JP3943438B2 - 建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上階部が下階部より外部側へ突出したオーバーハング部を有してなる建物に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、建物の構築においては、その工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が知られている。このパネル工法において、現場で組み立てることで建物の壁や床等を構築するパネルは、例えば、縦横の框材を矩形枠状に組み付けた枠体と、この枠体の内側に縦横に組み付けた桟材と、枠体の少なくとも一方の面に取付けた面材とで構成される。
【0003】
そして、このようなパネル工法により構築された建物には、上階部が下階部より外部側に突出したオーバーハング部を有してなるものがあり、例えば、特開2001―32543号公報に記載されている建物が知られている。この建物は、玄関を形成する1階部分の外壁を内方に凹ませて、その上方の2階部分の外壁を1階部分の外壁よりも外部側に突出させ、玄関土間の上方の2階部分をいわゆるオーバーハング部としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公報記載の建物では、オーバーハング部の荷重が、このオーバーハング部の下部を構成する床パネルに集中しやすい。したがって、オーバーハング部の突出長さを長くすると、床パネルの基端部にオーバーハング部の荷重が集中し、この集中荷重によって床パネルの基端部において許容せん断応力や許容曲げモーメントを超えてしまう場合がある。したがって、この床パネルの基端部における集中荷重を避けるためにオーバーハング部の突出長さには厳しい限界があった。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明の課題は、建物のオーバーハング部の突出長さを従来に比して長く構成することを可能とする建物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図8に示すように、上階部(二階部1)が下階部(一階部2)より外部側に突出したオーバーハング部1aを有してなる建物100であって、上階部(二階部1)の床となる第1建築用パネル4と、この第1建築用パネル4から上方に離間して配置された第2建築用パネル5と、これら第1建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結して壁となる第3建築用パネル6とを備えたボックス体3が、前記オーバーハング部1aを形成するように下階部(一階部2)の躯体(外壁7、玄関用外壁7a、マグサ41、壁柱12)に固定されて設置されており、
前記第1建築用パネル4のオーバーハング部1aの基端部となる部分4bが外壁7の上端部に固定されており、
前記第1建築用パネル4の内側端部4aと、この内側端部に設置された第3建築用パネル6と、マグサ41とが連結されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、前記ボックス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されているため、全体としての剛性が確保される。このボックス体3が、オーバーハング部1aを形成するように下階部(一階部2)の躯体(外壁7、玄関用外壁7a、マグサ41、壁柱12)に固定されている。これにより、ボックス体3は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体7に支持された状態となる。これにより、オーバーハング部1aにおいては、第2建築用パネル5によって第3建築用パネル6および第1建築用パネル4が吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体3の一部であるオーバーハング部1aの荷重は、構成部材である第1建築用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築用パネル6に分散して負担され、従来のように、第1建築用パネル4に集中して負担されることがない。したがって、オーバーハング部1aの突出長さを従来に比して長く構成することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、例えば、図1〜図8に示すように、請求項1記載の建物100において、
前記第1および第2建築用パネル4、5は、それぞれ前記オーバーハング部1aの突出方向に長尺な補強梁9と、この補強梁9の側面に固定された構造用パネル10とを備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、前記第1および第2建築用パネル4、5は、オーバーハング部1aの突出方向に長尺な補強梁9を備えているので、この前記第1および第2建築用パネル4、5の、オーバーハング部1a鉛直剛性が増大する。これにより、前記第1および第2建築用パネル4、5の、オーバーハング部1aの鉛直撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング部1aの突出長さを従来に比して確実に長く構成することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項2記載の建物100において、
