JP4044676B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のユニット建物において、特開平7−268964号公報にあるように、上階建物ユニットに補助ユニットを外壁面から外方に突出させて取り付けた所謂オーバーハング構造が知られている。上記公報記載のユニット建物は、建物ユニットに間柱が取り付けられ、この間柱に補助ユニットが取り付けられているので、柱と柱との間隔とほぼ同じ幅の補助ユニット以外の補助ユニットでも取り付けることができる。
また、上記補助ユニットが建物ユニットの桁面に取り付けるものであっても、これを施工現場で取り付けるものであるから、道路交通法等によって建物ユニットの輸送制限を受けることはない。
【0003】
また、特開平8−13619号公報に記載あるように、補助ユニットと建物ユニットとのうち一方(補助ユニット)に取付けブラケットを予め設け、建設現場で補助ユニット及び建物ユニットとのうち他方(建物ユニット)を取付けブラケットに取り付け、これによって補助ユニットの取付け作業を容易に行えるようにしている。また、取付けブラケットが垂直方向に伸びる板材と、この板材に接合され水平方向に伸びる補強片とを有しているので、横荷重に対する強度を大きくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−268964号公報に記載のユニット建物は、建物ユニットの柱と補助ユニットの柱とを、その間にスペーサーを介在させて直接突き合わせ、ボルト等で固定して取り付けるので、上下左右に位置を合わせて取り付ける取付け作業に手間がかかるという問題がある。
また、特開平8−13619号公報記載の補助ユニットの取付け構造によると、補助ユニットの取付け作業が容易で、横荷重に対する強度も大きくすることができるが、補助ユニットの骨組み構造が柱と梁で箱型に組まれているだけであるから、鉛直荷重や捩じり荷重に対して強度上の問題がある。特に、建物ユニットの桁面に取り付ける場合は、補助ユニットが大型化して強度的に問題を生じる。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、補助ユニットの鉛直荷重と捩じり荷重に対する強度を大きくでき、さらに、取付け作業も容易なユニット建物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、柱と床梁と天井梁とが略箱型に組み立てられた建物ユニットの側方に補助ユニットが突出して取り付けられたユニット建物であって、
補助ユニットが、両側の袖フレームと、袖フレーム間の上下に架け渡された屋根フレームと床フレームとからなる骨組み構造を備え、
少なくとも袖フレームと床フレームの面内には斜材が補強され、
補助ユニットの袖フレームが、柱取付け片とこの柱取付け片の一側面に立設された袖フレーム取付け片とからなる上部取付け金具と、柱取付け片とこの柱取付け片の一側面に立設された袖フレーム取付け片と底板とからなる下部取付け金具とを介して建物ユニットの柱に取り付け可能とされて
前記各取付け金具が予め建物ユニットの柱に取り付けられ、補助ユニットが所定位置に位置決され、袖フレーム取付け片が建物ユニットの内側から袖フレームに取り付けれているものである。
【0008】
(作用)
請求項1記載のユニット建物は、補助ユニットが、両側の袖フレームと、袖フレーム間の上下に架け渡された屋根フレームと床フレームとからなる骨組み構造を備え、少なくとも袖フレームと床フレームの面内には斜材が補強されているので、補助ユニットの鉛直荷重と捩じり荷重に対する強度を大きくできる。
さらに、柱取付け片と袖フレーム取付け片とからなる取付け金具の袖フレーム取付け片が、建物ユニットの内側から袖フレームに取り付け可能になされているので、取付け金具を予め建物ユニットの柱に取り付けておき、補助ユニットをクレーン等で吊り上げて所定位置に位置決めすれば、建物ユニットの内側から補助ユニットを取り付けでき、補助ユニットの取付け作業が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施例であって、図1は建物ユニットに取り付けられた補助ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。図2は建物ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。図3は補助ユニットの取り付けられたユニット建物の説明図である。図4は上部取付け金具の斜視図、図5は下部取付け金具の斜視図である。図6は図1のA部詳細を示す説明図であって、(イ)図は斜視図、(ロ)図は断面図である。図7は図1のB部詳細を示す断面図である。
