以下、マンコンベヤにおける一実施形態について、図1〜図6を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送する搬送部1aと、搬送部1aを幅方向で挟むように配置される一対の欄干部1b(図1及び図2においては、一つのみを図示している)とを備えている。また、マンコンベヤ1は、搬送部1a及び欄干部1bを駆動させる駆動部1c(図3参照)を備えている。
マンコンベヤ1は、両端に、それぞれ乗降口1d,1eを備えている。本実施形態においては、一方側の乗降口1dは、上側乗降口1dであり、他方側の乗降口1eは、下側乗降口1eである。そして、人が搬送部1aによって下から上へ搬送される場合には、下側乗降口1eは、乗り口1eとなり、上側乗降口1dは、降り口1dとなる。反対に、人が搬送部1aによって上から下へ搬送される場合には、上側乗降口1dは、乗り口1dとなり、下側乗降口1eは、降り口1eとなる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
搬送部1aは、駆動部1c(例えば、モータ)の駆動によって無端回転する環状の走行部(図示及び採番しておらず、例えば、チェーン)と、走行部に対して回転可能に接続され、人が乗る踏面を有する複数のステップ2とを備えている。これにより、駆動部1cを制御することによって、ステップ2の運転(走行及び停止、走行方向、走行速度)を制御することができる。
欄干部1bは、駆動部1cの駆動によって無端回転する環状の手摺ベルト1fと、手摺ベルト1fを支持するベルト支持部1gとを備えている。また、欄干部1bは、ベルト支持部1gの下部を覆うカバー部1hを備えている。
マンコンベヤ1は、それぞれ乗降口1d,1eに、欄干部1bよりも端部に配置されるポール1iと、ポール1iと欄干部1bとの間に配置される柵1jとを備えている。また、マンコンベヤ1は、それぞれの乗降口1d,1eに、人へ情報を通知するために、情報を出力する出力部1kを備えている。
出力部1kの構成は、特に限定されないが、例えば、出力部1kは、人へ視覚的に情報を通知する構成(例えば、表示灯)としてもよく、外部の装置(例えば、モニター等の表示装置、スピーカー等の音響装置)へ信号を出力する構成としてもよい。本実施形態においては、出力部1kは、人へ聴覚的に情報を通知する構成(例えば、ブザー)としている。
また、出力部1kの配置は、特に限定されないが、例えば、出力部1kは、ポール1iに配置されていてもよい。本実施形態においては、出力部1kは、欄干部1b(具体的には、カバー部1h)に配置されている。
マンコンベヤ1は、人を検出する第1検出部3と、第1検出部3よりも端部に配置される第2検出部4とを備えている。第1検出部3及び第2検出部4は、それぞれ乗降口1d,1eに配置されている。そして、乗降口1d,1eが乗り口1d,1eである場合には、第2検出部4は、第1検出部3よりも上流側に配置されることになり、反対に、乗降口1d,1eが降り口1d,1eである場合には、第2検出部4は、第1検出部3よりも下流側に配置されることになる。
なお、第1検出部3を区別する場合には、上側乗降口1dの第1検出部3は、上側第1検出部3といい、下側乗降口1eの第1検出部3は、下側第1検出部3という。また、第2検出部4を区別する場合には、上側乗降口1dの第2検出部4は、上側第2検出部4といい、下側乗降口1eの第2検出部4は、下側第2検出部4という。
そして、第1検出部3の配置は、特に限定されないが、第1検出部3は、ステップ2に乗る人を検出するように、配置されていてもよく、本実施形態においては、第1検出部3は、フロアプレート1nの端部(具体的には、コムプレート)に載る人を検出するように、配置されている。即ち、本実施形態においては、第1検出部3は、ステップ2に乗る直前の人、又は、ステップ2から降りた直後の人を検出する。
また、本実施形態においては、第1検出部3は、欄干部1bに配置されている。なお、例えば、第1検出部3は、欄干部1bのベルト支持部1gに配置されていてもよく、本実施形態においては、第1検出部3は、欄干部1bのカバー部1hに配置されている。
また、第2検出部4の配置は、特に限定されないが、本実施形態においては、第2検出部4は、ステップ2から離れる人(ステップ2に乗る前の人、ステップ2から降りた後の人)を検出するように、配置されている。例えば、第2検出部4は、欄干部1b(ベルト支持部1g、カバー部1h)に配置されていてもよく、本実施形態においては、第2検出部4は、ポール1iに配置されている。
各検出部3,4の構成は、人を検出することが可能な構成であれば、特に限定されない。例えば、各検出部3,4は、人感センサ(赤外線、超音波)としてもよく、本実施形態においては、各検出部3,4は、光電センサとしている。また、第1検出部3と第2検出部4との構成は、同じ構成(例えば、人を検出する原理が同じセンサ)でもよく、異なる構成(例えば、人を検出する原理が異なるセンサ)でもよい。
