JP2003118965A - 踏段検出器付エスカレータ - Google Patents

踏段検出器付エスカレータ

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JP2003118965A
JP2003118965A JP2001318351A JP2001318351A JP2003118965A JP 2003118965 A JP2003118965 A JP 2003118965A JP 2001318351 A JP2001318351 A JP 2001318351A JP 2001318351 A JP2001318351 A JP 2001318351A JP 2003118965 A JP2003118965 A JP 2003118965A
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detector
escalator
pair
steps
step detector
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JP2001318351A
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Inventor
Akinori Tezuka
塚 暁 則 手
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏段の異常の有無を、乗客が踏段に乗り込む
直前に検出して、この検出結果に応じて踏段の循環走行
を停止させることができる踏段検出器付エスカレータを
提供する。 【解決手段】 踏段検出器付エスカレータは、一対の乗
降口1と、一対の乗降口1間を循環走行する複数の踏段
2と、各踏段2が取り付けられた踏段チェーン5とを備
えている。また、踏段チェーン5が巻き掛けられた駆動
スプロケット6を回転駆動する駆動装置7が設けられ、
乗降口1近傍にはコム10を支持するコム取り付け梁1
1が設けられている。コム取り付け梁11には踏段2の
異常の有無を検出する小型近接センサー13が取り付け
られている。小型近接センサー13と駆動装置7との間
には、小型近接センサー13の検出結果に基づいて駆動
装置7を停止する制御装置15が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環走行する踏段
の異常の有無を検出する踏段検出器付エスカレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のエスカレータについて図6および
図7を参照して説明する。図6はエスカレータ全体の斜
視図であり、図7はエスカレータの側方断面図である。
【0003】図6に示すように、エスカレータは、乗り
口1aと降り口(図示せず)とからなる一対の乗降口1
の間をガイドレール(図示せず)等に沿って循環走行す
る複数の踏段2と、循環走行する複数の踏段2の左右両
サイドに立設する欄干3と、踏段2の循環走行と同期し
て欄干3の外周に沿ってスライドする移動手すり4とを
備えている。
【0004】また、エスカレータは、図7に示すよう
に、無端状に延び複数の踏段2が連結された踏段チェー
ン5と、踏段チェーン5が巻き掛けられた駆動スプロケ
ット6を回転駆動する駆動装置7とを有している。エス
カレータの乗降口1には乗降板8が設置され、この乗降
板8は、エスカレータが設置される建屋の床面9と面一
になるように設けられている。乗降板8と踏段2との間
には、乗客の足下が踏段2に巻き込まれるのを防止する
コム10が設けられており、このコム10は、トラス1
6に取り付けられたコム取り付け梁11によって下方か
ら支持されている。
【0005】踏段2は、踏段本体21と、踏段本体21
の上面を覆うようにしてネジ等の取り付け手段により取
り付けられた踏板22と、踏段本体21の一側面を覆う
ようにして取り付けられたライザー23とを有してい
る。また、踏段本体21の下部にはゴム車輪24が取り
付けられており、踏段2は、ゴム車輪24によってスム
ーズな循環走行が可能となっている。
【0006】エスカレータを構成する踏段2、欄干3、
移動手すり4、踏段チェーン5、駆動スプロケット6、
駆動装置7、乗降板8、コム10等は、建屋の上下階に
亘って固定されたトラス16により保持されている。
【0007】図6および図7に示すように、踏段チェー
ン5に取り付けられた複数の踏段2は、駆動装置7が駆
動スプロケット6を介して踏段チェーン5を送ることに
