JP4010876B2 - 建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上階部が下階部より外部側へ突出したオーバーハング部を有してなる建物に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、建物の構築においては、その工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が知られている。
そして、このようなパネル工法により構築された建物には、例えば特開2001―32543号公報に記載されているように、上階部が下階部より外部側に突出したオーバーハング部を有してなるものがある。この建物は、一階部の外壁を所定長さ内部側に位置させることで、その上方の二階部の外壁を一階部の外壁よりも外部側に位置させて、この二階部をいわゆるオーバーハング部として構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公報に記載の建物においては、オーバーハング部の荷重が、このオーバーハング部の基端部に位置する床パネルや壁パネルに集中しやすい。したがって、オーバーハング部の突出長さを長くすると、このオーバーハング部の基端部に位置する床パネルや壁パネルの構成部材において、許容せん断応力や許容曲げモーメントを超えてしまう場合がある。すなわち、この床パネルや壁パネルの集中荷重を避けるためにオーバーハング部の突出長さには厳しい限界がある。前記した理由から、オーバーハング部の下方の空間を拡大するためにオーバーハング部の先端部に庇等を設けることは困難な場合が多い。
【0004】
上記事情に鑑みてなされた本発明の課題は、オーバーハング部に庇が安定的に設けられた建物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、上階部(二階部2)が下階部(一階部1)より外部側に突出したオーバーハング部2aを有してなる建物100であって、
上階部(二階部2)の床となる第1建築用パネル4と、この第1建築用パネル4から上方に離間して配置された第2建築用パネル5と、これら第1建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結して壁となる第3建築用パネル6とを備えたボックス体3が、前記オーバーハング部2aを形成するように下階部(一階部1)の躯体(外壁7、マグサ7a)に固定されて設置されており、前記オーバーハング部2aには庇12が設けられており、
前記第1建築用パネル4のオーバーハング部2aの基端部となる部分が外壁7の上端部に固定されており、
前記第1建築用パネル4の内側端部4aが、この内側端部の下方となる位置にある開口部に渡して設けられたマグサ7aに固定されており、
前記第1建築用パネル4に立設された第3建築用パネル6と前記第1建築用パネル4とが固定されていることを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、前記ボックス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されているため、全体としての鉛直剛性が確保される。このボックス体3が、オーバーハング部2aを形成するように下階部(一階部1)の躯体(外壁7、マグサ7a)に固定されて設置されている。これにより、ボックス体3は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体(外壁7)に支持された状態となる。したがって、オーバーハング部2aにおいては、第2建築用パネル5によって第3建築用パネル6および第1建築用パネル4が吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体3の一部であるオーバーハング部2aの荷重は、構成部材である第1建築用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築用パネル6に分散して負担され、従来のように、オーバーハング部2aの基端部に位置する第1建築用パネル4や第3建築用パネル6に集中して負担されることがない。したがって、前記のように構成されたオーバーハング部2aには、庇12を安定的に設けることができる。このようにオーバーハング部2aに庇12が安定的に設けられていることで、オーバーハング部2aの下方の空間2bを良好に利用することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、例えば図5(a)に示すように、請求項1記載の建物100において、
