JP2008100630A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】足元部分の車室スペースを狭めることのないコンパクトな構成としながら、エアミックス性の向上を図ることができる車両用空気調和装置を提供すること。
【解決手段】空調ケース2内に上流の送風機側から下流の吹き出し口側に向かって、エバポレータ3、エアミックスドア4、ヒータコア5、を順に車両前後方向の位置関係にて配置した空調ユニット1において、前記エバポレータ3の後流側に、ヒータコア5を通過する温風通路7と、ヒータコア5をバイパスする冷風バイパス通路6と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路81,82,91,92を設定し、前記縦割り分割通路81,82,91,92のうち最外側分割通路91,92の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバー17L,17Rを介し、車幅方向の吹き出し口を接続した。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調ケース内に上流の送風機側から下流の吹き出し口側へ向かって、冷房用熱交換器、エアミックスドア、暖房用熱交換器、を順に車両前後方向の位置関係にて配置した車両用空気調和装置に関する。
従来の車両用空気調和装置としては、上下に二つの冷風バイパス通路と、中央に一つの温風通路を有し、暖房用熱交換器(ヒータコア)の後流から上方と下方に向かって分かれる2つの通路を形成し、上方に向かって形成した通路を前席側吹き出し口に連通する第1通路とし、下方に向かって形成した通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の車両用空気調和装置としては、空調ユニットの内部を縦に4分割し、両側部の2つの分割通路を前席側吹き出し口に連通する第1通路とし、中央部の2つの分割通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とするものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−114889号公報 特開2002−211228号公報
しかしながら、上記特開2004−114889号公報に記載されている従来の車両用空気調和装置にあっては、下方に向かって形成した通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とするものであるため、空調ユニットの下側後方に配置される第2通路が、前席中央部に突出することで足元部分の車室スペースを狭めてしまい、居住性の悪化が懸念される、という問題があった。
また、上記特開2002−211228号公報に記載されている従来の車両用空気調和装置にあっては、中央部の2つの分割通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とするものであるため、中央部の暖房用熱交換器(ヒータコア)を通過した風と冷風が共に同じ方向に流れることで混ざりにくく、エアミックス性が低い、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、足元部分の車室スペースを狭めることのないコンパクトな構成としながら、エアミックス性の向上を図ることができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、空調ケース内に上流の送風機側から下流の吹き出し口側へ向かって、冷房用熱交換器、エアミックスドア、暖房用熱交換器、を順に車両前後方向の位置関係にて配置した車両用空気調和装置において、
前記冷房用熱交換器の後流側に、暖房用熱交換器を通過する温風通路と、暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路を設定し、
前記縦割り分割通路のうち最外側分割通路の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバーを介し、車幅方向の吹き出し口を接続したことを特徴とする。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、冷房用熱交換器の後流側に、暖房用熱交換器を通過する温風通路と、暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路が設定され、縦割り分割通路のうち最外側分割通路の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバーを介し、車幅方向の吹き出し口が接続される。
例えば、暖房用熱交換器の後流から上方と下方に向かって分かれる2つの通路を形成し、下方に向かう通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、この第2通路が前席中央部に突出することで、足元部分の車室スペースを狭めてしまう。
これに対し、本発明では、縦割り分割通路のうち最外側分割通路の後流側に、ミックスチャンバーを介して車幅方向の吹き出し口が接続されるため、最外側分割通路が前席中央部に突出することがなく、足元部分の車室スペースを確保することができる。例えば、空調ケースの通路部分の縦断面形状を半円弧形状に設定した場合、空調ケースの下側後方は円弧凹面となり、足元部分の車室スペースを拡大することができる。
例えば、空調ユニットの内部を縦に4分割し、中央部の2つの分割通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、中央部の暖房用熱交換器を通過した風と冷風が共に同じ方向に流れることで混ざりにくくなる。