より、循環走行することとなる。循環走行する踏段2
は、乗り口側のコム10の下方を経て乗り口1aにおい
て乗客を乗せた後、乗客走行区間51を走行して降り口
で乗客を降ろす。その後、踏段2は、降り口から降り口
側のコム(図示せず)の下方を経て降り口側反転部(図
示せず)へ移動し、降り口側反転部で反転した後に、反
転走行区間52を走行して乗り口側反転部53へ移動す
る。そして、踏段2は、乗り口側反転部53で再び反転
した後に、乗り口のコム10の下方を経て乗り口1aに
移動する。このようにして、踏段チェーン5に取り付け
られた複数の踏段2は循環走行する。
【0008】従って、エスカレータの利用者は、踏段2
と同期してスライドする移動手すり4に手を掛けて、乗
り口側のコム10の下方から乗り口1aに移動してきた
踏段2にタイミング良く乗る必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、エスカ
レータの利用者は、乗降口1のコム10の下方から乗り
口1aに移動してきた踏段2にタイミング良く乗り込む
必要がある。
【0010】ところで、踏段2が循環走行する間に、踏
段2の踏板22を固定しているネジ等の取り付け手段が
何らかの原因によって緩んでしまうことがある。この場
合、踏板22が踏段本体21から脱落してしまうことが
あり、特に、踏段2が反転して走行する乗り口側反転部
53、反転走行区間52、降り口側反転部において踏板
22が踏段本体21から脱落することも考えられる。ま
た、いたずらや事故等によって踏板22が破損してしま
うこともある。
【0011】また、トラス16内部に設けられたエスカ
レータの各装置の定期点検等のメンテナンス時には、一
部の踏段2を踏段チェーン5から取り外してメンテナン
スを行わなければならない。このような場合に、メンテ
ナンス作業員が途中交代する際等に生じる不注意によっ
て、メンテナンスが終了した後に、取り外した一部の踏
段2を踏段チェーン5に取りつけるのを忘れてしまうこ
とが考えられる。この場合は、複数の踏段2は、一部の
踏段2が欠落した状態で循環走行してしまう。
【0012】このように踏板22が欠落あるいは破損し
たり踏段2の一部が欠落して踏段2に異常が生じている
場合に、この異常の生じている踏段2に乗客が足を踏み
入れてしまうと、種々の事故等のトラブルを招き非常に
危険である。他方、踏段2は、乗り口1a側に設けられ
た乗降板8やコム10の下方を経て乗り口1aに移動し
てくるので、乗客が乗り口1aで踏段2に乗り込む前
に、踏板22に異常が生じていることを認識することは
非常に難しい。
【0013】また、乗客が踏段2に乗り込む前に、踏段
2に異常が生じていないことを確認した場合であって
も、踏段2に異常が生じていないことを確認した後に、
踏段2に異常が生じてしまう場合もある。
【0014】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、踏段の異常の有無を、乗客が踏段に乗り込
む直前に、確実に検出して、この検出結果に応じて踏段
の循環走行を停止させることができる踏段検出器付エス
カレータを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の乗降口
と、一対の乗降口の間を循環走行する複数の踏段と、複
数の踏段を駆動させる駆動装置と、少なくとも一方の乗
降口近傍に設置され、当該乗降口の直前の踏段の異常の
有無を検出する踏段検出器と、踏段検出器の検出結果に
基づいて駆動装置を停止させる制御装置と、を備えたこ
とを特徴とするエスカレータである。
【0016】本発明によれば、踏段検出器は乗降口に移
動してくる直前の踏段の異常の有無を検出するので、乗
降口で乗客が乗り込もうとする直前に踏段の異常の有無
を検出することができ、最新かつ確実な情報に基づい
て、乗客が乗り込もうとする踏段の異常の有無を検出す
ることができる。
【0017】好ましくは、踏段検出器は、踏段検出器の
下方を移動する踏段の踏板に設けられた多数の溝を仕切
る溝形成側壁を検出することにより、踏段の異常の有無
を検知する。
【0018】より好ましくは、踏段検出器は、踏段検出
器の下方を移動する踏段の踏板に設けられた溝に突出す
るように設けられた一対の磁気的センサ部を有してお
り、一対の磁気的センサ部は、一対の磁気的センサ部の
間に介在する踏板の溝形成側壁を検出する。
【0019】より好ましくは、踏段検出器は、踏段検出
器の下方を移動する踏段の踏板に設けられた溝に突出す
るように設けられた一対の光電センサ部を有しており、
一対の光電センサ部は、一対の光電センサ部の間に介在
