JP2006137345A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空調ユニットをカバーするインストルメントパネルのデザインの自由度を拡大すると共に、後席ベントダクトや後席フットダクトによる車体フロアの幅方向の中央部分での突起物をなくして車内の居住性を向上させる。
【解決手段】 前席側と後席側への温度調整が独立して可能な空調ユニット1をインストルメントパネルの車幅方向における略中央部分の内部に配置し、空調ユニット1のユニットケース6の運転席側の側面6a及び助手席側の側面6bに前席フット吹出口11と後席吹出口25とを隣り合わせに配置し、前席フットダクト31と後席側への後席ダクト32,33とをユニットケース6の側面6a、6bに接続可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の前席側及び後席側への空調エアの吹き出しを独立して行うことにより、前席側及び後席側の温度調整を独立して行う車両用空調装置に関する。
前席側及び後席側の温度調整を独立して行うためには、前席側への空調エアの吹き出しと、後席側への空調エアの吹き出しとを独立して行う空調ユニットが用いられる。このような空調ユニットでは、前席側への空調エアの吹出口及び後席側への空調エアの吹出口を設け、これらの吹出口に各種ダクトが接続可能となっている。
特許文献1においては、空調ユニットをインストルメントパネルの車幅方向の略中央部分に配置すると共に、後席側への送風を行うための後席ベント吹出口と後席フット吹出口とを空調ユニットのユニットケースにおける車幅方向の中央部分に形成した構造としている。これらの後席ベント吹出口及び後席フット吹出口は、ユニットケースの下端部に形成されており、後席ベント吹出口に後席ベントダクトを接続し、後席フット吹出口に後席フットダクトを接続した状態で、これらのダクトを車体フロアの中央部分から後席側に延ばすように配索して後席側への温度調整を行っている。
特開2000−62442号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、後席ベント吹出口及び後席フット吹出口を設けた空調ユニットの下端部に形成しているため、空調ユニットが縦長となり、空調ユニットをカバーするインストルメントパネルを縦長とする必要がある。このため、インストルメントパネルのデザインの自由度が制限される問題を有している。
また、後席ベントダクトや後席フットダクトを車体フロアの幅方向の中央部分に配策しているため、これらのダクトによる突起物を車体フロアの中央部分に形成する必要があり、乗員の邪魔となっているばかりでなく、車内の居住性が低下する問題も有している。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、前席側及び後席側の温度調整を独立して行う場合であっても、インストルメントパネルのデザインへの制約を少なくすることができると共に、居住性を向上させることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の車両用空調装置は、インストルメントパネルの車幅方向における略中央部分の内部に設置されるユニットケースの運転席側の側面と助手席側の側面のそれぞれにフット吹出口と後席吹出口とが隣合わせに配置され、該フット吹出口に前席フットダクトが接続され、該後席吹出口に後席側への後席ダクトが接続されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用空調装置であって、前記前席フットダクトと前記後席ダクトとが、一体に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の車両用空調装置であって、前記後席吹出口が後席ベント吹出口と後席フット吹出口を備えていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の車両用空調装置であって、前記後席ベント吹出口に通じる後席ベント通路入口と後席フット吹出口に通じる後席フット通路入口とが前記ユニットケース内に隣合わせに形成され、該後席ベント通路入口と該後席フット通路入口を横切るようにスライドする円弧状の閉止部を有する後席モードドアによって、該後席ベント通路入口と該後席フット通路入口が選択的に開閉されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の車両用空調装置であって、後席モードドアは、前記閉止部と、前記後席側送風路内壁に支承される支承部と、該閉止部の両端部と該支承部とを連結する連結部とから構成され、該支承部を中心に回動することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の車両用空調装置であって、前記後席モードドアは、前記閉止部が後席ベント通路入口と後席フット通路入口との間を往復スライドする構造となっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