次に、本発明に係るプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態2を、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、実施形態2においては、「PWM信号のデューティ比算出処理」が実施形態1と異なりその他の構成は実施形態1と同一のため、「PWM信号のデューティ比算出制御」についてのみ説明する。また、「PWM信号のデューティ比算出処理」において、実施形態1と同一処理には同一ステップ符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明に係るプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態2を、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、実施形態2においては、「PWM信号のデューティ比算出処理」が実施形態1と異なりその他の構成は実施形態1と同一のため、「PWM信号のデューティ比算出制御」についてのみ説明する。また、「PWM信号のデューティ比算出処理」において、実施形態1と同一処理には同一ステップ符号を付し、その説明を省略する。
図9は、負荷抵抗Rの相違による、PWM信号S1のデューティ比と転写電流Itとの関係を示すグラフである。図9に示されるように、通常、デューティ比と転写電流Itとの関係は、上記負荷抵抗Rの大きさによって異なる。すなわち、同一のデューティ比に対して、負荷抵抗Rが小さくなるほど、転写電流Itが大きくなる。また、好適な演算切替デューティ比(Duty_Change)も、図9において符号「A」、「B」および「C」によって示されるように、負荷抵抗Rに応じて変化する。そのため、実施形態2においては、演算切替デューティ比を負荷抵抗Rに応じて設定変更して、デューティ比を算出する。
図10は、実施形態2におけるデューティ比算出に係る各処理を示すフローチャートである。図10のステップS50において、現在転写電流Iiと目標転写電流値(I_Target)とが一致しないと判定した場合、制御回路51は、ステップS110において、負荷抵抗Rを上記式1に基づいて算出する。そして、ステップS120において、制御回路51は、演算切替デューティ比を、例えば図11に示されるような負荷抵抗Rと演算切替デューティ比との対応を示すテーブルに基づいて、設定する。
次いで、ステップS60に移行して、上述した「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチンを実行する。そして、ステップS70において、ステップS60において算出された次回デューティ比(Duty_Next)を印加回路60のPWM平滑回路63に出力する。そして、現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)に一致するまで、制御回路51は、図10に示すステップS30からステップS70までの処理を繰り返す。
このように、実施形態2においては、演算切替デューティ比(所定の制御信号値)を負荷抵抗Rに応じて設定変更して、目標転写電流値におけるデューティ比(目標制御信号値)を算出している。そのため、そのデューティ比を算出する精度を向上させることができる。
<実施形態3>
次に、本発明に係るプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態3を、図9および図12を参照しつつ説明する。なお、実施形態3においては、実施形態2と同様に、「PWM信号のデューティ比算出処理」が実施形態1と異なるため、「PWM信号のデューティ比算出制御」についてのみ説明する。また、「PWM信号のデューティ比算出制御」の処理において、実施形態1と同一処理には同一ステップ符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明に係るプリンタ(画像形成装置の一例)の実施形態3を、図9および図12を参照しつつ説明する。なお、実施形態3においては、実施形態2と同様に、「PWM信号のデューティ比算出処理」が実施形態1と異なるため、「PWM信号のデューティ比算出制御」についてのみ説明する。また、「PWM信号のデューティ比算出制御」の処理において、実施形態1と同一処理には同一ステップ符号を付し、その説明を省略する。
上述したように、PWM信号のデューティ比と転写電流Itとの関係は、上記負荷抵抗Rの大きさによって異なる。さらに、図9に示されるように、デューティ比の同一変化量に対する転写電流Itの変化量も異なる。すなわち、負荷抵抗Rが小さくなるほど、デューティ比の同一変化量に対する転写電流Itの変化量が大きくなり、適正な近似式も負荷抵抗Rの大きさによって異なることとなる。そのため、実施形態3においては、使用する近似式を負荷抵抗Rに応じて切換えて、デューティ比を算出する。
