JP2008098659A - 描画方法および描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射された光を入力された制御信号に応じて変調するマイクロミラーが多数配列された空間光変調素子を有する露光ヘッドを露光面に沿って走査方向に相対的に移動させて露光を行う露光装置において、空間光変調素子における更新時間をより短縮する。
【解決手段】DMD50の走査方向に沿った768列のマイクロミラーのうち192列のみを使用し、さらに、その192列を5つの領域(領域1〜5)に分割し、領域1から領域5へと順に制御信号を転送するとともに、転送が終了した領域から順次、マイクロミラーのリセットを行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、入射された光を入力された制御信号に応じて変調する描画素子が一列に多数配置された描画素子列が多数配列された空間光変調素子を有する描画ヘッドを描画面に沿って所定の走査方向へ相対的に移動させて描画を行う描画方法および装置に関するものである。
従来から、描画装置の一例として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等を利用して、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている。DMDは、シリコン等の半導体基板上のメモリセル(SRAMセル)に、微小なマイクロミラーがL行×M列の2次元状に配列されて構成されており、制御信号に応じて、メモリセルに蓄えた電荷による静電気力を制御することで、マイクロミラーを傾斜させて反射面の角度を変化させる。そして、このDMDを露光面に沿った一定の方向に走査することで、実際の露光が行われる。
このDMDでは、SRAMに画像データを書き込んだ状態で、各マイクロミラーをリセットすることにより、SRAMのデータの内容(「0」又は「1」)に応じてマイクロミラーが所定の角度(「ON」又は「OFF])に傾斜され、光の反射方向を変えることができる。
ところで、すべてのマイクロミラーのリセットを完了させるためには、SRAMへのデータの転送と、転送後のマイクロミラーの傾斜角度変更とを行わなければならないため、リセット完了までに長い時間を要することがある。
これに対し、特許文献1には、空間光変調器(SML)がグループに区分されて異なるリセットラインに繋がれた映像表示システムが開示されている。この映像表示システムでは、1つのリセットグループがロードされると、次のリセットグループがロードされている間にすでにロードされたリセットグループが映像表示を開始できる。
特開平9−198008号公報 米国特許第6,493,867号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、映像表示システムへの応用であり、リソグラフィーなどの描画装置への応用を想定したものではない。
また、たとえば、特許文献2には、隣接するマイクロミラーにより反射される光ビームにより照射される範囲が部分的にオーバーラップするように、感光材料をDMDに対して相対的に移動させることによりジャギの少ない露光を実現する露光方法が提案されている。
しかしながら、やはりマイクロミラーの更新速度がボトルネックとなるため、走査速度を向上させることが困難である。また、走査速度を維持したまま、走査方向の解像度を向上させることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、空間光変調素子の更新時間を短縮することができる描画方法及び描画装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、走査速度を維持したまま、走査方向の解像度を向上させることができる描画方法および描画装置を提供することを目的とするものである。
本発明の描画方法は、入射された光を入力された制御信号に応じて変調する描画素子が一列に多数配置された描画素子列が多数配列された空間光変調素子を有し、その空間光変調素子により変調された光を描画面に結像する描画ヘッドを、描画面に沿って所定の走査方向へ相対的に移動させて描画を行う描画方法において、上記複数の描画素子列を1または複数の描画素子列毎に分割し、その分割された複数の分割領域毎に制御信号を順次出力し、上記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次上記変調を行わせることを特徴とする。
また、上記描画方法においては、描画素子列のうちの一部の複数の描画素子列のみに上記制御信号を出力するとともに、その一部の複数の描画素子列を複数の描画素子列毎に分割し、その分割された複数の分割領域毎に制御信号を順次出力し、上記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次上記変調を行わせるようにすることができる。
また、空間光変調素子の分割領域の数dを、下式を満たす大きさとすることができる。
d≧t/(t−u)
ただし、t:全ての分割領域への制御信号の入力が終了するまでの時間
u:1つの分割領域における描画素子が上記変調を行うのに必要な時間
また、複数の分割領域のうちの少なくとも1つの分割領域が有する描画素子列の数を、その少なくとも1つの分割領域以外の分割領域が有する描画素子列の数と異なる数とすることができる。
また、空間光変調素子により描画される描画点が分割領域毎に上記走査方向について所定の間隔ずれるように描画するようにすることができる。
また、描画面の相対移動速度および分割領域毎の上記ずれに基づいて、描画面の描画される画像を表す画像データから描画点の各々に対応する描画データを形成し、その描画データに基づいて制御信号を形成するようにすることができる。
また、描画面をN重描画(Nは2以上の自然数)により描画するようにすることができる。
また、分割領域の数をN重描画のNの大きさと同じ大きさにすることが望ましい。
また、空間光変調素子の使用描画素子から出射される描画光の描画面上への投影点が、その投影点の配列方向が上記走査方向に対して所定の傾斜角度をなすように配置されるようにすることができる。
また、空間光変調素子をその空間光変調素子における描画素子行が上記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように設置するようにすることができる。
また、空間光変調素子における描画素子を、空間光変調素子における描画素子行が上記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように配列させるようにすることができる。
また、描画面の相対移動速度に応じて各分割領域への制御信号の出力のタイミングを調整するようにすることができる。
また、描画面に描画される描画ドットの所望の配置に応じて各分割領域への制御信号の出力のタイミングを調整するようにすることができる。
また、所定の走査方向の下流側の分割領域から順に制御信号を出力するようにすることができる。
また、描画面の相対移動速度に応じて各描画素子に出力する制御信号を生成するようにすることができる。
本発明の描画装置は、入力された制御信号に応じて入射された光を変調する描画素子が一列に多数配置された描画素子列が多数配列された空間光変調素子を有し、その空間光変調素子により変調された光を描画面に結像するとともに、描画面に沿って所定の走査方向へ相対的に移動する描画ヘッドを備えた描画装置において、上記複数の描画素子列の1または複数の描画素子列毎に分割された複数の分割領域毎に制御信号を順次出力し、上記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次上記変調を行わせる制御手段を備えたことを特徴とする。
