JP2008094579A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前ローラおよび後ローラのいずれかが正規の位置から軸方向に僅かにずれて発生する走行状態の異常を検出することが可能な乗客コンベアの安全装置を得ることを目的とする。
【解決手段】踏段チェーン4と、一対の踏段ブラケット8、前輪軸9と後輪軸10a,10b、および一対の前ローラ12aと一対の後ローラ13a,13bをそれぞれ備える踏段5と、を備える乗客コンベアの安全装置において、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれを検出し、検出結果に基づいた応答信号を送信するセンサ部37a,37bと、応答信号に基づいて、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態の異常有無を判定する制御装置45と、を備え、検出エリアが、正規の位置を走行する場合の前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bのそれぞれの外周面の軸方向の両縁の部位に相当するエリアに設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、前ローラおよび後ローラのいずれかの走行状態の異常を検出するための乗客コンベアの安全装置に関するものである。
従来の乗客コンベアの安全装置は、無端状に連結されて移動するステップ、ステップの上面を構成するクリート、ステップの後面を構成するライザ、クリートの前部両側とライザの下部両側に配置され、それぞれ前軸と後軸に装着される外周がゴム製の前ローラおよび後ローラ、前ローラと後ローラを案内支持するレールを備え、さらに、後ローラが沈下した時、後軸に接触してステップ進行方向に沿って一定角度まで回転するレバーと、この回転に抵抗力を与えるばね体と、レバーの回転を検出する検出スイッチによって構成される安全装置をステップの走行路に設け、後ローラの走行状態の異常を検出していた(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−310492号公報
しかしながら、従来の乗客コンベアの安全装置では、後ローラの走行状態の異常は、後ローラが沈下した場合にのみ検出可能となっていた。従って、後ローラを後軸に回転自在に支持する軸受が破損するなどし、後ローラが正規の位置から後軸の軸方向に僅かにずれた状態でレール上を走行し続けた場合には、後ローラの走行状態に異常が発生しているにもかかわらず、異常が検出されないという問題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、前ローラおよび後ローラのいずれかが正規の位置から軸方向に僅かにずれて発生する走行状態の異常を検出することが可能な乗客コンベアの安全装置を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベアの安全装置は、循環走行する踏段チェーンと、踏板が上部に取り付けられた一対の踏段ブラケット、一対の踏段ブラケットの踏段チェーンの走行方向の一側で、一対の踏段ブラケットの側面外方に突出して配設された前輪軸、一対の踏段ブラケットの踏段チェーンの走行方向の他側で、一対の踏段ブラケットの側面外方に突出して配設された後輪軸、および前輪軸と後輪軸それぞれの踏段ブラケットの側面外方の両端部に回転自在に配設された一対の前ローラと一対の後ローラをそれぞれ備え、踏段チェーンに前輪軸が連結されて踏段チェーンに同期して循環走行する複数の踏段と、一対の前ローラと一対の後ローラのそれぞれを案内支持する一対の前輪用レールと一対の後輪用レールと、を備え、さらに、前輪用レールおよび後輪用レールのそれぞれに配設され、前輪用レールおよび後輪用レールに案内されて走行する前ローラおよび後ローラのそれぞれを検出し、検出結果に基づいた応答信号を送信するセンサ部と、応答信号に基づいて、前ローラおよび後ローラの走行状態の異常有無を判定する制御装置と、を有し、センサ部による前ローラおよび後ローラのそれぞれの検出エリアが、正規の位置を走行する場合の前ローラおよび後ローラのそれぞれの外周面の軸方向の両縁の部位に相当するエリアに設定されている。
前ローラまたは後ローラが軸方向に僅かにずれて発生する走行状態の異常を検出することが可能であるので、走行状態の異常が検出された前ローラまたは後ローラが外れるなどする前に早急に異常に対処でき、例えば、前ローラまたは後ローラが外れて、踏段チェーンにそのまま衝突するなど、他の機器に損傷を与えることが防止できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの模式図、図2はこの発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの踏段周辺の上面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図2のIV−IV矢視断面図、図5は図4のA部拡大断面図であり、正常に走行する前ローラと超音波センサとの配置関係を表している。図6は図5に相当する断面図であり、正規の位置から前輪軸の軸方向に僅かにずれて走行している前ローラと超音波センサとの配置関係を表している。図7はこの発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図、図8はこの発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が踏段ローラの走行状態の異常有無を判定する方法を説明するための断面図であり、図8の(a)および図8の(b)は図5のVIII−VIII矢視断面図であり、図8の(a)は正常に走行する前ローラが超音波センサと対向していない状態を示し、図8の(b)は正常に走行する前ローラが超音波センサと対向している状態を示し、図8の(c)は図6のVIII−VIII矢視断面図であり、正規の位置から前輪軸の軸方向に僅かにずれて走行する前ローラが超音波センサと対向した状態を示している。図9はこの発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が踏段ローラの走行状態の異常有無を判定する方法を説明するための側断面図であり、図9の(a)〜図9の(c)はそれぞれ図8の(a)〜図8の(c)の側断面図に相当している。
なお、図2は説明の便宜上、踏板の一部を切り欠き、また、欄干は図示していない。
また、図8は説明の便宜上、超音波センサの検出エリアを○印で示している。
まず、エスカレータ1の主要構成を説明する。
図1において、乗客コンベアとしてのエスカレータ1は、乗客コンベア本体部としてのエスカレータ本体部2の上下階側の内部に、それぞれ上階側スプロケット3aおよび下階側スプロケット3bが配設されている。エスカレータ本体部2は詳細には図示しないが、エスカレータ1の骨組みとなるトラスと称されるフレームと、この側面に取り付けられた外側板となどにより中空体状に形成されている。
また、無端状に連結された踏段チェーン4が、上階側スプロケット3aおよび下階側スプロケット3bに掛け渡されて、循環走行自在に設けられている。
また、踏段5が、踏段チェーン4に、多数連続して連結されて、無端コンベア状に配列されている。エスカレータ本体部2の上階側には、上階側スプロケット3aを介して踏段チェーン4と共に踏段5を回転走行せしめる駆動モータ16を有する駆動機器17が設けられている。また、駆動チェーン18が、駆動モータ16のトルクを上階側スプロケット3aに伝達可能なように、駆動機器17と上階側スプロケット3aとの間に掛け渡されている。
そして、エスカレータ1の走行を制御する乗客コンベア制御盤としてのエスカレータ制御盤19が駆動機器17に隣接して配設されている。また、踏段レール23が踏段チェーン4に沿って下階側から上階側に至るように設けられて、踏段5の走行を案内支持している。また後述の乗客コンベアの安全装置35Aの踏段ローラ変位検出部36A〜36Dが、踏段レール23の上階側の部位に配設され、制御装置45が、エスカレータ制御盤19に隣接して配設されている。