前記第1建築用パネル4および第2建築用パネル5は、それぞれ前記オーバーハング部2aの突出方向に長尺な補強梁9と、この補強梁9の側面に固定された構造用パネル10とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記第1建築用パネル4および第2建築用パネル5は、オーバーハング部2aの突出方向に長尺な補強梁9を備えているので、オーバーハング部2aの鉛直剛性が増大する。これにより、オーバーハング部2a鉛直方向の撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング部2aに庇12をより安定的に設けることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、例えば図5(a)に示すように、請求項2記載の建物100において、
前記構造用パネル10は、矩形枠状の枠体10aと、この枠体10a内に取付けられた補強桟材10cと、前記枠体10aの上面に取付けられた面材10bとから構成され、
前記構造用パネル10は、前記枠体10aと前記補強梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって前記補強梁9の側面に固定されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、前記構造用パネル10は、前記枠体10aと前記補強梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって前記補強梁9の側面に固定されている。すなわち、構造用パネル10、10を補強材9の両側面に現場で容易に取付けることができるため、第1建築用パネル4および第2建築用パネル5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図4に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の建物100において、
前記オーバーハング部2aの下方の空間2bには、カーポート13および玄関土間14aが隣接して配設されていることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、オーバーハング部2aの下方の空間2bには、カーポート13および玄関土間14aが隣接して配設されているので、雨天日においても、玄関土間14aにおいて濡れることなく傘を開いたり閉じたりすることができるほか、雨天日等においても、建物100内とカーポート13とを濡れることなく行き来することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項4に記載の建物100において、
前記玄関土間14aを有する玄関14に隣接するホール15には、階段16および水廻り(洗面所17)が隣接して配設されていることを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、前記ホール15には、階段16および水廻り(洗面所17)が隣接して配設されているので、前記玄関14から建物100に入った際に、前記水廻り(洗面所17)で手等を洗うことができるとともに、前記階段16から迅速に上階部(二階部2)へ達することができるため、建物100の使い勝手が良好となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る建物100の実施の形態例を図1〜図5に基いて説明する。なお、本実施の形態における建物100は、壁パネル、床パネル、屋根パネル等によりパネル工法で構築された建物となっている。
【0016】
建物100は、図1〜図3に示すように、上下二つの階層を有し、上の階層となる二階部2(上階部)が下の階層となる一階部1(下階部)より外部側に突出したオーバーハング部2aを有してなるものである。ここで、建物100の一階部1および二階部2の各基本区画は、それぞれ基準寸法M(モジュール)に基づいて設定されている。この基本寸法(モジュール)Mとは、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えるための基準寸法をであり、本実施の形態においては、1M(モジュール)910mmに設定されている。なお、ここでは基準寸法M(モジュール)の値を910mmとしたが、これに限らずどのような値としてもよく、例えば、910mm以外に800mm、900mm、1000mm等といった値が挙げられる。また、図面中ではM(モジュール)は、Mに下線を引いた状態で示されている。
【0017】
オーバーハング部2aは、二階部2の床となる第1建築用パネル4と、この第1建築用パネル4から上方に所定間隔離間して配置された第2建築用パネル5と、これら第1建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結して壁となる第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されたボックス体3が、後述するように一階部1に設置されて形成されている。