また、上記描画装置においては、制御手段を、描画素子列のうちの一部の複数の描画素子列のみに制御信号を出力するとともに、その一部の複数の描画素子列が1または複数の描画素子列毎に分割された複数の分割領域毎に制御信号を順次出力し、上記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次上記変調を行わせるものとすることができる。
また、空間光変調素子の分割領域の数dを、下式を満たす大きさとすることができる。
d≧t/(t−u)
ただし、t:全ての分割領域への制御信号の入力が終了するまでの時間
u:1つの分割領域における描画素子が上記変調を行うのに必要な時間
また、複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域に含まれる描画素子列の数を、その少なくとも1つの分割領域以外の分割領域に含まれる描画素子列の数と異なる数とすることができる。
また、制御手段を、空間光変調素子により描画される描画点が分割領域毎に上記走査方向について所定の間隔ずれるように制御信号を出力するものとすることができる。
また、制御手段を、描画面の相対移動速度および分割領域毎の上記ずれに基づいて、描画面の描画される画像を表す画像データから描画点の各々に対応する描画データを形成し、その描画データに基づいて制御信号を形成するものとすることができる。
また、描画ヘッドを、描画面をN重描画(Nは2以上の自然数)により描画するものとするものとすることができる。
また、制御手段を、分割領域の数をN重描画のNの大きさと同じ大きさにするものとすることが望ましい。
また、空間光変調素子の使用描画素子から出射される描画光の描画面上への投影点が、その投影点の配列方向が上記走査方向に対して所定の傾斜角度をなすように配置されるように構成することができる。
また、空間光変調素子における描画素子行が上記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように空間光変調素子が設置されたものとすることができる。
また、空間光変調素子を、その空間光変調素子における描画素子行が上記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように描画素子が配列されたものとすることができる。
また、空間光変調素子を、上記制御信号に応じて反射面の角度が変更可能な多数のマイクロミラーが描画素子として配列されたマイクロミラーデバイスとすることができる。
また、空間光変調素子を、上記制御信号に応じて透過光を遮断することが可能な多数の液晶セルが描画素子として配列された液晶シャッターアレイとすることができる。
また、制御手段を、描画面の相対移動速度に応じて各分割領域への制御信号の出力のタイミングを調整するものとすることができる。
また、制御手段を、描画面に描画される描画ドットの所望の配置に応じて各分割領域への制御信号の出力のタイミングを調整するものとすることができる。
また、制御手段を、走査方向の下流側の分割領域から順に制御信号を出力するものとすることができる。
また、制御手段を、描画面の相対移動速度に応じて各描画素子に出力する制御信号を生成するものとすることができる。
ここで、上記「描画素子列」とは、2次元状に配列された描画素子の2つの配列方向のうち上記走査方向に対する傾斜角がより大きい方の配列方向に一列に並ぶ描画素子群のことを意味する。
また、上記「変調」とは、描画素子を動作させて入射された光に作用を及ぼすことを意味する。
また、上記「描画素子行」とは、2次元状に配列された描画素子の2つの配列方向のうち上記走査方向に対する傾斜角がより小さい方の配列方向に一列に並ぶ描画素子群のことを意味する。
また、上記「N重描画」とは、同一の走査線をN個の描画素子により走査する描画処理のことをいう。なお、以下の説明において、「多重」とは「N重」と同じ意味を示すものとする。
また、上記「使用描画素子」とは、空間光変調素子の描画素子のうち、描画面に描画を施す際に実際に使用される描画素子のことをいう。
また、上記「投影点の配列方向」とは、2次元状に配列される投影点の2つの配列方向のうち上記走査方向に対する傾斜角がより小さい方の配列方向のことを意味する。
本発明の描画方法および装置によれば、複数の描画素子列を1または複数の描画素子列毎に分割し、その分割された複数の分割領域毎に制御信号を順次出力し、上記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次上記変調を行わせるようにしたので、特定の分割領域に制御信号を転送している時間に、変調信号の転送がすでに終了した他の特定領域では描画素子を更新することが可能であり、更新時間の短縮を図ることができる。
また、上記描画方法および装置において、描画素子列のうちの一部の複数の描画素子列のみに制御信号を出力するようにした場合には、全ての描画素子列を制御する場合と比較して、制御する描画素子の個数が少なくなり、空間光変調素子の更新時間をさらに短縮することができる。
また、上記描画方法および装置において、空間光変調素子の分割領域の数dを、下式を満たす大きさとした場合には、分割領域数dの下限を設定することで、より効果的に空間光変調素子の更新時間を短縮することが可能となる。
d≧t/(t−u)
ただし、t:全ての分割領域への制御信号の入力が終了するまでの時間
u:1つの分割領域における描画素子が上記変調を行うのに必要な時間
また、複数の分割領域のうちの少なくとも1つの分割領域が有する描画素子列の数を、その少なくとも1つの分割領域以外の分割領域が有する描画素子列の数と異なる数とした場合には、制御する分割領域の数を減少させることができるので、その分制御を簡易化することができる。
また、描画ヘッドに空間光変調素子をその空間光変調素子の描画素子行が描画ヘッドの走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように設置し、その描画ヘッドにより描画面をN重描画(Nは2以上の自然数)により描画するとともに、空間光変調素子の描画素子行により描画される描画点が分割領域毎に上記走査方向について所定の間隔ずれるように描画するようにした場合には、走査速度を落とすことなく走査方向の解像度の向上を図ることができる。なお、この走査方向の解像度の向上については以下に詳細に説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下では、説明の便宜上、具体的数値を挙げることがあるが、本発明がこれに限定されるものでないことは、もちろんである。
本発明の実施形態に係る描画装置は、いわゆるフラットベッドタイプの露光装置とされており、図1に示すように、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備えている。4本の脚部154に支持された厚い板状の設置台156の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド158が設置されている。ステージ152は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド158によって往復移動可能に支持されている。なお、この露光装置には、ステージ152をガイド158に沿って駆動するための図示しない駆動装置が設けられており、後述するように、走査方向での所望の倍率に対応した移動速度(走査速度)となるように、図示しないコントローラによって駆動制御される。
設置台156の中央部には、ステージ152の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート160が設けられている。コ字状のゲート160の端部の各々は、設置台156の両側面に固定されている。このゲート160を挟んで一方の側にはスキャナ162が設けられ、他方の側には感光材料150の先端及び後端を検知する複数(例えば、2個)の検知センサ164が設けられている。スキャナ162及び検知センサ164はゲート160に各々取り付けられて、ステージ152の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ162及び検知センサ164は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されており、後述するように、露光ヘッド166によって露光する際に所定のタイミングで露光するように制御される。