、前記後席ベント通路入口と前記後席フット通路入口の上流側に前記閉止部が収容可能な円弧状の退避部を備え、該後席ベント通路入口が開いた状態で該後席フット通路入口を開く第1開閉パターンと、該後席ベント通路入口が開いた状態で該後席フット通路入口を閉じる第2開閉パターンと、該後席ベント通路入口が閉じた状態で該後席フット通路入口を開く第3開閉パターンと、該後席ベント通路入口が閉じた状態で該後席フット通路入口を閉じる第4開閉パターンとを自在に切換えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、前記ユニットケース内に冷却用熱交換器と、この冷却用熱交換器の送風路下流側に加熱用熱交換器と、該冷却用熱交換器の送風路下流側を前席側送風路と後席側送風路に分岐しつつ、該加熱用熱交換器を前席側加熱部と後席側加熱部に分けるように延設された分離壁と、該加熱用熱交換器の該後席側送風路上流側に該冷却用熱交換器を通過した空調風を該加熱用熱交換器と後席側バイパス路とに分配する後席用エアミックスドアとを備えたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、前記ユニットケース内に冷却用熱交換器と、この冷却用熱交換器の送風路下流側を前席側送風路と後席側送風路に分岐するように延設された分離壁と、該冷却用熱交換器の該前席側送風路下流側に加熱用熱交換器と、該分離壁の該加熱用熱交換器下流側に該前席側送風路と該後席側送風路とを連通する温風取入口と、この温風取入口の開度を調整する後席用エアミックスドアとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、空調ユニットの運転席側の側面及び助手席側の側面に前席フット吹出口と後席吹出口とを隣り合わせに配置するため、後席側へ空調エアを導く後席ダクトを空調ユニットの側面に接続する構造となる。このため、空調ユニットを縦方向に長くする必要がなく、空調ユニットを格納するインストルメントパネルの設計の自由度を拡大することができる。
また、後席ダクトを空調ユニットの側面に接続することにより、後席ダクトをドア側に位置するように車体フロアに配策することができる。このため、車体フロアの中央部分に突起物を設ける必要がなく、乗員の移動の自由度が格段に向上すると共に、車内の居住性が向上する。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
図1〜図13は、本発明の一実施形態を示し、図1はこの実施形態の空調ユニット1の断面図、図2は空調ユニット1の配置を示す正面図である。
この実施形態に用いる空調ユニット1は、図1に示すように、送風機としてのブロア2からの送風路内に、フィルター3と、空気の冷却を行う冷却用熱交換器としてのエバポレータ4と、空気の加熱を行う加熱用熱交換器としてのヒータコア5とが配置されている。これらのフィルター3、エバポレータ4、ヒータコア5は、送風機と連通したユニットケース6内に配置されている。
ブロア2は遠心式によって空気を供給するものであり、回転駆動される多翼ファンを有している。フィルター3はブロア2からの空気を濾過してエバポレータ4に供給する。
エバポレータ4は送風路の上流側に位置し、ヒータコア5は送風路の下流側に位置しており、これらの間には前席用エアミックスドア7が配置されている。前席用エアミックスドア7は、エバポレータ4を通過した空気をヒータコア5またはヒータコア5上部の前席用ミックスチャンバ8に向かって供給するように切り換え制御するものである。前席用ミックスチャンバ8には、デフ吹出口9、前席ベント吹出口10及び前席フット吹出口11が連通しており、これらの吹出口9,10,11のそれぞれにデフダクト、前席ベントダクト、前席フットダクト(いずれも図示省略)がそれぞれ接続される。なお、これらの吹出口9,10,11には、送風量を調整するためのドア9a,10a,11aがそれぞれ設けられている。
以上の前席用エアミックスドア7、前席用ミックスチャンバ8、前席ベント吹出口10、前席フット吹出口11は前席側に空調エアを供給するものである。図1において、破線矢印は前席側に空調エアを供給するための前席側送風路13である。これに加えて、この実施形態の空調ユニット1は、前席側送風路13と独立して後席側に空調エアを供給するための後席側送風路15が形成されている。
後席側送風路15は、ユニットケース6内に分離壁16を設けることにより前席側送風路13と独立した状態となっている。分離壁16は、前席用エアミックスドア7の下端側からヒータコア5の方向に延び、ヒータコア5を横切った後、斜め上方に延びることによりユニットケース6内を前席側送風路13と後席側送風路15とに分離している。ヒータコア5部分において、分離壁16はヒータコア5を横切っており、これによりヒータコア5を上部の前席側加熱部5aと下部の後席側加熱部5bとに分けている。