これに対し、本発明では、最外側分割通路の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバーを介し、車幅方向の吹き出し口が接続されるため、暖房用熱交換器を通過した後の温風が対向して流れてくる冷風とぶつかり合う作用を示す。したがって、温風と冷風がぶつかり合うミックスチャンバーの位置で効率的に混合され、温風と冷風との高いエアミックス性が確保される。
この結果、足元部分の車室スペースを狭めることのないコンパクトな構成としながら、エアミックス性の向上を図ることができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例5に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図、図2は実施例1の空調ユニット1におけるヒータコア、縦方向通路仕切り壁及びミックスチャンバーを示す斜視図、図3は実施例1の空調ユニット1におけるドアモジュール構造を示す斜視図である。
実施例1における空調ユニット1は、図1に示すように、空調ケース2と、エバポレータ3(冷却用熱交換器)と、エアミックスドア4と、ヒータコア5(暖房用熱交換器)と、冷風バイパス通路6と、温風通路7と、第1縦割り分割通路81,82と、第2縦割り分割通路91,92と、縦方向通路仕切り壁101,102,103,104,105(図2参照)と、フロントミックスチャンバー11と、ベントドア12と、デフドア13と、ベント吹き出し口14と、デフ吹き出し口15と、フット吹き出し口16と、リアミックスチャンバー17L,17R(図2参照)と、を備えている。
前記空調ユニット1は、空調ケース2内に上流の送風機(図示を省略)側から下流の吹き出し口側に向かって、エバポレータ3、エアミックスドア4、ヒータコア5、を順に車両前後方向の位置関係にて配置している。
前記エバポレータ3は、図外の送風機及びクリーンフィルタを介して通過する内気または外気を冷却する熱交換器であり、冷媒入口と冷媒出口を有する。なお、エバポレータ3への送風は、空調ケース2の側方位置から導入される(図4参照)。
前記エアミックスドア4は、前記エバポレータ3の後流位置に配置され、エバポレータ3を経過した冷風と、ヒータコア5を経過した温風と、の混合割合をドア開度により制御する。
前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3及び前記エアミックスドア4の下流位置に配置され、通過する風を暖める熱交換器であり、エンジン冷却水入口とエンジン冷却水出口を有する。
実施例1における空調ユニット1では、エバポレータ3の後流側に、ヒータコア5を通過する温風通路7と、ヒータコア5をバイパスする冷風バイパス通路6と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路81,82,91,92を設定している。そして、前記縦割り分割通路81,82,91,92のうち最外側分割通路91,92の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバー17L,17Rを介し、車幅方向の吹き出し口を接続している。
前記分割通路として、図2に示すように、ヒータコア5の後流位置に配置された縦方向通路仕切り壁101,102,103,104,105により、ヒータコア5の熱交換面を、左内側分割面と右内側分割面と左外側分割面と右外側分割面に分けると共に、各分割面を風が通過する縦割り分割通路81,82,91,92を設定している。
前記左内側分割面と右内側分割面を通過する第1縦割り分割通路81,82は、フロントミックスチャンバー11を介し、前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路としている。
前記左外側分割面と右外側分割面を通過する第2縦割り分割通路91,92は、左右のリアミックスチャンバー17L,17Rを介し、図外の左右の後席用の吹き出し口に連通する通路としている。
前記ヒータコア5は、図1に示すように、エバポレータ3の中央部から下部の位置に、エバポレータ3とは平行となる位置関係にて配置している。
前記エアミックスドア4は、エバポレータ3の後流位置に配置されたスライド式のドアとしている。すなわち、図3に示すように、エアミックスドア4は、ドア開度により左後席の温調制御を行う第1ドア4aと、ドア開度により左前席の温調制御を行う第2ドア4bと、ドア開度により右前席の温調制御を行う第3ドア4cと、ドア開度により右後席の温調制御を行う第4ドア4dと、を有して構成される。各ドア4a,4b,4c,4dは、図外のドアアクチュエータにより独立にドア開度が駆動制御される。
前記フロントミックスチャンバー11は、図1に示すように、空調ケース2の上方位置に配置される。また、前記左右のリアミックスチャンバー17L,17Rは、ヒータコア5の上部位置に配置される。
次に、作用を説明する。
[独立温調作用]
実施例1の空調ユニット1は、前席と後席及びそれぞれの左右席の吹出し温度を独立に変化させる独立温調を達成できる。つまり、左後席に対しては、設定温度に対する第1ドア4aのドア開度制御により、左後席に向かう吹き出し温度を制御することができる。左前席に対しては、第2ドア4bのドア開度制御により、左前席に向かう吹き出し温度を制御することができる。右前席に対しては、設定温度に対する第3ドア4cのドア開度制御により、右前席に向かう吹き出し温度を制御することができる。右後席に対しては、第4ドア4dのドア開度制御により、右後席に向かう吹き出し温度を制御することができる。
そして、実施例1の空調ユニット1において、エバポレータ3の後流にヒータコア5を配置し、左右前席側へは、図2に示すように、ヒータコア5への風流れのうち中央部の2層部分(第1縦割り分割通路81,82)を使い、フロントミックスチャンバー11からベント吹き出し口14及びデフ吹き出し口15またはフット吹き出し口16への風流れをスムーズにする(図4参照)。一方、左右後席側へは、図2に示すように、ヒータコア5への風流れのうち両側部の2層部分(第2縦割り分割通路91,92)を使い、左右側方位置のリアミックスチャンバー17L,17Rから左右後席側への風流れをスムーズにすることにより効率よく4つの席に対し空調を行なえる。