ここで、踏段5は、下階側の乗り口から乗車したエスカレータ1の利用者が上階側の降り口に運ばれる方向に循環走行されているものとする。
さらに、一対の欄干20が、コンベア状に配設された踏段5を挟むように対向してエスカレータ本体部2の上方に立設され、移動手摺21がこの欄干20の周縁に案内されて踏段5と同期して回転走行される。
ここで、踏段5の走行方向に垂直かつ水平な方向を幅方向とする。
図2〜図4において、各踏段5は、踏板6、ライザ7、一対の踏段ブラケット8、前輪軸9、一対の後輪軸10a,10b、および一対の前ローラ12a,12bと一対の後ローラ13a,13bとで構成される踏段ローラ11を備えている。
一対の踏段ブラケット8は、図3に示されるように、外形が略三角形の枠体に形成されて、対向する欄干20の内方で対向配置されている。
そして、踏板6が、両踏段ブラケット8の上部側の一辺8a間に取り付けられ、ライザ7が、両踏段ブラケット8において踏段5の走行方向(踏段チェーン4の走行方向)の後方に位置する他の一辺8b間に取り付けられている。このとき、踏板6がエスカレータ本体部2の外部に露出されるときには、踏板6が水平かつ、最上部に位置するようになっている。
また、前輪軸9がその軸方向を幅方向に合わせ、両端が両踏段ブラケット8のそれぞれを貫通し、両踏段ブラケット8の側面外方に突出した状態に両踏段ブラケット8に取り付けられている。また、一対の後輪軸10a,10bがその軸方向を幅方向に合わせ両踏段ブラケット8の側面外方に突出させた状態で両踏段ブラケット8にそれぞれ取り付けられている。このとき、前輪軸9は踏段5の走行方向の前方側(一側)に、後輪軸10a,10bは踏段5の走行方向の後方側(他側)に取り付けられている。
また、前輪軸9の両端の間隔は、後輪軸10a,10bの踏段ブラケット8の側面外方の端部間の間隔より長くなっている。
そして、前ローラ12aおよび後ローラ13aは、図3に示されるように、それぞれ、円柱状の主輪14と主輪14の外周面を覆い径方向に所定の厚さを有し、ゴムなどにより形成される外輪部15とで構成されている。
なお、前ローラ12bおよび後ローラ13bも同様に主輪14および外輪部15とで構成される。
そして、一対の前ローラ12a,12bが前輪軸9の両端に軸受(図示せず)を介して前輪軸9に軸周りに回転自在に取り付けられている。さらに、前輪軸9は、前ローラ12a,12b近傍の部位で踏段チェーン4に連結されている。これにより、前ローラ12a,12bは、踏段チェーン4の走行に連動して移動される。
また、一対の後ローラ13a,13bが、それぞれの後輪軸10a,10bの踏段ブラケット8の側面外方側の端部に軸受(図示せず)を介して両後輪軸10a,10bの軸周りに回転自在に取り付けられている。
踏段レール23は、一対の前輪用レール24a,24bおよび一対の後輪用レール27a,27bを有し、それぞれ断面L字状に形成されている。一対の前輪用レール24a,24bおよび一対の後輪用レール27a,27bのそれぞれの間隔は、一対の前ローラ12a,12bの間隔および一対の後ローラ13a,13bの間隔にそれぞれ対応している。
このとき、一対の前輪用レール24a,24bは、それぞれの断面L字の一辺25a,25bの延設方向を踏段5の走行方向に合わせ、断面L字の他辺26a,26bが互いに対向するように配設されている。このとき、断面L字の一辺25a,25bのそれぞれは、断面L字の他辺26a,26bの下端から、断面L字の他辺26a,26bと対向する断面L字の他辺26b,26aに向かって突出している。そして、前ローラ12a,12bのそれぞれが断面L字の一辺25a,25b上に配置されている。
また、一対の後輪用レール27a,27bも同様に、それぞれの断面L字の一辺28a,28bの延設方向を踏段5の走行方向に合わせ、断面L字の他辺29a,29bが互いに対向するように配設されている。このとき、断面L字の一辺28a,28bのそれぞれは、断面L字の他辺29a,29bの下端から、断面L字の他辺29a,29と対向する断面L字の他辺29b,29aに向かって突出している。そして、後ローラ13a,13bのそれぞれが断面L字の一辺28a,28b上に配置されている。
そして、踏段チェーン4が回転駆動されると、前ローラ12a,12bが前輪用レール24a,24bの断面L字の一辺25a,25b上をそれぞれ走行(転動)し、後ローラ13a,13bが後輪用レール27a,27b上を前ローラ12a,12bに追従して走行(転動)する。これにより、踏段5が踏段チェーン4に連動して循環走行される。
そして、図2および図4〜図7において、乗客コンベアの安全装置35Aは、踏段ローラ変位検出部36A〜36D、制御装置45、警告報知手段としてのモニタ50を備えている。
踏段ローラ変位検出部36A,36Bおよび踏段ローラ変位検出部36C,36Dのそれぞれは、前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに対応して配設されている。また、各踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの配設箇所は、各前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bの上階側に配設されている。また、踏段ローラ変位検出部36Aと踏段ローラ変位検出部36Bおよび踏段ローラ変位検出部36Cと踏段ローラ変位検出部36Dのそれぞれは、図2に示されるように踏段5の走行方向に平行かつ踏板6の幅方向の中心を含む平面に対して対称に配置されている。
踏段ローラ変位検出部36A〜36Dは、取付金具40aおよびセンサ部37aをそれぞれ有している。取付金具40aは一辺41と他辺42からなる断面L字状に形成されている。また、センサ部37aは、一組の超音波センサ38a,38bを有している。
そして、踏段ローラ変位検出部36Aは、取付金具40aの一辺41を前輪用レール24aの断面L字の他辺26aに合わせて固着されている。このとき、取付金具40aは、その断面L字の他辺42が、前輪用レール24aの断面L字の一辺25aと対向するように配設されている。そして、前ローラ12aは、取付金具40aの断面L字の他辺42と前輪用レール24aの断面L字の一辺25aとの間を走行し、該他辺42と前ローラ12aの外周面とは所定の間隔を有している。
そして、一組の超音波センサ38a,38bが、取付金具40aの断面L字の他辺42に、前輪用レール24aの断面L字の一辺25aと対向する位置にかつ、幅方向に隣接して取り付けられている。また、超音波センサ38a,38bのうち、踏板6の幅方向の中心側の超音波センサを超音波センサ38aとし、該幅方向外方の超音波センサを超音波センサ38bとする。
超音波センサ38a,38bは、詳細には図示しないがセンサビームとしての超音波を発信するビーム発信部と、物体で反射された超音波を受信するビーム受信部を備えるセンサヘッド39a,39bを有している。
そして、超音波センサ38a,38bは、超音波をセンサヘッド39a,39bから発信してから再度センサヘッド39a,39bで超音波を受信するまでの時間を計測することでセンサヘッド39a,39bと物体との距離を測定できるようになっている。
また、踏段ローラ変位検出部36Bが、前輪用レール24bに踏段ローラ変位検出部36Aと同様に配設されている。
また、踏段ローラ変位検出部36C,36Dが、後輪用レール27a,27bに、踏段ローラ変位検出部36Aと同様に配設されている。
そして、それぞれの踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの超音波センサ38a,38bのセンサヘッド39a,39bからは、対向する前輪用レール24a,24bの断面L字の一辺25a,25bまたは対向する後輪用レール27a,27bの断面L字の一辺28a,28bに向けて、超音波が発信されている。