後席側送風路15内におけるヒータコア5(後席側加熱部5b)の上流側には、後席用エアミックスドア17が配置され、下流側には、後席モードドア18が配置されている。さらに、後席モードドア18の下流側には、後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21がそれぞれ臨むように配置されている。これらの通路入口20,21のそれぞれには、後述する後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23が連通している。後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23により後席吹出口25が構成される。
上述した後席用エアミックスドア17は、エバポレータ4を通過して後席側送風路15内に流入した冷風をヒータコア5の後席側加熱部5bまたは後席側バイパス路15aに分配するものである。従って、エバポレータ4の後席側加熱部5bよりも下流側は後席用ミックスチャンバ26となっている。
以上の空調ユニット1は、図2に示すようにブロア2が上方に位置した状態でインストルメントパネル(図示省略)の車幅方向における略中央部分の内部に位置するように配置される。図2において、符号27は車幅方向に延びる前席側ベントダクトであり、空調ユニット1の前席ベント吹出口10に連通することにより運転席及び助手席の乗員の上半身に向かってに空調エアを吹き出す。
上述した後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23からなる後席吹出口25は、図1、図4〜図6に示すように、前席フット吹出口11と隣り合わせとなった状態で配置される。また、後席吹出口25及び前席フット吹出口11は隣り合わせとなった状態でユニットケース6における運転席側の側面6a及び助手席側の側面6bのそれぞれに開口されており、これらの吹出口25,11にはダクトがそれぞれ接続される。
図3及び図5において、符号31は前席フット吹出口11に接続される前席フットダクト、符号32は後席ベント吹出口22に接続される後席ベントダクト、符号33は後席フット吹出口23に接続される後席フットダクトである。これらの前席フットダクト31、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33は、ユニットケース6の側面に接続される部分では、一体に形成されることによりダクト集合体30を構成している。このように前席フットダクト31、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33を一体に形成することにより、これらを一体として取り扱うことができるため、取り扱い性が向上するメリットがある。
ダクト集合体30は、図2に示すようにユニットケース6の運転席側の側面及び助手席側の側面6bのそれぞれに接続されるものであり、接続に際し、左右のダクト集合体30は、前席フットダクト31が前席フット吹出口11に臨み、後席ベントダクト32が後席ベント吹出口22に臨み、後席フットダクト33が後席フット吹出口23に臨むようになっている。
このように前席フット吹出口11、後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23を隣り合わせに配置すると共に隣り合わせ状態のそれぞれをユニットケース6の側面6a、6bに形成した構造では、前席フットダクト31、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33をユニットケース6の側面から接続することができる。このため、後席側に空調エアを導く後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23をユニットケース6の下端部分に接続する必要がなく、空調ユニット1を縦方向に長くする必要がなくなる。これにより、空調ユニット1を格納するインストルメントパネルも縦長とする必要がなくなり、インストルメントパネルの設計の自由度を拡大することができる。
空調ユニット1のユニットケース6における側面6a,6bに接続されたダクト集合体30は、車幅方向に延びており、その延設端部には、供給ダクト35,36が接続される。図2及び図5において、供給ダクト35はダクト集合体30に接続されることにより、後席ベントダクト32の終端部分を構成する後席ベント供給ダクトであり、供給ダクト36は後席フットダクト33の終端部分を構成する後席フット供給ダクトである。
上述したように、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33がユニットケース6の側面に接続されるため、これらの終端部分である後席ベント供給ダクト35及び後席フット供給ダクト36を図2に示すように、ドア側に位置するように車体フロアに配策することができる。このような配索では、これらの供給ダクト35,36による突起物が車体フロアの中央部分に形成されることがなくなる。このため、車体フロアの中央部分を平坦状とすることができ、乗員の移動の自由度が向上すると共に、車内の居住性が向上する。