する踏板の溝を形成する溝形成側壁を検出する。
【0020】好ましくは、踏段検出器は、踏段検出器の
下方を移動する踏段に光を当てその光の反射光を検出す
ることによって、踏段の異常の有無を検知する。
【0021】好ましくは、踏段検出器の下方を移動する
踏段がずれるのを防止するガイドローラをさらに設け、
ガイドローラは、踏段検出器と踏段とが干渉するのを防
止する。
【0022】好ましくは、各踏段は複数の踏板を有し、
踏段検出器は、踏段の踏板毎に設けられている。
【0023】好ましくは、制御装置は、踏段検出器の検
出結果に基づいて踏段の異常の有無を判断する電子計算
機を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態について説明する。
【0025】図1乃至図5は、本発明による踏段検出器
付エスカレータの一実施の形態を示す図である。ここで
図1は踏段検出器付エスカレータ全体の斜視図であり、
図2は踏段検出器付エスカレータの乗降口の側方断面図
であり、図3は踏段検出器付エスカレータの乗降口に設
けられた小型近接センサと踏段の踏板とを示す構成図で
ある。また、図4は踏段を示す構成図であり、図5は踏
段検出器付エスカレータの乗降口を上方から見た図であ
る。
【0026】図1に示すように、踏段検出器付エスカレ
ータは、乗り口1aと降り口(図示せず)とからなる一
対の乗降口1と、一対の乗降口1の間をガイドレール
(図示せず)に沿って循環走行する複数の踏段2と、循
環走行する複数の踏段2の左右両サイドに立設された欄
干3と、を備えている。
【0027】欄干3の外周には、踏段2の循環走行と同
期してスライドする移動手すり4が掛け渡されている。
各踏段2は無端状に延びる踏段チェーン5に取り付けら
れており、この踏段チェーン5は駆動スプロケット6に
巻き掛けられている。また、駆動スプロケット6は駆動
装置7により回転駆動される。
【0028】図1および図2に示すように、一対の乗降
口1近傍には各々乗降板8が設置され、この乗降板8
は、エスカレータが設置される建屋の床面9と面一にな
るように設けられている。また、各乗降口1近傍におい
て、乗降板8と循環走行している踏段2との間には、乗
客の足下が踏段2に巻き込まれるのを防止するコム10
が設けられており、このコム10は乗降板8に取り付け
られたコム取り付け梁11によって下方から支持されて
いる。このため、コム10、乗降板8、およびコム取り
付け梁11は乗降口1近傍に設けられることとなる。
【0029】図3および図4に示すように、踏段2は、
踏段本体21と、踏段本体21の上面を覆うようにして
ネジ等の取り付け手段により取り付けられた複数、例え
ば2枚の踏板22と、踏段本体21の一側面を覆うよう
にして取り付けられた3枚のライザー23とを有してい
る。このため、乗客が足を載せる踏段2の上面の踏面
は、2枚の踏板22によって形成される。各踏板22の
上面には、多数の溝22aが形成されており、これらの
各溝22aは溝形成側壁22bによって仕切られてい
る。また、踏段本体21の下部にはゴム車輪24が取り
付けられており、踏段2は、ゴム車輪24によってスム
ーズな循環走行が可能となっている。
【0030】図2に示すように、乗降口1近傍に設けら
れたコム取り付け梁11の下部には、センサ取り付け面
12を介して小型近接センサ13(踏段検出器)が取り
付けられており、小型近接センサ13は、踏段2の踏面
を形成する踏板22毎に設けられている。
【0031】図3に示すように、小型近接センサ13
は、小型近接センサ13の下方を移動する踏段2の踏板
22に設けられた溝22aに突出するように設けられた
一対の磁気的センサ部13aを有しており、小型近接セ
ンサ13は、一対の磁気的センサ部13aの間に介在す
る踏板22の溝形成側壁22bを検出するようになって
いる。なお、センサ取り付け面12は、小型近接センサ
13が一対の磁気的センサ部13aの間に介在する踏板
22の溝形成側壁22bを適切に検出することができる
ように調整している。
【0032】図2および図5に示すように、乗降口1近
傍を走行する踏段2の両サイドにはガイドローラ14が
設けられ、このガイドローラ14は、小型近接センサ1
3の下方を移動する踏段2が幅方向にずれるのを防止す
るようになっている。また、小型近接センサ13と駆動
装置7との間には、小型近接センサ13の検出結果に基
づいて演算し踏段2の欠落の有無を判断するプログラマ
ブルロジックコントローラ(電子計算機)を有する制御
装置15が設けられている。
【0033】上述の踏段検出器付エスカレータを構成す