なお、左右のリアミックスチャンバー17L,17Rから左右後席側へは、例えば、特開2006−137345号公報に記載されるように、ダクトで車両側方まで延長した後、車体側壁に沿って(フロア、ドア等)前席ドアと後席ドアの中間の柱部を経由し、後席の天井や床から吹き出す。
[空調ユニット1のコンパクト化作用]
例えば、暖房用熱交換器の後流から上方と下方に向かって分かれる2つの通路を形成し、下方に向かう通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、この第2通路が前席中央部に突出することで、足元部分の車室スペースを狭めてしまう。
これに対し、実施例1の空調ユニット1では、縦割り分割通路81,82,91,92のうち最外側分割通路91,92の後流側に、温風と冷風が合流するリアミックスチャンバー17L,17Rを介し、車幅方向の吹き出し口を接続しているため、従来技術のように、通路が前席中央部に突出することがなく、足元部分の車室スペースを確保することができる。
例えば、実施例1の空調ユニット1の場合、図1に示すように、
・ヒータコア5は、エバポレータ3に対し平行位置関係による配置、
・エアミックスドア4は、スライド式のドア、
・フロントミックスチャンバー11は、空調ケース2の上方位置に配置、
・左右のリアミックスチャンバー17L,17Rは、ヒータコア5の上部位置に配置、
を採用している。
このため、これらの設定等による相乗作用により、空調ケース2の内部に、エバポレータ3とエアミックスドア4とヒータコア5がコンパクトに収まり、図1に示すように、空調ケース2の車室側縦断面形状を半円弧形状に設定した場合、車両前後方向のケース長が短縮されると共に、空調ケース2の下側後方は円弧凹面となり、足元部分の車室スペースを拡大することができる。
[エアミックス性向上作用]
例えば、空調ユニットの内部を縦に4分割し、中央部の2つの分割通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、中央部の暖房用熱交換器を通過した風と冷風が共に同じ方向に流れることで混ざりにくくなる。
これに対し、実施例1の空調ユニット1では、縦割り分割通路81,82,91,92のうち最外側分割通路91,92の後流側に、温風と冷風が合流するリアミックスチャンバー17L,17Rを介し、車幅方向の吹き出し口を接続しているため、図2示すように、縦割り分割通路81,82,91,92の全ての通路において、ヒータコア5を通過した後の温風が対向して流れてくる冷風とぶつかり合う作用を示すため、温風と冷風がぶつかり合う位置(フロントミックスチャンバー11及びリアミックスチャンバー17L,17R)で効率的に混合され、温風と冷風との高いエアミックス性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例1の空調ユニット1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 空調ケース2内に上流の送風機側から下流の吹き出し口側に向かって、エバポレータ3、エアミックスドア4、ヒータコア5、を順に車両前後方向の位置関係にて配置した空調ユニット1において、前記エバポレータ3の後流側に、ヒータコア5を通過する温風通路7と、ヒータコア5をバイパスする冷風バイパス通路6と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路81,82,91,92を設定し、前記縦割り分割通路81,82,91,92のうち最外側分割通路91,92の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバー17L,17Rを介し、車幅方向の吹き出し口を接続したため、足元部分の車室スペースを狭めることのないコンパクトな構成としながら、エアミックス性の向上を図ることができる。
(2) 前記分割通路として、ヒータコア5の後流位置に配置された縦方向通路仕切り壁101,102,103,104,105により、ヒータコア5の熱交換面を、左内側分割面と右内側分割面と左外側分割面と右外側分割面に分けると共に、各分割面を風が通過する縦割り分割通路81,82,91,92を設定し、前記左内側分割面と右内側分割面を通過する第1縦割り分割通路81,82は、フロントミックスチャンバー11を介し、前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路とし、前記左外側分割面と右外側分割面を通過する第2縦割り分割通路91,92は、左右のリアミックスチャンバー17L,17Rを介し、左右の後席用の吹き出し口に連通する通路としたため、前席と後席のそれぞれについて吹出し温度を独立に変化させる独立温調を、あるいは、前席と後席のそれぞれの左右について、吹出し温度を独立に変化させる独立温調を達成することができる。
(3) 前記ヒータコア5は、エバポレータ3の中央部から下部の位置に、エバポレータ3とは平行となる位置関係にて配置し、前記エアミックスドア4は、エバポレータ3の後流位置に配置されたスライド式のドアとし、前記フロントミックスチャンバー11は、空調ケース2の上方位置に配置し、前記左右のリアミックスチャンバー17L,17Rは、ヒータコア5の上部位置に配置したため、これらの相乗作用により、車両前後方向のケース長が短縮されることで、足元部分の車室スペースを拡大することができる。
実施例2は、実施例1が冷風と温風が連通する通路として縦割り分割による通路のみを設定したのに対し、縦割り分割に横割り分割を加えて通路を設定した例である。
まず、構成を説明する。
図5は実施例2の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図、図6は実施例2の空調ユニット1におけるエアミックスドア及びヒータコアを示す斜視図、図7は実施例2の空調ユニット1におけるドアモジュール構造を示す斜視図である。
