JPH05238244A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH05238244A
JPH05238244A JP4102792A JP4102792A JPH05238244A JP H05238244 A JPH05238244 A JP H05238244A JP 4102792 A JP4102792 A JP 4102792A JP 4102792 A JP4102792 A JP 4102792A JP H05238244 A JPH05238244 A JP H05238244A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ省スペースで車室内の後席足元と上
方への空調を独立して制御可能とする。 【構成】 ヒータコア4の下流側のリア用取出口15
a,15bからエアミックスされた空気を第1の分配室
21a,21bに導入する。冷風通路6の冷風取出口2
2a,22bから冷風の一部を第2の分配室23a,2
3bに導入する。第1の分配室21a,21bでは、第
1のダンパ29によりエアミックスされた空気のリアフ
ットダクト24a,24bおよびリアフェイスダクト2
5a,25bへの分配量を設定する。第2の分配室23
a,23bでは、第2のダンパ31により冷風導入量を
設定し、第3のダンパにより上記各ダクトへの分配量を
設定する。簡単な構成且つ省スペースで各ダクトへの分
配量を設定でき、後席上方と足元へ吹き出す空気の温度
を個別に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度調節された空調空
気を車両の前席側および後席側に送り出すことができる
車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用空調装置においては、冷
凍サイクル装置によって冷却した冷風と温水等の熱源を
利用して加熱した温風とを適宜に混合して車室内の前席
および後席にダクトを介して送風し、車室内の空調制御
を行なうようにしているが、近年においては、前席側と
後席側とを独立して空調制御可能な空調装置が考えられ
ている。
【0003】例えば、特開昭60−248412号公報
に示されたものは、冷却器の下流側にヒータコア等を含
む熱交換量調整手段を配設してなる前席の空調ユニット
を設け、この空調ユニットの熱交換量調整手段の前後の
各部と後席用ダクトとを3つの接続通路を介して接続
し、後席側の設定器による温度設定条件に応じてそれぞ
れの接続通路を介して導入される温風と冷風とを適宜に
混合するように自動制御して後席側に送風する構成とな
っている。
【0004】このような構成とすることで、ダクト構成
を簡単としながら、後席側の空調を、前席側とは独立し
て行なうことにより後席空間をも快適な状態に保持し得
るようになる。
【0005】また、特開平3−189225号公報に示
されたものも、ヒータコアの上流側に冷風を導入する第
1の送出口を設けると共に、ヒータコアの下流側に温風
を導入する第2の送出口を設け、後席側で設定された温
度条件に応じて、冷風および温風をエアミックスダンパ
により適宜の割合で混合し、その混合空気をリアダクト
を介して後席側へ送風することにより後席側の空調を前
席側とは独立して行なうようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のものでは、後席側における送風構成におい
て、足元側へ送風するためのフット吹出口と頭部側へ送
風するためのフェイス吹出口とが別個に設けられている
場合でも、それぞれの吹出口から送風される空気の温度
は、送風経路の熱損失の大小により若干の差が生ずるこ
とがあるものの略同一であり、例えば、足元側への空気
温度を変えずに頭部側への空気温度のみを調節するとい
った制御ができない。
【0007】このような要求に対応すべく、例えば、リ
アダクトをリアフットダクトとリアフェイスダクトとの
2つのダクトに分けてそれぞれに個別の制御を行なうこ
とが考えられるが、これでは、リアフットダクトおよび
リアフェイスダクトのそれぞれに対して冷風および温風
を導入する接続通路を設ける必要があるため、ダクト構
成が非常に複雑となる不具合がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、リア側のダクト構成を簡単かつ省スペ
ースとしながら、リアフットおよびリアフェイスの温度
制御をそれぞれ独立して行なうことができる車両用空調
装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用空調装置は、ダクトを介して車室内