る踏段2、欄干3、移動手すり4、踏段チェーン5、駆
動スプロケット6、駆動装置7、乗降板8、コム10、
ガイドローラ14、制御装置15は、建屋の上下階に亘
って固定されたトラス16により支持されている。
【0034】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0035】図1に示すように、まず駆動装置7が、駆
動スプロケット6を介して踏段チェーン5を送り、踏段
チェーン5に取り付けられた複数の踏段2を循環走行さ
せる。このように、複数の踏段2は、駆動スプロケット
6および踏段チェーン5を介して駆動装置7により駆動
され循環走行する。
【0036】駆動装置7によって駆動される踏段2は、
乗り口1a近傍に設けられた乗降板8およびコム10の
下方を経て乗り口1aに移動して乗客を乗せた後、乗客
走行区間51を走行して降り口(図示せず)で乗客を降
ろす。その後、踏段2は、降り口近傍に設けられたコム
10および乗降板8の下方を経て降り口側反転部(図示
せず)へ移動して反転した後に、反転走行区間52を走
行して乗り口側反転部53へ移動する。そして、踏段2
は、乗り口側反転部53で再び反転した後に、乗り口1
a側へ戻る。
【0037】このように踏段2が循環走行している間
に、踏段2の欠落や踏板22の欠落あるいは破損等とい
った踏段2の異常が生じることがある。このような踏段
2の異常の有無は、以下のようにして検知される。
【0038】図1および図2に示すように、まず循環走
行する踏段2は、乗降口1近傍のコム取り付け梁11の
下部に取り付けられた小型近接センサ13の下方を移動
する。
【0039】小型近接センサ13の一対の磁気的センサ
部13aは、図3に示すように、小型近接センサ13の
下方を移動する踏段2の踏板22の溝22aに突出して
いる。このため、小型近接センサ13は、各磁気的セン
サ部13aの間に介在する踏板22の溝形成側壁22b
を検出することができる。
【0040】踏段2に異常が生じていない場合、一対の
磁気的センサ部13aの間には踏板22の溝形成側壁2
2bが存在するので、小型近接センサ13は、踏板22
の溝形成側壁22bを検出している状態となっている。
他方、踏段2の欠落や踏板22の欠落あるいは破損等と
いった踏段2の異常が生じている場合、一対の磁気的セ
ンサ部13aの間には踏板22の溝形成側壁22bが存
在しないので、小型近接センサ13は、踏板22の溝形
成側壁22bを検出することができない。
【0041】小型近接センサ13の検出結果は、図1お
よび図2に示すプログラマブルロジックコントローラを
有する制御装置15に送られる。制御装置15内のプロ
グラマブルロジックコントローラは、小型近接センサ1
3の検出結果に基づいて、踏段2の異常の有無を判断す
る。具体的には、小型近接センサ13が踏板22の溝形
成側壁22bを検出していない状態が任意の設定時間以
上になった場合には、踏段2に異常が生じているものと
判断する。なお、各踏段2間が小型近接センサ13の下
方を通過する場合にも、小型近接センサ13は踏段2の
溝形成側壁22bを検出しないということに注意して、
任意の設定時間を決定する必要がある。
【0042】プログラマブルロジックコントローラを有
する制御装置15は、踏段2に異常が生じていると判断
した場合には、駆動装置7を制御して踏段2の循環走行
を停止させる。これにより、異常の生じている踏段2が
乗降板8およびコム10の下方を経て乗降口1に移動す
ることを防ぎ、この踏段2に乗客が乗り込むことを未然
に防止することができる。また、乗客がこの異常が生じ
ている踏段2に乗り込んだ場合であっても、踏段2の走
行は停止するので、踏段2の循環走行に伴う乗客の危険
を回避することができる。
【0043】以上説明したように、踏段2の異常の有無
は、乗降口1近傍のコム取り付け梁11の下部に取り付
けられた小型近接センサ13によって検出されるため、
乗降口1に移動してくる直前の踏段2について異常の有
無を確認することができる。これにより、踏段2に異常
が生じていないことを確認してから、踏段2が乗降口1
に移動してくるまでの間に、踏段2に異常が生じること
が少なくなり、乗客が乗り込もうとする踏段2の異常を
より確実に確認することができる。なお、小型近接セン
サ13を取り付ける場所はコム取り付け梁11の下部に
限定されるものではなく、乗降口1近傍であって、乗降
口1に移動してくる直前の踏段2の異常の有無を検出す
ることができる場所であればよい。従って、例えば、小
型近接センサ13を乗降口1近傍に設けられたコム10