スキャナ162は、図2及び図3(B)に示すように、m行n列(例えば、3行5列)の略マトリックス状に配列された複数の露光ヘッド166を備えており、これら複数の露光ヘッド166が複数配列されて、露光ヘッドユニット165が構成されている。特に本実施形態では、少なくとも、走査方向と直交する方向には複数の露光ヘッド166が配列される(以下、走査方向と直交する方向を「ヘッド並び方向」という)。この例では、感光材料150の幅との関係で、1行目及び2行目には5個の、3行目には4個の露光ヘッド166を配置し、全体で、14個とした。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド166mnと表記する。
露光ヘッド166による露光エリア168は、図2では、走査方向を短辺とする矩形状としている。ステージ152の移動に伴い、感光材料150には露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドによる露光エリアを示す場合は、露光エリア168mnと表記する。
また、図3(A)及び(B)に示すように、帯状の露光済み領域170のそれぞれが隣接する露光済み領域170と隣接するように、ライン状に配列された各行の露光ヘッドの各々は、ヘッド並び方向に所定間隔ずらして配置されている。このため、1行目の露光エリア16811と露光エリア16812との間の露光できない部分は、2行目の露光エリア16821と3行目の露光エリア16831とにより露光することができる。
露光ヘッド16611〜166mn各々は、図4、図5(A)及び(B)に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。このDMD50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されている。コントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、露光ヘッド166毎にDMD50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。ここで、コントローラは、列方向の解像度を元画像よりも上げるような画像データ変換機能を有している。このように解像度を上げることで、画像データへの各種処理や補正を、より高精度で行うことができる。
また、ミラー駆動制御部では、データ処理部で生成した制御信号に基づいて、露光ヘッド166毎にDMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。
DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア168の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系67、レンズ系67を透過したレーザ光をDMD50に向けて反射するミラー69がこの順に配置されている。
レンズ系67は、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ71、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ73、及び光量分布が補正されたレーザ光をDMD上に集光する集光レンズ75で構成されている。組合せレンズ73は、レーザ出射端の配列方向に対しては、レンズの光軸に近い部分は光束を広げ且つ光軸から離れた部分は光束を縮め、且つこの配列方向と直交する方向に対しては光をそのまま通過させる機能を備えており、光量分布が均一となるようにレーザ光を補正する。
また、DMD50の光反射側には、DMD50で反射されたレーザ光を感光材料150の走査面(被露光面)56上に結像するレンズ系54、58が配置されている。レンズ系54及び58は、DMD50と被露光面56とが共役な関係となるように配置されている。
DMD50は、図6に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、ピッチ13.68μm、1024個×768個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD50のSRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図7(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図7(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図6に示すように制御することによって、DMD50に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
なお、図6には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD50に接続された図示しないコントローラによって行われる。オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
本実施形態では一例として、図8に示すように、走査方向に沿った768列のマイクロミラー62のうち、略中央の192列のみが使用されるように、コントローラが駆動制御している(以下、このように、DMD50の全画素(マイクロミラー62)のうち、使用画素を一部にのみ制限して駆動することを「部分駆動]とよぶ)。
一般に、DMD50のデータ処理速度には限界があり、使用する画素数に応じて1列当りの画素更新時間が決定される。すなわち、マイクロミラー62を更新するためには、DMD50のSRAMセル60にデジタル信号を転送して書きこむ時間と、書きこまれた信号に応じて、それぞれのマイクロミラー62をリセットする時間の双方が必要であり、すべてのマイクロミラー62を使用する場合には、これに対応するすべてのSRAMセル60への信号の転送時間が必要となる。これに対し、本実施形態のように部分駆動を行い、一部のマイクロミラー列だけを使用すれば、使用するマイクロミラー62が少なくなっている分、SRAMセル60へのデジタル信号の転送時間も短くなるので画素更新時間が短くなる。
使用するマイクロミラー列の数は、10以上で且つ240以下が好ましい。1画素に相当するマイクロミラー1個当りの面積は、本実施形態では15μm×15μmとしているので、DMD50の使用領域に換算すると、12mm×150μm以上で且つ12mm×3.6mm以下の領域が好ましい。
使用するマイクロミラー列の数が上記範囲にあれば、図5(A)及び(B)に示すように、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光をレンズ系67で略平行光化して、DMD50に照射することができる。DMD50によりレーザ光を照射する照射領域は、DMD50の使用領域と一致することが好ましい。照射領域が使用領域よりも広いとレーザ光の利用効率が低下する。
なお、このように部分駆動を行うためには、DMD50の走査方向中央部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよく、DMD50の走査方向端部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラー62に欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー列を適宜変更してもよい。さらに、あらかじめ走査方向の列数が上記範囲内となるように製造されたDMDを使用しても、上記の部分駆動と同様の効果が得られる。