図3に示すように、マンコンベヤ1は、各情報を入力する入力部1mと、各部1c,1kを制御する制御部5とを備えている。なお、入力部1mの構成は、特に限定されず、例えば、スイッチ(押しボタンスイッチ、セレクトスイッチ)としてもよい。また、入力部1mによって、例えば、ステップ2の運転の指示(例えば、運転モード(自動運転、手動運転)、走行及び停止、走行方向、走行速度)が入力されてもよい。
制御部5は、検出部3,4及び入力部1mからの情報を取得する取得部5aと、各情報を記憶する記憶部5bとを備えている。また、制御部5は、駆動部1cを制御することによって、ステップ2の運転を制御するステップ制御部5cと、出力部1kを制御する出力制御部5dとを備えている。
そして、制御部5は、降り口1d,1eへ人が侵入したことを判定する逆侵入判定部5eと、所定の条件が満たされるまで、逆侵入判定部5eの判定を無効にする判定無効部5fとを備えている。また、制御部5は、所定の条件が満たされるまで、第2検出部4の検出を無効にする検出無効部5gを備えている。
例えば、ステップ2が停止している際に、降り口1d,1e側の第2検出部4(以下、「降り側第2検出部」ともいう)が人を検出する場合に、逆侵入判定部5eは、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると判定する。このとき、ステップ制御部5cは、ステップ2を発進させると共に、出力制御部5dは、出力部1kからを出力させる。
また、例えば、ステップ2が走行している際にも、原則、降り側第2検出部4が人を検出する場合に、逆侵入判定部5eは、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると判定する。しかしながら、人がマンコンベヤ1によって正常に搬送された場合には、降り口1d,1e側の第1検出部3(以下、「降り側第1検出部」ともいう)が人を検出し、その後、降り側第2検出部4が人を検出することになる。
そこで、降り側第1検出部3が人を検出してから、所定の時間が経過するまで、判定無効部5fは、逆侵入判定部5eの判定を無効にする。これにより、人がマンコンベヤ1によって正常に搬送された場合に、逆侵入判定部5eによって、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると判定することを抑制することができる。
ところで、人は、マンコンベヤ1によって正常に搬送され、ステップ2から降りた後に、例えば、後方側(上流側)の知人を待ったり、携帯端末を操作したりすることによって、降り口1d,1eで一時的に停止する場合がある。具体的には、人は、降り側第1検出部3と降り側第2検出部4との間で、一時的に停止する場合がある。
そこで、降り側第1検出部3が人を検出してから、降り側第2検出部4が人を検出して第1設定時間が経過するまで、判定無効部5fは、逆侵入判定部5eの判定を無効にする。これにより、人が降り口1d,1eで一時的に停止した場合に、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。
なお、判定無効部5fが無効にする構成については、特に限定されない。例えば、判定無効部5fは、逆侵入判定部5eが行った判定を無効にする、という構成でもよい。また、例えば、判定無効部5fは、降り側第2検出部4の検出を無効にすることによって、逆侵入判定部5eに逆侵入が有ると判定することができないようにする、という構成でもよい。
また、第1設定時間は、特に限定されず、適宜決定される。例えば、第1設定時間は、1秒〜5秒としてもよく、実質的にゼロとしてもよい。また、例えば、第1設定時間は、入力部1mによって、変更可能であってもよい。また、例えば、第1設定時間は、制御部5に通信可能な通信手段によって、変更可能であってもよい。
ところで、複数の人がマンコンベヤ1によって正常に搬送されることによって、後方側(上流側)の人が降り側第1検出部3に検出された後、前方側(下流側)の人が、降り側第2検出部4に検出される場合がある。このとき、後方側の人が、降り口1d,1eで一時的に停止した後に、降り側第2検出部4が、当該後方側の人を検出することによって、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると誤判定する場合がある。
そこで、降り側第1検出部3が人を検出してから、第2設定時間が経過するまで、検出無効部5gは、降り側第2検出部4の検出を無効にする。これにより、後方側の人が降り側第1検出部3に検出された後、第2設定時間が経過する前に、前方側の人が、降り側第2検出部4に検出された場合に、前方側の人の当該検出が無効にされる。よって、複数の人が搬送される際に、例えば、後方側の人が、降り口1d,1eで一時的に停止した場合でも、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。
なお、検出無効部5gが無効にする構成については、特に限定されない。例えば、検出無効部5gは、降り側第2検出部4が行った検出を無効にする、という構成でもよい。また、例えば、検出無効部5gは、降り側第2検出部4が人の検出をできないようにする、という構成でもよい。