このとき、超音波センサ38a,38bは、以下の条件を満たすように配設されている。まず、正常に(正規の位置で)走行される前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれが各超音波センサ38a,38bから発信される超音波を横切って通過する場合を想定する。このとき、超音波センサ38a,38bは、超音波センサ38a,38bのそれぞれから発信される超音波が前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの軸方向における両側縁部近傍の外周面でそれぞれ反射されるように配設されている。
また、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの外周面に到達する超音波は、所定の面積をもって、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの外周面で反射されるようになっている。ここで、超音波が到達する前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの外周面における軸方向の両縁の部位を検出エリアと定義する。
さらに、超音波センサ38a,38bは、センサヘッド39a,39bから発信される超音波の進行方向に対して所定の距離範囲にある物体のみを検出するようになっている。この所定の距離範囲を検出距離範囲と定義する。即ち、超音波センサ38a,38bでは、超音波の進行方向に物体があったとしても、検出距離範囲外にある物体の検出は行われない。
例えば、検出距離範囲は、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのセンサヘッド39a,39bから発信される超音波の進行方向に、各超音波センサ38a,38bに対応する新規の前ローラまたは新規の後ローラの軸心が位置された状態において、センサヘッド39a,39bと、新規の前ローラまたは新規の後ローラの外輪部15の外周面から外輪部15の径方向の厚さの半分まで侵入した部位との間に設定することができる。
ここで、新規の前ローラおよび新規の後ローラとは、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bにおいて、それぞれの外輪部15が磨耗や剥離されていない状態のものをいう。
この場合、例えば、正常に走行している前ローラ12a,12bが、超音波を横切って通過したときには、図5に示されるように、踏段ローラ変位検出部36Aの超音波センサ38a,38bから発信された超音波は、前ローラ12aの外周面で反射されて、センサヘッド39a,39bで受信される。これにより、踏段ローラ変位検出部36Aが、前ローラ12aの通過を検出できるようになっている。
また、前ローラ12aが通過して次の前ローラが超音波を横切るまで、検出距離範囲に何も存在しないので、超音波センサ38a,38bによる物体の検出が行われなくなる。
そして、超音波センサ38a,38bには、物体(前ローラ12a)を検出した場合ON信号を発し、検出しない場合OFF信号を発する応答端子(図示せず)が設けられている。
また、踏段ローラ変位検出部36B〜36Dの超音波センサ38a,38bについても、同様に前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bの通過を検出できるようになっている。
次に、図6に示されるように、例えば、前ローラ12aを支持する軸受が破損するなどし、前ローラ12aが正規の位置から前輪軸9の軸方向外方に僅かにずれた状態で前輪用レール24a上を走行し続けた場合を想定する。この場合、踏段ローラ変位検出部36Aの超音波センサ38a,38bのうち超音波センサ38aから発信される超音波を前ローラ12aが横切らなくなるので、超音波が反射されず、超音波センサ38aでは前ローラ12aの通過が検出されなくなる。
また、前ローラ12aが正規の位置から前輪軸9の軸方向内方に僅かにずれた状態で前輪用レール24a上を走行し続けた場合には、超音波センサ38bで前ローラ12aの通過が検出されなくなる。
同様に、前ローラ12b、後ローラ13a,13bが、軸方向にずれた状態で走行し続けた場合には、踏段ローラ変位検出部36B〜36Dの超音波センサ38a,38bのいずれか一方で、前ローラ12b、後ローラ13a,13bの通過が検出されなくなる。
次に、制御装置45について説明する。制御装置45は、図7に示されるように演算制御手段としてのCPU46、CPU46が演算制御を行う際のワーキングエリアに用いられるRAM47および踏段5の走行状態の異常有無の判定を行うためのプログラムが格納されたROM48を有している。そして、CPU46が、ROM48に格納されたプログラムの内容に基づいて、踏段5の走行状態の異常有無の判定を行うように演算および制御を行う。
モニタ50は、例えば、エスカレータ1が設置された建物の管理室や、エスカレータ1の保守管理を行う管理会社などに設置される。
次いで、上記のように構成された乗客コンベアの安全装置35Aの電気的接続および動作について説明する。
図7に示されるように、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの各超音波センサ38a,38bの応答端子がRAM47と電気的に接続されている。また、制御装置45はモニタ50と電気的に接続される。また制御装置45は、エスカレータ制御盤19にも電気的に接続されている。
制御装置45に受信された各超音波センサ38a,38bの応答信号(ONまたはOFF信号)は、RAM47に格納される。そして、CPU46が、RAM47に格納された応答信号を参照し、応答信号によって踏段5の走行状態の異常有無の判定を行うようになっている。また、制御装置45は、エスカレータ制御盤19に任意に走行信号および停止信号を送信できるようになっており、エスカレータ制御盤19では、走行信号および停止信号に従って踏段5の走行および停止を行う。また、制御装置45は、踏段ローラ11の走行状態に応じてモニタ50に警告を報知させる警告信号を送信できるようになっており、モニタ50では受信した信号に基づいた警告が表示される。
次いで、制御装置45が各超音波センサ38a,38bの応答信号に応じて行う踏段ローラ11の走行状態の異常有無の判定について説明する。
踏段ローラ11のうち、前ローラ12aが踏段ローラ変位検出部36Aの配設場所を通過する場合について述べる。
まず、図8の(a)および図9の(a)に示されるように、超音波センサ38a,38bによる超音波の発信方向に前ローラ12aがない場合について述べる。前述の検出距離範囲に物体が存在しないので、超音波センサ38a,38bのいずれにおいても前ローラ12aの検出は行われず、また、制御装置45では、超音波センサ38a,38bからの応答信号を「OFF」として受信する。制御装置45で超音波センサ38a,38bの検出信号がOFFとして受信される場合、つまり、前ローラ12aの検出がなされない場合の結果を「×」とする。
次いで、図8の(b)および図9の(b)に示されるように正常に走行している前ローラ12aが、踏段ローラ変位検出部36Aの配設場所を通過する場合について述べる。
超音波センサ38a,38bから発信されたいずれの超音波とも、前ローラ12aの外輪部15の外周面に反射されるので前ローラ12aの通過が検出され、制御装置45では、超音波センサ38a,38bの両方からの応答信号を「ON」として受信する。制御装置45で超音波センサ38a,38bの応答信号が「ON」として受信される場合、つまり、前ローラ12aの検出がなされた場合の結果を「○」とする。
次いで、図8の(c)および図9の(c)に示されるように、前輪軸9の軸方向外方に僅かにずれた前ローラ12aが、踏段ローラ変位検出部36Aの配設場所を通過する場合について述べる。
超音波センサ38bから発信された超音波は、前ローラ12aで反射されるので前ローラ12aの通過を検出するものの、超音波センサ38aから発信された超音波は検出エリアが前ローラ12aから外れて反射されないので、前ローラ12aの通過が検出されない。そして、制御装置45では、超音波センサ38a,38bからの応答信号はそれぞれ「OFF」と「ON」とに分かれて受信する。