さらに本実施形態では、図8から分かるように、部分駆動によって使用される1024個×192個のマイクロミラー62を、走査方向と直交する方向に沿う5つの領域(領域1〜5)に分割している。そして、領域1から領域5へと順にSRAMセル60へデジタル信号を転送し、かつ、転送が終了した領域から順次、マイクロミラー62のリセットを行うようにしている(以下、このようにDMD50の画素(マイクロミラー62)を分割して、領域ごとに順次画像データの転送とリセットとを行うことを「分割リセット駆動」という)。このように分割リセット駆動を行うと、SRAMセル60へのデジタル信号の転送とマイクロミラー62のリセットとを同時に並行して行うことができ、実質的に信号転送時間にリセット時間を隠すことができるので、DMD50の画素更新時間を短縮することができる。なお、領域1から領域3はそれぞれ38列のマイクロミラー列から構成され、領域4から領域5はそれぞれ39列のマイクロミラー列から構成されている。
図9(A)には、上記の領域1〜5について、分割リセット駆動を行った場合のタイミングチャートの一例が示されている。また、図9(B)には比較のために、分割リセット駆動を行わない場合のタイミングチャートが示されている。図9(B)において、それぞれの領域では、デジタル信号の転送時間に5μsを要している。また、マイクロミラー62のリセットには(各領域に分割しているか否かに関わらず)20μsを要している。したがって、分割リセット駆動を行わない場合には、デジタル信号をSRAMセル60に転送するのに25μs(5μs×5)を要し、その後、マイクロミラー62をリセットするので、画素の更新には合計で45μsを要する(後述する表1参照)。これに対し、本実施形態のように分割リセット駆動を行うと、図9(A)から分かるように、領域1のSRAMセル60にデジタル信号の転送を行い、この転送が終了すると、引き続いて領域2のSRAMセル60へのデジタル信号の転送を行いつつ、並行して領域1のマイクロミラー62のリセットを行う。各領域のSRAM60へのデジタル信号の転送時間(5μs)は、マイクロミラー62のリセット時間(20μs)よりも短いが、領域2から領域3→4→5へとSRAM60へのデジタル信号の転送を行っていくので、この転送時間と、マイクロミラー62のリセット時間とが重なり、DMD50の画素更新時間を短縮できる。
本実施形態ではこのように、部分駆動と分割リセットとを併用することで、これらを単独で適用した場合と比較して、DMD50の画素更新時間を著しく短縮することが可能となる。表1には、部分駆動及び分割リセット駆動を行った場合と行わない場合で、DMD50の画素更新時間の一例が示されている。
Figure 2008098659
この表において、括弧内は、部分駆動及び分割リセット駆動の双方を行わない場合を100%とし、これと比較した画像更新時間の割合を示している。この表から分かるように、分割リセット駆動のみを行った場合には画素更新時間は約83%に、部分駆動のみを行った場合には画素更新時間は約38%にそれぞれ短縮されているが、本実施形態では、これら双方の組み合わせによる相乗効果で、約20%に短縮されている。
なお、図9(A)に示した例では、領域1での画素更新の完了(SRAMセル60へのデジタル信号の転送とマイクロミラー62のリセット)に要する時間と、全ての領域のSRAMセル60へのデジタル信号の転送時間とがいずれも25μsに一致されているが、必ずしも一致されている必要はない。
一般に、すべての領域のSRAMセル60でデジタル信号の転送に要する時間をt、1つの領域のマイクロミラー62のリセット時間をu、分割領域数をdとすると、すべての領域で画素更新が完了する時間(変調時間)は、tまたはt/d+uのいずれか大きい方となる。たとえば図15に示す例では、領域1〜5までのすべての領域のSRAMセル60にデジタル信号を転送する時間tの方が、特定の領域(たとえば領域1)での画素更新の完了に要する時間t/d+uよりも長くなっている。これに対し、図16に示す例では、特定の領域(たとえば領域1)での画素更新の完了に要する時間t/d+uの方が、領域1〜5までのすべての領域のSRAMセル60にデジタル信号を転送する時間tよりも長くなっている。これらが一致しているのが、図9(A)に示した例である。
ただし、図16に示した例では、すべての領域のSRAMセル60でデジタル信号の転送が完了しているにも関わらず、たとえば領域1ではマイクロミラー62のリセットが完了しておらず、領域1のSRAMセル60に次のデジタル信号を書きこむことができない。これを解消するためには、t>uのとき、
d≧t/(t−u)
を満たすように分割数dを多くすればよい。たとえば図9(A)の例では、t=25μs、u=20μsなので、d≧25/(25−20)=5となっている。すなわち、分割数を5以上とすれば、すべての領域のSRAMセル60にデジタル信号の転送する時間に、それぞれの領域でのマイクロミラー62をリセットする時間が完全に隠れることとなり、無駄な時間を生じさせることなくDMD50の画素更新時間を短縮できる。
なお、SRAMセル60へのデジタル信号の転送時間t1は、1つの画素(マイクロミラー62)の画素更新時間(変調時間)t2よりも短いこと、すなわち、t1≦t2を満たすことが好ましい。ここで、露光ヘッド166の走査速度をv、画素が更新されるまでの走査方向の距離(露光ピッチ)をrとすると、1画素の変調時間t2は、r/vとなる。また、走査方向にM列配列された画素のうちのm列を使用する場合、全体(M列)でのデジタル信号の転送時間をTとすると、SRAMセル60へのデジタル信号の転送時間t1はT×(m/M)となる。したがって、
T×(m/M)≦r/v
すなわち、
m≦Mr/vT
を満たしていることが好ましい。たとえば、M=768、v=80mm/s、r=2μm、T=100μsのとき、
Mr/vT=192
となる。上述した例では、このようにして、使用列数mを決定している。このときの転送時間は、T×(m/M)=100×192/768=25μsとなる。
図10(A)には、ファイバアレイ光源66の構成が示されている。ファイバアレイ光源66は、複数(例えば、6個)のレーザモジュール64を備えており、各レーザモジュール64には、マルチモード光ファイバ30の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ30の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ30と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ30より小さい光ファイバ31が結合され、図10(C)に示すように、光ファイバ31の出射端部(発光点)が副走査方向と直交する主走査方向に沿って1列に配列されてレーザ出射部68が構成されている。なお、図10(D)に示すように、発光点を主走査方向に沿って2列に配列することもできる。
光ファイバ31の出射端部は、図10(B)に示すように、表面が平坦な2枚の支持板65に挟み込まれて固定されている。また、光ファイバ31の光出射側には、光ファイバ31の端面を保護するために、ガラス等の透明な保護板63が配置されている。保護板63は、光ファイバ31の端面と密着させて配置してもよく、光ファイバ31の端面が密封されるように配置してもよい。光ファイバ31の出射端部は、光密度が高く集塵し易く劣化し易いが、保護板63を配置することにより端面への塵埃の付着を防止することができると共に劣化を遅らせることができる。
マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、及び複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。