や乗降板8に取り付けることも可能である。また、踏段
2の異常は踏段2の反転部で生じやすいので、小型近接
センサ13は、平行移動している踏段2の異常の有無を
検出するものであることが好ましい。また、乗客が乗り
込もうとする踏段2の異常の有無を検出するためには、
乗降口1のうち乗客が乗り込む乗り口1a側に小型近接
センサ13を取り付けることが好ましい。なお、小型近
接センサ13を乗り口1a側および降り口側の両方に設
けることは、踏段2の循環走行方向が逆転した場合にも
迅速に対応することができ、好ましい。
【0044】また、小型近接センサ13は、上述のよう
に下方を移動する踏段2の踏板22に設けられた溝22
aに突出するように設けられた一対の磁気的センサ部1
3aを用いて踏段2の異常を検出するようになってい
る。このため、限られたスペースに小型近接センサ13
を効果的に配置することができ、磁気的センサでは検出
可能距離が非常に短いアルミ材で構成される踏段2を安
価な小型近接センサ13を用いて検出することができ
る。また、ガイドローラ14によって小型近接センサ1
3の下方を移動する踏段2が幅方向にずれるのを防止し
ているので、小型近接センサ13の一対の磁気的センサ
部13aと、小型近接センサ13の下方を移動する踏段
2とが干渉することを防ぐとともに、踏段2の安定した
循環走行を可能にしている。これにより、一対の磁気的
センサ部13aを踏段2の踏板22に設けられた溝22
aに突出するように安全に設けることができ、また、小
型近接センサ13は、踏段2の異常の有無を安定かつ正
確に求めることができる。
【0045】また、小型近接センサ13を各踏段2の踏
面を形成する複数、例えば2枚の踏板22の各々に設け
ることにより、全ての踏板22の欠落を小型近接センサ
13によって確実に検出することができる。さらに、プ
ログラマブルロジックコントローラを有する制御装置1
5が、小型近接センサ13の検出結果に基づいて踏段2
の異常の有無を判断し、その判断結果に基づいて駆動装
置7を制御することにより、踏段2の異常の有無をより
正確に検出することができ、踏段2に乗り込もうとする
乗客の安全を確実に確保することができる。
【0046】次に、本発明の変形例について説明する。
【0047】小型近接センサ13を、一対の磁気的セン
サ部13aにより構成した例を示したがこれに限定され
ず、図示しない一対の光電センサ部から構成してもよ
い。この場合、一対の光電センサ部は、小型近接センサ
13の下方を移動する踏段2の踏板22に設けられた溝
22aに突出するように設けられており、小型近接セン
サ13は、一対の光電センサ部の間に介在する踏板22
の溝形成側壁22bを検出することができる。
【0048】本変形例においても、小型近接センサ13
は、踏段2に異常が生じていない場合には一対の光電セ
ンサ部の間に介在する踏板22の溝形成側壁22bを検
出し、他方、踏段2に異常が生じている場合には一対の
光電センサ部の間の踏板22の溝形成側壁22bを検出
することができない。これにより、小型近接センサ13
は、乗降口1に移動してくる直前の踏段2の異常の有無
を検出することができる。また、小型近接センサ13が
一対の磁気的センサ部13aからなる場合と同様に、限
られたスペースに小型近接センサ13を効果的に配置す
ることができ、アルミ材等からなる比較的大型で安価な
小型近接センサ13を用いることができる。
【0049】次に、本発明の他の変形例について説明す
る。
【0050】小型近接センサ13を、一対の磁気的セン
サ部13aの代わりに、図示しない発光部と受光部とか
ら構成してもよい。発光部は、小型近接センサ13の下
方を移動する踏段2に光を照射するように設けられ、受
光部は踏段2からの反射光を受光するように設けられて
いる。なお、発光部が光を照射する箇所は、受光部の位
置によって決定され、踏段2のいずれの箇所でもよい
が、踏板22の欠落や破損を検出するためには踏板22
に発光部からの光を照射することが好ましい。
【0051】本変形例においても、踏段2に異常が生じ
ていない場合には、受光部は踏段2からの反射光を受光
することができ、また、踏段2に異常が生じている場合
には、受光部は踏板22からの反射光を受光することが
できない。このように受光部が反射光を検出することに
より、小型近接センサ13は、乗降口1に移動してくる
直前の踏段2の異常の有無を検出することができる。ま
た、一般に小型である発光部および受光部を用いること
により、小型近接センサ13を限られた狭いスペースに