前記構造用パネル10は、矩形枠状の枠体10aと、この枠体10a内に取付けられた補強桟材10cと、前記枠体10aの上面に取付けられた面材10bとから構成され、
前記構造用パネル10は、前記枠体10aと前記補強梁9とを連結ボルト11で緊結することによって前記補強梁9の側面に固定されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、前記構造用パネル10は、前記枠体10aと前記補強梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって前記補強梁9の側面に固定されている。すなわち、構造用パネル10、10を補強材9の両側面に現場で容易に取付けることができるため、第1建築用パネル4および第2建築用パネル5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、例えば、図2、図4および図8に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の建物100において、
前記ボックス体3は、オーバーハング部1aの基端部より外側の位置で支持柱(壁柱12)によって下方から支持されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、前記ボックス体3は、オーバーハング部1aの基端部より外側の位置で支持柱(壁柱12)によって下方から支持されている。
これにより、全体が躯体7によって支持されたボックス状3の片持梁のように作用するボックス体3が支持柱(壁柱12)によって途中で支持された構造となる。したがって、オーバーハング部1aの先端部側の鉛直撓みが低減され、これにより、オーバーハング部1aを、居住性良く安定的に構成することができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、例えば、図1〜図8に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の建物100において、
前記オーバーハング部1aの下方には、玄関土間13が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、オーバーハング部1aの下方には、玄関土間13が設けられているので、オーバーハング部1aが玄関土間13の庇の役割を果たすことができる。よって、このオープンハング部3の下方で傘の出し入れができるので、雨等の日に建物内に出入りする際に、雨等で濡れることがない。
【0016】
請求項6記載の発明は、例えば、図1〜図8に示すように、請求項5記載の建物100において
前記オーバーハング部1aの下方には、前記玄関土間13に隣接してカーポート14が設けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、玄関土間13に隣接してカーポート14が設けられているので、オーバーハング部1aがカーポート14の屋根の役割を果たすことができ、雨等の日であっても、濡れることなく建物100内とカーポート14とを行き来することができる。また、カーポート14が建物100に一体的に設けられているので、建物100全体の外観を向上させることできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る建物100の実施の形態例を図1〜図8に基いて説明する。なお、本実施の形態における建物100は、壁パネルにより壁が構築され、床パネルにより床が構築され、屋根パネルにより屋根が構築された、つまり、パネル工法で構築された建物となっている。
【0019】
建物100は、上下二つの階層を有し、上の階層となる二階部1が下の階層となる一階部2より外部側に突出したオーバーハング部1aを有してなるものである。ここで、建物100の一階部2および二階部1の各基本区画は、それぞれ基準寸法M(モジュール)に基づいて設定されている。この基本寸法(モジュール)Mとは、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準となる寸法をいい、この実施の形態では、1M(モジュール)910mmで設定されている。なお、ここでは基準寸法M(モジュール)の値を910mmとしたが、これに限らずどのような値としてもよく、例えば、910mm以外に800mm、900mm、1000mm等といった値が挙げられる。また、図面中ではM(モジュール)は、Mに下線を引いた状態で示されている。よって、建物100の大きさは、図4(b)に示すように、幅が8.5M、奥行きが11.5Mで構築されている。
【0020】
オーバーハング部1aは、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されたボックス体3が、後述するように一階部2(下階部)に設置されて形成されている。
【0021】
第1および第2建築用パネル4、5は、図3に示すように、それぞれ補強梁9と、この補強梁9の両側面にそれぞれ固定された一対の構造用パネル10、10とによって平面視矩形状に構成されている。補強梁9は、オーバーハング部1aの突出方向に長尺な木製部材である。