レーザモジュール64は、図11に示す合波レーザ光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック10上に配列固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,及びLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16,及び17と、1つの集光レンズ20と、1本のマルチモード光ファイバ30と、から構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個には限定されない。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲で、上記の405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。
上記の合波レーザ光源は、図12及び図13に示すように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ40内に収納されている。パッケージ40は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ40の開口をパッケージ蓋41で閉じることにより、パッケージ40とパッケージ蓋41とにより形成される閉空間(封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封止されている。
パッケージ40の底面にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、前記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の出射端部は、パッケージ40の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
また、ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、コリメータレンズ11〜17が保持されている。パッケージ40の横壁面には開口が形成され、この開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
なお、図13においては、図の煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ17にのみ番号を付している。
図14には、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分の正面形状が示されている。コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長さ方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点の配列方向(図14の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
一方、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザビームB1〜B7を発するレーザが用いられている。これらGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
従って、各発光点から発せられたレーザビームB1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。
集光レンズ20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ11〜17の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ20としては、たとえば、焦点距離f2=23mm、NA=0.2のものを採用することが可能である。この集光レンズ2
0も、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
次に、上記露光装置の動作について説明する。
スキャナ162の各露光ヘッド166において、ファイバアレイ光源66の合波レーザ光源を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々から発散光状態で出射したレーザビームB1,B2,B3,B4,B5,B6,及びB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビームB1〜B7は、集光レンズ20によって集光され、マルチモード光ファイバ30のコア30aの入射端面に収束する。
本例では、コリメータレンズ11〜17及び集光レンズ20によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ30とによって合波光学系が構成されている。即ち、集光レンズ20によって上述のように集光されたレーザビームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザビームBに合波されてマルチモード光ファイバ30の出射端部に結合された光ファイバ31から出射する。
ファイバアレイ光源66のレーザ出射部68には、この通り高輝度の発光点が主走査方向に沿って一列に配列されている。単一の半導体レーザからのレーザ光を1本の光ファイバに結合させる従来のファイバ光源は低出力であるため、多数列配列しなければ所望の出力を得ることができなかったが、本実施の形態で使用する合波レーザ光源は高出力であるため、少数列、例えば1列でも所望の出力を得ることができる。
露光パターンに応じた画像データが、DMD50に接続された図示しないコントローラに入力され、コントローラ内のフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
感光材料150を表面に吸着したステージ152は、図示しない駆動装置により、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。ステージ152がゲート160下を通過する際に、ゲート160に取り付けられた検知センサ164により感光材料150の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド166毎に制御信号が生成される。そして、ミラー駆動制御部により、生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド166毎にDMD50のマイクロミラーの各々がオンオフ制御される。
ファイバアレイ光源66からDMD50にレーザ光が照射されると、DMD50のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、レンズ系54、58により感光材料150の被露光面56上に結像される。このようにして、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光が画素毎にオンオフされて、感光材料150がDMD50の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア168)で露光される。
ここで、本実施形態では、DMD50に対し、部分駆動と分割リセットとを併用することで、これらを単独で適用した場合と比較して、画素更新時間を著しく短縮している。したがって、高速で露光を行うことができる。
そして、感光材料150がステージ152と共に一定速度で移動されることにより、感光材料150がスキャナ162によりステージ移動方向と反対の方向に走査され、露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。
このようにして、スキャナ162による感光材料150の走査が終了し、検知センサ164で感光材料150の後端が検出されると、ステージ152は、図示しない駆動装置により、ガイド158に沿ってゲート160の最上流側にある原点に復帰し、再度、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。