なお、前ローラ12aが前輪軸9の軸方向の内方にずれた場合には、超音波センサ38bから発信された超音波による検出エリアが前ローラ12aから外れて前ローラ12aの通過が検出されず、超音波センサ38a,38bの応答信号はそれぞれ「ON」と「OFF]となる。
また、前ローラ12aが踏段ローラ変位検出部36Aの配設場所を通過する場合について説明したが、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bが対応する踏段ローラ変位検出部36B〜36Dの配設場所を通過する場合にも、同様の手順で超音波センサ38a,38bの応答信号が制御装置45で受信される。
以上をふまえて、前ローラ12aの走行状態の異常有無の判定は以下のように行う。
制御装置45のCPU46は、RAM47を参照し、踏段ローラ変位検出部36Aの2つの超音波センサ38a,38bによる前ローラ12aの検出結果がいずれも「×」または「○」であり、前ローラ12aの走行状態は「正常」と判定する。
また、CPU46は、超音波センサ38a,38bによる前ローラ12aの検出結果が「○」と「×」に分かれたときに、前ローラ12aの走行状態は「異常」であると判定する。
なお、制御装置45は、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態の異常有無についても前ローラ12aの場合と同様に判定を行っている。
CPU46は、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの走行状態が異常であると判定すると、モニタ50に警告信号を送信し、モニタ50では、例えば「踏段ローラ走行状態異常発生」などの文字が表示される。さらにCPU46は、エスカレータ制御盤19に停止信号を出力し、踏段5の走行を停止させる。
この実施の形態1では、前輪用レール24a、24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに対応させて、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dがとりつけられ、各踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの超音波センサ38a,38bの検出距離範囲にある物体を検出できるようになっている。そして、超音波センサ38a,38bによる前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの検出エリアは、正規の位置を走行する前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bが超音波を横切って通過した場合における前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのそれぞれの外周面における軸方向の両縁近傍の部位に設定されている。
従って、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bが前輪軸9または後輪軸10a,10bの軸方向に僅かにずれたときには、超音波センサ38a,38bの検出エリアのいずれか一方が、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの外周面から外れることになる。従って、軸方向にずれた前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bと対向する一組の超音波センサ38a,38bの一方に対する前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの検出結果が「×」となり、他方に対する検出結果が「○」となる。
従って、この実施の形態1によれば、乗客コンベアの安全装置35Aは、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの超音波センサ38a,38bに対応する前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの検出結果が「○」と「×」に分かれたときに、検出結果が分かれた前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bが軸方向にずれたものとして走行状態の異常が検出可能となる。
また、制御装置45は、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの走行状態が異常であると判定すると、モニタ50に異常が発生したことを表示させ、さらにエスカレータ制御盤19に踏段5の走行を停止さえるので、例えば、外れた前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bが外れて、踏段チェーン4にそのまま衝突するなど、他の機器に損傷を与えることが防止できる。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図である。図11はこの発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの前ローラの外輪部が剥離された状態で走行している前ローラと超音波センサとの配置関係を表す断面図である。
なお、説明の便宜上、図11では、剥離された外輪部を破線にて記している。
また、上記実施の形態1と同一部分または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10において、乗客コンベアの安全装置35Bは、ローラ異常表示手段としてのLED点灯盤52を備え、LED点灯盤52は制御装置45と接続されている。
LED点灯盤52は、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bに対応するように「前ローラA」、「前ローラB」、「後ローラA」および「後ローラB」などの文字が書かれた表示板(図示せず)と、該文字に対応して配置したLED53とを有している。後述するように、制御装置45が、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの走行状態が異常と判定した場合、異常と判定した前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bに対応するLED53を点灯させるものである。LED点灯盤52の設置場所は、エスカレータ1の乗降口周辺部や、機械室に配設されている。
また、制御装置45はタイマ49を備えている。そして、CPU46はタイマ49を任意にスタートおよびリセットすることが可能であり、タイマ49によって測定される時間経過を認知することができる。
また、一つの踏段5に配設された一対の前ローラ12a,12bおよび一対の後ローラ13a,13bの検出が同時に行えるように、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dがそれぞれ配設されている。すなわち、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bは、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのそれぞれの超音波センサ38a,38bから発信される超音波を同時に横切るように配設されている。
なお、乗客コンベアの安全装置35Bを備えるエスカレータの他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態1では、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかが軸方向のみにずれた場合の前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態の異常有無の判定方法について述べたが、この実施の形態2では、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの外輪部15が磨耗したり剥離したりした場合の異常有無の判定方法について述べる。
