JP3428571B2 - 耐震補強壁 - Google Patents

耐震補強壁

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JP3428571B2 JP2000259917A JP2000259917A JP3428571B2 JP 3428571 B2 JP3428571 B2 JP 3428571B2 JP 2000259917 A JP2000259917 A JP 2000259917A JP 2000259917 A JP2000259917 A JP 2000259917A JP 3428571 B2 JP3428571 B2 JP 3428571B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、既存建築物の既存
壁を利用して構築する耐震補強壁に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、既存建築物の改築(リフォーム)
において、建築物の耐震補強の要請が高まっている。こ
うした場合の耐震補強は、壁の内装材を除去し、柱、
桁、土台等を露出し、耐震補強を実現するための筋交
い、プレート、アングル材等をこれら柱等に付加するな
どの施工方法が採られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の施工方
法では内装材を除去する必要があるため、当該施工期
間、内装のリフォーム作業を行うことができず、改築作
業の施工期間の短縮を図ることができないという問題点
があった。 【0004】また、内装材を除去する代わりに外壁材を
除去すると、除去されたモルタル等の外壁材は再利用す
ることが不可能であるため、産業廃棄物として処分する
必要があり、該処分費用が必要になるという問題点があ
った。さらに、寒冷地におけるリフォーム作業において
外壁材を除去すると、冬期施工期間中、居住不能になる
という問題点があった。 【0005】本発明は、既存建物の柱、桁、土台等を露
出することなく耐震性能に優れた耐震補強を実現するこ
とができる耐震補強壁を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の既存建築物の耐
震補強壁は、既存柱41に並設すると共に既存外壁材4
4を介して定着手段20により該既存柱に結合した左右
の添え柱11,11と、既存桁42に並設すると共に既
存外壁材44を介して定着手段20により該既存桁に結
合した添え桁12と、既存土台43に並設すると共に既
存外壁材44を介して定着手段20により該既存土台に
結合した添え土台13と、これらの添え柱11,11・
添え桁12・添え土台13で形成された4つの内隅に、
上下の端部を結合することができるように添え空間内に
交差状に組み込まれた合計二本の筋交い14、15と、
該添え柱・該添え桁・該添え土台・該筋交いの外側に設
けた外壁材30とから成り、前記二本の筋交い14、1
5の上下の各端部は、複数個の金属製プレート16と筋
交い固定手段17とを介して左右の添え柱11,11と
上下の添え桁12・添え土台13にそれぞれ連結固定
れており、またこれらの筋交い14、15の交差部分に
は、該筋交い14、15同士を固定する連結用金属製プ
レート18が設けられ、さらに、前記添え柱・添え桁・
添え土台・筋交いにより区画された空間に断熱及び防音
用の緩衝部材36を設けたことを特徴とする。 【0007】上記既存外壁材は、既存外壁材表面の浮動
部分又は取外可能部分等、既存外壁材の一部を除去した
ものを含む。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態の耐震補
強壁を、図1乃至図2を用いて説明する。 【0009】符号1は、耐震補強壁であり、主に、添え
柱11、添え桁12、添え土台13、筋交い14、15
及び外壁材30から構成されている。この耐震補強壁1
は、既存建築物の既存外壁40の外側に設けられてい
る。 【0010】添え柱11は、既存建築物の柱41に並設
されている。この添え柱11と柱41は、既存建築物の
既存外壁材44を介して、定着手段である複数のボルト
20により結合されている。 【0011】同様に、添え桁12は既存建築物の桁42
に、また、添え土台13は既存建築物の土台43に既存
外壁材44を介して複数のボルト20により結合されて
いる。本実施の形態においては、既存外壁材44は、ラ
ス板45と、リシン、ラスモル、構造用合板、防水紙等
から成る外装材46から構成されているが、当該構成に
限定されるものではなく、サイディング材等他の構成の
外壁材であってもよい。尚、ボルト20は千鳥状に配設
されているが、当該配設態様に限定されない。 【0012】符号14、15は、合計2本の筋交いであ
る。筋交いは、普通一般に交差状に結合するが、本実施
の形態においては、筋交い14、15という交差型の2
本の筋交いを用いている。すなわち、図1で示すよう
に、合計2本の筋交い14、15は左右の添え柱1
1,11・添え桁12・添え土台13で形成された4つ
の内隅に、上下の端部を結合することができるように添
え空間内に交差状に組み込まれている。しかして、筋交
い14、15の上端は、筋交い固定手段である金属製の
プレート16を用いて添え柱11及び添え桁12に、ま
た、下端は添え柱11及び添え土台13に、釘17によ
り結合されている。つまり、前記二本の筋交い14、1
5の上下の各端部は、複数個の金属製プレート16と筋
交い固定手段17とを介して左右の添え柱11,11と
上下の添え桁12・添え土台13にそれぞれ連結固定
れている。これら筋交い14、15は、プレート16に
より結合されているため、夫々、圧縮/引張筋交いとし
て機能する。尚、符号18は、釘19により両筋交い1
5、15同士の交差部分を結合するための連結用金属製
プレートである。この連結用金属製プレート18は、図
1で示すように、2本の筋交い14、15の交差部分に
固定され、該筋交い14、15同士を固定する。 【0013】さらに、添え柱11、添え桁12、添え土
台13、筋交い14、15により区画された空間35に
は、断熱及び防音等を目的とし熱的又は音響的な緩衝材
であるグラスウール36を貼り込む。この緩衝材の構成
は、単一の材質を用いる必要はなく、例えば、複層構造