実施例2における空調ユニット1は、図5に示すように、空調ケース2と、エバポレータ3(冷却用熱交換器)と、エアミックスドア41,42,43,44と、ヒータコア5(暖房用熱交換器)と、冷風バイパス通路61,62と、温風通路71,72と、第1通路8と、第2通路9と、横方向通路仕切り壁10と、フロントミックスチャンバー11と、ベントドア12と、デフドア13と、ベント吹き出し口14と、デフ吹き出し口15と、フット吹き出し口16と、下側リアミックスチャンバー17と、を備えている。
前記エアミックスドア41,42,43,44は、前記エバポレータ3の後流位置に配置され、エバポレータ3を経過した冷風と、ヒータコア5を経過した温風と、の混合割合をドア開度により制御する。
前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3及び前記エアミックスドア41,42,43,44の下流位置に配置され、通過する風を暖める熱交換器であり、エンジン冷却水入口とエンジン冷却水出口を有する。なお、前席優先の車種では、図5のAをヒータコア5への温水IN、Bを温水OUTとする。後席優先の車種では、図5のBをヒータコア5への温水IN、Aを温水OUTとする。
実施例2における空調ユニット1では、エバポレータ3の後流側に、ヒータコア5を通過する温風通路として、第1温風通路71と第2温風通路72を設定している。また、ヒータコア5をバイパスする冷風バイパス通路として、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62を設定している。
そして、第1温風通路71と第1冷風バイパス通路61を連通する第1通路8(第1縦横割り分割通路)を、エバポレータ3から遠い外側位置に配置し、第2温風通路72と第2冷風バイパス通路62を連通する第2通路9(第2縦横割り分割通路)を、エバポレータ3に近い第1通路8の内側位置に並列配置している。
前記第1通路8は、前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路であり、前記第2通路9は、下側リアミックスチャンバー17を介し、車幅方向の後席用の吹き出し口に連通する通路である。
前記ヒータコア5は、図5及び図6に示すように、エバポレータ3の後流側中央部の位置に、エバポレータ3とは直交する位置関係にて配置している。
前記ヒータコア5の直交配置により、図5及び図6に示すように、エバポレータ3の後流を上部通路と下部通路とに分け、かつ、前記上部通路の中間位置と前記下部通路の中間位置とヒータコア5の中間位置を結ぶと共に空調ケース2の内面形状に沿って半円弧状に形成した横方向通路仕切り壁10を、車幅方向に設定している。
前記第1通路8は、横方向通路仕切り壁10を挟んで外側に形成される通路とし、前記第2通路9は、横方向通路仕切り壁10を挟んで内側に形成される通路としている。
前記エアミックスドア41,42,43,44は、図5に示すように、第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44とを、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置にそれぞれ配置している。
前記エアミックスドア41,42,43,44は、図7に示すドアモジュールを2組配置することで構成したものである。
各エアミックスドア41,42,43,44は、図6及び図7に示すように、右側と左側で独立にドア開度を制御するように、エアミックスドア41L,41R,42L,42R,43L,43R,44L,44Rにより構成される。
さらに、図6に示すように、右側と左側を仕切る左右仕切り壁18が、通路仕切り壁10と交差するケース縦方向に設定されている。
つまり、ヒータコア5の熱交換面は、図6に示すように、横方向通路仕切り壁10と縦方向通路仕切り壁18とが十字に交差することで、前席左右と後席左右の温度調整を分担する4つの面に分割される。
前記第1通路8は、第1縦横割り分割通路8L,Rにより構成され、図5及び図6に示すように、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバー11を介して前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路としている。
前記第2通路9は、第2縦横割り分割通路9L,9Rにより構成され、図5及び図6に示すように、風の流れを上側から下側にし、下側リアミックスチャンバー17を介し、車幅方向の後席用吹き出し口に連通する通路としている。
次に、作用を説明する。
[独立温調作用]
実施例2の空調ユニット1は、前席と後席及びそれぞれの左右席の吹出し温度を独立に変化させる独立温調を達成できる。つまり、左前席に対しては、設定温度に対するエアミックスドア41L,44Lのドア開度制御により、左前席に向かう吹き出し温度を制御することができる。右前席に対しては、エアミックスドア41R,44Rのドア開度制御により、右前席に向かう吹き出し温度を制御することができる。左後席に対しては、設定温度に対するエアミックスドア42L,43Lのドア開度制御により、左後席に向かう吹き出し温度を制御することができる。右後席に対しては、エアミックスドア42R,43Rのドア開度制御により、右後席に向かう吹き出し温度を制御することができる。
そして、実施例2の空調ユニット1において、エバポレータ3に直交するようにヒータコア5を配置し、ヒータコア5への風流れを、図5及び図6に示すように、前席側は下側から上側にすることで、第1通路8からベント吹き出し口14及びデフ吹き出し口15への風流れをスムーズにする。一方、後席側への風流れは、図5及び図6に示すように、上側から下側とし、第2通路9から後席側への風流れをスムーズにすることにより効率よく4つの席に対し空調を行なえる。
[空調ユニット1のコンパクト化作用]