前述したように、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bからなる踏段ローラ11が踏段レール23に案内支持されている。従って、例えば一方の前ローラ12aの外輪部15が磨耗や剥離されて前ローラ12aの直径が小さくなっても、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bがそれぞれ前輪用レール24bおよび後輪用レール27a,27bに案内支持される。従って、図11に示されるように前ローラ12aが沈下しない状態で踏段5が走行される場合がある。また、前ローラ12a,12bは踏段チェーン4に連結されているので、踏段チェーン4の張力によって沈下しにくくなっている。
そこで、外輪部15が剥離した前ローラ12aが沈下せずに走行し、踏段ローラ変位検出部36Aの配設場所を通過する場合について述べる。なお、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bは正常状態で走行している。
前ローラ12aの外輪部15が剥離されると、主輪14が露出されて前ローラ12aの直径が小さくなる。従って、超音波センサ38a,38bのセンサヘッド39a,39bと主輪14の外周面との間の距離は検出距離範囲より長い長さとなり、超音波センサ38a,38bでは、前ローラ12aを検出しなくなる。
前述したが、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dの超音波センサ38a,38bによる前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの検出が同時に行われている。
そして、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのそれぞれの超音波センサ38a,38bのうち、踏段ローラ変位検出部36B〜36Dの超音波センサ38a,38bによる前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bの検出結果はいずれも「○」であり、踏段ローラ変位検出部36Aの超音波センサ38a,38bによる前ローラ12aの検出結果がいずれも「×」となる。
なお、前ローラ12aの外輪部15が剥離した場合について述べたが、前ローラ12bまたは後ローラ13a,13bの外輪部15が剥離した場合には、外輪部15が剥離した前ローラ12bまたは後ローラ13a,13bに対応する超音波センサ38a,38bの両方による前ローラ12bまたは後ローラ13a,13bの検出結果が「×」となる。
以上をふまえ、外輪部15が剥離したりしたにもかかわらず、沈下せずに走行する前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの走行状態の異常の検出を以下のように行う。
踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのうち少なくとも一つの踏段ローラ変位検出部の超音波センサ38a,38bに対応する前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの検出結果がいずれも「○」であり、残りの踏段ローラ変位検出部の超音波センサ38a,38bに対応する前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの検出結果がいずれも「×」であった場合を想定する。この場合、CPU46は、両方の超音波センサ38a,38bの検出結果が「×」であった踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのいずれかに対応する前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの外輪部15が剥離したものとして、該前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの走行状態を「異常」であると判定する。
また、超音波センサ38a,38bによる前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの検出結果がすべて「○」の場合は、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態はすべて「正常」であると判断する。
また、超音波センサ38a,38bによる前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの検出結果がすべて「×」の場合は、以下のように前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態を判定する。
ここで、例えば、正常状態で走行する前ローラ12aは、隣接する前ローラ12aの配置間隔によって決まる所定の周期ごとに、超音波センサ38a,38bから発信される超音波を横切るので、超音波センサの38a,38bでは、所定の周期ごとに前ローラ12aを検出する。なお、同様に、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bも所定の周期ごとに超音波センサ38a,38bで検出される。
そして、この所定の周期に冗長時間を加えた判定基準時間と定義する。冗長時間は、上記所定の周期以内で任意に設定すればよい。
そして、CPU46は、超音波センサ38a,38bによる前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの検出結果がすべて「×」に切り替わった場合、タイマ49をスタートさせる。
そして、CPU46は、タイマ49の経過時間が判定基準時間を越えていないと判断した場合、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態はすべて「正常」であると判断する。
次に、CPU46は、タイマ49の経過時間が判定基準時間を越えたと判断した場合、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bがすべて沈下して、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bが検出されないものとみなし、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態はすべて「異常」であると判断する。
なお、前輪軸9または後輪軸10a,10bの軸方向に前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかがずれた場合の走行状態の異常検出は上記実施の形態1と同様に行うことができる。
また、CPU46は、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの走行状態が異常であると判断すると、エスカレータ制御盤19に停止信号を送信し、踏段5の走行を停止するとともに、走行状態が異常であると判断された前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bに対応するLED53を点灯させる。