なお、上記実施形態においては、各分割領域の有するマイクロミラー列の数を略同数として分割リセット駆動を行うようにしたが、各分割領域の有するマイクロミラー列の数は必ずしも全て同じ数にする必要はなく、少なくとも1つの分割領域の有するマイクロミラー列の数が他の分割領域の有するマイクロミラー列の数とは異なるようにしてもよい。たとえば、240列のマイクロミラー列を使用して部分駆動を行うような場合であって、すべての分割領域に制御信号を転送するのに要する時間tが32μs、1つの分割領域のマイクロミラー62のリセット時間uが18μsである場合においては、下式よりdは3、4、または5とすることが望ましい。
d≧t/(t−u)=32/(32−18)=2.29
したがって、d=3の場合には、たとえば、領域1,2=96列、領域3=48列としたり、領域1,3=96列、領域2=48列としたり、領域1=48列、領域2,3=96列としたりしてもよい。
また、d=4の場合には、たとえば、領域1=96列、領域2,3,4=48列としたり、領域1,3,4=48列、領域2=96列としたり、領域1,24=48列、領域3=96列としたり、領域1,2,3=48列、領域4=96列としてもよい。
なお、d=5の場合には、上記実施形態と同様に、全ての領域について48列とすればよい。
また、上記のように分割領域の有するマイクロミラー列の数をそれぞれ異なるようにしても、全ての領域について同じ列数とした場合と同様の効果を得ることができる。たとえば、領域1,2=96列、領域3=48列とした場合におけるタイミングチャートを図17に示す。また、上記のように分割領域を決定することにより転送回数を減少させることができるので、より簡易に駆動制御を行うようにすることができる。
また、本実施形態では、図2及び図3から分かるように、走査方向に対して、DMD50の露光エリアを傾斜させない構成としたが、DMD50を走査方向に対し僅かに傾斜させて、図18に示すように、露光エリア168mnを僅かに傾斜させ、走査線の間隔を密にしてもよい。なお、図18は露光ヘッド166を1行目および2行目に5個ずつ、ヘッド並び方向に所定間隔ずらして配置した場合における露光済み領域を示すものである。また、上記のようにDMD50を走査方向に対し僅かに傾斜させて同一の走査線を複数のマイクロミラー62により走査する、いわゆる多重露光系の構成としてもよい。また、上記のようにDMD50を傾斜させて設置するのではなく、DMD50におけるマイクロミラー62の配列自体を、図19に示すように走査方向に対して僅かに傾斜させるようにしてもよい。また、上記のような構成に限らず、DMD50のマイクロミラー62から出射されるレーザ光の感光材料150面上への投影点が、図19に示すように配置されるようにするのであれば、その他の構成および方法を採用するようにしてもよい。たとえば、矩形状にマイクロミラー62が配列されたDMD50を用い、図19に示すような範囲のマイクロミラー62のみを使用して露光するようにしてもよい。
また、本実施形態では、同一の走査線を複数のマイクロミラーが走査する、いわゆる多重露光系に適用すると、分割リセット駆動を行っているので、走査速度を落とすことなく走査方向の解像度を上げることができる。より具体的には、上記と同様に、DMD50を走査方向に対して僅かに傾斜させて設置し、同一の走査線を複数のマイクロミラーが走査するようにするとともに、上記と同様に、分割リセット駆動を行うことにより、分割領域毎に異なる位置に露光点群を露光するようにすることができるので、走査速度を落とすことなく走査方向の解像度を上げることができる。
ここで、上記解像度の向上の効果を説明するため、まずは、分割リセット駆動を行わずに多重露光のみを行った場合における露光領域について説明する。図20に、3重露光、つまり、1つの走査線を3つの異なるマイクロミラーが走査する場合における露光領域を示す。図20における縦線は走査線を示し、図20(A)はDMD50において部分駆動される領域と走査線との位置関係を示す図である。
上記のように分割リセット駆動を行わずに3重露光を行った場合には、図20(B)に示すように、斜線丸部分のマイクロミラー、白丸部分のマイクロミラー、および黒丸部分のマイクロミラーによりそれぞれ1ラインが露光されるとともに、これらの3つのラインが重なって露光され、最終的には図20(C)に示すようなラインが露光される。
これに対し、図21に、分割リセット駆動を行って3重露光を行った場合における露光領域を示す。なお、図21は、分割リセット駆動の分割数を多重数と同じ3とした場合を示している。分割リセット駆動を行って3重露光を行った場合には、たとえば、斜線丸部分のマイクロミラーにより露光される露光点は、分割リセット駆動による制御信号の入力タイミングのずれにより1ラインにならず、分割領域毎の露光点がΔY/3ずつ走査方向にずれて露光される。また、白丸部分のマイクロミラー、および黒丸部分のマイクロミラーにより露光される露光点も、上記と同様にして露光され、そして、最終的には、斜線丸部分のマイクロミラー、白丸部分のマイクロミラー、および黒丸部分のマイクロミラーにより露光される露光点群が組み合わさって露光され、図21(C)に示すように、各分割領域におけるマイクロミラーにより1ラインがそれぞれ露光されることとなる。図20(C)におけるライン間をΔYとすると、図21(C)におけるライン間はΔY/3となり、走査方向の解像度を向上させることができる。なお、上記説明においては分割リセット駆動の分割数と多重数とを同じ数としたがこれに限らず互いに異なる数としてもよい。
また、上記のように分割リセット駆動を行う場合、感光材料150の移動に応じて分割領域への制御信号の出力のタイミングを制御することによって、露光されるドットの位置を制御することができる。たとえば、ドットの位置を分散させるようにすることもできる。したがって、感光材料150上に露光されるドットが所望の配置となるように、分割領域への制御信号の出力のタイミングを制御することにより、所望の解像度の露光画像を得ることができる。上記のように制御することにより、感光材料150の移動速度を落とさずに解像度の向上を図ることができる。
また、上記のように分割リセット駆動を行う場合には、感光材料150の移動と各分割領域への制御信号の入力タイミングのずれとを考慮して制御信号を生成することが望ましい。すなわち、感光材料150の移動および各分割領域への制御信号の入力タイミングのずれを考慮して、露光したい画像を表す画像データから各ドットに対応する描画データを生成し、その描画データを空間変調素子への制御信号に反映することが望ましい。図22に、感光材料150上へ露光したい画像と、DMD50に入力される制御信号との関係を説明する図を示す。なお、図22においては、斜線四角で示されたLの文字の部分が所望の画像であり、白丸および黒丸で示された部分がDMD50に入力される制御信号を模式的に示したものである。白丸がOFF信号を示し、黒丸がON信号を示している。そして、図22においては、一番左の図から順に右に向かうにつれて感光材料150の走査が次第に進んでいる様子を示している。また、図22においては、2つの分割領域I,IIに分割した場合における制御信号の模式図を示している。
図22(A)は、感光材料150の移動と各分割領域への制御信号の入力タイミングのずれとを考慮せずに生成した制御信号を模式的に示したものである。分割リセット駆動を行う場合には、各分割領域I,IIへの制御信号の入力タイミングのずれの間に感光材料150が移動するため、図22(A)に示すような制御信号を入力したのでは、実際に感光材料150上に露光される画像は所望の画像とは若干ずれてしまう。これに対し、図22(B)に示すように、各分割領域I,IIへの制御信号の入力タイミングのずれの間の感光材料150の移動を考慮し、分割領域Iと分割領域IIとの間が若干つまったような露光を行うような制御信号を生成して入力するようにすれば、実際には所望の画像により近い画像を露光することができる。なお、要求される解像度に応じて、上記図22(A)および(B)に示す方法のいずれかを選択すればよく、どちらの方法も採用可能である。