実施例2の空調ユニット1にあっては、第1温風通路71と第1冷風バイパス通路61を連通する第1通路8が、エバポレータ3から遠い外側位置に配置され、第2温風通路72と第2冷風バイパス通路62を連通する第2通路9が、エバポレータ3に近い第1通路8の内側位置に並列配置される。
例えば、暖房用熱交換器の後流から上方と下方に向かって分かれる2つの通路を形成し、下方に向かう通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、この第2通路が前席中央部に突出することで、足元部分の車室スペースを狭めてしまう。
これに対し、実施例2の空調ユニット1では、ヒータコア5を含む第1通路8と第2通路9とが、空調ケース2内で外側と内側に並列配置されるため、従来技術のように、通路が前席中央部に突出することがなく、足元部分の車室スペースを確保することができる。例えば、実施例2の空調ユニット1の場合、図5に示すように、空調ケース2の内部に形成した2つの通路8,9の縦断面形状を半円弧形状に設定した場合、空調ケース2の下側後方は円弧凹面となり、足元部分の車室スペースを拡大することができる。
[エアミックス性向上作用]
例えば、空調ユニットの内部を縦に4分割し、中央部の2つの分割通路を後席側吹き出し口に連通する第2通路とする従来技術の場合、中央部の暖房用熱交換器を通過した風と冷風が共に同じ方向に流れることで混ざりにくくなる。
これに対し、実施例2の空調ユニット1では、第1通路8と第2通路9とがいずれもヒータコア5を含み、第1通路8(8L,8R)と第2通路9(9L,9R)のそれぞれの通路では、図5に示すように、ヒータコア5を通過した後の温風が対向して流れてくる冷風とぶつかり合う作用を示すため、温風と冷風がぶつかり合う位置で効率的に混合され、温風と冷風との高いエアミックス性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例2の空調ユニット1にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(4) 前記分割通路として、前記エバポレータ3の後流位置に配置された縦方向通路仕切り壁18と横方向通路仕切り壁10により、前記ヒータコア5の熱交換面を、左外側分割面と右外側分割面と左内側分割面と右内側分割面に分けると共に、各分割面を風が通過する縦横割り分割通路8L,8R,9L,9Rを設定し、前記左外側分割面と右外側分割面を通過する第1縦横割り分割通路8L,8Rは、フロントミックスチャンバー11を介し、前席用の吹き出し口14,15,16に連通する通路とし、前記左内側分割面と右内側分割面を通過する第2縦横割り分割通路9L,9Rは、左右のリアミックスチャンバー17(17L,17R)を介し、左右の後席用の吹き出し口に連通する通路としたため、前席と後席のそれぞれの左右について、吹出し温度を独立に変化させる独立温調を達成することができる。
(5) 前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3の後流側中央部の位置に、エバポレータ3とは直交する位置関係にて配置し、前記エアミックスドア41,42,43,44は、第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44とを、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置にそれぞれ配置し、前記第1通路8の第1縦横割り分割通路8L,8Rは、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバー11を介して左右前席用の吹き出し口14,15,16にそれぞれ連通する通路とし、前記第2通路9の第2縦横割り分割通路9L,9Rは、風の流れを上側から下側にし、下側リアミックスチャンバー17L,17Rを介して左右後席用の吹き出し口にそれぞれ連通する通路としたため、エアミックスドア41,42,43,44をドアモジュールにより構成することができると共に、フロントミックスチャンバー11の位置及び下側リアミックスチャンバー17L,17Rの位置で効率的に温風と冷風とが混合され、温風と冷風との高いエアミックス性を確保することができる。
実施例3は、実施例2の空調ユニット1のうち、第4ドアを片持ち回動式のドアとした例である。
まず、構成を説明する。
図8は実施例3の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。
実施例3の空調ユニット1は、図8に示すように、前記エアミックスドアは、第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44'とを、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置にそれぞれ配置すると共に、前記第4ドア44'を、回動軸をヒータコア5側の端部に設定した片持ち回動式のドアとしている。
そして、前記第2通路9の第2縦横割り分割通路9L,9Rは、第4ドア44'が開の時、前記ヒータコア5を塞ぐ通路としている。
なお、図8に符号を付した他の構成は、実施例2と同様であるので、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
図9は実施例3の空調ユニット1での作用説明図で、(a)はリアフルホットでの作用を示し、(b)はリアフルクールでの作用を示す。
リアフルホット時には、図9(a)に示すように、第2ドア42を開とし、第4ドア44'を閉とする。このリアフルホット時、エバポレータ3を経過した風は、第2ドア42→ヒータコア5→下側リアミックスチャンバー17L,17Rを介し、左右後席側の吹き出し口にそれぞれ吹き出される。