【0011】
図1〜図7において、1は建物ユニットであり、この建物ユニット1の構造体は鉄骨製で、図2に示すように、4本の柱11、11、11、11と4本の床梁12、12、12、12と4本の天井梁13、13、13、13とが箱型に組み立てられたものである。
この建物ユニット1は、向かい合っている床梁12、12に床小梁15が差し渡され、この床小梁15の上に木製の床根太16が取り付けられ、床根太16の上に床材が張られて床が設けられている。また、向かい合っている天井梁13、13の下部に天井小梁17が差し渡され、この天井小梁17の下側に石膏ボードからなる天井材が取り付けられて天井が設けられている。また、天井梁13と床梁12との間に間柱19が取り付けられ、間柱19の両側に外壁材と内壁材とがまた、この間にガラスウールからなる断熱材が取り付けられて壁が設けられている。勿論必要があれば、壁面に出入口や窓を設けることができる。
【0012】
2は補助ユニットであり、この補助ユニット2は、上記建物ユニット1の桁側(長辺側)全面に取り付けられるものであって(図3参照)、この補助ユニット2の構造体は鉄骨製で、図1に示すように、両側の袖フレーム21、21と、袖フレーム21、21間の上下に架け渡された屋根フレーム23と床フレーム24とからなっている。
上記袖フレーム21は、左右の柱材と上下の梁材とから組み立てられ、柱材間の中央部に差し渡された桟材221と面内に斜交して設けられた斜材222とによって補強されている。
袖フレーム21の建物ユニット1側の柱材22は、建物ユニット1の柱11とほぼ同じ長さになされ、袖フレーム21から突出している。
【0013】
上記床フレーム24は、袖フレーム21、21間に差し渡された2本の梁材でなり、この梁材間に斜交する斜材241で補強されている。
上記屋根フレーム23は、突出側の袖フレーム21、21間に差し渡されて取り付けられた梁材と、この梁材と直交する梁材とからコ字形状になされている。
【0014】
本実施例のユニット建物においては、さらに、補助ユニット2は、上部取付け金具3と下部取付け金具4を介して建物ユニット1の柱11に取り付けられている。
上部取付け金具3は、鉄板製であって、図4に示すように、柱取付け片31と、この柱取付け片31の一側面に立設された袖フレーム取付け片32とからなっている。
上記柱取付け片31には、上下2ヵ所にボルト挿入孔311、311が形成され、図6に示すように、このボルト挿入孔311に取付けボルト5を挿入し、この取付けボルト5を建物ユニット1の柱11内に取り付けられた取付け板111に螺入することで、柱取付け片31が柱11に取り付けられる。
【0015】
上記袖フレーム取付け片32には、上下2ヵ所にボルト挿入孔321、321が形成され、図6に示すように、このボルト挿入孔321に取付けボルト6を挿入し、この取付けボルト6を袖フレーム21の柱材22に螺入することで、袖フレーム取付け片32を建物ユニット1の内側から袖フレーム21に取り付けできる。
【0016】
下部取付け金具4は、鉄板製であって、図5に示すように、柱取付け片41と、この柱取付け片41の一側面に立設された袖フレーム取付け片42と、底板43とからなっている。
上記柱取付け片41には、上下2ヵ所にボルト挿入孔411、411が形成され、図7に示すように、このボルト挿入孔411に取付けボルト5を挿入し、この取付けボルト5を建物ユニット1の柱11内に取り付けられた取付け板111に螺入することで、柱取付け片41が柱11に取り付けられる。
【0017】
上記袖フレーム取付け片42には、上下2ヵ所にボルト挿入孔421、421が形成され、図7に示すように、このボルト挿入孔421に取付けボルト6を挿入し、この取付けボルト6を袖フレーム21の柱材22に螺入することで、袖フレーム取付け片42を建物ユニット1の内側から袖フレーム21に取り付けできる。
【0018】
そして、現場にて屋根パネルを傾斜させて袖フレーム21と接合して屋根を形成する。
【0019】
(実施例の作用)
上述の通り、本実施例のユニット建物は、補助ユニット2が、両側の袖フレーム21、21と、袖フレーム21、21間の上下に架け渡された屋根フレーム23と床フレーム24とからなる骨組み構造を備えている。そして、袖フレーム21と床フレーム24が、それぞれ、その面内に斜交して設けられた斜材222、241(補強材)で補強されているので、補助ユニット2の鉛直荷重と捩じり荷重に対する強度を大きくできる。
【0020】
