JP2007210710A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客の乗り込みやすさの向上を図ることができる乗客コンベアを得る。
【解決手段】上部乗降口2と下部乗降口3との間には、循環移動される複数の踏段4が設けられている。下部乗降口3の床には、乗降口進入者が所定の範囲に載ったときに乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力センサ18が敷設されている。運転制御装置17は、圧力センサ18からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する。これにより、乗降口進入者の有無の検出だけでなく、乗降口進入者についての種々の情報に基づいて、エスカレータの運転を制御することができる。従って、乗降口進入者の状況に合わせて各踏段4の移動速度を調整することができる。
【選択図】図1
【解決手段】上部乗降口2と下部乗降口3との間には、循環移動される複数の踏段4が設けられている。下部乗降口3の床には、乗降口進入者が所定の範囲に載ったときに乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力センサ18が敷設されている。運転制御装置17は、圧力センサ18からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する。これにより、乗降口進入者の有無の検出だけでなく、乗降口進入者についての種々の情報に基づいて、エスカレータの運転を制御することができる。従って、乗降口進入者の状況に合わせて各踏段4の移動速度を調整することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えばエスカレータや動く歩道等の乗客コンベアに関するものである。
従来、乗降口の乗降板裏面に荷重センサが設けられたエスカレータが提案されている。乗降板上を歩行する乗客を荷重センサが検出したときには、エスカレータの運転回路と連動して自動運転もしくは速度可変運転が行われる(特許文献1参照)。
しかし、従来のエスカレータでは、荷重センサによって乗客の有無を検出するにすぎないので、乗客が成人であるか、お年寄りであるか等を見分けることができない。従って、エスカレータの運転速度を成人に合わせると、例えばお年寄りや子供等にとっては、エスカレータに乗り込むときの運転速度が速すぎることとなる。従って、すべての乗客について、エスカレータへの乗り込みやすさの向上を図ることは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乗客の乗り込みやすさの向上を図ることができる乗客コンベアを得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアは、一対の乗降口の間で循環移動される複数の踏段、少なくともいずれかの乗降口の床に設けられ、乗降口に進入した乗降口進入者が所定の範囲に載ったときに乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力検出装置、及び圧力検出装置からの情報に基づいて、乗客コンベアの運転を制御する運転制御装置を備えている。
この発明に係る乗客コンベアでは、乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力検出装置が乗降口の床に設けられ、圧力検出装置からの情報に基づいて、乗客コンベアの運転が制御されるので、乗降口進入者の有無だけでなく、乗降口進入者についての種々の情報に基づいて、乗客コンベアの運転を制御することができる。従って、乗降口進入者の状況に合わせて各踏段の移動速度を調整することができ、乗降口進入者の乗客コンベアへの乗り込みやすさの向上を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、主枠1の長手方向上端部上には上部乗降口2が設けられ、主枠1の長手方向下端部上には下部乗降口3が設けられている。また、主枠1には、上部乗降口2と下部乗降口3との間で循環移動される複数の踏段4が支持されている。各踏段4は、踏段チェーン5により無端状に連結されている。
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、主枠1の長手方向上端部上には上部乗降口2が設けられ、主枠1の長手方向下端部上には下部乗降口3が設けられている。また、主枠1には、上部乗降口2と下部乗降口3との間で循環移動される複数の踏段4が支持されている。各踏段4は、踏段チェーン5により無端状に連結されている。
主枠1上には、一対の欄干6が主枠1の長手方向に沿って立設されている。各欄干6は、主枠1の幅方向両端部に配置されている。各欄干6には、上部乗降口2と下部乗降口3との間を周回移動される無端状の移動手摺7が設けられている。各移動手摺7の移動経路は、移動手摺7が欄干6の周縁部を移動される往路区間と、往路区間の下方に位置し、移動手摺7が主枠1内を移動される帰路区間とから構成されている。