【0018】
第1建築用パネル4および第2建築用パネル5は、図4に示すように、それぞれ補強梁9と、この補強梁9の両側面にそれぞれ固定された一対の構造用パネル10、10とによって平面視矩形状に構成されている。補強梁9は、オーバーハング部2aの突出方向に長尺な木製部材である。
【0019】
構造用パネル10は、図5(a)、図5(b)に示すように、縦横の框材が枠状に形成された枠体10aと、この枠体10aの内側に縦横に組み付けられた補強桟材10cと、この枠体10aの上面に取付けられた面材10bとにより形成されている。
【0020】
ここで、図5(a)のように、枠体10aの成が比較的小さい場合においては、一対の構造用パネル10、10の枠体10a、10aの間に挟むようにして補強梁9を配置し、枠体10a、10aどうしを連結ボルト11で緊結すればよい。
【0021】
また、図5(b)のように、枠体10aの成を比較的大きくした場合においては、図5(a)に示すような補強梁9を間に挟まずに、枠体10a、10aどうしを連結ボルト11で緊結すればよい。この場合、構造用パネル10の幅は、例えば枠体10aの外面間寸法Lで、227.5mmである。
【0022】
なお、オーバーハング部2aの先端部においては、庇12が周知の方法で、オーバーハング部2aの下方の空間2bを拡張するようにL字状に設けられており、これによって雨等を凌げる前記空間2bが拡張されている。
【0023】
第3建築用パネル6は、第1建築用パネル4の縁部と第2建築用パネル5の縁部とを連結する壁を形成している。第3建築用パネル6には、図2、図3等に示すように、オーバーハング部2aの基端部近傍となる位置に開口部6aが形成されている。そして、この開口部6aの縁部からは、この外壁面から内部側に没した位置でサッシ枠6cを支持可能な袖壁6bが第3建築用パネル6によって連続して形成されている。さらに、この袖壁6bの内部側となる端部にはサッシ枠6cが支持されており、このサッシ枠6cには掃出し窓であるサッシ6dが設けられている。このように、外壁面から没した位置にサッシ6dを設けることで、バルコニー6eが形成されている。なお、この袖壁6bは、一階部1の同位置に設けられた袖壁6fと上下に連続する位置に形成されている。
【0024】
以上のように構成されたボックス体3は、第1建築用パネル4が一階部1の所定位置に建て込まれた外壁7、一階部1の上部の所定位置に設けられたマグサ7a等に固定されている。
詳細には、第1建築用パネル4のオーバーハング部2aの基端部となる部分4bが、図1に示すように、外壁7の上端部に固定されている。すなわち、第3建築用パネル6の下端部には、第1建築用パネル4のオーバーハング部2aの基端部となる部分4bに連通する複数の貫通孔が設けられており、これら貫通孔に連結ボルト11を挿入して緊結するとともに、適宜図示しないスクリュー釘を打ち込むことによってことによって、第1建築用パネル4のオーバーハング部2aの基端部となる部分4bと外壁7の上端部とが連結されている。
【0025】
また、第1建築用パネル4の内側端部4aが、図1に示すように、マグサ7aに固定されている。詳細には、第1建築用パネル4がマグサ7aの右側半分に載置され、マグサ7aの左側半分には、二階部2の床パネル40の内側端部40aが載置されている。これら第1建築用パネル4の内側端部4aと、二階部2の床パネル40の内側端部40aと、マグサ7aとは、図示しない連結ボルトやスクリュー釘によって連結されている。
【0026】
さらに、第1建築用パネル4の側端部4cも、下方に位置する外壁7の上端部に固定されている。その固定方法は、前記した第1建築用パネル4と外壁7との固定方法と同様である。
【0027】
屋根パネル8は、二階部2の上部に設けられた寄棟屋根を形成しており、第2建築用パネル5に図示しないスクリュー釘等によって固定されている。
【0028】
以上のように形成されたオーバーハング部2aの下方の空間2bには、カーポート13および玄関土間14aが隣接して配設されている。さらに、建物100においては、玄関土間14aを有する玄関14に隣接するホール15に、階段16および洗面所17(水廻り)が隣接して配設されている。このような平面構成を建物100が有することで、雨天日においても、玄関土間14aにおいて濡れることなく傘を開いたり閉じたりすることができるほか、雨天日等においても、建物100内とカーポート13とを濡れることなく行き来することができる。また、玄関14から建物100に入った際に、洗面所17で即座に手等を洗うことができるとともに、階段16から迅速に二階部2へ達することができるため、建物100の使い勝手が良好となる。
【0029】
以下に、本実施の形態に係る建物100のオーバーハング部2aの形成方法について説明する。
【0030】
先ず、一階部1の外壁7、袖壁6fを所定の位置に建て込むとともに、ボックス体3を構成する第1建築用パネル4の内側端部4aの下方となる位置にマグサ7aを設ける。