へ空気を送風する送風機と、前記ダクト内に配設され前
記空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によって加
熱される空気の加熱量を調節する温度調節手段とを具備
し、前記温度調節手段により温度調節された前記空気を
前記車室内の前席および後席に導いて吹き出すようにし
た車両用空調装置を対象とし、前記車室内の後席足元に
吹出口が配設されたリアフットダクトと、前記車室内の
後席上方に吹出口が配設されたリアフェイスダクトと、
前記温度調節手段により温度調節された前記空気を前記
車室内の後席へ導くように前記ダクト内に設けられたリ
ア用取出口と、前記リア用取出口と前記リアフットダク
トおよびリアフェイスダクトとの間に連結された第1の
分配室と、この第1の分配室に設けられ前記温度調節さ
れた空気を前記リアフットダクトおよびリアフェイスダ
クトへ分配する第1の風量分配手段と、前記加熱手段上
流の冷風の一部を導入するための冷風取出口と、この冷
風取出口と前記リアフットダクトおよびリアフェイスダ
クトとの間に連結された第2の分配室と、この第2の分
配室の上流側に配設され前記冷風の導入量を調節する第
2の風量分配手段と、前記第2の分配室の下流側に配設
され前記冷風を前記リアフットダクトおよびリアフェイ
スダクトへ分配する第3の風量分配手段とを設けて構成
したところに特徴を有する。
【0010】
【作用】本発明の車両用空調装置によれば、第1の分配
室においては、温度調節された空気が導入されると第1
の風量分配手段により設定された分配量でリアフットダ
クトおよびリアフェイスダクトの一方或は双方に送風さ
れる。第2の分配室においては、第2の風量調節手段に
より調節された導入量の冷風が冷風取出口を介して導入
され、その導入された冷風は第3の風量調節手段により
設定された分配量でリアフットダクトおよびリアフェイ
スダクトの一方或は双方に送風される。
【0011】これにより、リアフットダクトおよびリア
フェイスダクトのそれぞれにおいては、温度調節された
空気と冷風とが混合された状態の空気が導入され、後席
の足元の吹出口および上方の吹出口からそれぞれ吹き出
される。
【0012】従って、第1ないし第3の風量調節手段を
制御することにより、リアフットダクトおよびリアフェ
イスダクトのそれぞれに対して異なる温度の空気を導入
することができるので、後席の足元側および上方のそれ
ぞれに所望の温度設定に対応した適切な送風を行なうこ
とができる。
【0013】そして、温度調節された空気の温度を予め
高い温度に設定しておけば、後席への配風の温度をさら
に広い範囲内で制御することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図10を参照して説明する。全体構成を示す図1に
おいて、ダクト1は、車両前部の中央に配設されたもの
で、その内部上流側には車室内へ空気を送風する送風機
としてのブロワ2が配設されている。エバポレータ3
は、その内部を流れる冷媒の蒸発作用によって空気を除
湿冷却するもので、ブロワ2の下流側に配設されてい
る。尚、この実施例においては、エバポレータ3によっ
て冷風を作っている。
【0015】また、加熱手段としてのヒータコア4は、
エンジン冷却水を熱源として空気を加熱するもので、エ
バポレータ3の下流側に配設されている。この場合、ヒ
ータコア4はダクト1内の一部を占めるように配設され
ており、エバポレータ3からの冷気がヒータコア4をバ
イパスして通るための第1および第2の冷風通路5およ
び6がヒータコア4の上下に形成されている。
【0016】図中紙面垂直方向に配設された円筒形状を
なす第1シャフト7aおよび第2シャフト7bは、回転
自在になるように両端がダクト1に支持されている。第
1シャフト7aと第2シャフト7bとの間には図示しな
いタイミングベルトが設けられ、第1シャフト7aは図
示しないサーボモータにより回転駆動されるようになっ
ている。
【0017】温度調節手段としてのエアミックスダンパ
8は、可撓性のフィルムによりなるもので、その両端部
が第1シャフト7aおよび第2シャフト7bのそれぞれ
に巻回された状態で移動可能に配設されている。そし
て、このエアミックスダンパ8の一部には空気を通過さ
せるための開口部が形成されており、第1シャフト7a
による巻取り或は送出し動作でこの開口部をスライド移
動させることにより、第1の冷風通路5,ヒータコア4
および第2の冷風通路6を通過するエバポレータ3から
の冷風の量を調節するようになっている。
【0018】ダクト1の下流側には、車室内前席側乗員
の足元へ向かって空気を吹き出すためのフロントフット
取出口9,フロントガラスへ向かって空気を吹き出すた