また、上記では空間光変調素子としてDMDを備えた露光ヘッドについて説明したがこのような反射型空間光変調素子の他に、透過型空間光変調素子(LCD)を使用することもできる。例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプの空間光変調素子(SLM;Spacial Light Modulator)や、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッタ(FLC)等の液晶シャッターアレイなど、MEMSタイプ以外の空間光変調素子を用いることも可能である。なお、MEMSとは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術によるマイクロサイズのセンサ、アクチュエータ、そして制御回路を集積化した微細システムの総称であり、MEMSタイプの空間光変調素子とは、静電気力を利用した電気機械動作により駆動される空間光変調素子を意味している。さらに、Grating Light Valve(GLV)を複数ならべて二次元状に構成したものを用いることもできる。これらの反射型空間光変調素子(GLV)や透過型空間光変調素子(LCD)を使用する構成では、上記したレーザの他にランプ等も光源として使用可能である。
また、上記の実施の形態では、合波レーザ光源を複数備えたファイバアレイ光源を用いる例について説明したが、レーザ装置は、合波レーザ光源をアレイ化したファイバアレイ光源には限定されない。例えば、1個の発光点を有する単一の半導体レーザから入射されたレーザ光を出射する1本の光ファイバを備えたファイバ光源をアレイ化したファイバアレイ光源を用いることができる。
さらに、複数の発光点が二次元状に配列された光源(たとえば、LDアレイ、有機ELアレイ等)を使用することもできる。これらの光源を使用する構成では、発光点のそれぞれが画素に対応するようにすることで、上記した空間変調措置を省略することも可能となる。
上記の実施形態では、図23に示すように、スキャナ162によるX方向への1回の走査で感光材料150の全面を露光する例について説明したが、図24(A)及び(B)に示すように、スキャナ162により感光材料150をX方向へ走査した後、スキャナ162をY方向に1ステップ移動し、X方向へ走査を行うというように、走査と移動を繰り返して、複数回の走査で感光材料150の全面を露光するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、いわゆるフラッドベッドタイプの露光装置を例に挙げたが、本発明の露光装置としては、感光材料が巻きつけられるドラムを有する、いわゆるアウタードラムタイプの露光装置であってもよい。
上記の露光装置は、例えば、プリント配線基板(PWB;Printed Wiring Board)の製造工程におけるドライ・フィルム・レジスト(DFR;Dry Film Resist)の露光、液晶表示装置(LCD)の製造工程におけるカラーフィルタの形成、TFTの製造工程におけるDFRの露光、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)の製造工程におけるDFRの露光等の用途に好適に用いることができる。
また、上記の露光装置には、露光により直接情報が記録されるフォトンモード感光材料、露光により発生した熱で情報が記録されるヒートモード感光材料の何れも使用することができる。フォトンモード感光材料を使用する場合、レーザ装置にはGaN系半導体レーザ、波長変換固体レーザ等が使用され、ヒートモード感光材料を使用する場合、レーザ装置にはAlGaAs系半導体レーザ(赤外レーザ)、固体レーザが使用される。
また、本発明における分割リセット駆動は、インクジェット方式などのプリンタにおける描画制御にも適用することができる。たとえば、インクの吐出による描画点を、本発明と同様の方法で制御することができる。つまり、本発明における描画素子を、インクの吐出などによって描画点を打つ素子に置き換えて考慮することができる。
本発明の描画装置の一実施形態を用いた露光装置の外観を示す斜視図 図1に示す露光装置のスキャナの構成を示す斜視図 感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図(A)、各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図(B) 図2に示す露光ヘッドの概略構成を示す斜視図 図4に示す露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った副走査方向の断面図(A)、(A)の側面図(B) 図4に示す露光ヘッドにおけるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図 図6に示すDMDの動作を説明するための説明図 DMDの分割領域を示す説明図 分割リセット駆動を行う場合におけるDMDへの画像データの転送時間とマイクロミラーのリセット時間とを示すタイミングチャート(A)、分割リセット駆動を行わない場合におけるDMDへの画像データの転送時間とマイクロミラーのリセット時間とを示すタイミングチャート(B) ファイバアレイ光源の構成を示す斜視図(A)、(A)の部分拡大図(B)、レーザ出射部における発光点の配列を示す平面図(C),(D) 図1に示す露光装置における合波レーザ光源の構成を示す平面図 図11に示すレーザモジュールの構成を示す平面図 図12に示すレーザモジュールの側面図 図12に示すレーザモジュールの部分側面図 分割リセット駆動を行った場合の、図9(A)とは異なる場合を示すタイミングチャート 分割リセット駆動を行った場合の、図9(A)及び図15とは異なる場合を示すタイミングチャート 分割領域1,2のマイクロミラー列を96列とし、分割領域3のマイクロミラー列を48列とした場合におけるタイミングチャート DMDを走査方向に対し傾斜させた場合における、感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図(A)、各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図(B) DMDのその他の実施形態を示す図 分割リセット駆動を行わずに多重露光のみを行った場合における露光領域を示す図 分割リセット駆動を行って多重露光を行った場合における露光領域を示す図 分割リセット駆動における、感光材料へ露光する所望の画像とDMDに入力される制御信号との関係を説明する図 スキャナによる1回の走査で感光材料を露光する露光方式を説明するための平面図 スキャナによる複数回の走査で感光材料を露光する露光方式を説明するための平面図
符号の説明
LD1〜LD7 GaN系半導体レーザ
10 ヒートブロック
11〜17 コリメータレンズ
20 集光レンズ
30 マルチモード光ファイバ
50 DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス、空間光変調素子)
53 反射光像(露光ビーム)
54、58 レンズ系(光学系)
56 走査面(被露光面)
64 レーザモジュール
66 ファイバアレイ光源
68 レーザ出射部
150 感光材料
152 ステージ(移動手段)
162 スキャナ
166 露光ヘッド
168 露光エリア
170 露光済み領域

Claims (30)

  1. 入射された光を入力された制御信号に応じて変調する描画素子が一列に多数配置された描画素子列が多数配列された空間光変調素子を有し、該空間光変調素子により変調された光を描画面に結像する描画ヘッドを、前記描画面に沿って所定の走査方向へ相対的に移動させて描画を行う描画方法において、