図12は、実施形態3におけるデューティ比算出にかかる各処理を示すフローチャートである。図12のステップS50において、現在転写電流Iiと目標転写電流値(I_Target)とが一致しないと判定した場合、制御回路51は、実施形態2と同様に、ステップS110において、負荷抵抗Rを上記式1に基づいて算出する。そして、ステップS210において、制御回路51は、算出した負荷抵抗Rが、例えば60MΩ以下であるかどうかを判定する。
負荷抵抗Rが60MΩ以下である場合は、ステップS220において、次回デューティ(Duty_Next)を、任意のデューティ比(Duty1)に関わらず、1次式のみを用いて算出する。なお、ステップS220における次回デューティ比を算出するための処理は、図5のステップS620の処理と同一である。そして、ステップS70に移行し、現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)に一致するまで、制御回路51は、図12に示すステップS30からステップS70までの処理を繰り返す。
一方、ステップS210において、負荷抵抗Rが60MΩ以下でないと判定した場合は、ステップS230において、負荷抵抗Rが、例えば650MΩ以上であるかどうかを判定する。
負荷抵抗Rが650MΩ以上である場合は、ステップS240において、次回デューティ(Duty_Next)を、任意のデューティ比(Duty1)に関わらず、2次式のみを用いて算出する。なお、ステップS250における次回デューティを算出するための処理は、図7のステップS650の処理と同一である。そして、ステップS70に移行し、現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)に一致するまで、制御回路51は、同様にステップS30からステップS70までの処理を繰り返す。
一方、ステップS230において、負荷抵抗Rが650MΩ以上でないと判定した場合は、すなわち、負荷抵抗Rが60MΩより大きく、650MΩより小さい場合は、ステップS60に移行して、上述した「1次式または2次式を用いた次回Duty算出」ルーチンを実行する。そして、ステップS70に移行し、現在転写電流Iiが目標転写電流値(I_Target)に一致するまで、制御回路51は、同様にステップS30からステップS70までの処理を繰り返す。
このように、実施形態3においては、使用する近似式を負荷抵抗Rに応じて切換えて、デューティ比を算出している。すなわち、負荷抵抗Rが60MΩ(第1抵抗値)以下である場合、任意のデューティ比(Duty1)(任意の制御信号値)に関わらず1次式を導出し、1次式を用いて次回デューティ比(Duty_Next)を算出する。また、負荷抵抗Rが60MΩより大きい650MΩ(第2抵抗値)以上である場合、任意のデューティ比の大きさに関わらず2次式を導出し、2次式を用いて次回デューティ比を算出する。そのため、実施形態1と比べて次回デューティ比の算出処理が容易となり、算出処理時間も短縮される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、演算切替デューティ比によってデューティ比の算出区間を1次式演算区間と2次式演算区間とに区分し、デューティ比と転写電流との関係を、1次式演算区間において1次式で近似し、2次式演算区間において2次式で近似する例を示したが、これに限定されない。例えば、演算切替デューティ比を2箇所に設け、デューティ比算出区間を3区間に区分して、3種類の関数によってデューティ比と転写電流との関係を近似するようにしてもよい。
また、近似式(関係式)も1次式および2次式に限られず、例えば、3次式以上の近似式を用いてもよい。
また、近似式(関係式)も1次式および2次式に限られず、例えば、3次式以上の近似式を用いてもよい。
(2)上記実施形態では、PWM信号のデューティ比が減少するにつれて、転写電流Itが増加する印加回路60の回路構成例を示したが、これに限定されない。本発明は、同デューティ比が増加するにつれて、転写電流Itが増加する回路構成の印加回路にも適用できる。その場合、図3等における1次式演算区間(第1算出区間)と2次式演算区間(第2算出区間)とは逆になる。また、図11に示される負荷抵抗Rと演算切替デューティ比との関係も逆になる。
(3)上記実施形態では、第1座標の予め設定された制御信号値を、電流起動デューティ比とし、第1座標の予め設定された転写電流値を、「ゼロ」とする例を示したが、第1座標はこれに限定されない。例えば、電流起動デューティ比に対応する転写電流値は、「ゼロ」でなくてもよい。また、第1座標は、実験等によって事前に決定された他の座標であってもよい。
(4)上記各実施形態では、制御信号をPWM信号とし、制御信号の値をPWM信号のデューティ比とする例を示したが、必ずしもこれに限定されない。例えば、制御信号を直流信号とし、制御信号の値を直流信号の電圧値としてもよい。この場合、平滑回路63は不要となる。