等であってもよく、また、緩衝材の材質としては、グラ
スウールに限られるものではなく、例えば、ウレタンフ
ォーム等の他の公知の材料も含まれる。 【0014】耐震補強壁1の外壁材30は、本実施の形
態において、サイディング材31及び防水紙32から構
成されている。この外壁材の構成は、例えば、リシン、
ラスモル、構造用合板、防水紙等から成る他の構成の外
壁材であってもよく、公知の外壁材の全てが含まれる。 【0015】上記耐震補強壁1の施工方法を説明する。
まず、施工に先立ち、既存建築物の構造計算を行った上
で耐震補強壁1を形成する既存建築物の柱、桁、土台を
決定する。そして、施工方法として最初に、添え柱1
1、添え桁12、添え土台13を既存建築物の柱41、
桁42、土台43に既存外壁材44を介して複数の定着
手段20により結合する。 【0016】さらに、筋交い14、15を添え柱11、
添え桁12、添え土台13に筋交い固定手段16、17
により固定し、最後に、添え柱11、添え桁12、添え
土台13、筋交い14、15の外側に外壁材30を設け
る。 【0017】本実施の形態の耐震補強壁は、複数の定着
手段を用いることにより水平力の集中が回避されるとい
う利点がある。即ち、筋交いにより添え柱、添え桁、添
え土台に分散された地震による水平力は、これら添え柱
等に設けた複数の定着手段に対するせん断力に変換さ
れ、既存建築物の柱、桁、土台の広範囲に分散される。
このため、既存建築物の柱と桁、又は、柱と土台の接合
部(多くは、既存建築物の筋交いが設けられており、ま
た、老朽化により脆くなっている。)に応力が集中する
ことが回避される。 【0018】従って、この耐震補強壁は、単に新たな筋
交いを設けて補強したというものではなく、定着手段に
対するせん断力への変換により、既存建築物の柱、桁、
土台の接合部の応力集中による破壊を防止することがで
きる。故に、単に新たな筋交いを設けた場合と比較し
て、構造計算上の耐震性能の向上ではなく実質的な意味
における耐震性能の向上を図ることができる。 【0019】さらに、本実施の耐震補強壁は、内装材の
除去工程を必要としないため、当該施工期間において内
装のリフォーム作業を同時に進行することができ、改築
施工期間の短縮を図ることができるという利点がある。
さらに、既存の外壁材をも除去する必要がないため、当
該外壁材が産業廃棄物化することを回避することができ
る。 【0020】さらに、既存外壁材を除去せず、一方、耐
震補強壁の外壁材が新設されるため防音/断熱性能が向
上する。また、耐震補強壁内部に緩衝材を設けた場合に
は、さらに防音/断熱性能が向上する。さらに、耐震補
強壁に筋交いを用いた場合には、この筋交いが外壁材に
対する胴縁の機能も有するため、資材を節約することが
できる。 【0021】さらに、耐震補強壁により外壁が外側に移
動するため、出窓等の配設が容易になり、実質的な居住
空間の拡大を図ることも可能となる。 【0022】本実施の形態においては、定着手段として
ボルト20を用いたが、これは、釘、螺子等でも代用可
能である。さらに、添え柱、添え桁、添え土台、筋交い
の材質は、木質系材料に限定されず、合成樹脂や金属等
の他の材質であっても良い。 【0023】さらに、上記実施の形態では、筋交い1
4、15を用いたが、これら筋交いの代わりに構造用合
板等の板状部材を添え柱、添え桁、添え土台に釘打、接
着剤により取付けてもよい。尚、添え柱の間隔が広い場
合には、外壁材を取付けるための胴縁が必要となる場合
がある。 【0024】本実施の形態においては、既存外壁材に一
切の加工を施さずに耐震補強壁を構成したが、既存外壁
材の種類によっては、既存外壁材表面の浮動部分又は取
外可能部分等、既存外壁材の一部を除去してもよい。例
えば、既存外壁材のサイディング材を除去し、当該サイ
ディング材を耐震補強壁の外壁材として再利用すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る実施の形態の耐震補強壁の斜視図
である。なお、外壁材30は図示されていない。 【図2】図1に示す耐震補強壁の断面図である。なお、
筋交い14、15は図示されていない。 【符号の説明】 1…耐震補強壁、11…添え柱、12…添え桁、13…
添え土台、14、15…筋交い、16…プレート、20
…ボルト、30…外壁材、36…グラスウール、40…
既存外壁、41…柱、42…桁、43…土台、44…既
存外壁材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−36611(JP,A) 特開 平8−312100(JP,A) 特開 平9−88234(JP,A) 特開 平9−41579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 既存柱41に並設すると共に既存外壁材
    44を介して定着手段20により該既存柱に結合した左
    右の添え柱11,11と、既存桁42に並設すると共に
    既存外壁材44を介して定着手段20により該既存桁に
    結合した添え桁12と、既存土台43に並設すると共に
    既存外壁材44を介して定着手段20により該既存土台
    に結合した添え土台13と、これらの添え柱11,11
    ・添え桁12・添え土台13で形成された4つの内隅
    に、上下の端部を結合することができるように添え空間
    内に交差状に組み込まれた合計二本の筋交い14、15
    と、該添え柱・該添え桁・該添え土台・該筋交いの外側
    に設けた外壁材30とから成り、前記二本の筋交い1
    4、15の上下の各端部は、複数個の金属製プレート1
    6と筋交い固定手段17とを介して左右の添え柱11,
    11と上下の添え桁12・添え土台13にそれぞれ連結
    固定されており、またこれらの筋交い14、15の交差
    部分には、該筋交い14、15同士を固定する連結用金
    属製プレート18が設けられ、さらに、前記添え柱・添
    え桁・添え土台・筋交いにより区画された空間に断熱及
    び防音用の緩衝部材36を設けたことを特徴とする既存
    建築物の耐震補強壁。
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