JP3048719U - 木造建築物の耐震強化金物 - Google Patents

木造建築物の耐震強化金物

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一角 榎本
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有限会社一角
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大地震等による家屋の倒壊を最小限にくい止
め、簡易な構造で且つ低コストでもって耐震構築できる
耐震強化金物を提供する。 【解決手段】 厚さが0.27mm以上で1.00mm
以下の耐震耐火性を有する金属製材料による帯板状の耐
震強化金物1を構成する。例えば耐震強化金物1は、厚
さが0.35mm、幅員が100mm、長さが1820
mmの規格寸法に設定する。耐震強化金物1には、長手
方向に沿っての両端縁部に窪み深さdが約2mm程度の
補強のための凹凸部2を付設する。耐震強化金物1は、
母屋木、間柱、タルキ、サン木、野地板、支柱、間柱、
通し柱、胴差し材、桁材、梁材等に対して釘、ビス等の
止着材3により固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一般の木造住宅やテラスハウス等その他の木造建築物の耐震強化金 物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、木造住宅の建築構造物としては、例えば筋交いや金物を多用した在来構 法である軸組構造、規格化された床、躯体壁等の部材の組立加工を予め工場で行 ない、現場作業をできるだけ削減して造る所謂プレハブ建築構法、木枠に合板を 接着剤で貼り付けたパネルでもって躯体壁、床、屋根等を作る所謂パネル式プレ ハブ構法、主要な木材の断面寸法にちなんで呼称された枠組壁構法といわれる所 謂ツーバイフォー構法等が知られている。また、近年、震度6〜7クラスの大地 震により木造住宅のほとんどが倒壊し、そのため住人は建築物の下敷きとなって 圧死状態に陥り、多大なる被害を蒙るという実状が報じられる中、各種の制振・ 免震構造による建築物構法の早急な提案が余儀なくされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、こうした従来の木造建築物によれば、大地震等により木造住宅のほ とんどが倒壊を免れるということは皆無に等しいというのが現状である。また、 現在の住宅等の木造建築構造では、制振・免震構造による建築物構法というもの が未だ開発途上にあり、基礎自体が複雑な構造となるが故にコストも高くついて しまう等の問題点を有していた。
【0004】 そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創出されたもので、大 地震等による家屋の倒壊を最小限にくい止めることができ、簡易な構造で且つ低 コストでもって耐震構築できる木造建築物の耐震強化金物を提供することを目的 としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案に係る木造建築物の耐震強化金物にあっては、木造建築物全 体の内側または外側に着設されるものであって、厚さtが0.27mm以上で1 .00mm以下の耐震耐火性を有する金属製材料による薄片帯板状の耐震強化金 物1を構成したことで、上述した課題を解決した。 また、耐震強化金物1は、厚さtが0.35mm、幅員Wが100mm、長さ Lが1820mmの規格寸法に設定してあるものとしたことで、同じく上述した 課題を解決した。 さらに、耐震強化金物1には、長手方向に沿っての両端縁部に窪み深さdが約 2mm程度の補強のための凹凸部2を付与してあるものとしたことで、同じく上 述した課題を解決した。
【0006】 本考案に係る木造建築物の耐震強化金物にあって、厚さが0.20mm以上で 1.00mm以下の耐震強化金物1は、木造建築物全体の内側または外側に着設 させることにより、木造建築物の軸組構造体に働く外部からの剪断力、捻力、応 力、張力等の倒壊作用力に対する耐震耐力強度を付与させる。 また、厚さが0.35mm、幅員が100mm、長さが1820mmの規格寸 法に設定した薄肉厚の耐震強化金物1は、軽量となるために木造建築物に対する 着設施工を容易にさせ、部材コストも低減させる。 さらに、耐震強化金物1の長手方向に沿っての両端縁部に設けた窪み深さdが 約2mm程度の凹凸部2は、倒壊作用力に対する耐震強化金物1自体の補強力を 増加させ、破壊を防止させる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明するに、図1において示され る符号1は、耐震耐火性を有する金属製材料から成る耐震強化金物であり、該耐 震強化金物1は、例えば一般の木造住宅やテラスハウス等その他の木造建築物の 例えば布基礎、ベタ基礎、独立基礎等の基礎上に区画状に架設された土台梁材に 軸組立設されて仕切られる支柱、間柱、通し柱、胴差し材、桁材、梁材等を介し て建築物周囲に構築された躯体壁材の内側面または外側面、または躯体壁材上方 へ延設した前記通し柱の上に横架軸組された桁材上の陸梁から斜向状に組み付け した合掌材を介して棟木と母屋木が横架され、その上に交差状にタルキを並列配 置させて成る合掌屋根部材上の屋根板部材の内側面または外側面等に接合着設さ れるものである。