(5)実施形態2において、実施形態3のように使用する近似式を負荷抵抗Rに応じて切換えて、デューティ比を算出するようにしてもよい。すなわち、図10のステップS120以降において、図12のステップS210以降の処理を行うようにしてもよい。
1…プリンタ(画像形成装置)
27…感光体ドラム(像担持体)
30…転写ローラ(転写手段)
51…制御回路(演算手段、制御手段、電流検出手段、抵抗検出手段)
60…印加回路(印加手段)
67…電流検出回路(電流検出手段)
68…電圧検出回路(抵抗検出手段)
27…感光体ドラム(像担持体)
30…転写ローラ(転写手段)
51…制御回路(演算手段、制御手段、電流検出手段、抵抗検出手段)
60…印加回路(印加手段)
67…電流検出回路(電流検出手段)
68…電圧検出回路(抵抗検出手段)
Claims (12)
- 現像剤像を担持する像担持体と、
前記現像剤像を被記録媒体に転写する転写手段と、
前記転写手段に転写バイアス電圧を印加する印加手段と、
前記印加手段に対する制御信号の値と前記転写バイアス電圧の印加による転写電流との関係を示す関係式を、前記制御信号値の算出区間に応じて導出し、目標転写電流値に対応する目標制御信号値を、導出された前記関係式を用いて前記算出区間に応じて算出する演算手段と、
前記目標制御信号値を有する前記制御信号によって前記印加手段を制御する制御手段と
を備えた画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記算出区間は、所定の制御信号値によって区分化される少なくとも第1算出区間と第2算出区間とを含み、
前記演算手段は、前記関係式を導出するための任意の制御信号値が第1算出区間に属する場合、第1関係式を導出し、前記任意の制御信号値が第2算出区間に属する場合、第2関係式を導出する。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記転写電流を検出する電流検出手段をさらに備え、
前記演算手段は、予め設定された制御信号値と予め設定された転写電流値とによる第1座標と、前記任意の制御信号値と、該任意の制御信号値によって前記転写バイアス電圧が印加された際に検出された転写電流値とによる第2座標とを用いて、前記第1および第2関係式のうちのいずれか1つを導出する。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記任意の制御信号値と、前記検出された転写電流値とに基づいて、負荷抵抗を検出する抵抗検出手段をさらに備え、
前記演算手段は、前記目標制御信号値を算出する際に、検出された負荷抵抗の値に応じて前記関係式を導出する。 - 請求項3または4に記載の画像形成装置において、
前記第1および第2関係式のうちのいずれか1つの関係式を用いて算出された目標制御信号値と、前記任意の制御信号値とのうちの一方が、前記所定の制御信号値より大きく、他方が前記所定の制御信号値より小さい場合、
前記演算手段は、
前記予め設定された制御信号値と転写電流値とによる第1座標と、前記所定の制御信号値と前記1つの関係式における該所定の制御信号値に対応する転写電流値とによる第3座標とを用いて、他方の関係式を導出し、
前記他方の関係式に前記目標転写電流値を代入して、前記目標制御信号値を再算出する。 - 請求項4または5に記載の画像形成装置において、
前記所定の制御信号値は、前記負荷抵抗値に応じて変更される。 - 請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記演算手段は、
検出された負荷抵抗値が第1抵抗値以下である場合、前記任意の制御信号値に関わらず前記関係式を1次式として導出し、
検出された負荷抵抗値が前記第1抵抗値より大きい第2抵抗値以上である場合、任意の制御信号の大きさに関わらず前記関係式を2次式として導出する。 - 請求項3〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1座標の前記予め設定された制御信号値は、転写電流を起動開始可能な制御信号値であり、前記第1座標の前記転写電流値はゼロである。 - 請求項2〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1関係式が1次式として導出され、前記第2関係式が2次式として導出される。 - 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記任意の制御信号値は、前記第1算出区間に属する値を有する。 - 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記任意の制御信号値は、前記第2算出区間に属する値を有する。 - 請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御信号はPWM信号であり、前記制御信号値は、前記PWM信号のデューティ比である。
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