【0022】
構造用パネル10は、縦横の框材が枠状に形成された枠体10aと、この枠体10aの内側に縦横に組み付けられた補強桟材10cと、この枠体10aの上面に取付けられた面材10bとにより形成されている。
【0023】
そして、構造用パネル10の枠体10aの側面には、一対の構造用パネル10、10の枠体10a、10aの側面で挟まれるようにして補強梁9が配置されている。この補強梁9の側面と枠体10aの側面とには、オーバーハング部1aの突出方向に沿って、それぞれに連通する複数の貫通孔(図示しない)が設けられている。そして、これら貫通孔に、連結ボルト11を挿入して、枠体10a、10aどうしをこの連結ボルト11で緊結することによって、一対の構造用パネル10、10は、補強梁9の両側面にそれぞれ固定されている。
【0024】
第3建築用パネル6は、第1建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結する壁を形成している。第3建築用パネル6には、図4に示すように、適宜、窓42やドア43が設けられている。
【0025】
建物100には、ボックス体3がオーバーハング部1aを形成するように以下のようにして設けられている。すなわち、ボックス体3を構成する第1建築用パネル4が、一階部2の上部の所定位置に設けられたマグサ41、一階部2の所定位置に建て込まれた外壁7および玄関用外壁7a、外部に立設された壁柱12に固定されて設けられている。
【0026】
先ず、第1建築用パネル4のオーバーハング部1aの基端部となる部分4bは、図1に示すように、外壁7の上端部に固定されている。詳細には、第3建築用パネル6の下端部には、第1建築用パネル4のオーバーハング部1aの基端部となる部分4bに連通する複数の貫通孔(図示しない)が設けられている。そしてこれら貫通孔に、連結ボルト11を挿入して緊結することによって、第1建築用パネル4のオーバーハング部1aの基端部となる部分4bと、二階部1の内壁7bとなる第3建築用パネル6の下端部と、外壁7の上端部とが連結されている。
加えて、外壁7および第3建築用パネル6の両面からは、第1建築用パネル4のオーバーハング部1aの基端部となる部分4bに向けて、スクリュー釘(図示しない)が交差するようにして打ち込まれている。
【0027】
また、第1建築用パネル4の内側端部4aが、図1に示すように、マグサ41に固定されている。詳細には、第1建築用パネル4がマグサ41の右側半分に載置され、マグサ41の左側半分には、二階部1の床パネル40の端部40aが載置されている。そして、これら第1建築用パネル4の内側端部4a、および二階部1の床パネル40の端部40aの上面には、第3建築用パネル6が載置されている。また、第3建築用パネル6の下端部には、第1建築用パネル4の内側端部4a、および、二階部1の床パネル40の端部40aとに連通する複数の貫通孔(図示しない)が設けられている。そして、これら貫通孔に、連結ボルト11を挿入して緊結することによって、第1建築用パネル4の内側端部4aと、二階部1の床パネル40の端部40aと、第3建築用パネル6の下端部と、マグサ41とが連結されている。また、マグサ41および第3建築用パネル6の両面から第1建築用パネル4の基端部4a、および、二階部1の床パネル40の端部40aに向けて、スクリュー釘(図示しない)が交差するようにして打ち込まれている。
【0028】
さらに、第1建築用パネル4の外側端部4cは、壁柱12の上端部に固定されている。この壁柱12は、ボックス体3の突出方向に沿って基礎地盤上に設置された第1壁柱12a(図4(b)中の中央部下側参照)と、このボックス体3の外側端部に基礎地盤上に設置された断面視L字状の第2壁柱12b(図4(b)中の右下側参照)とを備えている。この第2壁柱12bは、一方の柱部がボックス体3の突出方向に沿って、かつ、第1壁柱12aと同一平面上になるようにして第3建築用パネル6の下方に設置され、他方の柱部がボックス体3の突出方向の直交方向に沿って、かつ、外壁7cと同一平面上となるように設置されている。第1壁柱12a、第2壁柱12bの双方からは、第1建築用パネル4に向けて、スクリュー釘(図示しない)が交差するようにして打ち込まれている。
【0029】
さらに、第1建築用パネル4の側端部4dは、下方に位置する玄関用外壁7aの上端部に固定されている。その固定方法は、前記した第1建築用パネル4と外壁7との固定方法と同様である。
【0030】
屋根パネル8は、二階部1の上部に設けられた寄棟屋根を形成しており、第2建築用パネル5に図示しない釘等によって固定されている。
【0031】
以上のように形成されたオーバーハング部1aの下方には、玄関土間13が設けられ、この玄関土間13に隣接してカーポート14が設けられている。このカーポート14は、第1壁柱12a、第2壁柱12bに挟まれるように基礎地盤上に設けられており、これら第1壁柱12a、第2壁柱12bがカーポート14のゲートになっている。
【0032】
次に、本実施の形態に係る建物100のオーバーハング部1aの形成方法について説明する。
先ず、一階部2の外壁7、玄関用外壁7a等を所定の位置に建て込むとともに、ボックス体3を構成する第1建築用パネル4の内側端部4aの下方となる位置にマグサ41を設ける。
【0033】