めのデフロスタ吹出口10および車室内前席乗員の上半
身へ向かって空気を吹き出すためのフロントフェイス吹
出口11がそれぞれ設けられている。
【0019】同じくダクト1の下流側において、図中紙
面垂直方向に配設された円筒形状をなす第3シャフト1
2aおよび第4シャフト12bは、回転自在になるよう
に両端がダクト1に支持されている。第3シャフト12
aと第4シャフト12bとの間には図示しないタイミン
グベルトが設けられ、第3シャフト12aは図示しない
サーボモータにより回転駆動されるようになっている。
【0020】デフロスタ吹出口10とフロントフェイス
吹出口11との境界部分には、円筒形状をなす中間シャ
フト13が図中紙面垂直方向に配設されている。また、
中間シャフト13は回転自在となるようにその両端がダ
クト1に支持されている。
【0021】吹出口切替ダンパ14は、可撓性のフィル
ムによりなるもので、その一端部が第3シャフト12a
に巻回され、他端部が中間シャフト13を経由して第4
シャフト12bに巻回された状態で移動可能に配設され
ている。そして、この吹出口切替ダンパ14の一部には
空気を通過させるための開口部が形成されており、第3
シャフト12aによる巻取或は送出し動作で開口部をス
ライド移動させることにより、フロントフット取出口
9,デフロスタ吹出口10,フロントフェイス吹出口1
1および後述する2つのリア用取出口15a,15bを
通過する空気の量を調節するようになっている。
【0022】冷風バイパスダンパシャフト16は、図中
紙面垂直方向に配設され、回転自在となるように両端が
ダクト1に支持されたもので、これには板状の冷風バイ
パスダンパ17が接続されている。この冷風バイパスダ
ンパシャフト16は、図示しないサーボモータにより回
転駆動され、これにより冷風バイパスダンパ17が開閉
されるようになっている。また、エアミックスモードが
マックスクールモードに設定されているときに、この冷
風バイパス通路を開けることによって、より多くの冷風
量を得ることができるようになっている。
【0023】ヒータコア4の下流側には、図4にも斜視
図で示すように、4枚の仕切り板18が図中紙面垂直方
向に平行となるように所定間隔で配設されている。そし
て、これら4枚の仕切り板18により5つの通路が形成
され、そのうち2番目および4番目の通路に対応した位
置に前述のリア用取出口15aおよび15bが配設され
ている。
【0024】そして、1番目,3番目および5番目の通
路はフロント通路19aとされ、2番目および4番目の
通路はフロントリア共用通路19bとされている。
【0025】第1の分配室21a,21bは、それぞれ
一端側の開口部がリア用取出口15aおよび15bに接
続され、ダクト1の第2の冷風通路6の外周面部分に沿
うように配設されている。
【0026】ダクト1外壁部の第2の冷風通路6部分に
はここをバイパスする冷風を取り出すための2つの冷風
取出口22a,22bが形成されており、その冷風取出
口22a,22bのそれぞれに対応して第2の分配室2
3a,23bが接続されている。これら第2の分配室2
3a,23bは、図2に示すように、それぞれ第1の分
配室21a,21bと隣接するように配置されている。
【0027】第1の分配室21aおよび第2の分配室2
3aの下流側吹出口には左側用のリアフットダクト24
a,リアフェイスダクト25aが接続されており、第1
の分配室21bおよび第2の分配室23bの下流側吹出
口には右側用のリアフットダクト24b,リアフェイス
ダクト25bが接続されている。
【0028】図示はしないが、リアフットダクト24
a,24bはそれぞれ車室内の後席足元の左右に吹出口
が配設されており、リアフェイスダクト25a,25b
はそれぞれ車室内の後席上方の左右に吹出口が配設され
ている。
【0029】さて、次に図3を参照して、左側用の第1
および第2の分配室21aおよび23aの部分の構成に
ついて詳述する。尚、右側用の第1,第2の分配室21
b,23bの構成については、図2にも示したように、
左右対称に配置されることを除いて同様となっているの
で、ここでは説明を省略する。
【0030】即ち、第1の分配室21aのリアフットダ
クト24a側のフット吹出口26とリアフェイスダクト
25a側のフェイス吹出口27との境界部分には、図1
中紙面垂直方向に回転自在に両端が支持された第1のダ
ンパ用シャフト28が配設され、これには第1の風量分
配手段としての板状の第1のダンパ29が接続されてい
る。この第1のダンパ29は、図示しないサーボモータ
により回転駆動され、これにより吹出口26および27
の一方或は双方を開状態にするようになっている。
【0031】また、第2の分配室23aの上流側である