図7は、ダクト集合体30の別の形態を示し、前席フットダクト31、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33が上下方向に重なった状態で一体に形成されている。このような構造に対し、前席フット吹出口11、後席ベント吹出口22、後席フット吹出口23を上下方向に隣り合わせた状態で配置することにより、これらの吹出口とダクト集合体との接続が可能となる。
図8は、ダクト集合体30のさらに別の形態を示す。この形態では、前席フットダクト31が上部に、後席ベントダクト32及び後席フットダクト33が下部に位置するようにこれらが一体的に形成されている。また、上部の前席フットダクト31に比べて下部の後席ベントダクト32及び後席フットダクト33が長くなっていることにより上下方向で階段状となっている。さらに、下部においては後席ベントダクト32に比べて後席フットダクト33が長くなっていることにより左右方向で階段状となっている。このように、ダクト31,32,33を階段状とすることにより、それぞれの吹出口への接続を間違いなく行うことができ、組み付け性が向上する。
図9〜図13は、後席へのダクトの配索形態を示す。図9及び図10に示す形態では、後席ベントダクト32の終端部分を構成する後席ベント供給ダクト35がフロントドア40の内部に配置されている。フロントドア40の内部に配置された後席ベント供給ダクト35は、フロントドア40の後端から車体のサイドパネルを構成するサイドピラー41の内部に連通するものであり、サイドピラー41の内部には後席ベント供給ダクト35と連通するベント通路42が形成されている。ベント通路42は、サイドピラー41の車室側の面に開口しており、これにより後席側への空調が可能となっている。
また、図9及び図10に示す形態においては、前席フットダクト31が運転席及び助手席の乗員の足元上方から空調エアを吹き出すようになっている。このように、乗員の足元の上方から空調エアを吹き出すことにより、空調エアはシャワー状態となって吹き出すため効果的な空調を行うことができる。
図11に示す形態では、フロントドア40内に配置された後席ベント供給ダクト35がフロントドア40の後端縁部44に開口している。この場合、後端縁部44への開口は、車室内となるように設定されるものであり、これにより、後席の乗員への空調エアの供給を行うことができる。
図12及び図13に示す形態では、後席ベントダクト及び後席フットダクトを兼ねる後席ダクト45を用いるものである。後席ダクト45は、後席ベントダクト及び後席フットダクトを合わせた単一の流路となって車幅方向に延びており、その延設端部には、後席ベント供給ダクト35及び後席フット供給ダクト36が接続される。
また、後席ベント供給ダクト35及び後席フット供給ダクト36の接続部分には、モータ等の駆動部46によって回転する切換ドア47が配置されている。切換ドア47が後席ダクト45の終端部分で回転することにより、後席ベント供給ダクト35または後席フット供給ダクト36への空調エアの切り換えを行うことができる。このような構造では、後席ベント供給ダクト及び後席フット供給ダクトを仕切る必要がないため、簡単なダクト構造とすることができる。
図14は、空調ユニット1の別の形態を示す。この形態では、後席側送風路15を前席側送風路13と分離する分離壁50がエバポレータ4の下流側からヒータコア5の方向に延びるものであり、分離壁50は前席用エアミックスドア7の下端からヒータコア5の下端に到達している。これにより、ヒータコア5の全体が前席側送風路13内に位置している。
また、分離壁50のヒータコア5下流側に前席側送風路13と後席側送風路15とを連通する温風取入口19と、後席用エアミックスドア17が配置されている。後席用エアミックスドア17は、ヒータコア5の下端部分に温風取入口19を開閉するように配置されている。このように配置された後席用エアミックスドア17は温風取入口19の開度を調整することによりヒータコア5から後席側送風路15内に導入する温風の量を調節する。導入された温風は、後席側バイパス路15a内の空調エアと混合されて所定の温度に調整されて、後席側送風路15から後席ベント吹出口22及び後席フット吹出口23に供給される。
このような構造においても、前席側への空調と、後席側への空調とを独立して行うことができる。
次に、以上の実施形態に用いる後席モードドア18の構造及びその作用を説明する。後席モードドア18は、後席側送風路15の内部に設けられるものであり、図15に示すように、後席側送風路15の終端部分には、後席モードドア18を回転可能に収容する円弧状の退避部52が形成されている。円弧状の退避部52は、隣り合っている後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21との連通部分に形成されるものである。また、後席モードドア18は、円弧状の閉止部18aと、閉止部18aの両端に連設する連結部18bとを備えている。円弧状の閉止部18aは、後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21を合わせた長さとなるように形成されており、その回転により後席ベント通路入口20と後席フット通路入口21の開閉を別々に、あるいは一緒に行なう。