【0031】
次に、外壁7、マグサ7a等の上端部に第1建築用パネル4を載置し、連結ボルト11、図示しないスクリュー釘等によって外壁7、マグサ7a等に固定する。
【0032】
次に、第1建築用パネル4上の所定位置に第3建築用パネル6を立設し、この第3建築用パネル6と第1建築用パネル4とを、連結ボルト11、図示しないスクリュー釘等によって固定する。
【0033】
次に、第3建築用パネル6の上端部に第2建築用パネル5を載置し、連結ボルト11、図示しないスクリュー釘等で固定する。さらに、第2建築用パネル5に、二階部2の天井パネル、屋根パネル8等を、図示しない連結ボルトおよびスクリュー釘等で固定する。
【0034】
以上、本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
▲1▼ボックス体3は、第1建築用パネル4と第2建築用パネル5と第3建築用パネル6とによってボックス状に形成されているため、全体としての鉛直剛性が確保される。このボックス体3が、オーバーハング部2aを形成するように一階部1の躯体である外壁7、マグサ7aに固定されて設置されている。これにより、ボックス体3は、全体がボックス状の片持梁のようにして一階部1の躯体に支持された状態となり、オーバーハング部2aにおいては、第2建築用パネル5によって第3建築用パネル6および第1建築用パネル4が吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体3の一部であるオーバーハング部2aの荷重は、構成部材である第1建築用パネル4、第2建築用パネル5、第3建築用パネル6に分散して負担され、従来のように、オーバーハング部2aの基端部に位置する第1建築用パネル4や第3建築用パネル6に集中して負担されることがない。したがって、前記のように構成されたオーバーハング部2aには、庇12を安定的に設けることができる。このようにオーバーハング部2aに庇12が安定的に設けられていることで、オーバーハング部2aの下方の空間2bを良好に利用することができる。
【0035】
▲2▼前記第1建築用パネル4および第2建築用パネル5は、オーバーハング部2aの突出方向に長尺な補強梁9を備えているので、オーバーハング部2aの鉛直剛性が増大する。これにより、オーバーハング部2aの鉛直撓みが小さくなり、したがって、オーバーハング部2aに庇12をより安定的に設けることができる。
【0036】
▲3▼構造用パネル10は、枠体10aと補強梁9とを連結ボルト11aで緊結することによって補強梁9の側面に固定されている。すなわち、構造用パネル10、10を補強材9の両側面に現場で容易に取付けることができるため、第1建築用パネル4および第2建築用パネル5を、現場で容易に組み立てることができる。
【0037】
▲4▼オーバーハング部2aの下方には、カーポート13および玄関土間14aが隣接して配設されているので、雨天日においても、玄関土間14aにおいて濡れることなく傘を開いたり閉じたりすることができるほか、雨天日等においても、建物100内とカーポート13とを濡れることなく行き来することができる。
【0038】
▲5▼玄関14に隣接するホール15には、階段16および洗面所17が隣接して配設されているので、玄関14から建物100に入った際に、洗面所17で手等を洗うことができるとともに、階段16から迅速に二階部2へ達することができるため、建物100の使い勝手が良好となる。
【0039】
なお、本実施の形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、構造パネル10を外壁7に固定する際に、図6に示すように、ブラケット状の補強部材18を外壁7に連結ボルト11等によって固定し、この補強部材18によってオーバーハング部2aを支持させるようにしてもよい。なお、補強部材18は、例えばパネルやLVL等から構成されるものであり、連結ボルト11によって外壁7に固定するために作業穴18aを設けておくことが望ましい。
【0040】
また、構造パネル10を外壁7に固定する際に、図7に示すように、補強支持梁19を構造用床パネル10と外壁7との間に挟み込むように連結ボルト11等で固定する方法も考えられる。なお、補強支持梁は、例えばLVL等から構成されるものであり、補強支持梁19の側部には沿板19aを設けておくことが望ましい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記ボックス体は、全体がボックス状の片持梁のようにして躯体に支持された状態となる。これにより、オーバーハング部においては、第2建築用パネルによって第3建築用パネルおよび第1建築用パネルが吊り下げられた構造形態となる。すなわち、ボックス体の一部であるオーバーハング部の荷重は、構成部材である第1建築用パネル、第2建築用パネル、第3建築用パネルに分散して負担され、従来のように、オーバーハング部の基端部に位置する第1建築用パネルや第3建築用パネルに集中して負担されることがない。したがって、前記のように構成されたオーバーハング部には、庇を安定的に設けることができる。このようにオーバーハング部に庇が安定的に設けられていることで、オーバーハング部の下方の空間を良好に利用することができる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、オーバーハング部の鉛直剛性が増大してオーバーハング部の鉛直撓みが小さくなる。したがって、オーバーハング部に庇をより安定的に設けることができる。