また、第2設定時間は、特に限定されず、適宜決定される。例えば、第2設定時間は、0.5秒〜1秒としてもよい。また、例えば、第2設定時間は、入力部1mによって、変更可能であってもよい。また、例えば、第2設定時間は、制御部5に通信可能な通信手段によって、変更可能であってもよい。
次に、本実施形態に係るステップ2の自動運転の制御方法について、図4を参照しながら説明する。
まず、乗り口1d,1e側の第2検出部4(以下、「乗り側第2検出部」ともいう)が人を検出することによって(S1の「Y」)、ステップ2は、発進し、走行する(S2)。そして、乗り口1d,1e側の第1検出部3(以下、「乗り側第1検出部」ともいう)が人を検出することによって(S3の「Y」)、タイマーのカウントが開始される(S4)。
このとき、乗り側第1検出部3が新たに人を検出した場合には(S5の「Y」)、タイマーのカウントがリセットされ(S6)、再度、タイマーのカウントが開始される(S4)。一方、乗り側第1検出部3が人を検出することなく(S5の「N」)、設定時間が経過することによって(S7の「Y」)、ステップ2は、停止する(S8)。
例えば、当該設定時間は、ステップ2が少なくとも1/2周を走行(無端回転)するように、適宜決定されている。そして、乗り側第1検出部3が、ステップ2に乗る直前の人を検出しているため、乗り側第1検出部3が人を検出してからステップ2が1/2周を走行することによって、当該人を降り口1d,1eまで搬送することができる。
これにより、乗り側第1検出部3が最後に人を検出してから、例えば、ステップ2が1/2周(又は、例えば、1/2周に安全を加えた距離)を走行した際に、ステップ2を停止させることによって、不必要にステップ2が走行することを抑制することができるため、省エネルギー効果を高めることができる。
なお、乗り側第1検出部3が、ステップ2に乗る人を検出してもよく、斯かる構成によれば、乗り側第1検出部3が人を検出してからステップ2が1/2周を走行することによって、当該人を降り口1d,1eまで確実に搬送することができる。また、乗り側第2検出部4が最後に人を検出した後、設定時間が経過することによって、ステップ2が停止する、という構成でもよい。
さらに、乗り側第2検出部4が最初に人を検出した際に、ステップ2の走行速度は、低速であり、その後、乗り側第1検出部3が最初に人を検出した際に、ステップ2の走行速度は、高速になる、という構成でもよい。なお、乗り側第2検出部4が最初に人を検出した際に、ステップ2の走行速度は、予め高速になる、という構成でもよい。
次に、本実施形態に係るステップ2の停止時における降り口1d,1eへの逆侵入検出の制御方法について、図5を参照しながら説明する。
ステップ2が停止している際に、降り側第2検出部4が人を検出することによって(S11の「Y」)、降り口1d,1eに逆侵入が有ると判定される。これにより、ステップ2は、発進すると共に(S12)、出力部1kは、聴覚的な出力を行う(S13)。
したがって、逆侵入した人が、ステップ2の走行方向を視覚的に確認できるため、当該人に対して、逆侵入したことを認識させることができる。しかも、出力部1kが、聴覚的に逆侵入したことを通知するため、視覚的だけでなく聴覚的にも、逆侵入したことを認識させることができる。その後、設定時間(例えば、5秒)が経過することによって(S14、S15の「Y」)、ステップ2は、停止すると共に(S16)、出力部1kは、出力を停止する(S17)。
次に、本実施形態に係るステップ2の走行時における降り口1d,1eへの逆侵入検出の制御方法について、図6を参照しながら説明する。
まず、降り側第1検出部3が、人を検出することによって(S21の「Y」)、タイマーのカウントが開始される(S22)。そして、第2設定時間が経過するまで(S23の「N」)、降り側第2検出部4の検出は、無効にされ、第2設定時間が経過することによって(S23の「Y」)、降り側第2検出部4の検出は、有効となる。
これにより、後方側の人が降り側第1検出部3に検出された後、第2設定時間が経過する前に、前方側の人が、降り側第2検出部4に検出された場合に、前方側の人の当該検出が無効にされる。そして、降り側第2検出部4が、人を検出することによって(S24の「Y」)、タイマーのカウントが開始される(S25)。その後、第1設定時間が経過することによって(S26の「Y」)、逆侵入を検出できる状態となる(S27)。
これにより、人が、降り側第1検出部3と降り側第2検出部4との間で、一時的に停止した後に、降り側第2検出部4が当該人を検出した場合でも、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。しかも、複数の人が搬送される際に、例えば、後方側の人が、降り口1d,1eで一時的に停止した後に、降り側第2検出部4が当該人を検出した場合でも、降り口1d,1eへの逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。