リアフルクール時には、図9(b)に示すように、第2ドア42を閉とし、第4ドア44'を開とする。このリアフルクール時、エバポレータ3を経過した風は、下側リアミックスチャンバー17L,17Rを介し、左右後席側の吹き出し口にそれぞれ吹き出される。このとき、下側リアミックスチャンバー17L,17Rの直前位置に配置された第4ドア44'により、ヒータコア5を塞ぐようになっているため、ヒータコア5の近辺の風の巻き込みが無くなり、フルクール時のリア側吹き出し温度の上昇を防止することができる。
なお、他の作用は、実施例2と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の空調ユニット1にあっては、実施例2の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) 前記エアミックスドアは、第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44'とを、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置にそれぞれ配置すると共に、前記第4ドア44'を、回動軸をヒータコア5側の端部に設定した片持ち回動式のドアとし、前記第2通路9の第2縦横割り分割通路9L,9Rは、第4ドア44'が開の時、前記ヒータコア5を塞ぐ通路としたため、フルクール時のリア側吹き出し温度の上昇を防止することができる。
実施例4は、実施例2,3の空調ユニット1のヒータコアがエバポレータに対し直交配置であったのに対し、ヒータコアをエバポレータに対し平行配置とした例である。
まず、構成を説明する。
図10は実施例4の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。
実施例4の空調ユニット1は、図10に示すように、前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3の中央部から下部の位置に、エバポレータ3とは平行となる位置関係にて配置している。
前記エアミックスドアは、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置に、それぞれ第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44を配置している。
前記第1通路8の第1縦横割り分割通路8L,8Rは、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバー11を介して前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路としている。
前記第2通路9の第2縦横割り分割通路9L,9Rは、図10に示すように、風の流れを下側から上側にし、前記ヒータコア5の上部に開口した上側リアミックスチャンバー23(23L,23R)を介し、車幅方向のリア吹き出し口に連通する通路としている。
なお、図10に符号を付した他の構成は、実施例2と同様であるので、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
図10はフロント&リアフルホット時を示し、このとき、第1ドア41と第2ドア42を閉とし、第3ドア43と第4ドア44を開とする。
このフルホット時、前席側へは、エバポレータ3を経過した風が、第3ドア43→ヒータコア5→第1通路8→フロントミックスチャンバー11を介して流れ、ヒータコア5を経過することで暖められた温風が前席用のフット吹き出し口16から吹き出される。
また、後席側へは、エバポレータ3を経過した風が、第4ドア44→ヒータコア5→第2通路9→上側リアミックスチャンバー23L,23Rを介して流れ、ヒータコア5を経過することで暖められた温風が後席用の図外のフット吹き出し口から吹き出される。
さらに、実施例4の空調ユニット1は、ヒータコア5を縦置きにし、この縦置きのヒータコア5の上部に上側リアミックスチャンバー23を開口したため、実施例2に比べ、空調ケース2の前後幅Lを短い幅に設定することができ、ヒータコア5の熱交換面積を確保しながらも、車両搭載性の良いコンパクトな空調ユニット1とすることができる。
すなわち、実施例2の場合、ヒータコア5がエバポレータ3に対し直交配置であるため、空調ケース2の前後幅を設定するにあたって、ヒータコア5の長さや上側リアミックスチャンバー17の開口幅が影響し、ヒータコア5の熱交換面積を確保した場合には、空調ケース2の前後幅の設定に限界が出てしまう。
次に、効果を説明する。
実施例4の空調ユニット1にあっては、実施例2の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3の中央部から下部の位置に、エバポレータ3とは平行となる位置関係にて配置し、前記エアミックスドアは、第1冷風バイパス通路61と第2冷風バイパス通路62と第1温風通路71と第2温風通路72の入口位置に、それぞれ第1ドア41と第2ドア42と第3ドア43と第4ドア44を配置し、前記第1通路8の第1縦横割り分割通路8L,8Rは、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバー11を介して前席用の各吹き出し口14,15,16に連通する通路とし、前記第2通路9の第2縦横割り分割通路9L,9Rは、風の流れを下側から上側にし、前記ヒータコア5の上部に開口した上側リアミックスチャンバー23を介して後席用の吹き出し口に連通する通路としたため、ヒータコア5の熱交換面積を確保しながらも、車両搭載性の良いコンパクトな空調ユニット1とすることができる。
実施例5は、実施例4をベースとし、これに第1通路と第2通路を連通可能な開口を形成した例である。
まず、構成を説明する。
図11は実施例5の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。
実施例5の空調ユニット1は、図11に示すように、前記横方向通路仕切り壁10は、後席用の吹き出し口に連通する上側リアミックスチャンバー23(23L,23R)の上部位置に連通口21を開口すると共に、該連通口21を開閉する連通口ドア22を配置している。