【0043】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、補強材の両側面に構造用パネルを現場で容易に取付けることができるので、第1および第2建築用パネルを、現場で容易に組み立てることができる。
【0044】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、雨天日においても、玄関土間において濡れることなく傘を開いたり閉じたりすることができるほか、雨天日等においても、建物内とカーポートとを濡れることなく行き来することができる。
【0045】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこと、前記玄関から建物に入った際に、前記水廻りで手等を洗うことができるとともに、前記階段から迅速に二階部へ達することができるため、建物の使い勝手が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の、(a)は一階部の平面図であり、(b)は二階部の平面図である。
【図2】(a)、(b)ともに、本発明に係る建物の立面図である。
【図3】本発明に係るオーバーハング部を示す、図1におけるA−A断面図である。
【図4】本発明に係るオーバーハング部を示す斜視図である。
【図5】(a)、(b)ともに、本発明に係る構造用パネルを示す、図4におけるB−B断面図である。
【図6】本発明に係るオーバーハング部を支持する形態例を示す図である。
【図7】(a)、(b)ともに、本発明に係るオーバーハング部を支持する形態例を示す図である。
【符号の説明】
1 一階部(下階部)
2 二階部(上階部)
2a オーバーハング部
2b オーバーハング部の下方の空間
3 ボックス体
4 第1建築用パネル
5 第2建築用パネル
6 第3建築用パネル
7 一階部の外壁(躯体)
7a マグサ(躯体)
9 補強梁
10 構造用パネル
10a 枠体
11 連結ボルト
12 庇
13 カーポート
14 玄関
14a 玄関土間
15 ホール
16 階段
17 洗面所(水廻り)
100 建物

Claims (5)

  1. 上階部が下階部より外部側に突出したオーバーハング部を有してなる建物であって、上階部の床となる第1建築用パネルと、この第1建築用パネルから上方に離間して配置された第2建築用パネルと、これら第1建築用パネルの縁部と第2建築用パネルの縁部とを連結して壁となる第3建築用パネルとを備えたボックス体が、前記オーバーハング部を形成するように下階部の躯体に固定されて設置されており、前記オーバーハング部には庇が設けられており、
    前記第1建築用パネルのオーバーハング部の基端部となる部分が外壁の上端部に固定されており、
    前記第1建築用パネルの内側端部が、この内側端部の下方となる位置にある開口部に渡して設けられたマグサに固定されており、
    前記第1建築用パネルに立設された第3建築用パネルと前記第1建築用パネルとが固定されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記第1建築用パネルおよび第2建築用パネルは、それぞれ前記オーバーハング部の突出方向に長尺な補強梁と、この補強梁の側面に固定された構造用パネルとを備えていることを特徴とする建物。
  3. 請求項2に記載の建物において、
    前記構造用パネルは、矩形枠状の枠体と、この枠体内に取り付けられた補強桟材と、前記枠体の上面に取り付けられた面材とから構成され、
    前記構造用パネルは、前記枠体と前記補強梁とを連結ボルトで緊結することによって前記補強梁の側面に固定されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の建物において、
    前記庇が設けられたオーバーハング部の下方には、カーポートおよび玄関土間が隣接して配設されていることを特徴とする建物。
  5. 請求項4に記載の建物において、
    前記玄関土間を有する玄関に隣接するホールには、階段および水廻りが隣接して配設されていることを特徴とする建物。
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