なお、降り側第1検出部3が、まだ人を検出していない場合には(S21の「N」)、逆侵入を検出できる状態である(S27)。そして、逆侵入を検出できる状態において、降り側第2検出部4が人を検出することによって(S28の「Y」)、逆侵入判定部5eは、降り口1d,1eに逆侵入が有ると判定する。これにより、出力部1kは、出力を行う(S29)。その後、設定時間(例えば、5秒)が経過することによって(S30、S31の「Y」)、出力部1kは、出力を停止する(S32)。
なお、降り側第1検出部3が最初に人を検出した後に(S21の「Y」、S22〜S32)、降り側第1検出部3が再び人を検出した場合には(S33の「Y」)、各タイマー及び現在の状態がリセットされる(S34)。また、特に限定されないが、出力部1kが出力を行っている際に(S29)、降り側第1検出部3が人を検出した場合には(S33の「Y」)、当該リセットが行われつつ(S34)、出力部1kが設定時間だけ出力を行い続けてもよい(S30〜S32)。
以上より、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、降り口1d,1eに配置され、人を検出する第1検出部3と、前記第1検出部3よりも下流側に配置され、人を検出する第2検出部4と、前記第2検出部4が人を検出する場合に、前記降り口1d,1eへの逆侵入が有ると判定する逆侵入判定部5eと、前記第1検出部3が人を検出してから、前記第2検出部4が人を検出して設定時間が経過するまで、前記逆侵入判定部5eの判定を無効にする判定無効部5fと、を備える。
斯かる構成によれば、第1検出部3が人を検出してから、人が一時的に停止しても、第2検出部4が人を検出して設定時間が経過するまで、逆侵入判定部5eの判定が無効にされる。これにより、人が第1検出部3と第2検出部4との間で一時的に停止した場合に、逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人が乗るステップ2の運転を制御するステップ制御部5cを備え、前記ステップ制御部5cは、前記ステップ2が停止し且つ前記逆侵入判定部5eが逆侵入が有ると判定する場合に、前記ステップ2を発進させる、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、ステップ2が停止している際に、逆侵入判定部5eが逆侵入が有ると判定する場合に、ステップ2が発進する。これにより、逆侵入した人がステップ2の走行方向を確認できるため、逆侵入したことを視覚的に認識させることができる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、前記第1検出部3が人を検出してから、設定時間が経過するまで、前記第2検出部4の検出を無効にする検出無効部5gを備える、という構成である。
斯かる構成によれば、第1検出部3が人を検出してから、設定時間が経過するまで、第2検出部4の検出が無効にされる。これにより、例えば、複数の人がステップ2によって搬送されており、上流側の人が降り口1d,1eで一時的に停止した場合に、逆侵入が有ると誤判定することを抑制することができる。
なお、マンコンベヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、ステップ2が停止し、且つ、逆侵入判定部5eが、逆侵入が有ると判定する場合に、ステップ2は、発進する、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、ステップ2が停止し、且つ、逆侵入判定部5eが、逆侵入が有ると判定する場合に、ステップ2は、停止のままである、という構成でもよい。
(2)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、ステップ2は、停止したり、走行したりする、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、ステップ2は、停止することなく、常に走行する、という構成でもよい。
(3)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、降り側第1検出部3が人を検出してから、第2設定時間が経過するまで、降り側第2検出部4の検出が無効にされる(図6のS22〜S23)、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、降り側第1検出部3が人を検出しても、降り側第2検出部4の検出は、無効にされることなく、常に有効である、という構成でもよい。
(4)また、マンコンベヤ1においては、降り側第1検出部3及び降り側第2検出部4の少なくとも一方が、人を検出する場合に、ステップ制御部5cは、ステップ2を停止させるタイミング(例えば、図4のS8)であっても、設定時間が経過するまで、ステップ2を走行させ続ける、という構成でもよい。斯かる構成によれば、降り口1d,1eにいる人に対して、ステップ2の走行方向を常に視覚的に把握させることができる。