次に、オーバーハング部1aの突出方向に沿って外壁7から3.2M離れた位置の基礎地盤上に、カーポート14を挟むようにして第1壁柱12a、第2壁柱12bを設置する。そして、外壁7、玄関用外壁7a、マグサ41、第1壁柱、第2壁柱12b等の上端部に接着剤を塗布し、これらの接着剤が塗布された上端部に第1建築用パネル4を載置する。これによって、第1建築用パネル4は、外側端部4cが第2壁柱12bに、オーバーハング部1aの基端部となる部分4bが外壁7と第1壁柱12aとに、内側端部4aがマグサ41に支持された状態となる。次に、第1建築用パネル4を第1壁柱12a、第2壁柱12bの上端部に図示しないスクリュー釘で固定するとともに、第1建築用パネル4上の所定位置に第3建築用パネル6を立設し、この第3建築用パネル6および第1建築用パネル4を、連結ボルト11、スクリュー釘50等によって外壁7、玄関用外壁7、マグサ41等に緊結、固定する。
【0034】
次に、第3建築用パネル6の上端部に接着剤を塗布し、この接着剤が塗布された第3建築用パネル6の上端部に、第2建築用パネル5を載置し、上述と同様にして、接着剤、連結ボルトおよびスクリュー釘等で固定する。さらに、第2建築用パネル5に、二階の天井パネル、屋根パネル8を、上述と同様にして接着剤、連結ボルトおよびスクリュー釘等で固定する。
【0035】
以上本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
▲1▼ボックス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されているため、全体としての剛性が確保される。このボックス体3が、オーバーハング部1aを形成するように一階部2にの躯体である、外壁7、玄関用外壁7a、マグサ41、第1壁柱12a、第2壁柱12bに固定されて設置されている。これにより、ボックス体3は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体7に支持された状態となる。これにより、オーバーハング部1aにおいては、第2建築用パネル5によって第3建築用パネル6および第1建築用パネル4が吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体3の一部であるオーバーハング部1aの荷重は、構成部材である第1建築用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築用パネル6に分散して負担され、従来のように、第1建築用パネル4に集中して負担されることがない。したがって、オーバーハング部1aの突出長さを従来に比して長く構成することができる。
【0036】
▲2▼前記第1および第2建築用パネル4、5は、オーバーハング部1aの突出方向に長尺な補強梁9を備えているので、この第1および第2建築用パネル4、5の、オーバーハング部1aの鉛直剛性が増大する。これにより、前記第1および第2建築用パネル4、5の、オーバーハング部1aの鉛直撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング部1aの突出長さを従来に比して確実に長く構成することができる。
【0037】
▲3▼構造用パネル10は、枠体10aと補強梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって補強梁9の側面に固定されている。すなわち、構造用パネル10、10を補強材9の両側面に現場で容易に取付けることができるため、第1建築用パネル4および第2建築用パネル5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0038】
▲4▼ボックス体3は、先端部が第2壁柱12bによって下方から支持されている。
これにより、全体が躯体7によって支持されたボックス状の片持梁のように作用するボックス体3が第2壁柱12bによって支持された構造となる。したがって、オーバーハング部1aの先端部側の鉛直撓みが低減され、これにより、オーバーハング部1aを、居住性良く安定的に構成することができる。
【0039】
▲5▼オーバーハング部1aの下方には、玄関に隣接して玄関土間13が設けられ、この玄関土間13に隣接してカーポート14が設けられている。したがって、オーバーハング部1aが玄関土間13の庇およびカーポートの屋根の役割を果たすことができる。よって、雨等の日であっても、濡れることなく建物100内とカーポート14とを行き来することができる。また、このオープンハング部3の下方で傘の出し入れができるので、雨等の日に建物内に出入りする際に、雨等で濡れることがない。さらに、カーポート14が建物100に一体的に設けられているので、建物100全体の外観を向上させることできる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、前記ボックス体は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体に支持された状態となる。これにより、オーバーハング部においては、第2建築用パネルによって第3建築用パネルおよび第1建築用パネルが吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体の一部であるオーバーハング部の荷重は、構成部材である第1建築用パネル、第2建築用パネル、第3建築用パネルに分散して負担され、従来のように、第1建築用パネルに集中して負担されることがない。