閉止部18aの両端に連設された連結部18bは扇形状を備え、その要の部分が支承部18cとなっている。支承部18cは、後席側送風路15内壁に支承されるとともに、退避部52の外側に配置された駆動手段54に連結されており、駆動手段54が正逆方向に稼働することにより後席モードドア18が正逆方向に回転することができる。
図16〜図19は、後席モードドア18が回転することによる開閉パターンをそれぞれ示す。図16は、後席モードドア18の第1開閉パターンを示し、閉止部18aが退避部52に臨んだ位置で保持されており、空調エアを後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21の双方に導入することができる。これにより、後席乗員の足元及び顔部分への空調エアの供給が行われる。
図17は、後席モードドア18の第2開閉パターンを示し、閉止部18aが後席フット通路入口21と退避部52との間で保持されており、後席フット通路入口21を塞ぐ一方、後席ベント通路入口20を開放している。これにより、後席ベント通路入口20を通じて後席ベント吹出口22に空調エアが導入されるため、後席乗員の顔部分への空調エアの供給が行われる。
図18は、後席モードドア18の第3開閉パターンを示し、閉止部18aが後席ベント通路入口20と退避部52との間で保持されており、後席ベント通路入口20を塞ぐ一方、後席フット通路入口21を開放している。これにより、空調エアが後席フット通路入口21から後席フット吹出口23に導入されるため、後席側の足元への空調エアの供給が行われる。
図19は、後席モードドア18の第4開閉パターンを示し、閉止部18aが後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21を塞ぐように保持されている。これにより、双方の通路入口20,21が共に閉状態となる。これにより、後席側への空調がなされることがない。
以上のように、後席ベント通路入口20及び後席フット通路入口21に臨む後席モードドア18を後席側送風路15内に回転可能に配置することにより、一枚のドアで図16〜図19に示すモードを切り換えることができる。このため、簡単な構造でモードの切り換えを行うことができる。
なお、後席モードドア18としては、図15〜図19に示す構造以外の構造とすることができ、例えば、後席モードドア18として後席ベント通路入口20と後席フット通路入口21との間を往復スライドする構造とすることも可能である。
本発明の一実施形態における空調ユニットの断面図である。 空調ユニットの配置を示す正面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 前席フット吹出口と後席ベント吹出口と後席フット吹出口とを隣り合わせた状態でユニットケースに配置した斜視図である。 前席フット吹出口と後席ベント吹出口と後席フット吹出口とを隣り合わせた状態に対してダクトを接続する状態を示す斜視図である。 前席フット吹出口と後席ベント吹出口と後席フット吹出口とを隣り合わせた状態を示す斜視図である。 前席フットダクト及び後席フットダクトを一体化した別の形態を示す正面図である。 前席フットダクト及び後席フットダクトを一体化したさらに別の形態を示す斜視図である。 後席ダクトをフロントドアの内部に配置した形態を示す斜視図である。 後席ダクトをフロントドアの内部に配置した形態を示す平面図である。 後席ダクトをフロントドアの内部に配置した別の形態を示す斜視図である。 後席ダクトをフロントドアの内部に配置したさらに別の形態を示す平面図である。 図12におけるC部拡大断面図である。 本発明の別の実施形態における空調ユニットの断面図である。 後席モードドアの構造を示す断面図である。 後席モードドアの第1開閉パターンを示す断面図である。 後席モードドアの第2開閉パターンを示す断面図である。 後席モードドアの第3開閉パターンを示す断面図である。 後席モードドアの第4開閉パターンを示す断面図である。
符号の説明
1 空調ユニット
4 エバポレータ
5 ヒータコア
5a 前席側加熱部
5b 後席側加熱部
6 ユニットケース
6a,6b ユニットケースの側面
11 前席フット吹出口
13 前席側送風路
16 分離壁
17 後席用エアミックスドア
18 後席モードドア
18a 閉止部
18b 連結部
20 後席ベント通路入口
21 後席フット通路入口
22 後席ベント吹出口
23 後席ベント吹出口
31 前席フットダクト
32 後席ベントダクト
33 後席フットダクト
52 退避部

Claims (9)

  1. インストルメントパネルの車幅方向における略中央部分の内部に設置されるユニットケース(6)の運転席側の側面(6a)と助手席側の側面(6b)のそれぞれにフット吹出口(11)と後席吹出口(25)とが隣合わせに配置され、
    該フット吹出口(11)に前席フットダクト(31)が接続され、