    前記描画素子列のうちの一部の複数の描画素子列のみに前記制御信号を出力するとともに、該一部の複数の描画素子列を1または複数の描画素子列毎に分割し、該分割された複数の分割領域毎に前記制御信号を順次出力し、前記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次前記変調を行わせることを特徴とする描画方法。
  2. 前記空間光変調素子の前記分割領域の数dを、下式を満たす大きさとすることを特徴とする請求項1記載の描画方法。
    d≧t/(t−u)
    ただし、t:全ての前記分割領域への前記制御信号の入力が終了するまでの時間
    u:1つの前記分割領域における描画素子が前記変調を行うのに必要な時間
  3. 前記複数の分割領域のうちの少なくとも1つの分割領域が有する前記描画素子列の数が、該少なくとも1つの分割領域以外の分割領域が有する前記描画素子列の数と異なる数であることを特徴とする請求項1または2記載の描画方法。
  4. 前記空間光変調素子により描画される描画点が前記分割領域毎に前記走査方向について所定の間隔ずれるように描画することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の描画方法。
  5. 前記描画面の相対移動速度および前記分割領域毎の前記ずれに基づいて、前記描画面の描画される画像を表す画像データから前記描画点の各々に対応する描画データを形成し、該描画データに基づいて前記制御信号を形成することを特徴とする請求項4記載の描画方法。
  6. 前記描画面をN重描画(Nは2以上の自然数)により描画することを特徴とする請求項4または5記載の描画方法。
  7. 前記分割領域の数を前記N重描画のNの大きさと同じ大きさにすることを特徴とする請求項6記載の描画方法。
  8. 前記空間光変調素子の使用描画素子から出射される描画光の前記描画面上への投影点が、該投影点の配列方向が前記走査方向に対して所定の傾斜角度をなすように配置されるようにすることを特徴とする請求項4から7いずれか1項記載の描画方法。
  9. 前記空間光変調素子を該空間光変調素子における描画素子行が前記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように設置することを特徴とする請求項8記載の描画方法。
  10. 前記空間光変調素子における描画素子を、前記空間光変調素子における描画素子行が前記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように配列させることを特徴とする請求項8項記載の描画方法。
  11. 前記描画面の相対移動速度に応じて前記各分割領域への前記制御信号の出力のタイミングを調整することを特徴とする請求項1から10いずれか1項記載の描画方法。
  12. 前記描画面に描画される描画ドットの所望の配置に応じて前記各分割領域への前記制御信号の出力のタイミングを調整することを特徴とする請求項11記載の描画方法。
  13. 前記走査方向の下流側の前記分割領域から順に前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1から12いずれか1項記載の描画方法。
  14. 前記描画面の相対移動速度に応じて前記各描画素子に出力する制御信号を生成することを特徴とする請求項1から13いずれか1項記載の描画方法。
  15. 入力された制御信号に応じて入射された光を変調する描画素子が一列に多数配置された描画素子列が多数配列された空間光変調素子を有し、該空間光変調素子により変調された光を描画面に結像するとともに、前記描画面に沿って所定の走査方向へ相対的に移動する描画ヘッドを備えた描画装置において、
    前記描画素子列のうちの一部の複数の描画素子列のみに前記制御信号を出力するとともに、該一部の複数の描画素子列が1または複数の描画素子列毎に分割された複数の分割領域毎に前記制御信号を順次出力し、前記制御信号の入力が終了した分割領域の描画素子から順次前記変調を行わせる制御手段を備えたことを特徴とする描画装置。
  16. 前記空間光変調素子の前記分割領域の数dが、下式を満たす大きさであることを特徴とする請求項15記載の描画装置。
    d≧t/(t−u)
    ただし、t:全ての前記分割領域への前記制御信号の入力が終了するまでの時間
    u:1つの前記分割領域における描画素子が前記変調を行うのに必要な時間
  17. 前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域に含まれる前記描画素子列の数が、該少なくとも1つの分割領域以外の分割領域に含まれる前記描画素子列の数と異なる数であることを特徴とする請求項14から16いずれか1項記載の描画装置。
  18. 前記制御手段が、前記空間光変調素子により描画される描画点が前記分割領域毎に前記走査方向について所定の間隔ずれるように前記制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項14から17いずれか1項記載の描画装置。
  19. 前記制御手段が、前記描画面の相対移動速度および前記分割領域毎の前記ずれに基づいて、前記描画面の描画される画像を表す画像データから前記描画点の各々に対応する描画データを形成し、該描画データに基づいて前記制御信号を形成するものであることを特徴とする請求項18記載の描画装置。
  20. 前記描画ヘッドが、前記描画面をN重描画(Nは2以上の自然数)により描画するものであることを特徴とする請求項18または19記載の描画装置。
  21. 前記制御手段が、前記分割領域の数を前記N重描画のNの大きさと同じ大きさにするものであることを特徴とする請求項20記載の描画装置。
  22. 前記空間光変調素子の使用描画素子から出射される描画光の前記描画面上への投影点が、該投影点の配列方向が前記走査方向に対して所定の傾斜角度をなすように配置されるように構成することを特徴とする請求項19から21いずれか1項記載の描画装置。
  23. 前記空間光変調素子における描画素子行が前記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように前記空間光変調素子が設置されたものであることを特徴とする請求項22記載の描画装置。
  24. 前記空間光変調素子が、前記空間光変調素子における描画素子行が前記走査方向に対して所定の傾斜角度を有するように前記描画素子が配列されたものであることを特徴とする請求項22記載の描画装置。
  25. 前記空間光変調素子が、前記制御信号に応じて反射面の角度が変更可能な多数のマイクロミラーが前記描画素子として配列されたマイクロミラーデバイスであることを特徴とする請求項14から24いずれか1項記載の描画装置。
  26. 前記空間光変調素子が、前記制御信号に応じて透過光を遮断することが可能な多数の液晶セルが前記描画素子として配列された液晶シャッターアレイであることを特徴とする請求項14から24いずれか1項記載の描画装置。
  27. 前記制御手段が、前記描画面の相対移動速度に応じて前記各分割領域への前記制御信号の出力のタイミングを調整するものであることを特徴とする請求項14から26いずれか1項記載の描画装置。
  28. 前記制御手段が、前記描画面に描画される描画ドットの所望の配置に応じて前記各分割領域への前記制御信号の出力のタイミングを調整するものであることを特徴とする請求項27記載の描画装置。
  29. 前記制御手段が、前記走査方向の下流側の前記分割領域から順に前記制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項14から28いずれか1項記載の描画装置。
  30. 前記制御手段が、前記描画面の相対移動速度に応じて前記各描画素子に出力する制御信号を生成するものであることを特徴とする請求項14から29いずれか1項記載の描画装置
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