冷風取出口22aの縁部には、第2のダンパ用シャフト
30が回転自在となるようにダクト1に支持されてお
り、これには冷風通路6側に開閉する第2の風量分配手
段としての板状の第2のダンパ31が接続されている。
この第2のダンパ31は、図示しないサーボモータによ
り回転駆動され、冷風通路6から第2の分配室23aへ
の冷風の導入量を調節できるようになっている。
【0032】第2の分配室23aのリアフットダクト2
4a側の冷風フット吹出口32とリアフェイスダクト2
5a側の冷風フェイス吹出口33との境界部分には、図
1中紙面垂直方向に回転自在に両端が支持された第3の
ダンパ用シャフト34が配設され、これには第3の風量
分配手段としての板状の第3のダンパ35が接続されて
いる。この第3のダンパ35は、図示しないサーボモー
タにより回転駆動され、これにより吹出口32および3
3の一方或いは双方を開状態にするようになっている。
【0033】図5は、車室内後席側に配設されたコント
ロールパネル36の外観を示している。このコントロー
ルパネル36の左下部分には設定温度変更用スイッチ3
7が配設され、その上部には設定温度表示部38が設け
られている。設定温度変更用スイッチ37は、アップ側
或いはダウン側に押圧操作すると設定温度をアップ或い
はダウン設定でき、その設定温度は設定温度表示部38
に表示されるようになっている。
【0034】また、リアモード切替スイッチ39はサイ
クリックスイッチで、例えば押圧操作するたびにフェイ
スモード,バイレベルモードおよびフットモードの3モ
ードが変更設定可能となっており、この設定と共に、表
示部40に吹出方向をランプで表示するようになってい
る。
【0035】尚、図示はしないが、車室内の温度制御は
マイクロコンピュータからなる制御部により温度制御プ
ログラムに従って実施されるようになっており、その場
合、温度制御を行なうに当たっては、上述の温度設定条
件および各部に配設された図示しないセンサ等により検
出した車室内外の温度検出信号等に基づいて実行してい
る。
【0036】次に、上記構成の作用について説明する。
ブロワ2の回転駆動により、車室内外の空気がダクト1
内に導入されると、設定されている条件に応じてエバポ
レータ3を通過して冷却された空気は、ヒータコア4お
よび第1および第2の冷風通路5,6側に送風される。
このとき、エアミックスダンパ8をスライド移動させる
ことにより、ヒータコア4および冷風通路5,6を通過
する空気量が調整される。吹出口切替ダンパ14の設定
状態に応じて、適当な温度にエアミックスされた空気が
フロントフット取出口9,デフロスタ吹出口10および
フロントフェイス吹出口11側に送風される。
【0037】同時に、エアミックスされた空気はリア用
取出口15a,15bを介して第1の分配室21a,2
1bに導入される。また、第2の冷風通路6を通過する
冷風は、その途中で第2のダンパ31の設定状態に応じ
て第2の分配室23a,23bに導入される。
【0038】いま、後席のコントロールパネル36のリ
アモード切替スイッチ39がリアフェイスモードに設定
されているときには、図6(a)に示すように、第1の
ダンパ29はフット吹出口26を閉塞する位置に駆動さ
れ、同図(b)に示すように、第3のダンパ35は冷風
フット吹出口32を閉塞する位置に駆動される。
【0039】これにより、第1の分配室21a,21b
に導入されているエアミックスされた空気は全てフェイ
ス吹出口27を介してリアフェイスダクト25a,25
b側に吹出される。また、第2のダンパ31により導入
量が調節されている冷風は、冷風フェイス吹出口33を
介してリアフェイスダクト25a,25b側に吹出され
る。リアフェイスダクト25a,25bにおいては、エ
アミックスされた空気に冷風が混合され、設定条件に適
合した温度の空気として後席の上方に導かれて吹出され
る。
【0040】次に、コントロールパネル36のリアモー
ド切替スイッチ39がリアバイレベルモードに設定され
ているときには、図7(a)に示すように、第1のダン
パ29はフット吹出口26およびフェイス吹出口27の
中間位置に駆動され、同図(b)に示すように、第3の
ダンパ35は冷風フット吹出口32および冷風フェイス
吹出口33の中間位置に駆動される。
【0041】これにより、上述同様にして、リアフット
ダクト24a,24bおよびリアフェイスダクト25
a,25bにおいては、エアミックスされた空気と冷風
が混合されることにより、設定条件に適合した温度の空
気として後席の足元および上方に吹出される。
【0042】さらに、コントロールパネル36のリアモ
ード切替スイッチ39をリアフットモードに設定されて
いるときには、図8(a)に示すように、第1のダンパ