従って、この実施の形態2によれば、実施の形態1に加えて、外輪部15が剥離や磨耗し、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの直径が短くなっているにもかかわらず、沈下せずに走行を続ける前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの走行状態の異常を検出することができる。また、走行状態が異常であると判断された前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bに対応するLED点灯盤52のLED53が点灯されるので、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bのどの箇所で異常が発生したかを容易に認知でき、異常が発生した前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの交換時の作業性が向上する。
なお、この実施の形態2では、検出距離範囲を前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの外輪部15の剥離を検出するものとして説明したが、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bにおける外周面の磨耗限界を規定するものとしてもよい。
即ち、検出距離範囲を、センサヘッド39a,39bと、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dのセンサヘッド39a,39bから発信される超音波の進行方向に、各超音波センサ38a,38bに対応する新規の前ローラまたは新規の後ローラの軸心が位置された状態において、センサヘッド39a,39bと、新規の前ローラおよび新規の後ローラの外輪部15の外周面から外輪部15の径方向に所定の距離だけ侵入した部位との間に設定する。
この場合、前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかが、新規の前ローラまたは新規の後ローラの外周面に比べて径方向に所定の距離以上(磨耗限界以上)に磨耗されると、センサ部37aで検出されなくなる。従って、制御装置45は、センサ部37aで検出されなくなった前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの走行状態が異常であると判断することができる。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図、図13はこの発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータにおいて、正常に走行している前ローラと光電センサとの配置関係を表す断面図、図14はこの発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が、踏段ローラの走行状態の異常有無を判別する方法を説明するための断面図であり、図14の(a)〜図14の(c)は図13のXIV−XIV矢視断面図またはそれに相当する図であり、図14の(a)は前ローラが光電センサと対向していない状態を示し、図14の(b)は正常に走行する前ローラが光電センサと対向している状態を示し、図14の(c)は正規の位置から前輪軸の軸方向外方に僅かにずれて走行する前ローラが光電センサと対向した状態を示している。図15はこの発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が、踏段ローラの走行状態の異常有無を判別する方法を説明するための側断面図であり、図15の(a)〜図15の(c)はそれぞれ図14の(a)〜図14の(c)の側断面図に相当している。
なお、図14では説明の便宜上、光電センサの検出エリアを○印で示している。また、上記実施の形態1と同一部分または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12において、乗客コンベアの安全装置35Cは、踏段ローラ変位検出部36E〜36Hを有している。そして、踏段ローラ変位検出部36E〜36Hのセンサ部37bはビーム発信部としての一組の投光器55a,55bおよびビーム受信部としての一組の受光器56a,56bからなる光電センサで構成され、受光器56a,56bはRAM47と電気的に接続されている。
図13において、踏段ローラ変位検出部36Eは、上述のセンサ部37bおよび取付金具40bを有している。なお、詳細には図示しないが、踏段ローラ変位検出部36F〜36Hは踏段ローラ変位検出部36Eと同様に構成される。
そして、踏段ローラ変位検出部36E,36Fおよび踏段ローラ変位検出部36G,36Hは、各前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに対応して配設されている。そして、踏段ローラ変位検出部36A〜36Dと同様に、踏段ローラ変位検出部36Eと踏段ローラ変位検出部36Fおよび踏段ローラ変位検出部36Gと踏段ローラ変位検出部36Hのそれぞれは、踏段5の走行方向に平行かつ踏板6の幅方向の中心を含む平面に対して対称に配置されている。
次いで、前輪用レール24aに取り付けられた踏段ローラ変位検出部36Eの配設について説明する。
前輪用レール24aの断面L字の一辺25aには、図13に示されるように一対の孔54a,54bが形成され、該断面L字の一辺25aと対向する取付金具40aの断面L字の他辺42には、孔54c,54dが形成され、孔54aと孔54cおよび孔54bと孔54dはそれぞれ対向する位置に形成されている。
さらに、孔54a,54bおよび孔54c,54dのそれぞれは、正常に走行する前ローラ12aと対向した場合の前ローラ12aの外周面における軸方向の両縁の部位と対向する位置に形成されている。
そして、取付金具40bが、ボルトおよびナット58にて、孔54c,54dの近傍の取付金具40aに固定され、また、さらに投光器55a,55bが孔54c,54dに対応して取付金具40bに固着されている。また、取付金具40cがボルトおよびナット58にて、孔54a,54b近傍の前輪用レール24aの断面L字の一辺25aに固着され、さらに受光器56a,56bが孔54a,54bに対応するように取付金具40cに固着されている。
また、図示しないが、踏段ローラ変位検出部36F〜36Hの投光器55a,55bおよび受光器56a,56bが、取付金具40aに取り付けられた取付金具40b、および前輪用レール24bおよび後輪用レール27a,27bに取り付けられた取付金具40cに踏段ローラ変位検出部36Eと同様に配設されている。
なお、乗客コンベアの安全装置35Cを備えるエスカレータの他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
そして、踏段ローラ変位検出部36E〜36Hのそれぞれの投光器55a,55bは受光器56a,56bに向かってセンサビームとしての光を投光し、受光器56a,56bは、受光した光を検出するようになっている。ここで、投光器55a,55bのうち、踏板6の幅方向の中心側の投光器を投光器55aとし、該幅方向外方の投光器を投光器55bとする。また、受光器56a,56bのうち、踏板6の幅方向の中心側の受光器を受光器56aとし、該幅方向外方の受光器を受光器56bとする。
そして、例えば、正常に走行している前ローラ12aが、踏段ローラ変位検出部36Eの投光器55a,55bから投光される光を遮って走行した場合、光は前ローラ12aの外周面の軸方向の両縁の部位で遮光されて、受光器56a,56bでは前ローラ12aの通過が検出される。
ここで、光が到達する前ローラ12aの外周面における軸方向の両縁の部位を検出エリアとなる。つまり、投光器55a,55bおよび受光器56a,56bは、検出エリア、孔54a,54bおよび孔54c,54dを介して対向配置されている。
さらに、受光器56a,56bには、投光器55a,55bからの光をそのまま受光した場合OFF信号を発し、光が遮光された場合にはON信号を発する応答端子が設けられ、応答端子が前述したRAM47に接続されている。そして、受光器56a,56bからのON信号またはOFF信号はRAM47に格納される。
なお、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bの検出は、踏段ローラ変位検出部36F〜36Hの投光器55a,55bおよび受光器56a,56bによって前ローラ12aの検出と同様になされる。