主枠1の長手方向上端部には、各踏段4及び各移動手摺7を移動させるための駆動力を発生する駆動装置8と、駆動装置8からの駆動力を受けて回転されるスプロケット体9とが設けられている。スプロケット体9は、互いに同軸に配置された駆動スプロケット10、上部踏段スプロケット11及び手摺用スプロケット12を有している。駆動装置8からの駆動力は、駆動スプロケット10に巻き掛けられた駆動チェーン13を介してスプロケット体9に伝達される。駆動装置8からの駆動力がスプロケット体9に伝達されると、駆動スプロケット10、上部踏段スプロケット11及び手摺用スプロケット12が一体に回転される。
主枠1の長手方向下端部には、下部踏段スプロケット14が設けられている。踏段チェーン5は、上部踏段スプロケット11及び下部踏段スプロケット14間に巻き掛けられている。踏段チェーン5は、上部踏段スプロケット11の回転により、各踏段4とともに移動される。下部踏段スプロケット14は、踏段チェーン5の移動により回転される。
主枠1内には、駆動装置8からの駆動力を受けて移動手摺7を移動させるための手摺移動装置15が設けられている。駆動装置8からの駆動力は、手摺用スプロケット12に巻き掛けられた手摺用伝達チェーン16を介して手摺移動装置15に伝達される。
即ち、各踏段4及び各移動手摺7は、スプロケット体9が駆動装置8からの駆動力を受けて回転されることにより、互いに同期して移動される。
下部乗降口3の床(主枠1の長手方向下端部の上面)には、下部乗降口3に進入した乗降口進入者が所定の範囲に載ったときに乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するためのマット状の圧力センサ(圧力検出装置)18が敷設されている。圧力センサ18は、圧力の変化を電流に変える感圧導電ゴムにより構成されている。感圧導電ゴムは、カーボンが均一に含まれたゴムである。感圧導電ゴムでは、圧力がかかる部分(加圧部分)のゴムが圧縮されると、カーボンの密度が高まって電流が流れやすくなる。
圧力センサ18からの情報は、エスカレータの運転を制御する運転制御装置17に伝送される。運転制御装置17は、圧力センサ18からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する。即ち、運転制御装置17は、圧力センサ18からの情報を処理する処理部19と、処理部19による処理結果に基づいて、エスカレータの運転を制御する制御部20とを有している。なお、運転制御装置17は、主枠1の長手方向上端部に設けられている。
運転制御装置17は、乗客の運搬を行うための搬送運転モードと、乗客の運搬のために待機する待機運転モードとの間でエスカレータの運転を切り替え可能になっている。この例では、運転制御装置17は、各踏段4の移動速度が低速(例えば10m/min)となる低速運転、各踏段4の移動速度が中速(例えば20m/min)となる中速運転及び各踏段4の移動速度が高速(例えば30m/min)となる高速運転のそれぞれの間でエスカレータの運転を搬送運転モード時に切り替え可能になっている。また、運転制御装置17は、待機運転モード時に、エスカレータの運転を中速運転とするようになっている。さらに、運転制御装置17によるエスカレータの運転は、各踏段4の循環移動によって下部乗降口3から上部乗降口2へ(即ち、図1の矢印方向へ)乗客を運搬する上昇運転とされている。
図2は、図1の下部乗降口3を示す上面図である。図において、圧力センサ18によって加圧部分の分布が検出される所定の範囲21の寸法は、エスカレータの幅方向については各踏段4の寸法よりも大きい寸法とされ、エスカレータの長手方向については成人の歩幅の少なくとも2倍以上の寸法とされている。
図3は、図2の下部乗降口3に進入した成人の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。また、図4は、図2の下部乗降口3に進入した成人の乗降口進入者がエスカレータへの乗り込みを避けるときの加圧部分の分布を示す上面図である。図において、乗降口進入者が右足及び左足の順に所定の範囲21に載ったときには、圧力センサ18は、右足から受ける加圧部分22Rを検出した後に、左足から受ける加圧部分22Lを検出する。即ち、乗降口進入者が下部乗降口3を歩行しているときには、乗降口進入者の歩行によって、所定の範囲21における加圧部分22R,22Lの分布が時間的に変化する。
処理部19は、所定の範囲21における加圧部分22R,22Lの分布の時間的な変化に基づいて、乗降口進入者の進行方向を求め、求めた進行方向に基づいて、乗降口進入者が乗客としてエスカレータに乗り込むか否かの判定を行う。乗降口進入者の進行方向は、乗降口進入者の右足及び左足のそれぞれから交互に受ける各加圧部分22R,22Lの位置関係から求められる。
即ち、処理部19は、乗降口進入者の進行方向がエスカレータに乗り込む方向となっているときに(図3)、乗降口進入者がエスカレータに乗り込むとの判定(乗り込み実行判定)を行い、乗降口進入者の進行方向がエスカレータに乗り込む方向から外れているときに(図4)、乗降口進入者がエスカレータを避けて歩行しているとの判定(乗り込み回避判定)を行う。