29はフェイス吹出口27を閉塞する位置に駆動され、
同図(b)に示すように、第2のダンパ31は冷風取出
口22a,22bを閉塞する位置に駆動され、第3のダ
ンパ35は冷風フェイス吹出口33を閉塞する位置に駆
動される。
【0043】これにより、第1の分配室21a,21b
に導入されているエアミックスされた空気は全てフット
吹出口26を介してリアフットダクト24a,24b側
に吹出される。また、第2のダンパ31は冷風取出口2
2a,22bを閉塞しているので、この状態では第2の
分配室23a,23bに冷風が導入されないが、この第
2のダンパ31を駆動して冷風を導入することにより、
リアフットダクト24a,24bにも冷風を送ることが
できる。これにより、リアフットダクト24a,24b
においては、エアミックスされた空気に冷風が混合され
ることにより、設定条件に適合した温度の空気として後
席の上方に導かれて吹出される。
【0044】さて、次に、コントロールパネル36の設
定温度変更用スイッチ39により設定された温度条件と
各種センサの出力とに基づいて、左右の日射状態の違い
や室内外の温度および冷風温度の違い等に基づいて制御
回路により自動的に制御する場合について説明する。
【0045】即ち、図9に示すフローチャートに従っ
て、制御回路は、プログラムをスタートすると、まず各
種データの入力を行なう(ステップS1)。入力する各
種データを以下に示す。
【0046】設定温度Tset …設定温度変更用スイッチ
37による(左右独立して設定可能な場合は、右側設定
温度TRset,左側設定温度TLset) 外気温度TAM …外気温度センサによる 日射温度TS …日射センサによる(全方位日射センサ
による場合は、右側日射温度TSR,左側日射温度TSL) 室内温度TR …内気温度センサによる 冷風温度TE …エバポレータ3下流側の冷風温度セン
サによる
【0047】制御回路は、入力した各種データに対して
演算式に基づいて、左右にそれぞれ対応して目標吹出温
度TAO(R)およびTAO(L)を演算する(ステップS
2)。この場合、演算式は、例えばその空調装置に対応
して定数が設定記憶されている周知の一般的な式であ
る。
【0048】続いて、制御回路は、目標吹出温度TAO
(R),TAO(L)のそれぞれに対応して、左右の各ダ
ンパ29,31および35のダンパ位置を計算する(ス
テップS3)。この場合、各ダンパ位置は、目標吹出温
度TAOの値に対応して予めマップとして記憶されている
データを読み出して計算することにより設定する。
【0049】尚、日射センサによる日射温度TS 値に応
じて、図10に示すように、フェイスの吹出温度を何度
低下させるかという値ΔTを演算して、フェイス吹出温
度の修正を行なうようにしている。つまり、日射量が多
いときには、上方への吹出温度を通常のフェイス吹出温
度より低く制御するものである。
【0050】制御回路は、計算されたダンパ位置の値に
応じて各サーボモータに駆動信号を出力して左右の各ダ
ンパ29,31および35の開度を調整し(ステップS
4)プログラムを終了する。そして、このようなプログ
ラムを設定温度が変更される毎に実行したり、或は一定
時間毎に実施することにより車室内の後席への吹出温度
を最適な状態に保持できるものである。
【0051】このような本実施例によれば、第1の分配
室21a,21bおよび第2の分配室23a,23bを
ダクト1に隣接して設け、左右の各第1のダンパ29,
第2のダンパ31および第3のダンパ35によりエアミ
ックスされた空気と冷風との混合割合を適宜に設定して
所望の吹出口に吹き出させるようにしたので、リアフッ
トダクト24a,24bおよびリアフェイスダクト25
a,25bから吹出す空気の温度を個別に制御する場合
でも、ダクト構成が簡単且つ省スペースとなる。そし
て、これにより、車室内の後席においても左右の独立し
た温度制御のための構成が複雑にならない利点がある。
【0052】図11は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところは、フロントリア共用
通路19bの一部に冷風カット板20を設けた構成とし
たところである。この冷風カット板20は、薄い板材か
らなるもので、その縁部がヒータコア4と仕切り板18
とに接着固定されている。
【0053】そして、このような構成とすることによ
り、リア用取出口15a,15bへ導入される冷風の混
合量を減らしてエアミックスされた空気の温度をフロン
ト側よりも高くなるように設定することができる。
【0054】従って、第2の実施例によれば、第1の実
施例の効果に加えて次の効果が得られる。即ち、第2の
分配室23a,23bから導入する冷風の量を調節する