次に、前輪軸9に前ローラ12aを回転自在に支持する軸受が破損するなどし、前ローラ12aが正規の位置から前輪軸9の軸方向に僅かにずれた状態でレール上を走行し続けた場合を想定する。この場合、2つの投光器55a,55bから投光される光のうち少なくとも一方の検出エリアが前ローラ12aの外周面から外れるので対向する受光器56a,56bの一方に到達する。従って、一方の受光器では前ローラの通過を検出しない。
次いで、応答信号(ON信号またはOFF信号)に応じて制御装置45が行う前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態の異常有無の判定について説明する。
踏段ローラ11のうち、前ローラ12aが踏段ローラ変位検出部36Eの配設場所を通過する場合について述べる。
まず、図14の(a)および図15の(a)に示されるように、対向する投光器55a,55bと受光器56a,56bとの間に前ローラ12aが配置されていない場合について述べる。
投光器55a,55bから照射された光は遮られることなく対向する受光器56a,56bに到達されて、いずれの受光器56a,56bでも前ローラ12aの通過は検出されない。従って、制御装置45では、受光器56a,56bからの応答信号を「OFF」として受信する。制御装置45で受光器56a,56bの応答信号が「OFF」として受信された場合、つまり、前ローラ12aの検出がされない場合の結果を「×」とする。
次いで、正常に走行している前ローラ12aが、対向する投光器55a,55bと受光器56a,56bとの間に配置された場合について述べる。
図14の(b)および図15の(b)に示されるように、投光器55a,55bから投光された光は、前ローラ12aの外周面で遮光され、受光器56a,56bでは受光されない。従って、受光器56a,56bの両方で前ローラ12aの通過を検出し、制御装置45では、受光器56a,56bからの応答信号を「ON」として受信する。制御装置45で受光器56a,56bの応答信号が「ON」として受信された場合、つまり、前ローラ12aの検出がなされた場合の結果を「○」とする。
次いで、正規の位置から前輪軸の軸方向の外方にずれた前ローラ12aが対向する投光器55a,55bと受光器56a,56bとの間に配置された場合について述べる。
図14の(c)および図15の(c)に示されるように、投光器55bから投光された光は、前ローラ12aで遮光されるので、受光器56bでは、前ローラ12aの通過を検出する。一方、投光器55aから投光された光は、検出エリアが前ローラ12aの外周面から外れるので、受光器56aに到達し、受光器56aでは前ローラ12aの通過を検出しない。従って、制御装置45では、受光器56a,56bからの応答信号を「OFF」と「ON」として受信する。
なお、前ローラ12aが前輪軸9の軸方向の内方にずれた場合には、投光器55bから投光された光による検出エリアのみが前ローラ12aから外れる。従って、受光器56aで前ローラ12aの通過が検出され、受光器56bでは前ローラ12aの通過が検出されず、制御装置45では、受光器56a,56bからの応答信号を「ON」と「OFF]としてそれぞれ受信する。
また、前ローラ12aが踏段ローラ変位検出部36Eの配設場所を通過する場合について説明したが、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bが対応する踏段ローラ変位検出部36B〜36Dの配設場所を通過する場合にも、同様の手順で受光器56a,56bの応答信号が制御装置45で受信される。
以上をふまえて、前ローラ12aの走行状態の異常有無の判定は以下のように行う。
制御装置45のCPU46は、RAM47を参照し、2つの受光器56a,56bによる前ローラ12aの検出結果が「×」または「○」のときは前ローラ12aの走行状態は「正常」と判定し、受光器56a,56bによる前ローラ12aの検出結果が「○」と「×」に分かれたときに、前ローラ12aの走行状態は「異常」であると判定する。
なお、制御装置45では、前ローラ12bおよび後ローラ13a,13bの走行状態の異常有無についても前ローラ12aの場合と同様に判定を行っている。
前ローラ12a,12bおよび後ローラ13a,13bのいずれかの走行状態が異常であるとCPU46が判定すると、CPU46はモニタ50に警告信号を送信し、モニタ50では、例えば「踏段ローラ走行状態異常発生」などの文字が表示される。さらにCPUは、エスカレータ制御盤19に停止信号を出力し、踏段5の走行を停止させる。
この実施の形態3では、対向する一対の投光器55a,55bと一対の受光器56a,56bの間を前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bが通過し、投光器55a,55bから投光される光が受光器56a,56bで受光されるようになっている。
そして、投光器55a、55bは、投光される光が正常に走行する場合の前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの外周面における軸方向の両側で遮光されるように配設されている。
従って、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bがその軸方向に僅かにずれたときには、いずれか一方の投光器55a,55bから投光される光が、前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bに遮光されずにそのままの光強度で受光器56a,56bに到達される。従って、一組の受光器56a,56bの一方による前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bの検出結果が「×」となり、他方に対する検出結果が「○」となる。従って、乗客コンベアの安全装置35Cは前輪用レール24a,24bまたは後輪用レール27a,27bに配設された光電センサに対する前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bのそれぞれの検出結果が「○」と「×」に分かれたときに、検出結果が分かれた前ローラ12a,12bまたは後ローラ13a,13bが軸方向に僅かにずれたものとして走行状態の異常が検出可能となる。
従って、この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、実施の形態3では、センサ部37bとして光電センサを用いるものとして説明したが、透過型の超音波センサを用いることもできる。
また、各実施の形態では、警告報知手段はモニタ50であるものとして説明したが、警告報知手段はモニタ50に限定されるものではなく、スピーカなどを用いて音声により警告を発するものなどでもよい。
また、投光器55a,55bが取付金具40bを介して取付金具40aに取り付けられ、受光器56a,56bが前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに取り付けられるものとして説明したが、投光器55a,55bが前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに取り付けられ、受光器56a,56bが取付金具40aに取り付けられていてもよい。
また、取付金具40aに取り付けられる投光器55a,55bは、孔54a,54bを介さずに取り付けられていてもよい。
また、各実施の形態では、踏段ローラ変位検出部36A〜36Hは、前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bそれぞれの上階側の部位に配設するものとして説明したが、踏段ローラ変位検出部36A〜36Hは、前輪用レール24a,24bおよび後輪用レール27a,27bのそれぞれに対して、いずれの箇所に配設してもよい。