また、処理部19は、乗り込み実行判定を行ったときに(図3)、圧力センサ18が検出する加圧部分22R,22Lの分布の時間的な変化に基づいて、乗降口進入者の進行速度Vを求め、求めた進行速度Vに基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択する。
乗降口進入者の進行速度Vは、圧力センサ18が加圧部分22Rを検出してから、次の加圧部分22Lを検出するまでの時間T1と、圧力センサ18が検出した各加圧部分22R,22Lの間隔(乗降口進入者の歩幅)P1とを求め、歩幅P1を時間T1で割ることにより求められる。
処理部19には、第1基準速度と、第1基準速度よりも大きな第2基準速度とがあらかじめ設定されている。処理部19は、乗降口進入者の進行速度Vが第1基準速度よりも小さいときに低速運転を選択し、第1基準速度以上で、かつ第2基準速度よりも小さいときに中速運転を選択し、第2基準速度以上であるときに高速運転を選択する。即ち、処理部19は、各踏段4の移動速度が乗降口進入者の進行速度Vに応じた速度になるように、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択する。
制御部20は、乗り込み実行判定が処理部19によって行われたときに、待機運転モードから搬送運転モードにエスカレータの運転を切り替え、処理部19による乗り込み実行判定後、所定の時間(例えば乗客の運搬を完了するまでの時間等)が経過するまでに、再度の乗り込み実行判定が処理部19によって行われないときに、搬送運転モードから待機運転モードにエスカレータの運転を切り替える。また、制御部20は、搬送運転モードでのエスカレータの運転を、低速運転、中速運転及び高速運転のうちの処理部19によって選択された運転とする。即ち、制御部20は、処理部19からの情報に基づいて、搬送運転モードと待機運転モードとの切り替えと、搬送運転モードでの各踏段4の移動速度の調整とを行う。
次に、動作について説明する。下部乗降口3に乗降口進入者がないときには、運転制御装置17の制御により、エスカレータの運転が待機運転モードとされている。このとき、エスカレータの運転は中速運転とされる。
乗降口進入者が所定の範囲21上を歩行すると、圧力センサ18によって検出される加圧部分の分布が時間的に変化する。これにより、乗降口進入者がエスカレータに乗り込むか否かの判定が処理部19によって行われる。乗降口進入者がエスカレータへの乗り込みを避けるとの判定が処理部19によって行われた場合には、エスカレータの運転は、待機運転モードのまま維持される。
乗降口進入者が乗客としてエスカレータに乗り込むとの判定が処理部19によって行われた場合には、乗降口進入者の進行速度Vが処理部19により求められ、進行速度Vに基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかが処理部19によって選択される。この後、制御部20が処理部19からの情報を受けて、制御部20の制御により、エスカレータの運転が処理部19によって選択された運転とされる。
このようなエスカレータでは、乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力センサ18が下部乗降口3の床に敷設され、圧力センサ18からの情報に基づいて、エスカレータの運転が制御されるので、乗降口進入者の有無だけでなく、乗降口進入者についての種々の情報に基づいて、エスカレータの運転を制御することができる。従って、乗降口進入者の状況に合わせて各踏段4の移動速度を調整することができ、乗降口進入者のエスカレータへの乗り込みやすさの向上を図ることができる。
また、圧力センサ18は、感圧導電ゴムを有するセンサとされているので、乗客から受ける加圧部分をより明確に検出することができる。
また、運転制御装置17は、圧力センサ18によって検出された加圧部分の分布の時間的な変化に基づいて、乗降口進入者のエスカレータへの乗り込みの有無を判定し、判定結果に基づいて、各踏段4の移動速度を調整するようになっているので、乗降口進入者がエスカレータに乗り込まない場合には、各踏段4の移動速度を変更する必要がなくなり、エスカレータの運転を効率良く行うことができる。これにより、駆動装置8やスプロケット体9等の機器への負荷を低減することができ、エスカレータの長寿命化を図ることができる。
また、運転制御装置17は、圧力センサ18によって検出された加圧部分の分布の時間的な変化に基づいて、乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの進行速度Vを求め、求めた進行速度Vに基づいて、各踏段4の移動速度を調整するようになっているので、下部乗降口3から各踏段4上への乗降口進入者の移行を円滑にすることができ、乗降口進入者のエスカレータへの乗り込みやすさの向上をさらに図ることができる。
なお、乗客の運搬効率の向上を図るために、上部乗降口2や下部乗降口3と踏段4との間を乗客が乗り移るとき(乗客の乗降時)の踏段4の移動速度よりも、下部乗降口3と上部乗降口2との間を乗客が運搬されるとき(乗客の搬送時)の踏段4の移動速度を速くするようにしてもよい。即ち、運転制御装置17は、乗客の乗降時の運転が低速運転である場合には乗客の搬送時の運転を中速運転とし、乗客の乗降時の運転が中速運転である場合には乗客の搬送時の運転を高速運転とするようにしてもよい。
実施の形態2.