なお、図11に符号を付した他の構成は、実施例4と同様であるので、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
図11はフロント&リアフルホット時を示し、このとき、第1ドア41と第2ドア42を閉とし、第3ドア43と第4ドア44を開とする。
このフルホット時、前席側へは、エバポレータ3を経過した風が、第3ドア43→ヒータコア5→第1通路8→フロントミックスチャンバー11を介して流れ、ヒータコア5を経過することで暖められた温風が前席用のフット吹き出し口16から吹き出される。
また、後席側へは、エバポレータ3を経過した風が、第4ドア44→ヒータコア5→第2通路9→上側リアミックスチャンバー23(23L,23R)を介して流れ、ヒータコア5を経過することで暖められた温風が後席用の図外のフット吹き出し口から吹き出される。
このとき、例えば、前席がデフモードで窓晴らしを優先させたい場合は、図11に示すように、連通口ドア22を開くことで、リア側への温風の一部が、連通口21からフロントミックスチャンバー11へ送られ、前席優先の窓晴らしを達成することができる。
また、フロント&リアフルクール時(第1ドア41と第2ドア42を開、第3ドア43と第4ドア44を閉)、連通口ドア22を開くことで、前席側でのベント要求に応じて後席側への冷風の一部を前席側へ分配することもできる。
なお、連通口ドア22のドア開度は、優先要求の度合いに応じて段階的に、あるいは、無段階に制御するようにしても良い。なお、他の作用は、実施例4と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5の空調ユニット1にあっては、実施例3の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 前記横方向通路仕切り壁10は、後席用の吹き出し口に連通する上側リアミックスチャンバー23(23L,23R)の上部位置に連通口21を開口すると共に、該連通口21を開閉する連通口ドア22を配置したため、リアフルクール時に前席側での要求に応じて後席側への冷風の一部を前席側へ分配することができると共に、リアフルホット時に前席側での要求に応じて後席側への温風の一部を前席側へ分配することができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1〜実施例5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、温風通路と冷風バイパス通路が連通する通路として、車幅方向に縦方向4分割し、中央部の2層を前席用、左右両側の2層を後席用とする例を示した。しかし、車幅方向に縦方向3分割し、中央の層を前席用、両側の層を後席用としても良いし、車幅方向に縦方向2分割し、一方の層を前席用、他方の層を後席用としても良い。要するに、温風通路と冷風バイパス通路が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路を設定し、縦割り分割通路のうち最外側分割通路の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバーを介し、車幅方向の吹き出し口を接続したものであれば、実施例1には限られることはない。
実施例2及び実施例3では、エバポレータに対しヒータコアを直交配置した例を示し、実施例4及び実施例5では、エバポレータに対しヒータコアを平行配置した例を示した。しかし、ヒータコアは、内側の第1端部がエバポレータの後流側中央部の位置に設定され、外側の第2端部がエバポレータと直交する位置からエバポレータと平行な位置までの円弧状領域の何れかの位置に設定されたものであれば、直交配置や平行配置に限られることはない。
実施例1〜5では、4席独立に温度調整を行う空調ユニットへの適用例を示したが、左右を分けることなく、前席側と後席側を独立に温度調整を行う空調ユニットや、前席側も席側も同じ温度調整を行う空調ユニットへも適用することができる。
実施例1の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。 実施例1の空調ユニット1におけるヒータコア、縦方向通路仕切り壁及びミックスチャンバーを示す斜視図である。 実施例1の空調ユニット1におけるドアモジュール構造を示す斜視図である。 実施例1の空調ユニット1における作用説明図である。 実施例2の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。 実施例2の空調ユニット1におけるエアミックスドア及びヒータコアを示す斜視図である。 実施例2の空調ユニット1におけるドアモジュール構造を示す斜視図である。 実施例3の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。 実施例3の空調ユニット1での作用説明図で、(a)はリアフルホットでの作用を示し、(b)はリアフルクールでの作用を示す。 実施例4の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。 実施例5の4席独立に温度調整を行う空調ユニット1(車両用空気調和装置の一例)を示す縦断面図である。
符号の説明
1 空調ユニット
2 空調ケース
3 エバポレータ(冷却用熱交換器)
4 エアミックスドア
4a 第1ドア
4b 第2ドア
4c 第3ドア
4d 第4ドア
5 ヒータコア(暖房用熱交換器)
61 第1冷風バイパス通路(冷風バイパス通路)
62 第2冷風バイパス通路(冷風バイパス通路)
71 第1温風通路(温風通路)
72 第2温風通路(温風通路)
8 第1通路
81,82 第1縦割り分割通路
8L,8R 第1縦割り分割通路
9 第2通路
91,92 第2縦割り分割通路
9L,9R 第2縦割り分割通路
10 横方向通路仕切り壁
101,102,103,104,105 縦方向通路仕切り壁