また、乗客コンベアとしてのエスカレータ1に本発明の安全装置35A〜35Cを適用するものとして説明したが、乗客コンベアとしての動く歩道にも本発明の安全装置35A〜35Cを適用できる。
また、各実施の形態では、踏段ローラ変位検出部36A〜36Hのそれぞれに配置されるセンサ部37a,37bは、超音波センサ38a,38bまたは光電センサを2つずつ配設するものとして説明したが、超音波センサ38a,38bまたは光電センサは2つ配設されるものに限定されず、複数配設しても良い。
また、エスカレータ制御盤19と制御装置45は別々に配設されるものとして説明したが、エスカレータ制御盤19と制御装置45は一体に配設されているものでもよい。
また、実施の形態1,3において、LED点灯盤52を実施の形態2と同様に配設してもよい。
この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの模式図である。 この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの踏段周辺の上面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 図4のA部拡大断面図であり、正常に走行する前ローラと超音波センサとの配置関係を表している。 図5に相当する断面図であり、正規の位置から前輪軸の軸方向に僅かにずれて走行している前ローラと超音波センサとの配置関係を表している。 この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が踏段ローラの走行状態の異常有無を判定する方法を説明するための断面図である。 この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が踏段ローラの走行状態の異常有無を判定する方法を説明するための側断面図である。 この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータの前ローラの外輪部が剥離された状態で走行している前ローラと超音波センサとの配置関係を表す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置のブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置を備えるエスカレータにおいて、正常に走行している前ローラと光電センサとの配置関係を表す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が、踏段ローラの走行状態の異常有無を判別する方法を説明するための断面図である。 この発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置の制御装置が、踏段ローラの走行状態の異常有無を判別する方法を説明するための側断面図である。
符号の説明
4 踏段チェーン、5 踏段、8 踏段ブラケット、9 前輪軸、10a,10b 後輪軸、12a,12b 前ローラ、13a,13b 後ローラ、19 エスカレータ制御盤(乗客コンベア制御盤)、24a,24b 前輪用レール、27a,27b 後輪用レール、35A〜35C 乗客コンベアの安全装置、37a,37b センサ部、39a,39b センサヘッド(ビーム発信部、ビーム受信部)、45 制御装置、50 モニタ(警告報知手段)、52 LED点灯盤(ローラ異常表示手段)、55a,55b 投光器(ビーム発信部)、56a,56b 受光器(ビーム受信部)。

Claims (7)

  1. 循環走行する踏段チェーンと、
    踏板が上部に取り付けられた一対の踏段ブラケット、一対の上記踏段ブラケットの上記踏段チェーンの走行方向の一側で、一対の上記踏段ブラケットの側面外方に突出して配設された前輪軸、一対の上記踏段ブラケットの上記踏段チェーンの走行方向の他側で、一対の上記踏段ブラケットの側面外方に突出して配設された後輪軸、および上記前輪軸と上記後輪軸それぞれの上記踏段ブラケットの側面外方の両端部に回転自在に配設された一対の前ローラと一対の後ローラをそれぞれ備え、上記踏段チェーンに上記前輪軸が連結されて上記踏段チェーンに同期して循環走行する複数の踏段と、
    一対の上記前ローラと一対の上記後ローラのそれぞれを案内支持する一対の前輪用レールと一対の後輪用レールと、
    を備える乗客コンベアの安全装置であって、
    上記前輪用レールおよび上記後輪用レールのそれぞれに配設され、上記前輪用レールおよび上記後輪用レールに案内されて走行する上記前ローラおよび上記後ローラのそれぞれを検出し、検出結果に基づいた応答信号を送信するセンサ部と、
    上記応答信号に基づいて、上記前ローラおよび上記後ローラの走行状態の異常有無を判定する制御装置と、を備え、
    上記センサ部による上記前ローラおよび上記後ローラのそれぞれの検出エリアが、正規の位置を走行する場合の上記前ローラおよび上記後ローラのそれぞれの外周面の軸方向の両縁の部位に相当するエリアに設定されていることを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
  2. 上記センサ部は、上記検出エリアに向けてセンサビームを発信するビーム発信部と、上記前ローラおよび上記後ローラが上記センサビームを横切って走行したときに反射される上記センサビームを受信する受信部を備え、
    反射された上記センサビームを受信することによって上記前ローラおよび上記後ローラを検出することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの安全装置。
  3. 孔が上記検出エリアのそれぞれに対向するように、上記前輪用レールおよび上記後輪用レールにそれぞれ形成され、
    上記センサ部は、センサビームを発信するビーム発信部と、上記センサビームを受信可能なビーム受信部を備え、
    上記ビーム発信部および上記ビーム受信部は、上記検出エリアおよび上記孔を介して対向して配置され、
    上記ビーム受信部では、上記前ローラおよび上記後ローラのいずれかが上記センサビームを横切って走行したときの上記センサビームの遮断に対応させて上記前ローラおよび上記後ローラのいずれかを検出することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの安全装置。
  4. 上記センサ部は、上記前ローラおよび上記後ローラすべての検出を同時に行う位置に配設され、
    上記センサ部には、上記センサ部から上記センサビームの進行方向に所定の距離内のみで物体の検出を行う検出距離範囲が設定されていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの安全装置。
  5. 上記前ローラおよび上記後ローラの走行状態の異常を警告報知する警告報知手段を備え、
    上記制御装置は上記前ローラおよび上記後ローラのいずれかの走行状態を異常と判定したときに、該警告報知手段に、上記前ローラおよび上記後ローラの走行状態の異常を警告報知させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  6. 上記制御装置は上記前ローラおよび上記後ローラの走行状態を異常と判定したときに、上記踏段の走行を制御する乗客コンベア制御盤に上記踏段の走行を停止させるための停止信号を送信することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  7. 上記前ローラおよび上記後ローラのいずれの箇所で走行状態の異常が発生したかを報知するためのローラ異常表示手段を備え、
    上記制御装置は上記前ローラおよび上記後ローラのいずれかで走行状態が異常であると判定したときに、異常が発生した上記前ローラまたは上記後ローラを上記ローラ異常表示手段に報知させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
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