効果的に配置することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
踏段検出器は、乗客が乗降口で乗り込もうとする直前の
踏段の異常の有無を検出することができ、制御装置は踏
段検出器の検出結果に基づいて踏段の循環走行を停止さ
せることができる。このため、最新かつ確実な情報に基
づいて、乗客が乗り込もうとしている踏段の異常の有無
を確認することができるので、踏段に乗り込もうとして
いる乗客の安全をより確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による踏段検出器付エスカレータ全体の
斜視図である。
【図2】本発明のよる踏段検出器付エスカレータの乗降
口の側方断面図である。
【図3】本発明による踏段検出器付エスカレータの乗降
口に設けられた小型近接センサと踏段の踏板とを示す構
成図である。
【図4】踏段を示す構成図である。
【図5】踏段検出器付エスカレータの乗降口を上方から
見た図である。
【図6】従来のエスカレータ全体の斜視図である。
【図7】従来のエスカレータの側方断面図である。
【符号の説明】
1 乗降口 1a 乗り口 2 踏段 3 欄干 4 移動手すり 5 踏段チェーン 6 駆動スプロケット 7 駆動装置 8 乗降板 9 建屋の床面 10 コム 11 コム取り付け梁 12 センサ取り付け面 13 小型近接センサ 13a 磁気的センサ部 14 ガイドローラ 15 制御装置 16 トラス 21 踏段本体 22 踏板 22a 溝 22b 溝形成側壁 23 ライザー 24 ゴム車輪 51 乗客走行区間 52 反転走行区間 53 乗り口側反転部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の乗降口と、 前記一対の乗降口の間を循環走行する複数の踏段と、 前記複数の踏段を駆動させる駆動装置と、 少なくとも一方の乗降口近傍に設置され、当該乗降口の
    直前の踏段の異常の有無を検出する踏段検出器と、 前記踏段検出器の検出結果に基づいて駆動装置を停止さ
    せる制御装置と、を備えたことを特徴とするエスカレー
    タ。
  2. 【請求項2】前記踏段検出器は、前記踏段検出器の下方
    を移動する前記踏段の踏板に設けられた多数の溝を仕切
    る溝形成側壁を検出することにより、前記踏段の異常の
    有無を検知することを特徴とする請求項1記載の踏段検
    出器付エスカレータ。
  3. 【請求項3】前記踏段検出器は、前記踏段検出器の下方
    を移動する踏段の踏板に設けられた溝に突出するように
    設けられた一対の磁気的センサ部を有しており、 前記一対の磁気的センサ部は、前記一対の磁気的センサ
    部の間に介在する前記踏板の溝形成側壁を検出すること
    を特徴とする請求項2記載の踏段検出器付エスカレー
    タ。
  4. 【請求項4】前記踏段検出器は、前記踏段検出器の下方
    を移動する踏段の踏板に設けられた溝に突出するように
    設けられた一対の光電センサ部を有しており、 前記一対の光電センサ部は、前記一対の光電センサ部の
    間に介在する前記踏板の溝を形成する溝形成側壁を検出
    することを特徴とする請求項2記載の踏段検出器付エス
    カレータ。
  5. 【請求項5】前記踏段検出器は、前記踏段検出器の下方
    を移動する踏段に光を当てその光の反射光を検出するこ
    とによって、前記踏段の異常の有無を検知することを特
    徴とする請求項1記載の踏段検出器付エスカレータ。
  6. 【請求項6】前記踏段検出器の下方を移動する踏段がず
    れるのを防止するガイドローラをさらに備え、 前記ガイドローラは、前記踏段検出器と前記踏段とが干
    渉するのを防止することを特徴とする請求項1乃至5の
    うちいずれか1項に記載の踏段検出器付エスカレータ。
  7. 【請求項7】各踏段は複数の踏板を有し、 前記踏段検出器は、前記踏段の前記踏板毎に設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1
    項に記載の踏段検出器付エスカレータ。
  8. 【請求項8】前記制御装置は、前記踏段検出器の検出結
    果に基づいて踏段の異常の有無を判断する電子計算機を
    有することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか
    1項に記載の踏段検出器付エスカレータ。
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