ことにより、リア側に吹き出す空気の温度をフロント側
よりも高い温度から低い温度までの広い範囲内での温度
制御ができるようになる。
【0055】尚、上記各実施例においては、温度調節手
段をエアミックスダンパ8で構成したが、これに限ら
ず、例えば、エアミックスダンパ8および冷風通路5,
6に代えて、ヒータコア4内部の温水流量或は温水温度
を調節することによりヒータコア4通過後の空気温度を
調節するリヒート式のもので温度調節手段を構成するよ
うにしても良い。
【0056】また、上記各実施例においては、エバポレ
ータ3によって冷風を作って後席側に送るようにした
が、これに限らず、例えば、エバポレータが搭載されて
いない車両用空調装置においても、外気温度が低いとき
にはその外気を冷風として利用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、温度調節された空気を第1の分配室に
導入して第1の風量分配手段により分配し、冷風取出口
から第2の風量分配手段により冷風を第2の分配室に導
入して第3の風量分配手段により分配してリアフットダ
クトおよびリアフェイスダクトに送風するので、ダクト
の構成を簡単且つ省スペースとすることができる。ま
た、これにより、左右に独立して温度制御することもで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す車両用空調装置の
全体を示す縦断側面図
【図2】図1に示す装置を図1中A方向から見た側面図
【図3】要部の構成を示す外観斜視図
【図4】ヒータコアおよび仕切り板の部分を示す外観斜
視図
【図5】コントロールパネルの外観を示す正面図
【図6】リアフェイスモードにおける各ダンパの位置を
示した第1および第2の分配室の縦断側面図
【図7】リアバイレベルモードにおける図6相当図
【図8】リアフットモードにおける図6相当図
【図9】自動温度制御プログラムのフローチャート
【図10】日射センサの出力と補正量との相関図
【図11】本発明の第2の実施例を示す図4相当図
【符号の説明】
1はダクト、2はブロワ(送風機)、3はエバポレー
タ、4はヒータコア(加熱手段)、5は第1の冷風通
路、6は第2の冷風通路、8はエアミックスダンパ(温
度調節手段)、9はフロントフット取出口、10はデフ
ロスタ吹出口、11はフロントフェイス吹出口、14は
吹出口切替ダンパ、15a,15bはリア用取出口、1
7は冷風バイパスダンパ、18は仕切り板、19aはフ
ロント通路、19bはフロントリア共用通路、20は冷
風カット板、21a,21bは第1の分配室、22a,
22bは冷風取出口、23a,23bは第2の分配室、
24a,24bはリアフットダクト、25a,25bは
リアフェイスダクト、29は第1のダンパ(第1の風量
分配手段)、31は第2のダンパ(第2の風量分配手
段)、35は第3のダンパ(第3の風量分配手段)、3
6はコントロールパネルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクトを介して車室内へ空気を送風する
    送風機と、 前記ダクト内に配設され前記空気を加熱する加熱手段
    と、 前記加熱手段によって加熱される空気の加熱量を調節す
    る温度調節手段とを具備し、 前記温度調節手段により温度調節された前記空気を前記
    車室内の前席および後席に導いて吹き出すようにした車
    両用空調装置において、 前記車室内の後席足元に吹出口が配設されたリアフット
    ダクトと、 前記車室内の後席上方に吹出口が配設されたリアフェイ
    スダクトと、 前記温度調節手段により温度調節された前記空気を前記
    車室内の後席へ導くように前記ダクト内に設けられたリ
    ア用取出口と、 前記リア用取出口と前記リアフットダクトおよびリアフ
    ェイスダクトとの間に連結された第1の分配室と、 この第1の分配室に設けられ前記温度調節された空気を
    前記リアフットダクトおよびリアフェイスダクトへ分配
    する第1の風量分配手段と、 前記加熱手段上流の冷風の一部を導入するための冷風取
    出口と、 この冷風取出口と前記リアフットダクトおよびリアフェ
    イスダクトとの間に連結された第2の分配室と、 この第2の分配室の上流側に配設され前記冷風の導入量
    を調節する第2の風量分配手段と、 前記第2の分配室の下流側に配設され前記冷風を前記リ
    アフットダクトおよびリアフェイスダクトへ分配する第
    3の風量分配手段とを有することを特徴とする車両用空
    調装置。
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