    該後席吹出口(25)に後席側への後席ダクト(32,33)が接続されたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置であって、
    前記前席フットダクト(31)と前記後席ダクト(32,33)とが、一体に形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両用空調装置であって、
    前記後席吹出口(25)が後席ベント吹出口(22)と後席フット吹出口(23)を備えていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3記載の車両用空調装置であって、
    前記後席ベント吹出口(22)に通じる後席ベント通路入口(20)と後席フット吹出口(23)に通じる後席フット通路入口(21)とが前記ユニットケース(6)内に隣合わせに形成され、
    該後席ベント通路入口(20)と該後席フット通路入口(21)を横切るようにスライドする円弧状の閉止部(18a)を有する後席モードドア(18)によって、該後席ベント通路入口(20)と該後席フット通路入口(21)が選択的に開閉されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4記載の車両用空調装置であって、
    後席モードドア(18)は、前記閉止部(18a)と、前記後席側送風路(15)内壁に支承される支承部(18c)と、該閉止部(18a)の両端部と該支承部(18c)とを連結する連結部(18b)とから構成され、該支承部(18c)を中心に回動することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項4記載の車両用空調装置であって、
    前記後席モードドア(18)は、前記連結部(18b)が後席ベント通路入口(20)と後席フット通路入口(21)との間を往復スライドする構造となっていることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、
    前記後席ベント通路入口(20)と前記後席フット通路入口(21)の上流側に前記閉止部(18a)が収容可能な円弧状の退避部(52)を備え、
    該後席ベント通路入口(20)が開いた状態で該後席フット通路入口(21)を開く第1開閉パターンと、
    該後席ベント通路入口(20)が開いた状態で該後席フット通路入口(21)を閉じる第2開閉パターンと、
    該後席ベント通路入口(20)が閉じた状態で該後席フット通路入口(21)を開く第3開閉パターンと、
    該後席ベント通路入口(20)が閉じた状態で該後席フット通路入口(21)を閉じる第4開閉パターンとを自在に切換えることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、
    前記ユニットケース(6)内に冷却用熱交換器(4)と、
    この冷却用熱交換器(4)の送風路下流側に加熱用熱交換器(5)と、
    該冷却用熱交換器(4)の送風路下流側を前席側送風路(13)と後席側送風路(15)に分岐しつつ、該加熱用熱交換器(5)を前席側加熱部(5a)と後席側加熱部(5b)に分けるように延設された分離壁(16)と、
    該加熱用熱交換器(5)の該後席側送風路(15)上流側に該冷却用熱交換器(4)を通過した空調風を該加熱用熱交換器(5)と後席側バイパス路(15a)とに分配する後席用エアミックスドア(17)とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、
    前記ユニットケース(6)内に冷却用熱交換器(4)と、
    この冷却用熱交換器(4)の送風路下流側を前席側送風路(13)と後席側送風路(15)に分岐するように延設された分離壁(50)と、
    該冷却用熱交換器(4)の該前席側送風路(13)下流側に加熱用熱交換器(5)と、
    該分離壁(50)の該加熱用熱交換器(5)下流側に該前席側送風路(13)と該後席側送風路(15)とを連通する温風取入口(19)と、
    この温風取入口(19)の開度を調整する後席用エアミックスドア(17)とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008100630A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Calsonic Kansei Corp 車両用空気調和装置
KR101375081B1 (ko) 2007-08-30 2014-03-17 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조시스템
KR101724941B1 (ko) * 2015-11-02 2017-04-07 현대자동차주식회사 자동차용 공조장치의 토출 풍향 조절 장치

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