JP2008075375A - 木造建築物の耐震補強構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】間隔をおいて配置された一対の柱1間にパネル10を嵌め込むと共に、両柱1の互いに対向する面1aに、柱長さに沿って縦桟木7を固着し、該縦桟木7に前記パネル10を固着する。前記各柱1の上下方向幅の途中部分に、両柱1間に亘る通しの補強ボルト20を略水平に架設し、該補強ボルト20の張力により、両柱1を互いに近づける方向に引っ張り、前記パネルの両側端に押し付けている。
【選択図】図1
Description
図1及び図2は、本発明にかかる耐震補強構造を備えた木造建築物の構造枠体の第1の実施の形態であり、図1は構造枠体の正面図、図2は図1のII-II断面拡大図である。なお、説明の都合上、図1の紙面の左右を構造枠体の左右とし、図1の紙面の表側と裏側を、構造枠体の前側と後側として、以下説明する。図1において、基礎コンクリート2の上面に水平な木製の土台3が敷設され、該土台3上に、左右一対の柱1が左右に所定間隔(約900mmの間隔)をおいて立設されている。両柱1の上端部同士は、水平な胴差し(又は天井梁)4により結合されている。柱1と土台3とは、たとえば溝と孔の継手構造並びに三角形状の固定金具等により締結され、柱1と胴差し4とは、溝と孔の継手構造並びに三角形状の固定金具等により締結されている。
図3〜図5は、それぞれ第1の実施の形態の変形例を示しており、図2と同じ箇所の断面図であり、図1及び図2と同じ部品には同じ符号を付している。図3の変形例は、縦桟木7等の後面に、パネル10を固着せず、後側の化粧板30を釘16により直接固着した構造である。図4の変形例は、図2と同様に前後二枚のパネル板10を備えた構造において、各柱1に、補強ボルト20の頭部20a及びナット21用の座繰りを形成していない構造である。図5の変形例は、図3と同様に、縦桟木7等の後面に化粧板30を直接固着した構造において、補強ボルト20の頭部20a及びナット21用の座繰りを形成していない例である。
図6及び図7は本発明の第2の実施の形態であり、図6は正面図、図7は図6のVII-VII断面図である。該第2の実施の形態は、中間縦桟木を備えていない構造であり、その他の構造は、第1の実施の形態の図1及び図2の構造と同じであり、第1の実施の形態と同じ部品には同じ符号を付してある。
図8は第2の実施の形態の変形例を示しており、図7と同じ箇所の断面図である。図6及び図7と同じ部品には、同じ符号を付している。図8の変形例は、縦桟木7等の後面に、パネル10を固着していない構造である。
図9は第3の実施の形態であり、左右の柱1間の中間部に一本の中間縦桟木17を備えると共に、上下の横桟木8,9間の中間部に、一本の中間横桟木18と一本の補強ボルト20を架設した構造である。その他の構造は、第1の実施の形態の図1及び図2の構造と同じであり、第1の実施の形態と同じ部品には同じ符号を付してある。
図10は第4の実施の形態であり、上下横桟木8,9間の中間部に一本の中間横桟木18と一本の補強ボルト20を架設しているが、左右の柱1間に中間の縦桟木を設けていない構造である。その他の構造は、第1の実施の形態の図1及び図2の構造と同じであり、第1の実施の形態と同じ部品には同じ符号を付してある。
図11は第5の実施の形態であり、左右の柱1間に、上下一対の窓枠31を設けてある構造枠体に適用した例である。
図12は第6の実施の形態であり、前記第5の実施の形態(図11)と同様に上下一対の窓枠31を備えた構造において、各窓枠31,31に固着された横桟木32に沿って、補強ボルト20をそれぞれ柱1間に架設した構造である。図11の構造との相違は、中間縦桟木17a,17bは備えていないことである。その他の構造は、図11の第5の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を付してある。
図13は第7の実施の形態であり、前記第5の実施の形態(図11)と同様に上下一対の窓枠31を備えた構造において、通しの補強ボルトの代わりに、上下の窓枠31に固着された横桟木32の左右端部を、羽子板ボルト50により柱1及び縦桟木7a,7bに締結した構造である。すなわち、窓枠31の横桟木32と、両端の羽子板ボルト50とにより、両柱1を互いに近づける方向Hに引っ張り、柱1の内面1aを各パネル10A、10Bの側端縁に押し付けている。その他の構造は図11と同様であり、同じ部品には図11と同じ符号を付してある。
図15は第8の実施の形態であり、補強用のパネル10を嵌め込む領域S4が、左右一対の柱1と、土台3より上方に配置された敷居(又は床梁)41と、天井梁4より下方に配置された鴨居40とで構成されている構造である。各柱1の対向する内面1aに、それぞれ各柱1に沿って上下方向に延びる縦桟木7、7が釘により固着され、鴨居40の下面及び敷居41の上面に、それぞれ水平な横桟木42,43が釘により固着され、それら縦桟木7と横桟木42,43の前後面に、領域S4と同一形状に形成されたパネル10が複数の釘11により固着されている。さらに、領域S4の左右幅の中間部には中間縦桟木17が配置され、領域S3の上下幅の中間部には中間横桟木18が配置され、両中間の桟木17,18はパネル10に釘11により固着されている。