上記の例では、処理部19は、エスカレータに乗り込む乗降口進入者の進行速度Vに基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択するようになっているが、乗降口進入者の歩幅に基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択するようになっていてもよい。
上記の例では、処理部19は、エスカレータに乗り込む乗降口進入者の進行速度Vに基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択するようになっているが、乗降口進入者の歩幅に基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択するようになっていてもよい。
即ち、図5は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの下部乗降口3に進入した子供の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。図に示すように、子供の乗降口進入者の右足及び左足のそれぞれから圧力センサ18が受ける各加圧部分23R,23Lの間隔(子供の乗降口進入者の歩幅)P2は、成人の乗降口進入者の右足及び左足のそれぞれから圧力センサ18が受ける各加圧部分22R,22Lの間隔(成人の乗降口進入者の歩幅、図3)P1よりも小さくなっている。
従って、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択は、各加圧部分の間隔(乗降口進入者の歩幅)に基づいて行われる。即ち、処理部19は、乗降口進入者の歩幅があらかじめ設定された設定基準間隔よりも小さいときに、乗降口進入者が子供やお年寄りであるとして低速運転を選択し、乗降口進入者の歩幅が設定基準間隔以上であるときに、乗降口進入者が成人であるとして中速運転を選択する。なお、乗降口進入者の歩幅が設定基準間隔以上であるときの運転の選択を高速運転としてもよい。
この例では、処理部19は、圧力センサ18が加圧部分23R,23L(図5)を検出したときに、低速運転を選択し、圧力センサ18が加圧部分22R,22L(図3)を検出したときに、中速運転を選択する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、圧力センサ18が検出する各加圧部分の間隔に基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択するようにしたので、処理部19による運転の選択を容易に行うことができる。
なお、上記の例では、処理部19は、各加圧部分の間隔(歩幅P)のみに基づいて、乗客の乗降時のみの運転について、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択を行うようになっているが、処理部19は、乗降口進入者の進行速度V及び歩幅Pの各条件の組み合わせに基づいて、乗客の乗降時の運転及び乗客の搬送時の運転のそれぞれについて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択を行うようになっていてもよい。
また、上記の例では、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択が各加圧部分の間隔に基づいて行われるようになっているが、加圧部分の面積に基づいて、各運転の選択を行うようにしてもよい。
即ち、乗降口進入者が子供であるときの加圧部分23R,23Lの各面積(図5)は、乗降口進入者が成人であるときの加圧部分22R,22Lの各面積(図3)よりも小さくなっている。従って、処理部19は、加圧部分の面積があらかじめ設定された設定基準面積よりも小さいときに、乗降口進入者が子供やお年寄りであるとして低速運転を選択し、乗降口進入者の面積が設定基準面積以上であるときに、乗降口進入者が成人であるとして中速運転を選択するようになっていてもよい。このようにしても、上記と同様に、処理部19による運転の選択を容易に行うことができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3によるエスカレータの下部乗降口3に進入した複数人の成人の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。また、図7は、図6の下部乗降口3に進入した複数人の子供の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。図に示すように、成人の乗降口進入者が所定の範囲21に載っているときには、多数の加圧部分24(図6)が圧力センサ18によって検出され、子供の乗降口進入者が所定の範囲21に載っているときには、多数の加圧部分25(図7)が圧力センサ18によって検出される。即ち、乗降口進入者が複数人であるときには、子供であるか成人であるかにかかわらず、圧力センサ18は、多数の加圧部分24,25を検出する。
図6は、この発明の実施の形態3によるエスカレータの下部乗降口3に進入した複数人の成人の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。また、図7は、図6の下部乗降口3に進入した複数人の子供の乗降口進入者がエスカレータに乗り込むときの加圧部分の分布を示す上面図である。図に示すように、成人の乗降口進入者が所定の範囲21に載っているときには、多数の加圧部分24(図6)が圧力センサ18によって検出され、子供の乗降口進入者が所定の範囲21に載っているときには、多数の加圧部分25(図7)が圧力センサ18によって検出される。即ち、乗降口進入者が複数人であるときには、子供であるか成人であるかにかかわらず、圧力センサ18は、多数の加圧部分24,25を検出する。