また、本実施例のユニット建物は、さらに、柱取付け片31(41)と袖フレーム取付け片32(42)とからなる上部取付け金具3(下部取付け金具4)の袖フレーム取付け片32(42)が、建物ユニット1の内側から袖フレーム21の柱材22に取り付け可能になされているので、取付け金具3、4を予め建物ユニット1の柱11に取り付けておき、補助ユニット2をクレーン等で吊り上げて所定位置に位置決めすれば、建物ユニット1の内側から補助ユニット2を取り付けでき、補助ユニット2の取付け作業が容易となる。
【0021】
次に、図8と図9は本発明の別の実施例であって、図8は建物ユニットに取り付けられた補助ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。図9は補助ユニットの取り付けられたユニット建物の説明図である。
本実施例において、前記実施例と同じものは同符合を付けて説明を省略し、異なるものだけ別符合を付けて説明する。
2Aは、補助ユニットであって、この補助ユニット2Aは、図8に示すように、基本的構造は前記第1実施例と同じであるが、その横幅が建物ユニット1の桁面の幅より小さくなされ、補助ユニット2Aの一方の袖フレーム21が、建物ユニット1の柱11に取り付けられ、他方の袖フレーム21が建物ユニット1の間柱19に取り付けられている。
図9は上記補助ユニット2Aが建物ユニット1の桁側に取り付けられたユニット建物を示したものであって、この補助ユニット2Aの取付け方法は、前記第1実施例と同様、取付け金具3、4を介して取り付けられているので、説明を省略する。
なお、上記実施例に限らず、補助ユニット2Aの両側の袖フレーム21、21が建物ユニットの間柱19、19に取り付けられていてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載のユニット建物は、補助ユニットが補強材で補強され、補助ユニットの鉛直荷重と捩じり荷重に対する強度を大きくできるので、補助ユニットの出寸法を大きくすることができる。これにより、出窓や収納設備としての使用はもちろん、居室としても使用でき、利用範囲を広げることができる。
さらに、建物ユニットの内側から補助ユニットを取り付けでき、補助ユニットの取付け作業が容易となるので、建築現場での工期の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、建物ユニットに取り付けられた補助ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。
【図2】建物ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。
【図3】補助ユニットの取り付けられたユニット建物の説明図である。
【図4】上部取付け金具の斜視図である。
【図5】下部取付け金具の斜視図である。
【図6】図1のA部詳細を示す説明図である。
【図7】図1のB部詳細を示す断面図である。
【図8】本発明の別の実施例であって、建物ユニットに取り付けられた補助ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。
【図9】補助ユニットの取り付けられたユニット建物の説明図である。
【符合の説明】
1 ユニット建物
11 柱
19 間柱
2 補助ユニット
21 袖フレーム
22 柱材
23 屋根フレーム
24 床フレーム
222 斜材
241 斜材
3、4 取付け金具
31、41 柱取付け片
32、42 袖フレーム取付け片

Claims (1)

  1. 柱と床梁と天井梁とが略箱型に組み立てられた建物ユニットの側方に補助ユニットが突出して取り付けられたユニット建物であって、
    補助ユニットが、両側の袖フレームと、袖フレーム間の上下に架け渡された屋根フレームと床フレームとからなる骨組み構造を備え、
    少なくとも袖フレームと床フレームの面内には斜材が補強され、
    補助ユニットの袖フレームが、柱取付け片とこの柱取付け片の一側面に立設された袖フレーム取付け片とからなる上部取付け金具と、柱取付け片とこの柱取付け片の一側面に立設された袖フレーム取付け片と底板とからなる下部取付け金具とを介して建物ユニットの柱に取り付け可能とされて
    前記各取付け金具が予め建物ユニットの柱に取り付けられ、補助ユニットが所定位置に位置決され、袖フレーム取付け片が建物ユニットの内側から袖フレームに取り付けれていることを特徴とするユニット建物。
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