したがって、オーバーハング部の突出長さを従来に比して長く構成することができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、前記第1および第2建築用パネルの、オーバーハング部鉛直剛性が増大する。これにより、前記第1および第2建築用パネルの鉛直撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング部の突出長さを従来に比して確実に長く構成することができる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、補強材の両側面に構造用パネルを現場で容易に取付けることができるので、第1および第2建築用パネルを、現場で容易に組み立てることができる。
【0043】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、全体が躯体によって支持されたボックス状の片持梁のように作用するボックス体が支持柱によって途中で支持された構造となる。したがって、オーバーハング部の先端部側の鉛直撓みが低減され、これにより、オーバーハング部を、居住性良く安定的に構成することができる。
【0044】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、オーバーハング部の下方には、玄関土間が設けられているので、このオープンハング部の下方で傘の出し入れができる。よって、雨等の日に建物内に出入りする際に、雨等で濡れることがない。
【0045】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、玄関土間に隣接してカーポートが設けられているので、雨等の日であっても、濡れることなく建物内とカーポートとを行き来することができる。また、カーポートが建物に一体的に設けられているので、建物全体の外観を向上させることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーバーハング部を示す断面図であり、図4におけるA−A断面図である。
【図2】本発明に係るオーバーハング部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る第1建築用パネルを示す断面図であり、図2におけるB−B断面図である。
【図4】本発明に係る建物の、(a)は二階部の平断面図(間取り図)であり、(b)は一階部の平断面図(間取り図)である。
【図5】同、立面図である。
【図6】同、立面図である。
【図7】同、立面図である。
【図8】同、立面図である。
【符号の説明】
1 二階部(上階部)
1a オーバーハング部
2 一階部(下階部)
3 ボックス体
4 第1建築用パネル
5 第2建築用パネル
6 第3建築用パネル
7 外壁(躯体)
7a 玄関用外壁(躯体)
9 補強梁
10 構造用パネル
10a 枠体
11 連結ボルト
12 壁柱(支持柱)
12a 第1壁柱(支持柱)
12b 第2壁柱(支持柱)
13 玄関土間
14 カーポート
100 建物

Claims (6)

  1. 上階部が下階部より外部側に突出したオーバーハング部を有してなる建物であって、上階部の床となる第1建築用パネルと、この第1建築用パネルから上方に離間して配置された第2建築用パネルと、これら第1建築用パネルの縁部と第2建築用パネルの縁部とを連結して壁となる第3建築用パネルとを備えたボックス体が、前記オーバーハング部を形成するように下階部の躯体に固定されて設置されており
    前記第1建築用パネルのオーバーハング部の基端部となる部分が外壁の上端部に固定されており、
    前記第1建築用パネルの内側端部と、この内側端部に設置された第3建築用パネルと、マグサとが連結されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1記載の建物において、
    前記第1および第2建築用パネルは、それぞれ前記オーバーハング部の突出方向に長尺な補強梁と、この補強梁の側面に固定された構造用パネルとを備えていることを特徴とする建物。
  3. 請求項2記載の建物において、
    前記構造用パネルは、矩形枠状の枠体と、この枠体内に取付けられた補強桟材と、前記枠体の上面に取付けられた面材とから構成され、
    前記構造用パネルは、前記枠体と前記補強梁とを連結ボルトで緊結することによって前記補強梁の側面に固定されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の建物において、
    前記ボックス体は、オーバーハング部の基端部となる部分より外側の位置で支持柱によって下方から支持されていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の建物において、
    前記オーバーハング部の下方には、玄関土間が設けられていることを特徴とする建物。
  6. 請求項5記載の建物において
    前記オーバーハング部の下方には、前記玄関土間に隣接してカーポートが設けられていることを特徴とする建物。
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