従って、処理部19は、圧力センサ18によって検出される加圧部分の数に基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかを選択する。この例では、処理部19は、圧力センサ18によって検出される加圧部分の数があらかじめ設定された設定基準数よりも多いときに、下部乗降口3が乗降口進入者で混雑しているとして低速運転を選択し、加圧部分の数が設定基準数以下であるときに、下部乗降口3の混雑は解消しているとして中速運転を選択する。なお、加圧部分の数が設定基準数以下であるときの運転の選択を高速運転としてもよい。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、圧力センサ18によって検出される加圧部分の数に基づいて、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択を行うようにしたので、処理部19による運転の選択をより適正にかつ容易に行うことができる。
なお、上記の例では、処理部19は、加圧部分の数に基づいて、乗客の乗降時のみの運転について、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択を行うようになっているが、加圧部分の数及び面積の各条件の組み合わせに基づいて、乗客の乗降時及び乗客の搬送時のそれぞれの運転について、低速運転、中速運転及び高速運転のいずれかの選択を行うようになっていてもよい。
また、各上記実施の形態では、エスカレータの運転が上昇運転とされ、圧力センサ18が下部乗降口3の床にのみ敷設されているが、上部乗降口2にのみ圧力センサ18を敷設してもよいし、下部乗降口3及び上部乗降口2のいずれにも圧力センサ18を敷設してもよい。上部乗降口2にのみ圧力センサ18を敷設した場合、エスカレータの運転は下降運転(上部乗降口2から下部乗降口3へ乗客を運搬するための運転)とされる。また、下部乗降口3及び上部乗降口2のいずれにも圧力センサ18を敷設した場合、エスカレータの運転は、乗降口進入者が下部乗降口3からエスカレータに乗り込むときに行われる上昇運転と、乗降口進入者が上部乗降口2からエスカレータに乗り込むときに行われる下降運転との間で切り替え可能とされる。
また、各上記実施の形態では、搬送運転モードでのエスカレータの運転が低速運転、中速運転及び高速運転の3段階に切り替え可能になっているが、3段階に限定されることはなく、各踏段4の移動速度が互いに異なる2段階あるいは4段階以上の各運転に切り替え可能になっていてもよい。
また、各上記実施の形態では、待機運転モードでのエスカレータの運転が中速運転とされているが、中速運転に限定されることはなく、例えば各踏段4の移動が停止する停止運転や低速運転等としてもよい。
また、各上記実施の形態では、乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出する圧力検出装置として、感圧導電ゴムを有する圧力センサ18が適用されているが、加圧部分の分布を検出可能な圧力検出装置であれば、上記の圧力センサ18に限定されることはない。例えば、加圧の有無を検出する複数のセンサを所定の範囲内に並べて、所定の範囲における加圧部分の分布を検出するようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、待機運転モードと搬送運転モードとの間で切り替え可能な自動制御運転エスカレータにこの発明が適用され、待機運転モードと搬送運転モードとの切り替えと、搬送運転モードでの低速、中速及び高速の各運転の選択とが、圧力センサ18からの情報に基づいて行われているが、キースイッチの操作により動力電源を投入して運転を起動し、キースイッチの操作により動力電源を遮断して運転を停止するように制御される一般的なエスカレータにこの発明を適用して、各運転の選択のみを圧力センサからの情報に基づいて行うようにしてもよい。
また、各上記実施の形態では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道にこの発明を適用してもよい。
2 上部乗降口、3 下部乗降口、4 踏段、17 運転制御装置、18 圧力センサ(圧力検出装置)、21 所定の範囲、22R,22L,23R,23L,24,25 加圧部分。
Claims (7)
- 一対の乗降口の間で循環移動される複数の踏段、
少なくともいずれかの上記乗降口の床に設けられ、上記乗降口に進入した乗降口進入者が所定の範囲に載ったときに上記乗降口進入者から受ける加圧部分の分布を検出するための圧力検出装置、及び
上記圧力検出装置からの情報に基づいて、乗客コンベアの運転を制御する運転制御装置
を備えていることを特徴とする乗客コンベア。 - 上記圧力検出装置は、感圧導電ゴムを有する圧力センサであることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
- 上記運転制御装置は、上記加圧部分の分布の時間的な変化に基づいて、上記乗降口進入者が上記乗客コンベアに乗り込むか否かを判定し、判定結果に基づいて、上記乗客コンベアの運転を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
- 上記運転制御装置は、上記加圧部分の分布の時間的な変化に基づいて、上記乗降口進入者の進行速度を求め、求めた上記進行速度に基づいて、上記踏段の移動速度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
- 上記運転制御装置は、上記加圧部分の分布の時間的な変化に基づいて、上記乗降口進入者の歩幅を求め、求めた上記歩幅に基づいて、上記踏段の移動速度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
- 上記運転制御装置は、上記加圧部分の面積に基づいて、上記踏段の移動速度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
- 上記運転制御装置は、上記加圧部分の数に基づいて、上記踏段の移動速度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
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