【0008】 上記耐震強化金物1は、厚さが約0.27mm以上で1.00mm以下の耐震 耐火性を有する金属製材料による薄片帯板形状を成すものであり、具体的な耐震 強化金物1としては、例えば厚さtが0.35mm、幅員Wが100mm、長さ Lが1820mmの規格寸法に設定し、プレス成形または一体射出成形等により 形成してある。さらに、耐震強化金物1には、長手方向に沿っての両端縁部に窪 み深さdが約2mm程度の補強のための凹凸部2を一体形成してある。尚、耐震 強化金物1は、金属製樹脂積層材料を2層以上に重ね合わせたパネル合板等の厚 さtが約1.00mm以下の剛性材料から成る薄片帯状に形成しても良い。
【0009】 この耐震強化金物1は、躯体壁材または対屋根板部材等の上面または下面に接 合着設され、母屋木、間柱、タルキ、サン木、野地板、支柱、間柱、通し柱、胴 差し材、桁材、梁材等に対して1箇所または数箇所に亙り、釘、ビス等の止着材 3により固着させるものとしてある。このとき、耐震強化金物1の取付けは屋根 板部材、躯体壁材等の周囲に張設させた防水紙(図示せず)の上からでも下から でもいずれでも良く、また止着材3を含む耐震強化金物1の固着箇所には接着剤 等を塗布しても良い。しかして、耐震強化金物1は、建築構造体に働く外部から の剪断力、捻力、応力、張力等の倒壊作用力に対する耐震耐力強度を付与させる と同時に、屋根板部材、躯体壁材と一体となって補強部となり、屋根板部材、躯 体壁材自体を倒壊作用力による破壊から保護させる。
【0010】 尚、図示例にあって、この耐震強化金物1は、厚さt、幅員W、長さLの製品 規格寸法を例えば約0.35×100×1820mmにして、幅員寸法W、長さ 寸法Lを施工箇所の状態に合わせて切断して使用するか、または複数の耐震強化 金物1を連結して用いるかしても良く、あるいは製造段階で種々の自由寸法に適 宜勘案採択することもできる。また、この耐震強化金物1は、上記した屋根板部 材や躯体壁材以外に、例えば家屋内装部の壁材面、天井面、床面等に施しても良 いことは勿論である。
【0011】 次に、本考案の使用の一例を説明するに、図1に示すように、合掌屋根部材と して例えばサン木4に耐震強化金物1を取り付ける場合には、該サン木4の当接 面側を耐震強化金物1の凹凸部2に対応して凹凸部5を予めカット成形しておき 、耐震強化金物1の凹凸部2にサン木4の凹凸部5を嵌め合わせながらサン木4 に固定配置させた後、止着材3により固着させる。このとき、耐震強化金物1の 配置は屋根板部材の周囲に張設させた防水紙(図示せず)の上からでも下からで もいずれでも良い。また、躯体壁材の場合も屋根板部材の場合と同様にして施工 すれば良いのである。
【0012】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されており、特に、大地震等による家屋の倒壊を最 小限にくい止めることができ、簡易な構造で且つ低コストでもって耐震構築する ことができる。特に、厚さtが0.27mm以上で1.00mm以下の剛性材料 による薄片帯板状の耐震強化金物1は、軽量であるために木造建築物に対する着 設施工を容易にし、部材コストも低減することができ、耐震強化金物の製品化・ 量産化に供するものとすることができる。そして、耐震強化金物1は、木造建築 物の軸組構造体に働く外部からの剪断力、捻力、応力、張力等の倒壊作用力に対 する耐震耐力強度を付与させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る耐震強化金物の実施の形態を示す
一部切断斜視図である。
【符号の説明】
1…耐震強化金物 2、5…凹凸部 3…止着材 4…サン木

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物全体の内側または外側に着設
    されるものであって、厚さが0.27mm以上で1.0
    0mm以下の耐震耐火性を有する金属製材料による薄片
    帯板状の耐震強化金物を構成したことを特徴とする木造
    建築物の耐震強化金物。
  2. 【請求項2】 耐震強化金物は、厚さが0.35mm、
    幅員が100mm、長さが1820mmの規格寸法に設
    定してあるものとした請求項1記載の木造建築物の耐震
    強化金物。
  3. 【請求項3】 耐震強化金物には、長手方向に沿っての
    両端縁部に窪み深さdが約2mm程度の補強のための凹
    凸部を付与してあるものとした請求項1または2記載の
    木造建築物の耐震強化金物。
JP1997008720U 1997-09-16 1997-09-16 木造建築物の耐震強化金物 Expired - Lifetime JP3048719U (ja)

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