11 フロントミックスチャンバー
12 ベントドア
13 デフドア
14 ベント吹き出し口
15 デフ吹き出し口
16 フット吹き出し口
17 下側リアミックスチャンバー
17L,17R ミックスチャンバー
18 縦方向通路仕切り壁
21 連通口
22 連通口ドア
23 上側リアミックスチャンバー
23L,23R ミックスチャンバー

Claims (8)

  1. 空調ケース内に上流の送風機側から下流の吹き出し口側へ向かって、冷房用熱交換器、エアミックスドア、暖房用熱交換器、を順に車両前後方向の位置関係にて配置した車両用空気調和装置において、
    前記冷房用熱交換器の後流側に、暖房用熱交換器を通過する温風通路と、暖房用熱交換器をバイパスする冷風バイパス通路と、が連通する通路として、車幅方向に分割した二つ以上の縦割り分割通路を設定し、
    前記縦割り分割通路のうち最外側分割通路の後流側に、温風と冷風が合流するミックスチャンバーを介し、車幅方向の吹き出し口を接続したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
    前記分割通路として、前記暖房用熱交換器の後流位置に配置された縦方向通路仕切り壁により、前記暖房用熱交換器の熱交換面を、少なくとも内側分割面と左外側分割面と右外側分割面に分けると共に、各分割面を風が通過する縦割り分割通路を設定し、
    前記内側分割面を通過する第1縦割り分割通路は、フロントミックスチャンバーを介し、前席用の吹き出し口に連通する通路とし、
    前記左外側分割面と右外側分割面を通過する第2縦割り分割通路は、左右のリアミックスチャンバーを介し、左右の後席用の吹き出し口に連通する通路としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
    前記暖房用熱交換器は、前記冷房用熱交換器の中央部から下部の位置に、冷房用熱交換器とは平行となる位置関係にて配置し、
    前記エアミックスドアは、前記冷房用熱交換器の後流位置に配置されたスライド式のドアとし、
    前記フロントミックスチャンバーは、空調ケースの上方位置に配置し、
    前記左右のリアミックスチャンバーは、暖房用熱交換器の上部位置に配置したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
    前記分割通路として、前記冷房用熱交換器の後流位置に配置された縦方向通路仕切り壁と横方向通路仕切り壁により、前記暖房用熱交換器の熱交換面を、少なくとも左外側分割面と右外側分割面と左内側分割面と右内側分割面に分けると共に、各分割面を風が通過する縦横割り分割通路を設定し、
    前記左外側分割面と右外側分割面を通過する第1縦横割り分割通路は、フロントミックスチャンバーを介し、前席用の吹き出し口に連通する通路とし、
    前記左内側分割面と右内側分割面を通過する第2縦横割り分割通路は、左右のリアミックスチャンバーを介し、左右の後席用の吹き出し口に連通する通路としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記暖房用熱交換器は、前記冷房用熱交換器の後流側中央部の位置に、冷房用熱交換器とは直交する位置関係にて配置し、
    前記エアミックスドアは、第1ドアと第2ドアと第3ドアと第4ドアとを、第1冷風バイパス通路と第2冷風バイパス通路と第1温風通路と第2温風通路の入口位置にそれぞれ配置し、
    前記第1縦横割り分割通路は、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバーを介して左右前席用の吹き出し口にそれぞれ連通する通路とし、
    前記第2縦横割り分割通路は、風の流れを上側から下側にし、下側リアミックスチャンバーを介して左右後席用の吹き出し口にそれぞれ連通する通路としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  6. 請求項5に記載された車両用空気調和装置において、
    前記エアミックスドアは、第1ドアと第2ドアと第3ドアと第4ドアとを、第1冷風バイパス通路と第2冷風バイパス通路と第1温風通路と第2温風通路の入口位置にそれぞれ配置すると共に、前記第4ドアを、回動軸を暖房用熱交換器側の端部に設定した片持ち回動式のドアとし、
    前記第2縦横割り分割通路は、第4ドアが開の時、前記暖房用熱交換器を塞ぐ通路としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  7. 請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記暖房用熱交換器は、前記冷房用熱交換器の中央部から下部の位置に、冷房用熱交換器とは平行となる位置関係にて配置し、
    前記エアミックスドアは、第1冷風バイパス通路と第2冷風バイパス通路と第1温風通路と第2温風通路の入口位置に、それぞれ第1ドアと第2ドアと第3ドアと第4ドアを配置し、
    前記第1縦横割り分割通路は、風の流れを下側から上側にし、フロントミックスチャンバーを介して左右前席用の吹き出し口にそれぞれ連通する通路とし、
    前記第2縦横割り分割通路は、風の流れを下側から上側にし、前記暖房用熱交換器の上部に開口した上側リアミックスチャンバーを介して左右後席用の吹き出し口にそれぞれ連通する通路としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  8. 請求項7に記載された車両用空気調和装置において、
    前記横方向通路仕切り壁は、後席用の吹き出し口に連通する上側リアミックスチャンバーの上部位置に連通口を開口すると共に、該連通口を開閉する連通口ドアを配置したことを特徴とする車両用空気調和装置。
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