図16は第9の実施の形態であり、前記第8の実施の形態(図15)と同様な敷居(又は床梁)41と、天井梁4より下方に配置された鴨居40とを備えた構造において、通しの補強ボルトの代わりに、前記図14で説明した羽子板ボルト50により、中間の横桟木18の左右両端部を左右の柱1にそれぞれ連結している。その他の構造は、第8の実施の形態(図15)と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図17は第10の実施の形態であり、前記第9の実施の形態(図16)の構造に加え、領域S4の上下の各横桟木42,43も、羽子板ボルト50により、それぞれ柱1に連結した構造である。その他の構造は、第9の実施の形態(図16)と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図18は第11の実施の形態であり、第5の実施の形態(図11)と第8の実施の形態(図15)とを、組み合わせた構造である。すなわち、第5の実施の形態(図11)と同様な一対の窓枠31を備えると共に、第8の実施の形態(図15)と同様な敷居(又は床梁)41と、天井梁4より下方に配置された鴨居40とを備えた構造において、上側の領域S5に、上側パネル10A及び上側の補強ボルト20を配置し、下側領域S6に、下側パネル10B及び下側の補強ボルト20を配置した構造である。上側領域S5の補強ボルト20は、上側領域S5の下端部に配置された中間横桟木32の上面に沿って略水平に配置され、補強ボルト20の先端部にはナット21が螺着されている。下側領域S6の補強ボルト20は、下側領域S6の上端部に配置された中間横桟木32の下面に沿って略水平に配置され、補強ボルト20の先端部にはナット21が螺着されている。その他の構造は、第5の及び第8の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図19は第12の実施の形態であり、前記第11の実施の形態(図18)の構造に加え、通しの補強ボルト20を上側領域S5の上端の横桟木42の下面と、下側領域S6の下端の横桟木43に沿っても配置した構造である。その他の構造は、第11の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図20は第13の実施の形態であり、前記第11の実施の形態(図18)と同様、窓枠31を備えると共に、敷居(又は床梁)41と、天井梁4より下方に配置された鴨居40とを備えた構造において、通しのボルトの代わりに、上側領域S5の窓枠31に固着された横桟木32の左右両端部と、下側領域S6の窓枠31に固着された横桟木32の左右両端部とを、それぞれ羽子板ボルト50により連結した構造である。その他の構造は、第11の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
図21は第14の実施の形態であり、前記第13の実施の形態(図20)の構造に加え、羽子板ボルト50を、上側領域S5の上端の横桟木42の左右端部と、下側領域S6の下端の横桟木43の左右端部とにも配置した例である。その他の構造は、第13の実施の形態と同様であり、同じ部品には同じ符号を付している。
(1)前記各実施の形態では、通しのボルト20を1本又は2本備えているが、3本以上備える構造とすることも可能である。
1a 内面
3 土台(横架材の一例)
4 胴差し又は天井梁(横架材の一例)
7.7a、7b 縦桟木
8,9,32,42,43 横桟木
10 補強用のパネル
11 釘
20 通しの補強ボルト
21 ナット
31 窓枠
40 鴨居(横架材の一例)
41 敷居(横架材の一例)
50 羽子板ボルト
Claims (6)
- 間隔をおいて配置された一対の柱間にパネルを嵌め込むと共に、両柱の互いに対向する面に、柱長さに沿って縦桟木を固着し、該縦桟木に前記パネルを固着し、
前記各柱の上下方向幅の途中部分に、両柱間に亘る通しの補強ボルトを略水平に架設し、該補強ボルトの張力により、両柱を互いに近づける方向に引っ張り、前記パネルの両側端に押し付けていることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。 - 請求項1記載の木造建築物の耐震補強構造において、
前記柱の上部同士並びに下部同士を結合する横架材の内側に横桟木を固着し、前記パネルの上下端部を、それぞれ前記横桟木に固着していることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。 - 請求項1又は2記載の木造建築物の耐震補強構造において、
前記各柱の上下方向幅の途中部分に、両柱間に亘る横向きの窓枠を上下一対架設し、上側窓枠の上側及び下側窓枠の下側に沿って、前記通しの補強ボルトを架設していることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。 - 請求項2又は3記載の木造建築物の耐震補強構造において、
前記下側の横架材は、コンクリート基礎の上に設置された土台であり、上側の横架材は、天井梁又は胴差しであることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。 - 請求項2又は3記載の木造建築物の耐震補強構造において、
前記下側の横架材は、コンクリート基礎上の土台より上方に配置された敷居又は床梁であり、上側の横架材は、天井梁又は胴差しより下方に配置された鴨居であることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。 - 請求項3記載の木造建築物の耐震補強構造において、
前記両柱間に亘る前記通し補強ボルトを備える代わりに、前記窓枠に沿って配置された前記横桟木の両端部を、羽子板ボルトにより前記柱に締結していることを特徴とする木造建築物の耐震補強構造。
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